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エロゲー「絶対特権主張しますっ!」
119
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/04/29(土) 23:31:11 ID:IeBcB4IY
頑張れ
>>118
ァ ふんばれェ
http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=59350513&mode=medium
これ貼れてますかね?
120
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/04/29(土) 23:52:04 ID:1ViKsNtI
>>119
アリシャス! ちゃんと貼れてます。ご丁寧にどうもありがとうございます。
121
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/04/30(日) 00:49:38 ID:gOpdZ64U
ええぞ!ええぞ!
122
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/02(火) 00:54:30 ID:BhlLU5aY
>>116
から
「んんっ、んぁ……あっ」
とろりとしたものが絡みつく。想像していた以上の熱さが僕の指先を包み込んでいる。
薄く割れた溝に沿って優しく指でこすると、じわりと指先が熱を帯びる。
「ひゃうっ……!!」
嬌声とともに、身体がぴくりと跳ねた。僕はたまらず尋ねる。
「今の、気持ち良かった?」
「うん……もっとください」
その言葉に応えるため、身体をさらに密着させて抱きつく。首筋に優しくキスをしながら、なおも指の動きは止めない。
人差し指を折り曲げて、第一関節をあてがう。少しだけ強く撫でまわすと、抱きしめた腕の中で、藍子の小さな身体にぎゅっと力が入る。
自由になっているほうの手の甲を口に押し当てて、真っ赤な顔でふるふると身体を震わせている藍子に囁く。
「僕は藍子の可愛い声、もっと聞きたいな」
空いているほうの手で、口元に押し当てられていた藍子の手を取り、二人の指を絡めた。
一緒に帰ってきた時とおんなじ格好の、今度は正真正銘の恋人繋ぎだ。
指の関節が、こりっとしたものをとらえる。
「きゃぁううっ!!」
絹を裂いたような声が響いた。内側に縮こまるように身体を硬くさせた藍子が、僕の手を強く握りしめている。
123
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/02(火) 01:36:52 ID:BhlLU5aY
いろいろ表現を変えてもNGワードに引っかかる……やば…やば…(何がいけないか)わかんないね…
細切れにして投稿します。ご迷惑をおかけします。
124
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/02(火) 01:37:55 ID:BhlLU5aY
「あっ、ひぅっ、もっと……くだしゃいっ……!」
ぐりぐりと押し付けるように、藍子の身体が僕の指先を求めている。
僕も負けじと押し返して、ぷっくりとした感触を探って、つまんだり、こすったりする。
汗と雫が混ざり合って、僕の指を一本、また一本と濡らしてゆく。
125
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/02(火) 01:41:53 ID:BhlLU5aY
藍子の息が一段と荒くなる。明らかに雰囲気が変わった。徐々に高まっていく気持ちが僕に伝わってきたかのように、お互いの動きが大胆になってゆく。
「んっ、かはっ……っっ!!?」
藍子が耐え切れなくなったように息を吐きだした、その直後にふとももの柔らかさが僕の手を挟み込んだ。軽いけいれんを起こしたふくらはぎはベッドから浮き上がって、つま先までがぴん、と伸びている。
126
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/02(火) 01:43:10 ID:BhlLU5aY
倒れこんだ背中を抱きしめながら、慌てて藍子の顔を覗き込む。
「だいじょぅ……」
大丈夫、と言いかけた僕の言葉は宙ぶらりんになった。
遠くを見ているかのような恍惚とした表情と、暗がりの中でうっすら朱がさした身体。
僕は夢でも見ているんだろうか。誰ひとりとして、僕ですら見たことのない藍子がまた現れて、僕の眼前に横たわっていた。
こうして触れ合う一瞬一瞬が、僕の中にある何かの到達点を次々と塗り替えてゆく。
まだ息の乱れた藍子の髪に顔をうずめて、少しでも落ち着くようにと、しばらく僕は藍子の髪を梳いていた。
127
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/02(火) 08:30:44 ID:uGUNCGxk
藍子ちゃんが乱れてるとかたまらねぇぜ
128
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/02(火) 12:49:07 ID:aah595vM
あぁ^〜
129
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/02(火) 14:58:40 ID:.6xLrSnc
すっごい良い文章してるけど何かスポーツとかやってたの?
130
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 04:57:42 ID:Q8/mq1s.
ひとしきり藍子の髪を撫でてから、頃合いを見計らって僕らはまた向かい合った。さっきみたいに近い距離にいても、お互いに見つめ合う幸せにはやっぱりかなわない。
僕の瞼に焼き付いたさっきの光景にドキドキが収まらないまま、震える唇でもう一度深く口づけを交わした。
離れてゆく唇に、二人をつなぐ白銀の糸がかかった。すいっ、と細く伸びたその糸は、二人の影の中で一瞬煌めいてから、流れ星のように消えた。
「藍子、落ち着いた?」
「ふふっ、ありがとう。落ち着いたというより、もっとドキドキしてるかな。……ほら」
僕の手が藍子の暖かい指に包まれ、胸元へと導かれる。ふにゅん、とした手触りに混ざって、かすかに手のひらを叩く鼓動が伝わってくる。
僕の手のひらを胸に抱きしめながら、藍子はまぶたを閉じる。
とくん、とくん、とくん、とくん。よっつ鼓動を数えてから、ゆっくりと再びまぶたが開かれた。
「私、こんなにドキドキして、ちょっとだけ恐かったの。まるで自分が自分じゃなくなっちゃうみたいで……」
照れたように笑う藍子は、ちょっぴり上目遣いで僕を見つめている。
僕も、今まで見たことのない藍子の表情の連続に、ちょっとだけ似たようなことを想っていた。
「でもね、あなたが勇気をくれたから、もう平気だよ。」
僕の手のひらを両手に包んだまま、藍子がそっとベッドに倒れこむ。
手を引かれるようにして、横たわった愛しい愛しい藍子に覆いかぶさる。
少し見つめあってから、お互いのおでこを、こつん、とくっつける。
目を閉じて甘酸っぱいような香りを吸い込む。そっと微笑んでから、僕は上体を起こす。身体中に血流がみなぎる感覚とは裏腹に、不思議なくらいに落ち着いた心持ちだった。
131
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 05:06:04 ID:Q8/mq1s.
薄オレンジのスカートの腰のあたりをまさぐって、硬い金具の感触をとらえる。
生地をずらすようにしてスカートのホックを外すと、藍子はほんの少しだけ腰を浮かせた。
するすると引き下げると、薄オレンジ色のハーリキンチェックに代わって、さっき見たブラと同じ色のショーツが露わになった。
薄ピンクの三角形の真ん中に色濃く染み付いた、暗いピンク色の楕円に目を奪われるのをぐっとこらえて、細く伸びた脚を通してゆく。
つま先がするりと通り抜けて自由になったスカートは、先ほどまで藍子の脚を包んでいたほのかな温もりを感じる。
適当に四つ折りにしてから、ベッドの脇で佇んでいたカーディガンに重ね、僕は再び藍子に向き合った。
白くて張りのあるふとももの全てが露わになっていて、手のひらを挟み込まれた時の感触が蘇る。
スレンダーであって慎ましい体型と、ふっくらと柔らかい腰回り。ふと垣間見える、女の子らしさを強烈に主張するそのギャップが、藍子の魅力なのかもしれない。
僕のほうが照れてしまうので、藍子と目を合わせないように意識しながら、薄ピンクの布地に向き合う。
腰のあたりに両手を添える。飲み下した生唾が、僕の喉を震わせた。
うまく力の入らない指先が、少しずつショーツを引き下げてゆく。脳が下した指令と体の動きが噛み合わなくて、まるで他人の腕が動いている様子を見ているかのようだ。
気が付いた時には、藍子の右のつま先が、そして左のつま先が引き抜かれていた。
132
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 05:14:35 ID:Q8/mq1s.
結ばれた口元、汗ばんだ首筋、胸、はだけたワイシャツ、わき腹、おへそ、もじもじと擦り合うふともも、ひざ、少し力んだつま先。
どこを見たら良いのかわからなくて、でも視線は藍子から離れることはなくて。
「あの……あんまりじぃーっと見つめられちゃうと……恥ずかしい……」
「あっ、いやでも、その、すごく綺麗で、っていうか、藍子の身体……すっごく綺麗だ」
それしか言葉が思い浮かばなかった。月並みなんだろうけど、天使だとか、女神だとか、そういう神秘的な雰囲気をさえも窺わせるかのようだった。もちろん、それを言葉として表すほどの余裕なんて僕には無くて。
言葉の代わりにひたすら注がれる僕の視線に、その恥ずかしさに耐え切れなくなった藍子がきゅっ、と喉を震わす。
「そ、そういえば、ワイシャツずっと羽織ったままだったね。これも脱いじゃおうか」
「えっ、待って」
話題を逸らすかのように、身体をくねらせた藍子を制す。
ワイシャツが半分はだけたまま、ピタリと藍子の動きが止まる。
「それ、そのままでいいよ。なんかその……そっちのほうがいい」
「え……? どうして?」
「んー、藍子にだけ全部脱がせちゃうの、ちょっと申し訳ないかなー、みたいな?」
133
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 05:27:47 ID:Q8/mq1s.
ほんの一瞬、きょとんとした表情が浮かんで、にへらっ、と言った感じの、いたずらっぽい笑顔へと変わった。
「そっちのほうがドキドキします、って素直に言えばいいのに。ふふっ、あなたって意外と変態さんなんだー」
言いながら、藍子は肩のあたりまでワイシャツをかけなおしてくれた。
さっきの言い訳もあながち嘘ではなかったんだけどな。
ただ、変態さん、と呼ばれたことに関して、鮮やかに心の内を看破された僕としてはぐうの音も出なかった。やっぱり藍子には隠し事はできないな。
ワイシャツの襟を両手でキュッと掴んで、藍子が目を細める。
「次はあなたの番だよ」
促されて、僕はベルトをゆるめる。脱いだズボンをベッドの脇に無造作に置き、トランクスに手をかける。ちらりと藍子を見やって、何も考えずにずり降ろした。
改めて藍子に向き直る。僕の中で抑えつけながらも、もう我慢できなくなった気持ちが形を持って、脚の付け根あたりから藍子の顔めがけて真っすぐに向いていた。
「……っ!」
襟を握った両手を胸の前でくっつけながら、藍子がまじまじと僕の身体を見つめている。
「……びっくりした? なんか恐くないかな」
「ちょっとだけびっくり……でも、恐くないよ。あなたの身体の一部だもん。それに、あなたが勇気をくれたから」
134
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 05:36:32 ID:Q8/mq1s.
藍子は穏やかに、それでいて力強くまっすぐに僕を見つめている。
その言葉は優しくて、嬉しくて、僕の身体がびくり、と脈打った。
かすかに藍子の肩が跳ねて、さっきまでの覚悟とは一転してあたふたとし始める。
「あ、えっと、あの……Tシャツは……」
「ああ、僕も脱がない。このままでいいや……な、なんとなく……ね?」
「……そっか……ふっ、ふふふっ」
二人のあまりにぎこちないやりとりに、藍子は笑いだす。
恥ずかしさと、いたたまれなさを引きずりながら、僕もつられて笑う。
僕らはきっと、これでいいんだ。
こうやって、恥ずかしい姿も、カッコのつかないところも見せあって、それを笑って受け止めて、二人で一緒に乗り越えていく。僕と藍子の関係は、こうあるべきだと思った。
なんだか、久しぶりに笑ったような気がした。そしてふと、僕らは真剣な顔つきになって、お互い見つめ合って、二人して微笑んで。
横たわってまぶたを閉じる藍子のおでこにキスを落とす。
ちょうどお互いのふともも辺りが触れ合っている。
めいっぱいの僕の想いの丈をしっかりと藍子に向ける。藍子が手を添えた。導かれるようにして、二人の影が重なった。
135
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 05:45:50 ID:Q8/mq1s.
「んっ……」
藍子が息を漏らした。
重なった影は二人の距離を少しずつ縮め、近づくにつれて身体中がさらに藍子の温もりを求める。
わずかに、なにかが引っかかるような感触が僕らを引き留めた。
藍子の表情が歪む。握りしめられたワイシャツの襟が、ぎちぎちと小さな悲鳴を上げた。
僕はゆっくり、ゆっくりと、押しのけるようにして、より深い関係を希う。
「あっ、んんああっ……ひぅっ」
その願いが届いたかのように、雲が晴れ、陽が差し込んだかのような熱さが全身を包み込んだ。
触れ合った肌からは陽だまりのような体温を、そして二人が繋がった継ぎ目からは灼け付くような熱を感じながら、僕はきつく藍子を抱きしめる。
抱きしめ合うよりも、唇を重ねるよりも。もっと近いところに、いま藍子はいる。
そんな嬉しさがもたらす興奮と、火照った肌から直に伝わってくる熱気に、頭の中がぐずぐずに溶けそうになる。
おなかのあたりに力を込めて、なんとか声を絞り出した。
「どうだった? 痛かったりした?」
「意外と……あんまり痛くなかった、かも?」
「そうなんだ、痛い思いをさせないに越したことはないし、良かった」
少しだけ安心して、ため息をつく。こういう時でも、気を遣っていたりごまかしていたら、すぐに見抜ける自信はあった。
けど、そんな様子もなく、まどろむかのようなうっとりとした表情があった。
136
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 05:53:13 ID:Q8/mq1s.
「ねぇ」
とろけてしまいそうな声が僕に呼びかけた。
僕の肩に乗った細い指が、きゅっと意識を引き戻す。
気が付けばもうとっくに陽は落ちて、カーテンのわずかな隙間からは月明かりがこぼれている。
ほのかに照らされた、藍子の瞳は、艶やかな金色の光を放っていた。
「藍子のこと、いっぱい、愛してください」
心のあたりに張っていた細い糸のようなものが、ふつっと切れた、ような気がした。
身体がゆっくりと動きだす。二人の鼓動と同じくらいのリズムで、軽く揺さぶるように。
鼓動が二人の身体を揺らすたびに、藍子は小さく声を漏らす。
藍子の頬に手のひら全体で触れる。その腕を、藍子が握りしめる。
僕の手のひらは頬から頭へと滑り、流れるような髪を撫でる。僕の腕を握った指先が、二の腕へ、そして肩へと上ってきた。
二人の間に存在していた空間はだんだんと狭くなって、気が付けば抱きしめ合った僕らの、お互いの右の頬が擦れあっていた。
世界で一番近いところで、藍子の熱い肌が僕の身体と触れ合っている。
トン、トン、と藍子の奥を叩くにつれて、混ざり合った鼓動は速くなって、それに合わせるかのようにゆさりゆさりと、身体が揺れ動く幅も大きくなってゆく。
すべすべのおなかの上で二人の汗が混ざって、動くたびにぬるりと撫でる感触が心地よい。
137
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 06:04:02 ID:Q8/mq1s.
熱と、香りと、感触と、音と、色彩と、いろんなものがごちゃ混ぜになりつつある僕の内側に、甘くて愛おしい声が明瞭に飛び込んできた。
「……すき、あっ……あうっ、好きだよ、大好きだよっ、はぁ……」
それは、切なくなるくらいの、純粋な言葉で。
息をするのもままならないのに、藍子が必死に言葉を紡いでいる。
僕はというと、おぼろげになってゆく五感の中、なんとか歯を食いしばって意識を保たせることで精いっぱいだった。
二人の身体がぶつかる度に、ぱちん、ぱちん、と弾けるような音が響く。
藍子の一番深くて熱いところがうねっている。
呼応するように、僕の気持ちも実体を伴って奥底からせり上がってくる。
「あっ……大好き……あああっだいすきぃ……だいすきっ、だいすきだいすきだいすきっ……!!」
泣きだしそうな声がして、僕に抱きつく細い腕に、ぎゅっと力が込められた。僕の腰回りをきつくホールドしていた、しっとりと汗ばんだ白いふとももが、びくん、と大きく跳ねる。
細い四肢に僕の身体は固く閉じられて、十数秒経ったのちに解かれた。糸が切れたかのようにするりと力が抜けた藍子は、肩で息をしている。
「―――だいすき」
藍子のかすれたような涙声が心を突き刺した。それがとどめだった。
『私のぜんぶをあなたにあげてもいいよ』という藍子の言葉が浮かんだ。
だいすき。
たった4文字の短い言葉の中に、藍子の想いが全て詰まっている気がした。
僕ってダメだな。今さら気づいたよ。
僕だって昔からずっと、ずっと、藍子のことが好きだったんだ。
何年もの間、僕の心の奥底で眠っていた想いは、濁った白に色づいて、流れ出ていった。
138
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 06:16:12 ID:Q8/mq1s.
思い返しても、夢だったように感じてしまうほど、お互いの持てる幸せを与えあった、そんな時間だった。
その幸せの余韻に浸りながら、二人抱き合って言葉を交わす。これがいわゆるピロートークってやつかぁ、と心の中、一人で納得していた。
ひとしきりいちゃいちゃしつくして、ふと沈黙が二人を包んだ。
見つめ合った藍子が、何かを思い出したかのように口を開いた。
「……ねぇ、これからは、今日みたいに他の女の子たちに近づかれても、必要以上に仲良くしないでね」
突然に。ぴしり、と音を立てて、幸せの余韻にひびが入る。
学園での光景が脳裏に浮かんだ。
微笑んだ十時先輩、背中に残る感触、そして、苦しそうな藍子の表情。
今日僕らがこういう関係になったのも、元はと言えば、あれが皮切りだったとも言える。
「……十時先輩のことを言ってるんだよね? 大丈夫だって。僕はちゃんと断ったし、十時先輩もああやって話せばわかってくれたじゃん」
安心させようとした僕の言葉を受けて、逆に藍子は困ったような表情になる。
「確かに、あの時はあんなふうに言ってたけど……」
苦しそうに、悲しそうに、藍子は目を伏せた。きゅっと結んだ口元がかすかに震えている。
すっ、と顔が上がって、真っすぐな視線が僕を射抜いた。
「あなたは誰にでも本当に優しいから……そこに付け込んでくる人だっているんだよ? それに、わた―――」
何かを言いかけて、それを飲み込んだ藍子は、なぜか哀しそうにまた目を伏せた。
普段と同じように口調は穏やかなものだったのに、まるで自分の心を痛めつけながら言葉を吐き出しているようにさえ見えた。
「……なんでもない。……とにかく、今日みたいな言い方じゃ、どっちつかずに思われちゃう」
「そう……なのかな。僕らは今までと同じ幼馴染の仲じゃなくなったんだし、二人の関係を知ったら、邪魔してくるようなことをする人はいないんじゃない?」
「そうだといいんだけど……私にはわかるの……きっと……ううん、必ずまた、あなたに近づいてくる」
まるで確信しているかのように言い切った。
今日の放課後に見たものと同じような、凛とした視線が僕を射抜く。
僕が何も言えないでいると、慌てたように藍子は手を振った。
「あっ、あのっ、変なこと言ってごめんね。そんな気がするっていうだけだから」
「藍子は僕のこと心配してくれてるんだもんね、ハッキリしなかった僕も悪かったし」
僕の言葉に、藍子がやっと笑った。
突然、僕の頬に髪を擦り付けて、甘えるように腕を絡めてきた。
「あのね、私たちがこうやって、好き好きーって仲良くしていたら、邪魔も入りにくいと思うの」
身体をくっつけながら、嬉しそうに藍子が続ける。
139
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 06:19:16 ID:Q8/mq1s.
「―――だからね、いつも藍子と、できるだけずっと一緒にいて欲しいの」
「……できるだけ?」
「そう、できるだけ」
藍子が目を伏せた。
「―――勘違いを起こさないくらいに。特別じゃない他の人たちが、一線を越えてあなたに近づかないくらいに」
あれほど愛を与えあって、あれほど幸せを分かちあって。
それでも今、どうして藍子がこんなにも悲しそうな顔をしているのか、僕には分からなかった。
鏡に映したかのように、僕の心が痛む。
その言葉の重さなんて。藍子がどんな想いで僕に向けてこの言葉を放ったのか。分かっているつもりで、本当は分かっていないのかもしれない。
それでも、そんな藍子を僕は見たくなくて。僕にとって返事は一つしかなかった。
「いいよ」
顔を上げた藍子は、今にも泣き出しそうだった。
「……ほんとう、に?」
「うん、本当に。君が望むだけ、ずっと一緒にいようよ、藍子」
じわり、と。月明かりが差し込む金色の瞳に、涙が浮かんだ。
真珠のように照らされた頬を、星のような雫が流れ落ち、一筋の三日月を描いた。
銀色の轍は、ふたつ、みっつと、とめどなく増えてゆく。
あふれ出す涙を拭くこともなく、何かを言うでもなく。藍子は幸せそうに笑っていた。
やっと、僕が見たかった笑顔が、もう一度見られた。
僕はそっと、藍子の小さな身体を腕に抱いた。
140
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 06:27:38 ID:Q8/mq1s.
結局、次の日の朝まで、僕らはずっと抱き合って眠っていた。
差し込んだ朝日がまぶたの裏をくすぐって、僕は目を覚ますと、愛しい人が僕を覗き込んでいた。
「ふふっ、おはよう」
「……おはよう。今までも、たまに起こしに来てもらうことはあったけど、さすがにこれは照れるね」
「あはははっ、そうだね、ちょっと照れちゃうねっ。……でも、あなたの寝顔を、こんなにも近くで見られるのは……」
藍子が僕の耳元に顔を寄せて囁いた。
「―――藍子だけの、『絶対特権』なんだから、ね?」
僕の頬にふわり、と舞ったキスは、藍子からの主張だった。
【藍子ルート】
141
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 06:34:53 ID:Q8/mq1s.
これにて藍子ルート一区切りとなります。
「○○がヒロインのエロゲー」「○○を攻略するギャルゲーがあったら」
そんなスレをよく見る上、私も同じような思いを抱いていたため、こんなエロゲシナリオがあったらいいなと筆を執ってみた次第です。皆様の想像や妄想を一つの形にすることができたのならば幸いです。
また、このような夢にあふれたスレを立ててくださった
>>1
様と、元となるアイディアや応援のレスをくださった皆様にも改めて感謝を。
SSスレでないにも関わらず、長らくお付き合いいただきありがとうございました。
142
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 06:51:27 ID:Q8/mq1s.
最後に、意味深な数字を書いておきます。
「そういうコンセプトのエロゲ」なので、「そういうルート」が皆様に需要があり、その上でスレが残っていたら、何かおこるかも。
52 55 69 71 84 92
143
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 06:56:44 ID:1TLnTc62
いい文章してんねぇ!
144
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 08:02:03 ID:mj9a.E.Y
>>142
申し訳ないんだけど流石にそのレスはくさい(確信)
賞賛貰って承認欲求満たされて嬉しいのは分かるしそれに値する出来だと思うけど
自分の立てた訳でもないスレで必要以上に調子に乗るのは如何なものかと
145
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 08:33:53 ID:jhA11pkA
オツシャス!
需要なんて関係ねぇんだよ!で書きまくってもいいのよ?
146
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 08:47:28 ID:DGJwFhxo
くぅ疲かな?
147
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 20:02:50 ID:/w8F82d6
>>144
確かにそういう感じはするけど、そこまで棘のある言い方はしなくても良いような…
例えこのスレが残っても
>>141
兄貴がやる気なくして放置ってこともありえるだろうし
148
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 22:17:12 ID:cmfKY7UI
とにかくユッコルートが見たいんじゃ
149
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 22:22:31 ID:TgEuB3n.
ゆっこ待ってる
150
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 23:00:29 ID:Q8/mq1s.
>>144
おっしゃる通りです。お褒めのレスをいただいて浮かれてたところはありました。申し訳ないです。
151
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/04(木) 23:31:31 ID:K6683jEg
悪魔的とときんの恐ろしさをもっと味わいたい
ここでスッパリ終わるのも美しいけど逆襲に期待だね
152
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/05(金) 03:12:50 ID:90KwjfEs
オツシャス! スレ立てした
>>1
兄貴はどうかはわからんけど僕は続き読みたいです(小声)
とときんの逆襲編読みたいけどな〜俺もな〜
153
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/06(土) 00:47:02 ID:xr1d6a5k
SSの投稿者です。先日はお騒がせしてしまい申し訳ありません。
スレ主様が良ければ、また続きを書かせていただきたいのですがいかがでしょうか。
問題があればあれば別途にスレを立てようかと思います。
154
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/06(土) 08:11:30 ID:CbtSt.xI
書いてくださいオナシャス!
155
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/06(土) 08:50:03 ID:PnA8cqt6
スレ主じゃないけどもっと見たいですを
待ってる
156
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/06(土) 11:04:52 ID:dnaf1/D6
>>50
からのとときんルートくださいオナシャス
157
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/06(土) 11:15:33 ID:TzjSZZU2
スレ主なんてきにせず書いてどうぞ
158
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/07(日) 21:08:31 ID:C0cx9YEI
要望の数からみて藍子と愛梨のその後から再開しようと思います。書き溜めがないのでお待たせしますがご了承ください。
裕子ルートもいつか必ず書きます。
159
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/07(日) 21:20:04 ID:y8CUCnYw
やったぜ
160
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/10(水) 01:07:56 ID:N9geuQlQ
とときん修羅場ルートウレシイ…ウレシイ…
ケツマンおっぴろげて気長に待ってます
161
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/10(水) 01:11:04 ID:N9geuQlQ
それと、くさいこと言っちゃうのは誰にでもありますし気にしないでってそれ一番言われてるから
162
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/11(木) 05:35:04 ID:92x6yuZ2
言うほどくさいか?とも思うし投稿者兄貴は気にせず自分の好きなように書いてくれよな頼むよ〜
163
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/11(木) 20:53:41 ID:HZeyZvv6
別人ですがゆっこちゃんの出来ました
164
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/11(木) 22:21:39 ID:FdMM/eKw
書けたなら気にせずここに貼ってほしい
ネネ、いいだろう?
165
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/12(金) 00:58:24 ID:q0yAXx0A
藍子愛梨ルートを書かせていただいてる者ですが、まだ大して書けていません。
良ければゆっこルートを先にぜひとも読ませていただけますでしょうか。一読者としてとてもウレシイ……ウレシイ……。
166
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/05/18(木) 16:20:41 ID:GF5NnQHM
あーちゃんとときんルートもユッコルートも待ってるぞ
167
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/02(金) 05:11:48 ID:35fRMq6c
あの日以来、藍子は前にもまして僕にくっついて過ごすようになった。
当然そんな振る舞いをすれば、周りの人たちの質問攻めに遭うことになる。
そして僕自身がそれを認めたため、僕らの仲は周りに知れ渡ることになり、クラスメイトから囃し立てられる日々がしばらく続いた。
周りの反応も、それを受けて照れ笑いする藍子も、僕にはくすぐったかった。
知り合いの面々はというと、茜や裕子は大げさなリアクションで喜んで大騒ぎになっていて、あちらこちらに噂が飛び火していったのも、主にこいつらのせいだ。
「おおおお!! お二人とも、青春してますね!! まさに、青春ボンバー!! って感じです!! 私、今からグラウンド10週、いや20週してきますっ!!」
そう言って嵐のように駆け回り、僕と藍子の仲を叫んでまわりやがったのは、もちろん茜。
「むむむーん!! さいきっく未来予知でお二人が恋仲になることなど、お見通しでしたよっ!!」
ドヤ顔で言いふらして回る裕子は、「いやいや雰囲気見てりゃ誰でもわかるだろ」と周りから一斉にツッコミを喰らい。
輝子はというと。
「ほぅ……さすがは親友……ぼっちじゃなくなってもイケてるね……ふひ」
と、まぁ相変わらずの台詞をいただいた。
168
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/02(金) 05:13:03 ID:35fRMq6c
そして、ひと悶着あった十時先輩も、ちょっと驚きながら、何事もなかったかのように、笑顔で祝福してくれた。
十時先輩のにこやかな笑顔を見て、僕は安心感を抱く。
しかし、それでも。
ーーー必ずまた、あなたに近づいてくる。
あの日、藍子がぽつりと言ったあの言葉がずっと引っ掛かっていた。
そんなこんなで一週間。人の噂もなんとやら。しばらくすれば熱も醒めて、藍子と僕がが寄り添って過ごしている光景も、ごく普通のものとなりつつあった。
今までとはちょっと違う、今まで通りの僕らの日々が戻ってきた。
あの時の、『絶対特権』という言葉を体現するかのように、藍子はこの一週間、文字通り僕から片時も離れなかった。
学園内で僕が藍子と離れている時間は、本当に体育の着替えとトイレの時くらいしか無かった。
学園を出ても、帰り道は肩を並べて歩いて、僕の家か藍子の部屋にあがって、また抱きしめ合ったり、ちょっと激しいキスをしたり……。
最初はおっかなびっくりだった僕も、少しづつ余裕ができてきて、幸せそうに蕩けた藍子を見て、たまらなくうれしくなるのだった。
あれから再びお互いに身体を重ねたことはまだない。でも、抱きしめ合ったり、お互いの想いを囁き合っているだけで、夢のように時間が速く過ぎてしまい、それだけで満足だった。
169
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/02(金) 15:16:47 ID:wjEbjwvw
ええぞ!
170
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/02(金) 18:00:05 ID:E8Ubg6/A
あ^��
171
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/02(金) 20:37:52 ID:8hCG2rAU
ええぞ!ええぞ!
172
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/03(土) 23:40:44 ID:gw2BCseQ
おほ^〜続き来てる
ええぞ!ええぞ!
173
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/05(月) 03:15:24 ID:ovQ.62Lg
そんないつもの日常の中、一週間のうち数回訪れる体育の時間がやってきた。
暖かな日差しにすっかりおとなしくなっていた運動部の生徒たちが、いっせいに活気づく。
ざわめく教室の中で、藍子と視線がぶつかった。人が出口へと流れてゆく中で、困ったように笑う藍子がいた。
もちろん更衣室は男女で別々だから、僕らはいったんここで離ればなれになる。女友達に連れられて背中を向けるとき、藍子は少しだけ、哀しそうな顔をするのだった。
そんな藍子たちが教室から消えるのを見てから、僕も荷物を持って立ち上がるのだった。
174
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/05(月) 03:18:35 ID:ovQ.62Lg
男子更衣室で着替えと準備を終えた後、昇降口まで降りてグラウンドに向かおうとした時、僕の友達が声をかけた。
「ん、お前さ、いつも持ってるタオルはどしたん?」
「あれ、そういえば……今日持ってきたのは確かなんだけど」
「更衣室に置き忘れたとか?」
「そうかも、ちょっと見てくるから先に行ってて。もし先生になんか言われたら上手いこと言っといて」
「おっけ、でも早めに来いよ、あの教師、マジで性格わりーしめんどくさいからな」
友人たちが小走りで去ってゆくのを見て、僕は来た道を引き返す。
更衣室の引き戸を開け、誰もいない部屋の中、自分の荷物を取り出した。
閉めきった窓ガラスから、グラウンドに集まった生徒たちの声がざわざわと伝わってくる。
「うーん、おかしいな」
着ていたワイシャツやズボンをひっくり返しても、財布やスマホ、定期入れなどは過不足なく出てくるのに、なぜかマフラータオルだけが見つからない。
持参することが必須なわけではないし、今日は別に無くてもいいか。そう考えることにした。むしろ、授業開始に遅れるほうがいろいろと面倒だ。
さっき友達のひとりが言っていたように、僕らの体育の先生は些細なことで機嫌を損ねるし、細かい規律にもうるさい。
ひどく機嫌の悪かった日には、始業時間に遅れた生徒を徹底して無視して、授業に参加させないようにしている、という光景を目の前で見てしまい、僕としても本当に苦手な先生だ。
少し急いで、乱雑に制服を畳み、体操着袋にしまう。
突然、体操着の襟がぐいっと強く引っ張られたという感触を、喉元が認識する。ほんの少し遅れて、僕の身体が後ろに倒れた。
バランスを崩し、後ろに手をついた僕に、誰かがまたがるようにしてのしかかってきた。
ふわりと、辺りに芳香が舞い上がる。この香りに僕は覚えがある。
「十時、先輩……!!」
175
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/05(月) 04:00:29 ID:UuYde4zM
先輩!なにしてんすか!まずいですよ!
176
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/05(月) 05:35:51 ID:gpSMylwQ
また始まってる!(歓喜)
177
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/05(月) 23:29:19 ID:ovQ.62Lg
「えへへ、お久しぶり」
にこやかに笑った十時愛梨先輩がいた。
間違えるはずもない。一週間前のあの時、同じ香りをあれほど近くで吸い込んでいたのだから。
「ねーぇ、探し物はもしかして、これ?」
十時先輩の手には、紛れもなく僕が探していたタオルがあった。
「なんであなたが持ってるんですか!? 返してくださいよ」
「えへへ、だぁーめ。これはあとで返すから、ね?」
まるでお気に入りの公園の遊具に乗る子供のように、先輩は僕のおなかの上にまたがっている。
押し付けられ平たく形を変えた、柔らかい太ももの感触に神経が集まりそうになる。
いったん目を閉じて、息を吐く。
努めて冷静に、十時先輩を睨み付ける。
「それより、なんでここにいるんですか……っていうか先輩、授業は……」
「えー? たまたま、偶然だよぉ、偶然っ。ぐーぜん授業を抜け出して来たら、キミがいたんだぁ」
178
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/05(月) 23:38:31 ID:ovQ.62Lg
偶然。
こんな状況でこの人が言うところの偶然ほど、恐いものはないと思った。『恐い』というよりも、『怖い』というか。
毅然と、冷静に応対するつもりだったはずなのに。
偶然と名付けられたこの状況下、僕は完全に空間を支配されてしまっている。
僕の胸に両手を乗せて、十時先輩がぐいっと前屈みになる。
端正な顔が近づいて、重みで押し下がったスプリングセーターの胸元に、丸くて濃い影が二つできた。
「わたしね、今まではぁ、頑張ってキミの気を引こうとしてたから、ああやって藍子ちゃんもガードを堅くしてたってことに、やっと気が付いたの」
「はぁ? なんの話を……」
「だからぁ、もうそういうめんどくさいこと、ぜーんぶ飛ばして、一発で仕留めちゃえばいいんだって」
一発で仕留める。
その真意がいまいち汲み取れないながらも、まるで獲物を狙う狩人のような、いや、むしろ僕という人間に、獰猛でしなやかな肉食獣が襲い掛からんとするイメージが脳内に浮かんだ。
179
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/05(月) 23:45:42 ID:ovQ.62Lg
「でも、藍子ちゃんもだいぶ頑張ってましたけど、詰めが甘いっていうかぁ、油断しすぎですよねぇ」
憐れむような口調で、それなのに楽しそうにくすくすと、昇降口で藍子と対峙した時のような笑みをこぼす。
「わたしが藍子ちゃんの立場なら、更衣室にでもトイレにでもついて行くのになぁ。それとも、所詮その程度の想いだったのかな」
僕を床に押さえつけたまま、十時先輩が呆れたように首を振る。
二つに結ばれた髪の束はゆらゆら揺れて、僕のあごをかすめた。
なにか仕草をするたびに、髪から、指先から、制服から、意識を侵すような香りがふり撒かれる。
輪郭がぼやけそうな思考の中で、十時先輩の言葉にかすかな違和感が生じた。
「……ちょっと待ってください。十時先輩はなんでそれを知って……まさか」
そんなわけない、ありえない、といった陳腐な言葉なんてこの人はいくらでも覆す人だから。
僕は一番ありえないと思った選択肢を、一言一句違わず言葉にする。
「……この一週間、ずっと僕らを見てました?」
十時先輩がほほ笑む。薄く開いたまぶたの間から覗く瞳が僕を射抜いた。
ぞくり。僕の体内で確かに音を立てて、寒気が全身を駆けた。
「ん〜? それはどうかな、さすがにわたしもそんなにヒマじゃないし」
暇だったらやっていた、とでも言わんばかりの、またもや絶妙にかみ合わない答えが返って来た。
180
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/05(月) 23:53:31 ID:ovQ.62Lg
久しぶりの更新で申し訳ありません。
待っていてくださった方々、ありがとうございます。
とりあえず今夜はここまでです。またお待たせしてしまうかと思いますが気長にお待ちください。
181
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/06(火) 00:00:45 ID:cOGEchWY
好評、絶賛!次回も期待してます!
182
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/06(火) 00:09:03 ID:3BA8Be4c
乙ナス!
もうひと悶着ありそうですねクォレハ…
183
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/08(木) 22:31:30 ID:nOz94HUA
もう待ちきれないよ!早く出してくれ!(興奮)
184
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/06/16(金) 05:03:39 ID:oDF28FoA
なぜスレ主を気にするんだい? 彼の文章はとっても上手だよ
185
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/07/13(木) 17:31:49 ID:nW/Ol6YU
続きが読みたいんだよなぁ…
まだ時間かかりそうですかね〜?
186
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/07/20(木) 21:03:39 ID:Q6SXgk8o
1ヶ月以上たってるんだよなぁ…続きあくしろ〜
187
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 05:26:09 ID:EZo3YOmk
そんな僕の心境をよそに、十時先輩は辺りをきょろきょろと見まわす。
「ふぅ、暑いなぁ……」
そう言いながら、身体を起こした十時先輩がスプリングセーターをたくし上げた。
「うわわっ」
セーターの裾をつかんで交差した腕が、肩まで引き上げられたとき、白いワイシャツに包まれた双丘が、たゆんと揺れた。
開け放たれた第一ボタンの奥から、肌色が目に飛び込んでくる。
脱ぎ捨てたセーターを片手に、ふるふるっと小刻みに二、三回首を振った。
「今日は暖かいもんねぇ、男の子の更衣室にはエアコンないんだ、かわいそう」
「いやそうじゃなくて、なんでいきなり脱ぎ始めるんですか」
「えー、だってこの部屋暑いじゃない? かといって窓開けちゃったらバレちゃいそうだし」
微妙にかみ合わないこのやり取りも、人目をはばからないで服を脱ぎだす癖も、みんなが知っているいつもの十時先輩そのもの、のはずだ。
なのに。この人はいったい誰なんだろう。
藍子もそうだった。みんないつもの仕草で、いつもと同じ声で、僕が全く知らない一面が隠れていた。
女の子はみんなそういうものなんだろうか。
もしかしたら、茜も、裕子も、輝子も。
そんな、あったかもしれない可能性に思いを馳せていると、気づけば十時先輩がワイシャツのボタンに手をかけていた。
188
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 05:44:47 ID:EZo3YOmk
上から四つ目のボタンは、すでに情けなく宙ぶらりんになって、繋ぎ止められた五つ目のボタンの隙間から覗く、薄黄色のブラと目が合った。
僕は慌てて視線を逸らす。
「あははっ、見えた? そんな恥ずかしがらなくたっていいのに」
「ちょっ、やめてくださいマジで怒りますよ」
「ほんとにぃ? ホントにやめて欲しいと思ってる?」
「どういうことですか……僕は本気で」
「ほーらぁ、ここ」
そう言われた瞬間、僕の下半身が跳ね上がった。一緒に十時先輩がビクンと揺れる。
屹立した僕のズボンの真ん中に、柔らかい二本の指がぐりっと押し込まれたようだ。
「ふふふっ、ね? すっごい嬉しそうだよ?」
耳元に唇をよせて十時先輩が囁く。甘い香りがぐっと近づいて、たわわな胸が僕の鎖骨あたりにぺたりと接地している。
そのままお互いの左頬が触れ合って、床に寝転んだ僕にぴったりと密着するように、十時先輩に抱きしめられていた。
189
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 05:46:49 ID:qQWAnpVE
もう始まってる!
190
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 06:09:28 ID:r1WzvHkc
ええぞ!ええぞ!
191
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 06:13:53 ID:EZo3YOmk
「いい? よーく聞いてね」
吐息が耳をくすぐる。同時に僕の反対側の耳元はすりすりと撫でられている。
はむっ、と柔らかいものが僕の耳を挟んだ。それが十時先輩の唇だと気が付くまでには、少し時間がかかった。
唇の弾力が耳を包んで、キャンディーを舐めるかのように、優しく、ゆっくりと舌先が撫でつけられる。
かと思えば、くちゅり、くちゅりと音を立てて甘噛みが始まった。
艶めかしく甘噛みを繰り返して、耳の先っぽにキスを落として、もう一度温かい吐息が吹きかけられて。
僕の耳に全ての神経を集中させるかのように、ねちっこい刺激が与えられる。
頭はのぼせている、なのに、脳にまともに血液が通っていないかのように思える感覚。
刺激が、香りが、密着する柔らかさが、それら全てが、僕の身体に流れる血液を下半身の一点に集中させてゆく。
不意に、十時先輩の身体が離れる。僕を見下ろした体勢で、先輩が口を開く。
「どぉ? 気持ちいい?」
僕は何も答えない。耳に焼き付いた熱い感触を思い出さないように、十時先輩を精いっぱい睨み付ける。
「ふぅん……まだそんな目をするんだね」
ずいっ、とまた十時先輩が顔を近づけてきた。抵抗しようと、僕はまた身体をよじらせる。
「わたしを……愛梨のこと、よーく見ててね」
お互いの鼻先が触れ合いそうな距離で、十時先輩が僕をじぃっと見つめる。影が差した金色の瞳に射抜かれ、僕はあることに気が付いてしまった。
この瞳は……藍子の瞳に似ている―――。
身体から、溶けて流れ出すかのように力が抜けてゆく。
目の前にいるのは紛れもなく十時先輩、のはず、なんだよね?
じたばたすることをやめた僕を見て、十時先輩は満足げに笑う。
「ふふふっ、えらいえらい」
濡れた唇からは、するりするりと、言葉が流れ出る。
言葉は、僕の耳へと流れ込んで、体内を、脳内をとっぷりと浸していった。
192
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 09:57:07 ID:5MHocS2A
も始!
193
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/09(水) 04:28:42 ID:vvBOf9PY
やったぜ。
194
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/09/07(木) 04:00:37 ID:XRVUmfyM
1ヶ月過ぎたんですが…続きはまだですかねぇ〜
195
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/09/18(月) 04:59:15 ID:j3s7e8KQ
続きをくださいお願いします一ヶ月半おちんちん勃ちつづけてます
196
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/09/18(月) 06:35:32 ID:lsejhbDg
これはもうエタッたとみて間違いないっすね…
197
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/10/04(水) 14:23:48 ID:fYFpiQsU
続きはどこ…ここ…?
198
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/03/13(火) 13:24:24 ID:Hid/hpE6
あくしろよ
199
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/03/13(火) 15:01:51 ID:hiAx1Wfk
藍子ちゃんルートだけでも完結してよかったよかった
200
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/13(金) 23:55:44 ID:J9ryP.IA
十時先輩が自らのおさげ髪に手を伸ばす。ヘアゴムがしゅるりと解かれた。十時先輩が軽く頭を揺らして、髪がはためく様子を僕はぼんやりと見つめていた。
優しい目元も、髪の毛の色も、触れている指先も、藍子にそっくりだ。
「さーて、どこまでいけるかなっ」
半ば朦朧とし始めた僕の意識の外側で、十時先輩が動き出した。
体操着のズボンの裾が両手で掴まれる。引っ張られるようにして僕の腰とふとももが浮き上がった。
まるで母親が小さな子どもに手を貸すように、体操着の半ズボンがずり降ろされる。
「やっぱり体操服って脱がしやすーい! らくちんだね」
床の硬さと生ぬるさが、より明確に腰や背中に伝わる。
まずい。
ぼんやりとした思考回路の中に、明確な危機感が浮かび上がる。
このまま為すがままになるのはいけない気がする。
誰かと交わしたはずの言葉が喉まで出かかっているんだけど、思い出せない。
なんとかしてこの状況を打破しようと、僕は必死に身体をよじらようとする。けれど体勢をひっくり返そうとしても、うまくいかない。
不思議なことにさっきから僕の身体が思うように動かない。本来ならば、華奢な女の子にのしかかられるくらい、その気になれば跳ね返せるはず、なのに。
なされるがままに、僕のトランクスに十時先輩の指がかかる。細くて長い指が、僕の腰骨あたりをまさぐっている。
「みんなが帰ってくるまでにぃ、愛梨のこと、いーっぱい好きになってねっ」
201
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/14(土) 00:00:30 ID:ceUCmVzc
もう待ちきれないよ!早く出してくれ!
202
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/14(土) 00:15:26 ID:CxTyq592
そんな声が聞こえてから、僕のトランクスが引き下ろされた。
引っ張られるようにして情けなく浮かび上がった僕の腰に、生ぬるい空気がまとわりつく。
両足から引き抜かれたトランクスを、十時先輩は二、三回はたいてから床に置いた。
「わぁっ……♡」
こちらに向き直った十時先輩が、嬉しそうな声を上げた。
熱を帯びて、痛いくらいに怒張して小刻みに震える僕のものを、うっとりと見つめている。
そして指先が僕の股間に伸ばされる。
「すごく熱い……」
まるで愛おしいものを撫でるかのような手つきで、指先が僕の肌を滑る。
綺麗な弧を描く爪が軽くひっかかって、そのくすぐったさに僕の身体がびくりと反応する。
十時先輩が片方の手で、ガチガチに力の入った僕のふとももを撫でる。
「これが藍子ちゃんの中に入ってたんだね……いいなぁ……」
そしてもう片方の手は、一本一本の指で硬直したその感触を確かめるかのように、僕のものを弄んでいる。
先輩の手のひらはそんなに温かくなくて、むしろちょっと冷たいくらいだ。
全身の熱が集中した僕の股間から、まるで少しづつ体温を搾り取っていくかのように、きゅっ、きゅっと力をこめている。
203
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/14(土) 00:26:57 ID:5.6tK5x2
詣でた
204
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/14(土) 00:58:42 ID:PXirqH7s
アーイキソ
205
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/14(土) 01:48:34 ID:byADNwGg
ちょっと待って!続きが入ってるやん!
206
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/15(日) 02:04:03 ID:Jk4EUYE2
細い指が動く度に、よくわからない危機感と、それを押しのけようとする興奮が僕の中でうねりとなって、身体の奥底から突き上がってくる。
十時先輩が何かを言っているのはおぼろげに聞こえるんだけど、その声は意味を為さずに、僕の脳をゆったりと揺らす音として通り抜けていく。
僕の太ももから脇腹にかけてを、すりすりと撫でる感触と、身体の真ん中を締め付ける、硬いような柔らかいような感触。
なおも与えられる対照的な刺激を、僕の頭は処理できなくなってきていた。
それがどれくらいの間続いていたのだろうか。不意に十時先輩の指先が離れた。
身体から体温が流れ出てゆくのが止まって、ゆりかごで揺らされていた僕は、唐突に投げ出され、収まりの悪い無重力空間をゆっくりと沈んでいった。
「えへへ、ほんとはもぉっと焦らしてあげたいんだけど、一発で仕留めるって言ったからね」
楽しそうに笑う十時先輩と目が合う。今度は何を言っているのか聞き取れた。
というより、その表情が言わんとする意味を否応なしに分からされた。
「あんまり時間もないしぃ、素直になろ? ねっ?」
207
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/15(日) 02:27:33 ID:Jk4EUYE2
そう言って、花を摘み取るかのように両手が添えられた。
そして蝶が蜜を吸うかのように、十時先輩が先端に口を付けた。
「ひうっ」
僕の身体が突き上げられたように跳ねる。十時先輩の柔らかい弾力のある唇が、ちゅっ、ちゅっ、と音を立てて吸い付いている。
熱くて、くすぐったくて。身体の芯までぐずぐずに蕩けて吸いとられてしまいそうな。
僕はまぶたを硬く閉じて、必死になってこの光景を見ないようにした。
だけど、抵抗をしようとするだけそれは空しくて。
見ないように抗おうとするほどに、逃げてはいけないとばかりに身体中が刺激を受け入れてゆく。
先輩の舌の先っぽが、ちろちろと先端部分を擦る。
何がなんだかわからないまま、僕は全身に力を込める。はけ口を持たない力は身体をいたずらに強張らせるだけだった。
添えられていた十時先輩の両手が、もぞもぞと動いた。
きゅっ、と。さっきやられていたように、一瞬だけ軽く握られた。
「……っぁ!?」
それを引き金にして、肺の中に抑えこんでいた空気が吐き出された。
閉じていたまぶたが押し上げられて、更衣室の灰色の天井が目に飛び込んでくる。
おぼろげだった意識が一気に覚醒して、急に周りの音も良く聞こえるようになった。
208
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/15(日) 02:43:31 ID:/u1ZrLKQ
続き始まってる!
209
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/15(日) 14:08:03 ID:zouFofDw
お前のSSを待ってたんだよ!
210
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/04/16(月) 00:52:30 ID:YaVonQwU
ちょっと今夜は続きを載せられそうにありません。楽しみにしてくださっている兄貴達申し訳ございません。
そもそも、最初のレスからちょうど丸々1年も経ってしまって重ね重ね非常に申し訳ないです……。
211
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/10(木) 11:14:57 ID:Ecu4ANC2
待ってるぞ
212
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/07/25(水) 00:23:31 ID:N1ZzXqvY
アイコタカモリ……の誕生日だゾ
213
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/07/24(金) 17:08:42 ID:CRfHjskA
昔はこういうパロディSS多かったね
214
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/01(土) 22:44:55 ID:ch/sZ.AI
面白い
215
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/09(日) 10:08:28 ID:M4uEWZK6
汚いおっさん混ぜても面白そう
216
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/09(日) 20:28:46 ID:wHqVoBKU
>>215
ガッ…ガイアッッッ!!
217
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/18(火) 20:29:32 ID:mCTfr77k
どうせだしおっさんの上司にPNTRイベも実装しよう
218
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/25(火) 07:54:40 ID:pXAQTpGg
急募、特権を主張しないアイドル
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