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女「日本語難シィナ テメーコラ」 男「ロシア語のが難しいよ」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 16:18:19 ID:1M5SVe4.
男「んーと、まずは泳ぎ方からだな」
女「パドロートカ?」
男「それは女には無理」
女「アレ忍者みたいでカッコイイ」
男「女はコレを使う」
女「ビートバーン」
男「あると無いとでかなり違うからな」
女「スァ……コレ意味アンノカ?」
男「あるある」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 16:24:46 ID:1M5SVe4.
男「さ、両腕はここ」スッ
女「ン」
男「脚はついたままでいいか、手の動きやってこ」
女「ダ」
・
・
・
・
男「だいぶ形になってる」
女「ホントヵ?」
男「腕の動きと息継ぎは綺麗にできてるよ(うおおおおワキめっちゃ綺麗!!!!!)」
女「俺才能アルンダナ」
男「(ちらっと見える胸の膨らみも綺麗!!!)」
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 16:28:36 ID:1M5SVe4.
男「次は脚の動きだな」
女「オゥ、バシャバシャ?」
男「そそ」
女「アレ疲レソウ」
男「大丈夫。ビート板抱いてみて」
女「コウカ?」
男「うん、そのままうつ伏せで……そう」
女「オゥ沈ムー!」
男「ちゃんとビート板持ってるから」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 19:28:10 ID:81KunRNY
女「ダ……」チラッ
男「じゃあ俺がビート板持って引っ張るから」
女「オォ、楽チン」
男「じゃなくて脚を動かすの」
女「ダ」
男「まず脚を真っ直ぐ伸ばしてみて」
女「コウ?」
男「そうそう(役得……!!)」
女「脚沈ム」
男「片足ずつバシャバシャしてみ?」
女「コウ?」バシャバシャ
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 19:29:54 ID:81KunRNY
男「そそ」
女「難シ……」
男「前に進もうとするほど沈まないから」
女「ホッホッホッ」バシャバシャ
男「膝より上も動かすイメージで」
女「コウ?」バシャバシャ
男「そそ!結構上手い!」
女「ホッホッホッ」
男「(エロい……)」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 19:58:22 ID:81KunRNY
男「よし、じゃあ次はビート板こうして」
・
・
・
「なんか、普通に練習してますね」
「もっとイチャイチャ見せつけてくるもんだと思ってました」
部長「ふふふ、そうね」
男「всё в порядке?(大丈夫?)」
女「…… в порядке!(平気!)」バシャバシャ
男「Буду через минуту(あと少しだよ)」
女「ダ! 」バシャバシャ
「え、なんかロシア語なんですけど」「やっぱイチャイチャしてますよ!」
「国際青春えもす」「動画撮りたい……」
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:23:51 ID:81KunRNY
・
・
・
男「ありがとうございました」
部長「存分に出来たみたいですね」
女「身体重ィョ」
部長「木曜日と金曜日の放課後は開放しているので是非練習してくださいね」
男「だとさ」
女「ダ……」
部長「男君に関してはいつでも練習に参加して頂いて構いませんからね」
男「いやぁ、それは……」
女「ッチ」
部長「フフフ」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:28:31 ID:81KunRNY
帰り
男「疲れたな」
女「ダ……」
男「今日はぐっすり眠れるだろ」
女「寝ルヨウニ死ヌ」
男「逆だ」
女「オメー、水泳部でモテモテダナ」
男「なんだよそれ」
女「フン」
男「ちょっと茶化されただけだろ」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:30:38 ID:81KunRNY
女「アレダヨ」
男「?」
女「浮気スンナヨ……」
男「いやしないよ」
女「フン」
男「女の事しか見てないよ」
女「……クタバレ」
男「出たクタバレ!」
女「男、一人デ水泳部行クノ禁止ナ!!」
男「えぇ?別にいいけど……」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:33:39 ID:81KunRNY
・
・
・
・
そして
「女ー!ファイッ!」「後少しでゴザル!」
「ゴー!ゴー!」
女「ハッ!ハッ!……ハァ……ハァ……!」
ピピー!!
教師「よーし女、合格」
女「ハァ……ハァ……」
教師「よく頑張ったな」
女「ハァ……スパシーバ……」
女「ヤッタ……!」
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:36:32 ID:81KunRNY
放課後
男「合格おめでと」
女「フン ヨユーのユーチャン」
男「誰だよ」
女「コレもマァ」
男「女の才能のおかげか?」
女「ンーン……男のオカゲダヨ……」
男「(え、めっちゃ可愛い)」
女「アリガト……」
男「彼氏なんだから当たり前よ」
女「ダ……」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:46:39 ID:81KunRNY
男「教えて甲斐があったってもんよ」
女「ン、楽しカッタヨ」
男「泳ぐの?」
女「泳グノ嫌イ……デモ男と泳グノ好キ」
男「……そか」
女「楽シイカラ」
男「好きならよなったよ」
女「ダ」
男「俺も女の事好きだしさ」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:50:03 ID:81KunRNY
女「……テメー」
男「いやいや、だから付き合って……るわけで」
女「……フン」
男「(でも女の口から好きって言葉聞いてない……な)」
女「……」
男「(まぁ……うん……口に出さないタイプなのかな?)」
女「シバクゾ……」
男「何でだよ」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:58:10 ID:81KunRNY
男「(聞きづれぇ……)」
女「ナァ」
男「どうした?」
女「……ナンデモネ」
男「なんでもねえのかい」
女「……ダ」
男「俺はさ」
女「?」
男「女の事大好きだし、女の事だけしか見てないから」
女「ナ、ナ、ナンダヨ急ニ……」
男「いや……まぁ言いたかっただけ」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 21:06:12 ID:81KunRNY
女「テメー……」
男「もうすぐ夏休みだけど、たくさん思い出作ろうな」
女「シャーネェナァ」
男「宿題もたんまり出るけど」
女「オッフ」
男「一緒にやろうな」
女「ン」
男「女は夏休みに向こうに帰るとかあるのか?」
女「今の所ナイ」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 21:16:54 ID:81KunRNY
男「そっか」
女「デモ、寂シクネーヨ」
男「まあご両親基本こっちだもんな」
女「ソージャネーヨ」
男「?」
女「男がイルカラ……寂シクナイ」
男「ッッ、……光栄です」
女「ダ」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 21:47:30 ID:81KunRNY
男「寂しくさせないよう頑張ります!」
女「去年ハ、アンマ遊べナカッタナ」
男「そうだね」
女「今年、ズット日本イルカラ……構エヨ」
男「(やだめっちゃ可愛い)」
女「ン」スッ
男「指切りか」スッ
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 22:01:35 ID:81KunRNY
男「なあ」
女「ン?」
男「ちゃんとロシア語勉強するから」
女「オ,オゥ」
男「きちんと向こうに言っても話せるくらいには……勉強すっからさ……」
女「ダ……///」
男「てなことで、ハリセンボンのーます」
女「……指ギッダン」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:35:30 ID:cJQYsezo
男「よし」
女「ン」ギュッ
男「どうした?」
女「……」
男「……女?」
女「……ン」
男「じゃ、じゃぁ寮の前だし帰るな?」
女「オゥ……」
男「じゃあな?」
女「ン、気ィツケロ」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:37:06 ID:cJQYsezo
帰路
男「思い詰めてた感じだったな……」
男「どうしたんだ……」
男「まさか別れたいとか……」
男「…………」
男「…………ありえる、かな?」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:39:42 ID:cJQYsezo
翌日 放課後
寮友「男!」
男「あ、寮友さん」
寮友「元気カ!?」
男「元気だよ」
寮友「元気ナイヤン!女と喧嘩!?」
男「してないよ」
寮友「そーか!」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:40:36 ID:cJQYsezo
寮友「女と仲良くシテル?」
男「んー、うん」
寮友「シテナイノ?」
男「してるんだけど……ちょっと悩みがあってさ」
寮友「!?」
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:43:04 ID:cJQYsezo
・
・
・
・
男「てなことで、もしかしたら女は俺と別れたいのかなーって」
寮友「それは絶対ナイヤン!」
男「女はあぁ見えて優しいし」
寮友「ナイナイ!女は男の事メッチャ好ッキャネン!」
男「でも、一度も好きって言われたこともないからさ……」
寮友「ホワッツ!?」
男「そういうとこも引っ掛かってて……」
寮友「ホンマカイナ」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:46:01 ID:cJQYsezo
男「俺が中学生のころから女にアプローチ?みたいにしててさ」
寮友「マージデ?」
男「付き合ってもらった?付き合ったみたいなとこあるから」
寮友「ワォ!男ゴーインナンヤネ!?」
男「強引っていうか……」
寮友「女は男にラブ!コレ、絶対!」
男「そう、なのかな……?」
寮友「女アレヤ……ツンドラ」
男「ツンデレか、いやまあツンドラなとことあるな」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:48:23 ID:cJQYsezo
寮友「寮デ男の事話スと顔赤くナルデ」
男「結構照れるからね」
寮友「ダカラ元気出すヤデ」
男「ありがと あとその関西弁なに?」
寮友「ンマイブゥーム!」
男「そっか」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:50:20 ID:cJQYsezo
夜 寮
女「(今日男と何話してたの?)」
寮友「(あれ?見てたの?)」
女「(うん)」
寮友「(見てなら話しかけてくれればいーのにー)」
女「(だ、だって仲良さそうだったから)」
寮友「(ンッフッフー、女の事話してたよ)」
女「(!? 私?)」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:52:39 ID:cJQYsezo
寮友「(男は女のこと大好きなんだね)」
女「(ふ、ふーん……)」
寮友「(悩んでたよ)」
女「(……?何で?)」
寮友「(フフフ)」
女「(な、何?)」
寮友「(1度も女から好きって言ってもらったことないって悩んでた)」
女「ッッッ、ッ……」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:56:24 ID:cJQYsezo
寮友「(男、かなり真剣に悩んでた)」
女「(そ、それは)」
寮友「(自分の事本当は好きじゃないのかもって考えてたよ、彼)」
女「(そんなこと…)」
寮友「(負い目みたいなの感じてた)」
女「(……うぅ)」
寮友「(彼の事好きなんでしょ?)」
女「(……ん)」
寮友「(何で言ってあげないのよー)」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:01:02 ID:W95QAAnU
女「(恥ずかしい…)」
寮友「(シャイかよ)」
女「(私、付き合う前に男にたくさん酷い事言ってたの)」
寮友「(そうなの?)」
女「(なんか、こう今さら好きを言葉にするのが難しくて……)」
女「(それにこれ以上好きになると……離れ離れの時に辛い)」
寮友「(男は女のためにロシア語頑張ってるんでしょ?)」
女「(うん、すごく頑張ってる)」
寮友「(自分の気持ちに素直になりなよ)」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:03:52 ID:W95QAAnU
寮友「(見てて男少し可哀想……)」
女「(ん、わかってる)」
寮友「(すごく悩んでたよ)」
女「(ん……)」
終業式
男「明日から夏休みだな」
女「オゥ」
男「なんか予定とかできたか?」
女「出掛けるヨーナノはネーヨ」
男「そっか」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:05:43 ID:W95QAAnU
女「オメー、コノ後ドースンダ」
男「特に予定はないよ」
女「ン、オメーん家行クゾ」
男「え、えぇ?」
女「宿題スル」
男「気合い入ってんな」
女「ン!」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:08:24 ID:W95QAAnU
・
・
・
妹「あ!女さん!」
女「ヨゥ」
妹「いらっしゃいませ!」
女「邪魔スルゾ」
男「どんな挨拶だよ」
妹「(はぁ……透き通ってりゅ……)」
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:11:25 ID:W95QAAnU
男「初日どころか終業式のあとから宿題するって気合い入ってるな」
女「ン」
男「言うて何するんだ?」
女「ンー?……何デモ」
男「何でもって……留学生のクラスの宿題見せてもらう限りだと……」
女「ン」スッ
男「っと、……どした?(近ッ!)」
女「ン、隣ダメ?」
男「駄目じゃないよ」
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:16:42 ID:W95QAAnU
男「(イイ匂いする……)」
女「……」ドキドキ
男「……女?」
女「チョット、オ話シタイ」
男「え?」
女「……」
男「(……まさか、別れ話)」
女「……」
男「……ど、どうした?」
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:22:33 ID:W95QAAnU
女「アノサ」
男「うん」
女「イツモ、アリガト」
男「う、うん?」
女「ダカラ、アリガト!」
男「どう……いたしまして」
女「……」
男「???(な、なんだ?何なんだ!?)」
女「……好キ」
男「っ、」
女「男ノ事、好キ」
男「ッッッ、ッ、はい」
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:25:50 ID:W95QAAnU
女「……ナンカ、ゴメン」
男「なんで謝るんだよ」
女「男ノ事好キ」
男「うん」
女「デモ、ソレ伝エルのスゴく熱クナル」
男「わかる」
女「男ガドッカ行ッタラ、……モウ日本イタクナイ」
男「行かないよ」
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:28:04 ID:W95QAAnU
女「ホント?」ジーッ
男「う、うん」
女「別レルノ嫌」
男「別れないよ」
女「ン……絶対?」
男「絶対」
女「ダ……信ジル」
男「うん」
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 23:46:10 ID:W95QAAnU
男「もしかして、寮友が何か言ってたとか?」
女「ダ……男悩ンデルッテ」
男「なんか言わせたみたいでごめん…」
女「ンーン、オレも伝えタカッタ」
男「女はそういうの口に出すの嫌なのかなーって思ってたからさ」
女「……チト恥ズカシー」
男「無理して口に出さなくてもいいからな」
女「……」
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 23:54:39 ID:W95QAAnU
男「今の言葉ですごく安心したからさ」
女「オゥ…」
男「……」ドキドキ
女「……」ドキドキ
男「(な、なんだこの雰囲気)」
男「(これあれか?あれなのか?)」
男「(いっちゃえ的な空気じゃないか!?)」
男「(いやでもここで調子のってキスしようとして嫌われても嫌だし……)」
男「(どっちなんだぁー!)」
妹「失礼しまぁーす!」
男「がっ」
妹「オゥ」
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 23:58:16 ID:W95QAAnU
妹「差し入れでぇーす!」
女「アリガトナ」
妹「どういたしましてです!」
男「(タイミングいいのか悪いのか……)」
妹「兄に変なことされてませんか!?」
男「あーほらしてねーから 出てけ」
女「ヘンなコト?」
男「女も相手しなくていいって」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:01:24 ID:nPyXoTms
妹「えへへー 二人隣り合ってるー」
男「出てけって」
妹「あぁん」
女「ヘンなコト?ナンダヨ?」
男「気にしないでいい」
女「気ニナル」
男「恋人同士がする事とかだろ……」
女「……アー」
男「まあアイツも悪気は無いんだ」
女「オメーもムッツリーニダナ」
男「何で俺がムッツリになる」
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:04:24 ID:nPyXoTms
女「……」バッ
男「何だよその両手ガードは」
女「襲ウ気ダロ?」
男「襲わねーよ」
女「ア?コンジョーナシ?リンゴ?」
男「理性があると言え」
女「イクジナシ?」
男「……」グイッ
女「ヤンッ!」ドサッ
男「これでどーかな?」
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:08:03 ID:nPyXoTms
女「……」ドキドキドキドキ
男「無抵抗じゃん」
女「テ,テメー降伏シテナイゾ……マダ……」
男「俺だって……キスくらいはしたいよ」
女「フーン……」
男「…………」
妹「あ、お兄コレッッワッフゥー!」
男「ッ!」
妹「ごごごごめんなさいいいい!!!!」ガチャン!
男「ハァ……あのバカ」
妹「オメー、運サエモ無イ奴ダナ」
男「やめて」
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:08:38 ID:nPyXoTms
あ、女と妹、まちがえた
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 23:52:56 ID:nPyXoTms
男「どーもビシッと決まらない……」
女「フフフ」
男「なんだよ」
女「男サ」
男「?」
女「オレ……何ヵ、コウ、男に優しくナイ時アル」
男「そうかな?」
女「男……優シィダロ?」
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/25(木) 00:25:57 ID:gYnPCP/6
女「思ッテル事、上手く言エナイ時アル」
男「難しいもんな」
女「ダカラ……」
男「俺だって女に対して上手く気持ちを伝えられない事はたくさんあるよ」
女「スァ?」
男「本当はいつだって側にいたい」
女「……ン」
男「たくさん出掛けてたくさん一緒に過ごしてたくさん触れ合いたい」
女「……オゥ」
男「伝えきれないくらい言葉があっーーんむッー!?」
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/26(金) 23:42:39 ID:eeUY4Yt6
女「……」
男「……」
女「Peredayetsya(伝わってるよ)」
男「……うん」
女「Не бросай меня, будь всегда со мной(だから離れないで)」
男「離れないって」
女「ダ……」
男「寂しくは……させないって努力するから」
女「ダ……」
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/26(金) 23:59:58 ID:eeUY4Yt6
男「さ、宿題の確認するぞ」
女「……ダ」
・
・
・
・
女「邪魔シタナ……」
男母「ごめんねお構いもできなくて」
妹「お、お疲れ様です!」
男「なんだお疲れ様ですって」
妹「えへぇ〜?だってぇ……」
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:08:48 ID:I9zNOCw6
男「じゃぁ送っていくから」
女「……」ペコリ
妹「あの二人がさ」
男母「?」
妹「結婚したらさ、どっちに住むのかな」
男母「どうなのかしらねえ」
妹「さっきロシア語で話してた」
男母「ホント?」
妹「もう何言ってるかさっばり」
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:11:47 ID:I9zNOCw6
男母「本気なのねぇ」
妹「絶対生まれる子供可愛いよ!ハーフダよ!?」
男母「気が早すぎるわよ…」
妹「あと女さんちょっとアジアっぽい!」
男母「そうねぇ」
妹「お兄、騙されてたりしないよね」
男母「えぇ?」
妹「あんな美人さん彼女とか……」
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:16:15 ID:I9zNOCw6
男母「それは無いわよ」
妹「かなぁ」
男母「相手のお母さんに会ったことあるし」
妹「!!???!!」
男母「男が中学の時に会ってるはずだわ……思い出した」
妹「そ、そうなの!?」
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:18:23 ID:I9zNOCw6
・
・
・
男「着いたな」
女「ダ,アリガト」
男「夏休みさ、楽しむのもいいけど」
女「?」
男「夏バテには気を付けないとな」
女「ナツパテ……暑クテ駄目ノヤツ?」
男「そうそう」
女「日本の夏ヤベーヵラナ」
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:32:01 ID:I9zNOCw6
男「体調崩したら意味無いからな」
女「ダ,オメーもナ」
男「俺は平気だよ」
女「……」
男「?」
女「……タクサン」
男「沢山?」
女「タクサン、思い出ホシイ」
男「……そうだなっ!」
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:02:40 ID:PuACQi9w
女「オメー、お楽しみでしたサセロヨ?」
男「ん?う、うん」
寮友「ヘェーイ!」
女「寮友ッ」
寮友「ラブラブダネ〜」
女「ンナコトネーヨ」
寮友「マタマタ〜!」
男「それじゃ」
寮友「マタネー!」
女「マタナ」
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:07:11 ID:PuACQi9w
寮友「(チューした?)」
女「(な、何急に……)」
寮友「あれ?否定しないのー?」
女「(しっ……し、……ta)」
寮友「オゥ!」
女「(恋人同士なんだし……キスくらいするわよ……)」
寮友「(じゃあ男君に本気なんだ)」
女「(……うん)」
寮友「(羨ましいなあ)」
女「(寮友だって彼氏いるんでしょ?)」
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:13:58 ID:t7h2eVGU
寮友「(オゥ 別れたよー)」
女「(そうなの!?)」
寮友「(色々と難しいネ……言語?人種の壁?)」
女「(人種…)」
寮友「(お互いのこと受け入れられる……相性みたいなのが合わなかったかな?)」
女「(そっか)」
寮友「(結局手も繋がないで別れたヨー)」
女「(日本人は臆病?奥手?って言うし)」
寮友「(でも胸はめっちゃ見てきたネ)」バイン
女「(ムッツリが多いもんね、日本人)」
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:18:04 ID:t7h2eVGU
男「ヘックション!」
妹「ちょっとー風邪ー?」
男「いや、いきなりムズムズしてきた」
妹「ふーん」
男「なんだよ」
妹「チューしてたくせに」
男「なっ、してねーし!」
妹「はい嘘ー!めっちゃグロス唇についてるんですけどぉー!?」
男「ぬぉっ!?」
妹「まさか留学生に手を出すなんて……」
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:21:15 ID:t7h2eVGU
男「て、手を出すってなんだ」
妹「ねーいつから付き合ってるの?」
男「……内緒だそんなもん」
妹「中学でしょ」
男「っ」
妹「この間は一年半経ってないって嘘ついてたけどー」
男「そんなんどーだっていいだろ」
妹「馴れ初めくらいは気になるもん」
男「気なるな」
妹「教えてよー」
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:25:47 ID:t7h2eVGU
寮友「(でも二人って中学のころから付き合ってるんでしょ?)」
女「(えー、えー……まあ……)」
寮友「(いつから男のこと好きなの?)」
女「(えー?わかんないっ)」
寮友「(あぁん!誤魔化し禁止!)」コチョコチョ
女「(いやっちょ……あん)」
寮友「(女と初めて会った時から男ばっかり見てるの気になってたヨー)」
女「(うぅ)」
寮友「(出会った時からラブラブ?)」
女「(んーん 逆 )」
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:11:15 ID:t7h2eVGU
・
・
・
・
数年前 男女 中学生のお年頃
男「え?俺だけ!?」
教師「んー、男子でロシア語選択したの男だけだったわ」
男「えっと、どうなるんですか?」
教師「先生は一人でも興味があるなら是非って言ってるから」
男「教室に俺一人です……か?」
教室「まあそういうこと」
男「マジか……」
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:16:49 ID:t7h2eVGU
語学選択
先生「コンニチハ!」
男「あ、よ、よろしくお願いします!」
先生「お名前は?」
男「男と言います!」
先生「ワタシ、女母と言いマス!」
男「(おぉ、ロシアっぽい名前や……)」
先生「男君は何故ロシア語を習イタイのデスカ?」
男「えっと、憧れの競泳選手がロシア人で……」
先生「オゥ!ソーナノデスネ!」
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:22:14 ID:t7h2eVGU
男「頑張ります!」
先生「Давайте сделаем все возможное!」
男「??」ポカーン
先生「頑張ってーイキマッショイ!と言イマシタ!」
男「おぉ……」
半年後
先生「男、トテモトテモ覚えるの早いデスネ」
男「スパシーバであります」
先生「ソロソロ、文通をしてミマショウ!」
男「文通?」
先生「ソデース!文を書イテ、オ話!」
男「誰と……ですか……?」ポカーン
先生「フフフ ソレは秘密デス」
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:26:13 ID:t7h2eVGU
男「一通りプロフィール的な?事書きました!」
先生「フムフム ……デハ、預りマス!」
男「え、お相手は誰なんですか?」
先生「モチロン、ロシア人デスヨ」
男「先生じゃなくて?」
先生「フフフ 違いマース」
男「(うーん、じゃあ先生の知り合いってとこか……ちゃんと書けてたかな……)」
数日後
先生「デハ、コレを渡してオキマース」
男「あ、文通ですね」
先生「オ返事デスヨ」
男「2通……?」
先生「コッチの中身は私ニハ、見ルナと言う事デス」
男「は、はぁ」
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:29:59 ID:t7h2eVGU
先生「ジャ、私1度職員室戻リマスネ」
男「あ、はい」
先生「マタ、オ返事を書いておいてクダサイネ」ガララッ
男「はーい」
男「うぉっ、ロシア語の返事か」
男「まずこれを解読せな……」
男「んでこっちの紙は何だろう」ガサガサ
男「……?」
便箋の中心に一言 「クタバレ シバクゾ」
男「……え?」
男「いや、……うん …… 」
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 21:01:39 ID:t7h2eVGU
男「……いや、えぇ……??」
男「カタカナで……」
男「女の子の字……っぽいよな……」
男「いやいや……クタバレって」
男「こっちの便箋には普通に書かれてるのに」
男「なぜこっちはこんなに物騒なんだ」
先生「戻リマシター」
男「おぁっ」
先生「捗ッテマスカ?」
男「は、はいまあ」
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 21:03:46 ID:t7h2eVGU
・
・
・
男「書けた」
先生「オゥ!それではコノ封筒に入レマス」
男「あの、先生?」
先生「?」
男「このお相手は女性ですか?」
先生「オゥ!メイタンテイ!」
男「女性?」
先生「ソーデス!」
男「な、なるほど」
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 21:09:14 ID:t7h2eVGU
数日後
先生「オ返事きてマース」
男「あ、ども……」
先生「また2通アリマスヨ!」
男「(嫌な予感)」
男「じゃあこっちは帰ってから見ます」
先生「オゥ!秘密のヤリトーリ」
男「いやいやいや……(やっぱ先生が書いてるわけじゃないよな……)」
先生「フフフ」
ーーー その日の夜 家
「シバクゾ クタバレ」
男「いや同じィィー!」
男「この前より字大きくなってるゥー!」
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 21:13:49 ID:t7h2eVGU
学校
友「あー今日は午後全部語学だから楽だわー」
男「まあなあ」
友「ロシア語お前だけなのは笑うけど」
男「ホントに孤独だからな」
友「まあみんな英語いくよなー 女子は韓国語多いしフランス語もかなり人気だし」
男「友たちサッカー部はみんなポルトガル語だろ?」
友「そそ、先生サッカーめっちゃ上手いんだぜ」
男「ふーん」
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 23:13:24 ID:l7XxKvLY
乙
もしかしてだけど未完作品とかありませんよね???
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 08:01:20 ID:oKmaiLgU
>>192
え、怖い
194
:
じゅんじゅわー&
◆r4BoiQ1bWs
:2020/06/28(日) 08:03:05 ID:oKmaiLgU
お嬢様「......」ジーッ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1396111226/
これかなあ
幼馴染「ボクは君みたいな貧乏人には興味無いからね」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1412678842/
これと
幽霊女「一生のお願い!ちょっとでいいから憑かせて!」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1399114730/
これはそのうち書き直す
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 13:00:09 ID:qTyGkfzk
やっぱり...
応援してるよー、他の奴の続きもまってます( ・∀・)
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 15:18:21 ID:qmgLpM0w
>>192
なんで分かるんだそういうの
すごいな
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:39:20 ID:SPqjsC2.
ありがとう
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:47:12 ID:SPqjsC2.
午後
先生「コンニチハー」ガララ
男「宜しくお願……」
女「……」スタスタ
先生「今日ハネ、女チャンも一緒に勉強シマース」
男「(すっっっっっげぇ可愛い……)」
女「……」
男「えっと、もしかして先生の……」
先生「ソデース!Моя дочьデス!」
男「(娘さんか……顔似てるなあ)」
先生「ホラ、挨拶」
女「…………」プイ
先生「ンー、ゴ機嫌ナナメ?」
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:49:30 ID:SPqjsC2.
先生「ホラ、男君ノ隣に座ッテ!」
女「……」ッチ
男「(あ、今心で舌打ちした気がする)」
先生「ソレジャ、1度職員室戻リマスネ」
男「あ、はい」
女「……」
先生「チョト時間カカルカラ、自己紹介シテテ!」
男「えぇ……」
女「……」
男「いっちゃった……」
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:52:51 ID:SPqjsC2.
女「……」腕を組んで仁王立ち
男「あ、あの……」
女「…………」ゴゴゴゴゴゴ
男「(やべーよーゴゴゴ言ってるよぉ……)」
男「(擬音でゴゴゴ出してるよ……)」
女「オイ」
男「え、何」
女「クタバレ」
男「あーなるほど」
女「ア?」
男「手紙の……相手……?」
女「シバクゾ」
男「ですよね」
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:55:05 ID:SPqjsC2.
女「男……」ゴゴゴゴゴゴ
男「な、何でしょう」
女「ペラペーラペーラペラ」
男「え、えっ?えっ?」
女「ペラペーラペーラペラ ペラペーラペーラペラ」
男「あ、ご、ごめん 何言ってるかよく……」
女「ハァ……」
男「まだちょっとリスニングが」
女「クタバレ」
男「あはい怒ってるんですね」
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 18:33:00 ID:SPqjsC2.
男「(えなんで?何で?何でこんなお怒りなんだ!?)」
女「……」ギロッ
男「えっと……」
女「スァ?」
男「お、俺何かしました……っけ?」
女「……ハァ……」
男「???」
先生「お待タセー」ガララ
女「ッチ」
先生「ホラホラ女チャン座っテ!」
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 19:26:51 ID:SPqjsC2.
男「……(えー気まずい)」
先生「ソレジャ、お互いの印象!」
男「印象……」
先生「女チャンは日本語デ!男君はロシア語デ!」
男「えっと」
女「обычный(平凡)」
男「うぐっ……」
女「スァ?Я скажу тебе, что надо делать(意味わかるんだ )」
先生「女チャン、日本語デ!」
女「……ンー、隣にネー」
先生「ンモゥ……男君ハ?」
男「えっと」
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 20:01:40 ID:SPqjsC2.
女「ンー、特にネー」
先生「ンモゥ、男君ハ?」
男「えっと……」
女「……」ジロッ
男「страшный человек……?(怖い人)」
女「ッァン?」
先生「フフフ」
男「いやだってめっちゃ睨んでくるし!」
女「ッチ」
先生「女チャン怖いデスカ?」
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 20:16:23 ID:SPqjsC2.
男「……」チラッ
女「ナンダヨ」
男「いや、まあ可愛いです……」
先生「オゥ!女チャン、ミーラヤ!」
女「テメェ」
先生「フフフ 仲良くシテクダサイネ?」
男「はい……」
女「ッチ」
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 20:27:00 ID:SPqjsC2.
ーー休み時間
女「……」
男「……(こっち見てる)」
女「……」
男「(いや睨んでる)」
女「……オイ」
男「な、何」チラッ
女「何、ジャネーヨ」
男「えてか怒ってるの?」
女「……怒ル?」
男「ты злишься? (怒ってるの?)」
女「ン」コクン
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 21:29:38 ID:SPqjsC2.
男「Зачем(どうして?)」
女「это твоя вина(あなたのせい)」
男「えっと……俺の、せい?」
女「……」
男「俺、何かした?」
女「テメェ ロシア語何デ選ンダ?」
男「いや、まあ……憧れの水泳選手がロシア人だったから……ってだけで」
女「ソレダケ?」
男「……まぁ」
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:18:59 ID:SPqjsC2.
女「ハァ……」ギロッ
男「(ギロッて……)」
女「オメーのセイ」
男「だから何が?」
女「オメーが、ロシア語、選ンダカラ」
男「うん」
女「オメーが、選バナケレバ……」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:23:00 ID:SPqjsC2.
・
・
・
女「(ねぇママ?)」
先生「(なーに?)」
女「(その語学のやつって誰もロシア語選ばないとどーなるの?)」
先生「(んー悲しいこと言うわね)」
女「(もし0人だったら!)」
先生「(そしたらロシアに戻るかもしれないなあ)」
女「(ホント!?)」
先生「(そしたらパパにもお婆ちゃんにも会えるねえ)」
女「 (誰も選ばないといいかも……!)」
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:26:19 ID:SPqjsC2.
先生「(こらこら)」
女「(ママ、パパと会いたいでしょ?)」
先生「(そりゃもちろん)」
女「(きっと0人だよ、うん!)」
先生「(でも一人でもいたら教えるからね)」
女「(えーー)」
先生「(ロシア語勉強したいって子が一人でもいるならねぇ)」
女「(きっと0!)」
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:31:03 ID:SPqjsC2.
ーーー
先生「(タダイマー)」
女「(お帰りなさい、どうだった?)」
先生「(A中とB中はまさかの0人……ちょっと悲しいわねぇ)」
女「(本当!?嬉しい!!)」
先生「(あなたねぇ……)」
ーーーーー
先生「(ただいまっ)」
女「(お帰り!どうだった!?)」
先生「(1人、男子の子が勉強したいって言ってくれたのよ)」
女「(えっ……?)」
先生「(1人でもいてくれるなら、教えてあげないとね?)」
女「(えっ)」
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:33:29 ID:SPqjsC2.
先生「(んもぅ、そんなガッカリしないで)」
女「(だって……ソイツいなければ帰れたんでしょ?)」
先生「(かもしれないって話よ)」
女「(パパにだって……会えたのに……)」
先生「(オゥ、そんな怒らないで)」
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:35:45 ID:SPqjsC2.
先生「(女ちゃんだって高校はこっちの予定でしょ?)」
女「……」
先生「(それにパパは来年か再来年にはこつまちに……)」
女「(ソイツ、ロシア語辞めさせよーよ)」
先生「(んもう、そんなこと言わないの)」
女「(絶対辞めさせる……)」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:40:54 ID:SPqjsC2.
。。。。。。
。。。。
。。
男「あ、なるほど」
女「テメー」
男「いやそうは言われましても」
女「……」
男「その、ごめんなさい」
女「……」
男「ロシア語選んでしまって……」
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:50:02 ID:SPqjsC2.
先生「仲良クシテマスカー?」ガララ
男「……」ズゥーン
女「……」
先生「オゥ!」
男「なんか、すいませんでした」
先生「??」
男「俺がロシア語選んだせいで……」
女「……」
先生「ンーん、トテモ嬉シイデスヨ」
男「いやでも」
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:10:33 ID:zIL5bsvY
先生「フフフ」
女「……ッチ」
先生「男君ニハ、トテモとても感謝してマス」
男「えぇ」
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:14:07 ID:zIL5bsvY
・
・
・
その日の夜
母国語での会話で () つけんのやめます
女「ねぇ!」
女母「どうしたの?」
女「なんで感謝なんかしてんの!?」
女母「フフフ」
女「ママ、お父さんに会いに行けたかもしれないのに!」
女母「逆よ、逆」
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:18:04 ID:zIL5bsvY
女「はぁ?」
女母「彼がね、授業選択したじゃない?」
女「う、うん」
女母「たった1人とはいえ、学びたいっていうんだから残って教えようと思ったの」
女「ん」
女母「それで吹っ切れて幅広く講師として登録してたら」
女母「来月から大手露語学校の先生になってくれって!」
女母「そしたらパパも来月からこっち来れるのよ!」
女「え?」
女母「だからパパに会いに行くどころかこっちで暮らせるの!」
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:20:32 ID:zIL5bsvY
女「……え?」
女母「男君はラッキーボーイね」
女「……あ、そう」
女母「彼のおかけで吹っ切れたらたくさん仕事も舞い込んできたし」
女「うん」
女母「パパもこっち来るし」
女「え、」
女「(気まずいっっ!)」
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:22:34 ID:zIL5bsvY
翌週
男友「な、なあ」
男「ん?」
男友「語学のときにさ、お前の隣にいた子なんなん?」
男「あー、先生の娘さん」
男友「マジで?純ロシア?」
男「そそ、タメだって」
男友「めっっちゃ可愛くね?」
男「まあ……可愛い、けど」
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:24:40 ID:zIL5bsvY
男友「はぁぁーー!!俺もロシア語にしておけばよかった」
男「やめとけシバかれるぞ」
男友「あんな可愛い子にならシバかれてもいいわ!」
男「でも怖いよ」
男友「なんで?」
男「なんか、うん……怒ると怖い」
男友「え?お前何したんだよ」
男「いやあ……かくかくしかじか」
男友「……それめっちゃ恨まれてるな」
男「だろ?」
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:26:56 ID:zIL5bsvY
男「今日も午後から来るって言ってた」
男友「でも可愛いしよくね?」
男「隣に座るんだぞ?めっちゃ怒ってんだぞ?」
男友「今のうちに拝んでおけよ」
男「無理見れない」
男友「顔無理なら胸だけでも見とけ!」
男「いやそれが結構大きくてだな」
男友「見てるじゃねーか」
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:31:06 ID:zIL5bsvY
授業
男「……」
女「……」
先生「フフフ」
女「……ッチ」
男「あ、あの」
女「アン?」
男「俺ロシア語辞めます」
先生「オゥ」
男「結構覚えてきたし、教材も買い込んだんで……あとは自力で頑張ります」
女「……」
男「うちも単身赴任なんで、女さんの気持ちすごくわかります」
女「(タンシンフニン?)」
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