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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

124 ◆MjieElIfPA:2014/09/28(日) 23:24:59

昔とあるところに大馬鹿野郎が居た。
その大馬鹿野郎は人類と妖怪との熾烈な戦いの中あることに気がついた。
「非戦闘員である歌姫を前線に出すより、歌姫の声のデータを取って、ロボットに歌わせるほうが効率がいいのではないか」
ただの馬鹿野郎がそれを言うなら妄言で終わるのだが、残念なことにその大馬鹿野郎は数少ないロボット研究開発所の所長だった。
理論を実行するための知識も技術も施設も大馬鹿野郎は既に有していた。

データベースに登録されてある歌姫の声のデータを統合し洗練させて出来た理想の歌声

自身の歌声を遺憾なく発揮するための人工知能

それを守り、尚且つ敵に接近するための機動力に優れた鋼の体と装備

こうして鋼の歌姫は大馬鹿野郎の理論どおりに完成した。
間もなく、大馬鹿野郎の理論の証明と人類の新たなる希望の担い手として見極める為の試験運転が始まる。
実験部隊と共に出向いた戦地の中で、大馬鹿野郎はようやく自身の過ちに気がついた。

その歌声を聴いた小隊は、自身が肉塊に張り果てても驚異的な速度を持って戦い続けた。

その歌声を聴いた小隊は、正気を失い、こともあろうに同士討ちを始めてしまった。

その歌声を聴いた小隊は、フィラデルフィア実験の再来と言わんばかりの惨たらしい姿に成り果てた。

試験は失敗した。
大馬鹿野郎は政府に消され、鋼の歌姫に関するデータは研究所と共に消され、鋼の歌姫も闇の中へ葬られる
























はずだった。


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