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ガルパン みほルートGOODエンド
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/25(火) 21:51:24 ID:g.8oTIO2
「おかーさん!おとーさん!はやくはやくー!」
「慌てると危ないよー」
日曜日。
休日と澄み渡る晴天が重なった絶好の外出日和ということもあって、家族三人で訪れた遊園地はまだ早い時間にも関わらず大勢の人で賑わっていた。
そんな中、ひとり目当ての乗り物に向かって駆け出す娘に隣のみほが声をかける。といっても、普段からあの子は活発なタイプだ。みほも口で言うほど心配はしていない様子だ。むしろ元気にはしゃぐ姿を嬉しそうに見ている。
「……それにしても、私もあなたももあまり活発な方じゃないのに、いったい誰に似たんだろう?」
ふとそんなことを呟いた彼女に、小さい頃のみほにそっくりじゃないか、と答えた。
「小さい頃?……あぁ、確かに戦車道を本格的に始める前は結構やんちゃなタイプだったかも……あれ?でもそんな昔のこと、あなたに話したことあったっけ?」
納得したような表情を浮かべたかと思ったら、すぐに怪訝そうにこちらを見てきた彼女の視線を受け、思わずしまった、とつぶやいてしまう。
「誰かに聞いたの?お姉ちゃん?もしかしてこの間実家に帰ったとき?」
彼女には珍しいじとっ、という擬音がつきそうな視線と矢継早な質問に早々に白旗を上げ、その推理が正しいことを認める。本人がいると恥ずかしがって止めに入るだろうから、という理由で、まほさんがわざわざみほが席を外している時に教えてくれたのだ。
「自分の知らないところで話される方がもっと恥ずかしいよ」
ごもっとも。しかしせっかくの家族水入らずの外出だ。夫としてすっかりむくれてしまった妻をこのままにしておくわけにはいかないだろう。
「小さい頃のみほも、あの子に負けず劣らず可愛かったよ」
そう言いながら、軽く彼女の頭を撫でる。サラサラとして心地よいその髪の感触を味わいながら、我ながらキザすぎるな、と呆れる。知人がいたらとてもじゃないができなかっただろう。
もしもみほにまで同じ感想を抱かれていたら、と不安になり彼女の顔を覗き込むと、少し頬を赤らめながらも、クスクスと手で口元を隠しながら笑っている。
「もう、格好つけすぎだよ?今恥ずかしいでしょ」
ばっちりとこちらの予想が的中したらしい。自分の顔まで熱くなるのを感じるが、どうやらみほの機嫌が直ったらしいことに安堵する。
「ふたりともー!イチャイチャしてないではやくー!」
「い、イチャイチャなんてしてません!……さ、私たちも行こう?」
そういって差し出された彼女の手を握り、娘のもとへふたりで歩き出す。もうひとりのお姫様にまでへそを曲げられたらたまらない。
「今日は頑張ってね?あの子への家族サービスと、私へのお詫びのために♪」
……どうやらこちらの姫にもまだ奉仕が必要なようだ。世界で一番贅沢なため息をつきつつ、このあとのプランを脳内で練り始める。まったく、夫と父という役割は、幸せすぎて楽じゃない―――。
2
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/25(火) 21:53:43 ID:rxxQHVdU
バッドエンドは男がうすべに提督並の悲惨なことになってそう
3
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/25(火) 21:56:28 ID:4Ehf7AaU
いいゾ〜これ
4
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/25(火) 22:38:18 ID:ISDV.I/g
ああ^〜いいゾ��これ
エリみほグットエンドはどこ…?ここ…?
5
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/25(火) 22:41:15 ID:kBSTD7UU
スキBADすき
6
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/25(火) 22:48:21 ID:wjNM9nK.
エリカのスキBADみてみたいなぁ…
7
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/25(火) 22:52:40 ID:7FoyJGpA
>>1
なんか感動的
8
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/26(水) 00:50:54 ID:FwICPjhk
【BADエンド】
「ごめんね、痛くない?」
そんな心配をするくらいなら早く自由にしてくれ、と言ってやりたかったが、カラカラに渇いた喉ではまともな言葉を発することもできなかった。
さっきまで意識を失っていたこと、そして今いるこの場所が窓ひとつない薄暗い部屋であることで、もはや時間の感覚は消え失せていた。まったくもって意味のわからない『友人だと思っていた人間による監禁』という状況に、怒りとも不安ともつかないーーーあるいはその両方ーーー感情が湧き上がるが、四肢を椅子に拘束された状態で座らされている今、自分にできることはなかった。
「学校、休ませちゃってごめんね?でも私もズル休みみたいなものだから、おあいこってことで」
照れたような、困ったような曖昧な笑みを浮かべる彼女ーーー西住みほは、普段と何も変わらないように見える。しかし、だからこそこの異常な事態とのミスマッチさが、その不気味さを倍増させる。
「そもそも悪いのは貴方ーーーじゃないね。浮気とはいえ、向こうが誘惑してきたせいだもん。全部あっちが悪いんだよ」
まるで自分に言い聞かせるような口調だったが、それ以上に内容への理解が追いつかなかった。現在、自分には交際している相手などいないはずだ。それが浮気?意味がわかるはずもない。
「貴方は優しいからーーー世界で一番優しいから。あの娘のことがかわいそうになっちゃったんだよね。うん、やっぱり貴方は悪くない。だからーーー」
こちらの困惑など気にもかけず言葉を発しながら、彼女は部屋の反対側へと歩いていく。照明の光が届かないところまで進むと、今度はゴロゴロという車輪の回る音とともに戻ってきた。台車のようなものを押しているようだがーーー。
「だから、『オシオキ』を受けるのは、この娘だけでいいよね」
そこにあったものに、いよいよ背筋が凍った。自分と同じように椅子に拘束されて、さらには目隠しと猿轡まで噛まされたのは、まぎれもなく自分が意識を失う直前まで会話をしていた少女だった。よく見れば体は小刻みに震えている。恐怖のあまり抵抗の意志を見せることすらできないのだろう。
ここにきて奇跡的に喉が機能を回復したようで、現状を問い質す言葉を吐き出すことができた。なぜ彼女と自分を監禁しているのか。ここどこなのか。浮気とはなんのことかーーー。しかし、みほは小首をかしげ、
「?だから、私と付き合ってる貴方が、この娘に誘惑されて私がいないところで仲良く話をしてた。これって浮気でしょう?」
と、まるで1+1の答えを聞かれたくらいに当然のことのように言った。だがこちらからすればそれはひとつとして意味がわからなければ納得もいくはずのないものだ。
まず、自分はみほと交際し覚えはない。好意はあったが、それは友人としての範囲だ。目の前の拘束された少女にしても、話していたのはただの世間話だ。こんな目に合ういわれなど当然ひとかけらもない。
「やだなあ、貴方が私をどう思ってるかなんて関係ないよ」
「私が貴方のことを好きなんだから、それはもう恋人だよ」
ーーー絶句した。同時に、もはや説得が不可能だということも理解してしまった。先の言葉を彼女はこれまで通り、当然のごとく言い放った。普段通りの澄んだ瞳と声、そして少し困ったような笑顔。つまり、彼女は最初から壊れていたのだ。あるいは、そもそも思考の構造が違う。同じ言語を使っていても意思の疎通ができない。彼女はーーー西住みほは、そういう存在なのだ。
「さて、と。それじゃいつまでも話してても仕方ないし、そろそろ『オシオキ』にしようか」
そう言うと、また彼女は部屋の暗がり方へ向かい、またも台車らしきものを押しながら戻ってきた。照明に照らされたそれ、否、それらはーーー。
「とりあえず、金槌とバール、それにノコギリ。これだけあればいいかな」
それらの器具、というよりは凶器と一緒に置いてあった熊のぬいぐるみーーーボコられクマのボコを持ち上げ、いまだ震え続けると見比べながらみほは言った。それが意味するところなんて、馬鹿でも解る。解ってしまう。
「ごめんね?なるべくこのボコみたいに、可愛くするから」
そう少女に言い放ち、みほは金槌を振り上げたーーー。
9
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/26(水) 00:53:03 ID:/n27M/j.
こーわーいー…
10
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/26(水) 01:07:11 ID:Kogr7HWI
ハイライトさんが仕事してるヤンデレ!そういうのもあるのか
11
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/26(水) 01:42:25 ID:FwICPjhk
終わり!閉廷!
西住殿の誕生日を祝おうと思ったのに当日何も思い浮かばなかったので今日思い付いたものを書いてみました
12
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/26(水) 02:12:16 ID:P.hK/7iM
いいゾ〜これ
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