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【SS】劇場版名探偵コナン「零人目の配信者(ユーチューバー)」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 21:40:11 ID:YugBbSnc
【予告映像】
ベルモット「この男は大物YouTuberにしてコードネーム『サッポロ極ZERO』。
通称『ゼロ』と呼ばれる男…」
コナン「米花ホテルで開催された大人気ユーチューバーたちの公開生放送パーティーイベントで起こった連続殺人事件。
公開配信中に子供に人気のNo.1ユーチューバーが殺害され、血の惨劇が幕を開ける…!」
炎上系プロレスラーユーチューバー「シャ、シャムだ…syamuさんがよみがえって殺したんだあぁあぁ!!!!!」
コナン「世界に生配信された殺人映像には、サングラスをかけた伝説の大物ユーチューバーが写り込んでいた…!」
124
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:46:07 ID:YF.AmyxE
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
125
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:47:14 ID:YF.AmyxE
高木「警部!死亡推定時刻は生放送が丁度行われていた時間前後30分ということです」
目暮「ということはやはり、生放送中に殺害されたと見てほぼ間違いはないようだな」
高木「それとホテルの監視カメラの映像をチェックしましたが、
犯行前後にエレベーター周辺及びこのフロアに不審者は見当たりませんでした。
また、この部屋の前の廊下にあるカメラでも常に扉前に1人以上の警備スタッフがおり
扉からは殺害された光さんと負傷した3人以外の出入りは確認できません」
目暮「となるとこの部屋は犯行当時は密室。進入路はベランダ以外ありえない。
やはり犯人はこのロイヤルスイートルームへ正面のドアからではなく
ベランダから侵入し逃走したということになるな」
小五郎「簡単な事件でしたな。警察が逃げたシャムとやらをとっ捕まえれば終わり。
この名探偵ユーチューバー毛利小五郎の出番はなさそうですなぁ」
目暮「ユーチューバーか…毛利くん、一応君は警察OBだ。動画で恥など晒されては困るぞ…」
小五郎「大丈夫ですって警部殿〜!」
コナン「ハハ…気楽でいいなおっちゃん…」
126
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:48:12 ID:YF.AmyxE
コナン「(…ドアは施錠されており、ドアの前にも常に警備スタッフがいた)」
コナン「(監視カメラの映像からも4人以外のドアからの出入りは確認できていない…)」
コナン「(犯行当時は完全な密室…)」
コナン「(唯一外と出入りができるのはこのベランダ、か)」
コナン「(ベランダもかなり広いな…皆でパーティーか何かできそうな広さだ)」
コナン「ねえねえ、地上からじゃなくて下の階からとか上の階からこのベランダに来れないの?
他の配信者さんとかにもアリバイが…」
小五郎「おいコラ、ボウズ!大人しくしてろ!」
(ゲンコツ)
コナン「あいたっ!」
蘭「お、お父さん!…コナン君、あっち行ってよっか」
小五郎「ったく、お前もロビーでガキどもとユーチューバーの動画でも見てろ!」
コナン「(くそー…)」
127
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:49:30 ID:YF.AmyxE
小五郎「で、どうなんですか?上や下の階からここへ来れますかな?」
ホテル支配人「は、はぁ…試したことはありませんが、おそらくそれは不可能なのではないでしょうか」
小五郎「なぜです?」
ホテル支配人「大きいベランダがあるのはこの階だけですから下の階からロープを使って登るというのは無理です。
ベランダの部分が張り出しておりますので下の階からは登れないかと思います。
それに上の階は立入禁止の屋上だけでして」
イベント責任者「事件の時、ホテル屋上は他の配信者たち数名が生配信で使っていましたからそこから降りるのは無理かと思います。
屋上にはスタッフたちも数名いましたし下に降りるのは難しいでしょう。
それにこの下の階の部屋のほぼすべてを配信者の生配信で使っておりましたから
ホテル内部の人間が登って侵入するのは無理では…」
小五郎「なるほど、ちなみにこの階以外の配信者やスタッフで怪しい動きをしている人はいましたか?」
イベント責任者「いえ…その時はユーチューバー全員が生配信中でしたし、スタッフも常に何人かで行動しておりました」
目暮「事件当時にこのホテルにいた全員に一応話は聞いておるよ。
アリバイや監視カメラの映像などを鑑みても、他のフロアにいた人間は犯行時刻前後は
ずっと同じフロアにいて犯行は不可能だという結論になっている」
小五郎「そうでしたか、他の階の人達には犯行は不可能…と。
となると、やはり犯行が可能なのはあのシャムとかいうサングラスの男だけというわけですな」
コナン「…」
128
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:50:06 ID:YF.AmyxE
スブター「ねえ刑事さん、俺もう帰っていいすか?」
目暮「怪我はもう良いのですかな?」
救護班「3人共傷がそこまで深くはありませんでした。
ですが後で一応近くの医者に行くようにとお伝えしました」
ペカル「僕たち忙しいのであまりここにいることも…」
目暮「すみませんがもう少し待っていただけますかな?
もしかしたら容疑者がまだこの近くにいるかもしれませんから」
ラバエル「早くしてくださいよ刑事さん!」
コナン「(他のフロアの人間に犯行は不可能…)」
コナン「(…もしシャム以外に犯人がいるとしたら、あの3人か…)」
コナン「(3人ともシャムらしき男にナイフで襲われていて、証拠も動画で残ってる…)」
コナン「(完璧なアリバイといえばアリバイ…)」
コナン「(動画を見る限り3人共生放送中に席を外していない)」
コナン「(だから誰かが放送を抜け出して殺害した、というのも考えられない…)」
129
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:50:56 ID:YF.AmyxE
コナン「(ピカキンさんの部屋のカメラは壊されている。部屋の窓は開いていて、地上までロープが垂れ下がっている…)」
コナン「(ん、ベランダの手すりの鉄格子に厳重にロープが縛り付けられてるな)」
コナン「(このロープも相当頑丈で太い、これなら大人でも体重を支えられるか…)」
コナン「(で、下には地上…やはり12階だけあってかなり高い)」
コナン「(お誂え向きに大通りとは逆側で人目につきにくいな)」
コナン「(地上からはかなり高いがここから結んだロープで上まで登ることは不可能ではないかも…)」
コナン「(ん、結んだロープ…?)」
コナン「(…!!)」
130
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:54:16 ID:YF.AmyxE
スブター「犯人は決まったんですから俺らを帰してくださいよ!」
目暮「すみません、もう少ししたら…」
コナン「ねえねえおじさん!シャムさんってすごいよね!」
小五郎「あぁ?あの穀潰し無職土竜のどこがすごいんだ?しかも殺人鬼だぞ?」
コナン「だってそのシャムさんって人、1階からここまでロープ1本で登ってきたんでしょ?僕じゃとても出来ないよ」
小五郎「バーロ、そのために体でも鍛えてりゃそれくらい出来るだろうが。
引きこもりには時間があるだろうから筋トレくらいやるだろ」
コナン「でもどうやってロープで登ったんだろう?」
小五郎「どうって、1階からロープを頑張って登って…」
コナン「登るにはまずロープを結ばないといけないね!」
小五郎「ロープを結ぶ…?」
小五郎「…ん?」
131
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:54:55 ID:YF.AmyxE
小五郎「支配人、このロイヤルスイートルームというのは誰でも入れるんですか?」
ホテル支配人「い、いえ。このホテルでは基本的にお客様以外には積極的にお声掛けをしたり監視カメラで映像を常にチェックしたり、
そういった取り組みをしておりまして、部外者は入れないようにしております。
特にこのロイヤルスイートルームのあるフロアはVIPの方がお泊りになられることが多いので
特に厳重でして、部外者の方は絶対に入れないかと…」
小五郎「では、あのロープは今日この部屋を使う前は結んでありましたか?」
ホテル支配人「いえ、今日早朝に掃除をした際はそのようなものは…」
小五郎「なるほど、わかりましたよ警部殿」
目暮「な、何がわかったのかね毛利くん!?」
132
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:55:44 ID:YF.AmyxE
小五郎「あのベランダの手すりにはロープが結んでありました。
ですが、地上から侵入したのであればあれを結べるわけはありません。
しかも事前に侵入してロープを仕込んでおくことも警備の関係で難しいでしょう」
目暮「た、確かに…では一体どうやって?」
小五郎「つまり!誰かがロープを結んで地上に下ろした、ということになりますな」
コナン「(お、今日は冴えてるなオッチャン…)」
小五郎「そしてこの部屋は今日使う4人以外の出入りは朝からなかった、そうですね?」
イベント責任者「は、はい」
小五郎「つまり!あなた方3人の内誰かがベランダにロープを結んで地上に下ろした…
そう!シャムとやらの共犯者ということになりますな」
目暮&3人のユーチューバー「なっ!?」
133
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:56:33 ID:YF.AmyxE
スブター「待ってくれよ!どうして俺らが疑われなきゃいけねぇんだよ!」
ペカル「そうですよ!何で殺人犯に協力する理由が…」
小五郎「動機はあるでしょう?あなた方はユーチューバーなんですからね」
ラバエル「え?」
小五郎「ピカキンさんを殺し!自分の動画の再生数を上げたかったからです!
だからあなた方の誰かはシャムと協力して犯行を行ったんです!」
目暮「バカバカしい…動画の再生数などで殺人が起こるものかね?」
小五郎「ピカキンさんはかなりの動画収入を得ているそうです。
年収にすると10億近く。その収入が自分のものにできるなら殺人だってするでしょう」
目暮「た、確かに…それだけの額ならば犯行に及ぶ動機となりうる!」
高木「いえ警部、毛利さん。多分その動機ではないかと思いますが…」
小五郎「はぁ?何でだよ?」
134
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:00:08 ID:YF.AmyxE
蘭「うん、私もそう思う。だってここで生放送していた4人とも視聴者層が全く違うんだよ」
目暮「し、しちょうしゃそう?」
蘭「見てる人の男女比とか、年齢層とかね。
ピカキンさんは幅広い年代だけど10代までが多いかな。
スブターさんの視聴者は20〜30代の男性が多いみたいだし、
ラバエルさんやペカルさんだって独自の視聴者層がいるみたい」
小五郎「ってことは、どういうことだ?」
高木「ピカキンさんを殺害してもその視聴者が流れては来ないってことですよ。
その視聴者たちは他のピカキンさんと似た感じのユーチューバーを見るだけです。
他の3人にはそこまで影響はないでしょう」
イベント責任者「ええ、そうなんです。
実際視聴者層があまりかぶっていないことから多くの視聴者に観てもらえると思って
この4人を選んでこの部屋で生配信をしていただいたんですが…
まさかこんなことになるなんて…」
小五郎「う、うーむ…」
135
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:00:47 ID:YF.AmyxE
目暮「ところで、凶器の置物から犯人の指紋は検出されたのかね?」
高木「いえ、置物の破片をすべて回収し調べましたが犯人はなにか手袋のようなものをしていたと考えられまして、
朝にこの部屋を清掃していたスタッフ以外の指紋は検出されていません」
目暮「他に犯人のものと思われる指紋は?」
高木「それが、部屋からはそれぞれの配信者たちや清掃担当のホテルスタッフの指紋しか…」
小五郎「あんなバカそうな男でも指紋を残さねーくらいの知恵はあったんだな。
ま、指紋があろうがなかろうがアイツで決まりだろ」
コナン「…」
136
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:01:21 ID:YF.AmyxE
コナン「(指紋と凶器か…)」
コナン「(置物は逃げるのに重くて邪魔だからベランダから投げた、ナイフはそのまま持ち去ったってとこか)」
コナン「(しかし、なぜ3人をナイフで襲ったのにピカキンさんは撲殺されていたんだ…?)」
コナン「(それに指紋が全く残っていないというのも…あの土竜にそんな知能があるのか?)」
コナン「(それだけの知能があればユーチューバーとして成功していたとは思うが…)」
コナン「(いや、まあそんなことはどうでもいいか…)」
137
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:02:13 ID:YF.AmyxE
コナン「(しかし、凶器の違いは気になるな…)」
コナン「(ピカキンさんをナイフで滅多刺しにすることだって出来たはずだ、だが置物で殺されている)」
コナン「(突発的な犯行であれば置物を使って殺したということもあり得るが、
計画的犯行のように3人は持ち込んだナイフで切られている…)」
コナン「(…もし犯人があの3人の中にいるなら…)」
コナン「(ナイフがまだこの現場、もしくはホテル内部にあるはず…)」
コナン「(すぐにおっちゃんや警察が来たから隠す時間もなかったからな)」
コナン「(あの3人も所持品検査を受けている、もちろんナイフはなかった)」
コナン「(それがないということは…やはりあの3人は無関係なのか…?)」
コナン「(置物で殺したのも『抵抗されてナイフを落としたため、とっさに近くの置物を凶器にしただけ』ってことも考えられるが…)」
138
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:03:41 ID:YF.AmyxE
コナン「(そしてベランダに通じる窓…ここから部屋に出入りできるのか)」
コナン「(ん?この窓ガラス、相当分厚くて頑丈そうだな…)」
コナン「ねえねえ支配人さん!」
ホテル支配人「どうしたんだい、ぼうや?」
コナン「あの窓ガラスって割れたりするの?」
ホテル支配人「ああ、あれは特殊なガラスになっていてね。
例え銃とかで撃ったりバットで殴ったりしたって壊れない特別なガラスなんだよ。
ここは有名人とか政治家の人なんかが利用する部屋だからね」
コナン「そうなんだ、ありがとう!」
コナン「(VIP用の特別製ガラスか…)」
コナン「(もし施錠してあったとしたらシャムはこの部屋にすら入れなかったはず)」
コナン「(だが侵入している…)」
コナン「(ロープの場所はピカキンさんの部屋の前だが、ここから入れずにスブターさんの部屋から入った、ということか…?)」
139
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:04:46 ID:YF.AmyxE
コナン「ねえねえスブターさん!どうしてシャムさんは窓から入れたの?
もし鍵がかかってれば入れなかったよね?」
スブター「え?」
小五郎「バーロ、鍵がかかってても殺人犯なら窓くらい割って入ってくるだろうよ」
コナン「でもおじさん、もしピカキンさんだけが狙いならピカキンさんの窓を割って入ってくるよね?」
小五郎「確かに、だがあいつはSだからそういうこともするだろ」
コナン「それにさ、ホテルの人はこのガラスは特別製で銃とかバットを使っても割れないって言ってたよ?
それにもしボクが犯人だったらそんなこと知らずに頑張って割ろうとすると思うんだ」
小五郎「何?本当ですか支配人?」
ホテル支配人「は、はい。VIPの方々の安全のことも考慮しておりまして…」
小五郎「となれば、鍵さえかけていれば犯人は部屋には入れなかった。
しかも割ろうとした痕跡すらもどの窓にも見られない。
そして、スブターさんの窓は『偶然にも』施錠されておらず侵入できた…妙ですなぁ?」
目暮「と、ということは…?」
小五郎「つまり、スブターさん!
あなたがシャムに窓ガラスが割れないことを伝えておき、窓の鍵を開けておいた!
つまり、共犯者ということです!」
スブター「!?」
140
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:05:25 ID:YF.AmyxE
目暮「どうなんですかなスブターさん」
スブター「う…」
小五郎「あなたが共犯者、そうですね?」
スブター「違うんです、配信してるときに暑かったから窓を開けっ放しに…」
コナン「あれれー?でもスブターさんの配信中は窓が閉まってるよー?」
(小五郎たちに生配信中の動画を見せながら)
スブター「!?」
小五郎「ということはやはり、あなたが故意に窓の鍵を開けておいた…違いますか?」
スブター「…う…」
コナン「…。」
スブター「…流石は毛利さんですね…。じ、実は…syamuさんに協力したのは俺です…」
ペカル「ス、スブターさん!?」
141
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:06:16 ID:YF.AmyxE
目暮「ど、どういうことなのかね!?まさか共犯として…」
スブター「違うんです!俺の話を聞いて下さい!
実は少し前にsyamuさんが『このイベントでピカキンさんに謝罪したい』って俺に言ってきたんです。
syamuさんはUM本社に凸したことでUMを完全に出禁になって、
ピカキンさんたちUM所属ユーチューバーにも接触することを禁止されてたから…」
目暮「そんなことがあったのかね?」
スブター「はい…syamuさんはとある大学のシャムサークルに騙されて、
UMにアポなしで訪問したんですがそれで警察が来たり色々騒ぎになったんです。
その騒動のせいでUMの株価もかなり暴落したらしくて…」
高木「ああ、あの騒動の。あの頃はsyamuをいろんな代理人が奪い合って聖杯戦争みたいでしたね。
ちなみにこれがその動画です」
142
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:06:53 ID:YF.AmyxE
(目暮たちに本社凸動画を見せる)
目暮「シャムサークル…今の大学にはそんなサークルがあるのか…(呆れ)」
小五郎「いい年した大人が会社とのアポの取り方さえ知らねえのか…」
目暮「しかも代理人の大学生が警察の厄介にまでなっていたとは…」
コナン「(syamuが復活してからの大事件…『土竜UMアポ無し凸事件』か…)」
スブター「それで迷惑をかけたことをピカキンさんに謝罪したいってsyamuさんが俺に連絡してきたんです。
syamuさんとは昔オリジナルメニュー動画でコラボしたこともあったし協力してやりたくて…」
143
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:08:00 ID:YF.AmyxE
スブター「だから俺が協力して、生放送でピカキンさんに対面させて謝罪させてやろうとしたんです。
告知なしのドッキリでやれば今回のイベントだって話題にもなってネットで盛り上がると思った。
もしかしたらUMと和解してUM所属ユーチューバーとしてsyamuさんも復活してくれるかもしれないって期待もあったんです。
でも俺があいつに協力したせいでこんなことに…」
小五郎「ったく、人騒がせなことしやがって…アンタのせいで人が死んだんですよ!?」
スブター「本当にすいません…刑事さん、俺って何か罪になるんですか?」
目暮「犯人の殺意を知っていたとしたら未必の故意、共犯として罪に問われますが、
そうでないとしたら利用されただけ、罪には問われないでしょうな。
しかし少しお話を聞かせて貰う必要はあるでしょう。
ところで、何故最初から言わなかったんですか?」
スブター「言えば俺もなにか罪になるかと思って…すいません…」
ペカル「スブターさん、あんたのせいでピカキンさんは…!こっちだって怪我したんですよ!」
ラバエル「落ち着いてください、スブターさんの親切を利用してピカキンさんを殺したのはあのシャムなんですから…」
コナン「…。」
144
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:09:38 ID:YF.AmyxE
コナン「(…確かにスブターさんがロープを下ろしたということなら全ての辻褄が合う)」
コナン「(syamuはスブターさんに『ピカキンさんに謝罪したい』と言い協力を取り付けた)」
コナン「(イベント当日になったらスブターさんはベランダからこっそりロープを下ろし、…)」
コナン「(syamuはそれを登ってベランダに侵入…)」
コナン「(しかしsyamuはピカキンさんに謝罪などする気はなかった)」
コナン「(ナイフが外部から持ち込まれているからだ、おそらく最初から殺す気だったか…)」
コナン「(そして生放送中にスブターさんの部屋に窓から侵入)」
コナン「(窓はスブターさんが開けておいたと言っていたから侵入は容易だっただろう)」
コナン「(スブターさんにナイフで切りつけ…)」
コナン「(他の2人にも襲いかかり…)」
コナン「(そして、一番恨んでいたピカキンさんを撲殺し…)」
コナン「(ロープを伝って下りて逃走…)」
コナン「(3人の傷が浅いのはあくまで邪魔だったからで、目的はピカキンさんただ一人だった…)」
コナン「(確かにこれで辻褄は合っている…)」
コナン「(だが、何かが引っかかる…何だ?)」
145
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:10:13 ID:YF.AmyxE
男性の声「うわぁーーーー!!」ドゴッ
コナン・小五郎・目暮「!?」
目暮「な、何だ?!」
小五郎「隣の部屋か!?」ダッ
コナン「!!」ダッ
(殺害現場の隣の部屋のドアを開ける)
146
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:10:50 ID:YF.AmyxE
(殺害現場の隣の部屋)
小五郎「どうしました!」
警官「い、いえ、悲鳴は隣の部屋からです!」
目暮「何かあったのかもしれん、急ぐぞ!」
(そのまた隣の部屋へのドアを開ける)
147
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:11:45 ID:YF.AmyxE
(殺害現場の隣の隣の部屋)
小五郎「どうしました!」
警官「隣の部屋です!」
小五郎「何があったんだ、一体!」
(そのまた隣の部屋のドアを開ける)
148
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:12:31 ID:YF.AmyxE
(殺害現場の隣の隣の隣の部屋)
小五郎「おい!一体どうした!」
警官「す、すみません警部!!手袋が滑って重い物を足の上に落としてしまって、つい大声を…」
目暮「全く…証拠品かもしれないのだぞ!気をつけて扱ってくれ!」
警官「すみません…」
小五郎「ったく人騒がせな…」
149
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:13:29 ID:YF.AmyxE
コナン「ねえねえ、3つ隣の部屋でも悲鳴が聞こえるんだね」
小五郎「ん?確かにそうだな。壁が薄いんですか?」
ホテル支配人「ロイヤルスイートルームの外壁は他のお客様のことを考えて防音ですが、部屋を4つに仕切る3枚の壁は防音ではありません。
ここは基本的に御家族やお仲間と大勢で楽しく使うようなお部屋ですので、
防音は気にせず意匠のみを重視した設計でして」
小五郎「なるほど、部屋と部屋の間の壁は凝った造りだが少し薄いみたいだな」コンコン
コナン「(防音効果の低い壁…か)」
コナン「(俺達が結構大声で話してたのに普通に悲鳴が聞こえてきたからな…)」
コナン「(…ん、待てよ?じゃあなんであの時…)」
150
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:14:33 ID:YF.AmyxE
コナン「(それに引っかかる点もまだまだある…)」
コナン「(犯行現場から逃げた貝塚勃起土竜の行方…)」
コナン「(現場から消えた『ナイフ』…)」
コナン「(ピカキンさんだけが違う凶器で襲われた理由…)」
コナン「(あの映像の『違和感』…)」
コナン「(そして、今日この場所を選んで犯行が行われた理由…)」
コナン「(もし殺して逃げるだけなら、もっと殺しやすい日も場所もあったはず…)」
コナン「(わざわざ危険を犯して地上12階をロープで上り下りした理由は何だ…?)」
コナン「(…これらの謎も『syamuがSだから』と言ってしまえばそれまでなんだが…)
コナン「(それに謎はまだまだある、不自然な点だらけの事件だ…)」
コナン「(だが、だんだん分かってきた…)」
コナン「(この事件の、真相がな…!)」
バーン(コナンの背後にsyamu、スブター、ラバエル、ペカルの4人の顔が大写しになる)
151
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:15:24 ID:YF.AmyxE
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
152
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:18:59 ID:YF.AmyxE
今のところはここまでです
今回で色々と明かしたので事件のトリックは恐らくだいたい予想がついた方もいるかと思います
次で小五郎が眠るくらいまで行きたいです
また1〜2週間ほどお待ちください
あと色々感想や推理、予想などありがとうございます
それらも一部内容に盛り込んだりしました
また皆さんなりに推理などして頂ければ内容にも活かせるので幸いです
153
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:24:18 ID:WNoY1fvY
面白い
154
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:42:04 ID:4nqDukp.
他はモデルになってるだけなのにsyamuさんだけそのままなの草生える
155
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 00:47:03 ID:hkRkrxcM
ナチュラルにSを見下してるコナン好き
156
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 00:48:20 ID:CTUyCo4Q
お前の続きを待ってたんだよ!
157
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 01:12:31 ID:8O03sOsg
面白いですね。続きが気になります
次が来るまでの間は推理して待ってます
158
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 01:35:06 ID:.P6zPrpk
見返したらシャムさん左利きなのに右手使って犯行してますね
あと防音じゃないのにヒカキンが悲鳴に反応しないのはおかしい
159
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 02:21:09 ID:PGWoDwVM
これは喘きの小五郎が推理するのかな?
160
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 06:02:33 ID:mdhJke7k
Sだからとかいうミステリーにおける欠陥
推理するにも全然フェアじゃないぞ!
161
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 09:49:15 ID:cMf.hPPU
黒幕はヤンデレシバターでしょ
すべては愛する順平のため
162
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 15:14:43 ID:ByFSG8rw
たしかに、突然の地震にも即座に反応したヒカキンがシバターの悲鳴に反応しないとはおかしい・・・
と、思ったけどヒカルとラファエルも特に反応してなかったわ。
163
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 15:22:29 ID:.P6zPrpk
3人がグルなんじゃないっすかね
syamuに襲われた風の映像を録画して配信したとか
164
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:40:59 ID:Yr78qQCg
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
165
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:41:44 ID:Yr78qQCg
警官「目暮警部!被害者のスブターさんがスマホを使って殺害現場で生配信を始めてます!」
目暮「何?」
スブター「俺はsyamuさんを救いたい!
俺がsyamuさんに相談された時、syamuさんの気持ちに気付いていたら…
俺がsyamuさんにナイフで襲われた時、殴ってでも止めてたら…
ピカキンさんが死んだのはsyamuさんだけじゃない、俺だって悪いんだ!
syamuさん!罪を償ってくれ!
俺も罪を背負って生きていく!
それで罪を償ったら俺とまた貝塚のカラオケで、
一緒にオリジナルメニュー動画撮ろう!」
目暮「何をやってる!ここは事件現場だ、撮影を止めさせろ!」
警官「はっ!」
スブター「離せ!俺はsyamuさんを救いたいんだ!syamuさん!悪魔にだけはなるな!
ピカキンさんを殺した罪を償ってくれ!」
コナン「…。」
166
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:42:18 ID:Yr78qQCg
高木「あれがシバシャムですか…生で見るとこれだけ尊いとは思いませんでしたね警部」
目暮「しばしゃむ…?」
高木「スブターとsyamuのカップリングですよ。これです」
(スブターとsyamuのキス絵を目暮に見せる高木)
目暮「ヴォエ!なんてものを見せるのかね高木くん!?」
高木「結構流行ってるんですよ?まあ佐藤さんはシャムシバの方が好みらしいんですけどね。
夜も佐藤さんがサングラスを掛けてシャムシバごっこをしながらベッドで僕の上に…」
目暮「syamuやこんなホモ二次創作が流行るとは…世も末だな…」
167
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:42:38 ID:Yr78qQCg
コナン「(しかしまずいな…犯人がsyamuだというムードが漂い始めてる。早く証拠を見つけねーと…)」
小五郎「おいこら!ウロチョロすんじゃねえ!」(コナンを後ろ首を掴む)
コナン「うわあ!?」(小五郎にロイヤルスイートルームから放り出されるコナン)
小五郎「お前もロビーに戻ってろ!もう事件は解決したんだよ!」
蘭「だ、大丈夫コナンくん!?」
コナン「(まぁあの現場でこれ以上の証拠はもうないかもな…このフロアの他の場所に何かが残ってるかも…)」
168
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:43:02 ID:Yr78qQCg
蘭「コナンくんもロビーにいる皆のところに行こっか」
コナン「あ、ボクちょっとトイレに行ってくるよ!」
蘭「うん、じゃあここで待ってるね」
コナン「うん!」タタタタタ
コナン「(このフロアで他に調べてねーのはトイレくらい…まあ望みは薄いかもしれねーが…)」
169
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:43:33 ID:Yr78qQCg
【同じフロアのトイレ】
コナン「(トイレの個室にもなにもない…)」
コナン「(もちろんトイレの窓から侵入したり脱出したりってのも出来なそうだ…)」
コナン「(やっぱり証拠なんかねーか…ん?)」
コナン「(手を洗う水道の下にあるゴミ箱…)」
コナン「(何かねーか…何か…)」ゴソゴソ
コナン「(…ん?これは…ビニール手袋の包装ビニール…?)」
コナン「(そういや犯人は凶器の置物を手袋を使って指紋を残さないようにしてたって言ってたな…)」
コナン「(これを使ったのか…?)」
170
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:44:09 ID:Yr78qQCg
ホテル従業員「あ、ダメだよ坊や!あんまりウロウロしちゃ…」
コナン「あ!おじさん、ホテルのひと?」
ホテル従業員「うん、そうだよ。坊やは?」
コナン「ねえねえ、このパッケージのビニール手袋ってホテルで使われてるものかって
聞けって小五郎のおじさんが言ってたんだけど、そうなの?
なんか推理に使うんだって」
ホテル従業員「ああ、毛利探偵のところの子なんだ?
…これかい?うーん、こういうスーパーとか100円ショップで売ってるような薄いのは使ってないよ。
業務用のもっと厚いやつなら使ってるけど…ねえ、本当にこれが推理の役に立つの?」
コナン「うん、とっても大事なことだって!おじさんありがとう!」
171
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:44:39 ID:Yr78qQCg
コナン「(このタイプのビニール手袋はホテルのものではない…)」
コナン「(このフロアは関係者以外はほぼ入れない)」
コナン「(だから当然ここのトイレを使っていた人間も限られるし、恐らく犯人が使ったもの…)
コナン「(だがビニール手袋自体は捨てられてない、か…)」
コナン「(そうか、この包装ビニールから指紋が検出されれば…)」
コナン「(いや、これはトイレのゴミ箱にあっただけのものだ)」
コナン「(落ちてたので拾って捨てた時に指紋がついた、とでも言われればそれまで…証拠にはならない)」
172
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:45:15 ID:Yr78qQCg
コナン「(やはり手袋そのものが見つからないことには…)」
コナン「(syamuが犯人で外部に逃げたなら手袋も持ち去られているだろうが…あの3人の中で誰かが犯人だとしたら…)」
コナン「(証拠隠滅の時間も暇もなかった…だから)」
コナン「(証拠品としてこのフロアにあるか、もしくは…)」
コナン「(まだ犯人が、所持しているか…)」
コナン「(犯人としてはそんな証拠はとっとと処分したいという心理もあるだろうが…)」
コナン「(ん…所持…?)」
コナン「(いや、まさかな…)」
173
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:45:56 ID:Yr78qQCg
【ホテルのロビー】
蘭「ここで皆で待ってようね、犯人も分かってもうすぐ帰れるって話だから」
コナン「(くそ、もう時間がねーってのに証拠が集まらねえ…)」
コナン「(あのフロアは関係者以外立ち入り禁止、そして収録室の入り口はスタッフが張り込んでいたから誰も入れないし目を離したという証言もない…)」
コナン「(そして出演者の要望でスタッフ不在で収録が行われていたから、もし仮にシャムさんが犯人でないなら犯行が可能なのは被害者の隣の部屋にいた3人…)」
コナン「(だがあの3人には完璧なアリバイがある。生放送中で、しかもリアルタイムに侵入してきた犯人に襲撃されて負傷している…)」
コナン「(もし生放送を抜け出して殺害したとすれば確実に動画で証拠が残る…だがその様子はない)」
コナン「くそっ、わからねぇ…ん?」
コナン「何やってるんだ元太?」
元太「スブターの動画を見てるんだぜ!」
コナン「さっきから動画見てばっかだな元太…」
哀「あら、あなたも見てみたらどう?少しは推理の気分転換になるんじゃない?」
コナン「ま、見てみるか…一応アリバイの確認にもなりそうだしな…」
174
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:46:43 ID:Yr78qQCg
動画の中のスブター「怪盗キッド…お前何やってるんだよ。
お前、世界中でいろんな有名なお宝を盗んでるらしいな。
俺はよ、お前がどうしてそんな事してるかわかんねえけどよ。
何かどうしてもって理由があるにしてもだ!
怪盗キッドよ…お前…人のものを盗んじゃダメだろ!
人のものを盗むのは人として最低だ、ただの泥棒だろ!
…怪盗キッド、お前どうするんだ世界中の警察から追われて。
お前、行く所無いんだろ?
怪盗キッド!…オレとパチスロ打たないか?
オレとガルパン打たないか?
え?シャムさん!?どうして?…な、何を…!?うわああああああああ!!」
元太「な?おもしれーだろ?パチスロに誘うのがおもしれーよな!」
コナン「ハハ…こういう救いたいとか言っといてパチスロに誘うネタか…」
コナン「(って言うよりsyamuに襲われるシーンまでタイムシフトで見れるようになってるのかよ…大丈夫か…?)」
コナン「ん…?」
元太「どうしたんだコナン?」
コナン「悪い元太、この動画最初から再生できないか?」
元太「お前もスブターが好きになったのか?いいぜ!」
175
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:47:32 ID:Yr78qQCg
(動画視聴中)
元太「な?おもしれーだろ?」
コナン「(やっぱり…)」
コナン「(他の人の動画は…)」
動画の中のピカキン「あっ、今揺れましたね。大きな地震かもしれませんからくれぐれも気をつけて…」
動画の中のマスクをしてカメラを持ったユーチューバー「はいライトテラシー…うおっ!はいホテルを揺らす嫌がらせー」
動画の中の肉体派っぽいユーチューバー「(地震にビビる肝の小さい自分に)笑っちゃうんすよね」
コナン「(殆どの配信者が生配信中の地震について話で触れたり、触れていなくてもカメラや周囲の家具が揺れたりしている…)」
コナン「(ホテル全体が揺れるって相当なもんだな…蘭の蹴り…)」
コナン「(だがあの容疑者3人の動画だけ地震に触れもしていないしカメラが揺れもしていない?)」
コナン「(何故だ…?何故地震に反応してないんだ…?)」
176
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:48:10 ID:Yr78qQCg
コナン「(それに気になるのはピカキンさんの動画だ…)」
コナン「(あの部屋自体は防音でも、『部屋の内部』は防音じゃない…)」
コナン「(だから当然動画には『アレ』が入っていないとおかしい…)」
コナン「(入ってない理由は何だ…?)」
コナン「(入っていない理由…)」
コナン「(…!!)」
コナン「(そうか…読めたぜ…)」
コナン「(何故こんな侵入も脱出もしにくい場所で事件を起こしたのか、ずっと気になっていた…)」
コナン「(だが違ったんだ。犯人にとっては今日この場所と状況が一番都合が良かった…)」
コナン「(だから今日この生放送イベントで事件を起こしたというわけか…)」
コナン「(これなら犯行は可能になる…!)」
177
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:48:36 ID:Yr78qQCg
コナン「(しかし…)」
コナン「(犯人もトリックも分かった…だが一つだけわからねーことがある…)」
コナン「(アレはこのトリックの肝となる部分…不確かにしておくはずがない)」
コナン「(だが調べる時間もなさそうだな…)」
コナン「(…そうだ、そういやあっちにはアイツがいたな。ここは頼ってみるか)」
(スマホを取り出し、どこかへ電話をするコナン)
178
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:49:26 ID:Yr78qQCg
【大阪】
服部「おー工藤!久しぶりやな!お前から電話なんてどないしたんや?」
服部「あーそやそや聞いてくれや工藤、和葉の奴がな?
大好きなゆーちゅーばー?言うのが死んだー言うてメソメソうるさくてかなわんのや。
しばらく機嫌治らんやろしどないしよ思うてなー…ん?」
服部「何や工藤、その事件に関わっとるんか?」
服部「大変やなぁ…で?その事件の事で俺に相談があるんやろ?」
服部「おーええで、その代わり貸しイチやで?」
服部「おー…」
服部「んー…」
服部「…なるほどな」
服部「分かったわ、それならオヤジのツテで調べといてみるわ」
服部「おーそうや工藤、今度いつ大阪に来るんや?新世界で串カツでも…」(ガチャ
服部「…ったく、要件だけ言って切りよって…まあええわ、聞いといてやるわ」
179
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:50:03 ID:Yr78qQCg
【ホテルの廊下】
コナン「(あとは凶器の問題か…)」
コナン「(なぜピカキンさんだけが鈍器で襲われたのか、そして現場から消失したナイフ…)」
コナン「(これらはまあだいたい予想がつく…)」
コナン「(俺の推理が正しければナイフは…)」
コナン「ん?」
(スマホから鳴る着信音)
180
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:50:31 ID:Yr78qQCg
服部(電話の声)「おー工藤、聞いてみたで」
コナン「早いな。どうだったんだ?」
服部(電話)「ああ、工藤の言う通りやったで。出とったわ」
コナン「なるほどな…」
服部(電話)「で妙なんはな…」
コナン「なんだって…?」
コナン「(ということはこの事件は…そしてsyamuは…)」
181
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:52:02 ID:Yr78qQCg
【事件現場のロイヤルスイートルーム】
コナン「おじさーん!」
小五郎「あん?おいこら、ロビーで待ってろって…」
コナン「それがね?小五郎のおじさんをユーチューバーにしたいって言う人がいるんだ」
小五郎「あぁん?オレをユーチューバーにしたいって?」
コナン「うん!」
小五郎「オレは天下の名探偵…だがあれだけ稼げるなら探偵やめて
ユーチューバーで女子高生に大人気になるって手も…でへへ…」
コナン「(じゃあ今回も任せたぜ、おっちゃん!)」プシュッ←腕時計型麻酔銃を射出
小五郎「へえっ!?ふにゃ…」ドサリ
コナン「(さあ、始めるぜ…)」
コナン「(探偵ユーチューバー毛利小五郎の初配信…名推理生配信をな…!)」
バーン(大写しのコナン決め顔)
182
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:52:25 ID:Yr78qQCg
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
183
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:53:16 ID:tudey7zw
もうはじまってる!
184
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:54:20 ID:Yr78qQCg
今回は短いですがここまでです
もう多分だいたい分かったと思いますが次で推理が終わる予定です
また1〜2週間ほどお待ち下さい
今コナンをアマプラで見直して勉強してます
185
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:20:51 ID:AqFP7ydU
わからん…わからんわ(池沼)
服部に何訊いたんだろう
186
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:37:41 ID:ry1h2qiQ
お前の続きを待ってたんだよ!
187
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 17:59:11 ID:vUmyLSsw
がんばれ❤
188
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 18:20:00 ID:do5XShPA
次回も楽しみに待ってます❤
189
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 21:04:05 ID:AO3yZXQw
もう待ちきれないよ!早く(続きを)出してくれ!
190
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 16:47:49 ID:Ezowrnvg
怪盗キッドを救いたいで草
191
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/24(火) 19:38:58 ID:ZQpHdWYE
普通にSSとして面白かった(KONAMI)
192
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/24(火) 19:50:44 ID:lbkZ1KK6
コナンのアニメ見てる気分になっちゃいますねこれ
解決編楽しみにしてるゾ〜
193
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:04:25 ID:.RM5DWvc
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
194
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:04:57 ID:.RM5DWvc
ラバエル「刑事さん、流石にもうそろそろ帰らないと…」
ペカル「こっちにも用事があるので」
目暮「うむ…そうですな。でしたらパトカーで送らせましょう。
スブターさんは容疑者についてのお話をもう少し聞かせていただくので残って下さい。
またお二人にも後日お話などを聞かせていただくことも…」
小五郎(コナン)「いいえ警部、帰してはいけませんよ」
目暮「え?」
195
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:05:32 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「まだこの部屋の中に犯人がいるのですからね」
目暮「な!?まだこのロイヤルスイートルームの中にsyamuがいるというのかね!?」
小五郎(コナン)「いいえ、この事件の犯人はsyamuではありません…」
一同「な!?」
目暮「犯人がsyamuでないとしたら一体誰なのかね!?」
小五郎(コナン)「まあまあ警部…では、なぜ犯人がsyamuでないかからお話しましょう」
196
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:06:29 ID:.RM5DWvc
イベントスタッフA「お、おい!あの眠りの小五郎が推理してるぞ!」
イベントスタッフB「よし!緊急生配信だ!毛利探偵本人は推理中だから毛利探偵の娘さんに許可をとってこい!」
イベントスタッフA「え!?そんなことしていいんですか?」
イベントスタッフB「許可が取れ次第今すぐこの毛利探偵の推理生配信を流すぞ!」
イベントスタッフA「はい!」
197
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:06:59 ID:.RM5DWvc
イベントスタッフA「あの、毛利探偵の娘さんですね?」
蘭「あ、はい…娘の毛利蘭です」
イベントスタッフA「毛利探偵の名推理を生配信したいのですが、よろしいでしょうか?
推理中で本人からは許可が取れなくて…」
蘭「うーん、ユーチューバーになりたいと言っていたので多分父は喜ぶと思うので大丈夫だと思いますけど…」
イベントスタッフA「そうですか!ありがとうございます!」
198
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:07:27 ID:.RM5DWvc
イベントスタッフA「娘の毛利蘭さんから許可が取れました!でも良いんですか?」
イベントスタッフB「構いやしねえよ、どうせイベント自体丸つぶれで俺たちクビだろうしな」
イベント責任者「おい、何やってるんだ!」
イベントスタッフA「す、すみません!」
イベント責任者「推理ショーはもう始まってるんだぞ!責任は全部俺が取る!早く生配信の準備をしろ!」
イベントスタッフA・B「は、はい!」
199
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:08:25 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「そもそもここをsyamuさんが登ったとは考えられません」
目暮「え?」
小五郎(コナン)「張り出したベランダからロープが垂れているせいで足をつけて休むところもない。
しかも地上12階。これを登るのは体力がある人でも難しいでしょう」
目暮「だが体力をつければ…」
小五郎(コナン)「知らないんですか?あの土竜は『なんかやだ』で面倒なことから逃げ続けてきた男です。
そんなトレーニングなんて絶対にするはずがありませんよ」
200
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:08:57 ID:.RM5DWvc
高木「た、確かに…就職からも努力からも、ユーチューバーのくせに動画投稿からすらも逃げ続けたsyamuにそんな努力ができるわけがない!」
目暮「で、ではこのロープは…」
小五郎(コナン)「このロープは犯人が外部から侵入し再び外部へ逃走したと思わせるためのカモフラージュだったんですよ」
目暮「カ、カモフラージュ!?」
201
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:10:20 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「ええ。あの部屋は常に入り口が施錠され警備スタッフもいて密室状態でした。
そんな部屋のベランダに地上まで垂れたロープがあれば…警部ならどう思います?」
目暮「ロープを登って侵入してロープを下りて脱出したと思うだろうな…」
小五郎(コナン)「さらに、犯人は凶器となった置物をあえてベランダから下に放り投げた。
現場に残さずにこうしておけば証拠を持って逃げようとしたが途中で落としてしまった、
もしくは降りる際に邪魔になって故意に落とした…と考えてしまうでしょうからね」
目暮「なるほど、殺害現場に凶器を残さなかったのはロープで逃げたという印象付けのためだったというわけか…」
小五郎(コナン)「それにsyamuさんがロープで侵入・脱出するのは不可能に近い…」
目暮「それはなぜかね?」
202
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:10:57 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「警部、ここへ来る途中にホテルの周囲を見ましたか?」
目暮「周囲?そういえば警察が到着する際にホテルを若い子達が囲んでいたが…」
小五郎(コナン)「ええ、その集団はこのイベントに参加していたユーチューバーたちのファン。
ホテルの周囲には犯行当時大勢の人がいました。
それに警備スタッフも普段より多くいました、そうですね?」
イベント責任者「は、はい。前のイベントでトイレから侵入しようとしたファンの方がいたもので警備を強化していました」
203
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:11:34 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「syamuさんがこの部屋に侵入するにはあのファンの集団と厳重な警備の中を通り抜けてロープを登り、
犯行の後はロープを下りて、再び集団や警備をくぐり抜けて逃げる…
そんなことが可能だと思いますか?」
目暮「確かに…誰も目撃者がいないというのはおかしい…」
小五郎(コナン)「ましてsyamuさんは顔が知られた有名人…誰か一人にでも見られたらアウトです。
それに我々は動画を見次第即時に犯行現場に向かい、すぐに警察に連絡した。
ロープを下るのも相当時間が必要なはずです、誰にも目撃されずに逃げられると思いますか?」
高木「確かにあのウォンツフェイスやクソデカサングラス顔は若者ならだいたい一度は見たことがある…
ユーチューバーのファンならばほとんどの人が知っている顔…
それにあの挙動不審な行動で怪しまれずにこのホテルに侵入するなんて、絶対に不可能だ!」
204
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:12:23 ID:.RM5DWvc
スブター「で、でもsyamuさんは喋ってたぞ!」
目暮「確かにそうだ!犯行の際に言葉を発していたのが映像に…」
小五郎(コナン)「それは語録ではありませんでしたか?」
目暮「ごろく…?」
高木「確かsyamuが喋ったのは『指を切っちゃったよ〜アッアッアッアッ』『こっちも容赦はしないけどな』『しまいには骨が砕けるぞ!!』…確かにあれは全て語録です!」
205
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:12:48 ID:.RM5DWvc
目暮「語録とは何かね?」
高木「syamuが過去に喋った言葉ですよ。ああいった語録で会話するのが俺オナ民なんです」
目暮「俺オナ民…?」
小五郎(コナン)「そう、語録ですよ。過去にsyamuさんが動画で発した言葉です。
犯人はsyamuさんの音声データを再生してsyamuさんの犯行に見せかけたんですよ。
syamuさんの動画はネットにいくらでもありますから音声の調達も容易でしょう」
目暮「なるほど…ネットにある音声を使ったのか!」
小五郎(コナン)「音声データならスマホにでも入れておいて犯行後に削除すれば証拠も残らない。
証拠隠滅も簡単に行うことが可能です」
206
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:13:38 ID:.RM5DWvc
ラバエル「だ、だけど偶然語録と同じ言葉を喋った可能性もあるんじゃ…」
小五郎(コナン)「確かに、その可能性もありますな。
では、別の観点から犯人がsyamuさんでないという推理をお聞かせしましょう。
…警部。なぜあなたはピカキンさん殺害の犯人がsyamuさんだと思いましたか?」
目暮「なぜって、映像に犯行が残って…」
小五郎(コナン)「ピカキンさん殺害に関しては映像は残っていません。
残っているのは姿も見えない侵入者に対してピカキンさんが対応している場面のみ…」
目暮「だがsyamuの言葉が…」
小五郎(コナン)「そう、それも語録です。しかもピカキンさんを襲う映像は残されていない…」
目暮「つまり、どういうことかね?」
小五郎(コナン)「私達は騙されていたんですよ。心理的なトリックにね」
目暮「心理的なトリック?」
207
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:14:25 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「考えてもみて下さい。
密室に4人の人間がいるとしましょう。
ベランダから侵入した男が次々と3人の人間を切りつける映像があります。
侵入者らしき男が残った1人と会話する映像が残っています。
そして、その1人が死体で発見されたら…誰が犯人だと思いますか?」
目暮「誰って…どう考えてもその侵入した男ではないのかね?」
小五郎(コナン)「ええ…それこそが犯人が我々に仕掛けたトリックだというわけです」
目暮「ト、トリック!?」
208
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:14:49 ID:iIo8yQWw
もう始まってる!
209
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:15:27 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「そう、その状況なら誰が見てもその侵入した男が殺害の犯人だと思うでしょう。
殺害する瞬間は誰も見ていないのにも関わらずね。
あからさまに怪しい男をわざと見せておくことで犯人を誤認させるトリックというわけです」
目暮「と、ということは犯人はsyamuではないのかね!?だがsyamuが切りつけた映像が…」
小五郎(コナン)「そう、あれこそがこのトリックの最も重要な部分…
犯人はそのトリックで自身のアリバイを証明しつつ、syamuさんに罪を着せたのですからね」
一同「な、なんだって!?」
210
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:16:09 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「そう。自身は犯人に襲われた被害者を装い完璧なアリバイを成立させ、
罪をsyamuさんに押し付けたのです」
目暮「被害者を装っただって!?」
小五郎(コナン)「ええ。被害者を装うだけでも十分なのに更に映像で何十万人をもアリバイの証明者にする…
まさに完璧なトリックでした。私が『違和感』に気付くまではね…」
小五郎(コナン)「そしてそのトリックを使ったのは…」
211
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:16:37 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「…スブターさん、ラバエルさん、ペカルさん。あなた方3人ですね?」
3人「!!???」
212
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:17:34 ID:.RM5DWvc
目暮「さ、三人が共犯だったというのかね!?」
ペカル「ハ、ハハ…毛利さん、冗談はやめてくださいよ」
ラバエル「そうですよ。まさか僕たちがピカキンさんを殺したとでも?」
スブター「そうですよ、俺たちにはsyamuさんに襲われたっていう完璧なアリバイがあるんですよ?」
小五郎(コナン)「考えてみれば簡単なトリックです…」
目暮「で、そのトリックとは!?」
小五郎(コナン)「録画ですよ…」
3人「!!?」
213
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:18:13 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「簡単なことです。あなた方3人は生配信で録画を流したんですよ」
目暮「ろ、録画!?」
小五郎(コナン)「そう、事前にあなた方は撮っておいたんですよ。
『生配信中にsyamuさんに襲われたような動画』をね。
それを今日流していたというわけです…」
スブター「ぐ…!」
小五郎(コナン)「それでアリバイを用意しつつ、同じ部屋にいたピカキンさんを殺害したというわけです」
ラバエル「う…」
ペカル「しょ、証拠はあるんですか!?いくら毛利さんでも名誉毀損に…」
小五郎(コナン)「証拠はありますよ」
3人「!?」
214
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:18:43 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「それは『地震』です」
目暮「地震だって!?だがこの辺りで地震なんて起こってはいないはず…」
小五郎(コナン)「正しくは地震のような揺れですね。このホテルにいた方は皆分かっているでしょう?」
イベント責任者「確かに事件が起こる30分くらい前にホテルが少し揺れました…
多くの配信者の方も同時にそれに反応していたのを覚えています」
スブター「…!」
215
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:19:22 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「そう…同時に配信されていたほとんどのユーチューバーの動画には地震に反応したり、周辺のものが揺れたりする様子が映っている…。
それはそうでしょう、生配信の最中に揺れたのですからね。
ですが、その揺れに反応もしていなければ周辺が揺れている様子もなかったユーチューバーが3人だけいました…」
目暮「ま、まさか…!」
小五郎(コナン)「そう!あなた方3人ですよ」
3人「…っ!?」
216
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:20:03 ID:.RM5DWvc
ペカル「え?変だなぁ…でもここはすごく高級な部屋だから耐震性がしっかりしていたんですよ…」
小五郎(コナン)「いいえ、この部屋もちゃんと揺れたはずです。
なぜなら、あなた方と同じくこのロイヤルスイートルームにいたピカキンさんも地震に反応していますからね」
ペカル「!?」
小五郎(コナン)「ピカキンさんのカメラも大きく揺れていましたし反応もしていました。
では何故あなた方3人だけは地震に反応しなかったのですか?」
217
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:20:28 ID:.RM5DWvc
スブター「そ、それは地震じゃなかったんだろ?ってことは建物の中で揺れが小さい部分とかもあったはずだ!」
小五郎(コナン)「そうですね、その可能性も否定できないでしょう…」
目暮「も、毛利くん!?」
スブター「ほ、ほらな!俺たちは犯人じゃ…」
小五郎(コナン)「ではもう一つの証拠をお見せしましょう」
3人「!?」
218
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:21:21 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「警部、ピカキンさんの動画をご覧ください」
目暮「動画?」
(目暮に自分のスマホを手渡す高木刑事)
目暮「これはピカキンさんの生配信動画…これに一体何が…?」
小五郎(コナン)「入っているべきものが入っていないでしょう?」
目暮「入っているべきもの…?」
219
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:21:42 ID:iIo8yQWw
先が気になる
220
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:21:59 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「覚えていませんか?先程3つ隣の部屋で物を落として悲鳴を上げた警官がいたじゃないですか」
目暮「ああ、そんなこともあったが…?」
小五郎(コナン)「あの悲鳴は3つ隣のここの部屋まではっきりと聞こえました…
大きな声で会話していたのも関わらず。
このロイヤルスイートルーム内の3枚の壁は防音効果が薄いそうです。
わかりませんか?警部…」
目暮「ひ、悲鳴だ!悲鳴が入っていない!」
3人「!!?」
221
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:22:40 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「ええ、その通りです。
この映像の通りならスブターさん、ペカルさん、ラバエルさん3人が
1回ずつsyamuさんに襲われて悲鳴を上げている。
その悲鳴は当然ピカキンさんにも聞こえたはず。
それなのに悲鳴の音が映像にも入っていなければ悲鳴への反応もない…
明らかに不自然なんですよ」
目暮「た、確かに…!」
小五郎(コナン)「3人の映像にも他の人が上げた悲鳴の音は入っていませんでした…
これが映像の不自然な点です」
目暮「そうか、悲鳴の音は入っているはずがないのはそれが録画だったからか!」
222
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:23:28 ID:.RM5DWvc
スブター「い、いや、録音環境とかでたまたま録音できなかったとかじゃ…」
小五郎(コナン)「いえ、そうとも考えられません。
悲鳴が撮れてなかったとしても聞こえはしたはずです。
もし本当に3人が悲鳴を上げていたらピカキンさんは殺されることはなかったでしょうからね」
目暮「え?どういうことだね毛利くん?」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:24:11 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「悲鳴が聞こえたら当然何らかの行動を起こすはずです。
部屋と部屋の間の扉は施錠できますからそこに鍵をかけることもできたでしょうし、
スマホで外と連絡を取ることも出来たはずですからね。
ですがそのような行動をとっていないことは不自然…」
ペカル「偶然聞き逃したということも…」
小五郎(コナン)「悲鳴は3回。1回ならともかく、3回はそう聞き逃さないでしょう。
まして最後の1回の悲鳴は薄い壁のすぐ横で発せられたはずのものですからね」
小五郎(コナン)「技術的なことは私は詳しくはありませんが、
録画を流したのは3人本人か、もしくは映像関係のイベントスタッフに協力させたのでしょう。
スタッフに聞いてみれば誰かしら犯行を自供するかも…」
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