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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

40阿部 真里亜 ◆uMJFatUpYM:2014/06/16(月) 01:35:57
>「阿部マリア。いい歌だったぞ」

「……ありがとう」

妖怪を倒したので、その妖怪が出した溶解液も消えたはずだ。
出来る事はやった、だから後はただ祈るのみ……。

「死んだら駄目だ長篠鉄! 私の歌を聞いてみたいって言っただろう!」

自ら迎えに来て役職も明かさないままいきなり出動して
私の歌を聞く事もないままあっさり妖怪にやられるなんて酷すぎる。

♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪

ヘリから降りて待機している私達に、悲痛な面持ちでスタッフが告げる。

「また、尊い犠牲が出てしまいました……大破して再起不能です」

「そんな……。……え? 大破?」

「はい、ゼロキューが」

「そっちかい!」

半ばズッコケながら長篠君の元へ急行する。
彼はすでに目を覚ましていたが、九死に一生を得た割には元気がない。
申し訳なく思っているのと、最新型ゼロキューを見て目を輝かせていただけに、それが大破したショックもあるのだろう。
オスカーさんと桜さんがそれぞれ気遣う言葉をかけている。

「助かったんだから素直に喜んでいいの。
私の歌が聞けなくてそんなに残念だった? そんなのいくらでも聞かせてあげる。
これから同じチームなんだからさ!」

とはいえ、福音の歌を歌うという事は、つまり妖怪が現れたということ。
何時の日か、妖怪に人類が勝利を収める時が来たらその時は……
余計な事を考えずに思いっきり色んな歌を歌おう。

「ゼロキューの事は残念だったけどまた最新型が配備されるわよ。
ほら、ああいうのってすぐ古くなるし。次は夏モデルかな?」

ケータイやPCじゃないんだから……。というツッコミが聞こえてきそうである。
何はともあれ手を差し出し、満面の笑みを浮かべる。

「改めて……よろしくね! パイロット長篠鉄!」

♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪   ♪

歌姫、阿部真里亜――最初に配属された隊を放り出された逸材。
今回は実家の危機で大人しくしていたが、これから先が思いやられそうだ。
しかし、このチームでならなんとかやっていけるのではないだろうか。
そんな予感がするのである。


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