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古畑「呪いのビデオ?」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/31(土) 17:15:53 ID:.jZLV4Kg
古畑「エー、皆さんは呪いのビデオを見たことがあるでしょうか?見たら呪われてしまう…いや、そもそもビデオ自体を見たことがないなんて人もいらっしゃるんじゃないでしょうか?まあそれはおいといて…呪いのビデオなんて有るわけないんです。レンタルビデオ屋なんかでそんな感じの物を借りても何もありません。でももし、本物を手に入れてしまったらあなたはどうしますか?ちなみに私なら…」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 07:56:55 ID:dDBNyDKw
高見「俺にも?」
安浦「ああ、それに古畑任三郎や杉下右京のことは知っているだろ?」
高見「そりゃまあ。警視庁内ではかなりの有名人ですし。えっと、何が言いたいんです?」
安浦「おかしいと思わないか?こんなに悪い噂の人材ばかり集められて…」
高見「そんな…考えすぎでは?」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 08:01:54 ID:dDBNyDKw
安浦「確かにな、だが用心するに越したことはない。」
高見「まっ、俺には関係ないですけどね。」
安浦「ほう、どうかしたのか?」
高見「ちょっとやらかしちゃいまして。杉下さんに帰れって言われちゃいました。」
安浦「それはそれは…で、素直に帰るのか?」
高見「へっ?」
安浦「帰れと言われて帰るのかと聞いている。」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 08:07:08 ID:dDBNyDKw
高見「それは…」
安浦「というより、初めから帰るつもりなんてないんだろ?」
高見「………」
安浦「まっ、長いこと刑事やってるからな。なんとなくわかるんだよ。」
高見「見逃してくれますか?」
安浦「ああ!俺は定年前だし娘はみんな独り立ちした。今さら気にすることなんてないしな。」
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 10:52:45 ID:dDBNyDKw
高見「ありがとうございます。」
安浦「それじゃあ、あの有名な特別広域捜査隊のお手前を拝見させて頂きますか。」
高見「へっ?」
安浦「ちょうど相棒が欲しいと思ってたところだ。お前さん、私と組まないか?」
高見「いいんすか?」
安浦「ああ。」
高見「ふっ、ならベテラン刑事の技を盗ませて貰いますよ。」
安浦「おいおい、盗むのは警察じゃなくて泥棒だろ。」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 10:55:49 ID:dDBNyDKw
今泉「それっ!今だ。」
芹沢「ちょっ!今泉さん?」
今泉「ふふっ、逃げ足だけは自信あってね。」
芹沢「なんなんすか、その自慢は?」
今泉「生駒ちゃんに会いに行くんだ!」
芹沢「だからもういないんだってば。」
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:01:49 ID:dDBNyDKw
今泉「くっ、君もしつこいな。」
芹沢「俺なんか先輩に比べたらまだましなほうっすよ。」
今泉「だが、負けないぞ!」
芹沢「なんで俺が今泉さんと追いかけっこなんか…ったく、先輩も変なことに首つっこんで…」
伊丹「っばくしょん!ったく、誰か噂してやがんな!」
山田「っおい!汚いな。」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:10:25 ID:dDBNyDKw
矢部「なんや、風邪か?用心せんと大変なことになるで。」
石原「やっぱり汚いないのう。」
上田「おい、しってるか?くしゃみと噂の因果関係は証明されてないが、くしゃみが不吉という因果関係は存在する。まずくしゃみは一度に4キロカロリー前後のエネルギーを消費する。つまりだ、10回くしゃみをしたらウォーキングを15分したぐらい疲れるってこった。」
山田「どうでもいいだろ!」
矢部「さすがにお詳しいですな〜」
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:15:36 ID:dDBNyDKw
上田「それだけじゃないんです。くしゃみというのはもの凄く力が入った状態で息を吸い、それをすぐに吐く。これを一瞬のうちにやっているんです。呼吸というのはね、上半身全体を使ってやっているからその負担が上半身全体にかかっていることになる。くしゃみをし過ぎたら衰弱したようになるのはこのせいなんですよ。」
石原「くしゃみもバカにできんのう…」
伊丹「だーうるせー!てめえらくだらんことをいつまでもダラダラと。」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:21:15 ID:dDBNyDKw
上田「くだらないなんて。くしゃみで肋骨を骨折することもあるんですよ?不吉じゃないですか。」
伊丹「だからくしゃみなんてどうでもいいんだよ!呪いのビデオだ。」
山田「ははっ、お前の顔はホラーよりヤクザものに出そうだな!」
伊丹「なんだと!てめえこそ売れない歌手みたいなツラしやがって。」
山田「売れないとはなんだ!私が歌を出したら売れるに決まってる。」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:30:53 ID:dDBNyDKw
伊丹「へっ、ユニット組んで2曲ぐらいで解散するに決まってる。」
山田「その偏見に満ちた妄想はなんだ!お前なんて顔が怖いだけですぐに殺られる役しか任されそうにないな!」
伊丹「なんだと!」
上田「まあまあ、落ち着いて。」
山田「上田さん行きましょう。いつまでも付き合ってられないですよ。」
伊丹「はっ、まあいい。必ず何を企んでいるか暴いてやる。そして俺たちが先に事件を解決する。」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:32:46 ID:dDBNyDKw
矢部「行ってしまったな。一体なんやったんやろ?」
石原「もうちょっと仲良くできんのんかのう…」
矢部「まっ、俺らには関係ないがな。」
石原「着いていきますぜ、兄ぃ〜」
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 16:09:43 ID:dDBNyDKw
今泉「あっ!」ドカッ!
芹沢「すいません、警察です。そのまま捕まえておいてください。」
今泉「そんな、僕だって警察だぞ。」
氷川「芹沢さん!」
芹沢「あれ?氷川さん。確か休暇中では。」
氷川「ええ、それで伊豆に。伊丹さんは一緒じゃないんですか?というよりここで何をしてるんです?」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 16:12:00 ID:dDBNyDKw
芹沢「それは…えっとちょっと事件で…」
氷川「ああ、もしかして特命絡みで?」
芹沢「まあ…」
氷川「ふふっ、別に誰かに言ったりはしませんよ。でもほどほどに。」
芹沢「それは…先輩に言って下さい。」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 16:15:53 ID:dDBNyDKw
今泉「ちょっとちょっと!一体誰なのさ?」
氷川「失礼しました。捜査一課の氷川誠です。」
今泉「えっ!?氷川誠ってあの氷川誠?」
芹沢「どの氷川誠ですか…」
今泉「なんかいろいろやって怪物と戦ってたっていう。」
芹沢「なんすかそれは…」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 21:34:47 ID:dDBNyDKw
氷川「G3やG3-Xの装着員として新たな未確認生命体、アンノウンと戦っていたが正解ですね。捜査一課に移る前の話になりますが。」
今泉「そう!それそれ。いや〜本人に会えるなんて感激だな〜」
芹沢「すいません、氷川さん。今泉さん、失礼ですよ?」
氷川「いえ、光栄です。芹沢さん、休暇ではありますが何かお手伝いできることはありますか?」
芹沢「あ、いえ。」
氷川「そうですか。二泊はしますので何かあればご連絡を。では失礼します。」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/22(月) 17:09:21 ID:Ch83sa06
伊丹「なあ、なんか匂わねえか?」
芹沢「あっ先輩。」
今泉「そうかな〜走って汗かいちゃったからかも。」
伊丹「その匂いじゃねえ!なんで氷川の野郎がここにいる?」
芹沢「それゃ休暇だからでしょ。」
伊丹「ほう、元未確認対策班のG3-X装着員氷川誠警部補殿がね。それに公安の矢部憲三警部補殿、石原達也巡査どのまで伊豆で休暇か。こんな偶然、有り得るのか?」
芹沢「まあ確かに。でもなあ、それいったら今泉さんもだし。とても何か言われてるようにはみえないけど…」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/22(月) 17:14:51 ID:Ch83sa06
伊丹「呪いのビデオ、ある意味未確認だと思わないか?」
芹沢「でも氷川さんはもう装着員じゃないし、未確認対策班が相手にするのは未確認生命体やアンノウンですよ。呪いのビデオは生命体じゃなくて物だし。」
伊丹「まあ、もしアンノウン相手なら俺らにはお手上げだがな。」
芹沢「そうですね、それに相手がアンノウンなら古畑警部補や特命が動く理由もわかりませんし。」
今泉「とりあえず、僕は乃木坂のコンサートに行くからな!もう巻き込まないでくれよ?」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/23(火) 13:30:51 ID:dfRGWq6I
伊丹「こいつはこいつで。本当に何かたくらんでるようには見えん。」
芹沢「ですよね?」
今泉「だから僕は本当に休暇だってば!乃木坂のコンサートにいくんだ!」
伊丹「ん、まてよ…こいつが乃木坂のコンサートに行くなら。」
芹沢「!他の人もきっと。」
伊丹「だな。よし、入り口付近で張るぞ!」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/23(火) 13:36:58 ID:dfRGWq6I
杉下「なるほど、呪いのビデオの愛好家ですか?」
冠城「ええ、被害者は皆、その愛好家たちの集まりに参加してますね。右京さんは何かわかりましたか?」
杉下「私は他に急に心臓発作で入院している人がいないか当たってみました。」
冠城「それは沢山いるんじゃないですか?」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/23(火) 13:41:48 ID:dfRGWq6I
杉下「心臓発作なら沢山いますが、持病もなく急になる方はそうはいません。それにいつなったかも大体の時期を指定して聞きましたから。もしかしたら生き残りがいるのではないかと。」
冠城「なるほど、とはいえそれでもかなり苦労したのでは?」
杉下「まあ、元特命の優秀な彼らにお手伝いを頼みましたが。」
神戸、陣川、青木「………」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 01:22:18 ID:cYymsbis
冠城「ええ!?よく協力してくれましたね?」
青木「何せ、副総監のご命令ですからね!全く、関わるなって言っておいて…」
神戸「はは、まあ仕方ないね。」
陣川「そん君、年男君、2人ともなかなかやるね。まあ僕の方が特命係としては先輩なんだけど。」
神戸「しかし、呪いのビデオとはね。僕がそういうの嫌いなの知ってますよね?」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 01:31:41 ID:cYymsbis
杉下「そうでしたか?」
神戸「もう…」
青木(ここにいる人はみんな何かしらやらかしている…それは僕も同じだ…)
陣川「さあ、僕たちは業務に戻りますか。じゃあまた。」
神戸「僕も失礼しますよ。」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 01:46:31 ID:cYymsbis
杉下「神戸君、まだお願いがあるのですが。」
神戸「わかってますよ、だから失礼します。」
冠城「さすが、元相棒ですね。」
神戸「あれれ?もうそんな扱い?」
青木(僕はどうしたら…)
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 01:55:37 ID:cYymsbis
冠城「どうしたの、お前?」
青木「はい?」
冠城「様子がおかしいぞ。」
青木「そんなことは…」
杉下「ええ、いつもの君ならもう一言、二言嫌みをいうはずですが。」
青木「なんですかそれは…」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 13:54:31 ID:cYymsbis
杉下「君が心配していることはないから大丈夫ですよ。不安なら神戸君についていったらいい。」
青木「神戸さんに?」
杉下「ええ、いろいろためになると思いますよ?」
冠城「それ、神戸さんに迷惑じゃありませんか?」
杉下「はいぃ?」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 13:57:53 ID:cYymsbis
冠城「で、何を心配してんの?」
杉下「おそらくは、自分の進退についてでしょう。」
冠城「ああ、なるほど…お前背低いもんな。」
青木「そっちの身体じゃないですよ!」
冠城「じゃあそっちの進退は心配なわけね?」
青木「あっ!」
杉下「ふふっ、さあ、急がないと神戸君が行っちゃいますよ?」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 14:02:47 ID:cYymsbis
神戸「で、俺についてきたわけね。」
青木「別に心配なんてこれっぽっちもしてませんよ!警察なんていつ辞めてもいいし。」
神戸「あ〜あ〜強がっちゃって。辞められるのも案外幸せだよ?俺なんて辞めることすらできないんだから。」
青木「それゃ、役職ついてて階級も高い人はそうですよね。」
神戸「わかってないな〜ま、俺は君のことよく知らないんだけど、君もそのうちわかるよ。」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 18:04:08 ID:cYymsbis
青木「で、どこにいくんです?」
神戸「さっき一緒に調べた、呪いのビデオに関係してると思われる人物に話を聞きにね。陣川さんじゃ無理だから俺が行くんだけどね。まあ俺もあまり特命絡みじゃ動けない身分だけど副総監と甲斐さんのお願いだからね。」
青木「てかあの人、役に立たないどころか足引っ張ってたでしょ。それなのに偉そうにして。」
神戸「元特命係だと先輩だよ?」
青木「僕は関係ありませんよ!」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/07(日) 17:27:17 ID:fiiorSw2
神戸「君はちょっと素直になったほうがいいね。まあ俺も人のこと言えないけど。」
青木「一体なんなんです?」
神戸「顔に出すくらいなら口から出したほうがまだましだよ?」
青木「はあ?」
神戸「その点、俺は杉下さんによく意見したもんだよ。何度お言葉ですが!っていったか…この人とは絶対に馬が合わないって思ったね。」
青木「今はあってるんですか?」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/17(水) 13:48:45 ID:ssa512pA
神戸「ふふっ、さあね?それよりも着いたよ。」
青木「まあいいでしょう…」
神戸「お久しぶりです。」
三浦「これはこれは警部補殿、あっもう警部補じゃなかったですか?」
神戸「ちょっ、三浦さんも警部補だったじゃないですか。それにもう刑事をお辞めになってるから敬語じゃなくても。」
青木「この人が呪いのビデオの生き残り…知り合いだったんですか?」
神戸「ああ、君は知らないのね。こちらは元捜査一課の刑事をされてた三浦さんだよ。伊丹さんの相棒だった方。」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/17(水) 13:52:29 ID:ssa512pA
三浦「三浦です。お若いのに神戸さんについてるとはたいしたもんだ。」
神戸「いえいえ〜彼は確かに優秀ですが今回はたまたまですよ。」
青木「青木です。そうなんです。たまたま神戸さんと一緒に行動してましてね。」
三浦「ってことは今回は警部殿が絡んでいる?」
神戸「さすがに察しちゃいますよね?」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/17(水) 13:55:35 ID:ssa512pA
三浦「まあ俺みたいな一般人に神戸さんが訪ねてくることなんてあまりないですからね。」
神戸「心外だな〜僕は三浦さんと仲良くなりたいですよ?」
三浦「仲良くか…警察にいた頃はあまり考えられなかったが…」
青木「ちょっとちょっと!そろそろ本題に入って下さいよ?」
神戸「そうでした。では三浦さん、お話いただけますか?」
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