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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

39オスカー ◆z4KXiuQxT6:2014/06/12(木) 00:45:39
「阿部マリア。いい歌だったぞ」
と、直通無線でオスカーが言う。
これは不謹慎かもだが、彼は心の何処かで戦闘を求めている。
オスカーは妖怪を殲滅する瞬間に梵我一如に似たような錯覚に陥るのだ。
妖怪殲滅は人類の総意。
つまり任務完了の瞬間にオスカーは大義との同化を果す。
彼はその瞬間だけちっぽけな自我を忘れることが出来るのだ。



オスカーは長篠のもとへと駆けつける。

>「怪g…」
>「すみません…」

長篠の口から紡ぎ出される懺悔の言葉。
(一見、笹倉に泣かされているようにも見えたがオスカーにはわかっていた)
そんな長篠の気持ちをくんで、オスカーはいたたまれない気持ちになりこんな言葉を投げ掛ける。

「謝る必要はない。長篠鉄。無事でなによりだ」

「あのときは私のライフルのチャージ時間と君の妖撃弾の発射時間が重なり
敵に攻撃の隙を与えてしまったのだ。
ほんの二、三秒の隙だったかも知れんがな…。
だから次からはお互いにバックアップすることを心掛けよう。
最後まで油断せずにだ」

オスカーは長篠の気持ちを案じている。
それも長篠のすみませんと言う台詞を、次へ繋がる気持ちととらえていたからだ。
こんな弱気なリーダーをオスカーは見たことがない。
それが新鮮でもあり、彼はこの隊が好きになれそうな気もしていた。
幽鬼のような笹倉に、勇ましい阿部。
戦い続けるさだめなら、せめて戦い続ける場所は自分で選びたい。

オスカーは子猿の頭を撫で微笑する。
子猿もオスカーを強く抱き締め返す。
いつかは死んでしまう自分たちのその心に
思い出を刻み込むかのように。


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