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『両儀式』(セイバー)「魔力供給?」
21
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/07(土) 02:23:28 ID:gIyRY/r6
「く…!」
こいつ(両儀式)の言ってることはよくわからない。けれど、急に空を割って現れたこの少女が私たちに敵意を持っているのは明白だった。
少女の背後には黒光りした蛸の脚のような触手が蠢いている。ジルの使役する海魔に似ていなくもないが、恐らくこれはあんなものよりずっとーーー名状しがたい何か、だ。
反射的に左の腰へと手をやりーーー そこに短剣がないことに私は気付く。 そう、今の私はサーヴァントではなく一人の少女だ。 人間を遥かに凌駕する筋力も、竜を操る力も、憤怒の炎と刃をを噴出させる宝具もない。
「ち、ちょっと…!あんた何して…!」
そして斬り合いでは負けない、と豪語した本人は、こんな状況だと言うのに、少女を見つめたまま座った縁側から動こうとはせず、あろうことか呑気に茶を啜っている。
そんな態度が気に障ったのか、少女が手を前に翳すと同時に背後の巨大な触手たちが真っ直ぐこちらに伸びーーーー
その全てが、中空で切り捨てられた。 切断された触手は浜に打ち上げられた魚のようにびちびちと跳ね、やがて虚空に消えていく。
「あなたはーーーー」
「随分と、物騒なご近所さんだな。 いつもこんな輩の相手をしているのか、リョーギシキ」
刃にこびりついたどす黒い血を払いながら、沖田総司が両儀式に振り返る。この家にやってきた時の赤い装束ではなく白黒の甲冑を身にまとい、短かった髪も地面に付きそうなほど伸びている。
「ええ。おかげで最近疲れてしまってね。 もしよければ、お相手をお願いできるかしら?」
「退きなさい!」
どこか緊張感のない二人の会話を、少女の叫び声が阻んだ。
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