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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場
106
:
関ヶ原金之助
◆z4KXiuQxT6
:2014/09/16(火) 23:50:43
民間のヘリコプターの中、唾を一つ飲み込む暮古理緒。
胸に抱くは愛息子の暮古ヨシヒコ。
視線の先には妖怪とくんずほぐれず状態のゴスペルマシンが二体。
おまけに燃料タンクに穴のあいたプロトの活動限界も残りわずか。
「すぱげちっ。よーちゃんすぱげち食べたいのぉ」
「…い、いま、そんな状況じゃないでしょ!」
「うしょつき!いい子にしてたらすぱげち食べさせてくれるって言ったでしょ!」
暴れるヨシヒコに、たまらず理緒は
「いい子にできない子はこっから出ていきなさい!」と叱りつける。
出ていけと言っても今いる場所は空を飛ぶヘリコプターの中なので鬼のような話でもある。
「よーちゃんがいい子にしてないと、みーんなあの鬼ババに食べられるちゃうんだからねっ!」
それは日本古来より伝わるしつけの方法なのであるけど
実際目の前に妖怪が存在しているのでそのリアリティーは半端ない。
なのでヨシヒコは直ぐに大人しくなってくれた。
「とりあえず、あの一対一の状況を打破しなければ!
……ちょっと歌姫さん、手伝ってちょうだい!」
阿部の手を無理矢理引っ張り、ヘリの中間部にある室内へ。
そこは球体の内部のようで、中心には小さなステージがありその回りは深い青色。
「これが、ゴスペルマニューバよ。
ここで皆で合唱することによって、プロトとの意識と、
私たちの意識を同一化することができるの」
あ〜あ〜あああ〜♪
理緒が少し歌えば、青い部屋の壁に現在プロトとの認識している空間が浮かび上がってくる。
それはまだ形という形にはなっておらず不鮮明でもあった。
「きっと貴女の歌声はプロトとの力を何倍にも高めてくれると思う。
そして上手く同一化も出来たら、
この場所からプロトを制御して操作することも可能になるはずなの」
果たして阿部は力を貸してくれるだろうか?
理緒は阿部の歌に合わせて歌うことが出来る。
そしてもし、阿部が歌い始めたとしたら、
彼女はプロトの声を聞くことになるだろう。
『ふひひ……。妖怪、たおす。ぼくがイチバン……。アイツはダメなやつ……』
それはまるで、暗闇から聞こえてくるような小さく冷ややかな声だった。
長篠の乗るT改に対する激しい嫉妬を孕んでいるプロトの声が、阿部の心に逆流してゆく。
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