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【SS】劇場版名探偵コナン「零人目の配信者(ユーチューバー)」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 21:40:11 ID:YugBbSnc
【予告映像】
ベルモット「この男は大物YouTuberにしてコードネーム『サッポロ極ZERO』。
通称『ゼロ』と呼ばれる男…」
コナン「米花ホテルで開催された大人気ユーチューバーたちの公開生放送パーティーイベントで起こった連続殺人事件。
公開配信中に子供に人気のNo.1ユーチューバーが殺害され、血の惨劇が幕を開ける…!」
炎上系プロレスラーユーチューバー「シャ、シャムだ…syamuさんがよみがえって殺したんだあぁあぁ!!!!!」
コナン「世界に生配信された殺人映像には、サングラスをかけた伝説の大物ユーチューバーが写り込んでいた…!」
567
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:34:51 ID:PGaUDd/c
梓「私はキッチンにいたので詳しくは分かりませんが、キッチンにいても聞こえる大声で奇声を発していてすごく怖かったです。
スパゲッティとかカレーライスとか叫んでたり、よくわからない言葉を叫んでたり…」
小五郎「もう営業妨害で警察に通報しておくべきだったかもしれませんな…」
梓「ええ、その時通報していればあんな事件は起こらなかったかもしれないと思うと…」
目暮「いえ、悪いのは事件を起こした犯人、そしてそれを防げなかった我々警察です。
続きをお願いできますかな?」
梓「はい…。後は遠くから見ていたのですが、注文したカレーをすごく汚い音を立てて食べていました。
その後は持ち込んだパンに何かを塗ったり、持ち込んだジュースを交ぜて遊んでいたりしました…」
小五郎「そんな客が来たら私だったら即ぶん殴って叩き出してますよ…」
目暮「それでそのsyamuはどうしたのですか?」
梓「その後、お金を払わずに出ていかれました」
小五郎「あのモグラ獣人は食い逃げまでしたんですか!?」
梓「あ、いえ。出ていったら何故か安室さんがお金をその分の代金を立て替えてくれて…」
目暮「何でまたそんなことを?」
小五郎「きっとあんな奇行をして生きる中年無職を哀れんでお金を出してあげたんでしょう」
コナン「(安室さんが…?一体何故…?)」
568
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:35:45 ID:PGaUDd/c
コナン「ねえ梓姉ちゃん!安室の兄ちゃん、syamuさんが来た時何か変わった様子無かった?」
梓「え?そうね…そういえば、いつもとは違うちょっと怖い顔してたかも」
コナン「怖い顔?」
梓「うん。怖い顔で店の中をキョロキョロしてたり、あのsyamuってサングラスのお客様を見てたり…。
いつもとはちょっと違ったかな」
コナン「どういう会話をしてたかとか、聞いてた?」
梓「うーん…遠くからだったからあまり聞こえなかったかな。
でも、一つだけ安室さんに『自分の身は自分で守れるはずです』って最後に言ってたのが聞こえたような…」
コナン「(自分の身は自分で守れるはずです…?)」
小五郎「ほら警部聞きましたか?今日の犯行現場に残されていたあの映像と同じ言葉!
それを直接言って残している!犯人だと言ってるようなものでしょう!」
目暮「うむ、そのようだな…」
コナン「(…。)」
569
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:36:18 ID:PGaUDd/c
コナン「(様子がおかしかった安室さんか…)」
コナン「(安室さんは公安でありながら黒の組織にコードネーム『バーボン』として潜入している…)」
コナン「(そしてsyamuは黒の組織と関わりがある可能性が高い…)」
コナン「(となると安室さんの様子がおかしかったのはそれ絡みだろう…)」
コナン「(お金を払ってあげたのも恐らくそれ絡み…syamuが食い逃げで捕まったら組織にとって都合が悪いのかもしれない)」
コナン「(しかし、いつも冷静な安室さんの様子が明らかにおかしかったというのはどういうことだ…?)」
コナン「(…!!そうか、もしやsyamuによって安室さんが公安だと見抜かれ、組織に報告されるかもしれないと安室さんは焦っていた…?)」
コナン「(いや、それは流石に絶対にねーか…単に奇行にドン引きしてただけだろうし…)」
コナン「(そして、syamuが安室さんに言い残した『自分の身は自分で守れる』という言葉…)」
コナン「(その言葉の意味は一体何なんだ…?単に自分がこれから犯行を行うということを伝えただけなのか…?)」
570
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:37:11 ID:PGaUDd/c
(1時間後)
(パトカーの車内。警察官が運転し助手席に目暮警部、後ろの座席に小五郎・コナンを膝に載せた蘭・梓が座っている)
梓「すみません、わざわざ送って頂いて」
目暮「いえいえ、貴重な情報を提供いただいたのです。
それに毛利くんたちを送るついででもありますから」
小五郎「そうそう!遠慮なんてすることありませんよ!
私なんてしょっちゅうパトカーに送っていただいてますからな!」
目暮「毛利くんの推理にはいつも世話になっているから特別だ。
しかしだな、パトカーをタクシーか何かと勘違いしないでくれよ」
小五郎「分かっていますって警部殿〜!」
コナン「(しかし事件について全くわからねー…)」
コナン「(犯人が誰かだけじゃない、もう事件が終わったのかさえも…)」
コナン「(一体この事件の真相はどこにあるんだ…?)」
車外から聞こえる声「突然の爆発…。米花町の…米花町の皆さん、いかが…、どうでしたか?」
コナン・蘭・小五郎「!!???」
571
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:37:58 ID:PGaUDd/c
コナン「おじさん、この声!」」
小五郎「ああ、あの犯行現場の…!」
目暮「ああ、落ち着いてくれ。大丈夫だ。あれを見ろ」
(窓を指差す目暮。米花駅前の巨大スクリーンにsyamuが映っている。
よく見ると周囲にニュースのテロップが出ている)
蘭「ニュース…?」
目暮「ああ、syamuの情報を得るためにあの映像を公開したんだ」
梓「はい、ニュースでもさっき流れていましてそれを見て私も警察に行ったんです」
小五郎「はぁー、そうだったんですか。まったく、驚かせるなってんだよ…」
蘭「私達はあの映像を爆破の直後に見たからやっぱりこの映像ちょっと怖いよね、コナンくん…」
コナン「うん…」
巨大スクリーンに映るsyamuの映像「わたくしが前々から言ってますように、自分の身は自分で守らんとあきませんよ」
コナン「(…ん?)」
572
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:38:37 ID:PGaUDd/c
コナン「(あれ?ちょっと待てよ…?)」
コナン「(この映像…おかしいぞ?)」
コナン「(単なる間違いなのか?syamuがSだから?)」
コナン「(いや…もしかしたら…)」
コナン「(この事件は…)」
コナン「(まだ…終わっちゃいない…!!)」
573
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:39:02 ID:PGaUDd/c
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
574
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:40:36 ID:PGaUDd/c
あまり進んでいませんが今回はここまでです
次は1週間か2週間ほどお待ちください
まだちょっとお正月が残ってるので撮り溜めたコナンのアニメでも見て過ごそうかなと思います
575
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 09:11:40 ID:Xfw5ZSJU
>>コナン「(よし、そのスレに『土竜陵辱〜巨根黒人男優と故意にハッテンして〜』とレスしておくか…)」
コナン君NaNじぇい満喫しすぎで草
576
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 11:59:02 ID:DtBqbe/k
コナンくんNaNじぇい民で草
577
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 12:35:33 ID:vgByyLM.
安室の深読みは深読みじゃなくてsyamuが複数人いる…?
578
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 14:19:28 ID:84ngawc.
これsyamuさん逆に殺人を阻止しようとしてるのでは
579
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 15:14:25 ID:E6E4Bwkw
お前NaNじぇい民かよぉ!?
580
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:03:12 ID:l0MhAYjg
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
581
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:03:51 ID:l0MhAYjg
【パトカーの車内】
目暮「なんだって!?事件はまだ終わっていないだって!?どういうことかねコナン君!?」
コナン「だってあの映像でsyamuさん言ってたじゃない?『米花町の皆さん、いかが、どうでしたか?』って」
小五郎「それが何だってんだ、ただの被害者たちをバカにした挑発だろ?」
コナン「うん、たしかにそう聞こえるよね。でもさ…」
コナン「4件の爆破事件が起こったのは米花町じゃなくて杯戸町だよね?」
目暮・小五郎「!!?」
582
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:04:18 ID:l0MhAYjg
コナン「だからここで米花町のことに言及するのはおかしいなって思うんだ」
目暮「で、ではどういうことなのかね!?」
コナン「恐らく…次のターゲットは米花町なんじゃないかな…?」
目暮「な、なんだってぇ!?」
コナン「syamuさんは挑発のつもりか、多分口を滑らせたかで次のターゲットを…」
(ゴンッ)←小五郎のげんこつですよん
小五郎「ったく、ガキがうるせえんだよ!」
コナン「いたた…」
蘭「ちょっと、お父さん!」
小五郎「警部殿、こんなガキの言うことを真に受けちゃいけませんよ。
syamuが米花町について語ってたことに関して私が推理してみましょう」
コナン「え?」
583
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:05:02 ID:l0MhAYjg
目暮「そ、それでどういうことなのかね毛利くん!?」
小五郎「簡単なことですよ。syamuがSだからです!」
目暮「はぁ?」
コナン「え?」
小五郎「syamuは大阪育ちで東京には詳しくないでしょう。
しかもあいつはかなりのS!
杯戸町と米花町、隣同士の町を言い間違えるくらいあり得ます!
そう!つまりただのS特有の言い間違いだったんです!」
目暮「なるほど、一理あるな…」
コナン「(おいおい、またSだからって理由かよ…)」
小五郎「それにそもそもですよ、仮に米花町を次に狙うとしましょう。
わざわざそれを教えるバカがどこにいますか?
黙ってればわからないのにわざわざ警戒させるのはバカげています。
Sの言い間違いか、ただの捜査の撹乱目的の浅知恵ですよ」
目暮「確かに…どちらにせよ非合理的か」
コナン「(…確かにその辺がオレの中でも引っかかる点だが…本当にSだからで片付けて良いのか?)」
584
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:05:45 ID:l0MhAYjg
小五郎「しかし、犯行がこれで終わりではないかもしれないということに関しては私も実は同じことを考えていました」
目暮「ふむ…まあ、言い間違いにせよそうでないにせよその線はあるだろう。
次の事件で狙われる場所を早く絞り込まねばならないな…」
小五郎「犯行場所をつきとめ現行犯で捕まえる!これしかありませんからな!」
コナン「(確かにこの事件に関してはそれしかない…)」
コナン「(犯行現場に物証が殆ど残っていないこと…)」
コナン「(そして不特定多数が出入りできる場所…)」
コナン「(言ってしまえば誰でも犯行が可能だからだ)」
コナン「(だから事件のトリックがどうこうよりも、犯人を現行犯で捕まえるしかない…)」
目暮「よし。では梓さんを送り届けた後で、悪いが毛利くんはまた警察署に戻ってくれ」
小五郎「わかりました!」
585
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:06:31 ID:l0MhAYjg
【1時間後・警察署の部屋】
小五郎「ったく、お前らは先に帰ってろって言ったのによぉ…」
コナン「だって小五郎のおじさんばっかり外で美味しいもの食べると思ったから!」
蘭「私もなんか事件を目撃して疲れちゃってあんまり作る気になれなくて…」
目暮「まあまあ…。で、次に狙われそうな場所や人物だが、毛利くんはどう考えているのかね?」
小五郎「はい、syamuの犯行の動機、これは逆恨みです。
となれば次に狙われそうな人物、場所は自ずと見えてくるはずです」
586
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:07:19 ID:l0MhAYjg
目暮「となると、目星はついているのかね!?」
小五郎「ええ。私の推理によれば!次に狙うのはイベントです!」
目暮「イベント?」
小五郎「そう、杯戸町で行われる大型のYouTuberのイベントです!
syamuが恨んでいる個人はもういません、となれば次に狙うのはYouTuberという存在自体でしょうからね!」
目暮「なるほど…。おい、すまないが米花町や杯戸町で開催予定のYouTuberのイベントをリストアップしてくれ!」
警察官「はっ!」
コナン「(オイオイ、そんなイベントが都合よく開催されるわけ…)」
警察官「警部、ありました!今週末から杯戸市イベントホールで3日間に渡るYouTuberの大型イベントが!」
コナン「(!?)」
587
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:08:05 ID:l0MhAYjg
小五郎「これで決まりですな。あの業人無職は恐らくこの杯戸町のイベントを狙ってくるでしょう。
そこを警戒して捕まえてこの事件は終わりです!」
目暮「その可能性が高そうだな…。ではこのイベントを最大限の警戒をするという方針で操作を進めていこうと思う。
毛利くんにはイベント中にその現場に立ち会ってもらいたいのだが頼めるか?」
小五郎「お任せ下さい警部殿!この名探偵、毛利小五郎があのクソモグラを捕まえてみせましょう!」
コナン「(…。)」
コナン「(syamuが杯戸町を舞台に爆破事件を起こしていてなおかつ恨みで動いているのであれば…)」
コナン「(YouTuberたちを狙ってイベントを爆破するということも十分考えられる)」
コナン「(だが…何かが引っかかる…)」
588
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:08:50 ID:l0MhAYjg
【数日後・米花市シティホール前】
(会場の大型イベントホール周辺にファンの行列ができている)
小五郎「ほー、すごい行列ですなぁ」
蘭「有名なYouTuberも多く参加しているというイベントみたい。
3日間に渡ってトークショーなんかのイベントを開催するみたいだよ」
小五郎「ったく、お前らは家にいろって言ったのによぉ…」
コナン「だってボクもYouTuberの人たち好きなんだもーん!」
目暮「この会場にはかなりの警備人数を配置している。この会場だけでなく最寄り駅、周辺の道路なども警戒対象だ。
イベント一般参加者たちにも厳重な持ち物検査を義務付けている」
(数多くの警備員によって持ち物検査を受けるファンたち)
589
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:10:55 ID:l0MhAYjg
※↑の米花市シティホールは杯戸シティホールの間違いです
小五郎「既に爆弾が会場に仕掛けられているという可能性は?」
目暮「昨晩から会場の各所を調べているが、爆発物は見つかっていないようだ。
そもそもこの会場は監視カメラが数多く配置されている会場のようだから、
部外者が入り込んで爆弾を仕掛けることは難しいだろう」
小五郎「まあ、これだけ警戒してればsyamuもさっさととっ捕まるでしょう」
目暮「安心は出来んがな。4件の爆破事件と違いこのイベントで事件が起これば
大量に犠牲者が出かねん。何としても事件は阻止せねばな」
コナン「(4件の事件での死者は4件合計でも10人に満たない…)」
コナン「(おそらく個人を狙った犯行だからだ)」
コナン「(もしこのイベントが狙われるのなら…大変なことになる…!)」
590
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:11:32 ID:l0MhAYjg
コナン「(だが…)」
コナン「(結局、その日は事件は起こらなかった)」
コナン「(そして、その次の日も、また次の日も…)」
コナン「(そして、イベントも無事に終わりを迎えた)」
コナン「(他の場所でも爆破事件は起こらず…)」
コナン「(犯行はあの4件で終わったとの見方が警察でも出ているようだ)」
コナン「(しかし…本当にこれで終わりなのか…?)」
591
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:12:45 ID:l0MhAYjg
【イベント最終日の深夜・都内某所のバー】
(深夜のバーにジン・ウォッカ・黒の組織の服を着たsyamuの3人がいる。ドアが開かれ、ベルモットが入ってくる)
ベルモット「あら、3人共もう揃っているのね」
syamu「おほ^〜(勃起)」
ジン「フン…遅刻とは良い御身分だな」
ベルモット「フフ、女には色々と準備というものがあるのよ?」
syamu「営業の人は大変だね〜スーツ着て」
ベルモット「組織の正装みたいなものでしょ?貴方も似合っているわよ、『サッポロ極ZERO』」
syamu「サングラスにしろ、グローブにしろ…俺、似合いすぎ。アッアッアッアッ」
592
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:13:10 ID:l0MhAYjg
ウォッカ「ところで、『ヤツ』はまだ来ないんですかい?随分と遅いような…」
ベルモット「ああ…『サッポロ極ZERO』と組むことになっているわ。現地で落ち合う手はずよ」
ウォッカ「なるほど、『ゼロ』同士で組むと…そういうわけですかい」
syamu「inじゃねーの!?」
ジン「フン、大した自信だがせいぜいヘマをしないことだな…。
あのお方のお気に入りだか何だか知らないが、妙な真似をしたら…分かっているな」
syamu「いやいやそれはさ、それは君の甘えやないか?ということや」
ジン「フン、俺に甘えがあるだと?中々言うじゃねーか…」(銃をsyamuに突きつける)
ウォッカ「あ、兄貴!?」
593
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:13:46 ID:l0MhAYjg
syamu「アンチコメは、嫉妬でアンチコメするから、まあそれは、スルーしとけばオッケー」
ベルモット「フフ…『サッポロ極ZERO』の言う通りよ。ジン、あなたこの男に嫉妬してるんじゃないの?」
ジン「…チッ…」(syamuに突きつけた銃を下げる)
syamu「どっこいどっこいやな、どっこいどっこい」
ジン「…まあいい。計画の方は分かってるだろうな?」
ベルモット「ええ。キャンティとコルンにも伝えてある。それに『あの男』にもね。
任せたわよ?『サッポロ極ZERO』…」
syamu「アジャース!アジャース!」
ウォッカ「2つの『ゼロ』を作る計画…あと24時間で完成ってわけですね、兄貴」
ジン「ああ。米花町は今夜…地図から消えることになる…」ニヤリ
594
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:15:12 ID:l0MhAYjg
【数時間後の朝・毛利探偵事務所前】
コナン「行ってきまーす!」
コナン「(…結局あの4つの爆破事件について考えてたら今日も眠れなかったな…)」
コナン「(本当に事件は終わったのか?syamuがやはり犯人だってのか…?)」
コナン「(そして組織とsyamuの関係…)」
コナン「ん…?」
キキー(毛利探偵事務所前の道路に1台のバイクが止まる。ヘルメットをかぶったライダーは若い女性のように見える)
コナン「(何だ?こんな朝早くからおっちゃんに依頼か…?)」
女性ライダー「久しぶりね。フフ…」
コナン「(え?)」
ベルモット「ハーイ♪」(バイクのヘルメットを脱ぐ)
コナン「ベルモット…!?」
595
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:15:48 ID:l0MhAYjg
コナン「…何しに来やがった!」(腕時計型麻酔銃を構えようとする)
ベルモット「妙な真似はしない方が良いわ。私もただ伝えたいことがあるだけ」
コナン「伝えたいこと…だと?」
ベルモット「手短に言うわ。あの蘭って子を連れて米花町から今すぐに離れなさい。
今夜この町にいるべきではないわ」
コナン「米花町から…?どういうことだ!」
ベルモット「伝えたいことはそれだけよ。バーイ♪」(バイクで走り去る)
コナン「お、おい!」
596
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:16:38 ID:l0MhAYjg
コナン「米花町を離れろ…どういうことだ?」
【回想】
店員「外国人のきれいな女の人と一緒にそこのテーブルに座っててね。
syamuがあんなきれいな人といるわけないって思ってたんだけど、
やたら叫んで騒いでたから声で本人だって分かったよ」
syamu「突然の爆発…。米花町の…米花町の皆さん…いかが…、どうでしたか?」
【回想終わり】
コナン「(まさか!?)」
コナン「(あの映像のsyamuの台詞…そしてsyamuと黒の組織との関係…)」
コナン「(そしてベルモットのあの警告めいた言葉…)」
コナン「(つまり…)」
コナン「(爆破事件は…今夜この米花町で起こるってのか…!?)」
597
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:17:21 ID:l0MhAYjg
コナン「…っ!!」(ランドセルを放り出し、市街地に走り出すコナン)
ベルモット「フフ…まあ逃げないでしょうね、貴方なら…」(走り出すコナンをバックミラー越しに見て微笑むベルモット)
ベルモット「(さあ、お手並み拝見と行こうかしら?)」
ベルモット「(貴方が『silver bullet』足りうるかどうか…)」クスクス
598
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:18:44 ID:l0MhAYjg
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
599
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:20:36 ID:l0MhAYjg
3週間空いてしまいましたが今回はここまでです
次回が推理編で次々回で解決編に入っていくと思います
また1〜2週間お待ちください
エピローグ含めてあと4〜5回になりそうです
600
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:53:13 ID:fpwPl74Y
語録で黒の組織との会話が成立してて草生えた
601
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 15:06:45 ID:op0zYtCI
ジン兄貴殺すタイミングずっと伺ってそう
602
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 16:26:12 ID:UHedTzEk
ゼロっていえばもっと有名なゼロのお酒があると思ったけれどまさか
603
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 10:33:54 ID:xSWqbxew
待ちきれないよ、早く(続きを)出してくれ!
604
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/20(木) 15:21:48 ID:xFqDp6M.
すみません仕事が忙しくて書く時間があまり取れてません
スレが残ってれば3月中には続きを書きたいです
605
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/21(金) 06:19:14 ID:ljsH3GEo
まってるで
体調には気をつけて
606
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:19:28 ID:hdtsOwQ6
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
607
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:19:50 ID:hdtsOwQ6
(街を走るコナン)
コナン「(くそっ、時間がねぇ…!)」
コナン「(どうすればいい…?やはりオッチャンや目暮警部に相談を…)」
コナン「(いや…ダメだ)」
コナン「(オッチャンはもう事件は終わったとしか言ってねーし…)」
コナン「(何の物証もないのに目暮警部に言ったところで相手にされるわけがない…)」
コナン「(そう…何よりも物証や確証…)」
コナン「(米花町が狙われているという確たる証拠を見つけなきゃならねえ…!)」
コナン「(とりあえず闇雲にでも探してみるしかねえな…!)」ダッ
608
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:20:35 ID:hdtsOwQ6
【2時間後・米花町市街地】
コナン「はぁ…」ゼェゼェ
コナン「(ダメだ…闇雲に走り回っても何の手がかりもねー…)」
コナン「(奴らが絡んでるってことで黒服の連中を探したりしてみたが…)」
コナン「(クソッ…時間がどんどん少なくなってるってのに…)」
街頭で流れるB'zの曲「全てなにかの一部ってことに〜♪」
コナン「?」
コナン「(ああ…CDショップで流れてる曲か…確かB'zの…)」
女子高生A「あ、これってB'zの曲!なんて曲だっけ?」
女子高生B「なんだっけ?あ!『イチブトゼンブ』よ!」
コナン「(イチブトゼンブ…一部と全部…)」
コナン「!」
609
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:21:04 ID:hdtsOwQ6
コナン「(そうか…)」
コナン「(今回のすべての事件…)」
コナン「(ホテルでのYouTuber殺人事件…その犯人たちが爆殺された事件…)」
コナン「(syamuの家族行方不明事件…杯戸町の連続爆破事件…)」
コナン「(黒の組織とsyamuの関係…)」
コナン「(そして、今日起こるらしい米花町での爆破事件…)」
コナン「(これらが単発のものではなくなにか巨大な陰謀の『一部』…」
コナン「(『全部』がつながっていると考えたら…?)」
コナン「(よし、一度考え直してみるか)」
610
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:21:45 ID:hdtsOwQ6
【米花町中心部の公園】
(ベンチに座るコナン)
コナン「(まず第一の事件…ピカキンさんが米花ホテルでスブターさん、ラバエルさん、ペカルさんらによって殺害された事件)」
コナン「(この事件では、犯人たちは配信動画のトリックでsyamuに罪をなすりつけようとしていた)」
コナン「(そして、その3人は移送される直前に爆殺された…これが第二の事件)」
コナン「(これだけ見ればsyamuが罪をなすりつけられそうになったことを恨んでの犯行…)」
コナン「(だが、そう考えるとおかしい点がある)」
コナン「(syamuが罪をなすりつけられそうになったのは犯人爆殺事件の数時間前…)」
コナン「(さらに世間にそれが知れたのはおっちゃんの推理が生配信された際か、スブターさんが殺害現場で生配信を勝手に始めた時…)」
コナン「(それを聞いて爆弾を準備しこのホテルまで向かい、爆弾を設置して事件を起こす…)」
コナン「(…いや、不可能だろう。爆弾なんてそう簡単に用意できるものじゃない…)」
コナン「(もし犯行を行うなら前々から準備していたとかでないと…)」
611
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:22:34 ID:hdtsOwQ6
コナン「(犯人爆殺事件の犯人がsyamuでない場合、必然的に杯戸町での連続爆破事件もsyamuでない可能性が高い)」
コナン「(杯戸町での連続爆破事件は『容疑者爆殺事件と同じタイプの爆弾が使われていたこと』『狙われた4人の人物がsyamuで成り上がった貝塚勃起営業の人間の屑だということ』…)」
コナン「(そして『犯行直後にsyamuの映像が現場で流れたこと』…主にこの三点でsyamuが犯人だと思われている…)」
コナン「(そう、物的証拠はなくいわゆる『状況証拠』にすぎない)」
コナン「(もし犯人爆殺事件の犯人がsyamuでないなら連続爆破事件の犯人もsyamuでない可能性が出てくる…いやむしろ高い)」
コナン「(…まあ、犯人爆殺事件の犯人=syamuではないが連続爆殺事件の犯人=syamuという可能性は残る…)」
コナン「(あの4人を狙う動機があるのはsyamuくらいしかいないから…)」
コナン「(だが、syamuに罪をかぶせるためにあえて4人を狙ったとしたら…?)」
コナン「(爆弾の種類が公表されていないにも関わらず2つの事件には全く同じタイプの爆弾が使われていた…)」
コナン「(これは全くの偶然ではないだろう、十中八九同一犯だ)」
612
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:23:52 ID:hdtsOwQ6
コナン「(杯戸町であの4人を狙ったのはsyamuに疑いを向かせるための可能性がある…)」
コナン「(そして…スブターさんたちを爆殺し杯戸町でも連続爆破事件を起こした『真犯人』がsyamuとは別に存在するとしたら…?)」
コナン「(しかし『真犯人』がいた場合、動機はなんだ…?)」
コナン「(それに、その真犯人の『本当の狙い』…)」
コナン「(その真犯人は黒の組織関係者であることにはほぼ間違いない…)」
コナン「(つまり真犯人の狙い=組織の狙いということになる)」
コナン「(奴らはこの米花町で何を企んでいるんだ…?)」
613
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:24:47 ID:hdtsOwQ6
コナン「(組織といえば、syamuの家族行方不明事件についても気になる…)」
コナン「(syamuの実家の能美島にはスブターさんたちも訪れていた…)」
コナン「(スブターさんたちが島を訪れたのはまあ間違いなくsyamu絡みだろう)」
コナン「(あの3人はカネに困っていた、となれば過去に現れた多くの代理人のようにsyamuを担ぎ出して何らかの金儲けを企んでいたかもしれない)」
コナン「(syamuを使って金儲けをする前に家族をまず説得しようとして抵抗され、逆上して殺害した…というのも考えられなくもない)」
コナン「(それだけなら行方不明の原因はスブターさんたちだ、しかし気になるのは黒の組織…)」
コナン「(泉南イオンでsyamuはジンやウォッカ、ベルモットと接触していた…)」
コナン「(そしてあの家の隠し部屋にあったAPTX5128104Tの文字…あれは黒の組織の薬の名前)」
コナン「(怪しい連中もsyamuの家の周辺をウロウロしていた…)」
コナン「(おそらく近所の人に目撃されていた連中が黒の組織…)」
コナン「(syamuもしくはその家族が黒の組織に関係があり家族はそのせいで消された…とも考えられる…)」
コナン「(syamuの家族が行方不明になった原因は黒の組織かスブターさんたちということが考えられるが…どっちなんだ?)」
コナン「(いや…全部がつながっていると考えるともしかすると…)」
???「…。」
コナン「(ん…?)」
(振り返るコナン)
614
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:25:16 ID:hdtsOwQ6
コナン「(なんだ、今の視線…)」
コナン「(まさか…尾行されてる…?)」
コナン「(オレは朝ベルモットと接触した…つまり…)」
コナン「(組織がオレを尾行してても不思議じゃねえ…!)」
コナン「(やべえ…さっさとここから離れ…)」
???「こーらっ!!」
コナン「うわああああああ!?」(背後から服の後ろを掴まれる)
615
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:25:50 ID:hdtsOwQ6
蘭「どこ行ってたのコナン君!ランドセルが家の前に放り出してあったし、心配したのよ!?」
コナン「ら、蘭姉ちゃん!?」
コナン「(やっべ…蘭…)」
蘭「学校にも行ってないって家に何度も電話がかかってきてたのよ!?
本当誘拐でもされたんじゃないかって心配したんだから!
学校を早退して探してたのよ!?」
コナン「ご、ゴメンなさい…」
蘭「…本当心配したのよ?ほらコナン君、お説教は後。早く学校に行くわよ?」
コナン「(やべえ…ここで蘭に連れ戻されたらこの町は…!)」
コナン「ボ、ボクひとりで学校に行くから蘭姉ちゃんは先に行っててよ…」
蘭「ダーメ!そんなこと言ってまたどこかへ行く気でしょ?」
コナン「(…当然そうなるよな…)」
蘭「ほら、早く行くわよ?みんな心配してるんだから」(コナンの腕を掴む)
コナン「(くそ…どうすればいい?学校なんて行ってる時間ねーってのに…)」
コナン「(…しかたねーな…これだけはやりたくなかったが…)」
616
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:26:24 ID:hdtsOwQ6
コナン「蘭姉ちゃん、ボクおしっこ行きたい!」
蘭「ええ?我慢できないの?」
コナン「ずっと我慢してたんだ、もれちゃうよー!」
蘭「しょうがないわね…そこの公衆トイレの前で待ってるから早くしてくるのよ?」
コナン「はーい!」タッタッタッタ
コナン「…。」チラッ
(トイレの建物内から後ろを振り返るコナン)
蘭「…。」(仁王立ちでトイレの入り口の方をずっとにらむ蘭)
コナン「(やっぱりこっそり抜け出させてくれるような感じじゃねーな…)」
(トイレの個室のドアの鍵をかけ、便座に座るコナン)カチャッ
コナン「(となれば、やっぱりこれしかねーな…)」
(ポケットからもう一台のスマホを取り出し、蝶ネクタイ型変声機を調節するコナン)
617
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:27:24 ID:hdtsOwQ6
蘭「全くコナンくんってば心配ばっかり…」
(〜♪)←蘭のスマホの着信メロディ
蘭「ん?電話?誰から…」
(スマホの着信画面には「新一」と書かれている)
蘭「新一!?」ピッ
蘭「もしもし新一?どうしたの?」
トイレの個室内から新一の声で電話するコナン「あ、ああ。久々にお前と話したくなってな」
蘭「そうなの?私も新一に話したいことがいっぱいあるの」
コナン(新一の声)「ああ、ゆっくり話そうぜ…」
ガチャ(トイレの個室から出るコナン。窓がちょうど子供が通れそうな大きさだと気付き、口元を歪める)
コナン(新一の声)「ゆっくりと、な…」ニヤリ
618
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:28:07 ID:hdtsOwQ6
【20分後】
蘭「あ、ずいぶん長く話しちゃったね。そろそろ切るね」
コナン(新一の声)「ああ、また連絡する。じゃあな」
蘭「うん、じゃあね」ピッ
蘭「ふふっ、新一と久々に電話できて嬉しかったな…」
蘭「それにしてもコナン君遅いなぁ…大きい方にしても遅い…」
蘭「…まさか」タタッ
(公衆トイレの男子側に走り、誰もいないことを確認すると個室のドアをノックして1つずつ開けていく蘭)
蘭「誰もいない…。やっぱりコナン君ったら逃げたのね…!」
619
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:29:06 ID:hdtsOwQ6
【米花町市街地】
コナン「(ふぅ、あぶねーあぶねー…)」
コナン「(まあ、事件が終わったらたっぷり怒られるだろーが、そんな場合じゃねーからな…)」
コナン「さて、これからどうするか…」
コナン「事件を洗い直すってことならやはり…」チラッ
(電話ボックスを見つめるコナン)
コナン「聞いてみる、しかねえか」
620
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:30:08 ID:hdtsOwQ6
【警察署】
高木「警部!お電話です!」
目暮「ん?誰からだ?」
高木「彼ですよ、彼!」
目暮「彼…?もしもし、お電話変わりました。警視庁の目暮ですが…」
???『お久しぶりです、警部…』
目暮「おぉー!その声は…!」
コナン(新一の声)『はい、工藤新一です…』
(電話ボックスで蝶ネクタイ型変声機を使い電話をかけているコナン)
コナン(新一の声)『米花町と杯戸町で起こった爆破事件について…教えていただけますか?』
621
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:31:17 ID:hdtsOwQ6
目暮「工藤くんが推理してくれるのなら心強い!
syamuの情報を全国に求めてはいるのだが、なんの手がかりもつかめなくてな…」
コナン(新一の声)『ええ、僕もその事件については気になっていまして。ぜひご協力をと』
目暮「ああ、是非力を貸してくれ。それで杯戸町を狙った爆破事件についてだが…」
コナン(新一の声)『ああ、いえ。それも知りたいのですがまず僕が知りたいのは…』
コナン(新一の声)『ピカキンさん殺害事件、それとその犯人である3人が爆殺された事件についてもです』
目暮「なんだって?新聞でも出ていた通りだよ、ピカキンさん殺害事件に関しては毛利くんが完全に解決し犯人たちも自供したんだ」
コナン(新一の声)『ええ、推理する中で少し気になることがありまして。警部に色々とお聞かせ願えればと』
目暮「ああ、わかった。何でも聞いてくれ」
622
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:32:07 ID:hdtsOwQ6
(30分後)
目暮「…とまあ、こんな感じだな」
コナン(新一の声)『ありがとうございます。それでは、犯人3人が爆殺された事件についてですが』
目暮「ああ、あの事件か…。我々も威信をかけて調べているのだが中々手がかりが掴めんのだよ。何せ警察関連車両に爆弾を仕掛けられての事件だ。
警察関係者に重傷者も多く出ているのでな」
コナン(新一の声)『誰が仕掛けたかはわからないのですか?』
目暮「ああ、出発前に整備を受けてそのまま現場に向かって以来ずっと周辺に警察官がいたからな。
爆弾を仕掛ける時間などなかったはずだ」
コナン(新一の声)『整備、ですか?』
623
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:33:47 ID:hdtsOwQ6
目暮「ああ、警察車両の整備士が出発直前に整備したばかりだったようだ。
そこでも異常はなかったようだからな」
コナン(新一の声)『そうですか、その整備は1人で?』
目暮「ああ、確かそのようだな。だが妙なことに整備をした本人は整備した記憶がないとも言っていてな。
まあ何台も整備していたから忘れていたのだろう」
コナン「(…なるほどな、恐らくベルモットが整備士に化け爆弾を仕掛けたんだろう…)」
目暮「しかし恐ろしい威力の爆弾だったようでな。爆弾に最も近かったであろう1人はほぼ遺体が残っていなかったのだからな」
コナン(新一の声)『え?1人は遺体が見つかっていないということですか?』
目暮「指と思われる体の一部だけは見つかったのだがな。だがあれだけの爆発だ、確実に死亡しているだろう。
しかしかわいそうなことだな…」
コナン(新一の声)『なるほど…。』
624
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:34:18 ID:hdtsOwQ6
(電話ボックスを出るコナン)
コナン「(少しずつ事件の全容がわかってきた…)」
コナン「(後は奴らの狙いだけか…)」
コナン「(こればかりは自分の足で探すしかねえか…)」
コナン「(恐らく人が最も集まるところを狙うはず…)」
コナン「(まずは米花駅…!)」
625
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:34:51 ID:hdtsOwQ6
【昼間の米花駅。多くの人々が行き交っている】
コナン「(もしこんなところで爆発が起こったら被害は何百人にも上るだろう…)」
コナン「(絶対に阻止しなきゃならねえな…!)」
コナン「(爆弾なんてものは目立たない場所に設置してあるはずだ…)」
コナン「(一般人が容易に入れて目立たない場所…ゴミ箱かトイレか…)」
コナン「(よし。まずはトイレを探すか)」
626
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:35:49 ID:hdtsOwQ6
(20分後)
コナン「(あちこちトイレを見たがココが最後か…)」
(トイレの個室を一つずつ開け、キョロキョロと調べていくコナン)
コナン「(ここにもない…)」
コナン「(予想が外れたってことか…時間がねーってのに…)」
コナン「ん?」
(個室にある洋式便座のタンク部分を見るコナン)
コナン「(なんだ…?このタンクの上にだけ土がついてる…?)」
コナン「(タンクの上に土が付くのなんてこれを踏んだとか?いやまさか…)」
コナン「!!」
627
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:36:31 ID:hdtsOwQ6
コナン「(そうか…誰かがこれを踏み台にして天井に…!)」
コナン「(しかしオレじゃタンクの上に登っても届かねえな…よし)」
(タンクの上に個室備え付けのゴミ箱などを置き土台にし、その上に登り天井を調べるコナン)
コナン「(やはり…天井の一部が少しずれている)」
コナン「(これを外してみると…)」
(少しずれた天井のタイルを外すとタイマー付きの爆弾が設置されている)
コナン「(あった…爆弾…!!)」
628
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:37:10 ID:hdtsOwQ6
コナン「(見たところ時限式の爆弾か…)」
コナン「(爆弾のタイマーは残り6時間ちょっとの表示がある…)」
コナン「(そうか、組織の連中はこの米花駅の爆破を計画していたってわけか…)」
コナン「(20時か21時の人の多い時間帯の爆破なら被害も多く出るだろうからな)」
コナン「(奴らはそれを狙ってたってわけか)」
コナン「(良かった良かった、じゃあ早速警察に通報をして処理してもらって解決…)」
(スマホを取り出すコナン)
コナン「(いや…待てよ…?)」
コナン「(奴らが…黒の組織が駅を爆破する理由は何なんだ…?)」
629
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:38:17 ID:hdtsOwQ6
コナン「(組織の連中は様々な犯罪に手を染めているが、あくまでそれは『裏』でのこと…)」
コナン「(警察や捜査機関に嗅ぎつけられることを嫌ってあまり大掛かりには動かない…)」
コナン「(動いたとしてもそれは理由や目的あってのこと、奴らはただ殺すためだけの犯罪はしない…)」
コナン「(奴らにとって殺人は『手段』であって『目的』じゃない)」
コナン「(奴らの殺人の目的は資金調達、証拠隠滅、裏切り者の排除など…すべてに目的があった)」
コナン「(ただ意味もなく人を殺すような連中じゃない…)」
コナン「(今までの奴らの起こした事件の傾向を見てもそれが分かる)」
コナン「(そんな組織がなぜ米花駅を狙っている…?しかも他の街で大掛かりな爆破事件を起こして目くらましをしてまで…)」
コナン「(なにかこの駅を狙う理由がある…?)」
コナン「(もし杯戸町の爆破事件が目くらましだとしたら、それより大掛かりなことをやるはず…)」
コナン「(ただ駅を狙うだけなら杯戸町を狙う意味なんて無い、ただ直接ここを爆破すればいい…)」
コナン「(大掛かり…奴らがリスクを犯してでも動くメリットがある事件…)」
630
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:39:06 ID:hdtsOwQ6
コナン「(奴らが…黒の組織が大きな事件を起こそうと動いたケースは何度かあった…)」
コナン「(組織の一員が取引に使っていたバー『カクテル』を証拠隠滅のために爆破した事件…)」
コナン「(取引相手の乗った新幹線を証拠隠滅のために爆破しようとした事件…)」
コナン「(灰原を狙って大きく動いてきたこともあった…)」
コナン「(ミステリートレインを爆破しようとした事件も灰原を始末するためのものだったな…)」
コナン「(他にも組織に紛れ込んだ各国の諜報機関からのスパイを始末するために大きく動いた事件もあった…)」
コナン「(他にも組織が動いた事件はあるが、派手な爆破事件や多数の死傷者を出しかねなかった事件はこれくらいか…)」
コナン「(これらに共通する目的…それが今回の事件の真の目的だとしたら…)」
コナン「(ん…待てよ?これらの共通する目的って…)」
コナン「(まさか!?)」
631
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:39:51 ID:hdtsOwQ6
コナン「(なるほど…そういうことか…)」
コナン「(今回の事件も組織が今までと『同じ目的』で動いているなら…)」
コナン「(あいつらの目的は…!!)」
コナン「(…恐らく爆弾は米花駅のあちこちに仕掛けてあるはず)」
コナン「(そして恐らく、それだけじゃない…)」
コナン「(オレの推理が正しければ…時間がねえ)」
コナン「(このままなら今夜には…)」
コナン「(だが…)」
スッ(スマホを取り出すコナン)
コナン「(一人でも多く…一人でも多くの人が動いてくれれば…)」
632
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:40:43 ID:hdtsOwQ6
【数時間後の21時・米花ホテル最上階のロイヤルスイートルーム】
(夜なのに明かりも付けずに部屋の中にいる謎の人物。ベランダから眼下の米花町の町を見下ろしている)
謎の人物(コナン特有の全身黒タイツ)「…。」ニヤリ
(ニヤリと笑い、懐から爆弾の起爆スイッチのようなものを取り出す)
カチッ(ボタンを押す音)
謎の人物「…?」
カチッカチッカチッカチッ
謎の人物「…!!?」(起爆しないことに焦り、ボタンを連打)
???「爆弾なら爆発しねーよ。おそらく全部見つけたからな」
謎の人物「!?」(声の方を振り返る)
633
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:41:54 ID:hdtsOwQ6
(壁の後ろに隠れている小さな子供の影)
???「杯戸町を狙ったのも、syamu絡みの個人的怨恨による犯行のように見せかけたのも全部このため…」
???「真の狙いから目を逸らさせるための布石だったんだろ?」
謎の人物「…!」(冷や汗をかく謎の人物)
???「駅…タワー…病院…他にも複数箇所も爆弾が仕掛けられていた…」
???「それらを一挙に狙った犯行ってわけだ」
???「まったく、大したこと考えるもんだぜ…米花町全体をターゲットにするなんてな」
???「オレは『彼ら』から爆弾が仕掛けられた場所を聞き出した…」
???「犯人はそれらの場所を見下ろせる場所…
特に爆破計画のある建物を地図でマークした際、それらの中央にいるとオレは推理したからな」
???「このホテルは一度事件が起こった場所…」
???「手薄だとでも思ってたんだろうが、そうはいかねーよ…」
謎の人物「・・・!」(声の方に振り向き、部屋を探し回る犯人)
634
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:44:07 ID:hdtsOwQ6
???「この爆破事件の真の目的…それも大体予想がついているぜ?」
???「今回の事件には黒の組織が大きく絡んでいる…」
???「組織が大掛かりに動いてきたケース…これに共通しているのは…」
謎の人物「…!!」
???「『秘密の保持』…!」
謎の人物「!?」
???「取引場所にしていたバーの爆破…取引相手の乗った新幹線の爆破未遂…組織を裏切った者の殺害…ミステリートレインの爆破…すべて目的は同じ」
???「奴らとは長い付き合いだが、過去に奴らが大きく動く理由はそれだけしかねーからな…」
謎の人物「…!!」
???「秘密主義の奴らのことだ、情報が外に漏れることだけは最優先で対処するんだろうからな…」
635
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:45:32 ID:hdtsOwQ6
???「恐らく目的はこの街にいる組織に潜入しているスパイ、組織を探るFBIや公安などの邪魔な人間をすべて爆殺するため…」
???「もしくは爆破の混乱に乗じて全員消すためだったんだろ?」
???「恐らく疑わしい組織のメンバーは全員この街に呼び寄せてあるはずだ…」
???「そして毛利探偵のように組織に疑われたことのある人間もこの米花町には大勢住んでいる…」
???「彼らもそのターゲットのはずだ」
???「組織にとって邪魔な人間全てをこの町ごと綺麗に一掃する…それが今回の事件の目的だろう」
???「邪魔者は全て消し、証拠を残さない…それが黒の組織のやり方…」
???「そして恐らく組織の一員である『あんた』もそれは知ってるだろ?」
謎の人物「…!!」
636
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:46:09 ID:hdtsOwQ6
謎の人物「誰なんだ、お前は!?」
???「フッ…」(隠れていた部屋の壁の向こうから姿を表す)
コナン「江戸川コナン…探偵だ!」バァーン
謎の人物「た、探偵!?」
コナン「そう…そしてこの一連の事件…」
コナン「その犯人は…お前だ!」(謎の人物に向けて力強く指差す)
637
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:46:31 ID:hdtsOwQ6
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
638
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:47:36 ID:hdtsOwQ6
一気に巻いて解決編に突入させたので今回はここまでです
仕事が多忙で長らくおまたせして申し訳ありませんでした
まだ少し忙しいのが続いて次回も少しおまたせするかも知れませんが、
エピローグ含めてあと3、4回位なのでなんとかコロナウイルスが収束するまでには完結させたいです
639
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:52:57 ID:.SZV1kwg
オッツオッツ!
640
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 17:28:44 ID:ryF/Iq5A
長い付き合い(1年未満)
まあ文字通り死ぬほど濃い1年だからね、しょうがないね
641
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 17:41:02 ID:YvGVVWFM
いい引きしてんねぇ!道理でねぇ!
642
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 17:49:48 ID:Zd4Fzh46
GW映画が公開されるか怪しいしゆっくり待つ
643
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 18:25:39 ID:B2U5CQ1g
毎回おもしろいです
続きが気になるなあ
644
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 20:28:24 ID:fHh72cWQ
乙シャス!
645
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/29(日) 13:32:55 ID:ncXIlyYc
オッツオッツ
ええ引きやこれは…
646
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/29(日) 23:19:12 ID:akkX92Ww
盛り上がってきてますねぇ……!
647
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:50:21 ID:8ve3bhuI
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
648
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:50:45 ID:8ve3bhuI
コナン「そうですよね?」
コナン「大物YouTuber…スブターさん?」
スブター「…!!」
649
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:51:19 ID:8ve3bhuI
スブター「ちょ、ちょっと待てよ…いきなり訳のわからないこと言わないでくれよ?なんのことだよさっきから…あれ?
確かお前、この前のYouTuberのイベントで毛利さんといた…」
コナン「あんたはあの護送車の爆発からギリギリで逃げ延び、組織と共謀して今回の事件を起こした…そうだろ?」
スブター「いや、組織とか犯人とか知らねえよ…。俺はなんとか爆発から逃げただけだよ。
その時怪我だってして頭の中が混乱して、警察にまた捕まるのが怖くてその後も逃げ回ってホテルで震えてて…」
コナン「とぼけんなよ。話してもらうぜ?ジンとウォッカについて…」
スブター「だから知らねえよ!ジンやウォッカなんて奴らは!!」
コナン「…正体表したね。」
スブター「え?」
650
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:51:41 ID:8ve3bhuI
コナン「普通ジンやウォッカといえば酒の名前だ。それをあんたはどうして人名だと思った?」
スブター「そ、それは……ああ!YouTuberにそういった芸名のヤツがいることを思い出したんだ。
そいつらのことは知らないからそう言っただけで…。
テレビでやってたが連続爆破事件の犯人はsyamuなんだろ?俺は知らねえよ」
コナン「あくまで白を切る気みてーだな。
なら、聞くだけでいいから暇つぶしついでに少し聞いてくれねーか?」
スブター「え?」
コナン「オレの推理した…この一連の事件の『真相』ってやつをな…」
スブター「…真相…?ああ、わかったぜ。オレは関係ねえが、聞くだけならな」
651
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:52:18 ID:8ve3bhuI
コナン「まずこのすべての事件の始まり。2ヶ月ほど前、あんたはラバエルさん、ペカルさんとともにsyamuさんの実家の能美島を訪れ、共謀して家族を殺害した…」
スブター「お、おい!待ってくれよ!syamuさんの家族は死んでなんか…」
コナン「さっき大阪の知り合いから連絡があったよ…」
コナン「『syamuの両親と妹2人、計4人の遺体が能美島周辺の海域で見つかった』ってな…」
スブター「!?」
コナン「あんたたちは上手くやった…。
俺たちがsyamuさんの実家を調べて不審を抱いて大阪府警や広島県警に依頼していなかったら遺体は永遠に見つかっていなかっただろうよ。
いや、見つかったとしてもあんた達に疑いが向くことはなかった…」
スブター「で、でもよ!なんでsyamuさんの家族を殺す必要なんてあるんだよ!ピカキンさん殺しや爆破事件とは何の関係もねえだろ?」
コナン「いや、あるはずだぜ?何せ、syamuさんの両親は…」
コナン「あんたが所属する黒の組織の元一員だったんだからな」
スブター「!!?」
652
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:52:40 ID:8ve3bhuI
コナン「なあ、スブターさん。syamuさんの両親のあだ名は知ってるか?」
スブター「え?『カスゴリ』と『焼肉』だろ?
コナン「ああ、じゃあ二人のあだ名の由来は?」
スブター「ああ、『カスゴリ』はゴリラのような体格でジュンペーのようなカスの業人を産んだから。
『焼肉』は家族で焼肉屋に行く幻の焼肉動画でだけ映ってたから、だろ?」
コナン「ああ、俺オナ民なら誰もが知ってる由来だ。だが…その由来が違うものだとしたら?」
スブター「え?」
653
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:53:11 ID:8ve3bhuI
コナン「『ジントニック』に『カシスオレンジ』…。組織を裏切って死んだとされる科学者の名前だ。
オレはこの2つの名前にどこか聞き覚えがあると思った…」
コナン「カシスオレンジ、カスオレンジ、カスゴレジ、カスゴリ…。
ジントニック、ジントニク、ヤキニック、焼き肉…。」
コナン「そう、syamuさんの両親は元組織の一員…コードネーム『カシスオレンジ』と『ジントニック』だったんだ!」
スブター「…ッ!!」
コナン「恐らくsyamuさんの動画視聴者の俺オナ民の中に組織の一員がいたんだろう…。
そいつらがsyamuさんの両親が元組織の一員だと気付き仲間内でコードネームの『カシスオレンジ』と『ジントニック』と呼び始めた。
それがいつしか変化して『カスゴリ』『焼肉』になり、組織の俺オナ民たちが面白がって動画のコメントで使い始めて定着したんだろうな」
スブター「…。」
654
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:53:50 ID:8ve3bhuI
スブター「組織とかよくわからねえけど、でもそんなのこじつけや偶然じゃ…」
コナン「偶然じゃねーよ。syamuさんの家の地下室には大量の薬学の本があった。
あれは組織の科学者だったあの二人がもともと使っていたものだろう。
それにあの部屋には組織の毒薬の名前『APTX5128104T』という文字が残されていた…」
スブター「…!!」
コナン「それに両親が組織の一員だと考えればsyamuさんの今まですべての奇行にも説明がつく。
APTX5128104Tは副作用として脳に影響し、奇行に走らせる…。
普通に生きててあんな業人モンスターが出来上がるわけねーだろ?
普通の人が10代から50代までずっと引きこもってたとしてももっとマシな人格になるはずだ。
組織の毒薬の影響だと考えるほうがよっぽど自然…」
スブター「ッ…」
コナン「さらにカシスオレンジとジントニックは子供を薬の実験台にしていたとも聞く…
自分たちの息子であるsyamuさんを実験台に使っていてもおかしくねーからな」
スブター「…。」
コナン「組織を抜けた理由は…そうだな、syamuさんの2人の妹が勃起土竜とは違って普通である理由を考えれば分かるだろうぜ?
自分たちの作った毒薬で息子が全身アトピー精スプ土竜に変わった…それから今まで作ってきた薬の恐ろしさを知ったんだろうな。
だからラボを爆破して忌まわしい薬の全データごと葬り、自分たちも爆発で死んだふりをした…。
その後で大阪の貝塚に引っ越して一般人として生きることにした…って辺りだろうな」
655
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:54:57 ID:8ve3bhuI
スブター「い、いや…ミステリーとかサスペンスじゃねえんだからさ。そんなことが…。
それにもしそうだとしたら何でラバエルさんやペカルさんと一緒にsyamuさんの家族を殺すことになるんだ?
ペカルさんやラバエルさんもその組織とやらのメンバーだってのか?」
コナン「いや…その二人は組織とは恐らく関係ないだろうよ」
スブター「え?じゃあ何でだ?」
コナン「決まってんだろ?…あんたは自分の計画のために2人を利用したんだろうからな」
スブター「!?」
656
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:55:25 ID:8ve3bhuI
コナン「syamuさんの両親を暗殺するのが組織の命令だったかあんたが自ら組織に言い出したことかはわからねーが…
syamuさんの家族の殺害は裏切り者の粛清の他にもう一つの目的があった」
スブター「なんだよその目的ってのは?」
コナン「ピカキンさんの殺害だ」
スブター「おい!そりゃ俺たちはピカキンさんを殺したが、それはあいつが俺たちに無神経なことを言ったからだ!
syamuさんの家族だって殺してなんてねーし…」
コナン「まあ待てよ。目的は『ピカキンさんの殺害』そのものじゃない」
スブター「…!」
コナン「正確に言えば…『誰かの殺害』…!」
スブター「…ッ!!?」
657
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:56:08 ID:8ve3bhuI
スブター「お、おい待てよ!ってことは殺すのは誰でも良かったってのか!?」
コナン「ああ、その通りだ」
スブター「人を無差別殺人犯みたいに言うなよ。俺たちはピカキンさんを恨んで…」
コナン「あんたが自分の目的のために2人に『そう仕向けた』としたら…?」
スブター「目的だと…?なんだってんだよそれは?」
コナン「ああ…あんたの目的は…」
コナン「容疑者として逮捕されること、だったんだからな」
コナン「いや…正確に言えば…」
コナン「『容疑者として逮捕された後、自らの死を偽装して別の犯行を行うこと』…!」
スブター「…っ!!!」
658
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:57:24 ID:8ve3bhuI
コナン「あんたは殺人を犯し、護送される時に爆死したと見せかけて逃げ延びる…」
コナン「そして公式には死亡扱いとなり、存在しないはずの人間になり…」
コナン「隣町の杯戸町でsyamuと杯戸町に目を逸らさせるための犯行を行い、米花町の爆破を狙ったってワケだ」
スブター「いやおかしいだろ?仮に俺がその組織とやらの一員で死んだふりや爆破が本当の狙いだとしてもだ。
何で裏切り者のsyamuさんの家族はともかくピカキンさんを殺す必要がある?
誰でも良かったってことだろ?何でそいつらを…」
コナン「ああ、それもだいたいわかってる。
まずsyamuさんの家族を始末したのは両親が組織の裏切り者だったからだが…
実はsyamuさんの家族の殺害にはもう一つの意味があった」
スブター「意味…?」
659
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:58:04 ID:8ve3bhuI
コナン「もう一つの意味はsyamuさんの家族の殺害にラバエルさんとペカルさんを巻き込んで共犯者にするため。
そして、2人が殺人に協力しそうな相手といえば…二人が嫉妬し恨みを抱いているピカキンさんくらいしかいねーだろ?
そう、ピカキンさんが殺害されたのは共犯者が殺害に協力してくれそうな相手を選んだだけだったんだ。
二人が恨んでいる相手が別に存在したらその人でも良かったんじゃねーか?」
スブター「…!!」
コナン「おそらく、ラバエルさんとペカルさんに『syamuを担ぎ出して俺たち3人で一儲けしよう』とでも持ちかけたんだろうな。
あの2人はカネに困っていたから飛びついただろうよ。
そして『syamuさんをYouTuberとして復活させる』とかの嘘の企画を能美島の実家まで持ち込み、
syamuさんの家族とわざと口論を起こさせた。
syamuさんの家族を上手く怒らせるとか2人をうまく煽るとかで口論を起こさせ、カッとなった2人は家族を手に掛ける…
それくらい話術が巧みなあんたならやれるだろ?
それに、2人にはもう一つ大事な利用目的もあった…」
スブター「大事な利用目的だと…?」
コナン「ああ。それは『盾』…」
スブター「!!?」
660
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:58:44 ID:8ve3bhuI
コナン「犯人護送車の爆発、あれもお前の仲間…組織の連中による犯行だ」
コナン「となれば、当然『爆弾を車のどの位置に仕掛けるか』というのも事前に知らされているはず…」
コナン「あんたは爆弾の位置や爆破のタイミングを知っていて、その上で座る位置を調整し二人が『盾』になるように位置取った…」
コナン「手榴弾が爆発する前に覆いかぶさって爆発を抑える…ってよくあるだろ?あれをあの二人の体を使ってやったってワケだ」
コナン「護送段階ではあんたたち3人は拘束されてなかったと目暮警部は言っていた。
となれば、厚手の上着か何かを広げて爆風や破片の飛散を防ぐことも可能だっただろうよ。
思い返してみればあの日あんたはかなり厚着をしていた。
恐らくあれは爆発を知っていて致命傷を受けないよう工夫をしていたんだろうな…」
スブター「…ッ!!」
コナン「それにあんたほどガタイが良ければ上手く直撃さえ防げば死ぬことはねーだろ?
ま、爆発の威力が大きすぎて指を2本ほどふっとばしちまったみてーだが…
その現場に残ったあんたの指が却ってあんたの死亡を強く警察に印象づけちまったようだがな」
スブター「…!!」(欠損し包帯が巻かれた左手を隠す)
661
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:59:15 ID:8ve3bhuI
コナン「まずはsyamuさんの家族の殺害にペカルさんとラバエルさんを巻き込む。
そして共犯者となったあんたたち3人は共謀してピカキンさんを殺害する。
ターゲットだって本当は誰でも良かったんだろうぜ?
ピカキンさんだったらペカルさんやラバエルさんも恨んでいるし、
ピカキンさんほどの有名人なら何よりも事件が大きく扱われるからな。
その場合、スブターさんが犯人として逮捕された場合や護送中に死亡したことも大きく扱われる。
自分の『死亡』を世間に大きく印象付けられる、ってわけだ」
スブター「ぐっ…。」
コナン「そしてピカキンさん殺しの犯人としてあんた達3人が捕まる。
その際に使われる護送車にはあらかじめ変装が得意な組織の仲間が爆弾を仕掛けていて…
タイミングを見計らって爆発。
あんたは二人を盾にしたり爆風を上着のようなもので防いだりし、致命傷を防いだ上で脱出した…!」
スブター「い、いや待てよ!だったら俺たちがsyamuに罪をなすりつけようとしたのはどういう理由なんだ?
死んだふりをするのが理由ならトリックなんて使う必要ねえだろ?
ピカキンさんを殺した後に自首すれば良いんだからな」
コナン「ああ、それは恐らく2人に犯行への協力を納得させるためだろう。
『syamuのせいにするから俺たちは捕まらない』とかなんとか言ってな。
まさか『自首するから殺人に協力してくれ』なんて言えないだろ?
まあ、もう一つ考えられる理由があるがな…」
スブター「な、何なんだよ理由って…」
コナン「組織にとっては『どちらでも良かった』ってことだ…!」
スブター「!?」
662
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:00:05 ID:8ve3bhuI
コナン「そう…ピカキンさん殺しの一件…」
コナン「あれはsyamuさんが逮捕されようがスブターさんたちが逮捕されようがどちらでも良いように出来ていたんだ」
スブター「ッ…!?」
コナン「syamuさんも組織と関係がある。となれば当然、この件についても知らされてたはずだ。
もしsyamuさんが逮捕されてたら同じようにsyamuさんが爆発で死んだふりをしていただろう。
そして死んだはずのsyamuさんが別の町で爆破事件を起こす…
そう、あんたに疑いが向くようにあんたが恨んでいるような人間を狙ってな!」
スブター「!!!!」
コナン「おそらくあんたは組織の一員としてsyamuさんと組んで今回の犯行を行ったはずだ。
そして、組織にとってはどちらでも良かった…」
コナン「どっちでも良かったってのは恐らく爆破で死んでも良かった、って意味でもある。
例えあんたやsyamuさんが死のうが組織にとっては何の痛みも無い。
もし死んだとしても自ら組織のことを吐くこともなく証拠隠滅をしてくれて助かったとでも思ったんじゃねーか?」
スブター「…ッ!!」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:00:30 ID:8ve3bhuI
コナン「爆発により共犯者のペカルさんとラバエルさんは即死した。
爆発の混乱に紛れて脱出したあんたの本当の狙いを知ることなく、な…」
コナン「脱出したあんたは恐らく組織の息のかかった医者に傷を見てもらったんだろう。
直撃は避けたとはいえ爆発でかなりの怪我を負っていたはずだし、指を2本ほどふっ飛ばしてるからな。
護送車爆破事件から次の杯戸町の連続爆破事件までのタイムラグがあったのは傷が最低限良くなるまで待ってたんだろう…」
コナン「そして傷がだいぶ良くなったあんたはsyamuさんの故郷の貝塚まで行って
あす稀さんのイベント運営の元にsyamuさんの犯行声明的なDVDを送付したり、
様々な事件の下準備をした。
恐らくあのDVDの映像はsyamuさんに頼んで最近撮ったものだろうな」
コナン「準備が整った後、あんたは杯戸町でデパートに忍び込み爆弾を仕掛け九山穂高代議士を爆殺。
その後も路上のピアノに爆弾を仕掛けてピアニストの須月裕太さんを爆殺し…
公園のゴミ箱に爆弾を仕掛け、YouTuberの黒木士さんを爆殺し…
野外ステージに爆弾を仕掛けてAV女優のあす稀さんを爆殺した…」
コナン「このトリックで大事なことはsyamuさんが捕まらないこと、目撃されないことだ。
下手に目撃されてsyamuさんのアリバイが証明されちまったら他の犯人の存在が疑われ事件のトリックが崩れる…。
護送車の爆破以後は絶対に出歩かないように頼んでいたんだろうな。
しかし肝心のsyamuさんは周辺のビル屋上や喫茶店なんかをフラフラしていた…。
『外出NG出てたんですけど今日はNG出てませんね』理論でウロウロしていたんだろうな」
コナン「あんたはこの4連続爆弾事件で杯戸町とsyamuに目を向かせ、その隙を突いて米花町の各所に爆弾を仕掛けたってわけだ…。
全く、大したもんだぜ。米花町爆破という本命の大犯罪のために10人以上の命を奪うなんてな…」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:01:08 ID:8ve3bhuI
スブター「…何だよさっきから!俺は殺人犯でも爆弾犯なんかじゃねえよ!証拠はあるのかよ!?」
コナン「証拠?んなもんねーよ…」
スブター「ああ!?証拠もねえのに人を犯人呼ばわりしやがったってのか!?」
コナン「まだ、な…」
スブター「!?」
コナン「今までは証拠がほとんど見つからなかった。
それはあんたが死んだはずの人間、事件と関わりのないはずの人間だったから…」
スブター「何だと…?」
コナン「死んだはずだから疑われない、動機がないから疑われない…。
だが、事件との関わりや生存が少しでも疑われたらどうなると思う?」
スブター「!?」
コナン「警察はスブターさん、あんたに焦点を絞って大規模な捜査に乗り出すだろうぜ?
それこそ事件前後の米花町、杯戸町…いや、東京都全域、日本全国の監視カメラを調べてでもな…
あんたはその捜査から逃げられるほど何の証拠も残さない完璧な犯行を行ったと言えるか?」
スブター「っ…!!!」
コナン「…いや、あんたは確実に捕まるだろうな。
死んだはずの犯人が生きていて今までずっと不自然に身を隠していたんだ。
一番疑われるのはsyamuよりあんたじゃねーか?」
スブター「ッ!!?」
665
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:01:39 ID:8ve3bhuI
コナン「あんたが警察に捕まることは間違いない。
それにもし逃げたとしても任務に失敗したあんたはどうせ奴らに消されるのは確実だ…」
スブター「ッ…!!」
コナン「まあ、下手すれば爆死しかけるような危ない任務を直接やらされるんだ。
あんたはせいぜい組織の下っ端で組織については深くは知らねーと思うけどな。
警察に保護してもらった方が良いと思うぜ?
その前に吐いてもらうがな…」
スブター「…?」
コナン「お前の所属する黒の組織のこと…ジンやウォッカのこと…」
コナン「お前らのボス…烏丸蓮耶のことを洗いざらいな…!!」
スブター「…ッ!!!!!!!!???」
666
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:02:06 ID:8ve3bhuI
コナン「…それとあんたには他にも吐いてもらいてーことがあんだよ。
憶測の部分があるオレの推理だけじゃこの事件にはまだイマイチ納得できねーことがいくつかあってな。
そいつもついでに…」
スブター「…なんだよ、組織とか爆破事件とかわけわからねえよ…」ハァ
コナン「まだシラを切るつもりなのか?」
スブター「まあ組織とかわけわからねえけどよ、とりあえず自首するよ…」
コナン「喋る気はねーってことか…」
スブター「いや、教える代わりに良いところへ連れてってやるぜ…」
コナン「え?」
(上着の内側に手を入れ拳銃を取り出すスブター)
スブター「地獄へな!死ねぇ、クソガキがぁ!!」
カチッ(コナンへ拳銃を向ける)
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