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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場
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:
阿部真里亜
◆PxcqTTd2Bc
:2014/10/31(金) 22:43:41
DIVAの魔性の歌声が響くと同時に、目の前にここではない光景が展開する。
鳴り響く祝福の鐘。永遠の誓いを交わさんとする二人。
しかし、幸せの光景は一瞬にして凄惨な地獄絵図へと変わる。
空を覆い尽くす不気味な影、それは、逆さづりの人形のような妖怪。
大地を根こそぎ抉り取らんという程の大嵐がその一帯を襲う――。
身動きする事もままならず、新郎は新婦を守るように覆いかぶさる。
―― ははは、とんだ結婚式になったな……。だけど……もうずっと一緒だ
しかし、その約束は果たされる事はなかった。新郎は死に、新婦は生き残った。
「嘘つき……。いや、約束を破ったのは私か?」
そう、あの時私も一緒に死んでいれば約束は果たされたのだ。
復讐心のままに危険な戦いに身を投じたのは半ばやけっぱちの自殺願望の裏返しではなかったのか――
私は半ば無意識のうちにヘリの扉を開けた。そこに広がるのもやはり地獄絵図。
>『長篠鉄!撃て!!撃ちなさい!撃てぇ!!』
>『妖怪を滅ぼしなさい!早く!早く!』
>「……長篠さんっなにを!?避けろDIVA!」
笹倉さんは普段の姿からは想像もつかないような様子で声を荒げて叫び
長篠君はDIVAを攻撃し始めていた。
まあどうでもいい、ここから飛び降りてしまえば全てが終わるのだから……。
>「歌姫さん!?」
「……!?」
突如、理緒さんから声をかけられ我に返る。
それで踏みとどまれたのはノイズキャンセラーのお蔭と、すでにDIVAから少し離れつつあるからだろう
もう離脱してもよいかとのこと。
「あ、私……」
思い出した、あの台詞には続きがあった。
―― だけどもし万が一僕の方が先にいなくなったら、僕の事は忘れて幸せに……
「幻覚を誘う歌……か」
この状況をこのまま放っておくのは危険。かといって私の福音の残り時間はもう0。
もはや出来ることは……まだある。
「……待って。もう一度、ゴスペルマニューバの力を貸して!」
ゴスペルマニューバは本来プロトを操作するための専用の機構。
プロトが壊れてしまった今となっては用無しのはず……だった。
しかし、DIVAは先ほど何故かゴスペルマニューバに干渉してきた。
ならば……逆もまた真なのではないか!?
DIVAの劇薬のような歌の毒性を少しでも中和する事が出来れば……。
「夢をかなえて 一人で探してた星の 同じ光を 君がみつめているだけで
いつもの夜が闇に染まるころ 走り出せるはず 一人じゃない心たちのように」
私が歌えば福音でも何でもないただの歌。
効果があるかどうかも分からないけど、今は正気を失っている笹倉さんの持ち歌を、彼女の代わりに歌う。
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