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【誕生日スレ】今日は何の日?【総合】

518Republica de Venexia:2015/03/05(木) 00:32:53 ID:???
3月5日はチャーチルがミズーリ州で演説を行った日です

第二次世界大戦はアメリカとソ連の2超大国により、連合国優位で進められるようになりました
しかしヨーロッパにおける戦争が連合国側の勝利で終結する目処がたった頃から、アメリカとソ連との間で戦後国際秩序の再構築を巡って対立が生じるようになります

東欧諸国には大戦中ソ連によって解放された国が多く、ソ連は自国の安全保障確保のため、それらの国での親ソ政権の樹立を支援、東欧の大部分がソ連の勢力圏となります
フランス、イタリアでも共産党が勢力を拡大し、このような動きにアメリカは警戒心を抱いていました
そんな折、イギリスの元首相チャーチルがアメリカ大統領トルーマンに招かれてアメリカを訪問します
そして1946年3月5日、チャーチルはミズーリ州ウェストミンスター大学にて演説を行い、その中でソ連はバルト海のシュテッティンからアドリア海のトリエステまで鉄のカーテンを降ろしたと批判したのです

この演説は米ソの対立表すものとして頻繁に用いられ、チャーチルが懸念した通り米ソの緊張状態はさらに高まっていきます
アメリカはヨーロッパの経済危機が共産主義勢力拡大が一因だとし、対ソ・対共産主義の封じ込め政策を開始しました
またアメリカを中心とする西側諸国は北大西洋条約機構を結成、これに対し東側諸国はワルシャワ条約機構を結成するなど東西両陣営の対立はますます激化し、冷戦と呼ばれる緊張状態に突入するのでした


本日は「鉄のカーテン」の誕生日です、お悔やみ申し上げます


参考文献
・松戸清裕『世界史リブレット92 歴史のなかのソ連』山川出版社、2005年
・油井大三郎・古田元夫『世界の歴史28 第二次世界大戦から米ソ対立へ』中央公論新社、2010年
・猪木武徳・高橋進『世界の歴史29 冷戦と経済繁栄』中央公論新社、2010年


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