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【艦これ】ブサ督「イケメンに限るって……真理だよな」
248
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/12(土) 17:47:52 ID:iXxKarrw
ブッ…
フツ督「…………」
龍田「どうしたの?」
フツ督「ん?」
フツ督「少し……不思議に思ってな」
龍田「タ級の事?」
フツ督「さすが龍田。見抜いてたか」
龍田「ここら辺は私たちの勢力圏内」
龍田「イ級くらいならともかく、タ級が、それも単独で居るなんて」
龍田「どうにも腑に落ちないわぁ」
フツ督「そうなんだよな……どうにも引っかかる」
フツ督「……ま、考えるのは後にするか」
フツ督「とにかく暁たちとの合流を急ごう」
龍田「はぁ〜い」
249
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/12(土) 17:49:13 ID:iXxKarrw
本日はここまでです。
250
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/12(土) 17:50:21 ID:2RzceVp.
乙
251
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/12(土) 18:11:15 ID:dX7QT/hM
イケメンの皮をかぶったクズ野郎だったか
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/12(土) 18:44:51 ID:w1oTGm8o
乙
クズなのは指揮ぶりからとっくに解ってたけど、コレはソレ以上のクズ
253
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/12(土) 20:56:55 ID:kDnwo3sI
乙んぽ
あまりにも利敵行為が過ぎるけど、これで寝返ってるとかそういうのじゃなかったらマジもんのやべー奴なんだよなぁ
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 02:22:51 ID:WjADsX/2
おつ
255
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 04:35:14 ID:vmf.ECKc
悪役の格って本当に大事
256
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:47:43 ID:vnzcfz4M
―――――――――――
北方鎮守府 執務室
大淀「……また出撃ですか」
イケ督「ああ」
イケ督「ここで確実に止めを刺さないといけないからね」
大淀「…………」
大淀「あの……」
イケ督「うん?」
257
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:48:25 ID:vnzcfz4M
大淀「ここの所、出撃が頻繁に行われて」
大淀「主力艦娘の皆さんの疲労度が増しています」
大淀「出撃の重要性は分かりますが」
大淀「休養を取らせるべきかと……」
イケ督「…………」
イケ督「まあ……大淀の言いたい事は分かる」
イケ督「だが、これは北方海域平定の為に必要な出撃なんだ」
イケ督「金剛達にはすまないが……もうひと踏ん張りしてもらいたい」
大淀「…………」
大淀「……分かりました」
大淀「それでは、金剛さん達に命令を伝えてきます」
イケ督「よろしく頼む」
258
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:50:39 ID:vnzcfz4M
北方鎮守府 廊下付近
テク テク テク…
大淀「あ……金剛さん」
金剛「……ん?」
金剛「大淀……」
大淀「…………」
金剛「出撃デスカー?」
大淀「……はい」
金剛「了解ネー」
金剛「イケメンテイトクの為に……金剛は頑張るヨー!」
大淀「…………」
259
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:51:39 ID:vnzcfz4M
大淀「これが……命令書になります」
金剛「OK!」
金剛「それじゃ、準備して行ってくるネー!」
スタ スタ スタ…
大淀「…………」
―――――――――――
大淀「陸奥さん」
陸奥「……大淀か」
陸奥「出撃命令?」
大淀「……はい」
陸奥「了解した」
陸奥「命令書を」
大淀「…………」
260
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:52:34 ID:vnzcfz4M
陸奥「……大淀?」
大淀「あの!」
陸奥「……何?」
大淀「…………」
大淀「……イケメン提督の指揮に」
大淀「疑問を……感じた事はありますか?」
陸奥「!」
大淀「…………」
陸奥「…………」
陸奥「……それを聞いてどうするの?」
大淀「……分かりません」
261
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:53:34 ID:vnzcfz4M
大淀「ですが……ここの所の出撃頻度はさすがに異常です……!」
大淀「このままでは、疲労の抜けない艦娘に損害が……!」
陸奥「大淀……」
陸奥「…………」
陸奥「…………」
陸奥「……場所を変えましょう」
大淀「!」
大淀「は、はい!」
―――――――――――
大淀「この部屋は誰も使っていませんので」
大淀「大丈夫だと思います」
陸奥「そう……」
262
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:54:23 ID:vnzcfz4M
陸奥「それでさっきの話だけど……」
大淀「はい」
陸奥「イケメン提督の指揮に疑問なんてありまくりよ」
大淀「…………」
大淀「……やっぱり、そうですか」
陸奥「ええ」
陸奥「……でも驚いたわ」
大淀「え?」
陸奥「北方鎮守府に来た時、あれだけあのクズを歓迎してたから」
陸奥「半分くらい艦娘が死なないと気が付かないと思ってた」
大淀「なっ……いくら何でもそれは……」
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:55:42 ID:vnzcfz4M
陸奥「無いと言い切れるのなら謝るけど」
陸奥「南方に居た頃、新聞報道に洗脳された多くの艦娘が」
陸奥「疲れ切った体で笑いながら、あのクズの命令に従い散って逝ったわ」
陸奥「ちょうど……今の金剛達の様にね」
大淀「…………」
陸奥「でも……そんなこと言いながら」
陸奥「私たちもそうだった」
大淀「…………」
陸奥「勝っているハズなのに居なくなる仲間達」
陸奥「勝利してるのにどんどん激しくなる深海棲艦たちの攻撃」
陸奥「おかしいと気が付いた時には……もう半分くらいになってたのよ」
大淀「…………」
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:56:36 ID:vnzcfz4M
大淀「……ブサイク提督の……言う通りだったんですね」
陸奥「ブサイク提督?」
大淀「北方鎮守府の前の指揮官だった人です」
大淀「南方鎮守府と入れ代わりに……」
陸奥「ああ……」
大淀「イケメン提督の指揮には疑問があると」
大淀「新聞報道は虚偽である可能性が高いと……言ってました」
陸奥「へえ……それはすごい」
陸奥「きっと……優秀な指揮官なんだろうね」
大淀「…………」
陸奥「さて……状況の確認ができたのはいいけど」
陸奥「これからどうするつもりなの?」
265
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:58:22 ID:vnzcfz4M
大淀「…………」
大淀「……責任転嫁、だと承知して言いますが」
大淀「陸奥さん達は、どうしてこの事を私達に教えてくれなかったんですか?」
陸奥「……さっきも言ったけど」
陸奥「あのクズをあれだけ歓待して迎え入れたのを見て」
陸奥「無駄だと判断しただけ」
大淀「ですが!」
陸奥「じゃあさっきの……ブサイク提督?」
陸奥「そいつがあのクズを見抜いてたにもかかわらず」
陸奥「あなたはどうしたの?」
大淀「っ!!」
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 20:59:54 ID:vnzcfz4M
「……すみませんが」
「ちょっと信じがたい推測ですね」
大淀「…………」
陸奥「……それが答えよ」
陸奥「もういいかしら? 命令書を渡して」
大淀「…………」
大淀「……陸奥さん」つ(命令書)
陸奥「何?」
大淀「無駄かもしれません……が」
大淀「この作戦行動中、金剛さん達に今の事を」
大淀「説明してあげてくれませんか……?」
陸奥「…………」
267
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:00:43 ID:vnzcfz4M
陸奥「…………」
陸奥「……分かった」
大淀「…………」
陸奥「知ったところで……何ができる、という事でもないけどね」
大淀「…………」
大淀「……それでも」
大淀「それでも、お願いします……!」
陸奥「…………」つ(命令書)
陸奥「じゃ……行って来る」
大淀「……はい」
ガチャ キィ パタン
大淀「…………」
268
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:08:12 ID:vnzcfz4M
―――――――――――
南方鎮守府近海 諸島群海域
雷「……!」
雷「来た……敵艦隊よ!」
ザザザザザザ……
五十鈴「すごい数ね……見えてるだけで、ざっと30隻ってとこかしら」
五十鈴「こちら五十鈴」
五十鈴「作戦室、応答を」
ピピー ガガッ
ブサ督『こちら作戦室』
ブサ督『どうぞ』
269
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:08:49 ID:vnzcfz4M
五十鈴「敵艦隊を補足」
五十鈴「距離、約5500」
五十鈴「速度、約20」
ブサ督『……各艦娘に次ぐ』
ブサ督『まず、敵艦隊からの航空攻撃を』
ブサ督『それぞれの担当離島を利用して、全力回避せよ』
五十鈴「……軽く言ってくれるわね」
五十鈴「五十鈴、了解!」
―――――――――――
川内「川内、了解!」
―――――――――――
由良「由良、了解!」
―――――――――――
270
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:10:00 ID:vnzcfz4M
南方鎮守府 作戦室
ブサ督「電、何度も言ってるが」
ブサ督「お前の戦隊は中破、大破した艦娘で構成されている」
ブサ督「絶対に前へ出るな」
ブサ督「指定されたポイント以外に向かってはダメだぞ」
電『分かっています』
電『ご指示をください』
ブサ督「よし。 魚雷装填」
電『魚雷装填……よし!』
ブサ督「目標、西南西方向」
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:10:48 ID:vnzcfz4M
電『西南西……え?』
電『あ、あの……深海棲艦は居ませんが?』
ブサ督「以後、口答えはするな」
電『は、はい』
ブサ督「秒読み……5,4,3,2,1」
電『…………』
ブサ督『魚雷発射』
電『魚雷発射!なのです!』
シュボボボボボンッ
シャアアアアア……
ブサ督「よし」
ブサ督「ポイント【ベータ】へ向かえ」
電『りょ、了解なのです』
272
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:12:29 ID:vnzcfz4M
―――――――――――
西方鎮守府 執務室
フツ督「……左様ですか」
フツ督「では、私もそちらへ向かいます」
フツ督「……はい……はい」
フツ督「ええ、その時はよろしくお願いします」
チンッ
フツ督「やれやれだ……」
龍田「面倒ごと?」
フツ督「ああ。とびっきりのな」
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:13:29 ID:vnzcfz4M
フツ督「残念だが、しばらくここを空ける事になりそうだ」
フツ督「龍田。君にも来てもらう」
龍田「ここの運営はどうするの?」
フツ督「表向きは……そうだな、阿賀野に一任、としておくよ」
龍田「裏は?」
フツ督「あいつの為に骨を折ってやるんだ」
フツ督「ブサイク提督に任せる」
龍田「……どうやって連絡を取るの?」
フツ督「ま、そこは蛇の道は蛇」
フツ督「いろいろと手は打っておいた」
龍田「そういう根回し、あなた本当に好きよねぇ」
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:14:12 ID:vnzcfz4M
龍田「でも彼、今、大変なんじゃないの?」
フツ督「たぶん大丈夫だ」
フツ督「魚雷の魔術で翻弄してる頃だろう」
龍田「魚雷の魔術?」
ガサゴソ ガサゴソ
フツ督「ええと……あの書類は……あ、あったあった」
龍田「ねえ、魚雷の魔術って?」
フツ督「……簡単に言うと、だな」
フツ督「魚雷が目標を狙うんだよ」
龍田「は……?」
龍田「意味が分からないんだけど?」
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:14:59 ID:vnzcfz4M
フツ督「……敵からするとな」
フツ督「あさっての方向に行ってるハズの魚雷が」
フツ督「何故かこっちへ向かって当たりに来るんだよ」
龍田「……ますます意味が分からないわね」
龍田「それはなに?」
龍田「つまり魚雷に意思があって追ってくるという事?」
フツ督「そうそう」
フツ督「そんな感じ」
龍田「どんな新技術なのよ」
フツ督「違う違う。そうじゃない」
フツ督「あくまで【そう思える】って事だよ」
龍田「……てことは」
龍田「何かタネがあるって事かしら?」
フツ督「正解」
276
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:16:14 ID:vnzcfz4M
フツ督「諸島群海域でしか使えないが」
フツ督「それなりの高さのある離島に観測員を置き」
フツ督「海上の艦娘と敵との相対距離やら速度やらの情報を元に」
フツ督「三角測量やら何やら使って、敵の行動予測して」
フツ督「後方からの遠距離魚雷攻撃を当ててくるんだよ」
龍田「…………」
龍田「……ちょっと待って」
龍田「それって複数の敵を相手にしたら不可能じゃない?」
龍田「観測員や艦娘だって数が増えたら」
龍田「とんでもない情報量になる」
龍田「それに海流も不確定要素に……」
フツ督「ところがだ」
フツ督「あいつはそれを……可能にしてるんだよ」
277
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:17:50 ID:vnzcfz4M
―――――――――――
五十鈴『新たな目標!ル級!1時方向!距離約4500!速度約20!』
雷『五十鈴、目標変更!南南西距離約6000!速度約20!』
川内『右舷……3時方向にイ級!距離約3400!速度20!』
伊良湖『あっ川内さん方向転換……えっと、南東……いえ、東南東方向』
伊良湖『距離……5600……ぐらい。速度は……20くらいです!』
由良『回避急いで!』
ドォンッ! ドォンッ!
由良『えっ!?』
由良『目の前の深海棲艦に……魚雷が命中した模様!』
由良『ル級、ネ級轟沈!』
278
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:18:37 ID:vnzcfz4M
ブサ督「……由良、ポイント【デルタ】へ移動」
ブサ督「川内、魚雷装填。目標4時方向」
川内『装填完了!』
ブサ督「秒読み。5,4,3,2,1」
ブサ督「魚雷発射」
川内『てー!』
シュボボボボボンッ
シャアアアアア……
ブサ督「川内、ポイント【ガンマ】へ移動せよ」
川内『川内了解!』
279
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:19:50 ID:vnzcfz4M
ドォンッ! ドォンッ!
五十鈴『えっ!?』
五十鈴『私たちを追ってた深海棲艦たちから爆発音!』
ブサ督「…………」
五十鈴『……空母級のヲ級、ヌ級轟沈!』
ブサ督「五十鈴戦隊、魚雷装填」
五十鈴『了解、魚雷装填!』
ブサ督「目標方向、6時」
ブサ督「秒読み……5,4,3,2,1」
ブサ督「発射!」
五十鈴『魚雷発射!』
シュボボボボボンッ
シャアアアアア……
ブサ督「五十鈴、ポイント【イオタ】へ移動せよ」
280
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:20:59 ID:vnzcfz4M
ブサ督(……くそ)
ブサ督(時間が無かったから仕方ないが……海流の誤差が結構ある)
ブサ督(このままじゃ、やはり尻尾巻いて逃げるしかなさそうだな)
ブサ督(せめて補給が間に合っていれば……)
ブサ督(…………)
ブサ督(いや、無いものねだりしても仕方ない)
ブサ督(問題はタイミング)
ブサ督(引き際を間違えない様にしないと)
281
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:22:14 ID:vnzcfz4M
―――――――――――
龍田「……そんなまねが出来るなんて」
龍田「聖徳太子も真っ青ね」
フツ督「ああ、同感だ」
フツ督「本人いわく」
「こんなもの訓練すれば誰でも出来る」
フツ督「らしいが……俺は2部隊でも無理だった」
龍田「でしょうね」
フツ督「一度でも聞き間違ったり、計算ミスったりしただけで」
フツ督「立て直す暇もなく大混乱」
フツ督「あいつの頭の中身がどうなってるのか」
フツ督「本気で知りたくなった」
龍田「知っても理解できないでしょ」
フツ督「……まあその通りなんだけど酷いな」
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:23:31 ID:vnzcfz4M
龍田「それにしても」
龍田「まるで……ええと、ブサイク提督?」
龍田「その彼と戦った事があるみたいな口ぶりね?」
フツ督「あいつに頼まれて模擬戦やったんだ」
フツ督「……ところで俺のお気に入りのシャツ知らない?」
龍田「昨日洗濯に出して、今日干したままでしょ」
フツ督「うっ……そうだった」
龍田「生乾きでいいなら今から取ってくれば?」
フツ督「そこまで思い入れねーよ」
フツ督「仕方ない……今回は別ので我慢だ」
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:24:22 ID:vnzcfz4M
ガサゴソ ガサゴソ
フツ督「ふう……こんなもんか」
龍田「それで? どんな模擬戦だったの?」
龍田「種明かしされた後は勝てたとか?」
フツ督「……そんな甘いもんじゃなかったよ」
龍田「あらら」
フツ督「駆逐級艦娘二人編成の変則艦隊構成で」
フツ督「あいつは3部隊、こっちは6部隊で行ったんだが」
フツ督「一度目はコテンパン」
フツ督「種明かしされてからもコテンパンだったよ」
龍田「目を潰せばいいじゃない」
フツ督「それは俺も真っ先に考えた」
フツ督「でもな……」
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:25:05 ID:vnzcfz4M
フツ督「どの島に観測員が居るか、瞬時に分かるか?」
龍田「あ……」
フツ督「それに」
フツ督「こっちが目を潰そうと躍起になってるのを」
フツ督「あいつが放っておくと思うか?」
龍田「…………」
フツ督「ま、あくまで駆逐級艦娘での話だからな」
フツ督「種明かしされて空母級が居れば」
フツ督「さすがに勝てたかもしれないが……」
フツ督「空母級無しだと、俺の腕じゃ5倍の戦力が無いと勝てる気がしない」
龍田「……でも」
龍田「深海棲艦相手だと、また違って来るんじゃないの?」
285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:26:36 ID:vnzcfz4M
フツ督「それは俺も思った」
フツ督「深海棲艦はダメージを受けても沈まない限り」
フツ督「こちらへ向かって来る」
龍田「あれホント怖いわよねぇ」
フツ督「ところがだ」
フツ督「あいつは事も無げに」
「そっちの方が読みやすい」
フツ督「と言い返して来た」
龍田「まあ一理あるけど……」
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:27:19 ID:vnzcfz4M
フツ督「模擬戦の時、どこから魚雷が飛んでくるか分からんから」
フツ督「艦娘の方が速度落としたり、回避行動したりで」
フツ督「魚雷は当てにくくなる」
龍田「そうよね」
フツ督「ところがそうなったら」
フツ督「相対してる艦娘部隊の砲撃のいい的になっちまう」
龍田「あらら……」
フツ督「どっちにも気を付けてられないし」
フツ督「どっちかに気を付けてたら、気を付けてない方でやられちまう」
フツ督「今思い出してもブルっちまうわ、あれ」
龍田「……すごい人なのね」
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:28:25 ID:vnzcfz4M
フツ督「そうとも」
フツ督「あいつの才能を埋もれさすのは」
フツ督「皇国にとって大きなマイナスでしかない」
龍田「……そこは大事な友とか」
龍田「綺麗ごと言っておいた方が良くない?」
フツ督「そういうの俺のキャラじゃないからなー」
フツ督「あくまで持ちつ持たれつ、さ」
龍田「はいはい。そういう事にしといてあげる」
フツ督「そいつはどうも」
フツ督「さて、俺の方は出発準備ができたが?」
龍田「私は少々の着替えと日用品があれば問題ないわ」
フツ督「そうかい」
フツ督「演習部隊もそろそろ始めてる頃だし……行くとするか」
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:29:47 ID:vnzcfz4M
―――――――――――
南方海域 西南部
ザザザザザザザザ…
イタリア「…………」
ローマ「…………」
イタリア「ホントに大した敵が居ませんね」
ローマ「姉さん……油断大敵です」
イタリア「油断なんかしてませんよ……」
ローマ「私はまだ、フツメン提督を完全に信用してませんから」
ローマ「それに管轄外の地域に進出して演習なんて」
ローマ「規律に違反してないかヒヤヒヤしてます」
289
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:30:40 ID:vnzcfz4M
西方鎮守府 演習艦隊
第一戦隊
イタリア(戦艦) ローマ(戦艦)
ポーラ(重巡) ザラ(重巡)
リベッチオ(駆逐) アクイラ(空母)
第二戦隊
ビスマルク(戦艦) プリンツ・オイゲン(重巡)
レーベレヒト・マース(駆逐) マックス・シュルツ(駆逐)
U‐511(潜水艦) グラーフ・ツェッペリン(空母)
イタリア「友軍のピンチなのだから」
イタリア「固いこと言わなくてもいいんじゃないかしら?」
ローマ「そういう問題ではありません」
ローマ「そもそも規律というのは……」
290
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:32:10 ID:vnzcfz4M
ビスマルク「二人とも、そのくらいに」
ビスマルク「今のところ情報通りに進めてるけど警戒して」
ビスマルク「ここは敵の勢力圏よ」
プリンツ・オイゲン「そうですよ」
プリンツ・オイゲン「実弾演習してて、うっかり南方海域に入っちゃって」
プリンツ・オイゲン「うっかり敵に遭遇しちゃったんですから♪」
ビスマルク「……そういうのは腹黒フツメン提督に任せればいい」
ビスマルク「とにかく、敵が総出で南方鎮守府に構っている今」
ビスマルク「我々が敵の横腹を突く」
ビスマルク「敵が引き返して来たら、こちらも撤退」
ビスマルク「うっかり退路を断たれる、なんて事の無い様に」
オオー!
291
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:32:58 ID:vnzcfz4M
―――――――――――
ブサ督「発射!」
電『魚雷発射!なのです!』
シュボボボボボンッ
シャアアアアア……
ブサ督「よし、ポイント【アルファ】へ移動せよ」
電『了解なのです!』
ブサ督(…………)
ブサ督(……電の戦隊の魚雷残弾は、あと3斉射)
ブサ督(敵の損害は約3割……)
ブサ督(他の部隊も残弾がそろそろ厳しいしダメージも蓄積している)
ブサ督(……潮時だな)
292
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:34:03 ID:vnzcfz4M
ブサ督「よし」
ブサ督「五十鈴戦隊、ポイント……」
雷『!!』
雷『深海棲艦艦隊の後方に新たな艦影!』
ブサ督「……チッ」
ブサ督(ここに来て新たな増援か……)
ブサ督(だが……これで……)
雷『待って! あれは……』
雷『天山艦攻!?』
雷『ブサイク司令官!友軍よ!!』
ブサ督「…………」
ブサ督「は……?」
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:35:00 ID:vnzcfz4M
ヒュウウウウウウウ……
ドォンッ ドォンッ!
五十鈴『えっ、何!? 艦攻!?』
川内『味方!? どこから!?』
由良『友軍が来てくれたの!?』
ピピー ガガッ
??『こちら元・北方方面艦隊所属艦、高雄』
ブサ督「!?」
高雄『説明は後でします』
高雄『高雄、愛宕、飛龍、鳳翔の4名』
高雄『ブサイク提督の指揮下に入る許可をお願いします』
ブサ督「……りょ、了解。許可する」
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:36:21 ID:vnzcfz4M
ブサ督「臨時で入った艦隊を以降、高雄戦隊と呼称する」
高雄『了解です』
ブサ督「高雄戦隊、そのまま前進し敵艦隊の背後を突け」
高雄『わかりました』
ブサ督(……くそったれ!)
ブサ督(フツメン提督からの増援だろうが、タイミングが最悪だ!)
ブサ督(完全に撤退の機運を逃した……)
ブサ督(もうこうなったら……腹を括るしかない!)
ブサ督「……五十鈴、川内、由良戦隊に次ぐ」
ブサ督「先の作戦は忘れて自由に戦ってくれ」
ブサ督「ただし、むやみに突っ込むな」
ブサ督「自分の身を第一に考えて行動せよ!」
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:37:27 ID:vnzcfz4M
五十鈴『了解!』
川内『了解!』
由良『了解!』
ブサ督「電の戦隊は……心苦しいだろうが、ポイント【アルファ】で待機」
電『了解なのです』
ブサ督「各離島観測員は状況を報告せよ」
伊良湖『状況!? えっと、あの……』
伊良湖『み、味方の戦闘機が、敵艦を攻撃してて……』
雷『不意を突かれた深海棲艦は大混乱を起こしてるわ!』
雷『あっ、ル級、ホ級、イ級、轟沈!』
雷『続いて空母級のヲ級二隻轟沈!』
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:38:31 ID:vnzcfz4M
ブサ督(くそっ……!)
ブサ督(この勢いはそう長く続かない!)
ブサ督(早く……早く撤退しろ!)
ブサ督(もう4割はやられたはずだ!)
ブサ督(そろそろ本拠地付近で異変が起こっている頃だろ!)
ブサ督(撤退してくれないと……こちらの弾薬が……!)
―――――――――――
川内「はあっはあっ……」
川内(まずい……もうすぐ砲弾が尽きる)
川内(魚雷もあと一斉射……!)
―――――――――――
五十鈴「このっ!」
五十鈴「てー!!」
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:39:34 ID:vnzcfz4M
―――――――――――
由良「はあっはあっ……」
由良「魚雷……斉射ー!」
シュボボボボボンッ
シャアアアアア……
ドォンッ! ドォンッ!
由良「よし!」
由良(……今ので打ち止めだけど)
―――――――――――
高雄「目標、右舷のル級!」
高雄「斉射!てー!」
ドォンッ ドォンッ!ドォンッ!
298
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:40:38 ID:vnzcfz4M
愛宕「パンパカパーン!」
ドォンッ ドォンッ!ドォンッ!
飛龍「友永隊!頼んだわよ!」
友永妖精「らじゃー」
ブロロロロロロッ……
鳳翔「制空権確保!」
鳳翔「第二次攻撃隊、発艦準備!」
ヒュウウウウウウウ……
ドォンッ ドォンッ!
―――――――――――
ブサ督(……まだか)
ブサ督(まだ、なのか……!)
299
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:41:49 ID:vnzcfz4M
雷『!!』
雷『ブサイク司令官!』
雷『敵が、南方向へ撤退し始めたわ!』
ブサ督「!!」
ブサ督「……よし」
ブサ督「高雄戦隊、そのまま追撃」
ブサ督「だが深追いはするな」
ブサ督「だいたい30分程度で切り上げろ」
高雄『高雄、了解』
ブサ督「他の戦隊は しばしその場で待機」
ブサ督「…………」
ブサ督「各戦隊……被害報告」
300
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:42:30 ID:vnzcfz4M
川内『こちら川内』
川内『大破1、中破3、小破2』
川内『轟沈無し』
―――――――――――
由良『こちら由良』
由良『大破無し、中破5、小破1』
由良『轟沈無し』
―――――――――――
五十鈴『こちら五十鈴』
五十鈴『大破3、中破3』
五十鈴『轟沈……無し!』
―――――――――――
301
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:43:50 ID:vnzcfz4M
ブサ督「……こちらブサイク提督」
ブサ督「各艦娘に次ぐ」
ブサ督「全戦隊、轟沈無し」
!!
ブサ督「繰り返す」
ブサ督「全戦隊、轟沈無し!」
ワアアアアアアアッ!
ブサ督「みんな……良くやってくれた」
ブサ督「B島観測要員である雷」
ブサ督「すまないが、あと6時間そこで警戒監視を続けてくれ」
ブサ督「時間が来たら交代要員を送る」
雷『分かったわ、ブサイク司令官』
302
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:45:13 ID:vnzcfz4M
ブサ督「それ以外は……」
ブサ督「速やかに南方鎮守府へ帰還せよ」
艦娘『了解!』
ブサ督「作戦室、通信終了」
ブッ…
ブサ督「…………」
ブサ督「ふううううううううっ……」
ブサ督「はあ……」
ブサ督「…………」
ブサ督「一つの戦いが……終わったな」
303
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 21:50:10 ID:vnzcfz4M
本日はここまでです。
304
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/14(月) 23:15:53 ID:AnStpKPc
乙、高雄ちゃん生きてたカワイイヤッター!
面倒な話でスマソけど、ちょっと一言
太平洋戦争時代の魚雷でも既にジャイロコンパスを積んでて、魚雷の進行方位がズレたら補正する機構になってる
だから、魚雷の設定方位そのものがある範囲よりも大きく急変するってことは、残念だが本来は無い
もし本気でソレをやろうとするなら、ジャイロの保針そのものを狂わせるような細工が必要で、
後は叩く等で多少の衝撃を与えてジャイロの設定方位にわざと誤差を発生させ、ソレを利用して曲げるくらいしかない
まぁコレだけのチート提督なんだから、きっと海流と波を読んだ上で波に魚雷のジャイロを叩かせて
設定方位を狙ったとおりに変えるくらいの技巧はあるかも知れない
顔面偏差値をCPマイナス最大まで削って、ソレを全部、知力底上げと魚雷運用の技能に回したレベルだろうけど
305
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/15(火) 00:40:26 ID:XzZf8N8o
この程度のSS書くだけでもこんな指摘受けなきゃいかんのか
大変だな
306
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/15(火) 02:25:28 ID:xqFgLf3.
>>304
お薬出しときますねー
307
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/15(火) 12:17:49 ID:9U2ULhgQ
乙っつぁんです!
指摘した後の結論が"何やかんやうまいことやってるんやろ"で〆てるんだしそこまで厄介扱いしてやるなし
そんな機能があるとか知らんかったけど、この世界の魚雷にその機能が有るかどうかは分からん訳だし
あったとして、個人的にはブサ提督が装備妖精さんに上手いこと言い含めてその手の機能をOFFにするよう前もって頼んだりしたんやろなって思った
308
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/15(火) 18:50:20 ID:Nfxo2qEw
>>304
きも
309
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/16(水) 12:43:49 ID:T0zK7yZg
乙
310
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 16:49:10 ID://0jZsIc
―――――――――――
南方鎮守府 執務室
ブサ督「高雄、愛宕、飛龍……」
ブサ督「よく生きていてくれた」
高雄「……そうですね」
愛宕「あの人の指揮下になって、良い事なんて一つもありませんでした」
飛龍「ブサイク提督がいかに優秀だったか……骨身に染みました」
ブサ督「君は……純粋にフツメン提督からの増援か」
鳳翔「そうなります」
鳳翔「よろしくお願いします、ブサイク提督」
311
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 16:50:40 ID://0jZsIc
高雄「それから、ここへ来る途中」
高雄「暁の部隊がタ級に襲われているのを発見し」
高雄「撃退しました」
ブサ督「何!?」
ブサ督(という事は……俺が西方へ連絡する事を予測した奴が)
ブサ督(深海棲艦に居る……!?)
ブサ督「……暁たちは無事なのか?」
高雄「暁と如月が大破してましたが」
高雄「今は西方鎮守府で手当てを受けていると思います」
高雄「おそらく一両日中にはこちらに向かって来るかと」
ブサ督「そうか……良かった」
ブサ督(危いところだった……ツキがあったな)
312
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 16:51:50 ID://0jZsIc
ブサ督「それにしてもどういった経緯で西方に?」
高雄「……酷い戦闘でした」
高雄「倒しても倒しても出てくる深海棲艦に」
高雄「私と愛宕は扶桑さんと山城さんに庇われて」
高雄「何とか戦闘海域から離脱できたんです」
ブサ督「……そうか」
飛龍「私も……似た様な状況です」
飛龍「妙高と足柄が庇ってくれたんですが……」
飛龍「それでも蒼龍が……」
ブサ督「…………」
高雄「……あの戦闘の後」
高雄「私たちは西方海域に行く事を決意しました」
313
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 16:53:22 ID://0jZsIc
高雄「南方鎮守府に戻っても……またあの男に使い潰されるだけ」
高雄「それならば、と」
高雄「西方海域の離島とかで一時的に身を潜める事にしたんです」
ブサ督「…………」
高雄「もうお分かりでしょうが」
高雄「私たちは程なくフツメン提督に見つかり」
高雄「彼の一存で艤装の修理と怪我の手当てを受け」
高雄「そして秘密裏に今まで滞在させてもらう事になったんです」
ブサ督「そうか……」
ブサ督「あいつに……大きな借りが出来たな」
高雄「あと、フツメン提督から伝言があります」
ブサ督「ん?」
314
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 16:55:01 ID://0jZsIc
高雄「まずはこれを」
ブサ督「これは……通信機と西方海域の海図か」
高雄「もしかしたらお前の頭脳が必要になるかもしれない」
高雄「その為の保険だ」
高雄「……との事です」
ブサ督「あいつらしいな……」
ブサ督「何故かこういう鼻は良く効く奴なんだよ」
高雄「そうなんですか」
ブサ督「ははは」
高雄「…………」
高雄「あのっ……ブサイク提督」
ブサ督「うん?」
315
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 16:55:56 ID://0jZsIc
高雄「今まで……失礼な態度を取ってすみませんでした」
愛宕「私からも謝ります。ごめんなさい」
飛龍「これまで……すみませんでした」
ブサ督「…………」
ブサ督「……顔を上げてくれ」
高雄「…………」
愛宕「…………」
飛龍「…………」
ブサ督「わだかまりが無い……と言えばウソになるが」
ブサ督「でも、そんなわだかまり以上にお前たちとまた会えた事が」
ブサ督「嬉しく思うよ」
高雄「ブサイク提督……」
316
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 16:56:50 ID://0jZsIc
ブサ督「それに変わりなく元気そうで良かった」
高雄「ブサイク提督は……少し痩せましたね」
高雄「日にも焼けてますし」
ブサ督「ここに来てから碌なもん食ってないからな……」
ブサ督「早く大本営からの補給が届いて欲しいよ」
コン コン
ブサ督「ん、入ってくれ」
ガチャ
電「失礼します」
キィ パタン
電「先ほど、大本営からの補給物資が届きました」
ブサ督「噂をすれば、ってやつか」
317
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 16:58:05 ID://0jZsIc
電「はい?」
ブサ督「何でもない」
ブサ督「続けてくれ」
電「は、はい」
電「えと……こちらが目録になります」つ(目録)
ブサ督「おう」つ(目録)
ブサ督「では各自、艦体の修理と補給を済ませておくように」
ブサ督「もちろん高速修復材の使用も許可する」
電「はい」
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 16:59:06 ID://0jZsIc
ブサ督「それと……彼女たちに部屋を用意してやってくれるか?」
電「了解なのです」
ブサ督「頼む」
ブサ督「それじゃ……また食事時にでも会おう」
高雄「はい」
愛宕「分かりました」
飛龍「了解です」
鳳翔「それでは、また」
ガチャ キィ パタン
ブサ督「…………」
ブサ督「ふう……」
ブサ督「…………」
319
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:00:23 ID://0jZsIc
―――――――――――
大本営 記者会見場
ガヤ ガヤ
中尉「……えー、新聞記者の皆さん」
中尉「ご静粛にお願いします」
…………
中尉「それでは、時間になりましたので記者会見を始めます」
中尉「質問などは後に受付けますので」
中尉「まずは、大将閣下のお話をお聞きください」
…………
中尉「それでは……大将閣下、どうぞ」
320
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:01:18 ID://0jZsIc
大将「……あー」
大将「先ほどご紹介にあずかりました、大将です」
大将「早速ですが……先日、大々的に報道された」
大将「横領疑惑報道の件でございますが」
大将「結論から言いますと……事実でございます」
ザワッ…!
大将「しかしながら、その経緯に至った理由に関して」
大将「新聞報道では説明が成されておりませんので」
大将「これからご説明させていただきます」
…………
321
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:02:42 ID://0jZsIc
大将「まず……多大な額の横領となっておりますが」
大将「私的に流用したわけでなく」
大将「あくまで予算配分の都合上そうなってしまった面が強く」
大将「結果的に横領になってしまった、という側面がございます」
…………
大将「特に南方方面の戦費拡大は」
大将「今年の予算配分を大きく超えるものであり」
大将「追加予算を組むにしても時間が掛かりすぎてしまいます」
…………
大将「その様な煩雑な工程を踏んでいては」
大将「前線への補給や増援も遅れがちになってしまうため」
大将「この様な形を取り、それを新聞報道された」
大将「という経緯かと思われます」
322
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:03:37 ID://0jZsIc
大将「しかしながら……皇国国民の皆さまに対し」
大将「期待を大きく裏切る行為と捕らえられても仕方なく」
大将「また、予(あらかじ)め説明しなかった事も」
大将「私の不誠実な部分と指摘されても否定できません」
…………
大将「よって」
大将「私はそれらの責任を取り、本日をもって」
大将「自らの職を辞する決意を固めました」
ザワッ…!
大将「私からは以上です」
323
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:04:43 ID://0jZsIc
中尉「大将閣下、ありがとうございました」
中尉「それでは……質問を受付けます」
中尉「質問のある方は挙手を願います」
中尉「……では、そこの記者さん。どうぞ」
A「〇×新聞のA記者です」
A「えー先ほど南方方面の戦費拡大とおっしゃられましたが」
A「それは戦況が悪化している、という事なのでしょうか?」
…………
大将「……申し訳ありませんが」
大将「その質問はいささか軍事機密に関しますので」
大将「お答えできません」
324
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:05:50 ID://0jZsIc
A「しかし、ですね」
A「南方方面は、かのイケメン提督が管轄していた地域です」
A「イケメン提督と言えば、連戦連勝で名を馳せた人物」
A「なのに戦費が拡大しているというのは、どういう事なのでしょうか?」
…………
大将「……ならば少しだけお答えしますと」
大将「激しい戦い方をすれば、それだけ消費も激しくなる」
大将「戦争というものは、そういうものだ、という事です」
A「で、ですが!」
中尉「はい、ありがとうございました」
中尉「では、次の方……はい、そこのあなた。どうぞ」
325
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:07:12 ID://0jZsIc
B「□〇新聞のB記者です」
B「常勝のイケメン提督であっても戦費拡大は防げなかったのであれば」
B「他の指揮官はもっと酷いのでしょうか?」
…………
大将「その質問もいささか軍事機密に関しますので」
大将「お答えできません」
…………
B「しかし、大将閣下のお話を総合しますと」
B「そういった結論に至るのではないでしょうか?」
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:08:11 ID://0jZsIc
大将「敵である深海棲艦の動向は、非常に分かりづらく」
大将「神出鬼没で何が切っ掛けで戦闘を仕掛けてくるのかも不明確です」
大将「今回はたまたま南方方面が活発になった」
大将「現時点では、そうとしか説明できません」
B「…………」
中尉「はい、ありがとうございました」
中尉「それでは……はい、そこのあなた。どうぞ」
C「△△新聞のC記者です」
C「先ほどのお話の中で――」
327
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:09:14 ID://0jZsIc
―――――――――――
その日の夜
南方鎮守府 執務室
フツ督『――というわけで』
フツ督『我らが大将閣下殿は』
フツ督『電撃辞任する事になった』
ブサ督「…………」
ブサ督「……内地ではそんな事になってたのか」
ブサ督「しかし、権威主義の塊みたいなあの大将が」
ブサ督「よく辞任なんて道を選んだな」
328
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:10:30 ID://0jZsIc
フツ督『もう八方ふさがりだったんだろう』
フツ督『栄光ある皇国海軍艦娘艦隊の看板に傷をつけず』
フツ督『かつ、自分も守れてイケメン提督を辞めさせるにはどうしたらいいか?』
ブサ督「…………」
フツ督『今辞めれば残りの人生、楽に暮らして行ける年金は貰えるし』
フツ督『自分が泥を被る事で海軍の威光も傷つかず』
フツ督『世論的にも金を食いつぶした原因である』
フツ督『イケメン提督に不信感を与えられる、という算段じゃないかな』
ブサ督「……なるほど」
ブサ督「イケメン提督の首を切りやすくしたわけか」
フツ督『ところが……そこで誤算が二つ生じた』
ブサ督「誤算?」
329
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:11:46 ID://0jZsIc
フツ督『一つはイケメン提督の人気は想像以上に高く』
フツ督『新聞も大将の方ばかり批判している事』
ブサ督「…………」
フツ督『……もう一つはお前だ』
ブサ督「……は?」
フツ督『新聞ではほとんど取り上げられなかったが』
フツ督『軍部は、大将がお前からの補給要請を』
フツ督『第一級ですんなり受諾した事に不信感を抱いてるんだよ』
ブサ督「…………」
フツ督『もちろん状況は分かっているし』
フツ督『イケメン提督への不信感とは比べ物にならないくらい小さい』
フツ督『……が、どう転ぶかは、まだ分からん』
330
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:12:49 ID://0jZsIc
フツ督『そこでだ』
フツ督『しばらくの間、お前には負傷療養で姿をくらませて欲しい』
ブサ督「負傷療養か……」
フツ督『俺の伝手で何とか協力者を集めて』
フツ督『お前の立場を固める為の時間がどうしてもいる』
ブサ督「そうか……」
ブサ督「期間はどれくらいになる?」
フツ督『1週間……いや2週間あれば完璧だな』
ブサ督「2週間か……まあ長期休暇とでも思えばいいか」
ブサ督「先の防衛作戦で怪我して離島で療養している、と」
ブサ督「艦娘たちにしらばっくれてもらおう」
331
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:13:50 ID://0jZsIc
フツ督『ああ、そうしててくれ』
フツ督『それから俺が留守の間、西方鎮守府の防衛もよろしく』
ブサ督「へいへい」
フツ督『じゃ……そうだな、1週間後、中間報告を兼ねて必ず連絡を入れる』
フツ督『それまで静かにしていてくれ』
ブサ督「分かった」
フツ督『……あとな』
ブサ督「うん?」
フツ督『お前さんの事だ……』
フツ督『俺からの増援なんて無くても何とかしたんだろうが』
フツ督『どうするつもりだったんだ?』
ブサ督(あの増援……到着したタイミングは最悪だったけどな)
ブサ督「……普通に南方鎮守府を諦めるつもりでいた」
332
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:15:00 ID://0jZsIc
フツ督『俺が知りたいのはその後だ』
フツ督『タダで南方鎮守府をくれてやるつもりは無かったんだろう?』
ブサ督「……撤退後は」
ブサ督「とりあえず南方鎮守府に来る予定だった補給船団と合流し」
ブサ督「お前に頼んだ演習部隊迎撃の為に」
ブサ督「深海棲艦がどれだけ戦力を振り向けるか」
ブサ督「それを見て、判断するつもりだった」
フツ督『…………』
ブサ督「もちろん必要最低限しか残さないのなら」
ブサ督「せん滅するつもりではあった」
フツ督『……それを見込んでの演習要請か』
333
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:16:16 ID://0jZsIc
フツ督『お前の事だから何か考えがあるのだろうと思って』
フツ督『出せるだけ出したんだが、良かったよ』
ブサ督「その点はもちろん感謝してる」
ブサ督「……それとな」
フツ督『ん?』
ブサ督「今回の事もそうだが……高雄たちの事」
ブサ督「本当にありがとう」
フツ督『……元々大将閣下直々に要請されてた事だし』
フツ督『ついこの前偶然見つけて手当しただけの事さ』
フツ督『まあ気にするな……と言っても無理か』
ブサ督「俺にできる事で、何か礼をさせてくれ」
フツ督『…………』
334
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:17:13 ID://0jZsIc
フツ督『……じゃあ』
フツ督『今度、美味いダルマをご馳走してくれ』
ブサ督「そんなもんじゃ俺の気が済まない」
フツ督『なら二本だ』
フツ督『美味いダルマを二本、そして朝まで付き合え』
フツ督『それでどうだ?』
ブサ督「…………」
ブサ督「……分かった」
フツ督『美味いダルマ、楽しみにしてるぞ』
ブサ督「任せてくれ」
フツ督『通信終了』
ブサ督「通信終了」
ブッ…
335
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:18:12 ID://0jZsIc
―――――――――――
翌日
北方海域 某所
ザザザザザザザザ…
長良「…………」
長良「……そろそろ定時連絡しないと」
ピピー ガガッ
長良「こちら天龍遠征隊・捜索班」
長良「北方鎮守府、応答願います」
大淀『こちら北方鎮守府、執務室』
大淀『どうぞ』
336
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:19:35 ID://0jZsIc
長良「残念だけど……今回も良い報告は出来ないわ」
長良「残骸すら発見出来ない」
大淀『……そうですか』
長良「それでね……大淀」
長良「これだけ広範囲を捜索して見つからないんじゃ……」
大淀『…………』
大淀『……最後にもう一度だけお願いしてもよろしいでしょうか?』
長良「…………」
長良「……分かった」
長良「最後にもう一度だけ探してみる」
大淀『ありがとうございます』
大淀『それが終わったら……帰途に就いてください』
337
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:21:10 ID://0jZsIc
長良「ええ……そうするわ」
長良「長良、通信終了」
ブッ…
長良「みんな、ご苦労だけど」
長良「もう一度だけ捜索するわ」
艦娘「…………」
長良「今度は少し北寄りのルートで捜索してみよう」
長良「それで何も見つからなかったら……」
長良「捜索を打ち切って帰投するわ」
長良「もうひと踏ん張り、お願いね」
長良「…………」
338
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:21:58 ID://0jZsIc
―――――――――――
北方鎮守府 軍港
大淀「…………」
大淀「…………」
ザザザザザザザザ…
大淀「……あ」
大淀「金剛さん!比叡さん!」
大淀「他の皆さんも……お帰りなさい!」
金剛「…………」
大淀「……お疲れさまでした」
大淀「入渠の準備はできてます」
大淀「高速修復材の用意もしてますよ」
339
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:22:56 ID://0jZsIc
金剛「…………」
大淀「……金剛……さん?」
金剛「…………」
大淀「……あれ?」
大淀「…………」
大淀「陸奥さん……は?」
金剛「…………」
金剛「……沈んだネ」
大淀「っ!!」
大淀「そ……そん…な……」
金剛「……イケメンテートクは?」
大淀「……今、新聞記者が大勢取材に来てて」
大淀「その対応に追われています」
金剛「そう……」
340
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:24:00 ID://0jZsIc
金剛「とりあえず……入渠して来マス」
金剛「その後で……話をシマショウ」
大淀「…………」
大淀「……はい」
―――――――――――
金剛「……以上が今回の任務報告ヨ」
金剛「何とか目的地の奪取には成功したネ」
大淀「はい」
金剛「…………」
金剛「それで……陸奥サンからイケメンテートクの評価を聞きマシタ」
341
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:25:01 ID://0jZsIc
大淀「……はい」
比叡「金剛お姉さまと同様……私も最初は信じられませんでした」
比叡「この戦いは確実に勝利に近づいていると」
比叡「いずれ南方と同じように平定できると思い」
比叡「戦ってきました」
大淀「…………」
利根「……いつかの戦闘よりはマシじゃったが」
利根「今回もけっこうな数の伏兵と遭遇してな」
利根「何とか力でねじ伏せ、撃滅には成功したが……」
大淀「…………」
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:26:25 ID://0jZsIc
加賀「……正直」
加賀「これが常勝と名高い人の戦略なのか?と」
加賀「薄々は……感じていました」
大淀「…………」
赤城「私は……今でも本当にそうなの?という疑いはありますが」
赤城「私を庇って沈みゆく陸奥さんの……」
赤城「最後の言葉が……忘れられそうにありません」
「これが……あのクズを…信じてしまった……結果…よ」
大淀「…………」
利根「……のう、大淀」
利根「最近吾輩は……ブサイク提督が居った頃ばかり思い出す」
大淀「…………」
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:27:37 ID://0jZsIc
利根「何でじゃろうな……?」
利根「あの頃は勇ましく戦いたくて仕方無く」
利根「それをさせてくれぬブサイク提督が」
利根「憎くてしょうがなかったというのに……」
利根「あの頃頻繁にやらされていた哨戒任務が」
利根「今は懐かしくてしょうがないのじゃ……」
筑摩「利根姉さん……」
大淀「…………」
大淀「……大本営に相談してみましょう」
一同「!」
大淀「ずっと考えて来た事です」
大淀「何か……何か方法は無いものか、と」
344
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:28:53 ID://0jZsIc
利根「それで何かが変わるのか?」
大淀「分かりません……ですが」
大淀「内地では、大将閣下が横領していた事を認め」
大淀「電撃辞任した、という大きな変化があったんです」
利根「なんと……」
利根「あの新聞報道は事実じゃったのか……」
大淀「はい」
大淀「今、イケメン提督が記者に囲まれているのも」
大淀「その関係なんです」
利根「なんじゃ?」
利根「イケメン提督も横領しておったのか?」
345
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:29:50 ID://0jZsIc
大淀「いえ……そうではありません」
大淀「新聞は……空いた大将閣下のポストに」
大淀「常勝イケメン提督が行くのでは?と」
大淀「書き立てているんです……」
利根「……世も末じゃのう」
大淀「ですので、その辺りも含めて」
大淀「大本営に相談してみるのが一番いいのではないかと」
加賀「…………」
加賀「他にいい案はあるのかしら?」
一同「…………」
加賀「なら……決まりね」
346
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:31:04 ID://0jZsIc
大淀「ただ……大本営へのホットラインは」
大淀「執務室に限られてるのが厄介なところです」
利根「イケメン提督が邪魔になるか……」
利根「それならば吾輩らで奴を誘(おび)き出せばよいのでは?」
金剛「……その役」
金剛「私がスるヨ。きっと適役ネ」
大淀「では……お願いします」
大淀「他の皆さんもフォローをしていただければ……」
筑摩「言われるまでもありませんよ、大淀さん」
加賀「……顔に出ないかしら」
赤城「加賀さんなら大丈夫ですよ」
ハハハ…
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/17(木) 17:32:06 ID://0jZsIc
―――――――――――
天龍「はあっ……はあっ……」
天龍「……ぐっ……」
天龍「…………」
天龍「……死ねる…か……」
天龍「…………」
天龍「……こんな……ところで……」
天龍「死んで……たまるか……!」
天龍「……はあっ……はあっ……」
天龍「………………はあっ………」
天龍「…………はあっ…………はあっ…………」
天龍「…………」
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