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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

22阿部 真里亜 ◆uMJFatUpYM:2014/05/05(月) 09:47:19
>「ああ…任せてくれ」

オスカーと名乗った男性が、力強く請け負う。
しかしそこから感じたものは、完璧な自信とは少し違う物だった。
出来る出来ないに拘らず生き残るには何としてでも勝つしかない、それを悟った者の覚悟……。
一方、ヒガキは、妖怪が地中に潜る可能性は低いと語った。
成程、この世の物質が障害物にはならないのなら今までに地中に潜る妖怪が続出していてもおかしくないはずだ。

>「よって、作戦は当初の通り、笹倉が先発、阿部がバックアップだ。
阿部はまだこちらのヘリのパイロットや、福音展開設備に慣れていない。」

いつもの調子なら私が先に行きますと騒ぎ出すところだが、我ながら今日は大人しい。
この感情は、恐怖……?
今更何を。私はあの時とうに壊れているはずだ。死ぬのは怖くない。
なのに……何故?

>「パイロットはパイロットスーツを着用、歌姫はヘリに急げ。
続きは機内でまとめる。」

長篠君が素早く出撃の準備に取り掛かる。
肩に乗っていた子猿がオスカーさんの方に戻る。
出撃する時も一緒なのだろうか。

>「さ、こっちよ」

笹倉さんは緊張で固まり気味の私を促すように、ヘリへと先導する。

>「あなたは向こうの機体に」

言われた通りにヘリに乗り込むと、操縦士と副操縦士はすでにスタンバイしていた。
これから、操縦を一任する事となる彼らに命を預けるといっても過言ではない。
福音の効果が及びかつ妖怪の攻撃を受けない位置を保ち続ける――言うのは簡単だが行うのは至難の業だ。

「本日から配属になった阿部真里亜です。よろしくね。妖怪が襲おうとしている街……必ず守りましょう」

私の家がある、と言いかけたのだがやめた。
余計なプレッシャーを与えてヘリの操縦に影響が出てはよくない。
そのまま間もなくに迫った出撃の時を待つ。


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