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ガルパン みほルートGOODエンド
272
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/01(木) 01:40:59 ID:g5t5CPBI
「ッ!!」
パァンッ、と乾いた音が響いた。まほの平手がみほの頬を激しく打ったのだ。
「……痛いなぁ。私、ボコを見るのは好きだけど、自分がボコられるのは好きじゃないんだよ?」
「ああ、できることならお前を今すぐあんな風に傷だらけにしてやりたいよ!!」
激昂するまほだが、みほはその冷静な態度を変えようとしない。
「……彼がどれだけ辛かったか、お前は理解しているのか!?一番近しい友人に裏切られたんだぞ!?」
が、そのまほの言葉を聞くと、ピクリと反応し、その表情が暗くなる。落ち込んでいるようにも、怒りを含んだかのようにも見える―――いずれにしろ、仄暗いものだった。
「……裏切った、ね。でもそれを言ったら、先に私を裏切ったのは彼とお姉ちゃんだよ?」
「何を……」
予想外の言葉にまほが一瞬困惑すると、それがきっかけとなったのか、みほは堰を切ったようにまくし立てる。
「彼がお姉ちゃんを好きになるより前から!お姉ちゃんが彼を好きになる前から!私は!彼のことが好きだったの!それなのに!」
「ッ……!勝手な事を言うな!お前は結局その想いを伝えなかったんだろう!自分の臆病を、私や彼に押し付けるなッ!!」
「臆病!?私はお姉ちゃんなんかより彼と先に出会って!ずっと一緒にいて!ずっと好きだったの!私が臆病者なら、後から出てきた癖に彼の一番になったお姉ちゃんなんか、卑怯者だよ!」
「今になってお前がどんな屁理屈をこねようと、彼の恋人は私一人だ!お前は彼に勝手に横恋慕をした挙句に、その心も身体も穢した最低の屑でしかない!!」
激しい言葉の応酬。そこに、つい先日大学選抜との試合で見せた仲の良い姉妹の姿はなかった。あるのは、ただひとりの男を奪い合うふたりの女だ。
不意に、みほが再び笑顔になった。相手を嘲笑うかのような悪意に溢れた微笑み。
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