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競馬初心者の質問に優しく答えてあげるスレ

868MS-06R-1A 高機動型ザクII:2023/12/07(木) 15:54:14 ID:???
>>864
なるほどありがとうございます。

ご指摘ごもっともで、奇跡の血量理論は昔からあった経験則を統計上こんなにいますよと
1940年代のアメリカで初めて文章として論じられた理論なわけですが、結局科学としての統計学的手法ではなく、
「昔からの経験則をちゃんと調べたらこれだけ名馬がいました!3×4のインブリードは馬産に有効だと思います!」「でかした!」程度の話で、
堀田茂のように
⚠奇跡の血量は関係ありません!科学的根拠のない肝い理論です⚠
と主張する研究者もいます

最近、と言っても80年代以降くらいで出てきた新しめの血統理論だと、
父母の6〜8代先のインブリードのみが競争能力に影響するとする五十嵐理論
本邦ではテシオ理論として紹介されている8周年周期でインブリードの悪影響が全くないとされる0理論(自分は信じてませんが)
4×3インブリードなどを軸としてこれまでの経験論的な配合理論を整理しようとした笠雄二郎の理論
辺りが多少有名どころかと思います
最近の流行だと今までついでにできればメッケもん程度だった牝馬クロスを狙ってやってそうな馬が増えたかなとも思います

ただこの辺の理論も結局ある種のオカルトからは脱却しきれておらず、どういう生物学的機序があるのか分からないけどそうなってる事象を説明したというだけになってしまっています

これに関しては、ちゃんと統計学的に統計を取ろうと思っても、稲やトウモロコシなら一つの穂にどれだけ実が付くかとか、
乳牛なら1頭あたりどれだけ牛乳が取れるかとか、そういう客観的な量を測ることができるんですが、
いかんせん競走馬はそうした定量的な観測ができかねますからね
理論上全く同じ配合である全兄弟すら走る馬と走らない馬が出てきますし


海外の馬産だとアメリカの主流はベストトゥベスト(強い馬に強い牝馬かGⅠ馬の母を付ければ良い馬できるだろ)で、
これはこれで良い繁殖を一部の種牡馬が独占して、それなりの種牡馬にはそれなりの繁殖しか付けられないという階級化が生まれてます
欧州はニックスが主流ですが、父ガリレオ母父デインヒルの馬が活躍した結果、誰も彼もデインヒル牝馬にガリレオ付けまくってガリデイン配合の種牡馬が増えまくっており、
強いインブリードを試すか、大金で海外に牝馬を持って行って現地の異系血統付けるしかないという状況です

結局のところ、牛や豚の様に人工授精などで画一的に生産ができないしやる気も無い以上、遺伝学等の完全な科学的アプローチがやりづらく、
現状の恐らく最も経験が蓄積されているイン/アウトブリードとベストトゥベスト、ニックスが今でもメインの配合理論として世界で使われているのではないかと思います


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