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一ノ宮桜華「パワポケ、あなたは貞操逆転世界に囚われたのですよ」
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:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/29(金) 07:45:12 ID:lkZY17OM
千羽矢「……前にさ、一番大事な物をあげる約束したの、覚えてる?」
パワポケ「もしかして、野球の試合で勝ったらくれるって言ってたやつ?」
千羽矢「うん。あの時は、サインボールにしちゃったけど。嘘ついた。流石に一番じゃなかったよ、あれは」
パワポケ「そ、そうか。でも、嬉しかったよ。ほら、あそこにも綺麗に飾ってある」
パワポケ(この部屋の配置、そして物は、俺のものと全く一緒だった。だからこそ、エロ本だけないなんて思わなかった……チハヤと試合の賭けを約束したのは、この世界でも変わらないんだな)
千羽矢「で、ここからは問題。今日のあたしが……今の私が、パワポケくんにあげたいもの、何かわかるかな?」
パワポケ「…………えーっと、そ、それは、当てていいのかな……?」
千羽矢「自信あるね。当てられる?パワポケくん。ここで当てるような人じゃないでしょ」
パワポケ「……い、いや、えっと」
千羽矢「さあ、回答時間は迫ってるよ。10、9、8、7、6……」
パワポケ「……しょ、処女……だったな、チハヤ……大事な物だよな、それは……」
千羽矢「んー、あってるけどね?不正解。正解はね、全部。全部あげたい」
パワポケ「ぜ、全部……」
千羽矢「うん。これはね.…比喩じゃない。五体から内蔵、身体を循環する血液、毛細血管の中の細胞のひとつひとつや、デオキシリボ核酸の塩基配列の塊。私を構成する全てをパワポケくんにあげたい。ひとつになりたい。一緒にいたい。感じたいし、感じて欲しい。パワポケくんの中に私がいて欲しい。パワポケくんが私を食べたいって言ったら、喜んで差し出す。心臓でも肝臓でも胃でも小腸でも……脳でも良いよ。できる限り美味しく調理して、パワポケくんに食べさせてあげる。恋愛感情なんかとっくのとうに通り過ぎてね、私、そう思うようになっちゃった」
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