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『両儀式』(セイバー)「魔力供給?」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 03:29:03 ID:.mgglITs
『ありがとう、マスター。マスターが嬉しいと私も嬉しい』
『私だって嫌だ! もっとマスターと過ごしたい! もっと世界を見たい! もっと生きたい! このまま消えたくなんてない…!』
『ああ、そうだ。マスターは私に全てをくれた。本来、この世界に存在しえない私に、居場所を、生を、全てを……。私は、マスターと、マスターの生きるこの世界が好きだ。たとえこの身の霊基が砕けようと、私はわたしの全てをかけて、マスターとマスターのいるこの世界を守ろう』
「…」
目が覚めると、辺りはすっかり暗くなっていて、部屋を照らすものは窓から差し込む僅かな月光だけだった。
和室の天井、というものは往々にして私に謂れもない懐かしさを抱かせる。 こうして安全の確保された和室に横になること自体随分と久しぶりな気がするが、それとは別に私には和室に思い入れがあるのだろう。
ふと違和感を感じ、頬に触れてみた。 …濡れている。 泣いていたのか。 何故? さっき見たもののせいだろうか。夢か、幻想か、それとも私の記憶か。
マスター、と私は言っていた。 抑止の守護者たる私にマスターなどいないはずなのだが。 …ここに来てからおかしなことばかりだ。見覚えのある少年。虚空から現れ虚空へと消えた少女。私の身体の不調。
「…喉が渇いたな」
自然と欲求が口から漏れ、再び私は頭を傾げる。 何故喉が渇く?サーヴァントは食事を必要とせず、補水もまた不要だ。
戦いの後に疲れ、眠りの内に夢を見て、起きれば喉が渇く。これではまるで人間じゃないか。
『よければここで少しお休みしていかないかしら?』
両儀式の淡い微笑みが脳裏に浮かぶ。
虚空より現れた少女ももちろんなのだが、この女性も、ともするとこの女性のほうが、得体の知れない恐ろしさがあった。
彼女は…何かを知っている。私のことも、立香のことも、あの少女のことも。
彼女を問いただしてみるか。案外あっさりと答えが返ってくるかもしれない。
またあの少女は襲ってくるだろうか。 立香やあの姉妹たちはあの襲撃を知っているのか。
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