したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

27オスカー ◆z4KXiuQxT6:2014/05/16(金) 18:40:54
>「そうね、何のつもりかは分からないけどこれってチャンス…よね」

オスカーには自身の希望的観測を、阿部の同意によって確信にまで高めたい気持ちがあった。
だが相手は巨大な妖怪。不安は拭えない。

そんななか、戦闘は始まる。
戦場に響き渡る笹倉の歌声。

>「行くぞ!」
バケエビに炸裂するゼロキューの福音拳。

>「脆い!オスカー!追撃だ!」

「了解!」
ベオウルフがその巨体に似合ないほどの優雅な着陸をみせれば、
長篠の攻撃に続き、バケエビの破損箇所に狙いを定めライフルを構える。
福音の展開でその漆黒の体には無数の光のラインが鮮やかに彩られていた。

(……不思議だ。あの歌声。戦場で安らぎを感じるとは)

照準レクティルにターゲットを合わせトリガーをひく。
ズオォン!
刹那、ライフルの尖端から放たれるは激しい光の閃光。
この閃光は、オスカーの経験では小型の妖怪なら一瞬で散華するほどの破壊力を有しているようだった。
そんな規格外の力をこの新型は持っていた。
だがそれもなんのことはない。
人類は、いや、生物は天敵が現れてもそれに対抗する術を獲得し今まで生き延びてきたのである。
それに物事を効率よく機能させるのが人の作った組織というもの。
子猿の心配は見当違いだったのかもしれない。

(私の兄ならこのまま格闘戦闘に突入し、試運転を兼ねて戦いを楽しんでいたはずだ。
それも余裕の台詞を口走りながらね)
そんなふうに思いながら、アサルトライフルのチャージを終えると再び射撃するオスカー。
強固と予想した甲殻が脆弱なものと確認できれば、
最大戦力を使用する必要もない。

「どうだ?やったか!?」
オスカーの狙ったのは先程命中させた同じ被弾箇所。
バケエビの内部がどうなっているのかは不明だが相手は動かない敵。
それは見事に命中しているはず。

――そして慈愛の光の雨のなか、いまだ森に横たわり続ける妖怪の巨体。
それは皆の見つめるなか、不気味に沈黙を続けていたのだった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板