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競馬初心者の質問に優しく答えてあげるスレ
659
:
MS-06R-1A 高機動型ザクII
:2023/05/13(土) 23:07:33 ID:???
>>657
元ネタになってるかどうかは定かではないですが、ヒートレースという形式があります
これは同じ競走馬の組み合わせで複数回レースを走って、最初に2回もしくは3回勝った馬を優勝とする形式です
1700年代の英米では主流の方式で、英王室から賞品・賞金がもらえる王室賞(大体6マイルレースを4回)が各地で開催されていました
歴史が古い分、ヒートレースが元ネタの慣用句も色々と存在し、例えばウマ娘の生徒会室に掲げられている
「Eclipse first, the rest nowhere(唯一抜きんでて並ぶものなし)」の標語は
このヒートレースでエクリプスが第2ヒートを走る前の賭けで、馬主がオッズのうまみが少なかったため
「エクリプス1着、他はすべて失格(当時のルールで240ヤード以上離されたら失格)」=「Eclipse first, the rest nowhere」という賭けを行い、
見事エクリプスがその通り大差勝ちして馬主は賭けに勝ったエピソードが元ネタです
あと接戦の時に言われるデッドヒートはこのヒートレースが同着・僅差で判別がつかない場合、没収試合になったのをdead heatと言っていたのですが、
これが日本に伝わった時に「レースで同着になること」と言う訳され方をしたため、転じて白熱した接戦の意味で使われ始めました
英語圏とかだとたぶん没収試合みたいな意味になります。そういう時は「neck and neck(首の上げ下げで決まるくらいの接戦)」とかが使われます
ただ時代が下るに従い、レースが決まるのがくそ長い(最低でも4マイル×2回=ざっと13km走らないといけない)のと、スタミナの都合で5〜6歳の馬が重宝され、
馬が育つまで数年待つ必要があり、生産者も馬主ももうちょっと早い段階でレースをしたかったこと
1日でレースを行うために短いスパンでレース(王室賞は1ヒート終わったら馬の手入れで30分の休憩の後すぐに第2ヒート)をするのが馬が可哀そう
という世論になったなどの諸事情もあり、1回で決まるダッシュレースかつ、3歳のダービーを頂点とする今の競馬体系が整えられていきました
まぁその話が行き過ぎた結果、2歳戦でよくね?いや1歳でもうレースしてよくね?みたいな話も持ち上がったりしました(この辺の話はカズヤ牧場を見よう)
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