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八幡「そうだ、雪ノ下に告白しよう」

1※就学料中にヒッキーがテンパってやっちまうお話です:2020/10/13(火) 16:37:31 ID:.VP2RBVI
海老名「じゃ、そういう事だから修学旅行でもおいしいの期待してるから」

海老名「よろしくね、ヒキタニくん」

比企谷「…おーう」バタン

雪ノ下「…何だったのかしら」

比企谷「さぁな、分からん」

比企谷「…………」

53以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/24(土) 18:58:56 ID:9uCxERJg
戸部「……え、アレ成功したくさくね?」

三浦「失敗じゃね」
海老名「失敗だろうね」

戸部「えぇ!?葉山君はどう思うよ!?」

葉山「え?まぁ…普通に振られたんじゃない?」

戸部「いやでも…」

葉山「振られたんだよ」

戸部「え〜…d
葉山「振られたんだよ?」ゴゴゴ

戸部「そそそそうみたいっすね」ガクガク

三浦「………結衣」

54以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 18:19:25 ID:u98uA2hA
ーーー
ーー

ユサユサ
八幡「………」ボーッ

戸塚「八幡〜、大丈夫?」

八幡「…おう?」スクッ

八幡「まぁ若干寝不足気味ではあるが戸塚成分を摂取していればその内目も覚めるだろう」ジー

戸塚「よく分からないけど寝れなかったって事だけは理解したよ…」

戸塚「まぁでも無理もないか、あんな事もあったんだし」

八幡「…?」

戸塚「ほら、ご飯食べに行こ?」

八幡「おーう」フラフラ…

55以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 18:27:05 ID:u98uA2hA
八幡((結局昨日は途切れ途切れに目が覚めてまともに寝れなかったな)

八幡(感覚的にはオールしたみたいだ)

八幡(あんな事言われちゃな…)



雪ノ下『状況が状況だし、貴方も混乱してるでしょうけど』

雪ノ下『あれが私の本心だから』

雪ノ下『貴方と…【本物】の関係を築きたい』




八幡「………///」

56以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 19:50:34 ID:u98uA2hA



八幡(そうこうしている内に修学旅行は終わってしまった)

八幡(雪ノ下の言葉がどうにも頭から離れずあの後の事はあまり思い出せない)

八幡(まぁ、思い出さなければならない程の事が無いという事は大した事も起こらず事態は収束したと見ていいんだろう)

八幡(葉山達もいつも通りだったし)

八幡(…ただ由比ヶ浜とはあれから一度も話していなかった気がするような…)

57以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 20:02:59 ID:u98uA2hA
八幡「………」ガヤガヤ

チラッ
ジロッ

八幡(修学旅行前もかなり痛い視線を受けてはいたが…)

八幡(何だろうな、そこまで突き刺さりはしないというか…違和感が…)キョロキョロ

由比ヶ浜「あ、ヒッキー。おはよ」

八幡「ん、おう」

由比ヶ浜「ヒッキーちゃんと寝れた?寝癖すごいよ」

八幡「俺にしては珍しく夜更かしもせず健全な就寝時間だったんだがな」ボサァ

八幡「まだ疲れが残っとるらしい」ゴシゴシ

由比ヶ浜「まぁあれだけバタバタしてたら無理ないよ」

八幡(……いつも通りだな)

八幡(色々思うところがあったとは思うが)

八幡(まぁ…気にするべき事じゃないか)

由比ヶ浜「……」

58以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 20:13:06 ID:u98uA2hA
八幡「…」ガラガラ

雪ノ下「…あら、思ったより早く来てくれたわね」

八幡「そりゃ…まぁ…アレだわな」

八幡「色々と確認したい事もあるしな」

雪ノ下「あら、そうなの」

八幡「ソーナノ」

八幡「……あのさ、その…」

八幡「俺達って…現在進行形で付き合ってるんだよね?」

雪ノ下「当たり前じゃない」

雪ノ下「頭をぶつけて記憶喪失でもしたのかしら?」

八幡「忘れられるなら忘れたいけどなぁ」

雪ノ下「そうなの?」

八幡「そんな訳ないだろ」

雪ノ下「…そう?」クスッ

八幡「ソーナノ」

59以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 22:26:25 ID:u98uA2hA
八幡「恋人って言っても実感沸かねぇな」

雪ノ下「まぁあの後ほぼ帰るだけだったし、合流するきっかけも無かったものね」

雪ノ下「それに建前上私と貴方が一緒に行動するのは不自然極まりないし」

八幡「だな」

八幡「……」

雪ノ下「……」

雪ノ下「…ねぇ」
由比ヶ浜「やっはろー!」ガラッ

八幡「やっと来たか」

由比ヶ浜「ヒッキーが教室出るの早すぎなんだし!」

由比ヶ浜「一緒に行こうって誘おうとしたのに!」

八幡「はいはい悪かったよ」

雪ノ下「……」ニコ

60以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 22:32:41 ID:u98uA2hA
由比ヶ浜「……」

雪ノ下「……」ペラッ

八幡「来ねぇな」

由比ヶ浜「ねっ」

雪ノ下「まぁ…依頼は無いに越した事は無いわよ」

雪ノ下「ただ私はてっきり戸部君が何か物申しに来るのかと思っていたのだけれど」

由比ヶ浜「あーまぁ…結果が結果だし、ね」

八幡「文句言われてもぐうの音も出ないわな」

由比ヶ浜「………」

由比ヶ浜「あ、ヒッキー。席…替わろっか」

八幡「?」

由比ヶ浜「い、いや…その、ほら…アレじゃん」

八幡「あー…うん、そう、だな」チラッ
雪ノ下「」コクリ

八幡「わったよ」

由比ヶ浜「やった!」

61以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 22:42:04 ID:u98uA2hA
由比ヶ浜「」ペタン

由比ヶ浜「えへへ…ヒッキーの座ってた椅子だ〜」ナデナデ

八幡「」

八幡「えぇ…何アレ」

雪ノ下「貴方の戸塚さんに対するいつもの態度よ」

八幡「成る程キモいな、これから自重するわ」

八幡「サンキュー由比ヶ浜」
由比ヶ浜「絶対それ感謝してないよね!?」

雪ノ下「それにしても由比ヶ浜さん、気を遣いつつ比企谷君の温もりを独り占めするなんて…」

雪ノ下「この数日間でどれだけ賢くなっているの…」
由比ヶ浜「ゆきのんも酷い!」

由比ヶ浜「…あたし、友達が好きな人と付き合って諦めるなんてそんなに良い子じゃないから」

由比ヶ浜「分かってるよね、ヒッキー」

八幡「おう前からそれだけの積極的にアプローチしてくれれば良かったんだけどな」
由比ヶ浜「あぅふ」

62以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 22:52:46 ID:u98uA2hA
由比ヶ浜「でもそれに関してはちゃんとしてたじゃん!」

八幡「そうかぁ?」

由比ヶ浜「ヒッキーにクッキー作ってあげたり」
八幡「うん」

由比ヶ浜「一緒に夏祭り行ったり!」
八幡「うんうん」

八幡「…………」

八幡「あるな…覚え」タラタラ…

由比ヶ浜「でしょ!?」

八幡「いやまぁ確かにそれっぽい感じはしてたけど」

八幡「今思い返すとこの子かなり好き好きアピールしてるぞ」

雪ノ下「」ジトー

八幡「やばい彼女に見下されてるやばい」

雪ノ下「流石に女子に誘われて2人でお祭り周るなんて」

雪ノ下「お猿さんでも分かるダイイングメッセージよ鈍谷君」

八幡「るっせ」

63以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/26(月) 14:11:30 ID:lhhOGcT6
八幡「それは…アレだよほら」

八幡「罪滅ぼし的な…そんな感じの」チラッ

由比ヶ浜「」グスッ

八幡「……」

雪ノ下「そういえば前にも似たような事で揉めていたわね、あなた達」

雪ノ下「嫌な思い出を蒸し返した挙句また彼女の気持ちをぞんざいに扱うなんて…」

雪ノ下「最低ね垂らし谷君」

八幡「もう一度確認するけどお前俺の事本当に好きなんだよね?」

雪ノ下「ええ好きよ、そういう所も含めて」

八幡「ああそう…」

由比ヶ浜「…」

八幡「…」

雪ノ下「…」

64以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/26(月) 16:50:37 ID:lhhOGcT6
雪ノ下「…ふふっ」

由比ヶ浜「あっはははは!」バンバン

八幡「馬鹿じゃねーの…」プルプル…

ゲラゲラゲラ…

八幡「…あ〜まぁ、そうだな」

八幡「この話は一旦やめ、な?」

八幡「お互いに傷抉り合う事になりそうだから」

由比ヶ浜「そうだね」

雪ノ下「こんな恥ずかしい所、晒したくないものね」

八幡「あー依頼来ねーかなー」

由比ヶ浜「ヒマだねー」

雪ノ下「誰も来ないわねー」ズズッ

平塚「入るぞ」ガラガラ
八幡「」
由比ヶ浜「」
雪ノ下「」ブブーッ

65以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/26(月) 16:57:56 ID:lhhOGcT6
雪ノ下「げほっげほっ!」

由比ヶ浜「せ、せせせ先生!入る時はちゃんとノックしてってば!」

平塚「いや随分前からノックしてるんだがな、生憎な事に取り込み中だったようで」

八幡「……どっから聞いてたの」

平高「あーひっきーの使用済みチェアーくんかくんか!」

平塚「ってとこら辺から」

八幡「ばっちり全部聞いてんじゃねーか!」

由比ヶ浜「1番見て欲しくない所見られた!」ガーン

雪ノ下「そ、それで一体先生はどういったご用件で…?」カタカタ…

雪ノ下「今日はまだ依頼人は1人も見えていませんけど」ズズッ

平塚「いやそれで依頼をしたいって奴らを連れて来たんだが」
一色「」ヒョイ
めぐり「」ヒョイ
雪ノ下「」ブブブーッ

66以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/26(月) 17:04:39 ID:lhhOGcT6
雪ノ下「げほげほっ!?」

由比ヶ浜「ゆきのん!大丈夫!?」

八幡「うっわめぐり先輩にも聞かれてたのかよ」

八幡「微妙に面倒な人に醜態晒した…」

めぐり「微妙に面倒…」ショボーン

八幡「えっと…それでもう1人の人は」

由比ヶ浜「いろはちゃんだよ、1年の一色いろはちゃん」

八幡「あー…サッカー部にそんな奴居たような居なかったような…」

一色「えっと…色々突っ込みたい所ですけど」

一色「とりあえずよろしくお願いしますヤリチン先輩」

八幡「初印象がヤリチン!」

67以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/28(水) 21:25:29 ID:n02su7wA
雪ノ下「それで…頼みたい依頼というのはどういった内容なのかしら」

平塚「私が言うのもなんだが…その、色々面倒だぞ今回は」

八幡「面倒の代名詞にそこまで言わせるとか一体どんな事させる気だよ…」

平塚「比企谷、帰る前に進路指導室…な?」

八幡「」

一色「えっとですね…実はこの度私次期生徒会長に推薦される事になったんですけど…」

由比ヶ浜「うんうん」

一色「どうすれば生徒会長やらずにすみますかね…?」

八幡「…………はい?」

68以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/28(水) 21:50:43 ID:n02su7wA
雪ノ下「…自分から立候補して当選したくないというのはとても理解に苦しむのだけれど」

一色「何というか〜場の流れ?空気?ノリみたいなので断りづらかったと言いますか…」

一色「話もいつの間にかポンポン進められてて手の出しようも無かったって感じですね…」エヘヘ

八幡「いやいやいやお前…そんな簡単に立候補なんてできる訳ねぇだろ…」

八幡「確か推薦者30人くらいは必要だったよな?」

一色「や〜私こう見えて悪目立ちしてるっていうか」

一色「葉山先輩とか上級生の方達とよく絡んでるから向いてるって言われちゃうんですよ」

一色「なんか自然とそういう印象ついちゃったっぽくて」ニコニコ

八幡(うわ〜滅茶苦茶殴りてー)

由比ヶ浜「へー!すごいね!」

雪ノ下「…依頼以前に色々と問題があるように思われますけど」

平塚「勿論、行き過ぎた行為に関しては生徒も教員も後でたっぷりお灸を据えてやるつもりだが…」

平塚「期間が期間だからな、今更取り消す事はできん」

69以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/28(水) 22:25:59 ID:n02su7wA
八幡「となると何だ?頼みの綱は信任投票か?」

雪ノ下「他の立候補者が居ない以上そうするしかないわね」

一色「いや〜でもできれば信任投票は避けたいんですよね…」

由比ヶ浜「なんで?」

一色「ほら…何というか…」

一色「推薦で挙がってきたのに信任で落ちるとかちょっとダサくないですか」
八幡「成る程こりゃ超絶怠い」

雪ノ下「それは…まぁ致し方ない事ではないかしら」

雪ノ下「半ば強制的に…とはいえ自分から名乗り出た事に変わりはないのだから」

一色「う〜そこを何とか」

雪ノ下「……」チラッ

めぐり「今回は選挙前にバタバタしてちゃんと確認せずにこんな不手際を起こした私達にも責任があるから…」アセアセ

めぐり「今回は何とか、大目に見てもらえると助かるな…」

70以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/28(水) 23:14:20 ID:n02su7wA
雪ノ下「…仕方ありませんね」ハァ

雪ノ下「引き受けましょう」

一色「本当ですか!?」

八幡「おいおい本気かよ…」

雪ノ下「まぁ、やむを得ない事情でどうしても辞退したいというのなら断る理由も無いのだし」

雪ノ下「ただし、条件をつけてもらうつもりだけど」

一色「…?」

由比ヶ浜「でも…どうしようか?信任投票で落ちるって事自体そうそうあり得ないと思うんだけど」

八幡「当たり前だろ。断る理由も無ぇんだし」

八幡「第一皆生徒会とか、興味無いし変に長引いて欲しくないとかそんな感じでしかないだろ」

めぐり「」グスグスッ
雪ノ下「比企谷君、生徒会長を前にそこまで啖呵を切れるその度胸は褒めてあげるわ」

八幡「わーい彼女に褒められた嬉しい」

平塚「リア充爆発しないかなぁ」

71以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/29(木) 03:07:41 ID:AyTZDONo
雪ノ下「とりあえずお詫びとして比企谷君はこの場にいる全員が納得できるような解決案を出しなさい」ニコッ

八幡「助けて先生!」

平塚「あーこのクソカップル爆ぜねーかな」ケッ

八幡「そんな事言わないで!先生大好きだから!」

平塚「雪ノ下!今後の本校生徒の高校生活に関わる重大な問題を部員1人にぶん投げるとは何様だ!」ビシッ
八幡「そーたそーだ」ビシゥ

由比ヶ浜「出た!ヒッキーのスキル、女たらし!」

雪ノ下「こちらにぶん投げた貴方に言われる筋合いは無いですし貴方こそ何様なんですか?」

平塚「比企谷…雪ノ下がいじめる」グスッ

八幡「よしよしよく頑張った平塚先生」ナデナデ

一色「あの先輩、私コレ何を見せつけられてるんですか?」

めぐり「さ、さぁ…?青春…みたいな」

一色「殴りてぇ…」

72以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/29(木) 21:14:10 ID:0LWe2lU.
八幡「…とまぁ茶番はおいといてだな」

平塚「酷い!私とは遊びだったんだな!?」
八幡「いやもう先生そういうのいいですから」

八幡「選挙で落ちて尚且つノーダメージとかハードル高すぎんだろおい…」

平塚「え、そういうのって……何?私を騙しt
八幡「かなり手段絞られるぞ」

雪ノ下「でも、その様子だと何とか要領はつかめていそうね」

八幡「…まぁ、そうだな」

八幡「一応それっぽい手は1、2つ思いついた」

由比ヶ浜「え?本当にできたの!?」

八幡「ま、かなり強引だけどな」

雪ノ下「言ってみなさい比企谷君」

73以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/29(木) 21:19:27 ID:AyTZDONo
八幡「作戦その1…」

八幡「応援演説をなるべくボロクソにする!」ドーン
一色「えええぇ!?」

八幡「演説がド下手で信任できませんでしたってなれば一色に被害はほぼ無いだろ」

一色「そ、そんなもんなんですかね」

八幡「原稿も適当に考えればいいだけだし楽勝」

八幡「どっすか」

雪ノ下「比企谷君」

八幡「はひ」

雪ノ下「今すぐ一緒に窓から飛び降りましょう」

八幡「何言ってるのこの子」

74以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/29(木) 21:33:57 ID:AyTZDONo
雪ノ下「予想を180°下回る回答で最早嬉しいわ」

雪ノ下「安心して?貴方に振ってしまった私にも責任があるのだから」

雪ノ下「貴方1人には背負わせないわよ」フフフ
八幡「ひぃぃぃ」

雪ノ下「……というのは半分冗談で」
八幡(はんぶん)

雪ノ下「支離滅裂な案ね」

雪ノ下「例え一色さんの演説自体が完璧なものでも、応援演説が粗末なものであれば非難は避けられないわ」

雪ノ下「そんな人選をした一色さんにだって皆少なからず悪印象を植え付けられてしまうでしょう」

八幡「まぁ、否定できないわな」

雪ノ下「第一、そんな汚れ役を誰が引き受けるのかしら」

由比ヶ浜「…あたし、やだな。そういうの」

由比ヶ浜「やるのもやらせるのも」

八幡「そりゃ…できる奴がやりゃいいだろ」

八幡「俺とか」キリッ

由比ヶ浜「ほらすぐそういう事言うから嫌なの!」

75以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/29(木) 21:54:20 ID:AyTZDONo
八幡「ったく注文の多い客なこった」

雪ノ下「それで?もう1つの案は」

八幡「……今俺等が躓いてるのは誰も立候補者が居なくてこのままだと一色の不戦勝が濃厚だからだ」

八幡「これを覆すなら、他の候補者を作るしかない」

めぐり「まぁ、妥当な線だよね」

八幡「問題はさっきのより遥かに現実味のない作戦だって事だ」

八幡「まず活動を始めるのが遅すぎる」

八幡「本来数週間前から進め始める段階だぞこれ」

八幡「前の日に徹夜してテストに臨むのとはまるっきり訳が違うんだぞ」

八幡「コレだけでかなりイメージダウンすると思った方がいい」

八幡「そういうリスクも含めた上で一色と最低限そこそこやり合うやつを探し出さなきゃならない」

八幡「探す時間すら無いだろ」

由比ヶ浜「えー?頑張れば行けるんじゃ…」

八幡「クラスメイト先輩教員結構な数にちやほやされてて、俺ですら耳にした事がある様な奴だぞ」

八幡「1年は言わずもがな、そんなカースト上位の奴なんてウチの学年でもそうそう居ないぞ」
一色「先輩それ褒めてるんですかそれとも悪口言ってるんですか」

76以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/06(金) 14:02:12 ID:nlxG8mJI
八幡「俺達が今この場でパッと思い浮かんで二つ返事で了承してくれるような奴が居るか?」

由比ヶ浜「隼人君とか…」
雪ノ下「やめなさい」

由比ヶ浜「えー?超適任だと思うけどな…」

一色「葉山先輩の生徒会…」ゴクリ

雪ノ下「あんなザ・胡散臭い男が学校の顔なんて恥知らずもいい所よ」

雪ノ下「そんな高校今すぐ辞めてやるわ」ガラッ

八幡「だから早まらないで!」

一色「…まぁでも確かに葉山先輩は無いですかね〜」

一色「見てきた側としては後1年間サッカーに集中して欲しいって感じありますし」

八幡「だとよ」
雪ノ下「」ホッ

由比ヶ浜「うーん…じゃあどうしよっか」

77以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/06(金) 14:20:08 ID:nlxG8mJI
八幡「…お前の目は節穴だな…ってかちくわだちくわ」

由比ヶ浜「ちくわ!」

八幡「お前の目の前にその都合良すぎる条件全部満たしてくれているお方が居るだろうに」ポンポン

由比ヶ浜「えっ……あっ」

雪ノ下「……本気で言っているの?」

八幡「文武両道容姿端麗おまけに性格もいいときたもんだ」

八幡「お前以上の適任者は少なくとも俺は知らねぇよ」

雪ノ下「……」ファサッ

雪ノ下「そ、そうね。不本意、非常に不本意だけれど、そ…そこまで言うならやってあげなくもないわね///」ポッ

八幡「お前本当そういう所だぞこの野郎」ニヤニヤ

平塚「あいつら頭高くない?」
一色「どうします先生処す処す?」

めぐり「もう訳がわからないよ」

78以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/06(金) 14:29:33 ID:7.GCj1YI
八幡「それに、俺は案を出せと言われただけでお前に振ってはならないとは言われてないからな」

雪ノ下「相も変わらずいい性格してるじゃない」

雪ノ下「まぁ、どうせそうだろうとは思っていたけれど」

由比ヶ浜「え、ゆきのん生徒会長になっちゃうの?」

雪ノ下「まぁ、そうするしかないでしょうね」

雪ノ下「他の人達に頭を下げて立候補してもらうよりこっちの方が手っ取り早いし効率的よ」

由比ヶ浜「効率とかそういう問題じゃないよ!」

由比ヶ浜「ゆきのん生徒会長になっちゃったら…部活来れなくなっちゃうじゃん!」

雪ノ下「…………そうね」

由比ヶ浜「嫌だよ!そんなの」

由比ヶ浜「確かに…ヒッキーと2人きりになれるのは嬉しい…かもだけど」

由比ヶ浜「ゆきのんも一緒じゃないと嫌!」

79以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/06(金) 14:39:03 ID:nlxG8mJI
雪ノ下「由比ヶ浜さん…」

由比ヶ浜「うぅ…」

八幡「とりあえず冷静になっとけよ、竹輪ヶ浜」

由比ヶ浜「ちくわじゃないってば!」

八幡「別に雪ノ下が部活出れないって確定した訳じゃねぇだろ」

由比ヶ浜「でも少なくとも今までみたいに毎日来てはくれなくなるでしょ?」

八幡「………分かってねぇな、由比ヶ浜」

由比ヶ浜「?」

八幡「ちゃんとそこまで考えてないと思ってるのか?」

八幡「由比ヶ浜、生徒会の仕事は何だ?」

由比ヶ浜「えっ…あー、学校生活をより良くしてくれる人達…かな?」

由比ヶ浜「具体的には言いづらいけど」

八幡「じゃあ俺らの仕事って何よ」

由比ヶ浜「え……あ〜」

八幡「そういう事だよ、本質的には何ら変わりない」

80以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/06(金) 14:49:50 ID:nlxG8mJI
雪ノ下「城廻先輩、確か立候補者が居ない場合、新しい生徒会長は独断で他の役職の候補者をスカウトしていい事になっていましたよね?」

めぐり「あー…まぁね」

めぐり「勿論正式な決定は生徒会で取り行ってもらうけど」

由比ヶ浜「!」

八幡「そういう事だ」

八幡「アレだ、ピカチュウがライチュウに進化するもんだと考えればいい」

一色「分かりやすそうでピンと来ない比喩使いますね先輩」

八幡「だまらっしゃい」

平塚「……話は固まったみたいだな」

平塚「結論としては…奉仕部一同が生徒会に就くというのでいいのか?」

雪ノ下「えぇ、仮に一色さんが選挙で当選を免れても会長に決まった生徒に他の役職に抜擢されるのは間違いないですからね」

八幡「本人に生徒会自身やる気がないみたいだからな」

八幡「後処理考えりゃこれがベストでしょう」

81以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/08(日) 19:47:11 ID:ZtI8CCx2
雪ノ下「そういう事で、納得してもらえたかしら?一色さん」

一色「そうですね」

一色「雪ノ下先輩なら絶好の相手…っていうか私のブランド爆上げまでありますよ!」

一色「是非よろしくお願いします!」

雪ノ下「ただし、先も言った通り貴方には条件を課させてもらうわ」

雪ノ下「ここまで無茶なお願いを通してもらうのだからそれ位の筋は通してもらうわよ」

一色「えっ…まぁ、内容によりますけど」

雪ノ下「…自分の陣営の公約の内容や演説の諸々は全て貴方が責任を持って1人で行いなさい」

一色「ふぇっ!?」

八幡「いやお前こっちがえぇ…だわ」

八幡「なんでお前の分の内容までこっちが請け負わなきゃいけねぇんだ」

82以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/08(日) 22:06:24 ID:ZtI8CCx2
雪ノ下「貴方はあたかも選ばれて当然のような素振りをしているわよね」

雪ノ下「それならば、わざわざ私が貴方と内容の擦り合わせをする必要も無いでしょう」

雪ノ下「貴方に元々生徒会長になる素質があるというのなら…身をもって証明してみなさい」

雪ノ下「私達に貴方のその価値を」

一色「……う〜…せんぱーい」チラッ

八幡「いやいやヤリチン呼ばわりした奴に情けをかけれる方が凄ぇよ」

一色「それは先輩の過失じゃないですか」

八幡「奉仕部は便利屋じゃねーんだぞ」

八幡「俺達がやるのはあくまでお前が負ける事ができる選挙の舞台設置まで」

八幡「お前の面子とやらを守る義理も無いし、そんな事をしてもお前の為にはならない」

八幡「今回は100雪ノ下が正しい」

一色「えぇ〜」

一色「先輩のいけず…」

八幡「出会って10分経たない相手に使える台詞かそれ」

83以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/09(月) 22:08:24 ID:IEjaW7JY
一色「分かりました…やってみます」

雪ノ下「決まりね」

雪ノ下「詳しい事はまた後日城廻先輩にお尋ねすると思うので、よろしくお願いします」

めぐり「うん、任せて!」

雪ノ下「とりあえず、今日はお開きにしましょうか」


キーンコーンカーンコーン
八幡「っし。今日の業務終了っと」

由比ヶ浜「疲れた〜」

雪ノ下「お疲れ様」

雪ノ下「鍵は私が返しに行くから、2人は先に帰って構わないわよ」

八幡「おう」

由比ヶ浜「………」

八幡「…あっ、そういや今日小町遅くなるんだった」

八幡(どこかしらで腹ごしらえでもするか…)

84以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/09(月) 22:19:30 ID:IEjaW7JY
八幡「なぁ由比ヶ浜この後ひ……」
由比ヶ浜「!?」クルッ

八幡(やべ、いつものノリで言っちまった…)

八幡(何さらっと浮気してんだ)

由比ヶ浜「あ、私ちょっと教室に忘れ物しちゃってるから…」

由比ヶ浜「お先!」タタタッ

八幡「お…おう」

雪ノ下「ふふふ、一緒に出かける大義名分が得られる所だったのに…」

雪ノ下「良い子じゃないってよく言えたものね」

八幡「バリクソ天使じゃねぇか、見た目も中身も」

雪ノ下「さっきから貴方の失言にどうフォローすれば良いか考えている私の身にもなったらどうかしら」

八幡「馬鹿野郎お前由比ヶ浜が天使なら雪ノ下は大天使だ」

雪ノ下「これ以上他の女の子と戯れたら冗談無しに堕天使になってしまうから覚悟しておきなさい」

八幡「はひ」

85以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/09(月) 22:34:28 ID:IEjaW7JY
八幡「…で、お前は暇か?」

八幡「今日なら小町にも目つけられないし多少長く遊べるぞ」

雪ノ下「ふふっ。そうね」

雪ノ下「折角だし貴方と人生初の下校デートと洒落込みたいのも山々なのだけれど」

雪ノ下「その前に少し片したい事もあるし…」

八幡「…そうか、ちゃんと白黒つけとけよ」

八幡「俺としてはハーレム物も悪くねぇと思い始めてる頃なんだが」

雪ノ下「どこまでも救いようの無い男ね…貴方は」

雪ノ下「…ただ、由比ヶ浜さんに限っては満更でもないと私も思ってしまうわ」

八幡「お前が3Pを肯定するとか明日は天変地異が起きるぞ」

雪ノ下「冗談に決まってるでしょう」

八幡「本当?」

雪ノ下「…半分だけど」

八幡「あら〜」

86以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/09(月) 22:36:27 ID:IEjaW7JY
雪ノ下「まぁ…デートはその内に…ね」スタスタ…

八幡「…?」

チュッ
八幡「!!??」

雪ノ下「今はこれで我慢して頂戴」ニコッ

スタスタ…


八幡「…もう堕ちてるから堕天使もあながち間違ってねぇやな…アレ」

87以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 03:22:29 ID:iSLb3lxc
八幡「何処寄ろうかね」スタスタ…

八幡「ここはやはり無難にドーナツかパイ系の甘いので」

八幡「ん…」

一色「あっ」

八幡「…」
一色「……」

一色「どうもヤリチン先輩」

八幡「頼むからお外でそれ使うのやめて」

一色「いやいやあんなの見せられたら第一印象もクソも無いじゃないですか」

八幡「クソこっちに非が無いとは言い切れねぇ」

一色「先輩今日は彼女さんと一緒にキャッキャウフフしてないんですか?」

八幡「今日はっつーかまだ1度もキャッキャウフフなんかしてねぇよ」

八幡「そういうお前こそ何1人でフレンチクルーラー食いに来てんだよ」

88以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 03:42:18 ID:iSLb3lxc
一色「いや…そりゃ…」

一色「はっ…まさか先輩私が1人なのを良いことに手を出そうとしてます!?」

八幡「は?」

一色「何ですか口説いてるんですかお前のドーナツ俺のチョコかけてエンゼルフレンチにしてやるよとか言ってるんですかごめんなさい私そういうノリ苦手というか無理です」

八幡「いやいやお前の食べカスまみれのエンゼルフレンチとか食べる気更々無いからゆるふわビッチさん」

一色「たっ食べ…ゆるふわビッチ!?」

一色「誰がゆるくてふわふわなビッチなんですか!?」

八幡「お前そりゃ言うまでもなく体現してるだろ…」

一色「ヤリチンにビッチって言われた…」

八幡「だからヤリチンじゃないからね俺」

一色「うるさいですね!第一私は正真正銘の処…」
一色「むっ」

八幡(前にも見たなぁこのパターン)

一色「何ですか誘ってるんですか人の事散々罵った挙句弱みを握って私をいいようにするつもりなんですかごめんなさいわt
八幡「はいはいこれ以上店の前で立ち往生するのはやめようね」グイグイ

一色「だ、誰かーちかーん」

89以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 14:43:07 ID:iSLb3lxc
八幡「…で、落ち着いたか?」

一色「さっきから至極落ち着いてますよ」

八幡「結局同じ店に入っちまったな」

一色「先輩こういう行為なんて言うか知ってますか」

一色「浮気ですよ浮気」

八幡「いくら何でも無理がありすぎる」

一色「そんなエロそうな目で見つめてきた上手まで握ってくるとか」

一色「雪ノ下先輩に見られたら殺されますよ」

八幡「馬鹿お前あいつの場合殺して自分も死んであの世で第2ラウンド始めるぞ」

一色「うーんコレは浮気のしようがないですね」

八幡「なんだこの潔白が証明された代わりに何かを失った感は」

八幡「で、お前は何頼むんだ」

一色「先輩と同じのでいいです」

八幡「えぇ…」

90以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 15:08:49 ID:iSLb3lxc
一色「本当はささっと用件済ませて友達とタピる予定だったんですけどね〜」

八幡「まぁあの流れで行けたらそれこそ凄いわ」

一色「先輩がいくらかフォローしてくれたら良かったのに…」

八幡「流石にアレは擁護できん」

八幡「依頼を承諾してもらえただけありがたく思え」

一色「む〜」<オマタセシマシタ

八幡「席席…」スタスタ

「おや、比企谷くん?」
八幡「!?」

陽乃「ひゃっはろー、久しぶり」

一色「…」ジトー

一色「先輩こんな人学校では見かけませんでしたよね?」

一色「先生…にしてはそんな歳には見えなさそうですし」

陽乃「おやおや、その制服雪乃ちゃんの…口振りからすると後輩ちゃん」

陽乃「いけないんだ〜雪乃ちゃんに隠れて浮気しちゃうなんて〜」

八幡「ああもうややこしいわやかましいわ…」

91以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 15:14:55 ID:iSLb3lxc
八幡「…え、今なんて言いました?」

陽乃「え〜惚けちゃって」

陽乃「雪乃ちゃんから聞いてるよ?修学旅行中にデキちゃったんだってね!?」
八幡「」

一色「あの…さっきから雪ノ下先輩の名前ばっかり聞くんですけど」

一色「もしかしてお知り合い?」

陽乃「ふふふ、知り合いも何も私は雪乃ちゃんの実の姉」

陽乃「そして将来君の義姉となる女だ〜」ギュゥゥ

八幡「いやっちょっ…やめ」

一色「…あ〜そう…ふーん」

陽乃「ま、そういう事だから比企谷君の事は諦めてね後輩ちゃん」

陽乃「あ〜性が統一されちゃうから苗字呼びは違和感あるな〜」

陽乃「ね〜なんて呼べばいい?八幡?」ギュゥゥ

八幡「とりあえず黙ってください離してください」

八幡(今日は厄日か…?)

92以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 15:28:03 ID:iSLb3lxc
陽乃「いや〜びっくりしたよあの時は」

陽乃「突然夜中にさ」

陽乃「『私、比企谷君と付き合う事になったから』」

陽乃「って言ってすぐ電話切って」

陽乃「少し位リアクション考える時間くれれば良いのに〜ってね」

八幡「はぁ」

一色「あの…先輩」ヒソヒソ

一色「なんでこの人さりげなく同席してるんですか?」

八幡「知るか知るか俺に聞くんじゃねぇ」ヒソヒソ

陽乃「それで、どこまで進展したのかね?」

八幡「進展って…修学旅行でバタバタしてんのに何かできる訳ないでしょ」

陽乃「え〜」

陽乃「こっそり2人で抜け出してラブホに行くとか…」

八幡「ボッチにいきなりそれはハードル高すぎる」

93以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 15:40:34 ID:iSLb3lxc
八幡「まぁ…そうですね」

八幡「き、キスくらいなら///」

一色「っ!?///」
陽乃「〜///」

八幡「…お前本当に処女だったんだな」

一色「なんだろうこの潔白が証明された代わりに何かを失った感は」

八幡「あんたの反応はもっと意外だったけど」

陽乃「あ〜いや、キスね…うん」

陽乃「まだそこまでしか攻められないなんて2人とも子供だね〜」

八幡「強情張らなくていいんですよ雪ノ下さん」

八幡「貴方忙しいって割にはウチに結構な頻度で遊びに来てますよね」

八幡「彼氏どころか友d
陽乃「やめて比企谷君それ以上言うとお姉ちゃん泣いちゃう」

一色(こいつら本当は付き合ってるんじゃねぇの…?)

94以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 21:25:55 ID:iSLb3lxc
陽乃「そっか。その様子だと上手くヤレてるみたいでお姉さん安心したよ」

陽乃「雪乃ちゃんああ見えて繊細だから色々気遣ってあげてね」

八幡「へいへい」

陽乃「でも…付き合うのがちょっと遅かったかな…」

陽乃「高校生活も半分終わっちゃって…もう残ってるイベントってほとんど無いんじゃないの?」

陽乃「後は受験にまっしぐらって感じで」

八幡「そうっすかね。ウチは生徒会の任期交代とかバタバタしてますけど」

一色「むぅ」

陽乃「あっそうそう…確か、雪乃ちゃんが生徒会長になるんだっけ?」

陽乃「いや、私はやった事なかったからさ〜是非ともやってみて欲しいみたいな所ではあったんだよね」

95以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 21:47:19 ID:iSLb3lxc
八幡「えっなんで知ってるんすか」

陽乃「めぐり情報でーす」

八幡「あぁもうだから微妙に面倒なんだよあの人」

一色「えっ城廻先輩の先輩なんですかこの人」

八幡「そうだよ。要するに俺達の大先輩」

八幡「一応ちょくちょくウチに顔出してはいるんだけどな」

陽乃「ふふ、まぁ…雪乃ちゃんだけじゃなくて君達も生徒会に入るのはちょっと意外だったけど」

八幡「…?」


「あれ?比企谷?」

八幡「!?」クルッ

折本「わっ。マジモンじゃん超ナツいわー」

一色「!」
陽乃「?」

96以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 23:25:41 ID:iSLb3lxc
八幡「今日は厄日だ…」

折本「比企谷に遭遇とか激レアイベントじゃん」

折本「ウケるんですけど」

八幡「はぁ…」ポリポリ

一色「また女の子の知り合い…」

陽乃「しかも私の知らない子…」

八幡「待て待てとりあえず深く考えないで」

折本「あれ、比企谷って総武高なの?」

折本「マジで頭良かったんだ」

折本「まぁ誰かと遊んでる所とか見た事ないけど」アハハ

八幡(こいつさぁ)

陽乃「まさかの幼なじみヒロイン…」

一色「やっぱりヤリチンじゃないか」

八幡「こいつらさぁ」

97以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/10(火) 23:56:15 ID:iSLb3lxc
「誰これかおりの知り合い?」

折本「そーそ。前に言ったじゃんほら」

折本「オナ中で告ってきた男子」

一色「」ブブッ
陽乃「」ブブッ
八幡「oh」

一色「えっ!?ちょっ…こ、こここ」

陽乃「童貞じゃない…?」

八幡「いやバリバリの童貞ですよはいすみません」

折本「バッチリ振ったに決まってるじゃないですか〜」アハハ

一色「あっですよねー」アハハ

陽乃「ちょっとビックリさせないでよ〜」アハハ

八幡「殴りてえ」

陽乃「危うく雪乃ちゃん呼ぶ所だったじゃない」チッ

八幡「ヒエッ」

98以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/11(水) 00:08:16 ID:cfyErndA
折本「それまで話した事無くて〜いきなり告ってきたんですよ」

折本「マジビビるわ〜色んな意味で」アハハ

陽乃「一目惚れってやつ?」

八幡「違いますよ、まぁなんだ…メールで一悶着あったりなかったり」

一色「まぁでも先輩の気持ちも分かりますよ〜」

一色「そういうのってこう見た瞬間にこの人だ!ってなるじゃないですか」

八幡(という事です葉山君)

折本「あっ総武高校ならさ〜葉山君紹介してもらえるんじゃね?」
一色「!?」ビクッ

八幡(タイミング)

「えーでも聞いた限りだと接点無くない?この人」

陽乃「そういう事ならこの陽乃お姉さんに任せなさーい」

陽乃「隼人くらいなら電話一本でチャチャッと来てくれるよ」ピッピッ

一色「電話1本で!?」

折本「チャチャっと!?」

八幡(これ以上人呼ぶなよ…)

99以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/11(水) 02:04:27 ID:cfyErndA
葉山「こんばんは」

「〜!」

折本「ヤバッ!?マジで速攻で来てくれた!」

葉山「……えっと…状況がよく呑み込めないんだけど」

葉山「ヒキタニ君これはどういう事かな」ゴゴゴ

八幡「なんで今日出会い頭に皆俺に怖い視線向ける訳?」

一色「は、葉山先輩…」

陽乃「ふふふ、コレは思ったより面白い展開になりそう…」

葉山「陽乃さん、説明して下さい」

陽乃「あーこの子ね、比企谷君の元カノ」

葉山「は?」

八幡「アーソロソロイモウトガイエデマッテルトオモウンデカエルワー」ガタッ
ガシッ

八幡「いたいいたいたいマジで千切れるやめて」ギギギギッ

葉山「ちょっと話を聞こうか」

100以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/11(水) 02:20:01 ID:cfyErndA
〜〜〜〜〜

折本「じゃあまたね葉山君!」

「メールするから〜」

葉山「うん、またね」ニコッ

<ヤバイワ
<イケメソ…

葉山「……陽乃さん」

陽乃「ごめんってば〜ちょっとからかいたかっただけだよ」

一色「ちょっかい出す為に葉山先輩呼び出せるとか何者なんですかこの人」

八幡「雪ノ下の姉貴だぞそれ位察せ」

陽乃「あー面白かった!雪乃ちゃんの近況も知れたし満足満足」

陽乃「しばらくは退屈しないで済みそー」スタッ

八幡(やっと解放される…)

101以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/11(水) 02:24:45 ID:cfyErndA
ズイッ
八幡「ぅえ!?」

陽乃「雪乃ちゃん以外の娘に手出したらどうなるか分かってるわよね?」
八幡「イエスマム!」

陽乃「よしよし良い子だ」ナデナデ

八幡「はは…は…」

一色(うわぁ)

陽乃「じゃあね〜」フルフル

葉山「…随分お気に召されているみたいだな、君」

八幡「使い勝手のいい玩具位にしか見られてねぇだろうけどなぁ」

葉山「そうだな」

葉山「あの人はそういう人間だ」

八幡「……」

葉山「…君の場合はちょっと違うような接し方にも見られるけど」

八幡「何にせよロクな扱いはされてなさそうだな」

八幡「んじゃそろそろ俺は帰るわ…」スタスタ…

102以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/11(水) 02:28:39 ID:cfyErndA
葉山「そうだな、俺もそろそr
一色「葉山先輩!この後って時間空いてたりしますか!?」

葉山「えっ…あ〜…いや」チラッ

八幡(そいつの後始末よろしく)ピッ

ダダダッ
葉山「おいちょっと!?ヒキタニ君!?」

一色(先輩にあえて今日はラッキーだったかも)ニコッ


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