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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

33オスカー ◆z4KXiuQxT6:2014/06/01(日) 13:19:45
>♪Sie sind das Essen und Wie sind die Jäger.――!♪

福音が…、魂を揺さぶるような歌声が、
粒子となって、阿部のヘリから降り注ぐ。
その一方で、炎に包まれ、地響きを上げて倒れ伏すゼロキュー。
だがオスカーにはどうすることもできない。
今はただ、ベオウルフに飛びかかってくるバケエビを倒さなくてはならないのだから。

鉄塊を持ち上げ、構えるベオウルフ。
二人の歌姫の相乗効果が、
ベオウルフのゴスペルドライブを臨界まで上昇させる。

「オオオオオオオオオッ!!」
咆哮が、無音の鼓動が、空気を激震させる。
同時に発光した必殺の大剣、フォルンティングが空間を疾駆。
バケエビの不可視の防御壁と衝突する。

「……くっ!」
オスカーの体を襲う斥力。負けられない覚悟。
勝って生き残るしか、兄を越える方法はないのだ。

(劣等感。それを僧侶のように受け流すことなど私にはできん。
ゆえに、勝って勝って勝ちまくる!
その向こう側に己の魂の安寧をつかみとる!)

猛り、勇み、守らんとする決意の刃が、阿部たちの歌声を宿し加速。
そしてみなぎる思いが剣とともにバケエビの甲殻を切り裂いた!

――静寂。
蒼天には雲の欠片もなく、
静まり返った森林がこの戦いのすべてを見届けていた。
勝敗はすでに決している。
バケエビの切り裂かれた亀裂から光が溢れだし、すべてを覆ってゆく。
光は柱となり天空へ。
音もなく衝撃もなく、ただの光は空へと消えていった。

「……やったぞ。鉄」
オスカーの視線の先、轟沈したゼロキューに散布される消火剤。
さらに救護班の乗ったヘリから隊員たちが降下してゆく。
今はただ、長篠鉄の無事を祈るしかないオスカーだった。

【スレ主さん、お忙しいみたいですね…】


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