[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ガルパン みほルートGOODエンド
117
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/04(金) 01:27:42 ID:PQ3qaN1M
【まほルート GOODエンド】
「ふぅ……」
自身の書斎の椅子に腰掛け、妻―――まほさんは息をついた。すかさずお茶を出し、軽くその肩を揉んでやる。お疲れですか、と声をかけると、わずかに眉をひそめてこちらを見上げてきた。
「今はプライベートだ。そんな改まった態度はやめてくれ」
そういわれて、自分の失敗に気づく。現在自分は彼女の秘書のような仕事をしており、西住流次期家元として多忙な生活を送る妻を支えている。仕事を抜きにしても年下であり、さらに婿養子という立場もあって思わず敬語を使ってしまうが、結婚当初から彼女はこれをお気に召さないようで、私的な場では対等な態度を取るよういつも言われているのだ。
やれやれ、と呆れたようにしつつ、まほさん―――もとい、まほは体重をこちらに預けてきた。こちらは立ったままなので、腹の辺りに彼女の頭がくる格好だ。この体勢は我々にとって「お約束」の開始の合図である。
「んっ……」
その艶やかな髪を撫でると、心地よさそうな声を漏らす。そのまま二度、三度と手を動かすと、さながら猫のマーキングのように頭をこちらの体にこすりつけてくる。
「……やはりいいな。こういう時間は……」
どこか微睡むような口調でまほが言う。これは彼女が最大限に気を抜いている証拠だ。よほど近しい人間でなければ見ることのできない、最も素に近い姿。
「お前以外には見せないぞ?こんなところは……」
こちらの考えを見透かされたのか、釘を刺すように言われてしまう。裏を返せば、世界で唯一、彼女のこうした甘えたいという欲求を叶えることが可能であり、それを果たす義務があるということになる。なんとも責任重大だが、望むところだ。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板