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じゃあ聞くけど逆にガルパンの誰にだったら力負けしたいんだよ
178
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/29(日) 20:55:48 ID:IJplYcgg
しばらくしてきた大量のピザを7人で平らげ、午後はどうするかと考えていると、優季が近付いてきた。
優季「ちょっと聞きたいんですけど、先生って彼女さんいたことあるんですか?」
こんな男にも彼女はいるにはいた。教員免許を取るための授業で知り合った女子学生である。勉強や将来のことで相談し合ううちに親密になり、男の方から告白して付き合いだした。
しかし初めて恋人を得た男の気遣いは空回りにしかならず、徐々に気まずくなってしまい、気がついたら連絡を取ることも無くなって自然消滅。
それ以来、男は金輪際恋愛などしないと決めていた。時間も金も気も遣い、そこから交際、結婚、家族とスムーズに進めば大いに結構だが、男が経験したのは骨折り損のくたびれ儲けだった。
男がここまで仕事に精を出しているのは、恋愛に虚しさしか見出せなかったことの裏返しでもある。
あや「それすごく気になる!どうだったんですか?」
梓「失礼なのは承知してますけど、私も…少し気になります…」
男にとっては過去の下らない失敗談、苦い思い出だが、隠すことでもないためぽつぽつと話し出した。
こんな甲斐性無しな男には引っ掛かってくれるなという、自虐を交えた生徒指導である。
「…」
数秒間の沈黙。最初は興奮していた面々も、神妙な面持ちになっていた。
いくら自虐でもこんな話はすべきではなかったか、ましてや女性生徒相手に、という後悔の念が押し寄せる。
あゆみ「…えっ!?紗希、どうしたの!?」
紗希「…」
桂利奈「悲しかったのかな…」
沈黙を破ったのはあゆみの声だった。見ると紗希がぽろぽろと涙を流している。
男の後悔は倍増した。よりによって自分の担当科目に興味を示してくれた生徒を泣かせてしまうとは。
男は紗希を慰めつつ、自分はもう大丈夫だという意思表示をするために紗希の頭を撫でた。
そのときである。
紗希「…先生…」
普段の様子からは想像できないほど強く抱きしめられ、勢いのままベッドに押し倒される。
男は驚いたが、一瞬でこの状況が教師としてはよくないものであることを理解し、何とか紗希を宥めすかして離れさせようとする。
ところが紗希は離れるどころか、さらに腕の力を強めている。
紗希「…」
そのまま男にキスをした。
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