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松田亜利沙(29)「あっ、陸くん。久しぶり」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:06:29 ID:ZAKXUDq2
765プロシアター関係者席
北沢陸(18)「ど、ども。ご無沙汰してます」
亜利沙「本当に久しぶりですねぇ。最後に会ったのは…一年くらい前でしたっけ」
陸「…そうっすね」
亜利沙「今日は、もしかしてお姉さんを見に?」
陸「はい。亜利沙…さんは、今日は出ないんですか?」
亜利沙「ありさは、昨日出たので今日はお休みです。もう昔みたいに連日は動けません。あはは」
陸「…そうですか」
亜利沙「でも珍しいですね、陸くんが見にくるなんて」
陸「…まあ、確かに」
亜利沙「聞き辛いですけど、一昨年くらいから…その、仲悪かったのでは?」
陸「その…所謂反抗期だったんすよ。自分でもバカだったなって思ってますけど…」
亜利沙「あ、えと、そ、そうだったんですか…」
陸「そんな申し訳無さそうな顔しないでくださいよ…その、今はそこまで姉さんとも仲悪くないですから」
亜利沙「なら、良かったです」
2
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:07:23 ID:ZAKXUDq2
亜利沙「いやぁツイてました。たまには関係者席にも来てみるものですね」
陸「…?亜利沙さん、関係者席は邪道って言ってませんでしたっけ」
亜利沙「ぅえっ⁈…それは…まぁ、若気の至りというか…最近はその…ファンのみんなに席を譲らないとというか…」
陸「プロデューサーさんに怒られたんすね」
亜利沙「その…はい」
陸「亜利沙さんらしいや…でも、なんでこっちで良かったんすか?」
亜利沙「え?だって、久しぶりに陸くんの顔見れましたから」
陸「…えっ⁉︎」
亜利沙「全然顔だしてくれないんですもん。おねーさん達、待ってたんだよ?」
陸「…すんません」
亜利沙「ま、陸くんもサッカーの方順調みたいですし、来いなんては言いませんよ。来れる時だけでいいから、来てくださいね?」
陸「…はい」
亜利沙「そろそろ、始まりますよ。志保さんの出番は第1ブロックの最後ですからね」
3
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:07:48 ID:ZAKXUDq2
♫〜ライアールージュ
志保(27)『ずっと一人でも大丈夫だったはずの心が求めてるひと』
幕間
亜利沙「志保さん、凄いですね。年々クールさが増してるというか。でも優しさも見せるようになって」
陸「そう…なんすかね」
亜利沙「はい。陸くんも昔の志保さんに似てきましたよ。クールで、ちょっと…怖いかも。わ、悪い意味ではないですよ!」
陸「俺は…甘やかしてくる姉さんしか知らないので…なんとも」
亜利沙「…志保さんらしいですね」
陸「…姉さんの、デビュー曲。小さい頃は歌詞の意味が分からなかったんすよ」
亜利沙「…え?」
陸「ライアールージュ。」
亜利沙「?あぁ。確かに子供が共感する歌詞ではないかもですね」
陸「最近は、その…やっと分かるようになってきました」
亜利沙「もしかして…恋ですかっ⁉︎」
陸「はい」
亜利沙「やっぱり!…って…えっ⁉︎」
陸「そうですよ。好きな人がいるんです」
4
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:08:11 ID:ZAKXUDq2
亜利沙「そ、そうですか…」
陸「ええ」
亜利沙「えっと…り、陸くんは!まだ若いですからね!そ、そのゆっくり考えて…」
陸「そうもいかないんす」
亜利沙「…え?」
陸「その人、割と年上で。いつ結婚してもおかしくないような女(ひと)でさ」
亜利沙「それはまた…かなりの年の差恋愛ですね…サッカー関係で?」
陸「いえ、姉の繋がりで」
亜利沙「へ、へぇ〜(志保さんの…?誰でしょう。ありさの知ってる人でしょうか…)」
陸「でも、この通り姉と仲悪くなってたもんで…最近は会えてなかったんすよね」
亜利沙「そうだったんですか…」
亜利沙「で、でもっ、大丈夫ですよ!陸くんはほら、お姉さんに似ててクールでカッコいいですから!きっと振り向いてもらえます!」
陸「そうですかね…」
亜利沙「えぇ!ありさが保障します!」
陸「…本当に?」
亜利沙「えっ?は、はい」
陸「…なら…っ」
5
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:08:58 ID:ZAKXUDq2
P「ありさーっ!?今ちょっといいかー?」
亜利沙「はっ、はいぃ!?」
陸「?」
P「機材トラブルだ!ちょっと手ェ貸してくれ!」
亜利沙「わ、分かりました!今いきます!」
亜利沙「…っと、ごめんなさい陸くん。また後で!」
陸「は、はい」
タッタッタッ…
亜利沙(陸くんの…好きな人。…そっか。もうそんな歳でしたね…)
陸(亜利沙さん、行っちゃった)
陸(結局自分は…志保の弟でしかないのかな…?)
未来『トークで繋ぐ⁉︎』
可奈『し、志保ちゃんっ!どうしましょうっ!?』
志保『ちょっと可奈!未来!プロンプト読んじゃあ…あぁもう!』
観客『アハハハ』
陸(…そりゃ…姉さんたちの会場で再会したところで…そうなっちゃうか)
『準備が整いました!続いては、ウィルゴのこの曲です!』
陸(…どうして、こうなったのかな)
♫〜プリムラ
『話したいよ 声聞きたいよ 傍にいたいよ
時間が足りない会えない 君感じたい
全てが色鮮やかに 輝くのに
優しくされるたびに 胸キュンッてなる
ずるい笑顔が 離れない
本音が言えない聞けない もっと知りたい
瞳が見つめるたびに トキメクのに
「またね」重ねるたびに 胸しゅんってなる
どうか ずっと 傍にいさせて』
陸「……亜利沙さん」
終わり
6
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:20:50 ID:Nw38qP2k
は、甘酸っぱいじゃねーかちくしょう
7
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:21:28 ID:p6aC8s4M
http://yokkaicispa.blog.fc2.com/blog-entry-1715.html?sp
8
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:28:36 ID:AZfUjqLo
はああああ!あああああ!
いい!いい!いい!いいよぉ!!
9
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:30:27 ID:Rcl35/DQ
ようやく恋を知った陸くんに四日市スパを勧めるアナスイくん
10
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:31:28 ID:WhejRw5o
好評!絶賛!
11
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:42:40 ID:xkl9klHg
これは…いいりっくんスレだな…
12
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:46:33 ID:bwaE8Duo
志保エロそう
しかし未来と可奈は20代後半になっても何やってるんですかね…
13
:
愛されるより 愛したい
:2018/02/07(水) 18:04:44 ID:???
(切なさ)あーやばい!(ヘドバン)
14
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:05:51 ID:Py/WhcTc
すっごいニヤニヤしちゃう、ヤバいヤバい
15
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:08:08 ID:E6Q2wWKw
これは事務所帰りの亜利沙さんと会うしかないですねえ
16
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:13:38 ID:aR9T7XJ2
どうして諦めるんだそこで!
17
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:32:24 ID:SICtetM6
やるじゃない!
18
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:36:06 ID:YiigWNXQ
いけ!そのまま!
19
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:39:23 ID:J0WcLjo6
松田とりっくんのカップリングって外野めっちゃうるさそう
20
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:43:20 ID:oimyNNdU
北沢陸「もう時間がないんす!」
21
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:49:03 ID:f0LMUttk
結婚しそうってのは年齢のことなのかそれとも男の影が見え隠れするのか
22
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 20:54:57 ID:bvCuerBM
りっくんスレはもっとやれ
23
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:09:38 ID:ZAKXUDq2
>>21
前者のつもりで書きました。自分はまだ大人手前の年なのに亜利沙は結婚しててもおかしくない年でやべぇよ…みたいな
>>22
自分はもうネタが尽きてきたのでシチュでも年齢指定でもいいからリクエストしてくれるとありがたいです…(小声)なんでも書きますから!
24
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:14:29 ID:J0WcLjo6
>>23
高校の友人に彼女はいないのかとからかわれたという話を松田にする陸(16)
25
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:18:41 ID:4RH.WPjE
>>23
ふとしたきっかけでりっくん(18)の抱く自分への好意に気付くがもう年齢的にりっくんに悪いと思いそっと身を引く松田(29)
それをそっと後押しする北沢(27)
26
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:22:19 ID:dtshWD8c
なぜかりっくんがシアターの別の仲間に惚れてると勘違いする松田と誤解を解くのに奔走するりっくん
27
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:34:19 ID:ZAKXUDq2
>>24-26
ありがてェ…ありがてェ…(感涙)
頑張って書いてみます
28
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:41:28 ID:4RH.WPjE
うめェーわ やっぱ
>>27
の書くSSは最高だ!
29
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 23:34:24 ID:CgfvteDM
やったぜ。
30
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:17:42 ID:hKGBu1Z6
松田亜利沙(27)「陸くん、最近元気無いですね…」
都内某高校 一年〇組教室
男子「なあなあ、陸ってさ。あの北沢志保の弟ってマジ?」
陸(16)「…なんで知ってんの?」
男子「陸、〇〇中だろ?俺の知り合いがあそこにいてさ、卒業式んときに北沢志保が来てたっていうからさぁ」
陸「…まぁ、そうだけど」
男子「うわマジか!いいなぁ。俺さ志保…さんのファンでさ、サインとか欲しいんだよね!」
陸「ごめん、そういうのは断るように事務所から言われてて」
男子「あちゃーそっか、そうだよなぁ。じゃあ今度!なんでもいいからサービスしてよ!」
陸「何かあったらね」
…
同校サッカー部部室
先輩「なあ北沢、お前の姉さんあの北沢志保なんだってな」
陸「そうっスけど…」
先輩「いいなぁ。今から五年前だったかな、俺が中学生で北沢志保が20くらいの時のさぁ、ライブ観に行ったんだけど」
陸「へぇ…」
先輩「スッゲークールで美人だったの覚えてるわけよ…羨ましいよなぁ北沢、あんな姉ちゃんと暮らせて」
陸「あの人、家ではあんなクールじゃないっすよ」
同期「えっ、じゃあ割とズボラって事⁉︎ヤベーじゃんww陸興奮しねぇの?ww」
陸「ズボラでは無いし、実の姉に興奮したりなんかしねーよ」
同期「え〜。じゃあさ、765プロの人とかとは話したりしないの?」
先輩「あ、それ俺も気になる。伊吹翼とかさ。もしかして付き合ってたり?」
同期「あー陸ズルい!翼は俺の推しなのに!」
陸「そういうの…無いっすから」
同期「ちぇーつまんねぇの」
先輩「ま、そんなもんか…あ、でもそういえばな陸」
陸「なんすか」
先輩「うちのマネージャーの〇〇いるだろ?」
同期「あーあの可愛い人。彼氏いるんすか?」
先輩「いやそれがな、アイツかなりのドルオタでさ、彼氏はいねぇけど…陸。お前は目ぇつけられるかもな」
同期「えー、いーなー」
陸「…そうですか」
31
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:18:18 ID:hKGBu1Z6
同校体育館裏
女子マネ「あのさ、陸くんって彼女いない…で、いいんだよね」
陸「まぁ、そうですけど…」
マネ「じゃあさ…その…アタシと付き合っ…」
陸「…〇〇さんってさ、アイドル好きなんでしたっけ」
マネ「え?アタシ?…うん、そうだけど…」
陸「ほんとに俺の事好きなんすか?誰が目当て?」
マネ「そ、そんな…別に陸くんの繋がりとか…そういうの目当てじゃなくて…」
陸「ごめんなさい、俺今部活が大事だから…」
マネ「そ、そんな…だから違うって」
陸「それに俺、今志保とは仲悪いし、765プロもそんな好きじゃねぇし」
マネ「…えっ?」
陸「ほら、やっぱガッカリしてるじゃないっすか」
マネ「いや、違うって…その」
陸「…そんじゃ」
…
北沢宅
陸「ただいま」
志保「あ、りっくんお帰り。ご飯できてるよ」
陸「ありがと。でもまず風呂入ってくるわ」
志保「あ、あのさ…りっくん」
陸「…何?」
志保「今週末の試合、久々に観に行ってもいいかな?丁度オフなんだけど…」
陸「…来なくていいよ」
志保「…え?」
陸「来んなって言ってんの」
バタン
志保「え…陸…なんで」
32
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:18:58 ID:hKGBu1Z6
翌日
高校から北沢宅までの帰り道
陸(最悪だ…)
(よりにもよって姉さんに当たるとか…)
(しかも…何だよ765プロ嫌いって…あの子振るにしてももっといい嘘があった筈なのに…)
陸(ちくしょう…)
陸「みんなに…どういう顔すりゃいいのかな…」
???「あれ、もしかして…陸くん?」
陸「え?」
???「やっぱり、陸くんですよね」
陸「(なんで…なんでこのタイミングなんだよ…)…亜利沙…さん」
亜利沙「お久しぶりです。中学の卒業式ぶりですね!」
33
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:19:26 ID:hKGBu1Z6
765プロシアター 事務所
P「そうか、そんなことが…」
志保「…はい」
P「まぁ、なんだその、陸くんも多感な年頃だからな」
志保「…はい」
志保「最近、陸の様子が変だったのは分かってたんです。何に悩んでるのかは…その…分かりませんでしたけど」
P「あー、多分な。理由は志保が聞いたところで聞き出せないと思うぞ」
志保「…何故ですか」
P「陸くんが悩む理由は…そうだな、端的に言ってしまえば志保、お前さんだよ」
志保「…え?」
P「これは前にちらっと陸くんから相談された事の上での俺の予想だけどな、志保が有名になればなるほど、陸くんにはその価値がついて回る。それに陸くんは困ってるんだと思う」
志保「…そんな」
P「まぁ、言ってしまえば北沢陸ではなく北沢志保の弟になってしまうってことだ。この仕事やってるとな、そういう話は嫌でも耳に入るよ。俺も悪いと思ってる。そういう家族の問題もケアしてやるのが、自分の仕事の一部だからさ」
志保「…じゃあ、じゃあ陸は…なんでそれをプロデューサーじゃなくて私に言ってくれないんですか」
P「じゃあ聞くけど、お前は可奈や静香のこと好きになれなくなったとして、それを本人に相談するのか?」
志保「っ…それは」
P「そういうこった。こればっかりは陸自身が自分で落とし所を見つけるしかないんだ。志保の弟という肩書きを受け入れるのか、つっぱねるのか」
志保「…はい」
P「もしくは…ちょっと難しいけど、志保以外の誰かに相談するか…だな」
34
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:20:08 ID:hKGBu1Z6
夜の公園
亜利沙「はいどーぞ。コーヒーで良かったですか?」
陸「ありがとうございます」
亜利沙「隣、いいですか?」
陸「あ、はい…その、話って?」
亜利沙「志保ちゃんから聞きました。最近、陸くんが何か悩んでるって」
陸「(余計なことを…)…えぇまぁ」
亜利沙「ありさでよければ、そ、そのお話してみてもいいんじゃないかなーと…思ってみたんですが…ど、どうでしょう?」
陸「そんな…いいっすよ。亜利沙さんに、迷惑かけたくないですから…」
亜利沙「そんなこと…言わないで下さい」
陸「…え」
亜利沙「プロデューサーさんが言ってました。765プロは家族だって。みんなライバルではあるけど、何かあったら一緒に悩んで、考えて、助けようって。志保ちゃんのときも、ありさのときもそうでした」
陸「…」
亜利沙「志保ちゃんがありさの家族なら、その志保ちゃんの家族の陸くんだって、ありさの家族です。何も遠慮することはありません」
陸「俺は…」
亜利沙「ほら、言ってみて?」
陸「…昨日ね、」
・・・
35
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:20:44 ID:hKGBu1Z6
事務所
志保「陸は…陸は、私の事嫌いになってしまったんでしょうか」
P「んなこたぁ無い。ちょっと一旦距離を置きたいだけだ」
志保「でも、それって…」
P「…はぁ、しょうがないな」
P「これ、志保には黙っててくれって言われたんだけどな」
志保「…はい?」
P「陸が今の高校に入った理由、知ってるか?」
志保「え…家に近くて、サッカーが強くて、学費が安いからって…」
P「…ま、そこまでは聞いてるみたいだな。でも本当はな、大阪の高校からも推薦が来てたんだ」
志保「…っ⁉︎そんなこと、私には何も…」
P「そうだ。言わなかった。俺には相談してくれたけど」
志保「どうして…」
P「恥ずかしかったんだろうよ。自分の実力を信じて遠くまで行くのか、それとも志保や母さんと一緒にいたいのか、最後まで悩んでた」
志保「…」
P「でも、結局は自分が今までサッカーをやる金を工面してくれたのは二人なんだから、これ以上負担はかけられない。どこでだって、サッカーは続けられるって言って今の学費免除のある高校を選んだんだとよ」
志保「…ばか」
P「まぁ、馬鹿かもしれないな。親心、つーか姉心?としては、自分のやりたい事やってくれりゃあそれで十分なのにな」
志保「…(コクン)」
P「だからまぁ、決して陸くんは志保や母さんのこと嫌いになったりはしないよ。嫌いになるような奴だったら、とっくにその二つ以外のロクでもねえ高校に行ってるだろうさ」
志保「…そう、ですか。話してくれてありがとうございました」
P「陸には口止めされてるから、聞かなかった事にしてくれよ」
志保「…はい」
・・・
36
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:21:14 ID:hKGBu1Z6
公園
亜利沙「そうでしたか。こんな事が…」
陸「はい」
志保「それは…志保ちゃんには言えませんよね」
陸「…はい」
亜利沙「あ、ありさから伝えておく…っていうのも…その…野暮ですよね」
陸「まぁ…はい…でも、何も言わずに姉さんに合わせる顔が無くって…」
亜利沙「急ぐ必要は、ありませんよ」
陸「そうかな」
亜利沙「志保ちゃんに言えないことは、ありさに言って下さい。見せられない顔も、ありさに見せて下さい。さっきは野暮って言いましたけど…出来るだけありさも志保ちゃんにはそれとなく伝えますから」
陸「…すんません」
亜利沙「陸くん、こういう時はありがとう、ですよ」
陸「ありがとう…ございます…っ」グス
亜利沙「あ、え、えっとハンカチ…」
陸「いえ、いいっす。…グスっ」
亜利沙「…陸くん、こっち向いて?」
陸「っ…え?」
亜利沙「こっちです」ギュ
陸「っ!?」
亜利沙「泣きたい時は…我慢しちゃダメですよ」
陸「…ぁぁあっ…ぅあああっ」
・・・
37
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:21:50 ID:hKGBu1Z6
事務所
P「で、どうする。今週末、やっぱ仕事入れなくていいか?」
志保「えぇ。陸の試合、来るなと言われましたけど行ってみたいと思います。見つかったら、怒られるかもしれませんけど」
P「そうだな。ま、大人しく見てればバレないだろ。行ってこい。可奈も丁度休みだし、一人で行きづらかったら誘ってみるといい」
志保「分かりました」
公園
亜利沙「落ち着きましたか?」
陸「すんません…グスっ、服濡らしちゃって」
亜利沙「いいんです!ありさの胸ならいつでも貸しますよ!」
陸「っ…/// 変なこと、言わないでよ」
亜利沙「へ?…あっ! べっ別に変な意味ではないので///…ええと」
陸「すんませ…いえ、ありがとうございました。今日は取り敢えず、帰ります」
亜利沙「はい…その、また機会があればまた会いましょうね」
陸「はい。それでは、また」
・・・
38
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:22:23 ID:hKGBu1Z6
週末、都内某スタジアム
先輩「なぁ北沢」
陸「…なんすか」
先輩「あそこで応援してるのって…」
陸「えぇ…ウチの姉と…可奈さんですね」
同期「やっぱ矢吹可奈って声量オバケっすねww」
陸「…あの人、昔は音痴だったって知ってます?」
先輩「…マジで?」
同期「嘘ぉ⁉︎」
陸(あと…あれ、あの隣にいる人って…多分)
陸(やっぱウチの姉達と違って変装上手いなぁ)
監督「北沢ァー!」
陸「あっはいっ!」
監督「今日のウイング、先発はお前に任せる。最近スランプ抜けてきたからな」
陸「…えぇ。」
監督「いけるな」
陸「はい!」
監督「よし」
陸(見ててください。姉さん、可奈さん…亜利沙さん!)
39
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:24:50 ID:CvkmBvzY
いい・・・
40
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:25:02 ID:hKGBu1Z6
終わりです。昨日(今日?)の琴葉帰還は本当にうれしい限りでしたね
興奮冷めやらぬ内に
>>24
で頂いたリクを参考に次のが書けました。ありがとナス!
でもちょっとリクエスト内容通りには書けませんでした…許し亭許して
しかも勝手に他の設定がポンポン浮かんできてギュウぎゅう詰めになってしまいました。反省
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