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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

28阿部 真里亜 ◆uMJFatUpYM:2014/05/20(火) 21:39:25
>「よし!攻撃だ、オスカーは後方より援護射撃、福音展開開始!」
>「行くぞ!」

長篠君の判断は素早かった。
その決定を受けて、笹倉さんが福音を展開する。

>🎶夢を叶えて 一人で探してた星の♪

「すごい……」

思わず呟いていた。まるで心が洗われるような感覚。
戦場の真っただ中で歌われる戦歌だというのに、それが齎すものは安らぎ。
こんな歌の下で戦えるパイロットは本当に幸運だと素直に思う。

>🎶同じ光を 君が見つめているだけで🎶

いつの間にか自分が涙を流している事に気付く。
そうか、私――怖かったんだ。これ以上大事な人を奪われるのが。
死ぬのは怖くないなんて大嘘だった。まだいるじゃないか。私が死んだら悲しむ人が。

「二人とも頑張って! 私の街を……父さんと母さんを守って!」

控えとはいえ作戦メンバーの一員だというのに、まるで端から見ている一般人のような能天気な声援をおくっていた。
そう、あの運命の日を迎える以前の、未だ世界の残酷さを知らない小娘のように。

>「福音拳!!」

ゼロキューの鉄拳をくらったバケエビは、装甲がひび割れながらド派手に吹き飛ぶ。
装甲が強固なのではないかという懸念は杞憂だったのか、新型機の性能が余程いいのか。

>「脆い!オスカー!追撃だ!」
>「了解!」

吹き飛ばされたバケエビにオスカーが砲撃を浴びせる。
一撃一撃がザコ妖怪なら一瞬で吹っ飛びそうなほどの火力だ。

>「どうだ?やったか!?」

「格好良かったよ! 笹倉さんの歌の中で戦うあなた達……まるで神話の英雄みたいだった!」

私の出番が無しで済むならそれに越した事はない。
多分大丈夫9割、不安1割が入り混じった気分で、沈黙を守るバケエビの様子を固唾を飲んで見守る。


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