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よくわかるグラスリップ概論

61名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 23:05:38 ID:5WszCOII
第11話「ピアノ」

透子「びっくりした。嬉しい。でも……駆くん、私のこと本当に好きなのかなって」
駆「俺は、そう思い込もうとしているだけ、なのか」
透子「そうなの?」
駆「俺は、自分のことを確かめたいだけ……」
透子「今だって、私のまわりには雪が降ってる。でも、駆くんには見えてない。私たち何もわかりあってない」
駆「そうだな、俺には雪は見えていない」

同じ場所にいない、同じものを見ていない。
なんだかそういう、すれ違い。


母親に電話する駆。ピアノ演奏会を依頼。

駆「俺がなんにもわかってないって、わからせてくれた」
駆母「そう。好きなのね」
駆「ああ」


帰ろうとする駆に、ジョナサンが頭突きをかます。帰るなと言いたげ。
そのうちに透子が電話で陽菜に「明日の朝には帰るから」と電話。帰るに帰れなくなった駆。


祐に電話する幸
幸「私、また山登りたい」
「違うの。下から歩いて」


雪哉「俺、やなぎのやってること実はよくしらねえのかも」
やなぎ「レッスン、見に来る?」


(夜中の学校)
見回りが消え、駆が準備室を覗くと透子がこちらを見ている。

ドアをコンコン音を立て、中に入れてもらったら駆を振り返るジョナサン。
もはや神の意思を感じる。


駆「一晩ここにいたら、ここが俺の場所になるかな」
透子「それは」
駆「もし俺に場所ができたら」
透子「唐突な当たり前の孤独に、もう出会わなくてすむ?」
駆「まだ雪は降ってるのか?」
透子「ううん。もう降ってない」

雪が透子の不安の象徴だという仮説は、むしろこのシーンで生まれた。
駆は返事をしていないが、透子は一晩ここにいれば駆の問題は解決すると思っている。
帰らずにいてくれたことや、肩が触れる距離に座ってくれたこと。そういうあれこれが透子の不安を解消したのだろう。


なおMVPは透子の外泊工作をし、夕食を捨てずに二人分食べた陽菜ちゃんに贈りたい。


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