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ガルパン みほルートGOODエンド
59
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/29(土) 23:19:07 ID:q7Vj.Cqo
【華ルート BADエンド】
「ダメです」
―――やっぱりか、と、想定通りの反応に嘆息する。最初は大学に入ってすぐのことだ。サークルの新人歓迎会に試しに行ってみようかな、と何気なく口にしたとき、彼女―――華は、いつもの柔らかい表情を一瞬で消しさると、能面のごとき無表情でキッパリと
『ダメです。許しません』
と、告げた。常に物腰柔らかな彼女らしからぬ反応に戸惑っているとこちらをよそに、華は言葉を続ける。
『お酒、タバコ、それに―――他の女の匂い。そんなものであなたの体を穢すような行為は絶対に許しません』
確かに自分の通う大学は共学なので、サークル内には女性もいるだろうし、喫煙者もいておかしくはない。酒はいわずもがなだ。嗅覚が人より優れている彼女がそういったものに敏感なのはわからなくはないが、ここまでの反応をするとは思わなかった。
ちなみに、華やその友人たちと自分は別の大学―――女子大に通っている。本格的な戦車道の授業を行っている大学がそこしかなかったからだ。華は相当に悩んでいたが、自分としても彼女が仲間たちと戦車道にいかに真剣に打ち込んでいるかを知っていたので、こちらを気にせずそちらに行くよう薦めた。幸い大学同士の距離はさほど離れていなかったので、会う分には特に苦労はかった。しかし考えてみれば、彼女からすれば恋人が異性と触れ合う機会があることを快く思わないのは当然のことなのかもしれない。そう考え、この時は華の言葉に従ったのだが……。
『同窓会?ダメです』
『ゼミの飲み会?ダメです』
『私がいないところで、私の知らない匂いを付けることは許しません』
それ以降もこの調子だった。実質的に自分のプライベートはほぼすべて彼女と一緒にいることとなった。華以外の異性とはせいぜい共通の友人である西住みほや武部沙織らくらいとしか関われない状態となった。そしてそのうち、大学にいる間も、付き合いの悪い自分の周りからはどんどん人がいなくなっていった。
だが、今回ばかりは彼女の言葉をあっさりと受け入れる訳にはいかない。なぜなら、自分が行こうとしているのは中学時代からの親友の結婚式だからだ。これまでの飲み会とは重要さが違うのだ。
「そのご友人は、私より―――恋人より大切なものなのですか
相変わらずの無表情で華が言う。どちらが、という話ではない。そもそもこれまでがおかしかったのだ。いくらなんでも束縛が過ぎる。いい加減にしてほしい。
反論は思わず現在に至るまでの不満が口をついて出てしまう。
「……。わかりました」
しかし彼女からは予想外の反応が返ってきた。
「その式に行っても構いません。それ以外の交流についてももう禁止するのはやめましょう」
なんだ、言えばわかってくれるのか。そんな風に安堵したが、その言葉にはさらに続きがあった。
「ただし、今度の日曜日に私の実家に一緒にいらしてください。それだけが条件です」
果たしてそれはどういう意味か。しかし、下手な事を言ってまた許可を取り消されてはたまらないので、そのまま彼女の提案を受け入れた。
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