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じゃあ聞くけど逆にガルパンの誰にだったら力負けしたいんだよ
173
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/29(日) 20:53:24 ID:IJplYcgg
>>114
です。フッ(自嘲)お待たせしました
先の大会で黒森峰を破り、優勝を果たした大洗は瞬く間に戦車道で名を知られるようになった。
それが原因か、入学者も急増。学校側は教員を急募したが、そこは花の女子校。男性教師の志望者に対する審査の眼は厳しかった。
「起立!礼!」
授業の終わりを告げるチャイムとともに、教室に元気な声が響き渡る。
その声が向けられているこの男は、国語教師となる夢を叶えたばかりである。
学生時代から禄に女付き合いもせず、ひたすら文学作品と向き合って過ごしていた。
その真面目さと熱意が評価され、このご時世にも関わらず大洗の教員採用試験に唯一合格した男性教師だった。
「…」
金曜日の最後の時限である漢文の授業を終え、各々が部活や帰りの支度をする中、一人の少女がその男のもとへ行く。
丸山紗希。滅多に言葉を発せず、何を考えているかよく分からない、というのが第一印象だった。
しかし漢文が得意科目のようで、定期試験でも発展問題すら難なく解いて満点を取っている。
紗希「…」
教卓に来た紗希に用件を尋ねたが、無言で立っている。どうしたものかと考えていると、おもむろに口を開いた。
紗希「もっと…読みたいです…」
彼女の声を初めて聞いたことに驚きつつも、自分の担当科目にさらなる興味を示してくれたことを嬉しく思った男は、図書室へ行くことを提案した。
紗希「…」
ところが予想に反し、紗希は無言で首を横に振った。
「紗希〜何話してるの〜?」
「早く準備しないと練習遅れるよ〜」
「まさか先生と禁断の恋!?きゃー!」
「どこぞの少女漫画みたい!」
「何バカなこと言ってんの…」
いつの間にか、紗希以外の少女たちに囲まれていた。
澤梓。阪口桂利奈。宇津木優季。大野あや。山郷あゆみ。
紗希のチームメイトにして大親友である。
事情を話すと、それぞれが口々に説明してくれた。
梓「紗希はもう図書室の本は探し尽くしています。でも読みたい本…漢文だったっけ、は無かったみたいで…」
桂利奈「ここの図書室、品ぞろえ悪いもん!特撮の本なんて1冊も無いし!」
あや「置いてたら逆に問題じゃない?面白いけど〜」
優季「恋愛小説だってそんなに置いてないんですよ〜。あっても難しいのばっかりでわかんないんです」
あゆみ「紗希がこんなに強く興味を持つなんてそうそうあることじゃないので、何とかしてあげたいんですが」
合点が行った。それならば、教師としてその思いに応えてあげなくてはなるまい。
自宅に学生時代の研究資料が残っているため、それをいくつか持ってくることにしよう。
ところが、紗希は一瞬顔を上げたかと思うと、また首を横に振った。
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