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小説・SSスレッド@思い出の狭間
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エイボンの英知の持ち主
:2014/04/08(火) 19:41:28 ID:PI7oyLmg
俺は、その旅人を一番最初に見つけれたという幸運に感謝した。
何故なら、俺が住んでいるここ…アーカムはとある鉱山の奥まったところにある、寂れた小さな村で、外から人が来ることなど滅多に無かったからだ。(一番近いダニッチ村という所から10日以上かかる)
これを村の皆に知らせれば、俺とナイアは一躍村のヒーローになれるだろう。
「よっしゃ!早速知らせにいこうぜ!」
「…待って、××。あの人…なんていうか、フラフラしていて今にも倒れそうじゃない?」
「そういえばそうだな…。よし、ちょっと様子を見てくるか…。なんかあったら知らせるから、そこで待ってろよ?抜け駆けは許さないからな?」
「分かってるって。大丈夫大丈夫。」
「全く…厄介事はすぐ俺に押し付けるんだから…。おい、帰ろうとする振りしてんじゃねえよ!後、たいしたことはないとは思うが、何かあったら手を振るから、俺が手を大きく振ったら村へ知らせに行って来い。」
「うん、分かった。」
そういい残すと俺は、そろそろと急勾配を滑るように下り、丁度、その旅人から2〜30m後ろ側へと辿り着いた。
……そこで、俺はおかしなことに気づいた。その旅人が歩いたところには何やら《黒い蛆のような物》がいるのだ。それも、一匹や二匹ではなく、大量に。
なんだかおかしい…と思いつつも、俺はその旅人に近づき、声をかけた。
「おい、お前さん。大丈夫かい?ふらふらしているようだけど…。」
「………」
しかし、声をかけられても、全く返事をする様子が無い。それをいよいよこれはおかしい。と思い、その旅人の肩を軽くゆすってみることにした
「おーい?大丈夫か?」
「…………」
すると、いとも簡単に、倒れてしまった。
「ッッッ!!おい!ナイア!俺の父さん呼んで来い!!」
もう、これは大分ヤバイ容態だと、医者見習いである俺にも分かった。
大きく手を振り、ナイアへ村へ戻るように伝える。そして、俺はこの旅人の様子を見ようと旅人の体を起こした。…起こしてしまった。
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