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小説・SSスレッド@思い出の狭間

7エイボンの英知の持ち主〜序章〜:2014/04/08(火) 17:56:50 ID:/UwJAYgE
脳裏を通り過ぎていく無数の思い出。

……赤い髪の少女の家に匿ってもらっていた、慎ましくも楽しかった頃。

……二股の尻尾を持つ猫と共に師の下で修行をしていた頃。

……××バーにやってくる顔馴染みの客と毎日力比べをしていた頃。

……蛙の魔女とそのペットの大蛇と共に、奇妙で不思議な日々を過ごしていた頃。



一人旅の癒せぬ孤独を、束の間とはいえ払拭してくれた楽しい思い出が………


次々と…。そう、次々と次々と次々と次々と次々と次々と次々と次々と次々と次々と次々と次々と次々と次々と次々と絶え間なく、襲い掛かってくる。後悔という形を取って。


もっと良い方法があったのではないか?誰も傷つかなくて良かったのでは無いか?あの時の自分の善意が無ければあぁはならなかったのではないか?自分が居なければ彼らは傷つかなくても良かったのでは無いか?自分なんていなかった方が良かったのでは無いか?

きっとこれは、永遠に襲い掛かってくるのだろう。


死にたい。


死んで何もかもから開放されたい。…楽になりたい。


普通の人間達は何故死を恐れるのか。死という約束されたゴールがあるからこそ、人は迷わず生きることが出来るのに。死なないなど、呪い以外の何物でも無いのに…。


だが、何が起ころうとも自分は生きていくしかないのだ。このような呪いを他人に押し付ける訳にはいかない。それに…

この、得も言えぬ苦痛が、この手で父親を殺し、優しかった母親やいまだ小さかった弟たちをむざむざと殺させてしまった自分への罰なのだから…。


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