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幼馴染「おはようの挨拶〜!」男「ひっつくな!!」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/03(日) 23:35:46 ID:wn1XdCsk
男「離れろっ!!」ググググ
幼馴染「な、なんでよぉ〜!」グイグイ
幼馴染「古い付き合いなんだからこれくらい当たり前なんじゃない!冷たいんだからっ!」
男「おらっ!!もう授業始まるんだ!!さっさとクラス戻れよ!!」
幼馴染「もう!じゃあまた後でちょっかい出しにくるからねー!!」バイバーイ
同級生男「はぁ…本当仲良いなお前ら…ごちそうさん…」
男「ったく…」
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 23:20:48 ID:6l8IztPc
男「……」ググッ
地味子「あっ」
男「近すぎる。飯を食わせてくれよ。」プイッ
地味子「あっ……」
地味子(き、嫌われた…?嫌われた…?し、しつこくしすぎた…!!昨日も私しつこくしちゃった…!!また…!!)
地味子「……」ウツムキ
男「……」モグモグ
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 23:26:20 ID:6l8IztPc
地味子「…ひっ…ひっく…」ポロッ
男「えっ?」
男「お、おいおい。」
地味子「い、いやっ、ひっ…!ご、ごめんなさいっ!…っく…」ポロポロ
同級生女「あーあー、男泣かしたぁ。」
ザワ ザワザワ
男「な、泣くな泣くな…。おい…。俺は別にそんなつもりじゃあないんだぜ?」
地味子「嫌だ…っ!ごめんっ、なさい…!涙がっ…ごめん…!」
男「落ち着け落ち着け!なぁ?俺が悪かった!なぁ?」サスサス
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 23:31:03 ID:6l8IztPc
男「ほ、保健室行こう!なぁ?そこに行ったら落ち着くしな?なぁ?」サスサス
地味子「……」コクコク
同級生女「モテ男。」
男「うるせえお前は!」テクテク
地味子「……」テクテク
〜〜〜
廊下
幼馴染「よしこの作戦でいくわよ」ツカツカ
イケメン「はい……」トテトテ
幼馴染「あ、男。」
幼馴染「!!!!???!!?」
男「大丈夫か?」サスサス
地味子「ご、ごめんなさい…。」
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 23:35:46 ID:6l8IztPc
イケメン「あちゃぁ〜…」
幼馴染「お、男…。そんな…。」ズーン
イケメン「でもあの子なんだか泣いてなかったかな?」
幼馴染「え?」
イケメン「うん、泣いてたと思うけど…」
幼馴染「あの子が泣いてた…考えられるのは…」
幼馴染(あの子が告る→お断り→泣く→なだめに出ただけ)
幼馴染「イケるわ」
イケメン「え?」
幼馴染「今日はこのくらいにしといてやるわ!!」
イケメン「え?え?え?」
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 23:45:55 ID:6l8IztPc
ヤンキー女「ふぅ〜ごちそうさん〜。」フゥー
同級生男「おいしかった。」
ヤンキー女「なあ!美味かったな!」
同級生男「ちょっとその…」
ヤンキー女「あん?」
同級生男(密着してるから太ももとかスカートとかその諸々…)
同級生男「やっぱり近いよ。」
ヤンキー女「なんだよ!舎弟だろぉ!///」
ヤンキー女(なんかこいつとは話が弾むな。)
ヤンキー女(地味子みてえに気兼ねなく喋れる感じするわ。)
ヤンキー女(なんか緊張が解けてきたな…ちょっくら俺からもモーション掛けてみるか!)
ヤンキー女「舎弟なんだからこれくらい良いんだよぉ!」カタカケ
同級生男「おい!近いぞ!///」
同級生男(クソッ!やっぱ男みたいにドシッと構えらんねえ!!)
同級生(本気になったらピエロだぜ!!)
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 23:55:08 ID:6l8IztPc
保健室
地味子「本当にごめんなさい。私なんだかかんちg
男「謝るのは俺の方だよ。」
男「押しのけたのはそういうつもりじゃなくてさ…。」
男「その…なんだ…小っ恥ずかしくて…つい力が入って…。ごめん…。」
地味子「……いえ。」
地味子(優しい…優しい…男くん優しい…。嫌われてないよね…?嫌われてないよね…?そうだよね…いきなり泣いちゃったのに背中さすってくれて、ここまで優しい言葉かけ続けてくれて…優しい…好き…好き…。でも私もしつこくしちゃった…だから私も抑えなきゃいけない…。)
地味子「そのまた一緒お昼ご飯食べても良いですか…?」
男「あ、ああ!もちろんよ!その、今度からは向かい合ってな!」
地味子「ええ…。」ニコ
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 00:07:16 ID:AiTgokks
放課後 中庭
男「」ボケーッ
同級生男「」ボケーッ
同級生男「男さ。」
男「ん」
同級生男「恋愛においては女の方が一枚も二枚も上手ってのは本当だな。」
男「本当だよ。」
男「魔性ってのはすげえぞ。色気に揺らいで涙でたじろいだ。」
同級生男「マジか。俺は色気に揺らいだ。」
男&同級生男「はぁ……」
男「どうも男ってのはカッコ悪いな…」
同級生男「ああ…」
80
:
プラ
◆LzNc5lMncg
:2020/05/27(水) 00:35:09 ID:clowf87Q
面白い。見てるで( ゚Д゚)
81
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 00:46:21 ID:AiTgokks
ヤンキー女「何ぃ!?泣かされただぁ!?どこの男だ!?俺がとっちめてやる!」
地味子「落ち着いてヤンちゃん!」ガシッ
地味子「私が悪かったんだもん…」
ヤンキー女「あぁ?」
地味子「その…他に仲の良い子が居るから私も焦っちゃってしつこくしちゃって…近すぎちゃって…それで向こうの反応にびっくりしちゃって…」
ヤンキー女「なんだよ…」
地味子「女って弱いね…男の人の見えない心に振り回されちゃうんだもん…」
ヤンキー女「振り回される……か」
『なんだよぉ!!舎弟だろぉ!!』
ヤンキー女「……」
ヤンキー女(俺も調子乗っちまったかな…)
ヤンキー女「女ってのはカッコ悪いな……」
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 00:57:46 ID:AiTgokks
振った振られたどちらが惨め?心はお互い振れている。
その場泣くのか後から泣くか、男女の間にゃ涙あり。
押しては引いて上手に下手、恋情土俵に待ったはない。
つづく
83
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 04:56:01 ID:0MvkZfpQ
面白いがな
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 21:48:43 ID:AiTgokks
男女の間の事で苦悩を深めた男と同級生男。同じく悩めるヤンキー女と地味子の乙女たち。そんなこんなでここ数日は大きな事もなく過ぎていったのであった。
そしてある休日の事。
同級生男「ああ、この商店街はそこの角を右に曲がって3つ目の信号の横断歩道を渡ってその先をまっすぐですよ。15分くらいかな?」
「あらどうもお時間を取らせてしまいまして、ありがとうございますわ。」
同級生男「いえいえではお気をつけて。」
サッ
「ええーっと、そこの角を右に曲がって3つ目の信号の横断歩道を渡って……」
同級生男(なんだこの子は…人の道を遮って…)
「ああ〜どうしましょう、初めて参った見知らぬ場所で果たして行ったことのない所に迷わずに行けるでしょうか…?」
「あぁ〜私(わたくし)黒服もつけずに出てきてしまったものだから迷わずに行けますでしょうか…?」チラッチラッ
同級生男(なんだなんだ…。これ見よがしに…。)
同級生男「ど、道中お気をつけて…で、では…」サッ
「…」サッ
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 21:56:20 ID:AiTgokks
同級生男「……」
「……」
同級生男「……」ササッ
「……」ササッ
同級生男「……」サササッ
「……」サササッ
同級生男(俺の勘によればこのまま道案内に付き合ったら間違いなく面倒な事になる。この子はそういう類の子だ。なんとしても通り抜けなければ…。)
同級生男「ああっ!」ユビサシ
「!?」フリムキ
同級生男(今だ)サッ
「お待ちなさい」ガッ
同級生男「あっ!?」
同級生男「……」
お嬢様「もし。あなた。よろしければ道案内頼まれてよくって?」
同級生男「ええ…?」
86
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 22:27:12 ID:AiTgokks
同級生男(道案内ってあんた…。これから街に暇潰そうと思ってついそこのアパートから出てきたってのに…。」
お嬢様「いつもは黒服を帯同して車で移動しているものですから、このように街を歩くのに慣れていないので…。」グググ
同級生男(す、凄い力で袖を掴むなこの子は。いかんいかん。このままズルズルと向こうのペースに引き込まれたら休日が無くなっちまうぞ…。どうにか気をそらさないと。)
同級生男「へぇ…黒服を帯同して車で移動…。さぞかし高名な所のご令嬢でらっしゃるんですね?」
お嬢様「あらあら、お分かりになって?」
同級生男「え?え、ええ!まぁ〜なんと申しますか、お上品な言葉遣いにお上品なお召ものに…えーっとそれにふさわしい雰囲気もあって…その…はい…お綺麗で…?」
お嬢様「あら…あらあら…ふ、ふふふ!口がお上手ですねぇ…。」
同級生男(ちくしょう!そう言いながら袖を離さないなこの子は!!)
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 22:44:37 ID:AiTgokks
お嬢様「ふふふ…」ジロジロ
お嬢様「良い…!お気に召しましたわ!あなたが今日の黒服よ!案内しなさいな!」
同級生男「え、えぇ…?」
同級生男(冗談じゃねえよ!俺の勘が当たっちまった!こ、ここはハッキリとキッパリと断りを入れて…)
お嬢様「返事は?」
同級生男「はい。」
お嬢様「よろしい。参りましょう?」
同級生男「……はい。」
同級生男(俺も人がいいなぁ……)
88
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 23:15:25 ID:AiTgokks
○○町の商店街
ヘーイイラッシャーイ コレチョウダイ アイヨォ
ワイワイガヤガヤ
お嬢様「ここが商店街ですのね。」フンフン
同級生男「はい…」
お嬢様「ここには何があるのかしら?」
同級生男「うーん、まあ日常品から食品とその他諸々が揃うような場所ですかね…?」
お嬢様「ふーん?賑やかな所ですのねぇ」テクテク
お嬢様「あらあら…お肉がこんなにいっぱい。」
肉屋店主「おっ!ここらじゃ見かけないお人形のような美人さんで!」
お嬢様「あらあらお上手ですねぇ。何かいただこうかしら?」
肉屋店主「あいよ!今日はどんな料理に肉を使うので?」
お嬢様「お料理?ああ私には専属の料理人がおりますので何もできないんですの。」
肉屋店主「ああそう!どうりで綺麗な御手してらぁ!」
お嬢様「うふふふ!」
肉屋店主「あーっはっはっ!!」
同級生男「なーんか嫌な予感がするな…。」
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 23:27:19 ID:AiTgokks
お嬢様「あら?お肉屋さんなのにクロケットを置いてらっしゃるの?」
肉屋店主「クロケット?ああ!コロッケの事ねぇ!ええ!肉屋にコロッケがあるってえのは令嬢にお付きさんが居るってくらい当たり前の事なんですよ!」
お嬢様「あらそうなの?そしたらこのクロケットを一つ頂こうかしらね。」
肉屋店主「あいよ!ウチのコロッケは特別良い牛肉使ってますからね!美味しいよ!」
肉屋店主「あいよ!!10万円!!」
お嬢様「あら安いのねぇ!」
アーハッハッハッ ウフフフ
同級生男(冗談に受け取ってんのかマジで捉えてんのか分からんな…。)
お嬢様「ほらあなた。」
同級生男「え?あ、はい?」
お嬢様「お代。」
同級生男「は? あ、あの財布…」
お嬢様「おサイフなんて持ってなくてよ?」
同級生男(厄日だ…厄日…。見ず知らずの男をアゴで使ってしかも勘定もこっち持ちかい…)
肉屋店主「お!あんたが大蔵大臣かい!10万円!」
同級生男「あ、あはは。えっとおいくらで?」
肉屋店主「350円」
同級生男「たっけ…」
90
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 23:37:26 ID:AiTgokks
サクッ
お嬢様「んーん!美味しいクロケットねぇ!今度作ってもらおうかしら!」
同級生男「あ、あはは…それは良かったですね…」
同級生男(ちくしょう…これが箱入り娘の世間知らずか…こんな調子じゃ今日で俺の今月の生活費がぶっ飛ぶぞ。)
お嬢様「あら!あれも美味しそうねぇ!」
同級生男「あーたこ焼きですか?あれはね…よして置いた良いと思いますよ?」
お嬢様「なぜ?」
同級生男「とてもあなたのようなご令嬢の口に合うようなものではありませんよ?何せ熱いから火傷しますよ?」
同級生男「社会見学かなんか知りませんけど今日はここらで
オヒトツイタダイテモヨロシクッテ?
アイヨォ!!
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 23:45:47 ID:AiTgokks
お嬢様「あつつ…んーん!熱いですけど美味しいものですのねぇ!面白いお味ですこと!」ハフハフ
同級生男(ちくしょう…。あのたこ焼き屋め…6個で550円税込でおまけもしやがらねえでやんの…。)
お嬢様「あら!あれは何ですの?」
同級生男「うん?あー…あそこはやめておいた方がいいですよ?ゲームセンターと言って街の悪い奴がこぞって集まるような危ない場所ですからね。あなたみたいな令嬢が赴くような場所ではないですよ?」
お嬢様「あらあらそうですの…でも気になりますねぇ…中には一体何があるのですか?」
同級生男「え?えーっとゲームと言ってですね。教育上大変よろしくない物がそれはもう所狭しと並んでいてですね?それこそあなたのような令嬢が赴くような場所では…あ!ちょっと!あなた!ちょっと!!」
92
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/27(水) 23:55:42 ID:AiTgokks
お嬢様「き〜み〜が〜いた夏は〜♩」
同級生男(ちくしょう…太鼓の達人をしこたまやったあげく、外に出りゃこれはなにとかあれはなにとかポンポン買い食いしやがって…。一体いくらかかったと思ってんだ…。)
同級生男(それよりも…。)
同級生男「ちょっとあなた。大丈夫ですか?歩き方が…」
お嬢様「ああ、ちょっとさっきから足首の裏が痛くって…」
同級生男「何?どれ?」
お嬢様「きゃっ!女性の御足をいきなり覗き込むなんてはしたないですわ!」
同級生男「おっとこれは失礼…でも、あーあ、これは靴ズレですよ。」
同級生男「痛いでしょう。公園ありますからそこで休みましょう。」
お嬢様「……ええ。」
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 00:09:33 ID:xXoMaZrU
公園のベンチ
お嬢様(はー!商店街という所は楽しい所でしたねえ!)
お嬢様(普段お家では口に出来ないような美味しいものばかりで。あのゲームセンターでやったお太鼓のゲームもクラシックとはまた違う趣の音楽の耳触りがまた良くって…。)
お嬢様「き〜み〜が〜いた夏は〜♩…」
お嬢様(すっかり遊んでしまいました。たまには黒服を帯同させないで外に出てみるのも良いものですわね…。)
同級生男「はいはい〜。買ってきましたよ絆創膏と消毒液。」ガサッ
お嬢様「あらご苦労様。じゃあ施術を。」
同級生男「ええ?僕がやるんですか?さっき女の足を覗き込むのははしたないって…」
お嬢様「あらこれは施術でしょう?私はやる事ができないわ。」
同級生男「なんだ…あなたは身の回りは自分でやらないんだな…」
お嬢様「ほら、はやく!」
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 00:16:52 ID:xXoMaZrU
同級生男「はぁ…。じゃ、失礼しますよ…。」グイッ
お嬢様「あっ…」
同級生男「ちょっと滲みますからね?我慢してくださいね。」
お嬢様「///」
お嬢様(なんだか男の人にお靴を脱がしてもらうなんてドキドキしますわね…)
同級生男「庶民の汚いハンカチなのも我慢してくださいよ?あーあ、水膨れが破れちゃって…。車ばかりで自分の足で歩かないから…。染み込ませてっと…。」
お嬢様「いたたっ…。もう少し優しく…。」
同級生男「消毒液なんですから優しくも何もありませんよ!我慢我慢!」
お嬢様(………)
お嬢様(そういえばこの人からは浮ついたものを感じませんね…。)
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 00:30:34 ID:xXoMaZrU
お嬢様(往来で何故だか彼に話しかけてしまったけれど…なんだかこの人なら親切にしてくれそうな気がしました…。)
お嬢様(男の人ったらお話したら浮ついた調子になっちゃって媚びたりイヤらしい目つきになったりで嫌だけれど…この人はなんだか…)
お嬢様「あなたにお時間を取らせてしまいましたけれどご迷惑じゃなくって?」
同級生男「はい?今更なんですか…。気に入ったから案内しなさいだのなんだの言ったのはあなたでしょう?」
お嬢様「けれどもなぜ途中でお逃げになられなかったので?」
同級生男(なんでって…あんたが逃がさないわ勝手に買うわで…まぁ…適当に穏便にやるか…)
同級生男「案内しろっていうから案内しただけですよ。頼まれたら断りにくいでしょう?」
お嬢様「……あなたお名前は?」
同級生男「名前?ただの通りすがりですよ?ただの気まぐれで案内しただけですから教えるような者では…」
お嬢様「私は"お嬢様"。さぁ名乗りました。名乗られたら返すのが礼儀ではなくって?」
同級生男「ええ…。僕は"同級生男"です…。」
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 00:38:11 ID:xXoMaZrU
お嬢様「そう…。うふ、うふふふ…。」
同級生男(なんだなんだ…。世間知らずの箱入り娘は何を考えてるのか分からん…。)
同級生男「はい、終わりましたよ。」ハァ
お嬢様「うふふ…。分かりました。うん!決めましたわ!」
同級生男「何を?」
お嬢様「あなたを私の付き人として任命するわ。」
同級生男「は?」
お嬢様「付き人よ?××財閥令嬢の付き人といえば世間で箔がつくものなのよ?」
同級生男(おいおいおい!!勘弁してくれ!!今日みたいに振り回されたら俺の財布がいくつあっても足りねえぞ!!)
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 00:47:52 ID:xXoMaZrU
同級生男(あんまり人が良いってのも考えもんだ…。ここはきっぱりとかつ穏便に断るぞ…!!)
同級生男「それはできないお願いですよ。」
お嬢様「え?なぜ?」
同級生男「××財閥の令嬢の付き人は確かに箔はつくでしょう。しかし僕はただの通りすがりの庶民ですよ。住む世界が違うんです。ね?令嬢はその世界に見合ったものを揃えてそういう生活をしなきゃいけないですよ。」
同級生男「僕はね?ぼろアパートで暮らしている貧乏人なんです。だから見合ったものでそういう生活をするんです。とてもじゃないがあなたのような美人さんと居るわけにはいけないんですよ。」
お嬢様(美人さん…って…)
同級生男「一期一会って言うでしょう?そういうことですよ。」
お嬢様「でも…」
同級生男「でもね?今日会って案内したのも縁か何かでしょう。」
同級生男「だからどこかで、偶然またお会いできたらその時は付き人として案内しますよ。」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 00:57:34 ID:xXoMaZrU
同級生男「ね?」
お嬢様(この人…やっぱり他の男の人と違うわ…。)
お嬢様(本当に人の為の事を考えて、自分の出世に目の色を変えないで言ってくれている…。でも…。やっぱり置いておきたいわ…。)
同級生男(うん…うん…!!!!我ながら小洒落た断り方をしたな…!!!!こうやって穏便に済ませれば大丈夫だろ!!カッコいいぞ!!!!今の俺はカッコいい!!!)ドヤ
同級生男「さぁ今日はもう帰りましょう。お家の方々も心配してるでしょう。」スクッ
お嬢様「ええ…。」
同級生男「………どうしました?」
お嬢様「歩けないわ。」
同級生男「は?」
お嬢様「おぶって。」
同級生男「は?」
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 01:09:14 ID:xXoMaZrU
ヤンキー女「いい日〜旅立ちぃ〜♩」チャリンコ
ヤンキー女「はにゃららら〜ほにゃらら〜♩」
ヤンキー女(ここ最近毎日同級生男と昼飯一緒でダベるの楽しくて機嫌が良いんだよな〜♩)
ヤンキー女(そろそろここらで、で、デートって奴に洒落込んでみるかな〜…)
ヤンキー女「日本の〜どこかに〜♩ん? んっ!?」
〜〜〜
同級生男「お住まいはどちらで…」オンブ
お嬢様「××町3丁目よ?」オンブ
同級生男「そこまでおぶるんですか…?」
お嬢様「まだあなたは付き人でしょう?」
〜〜〜
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 01:19:01 ID:xXoMaZrU
ヤンキー女(同級生男!?なんで女おんぶしてんだよ!?どういうことだ!?)チリリリリ
ザシャアッ!!!! ※ママチャリで茂みに突っ込んだ音
オイオイダイジョウブカ?
ピクリトモウゴカネエゾ?
ヤンキー女「うう…」ヨロヨロ
ヤンキー女「あ、あの女誰だよ…おんぶする仲なのかよ…?」
ヤンキー女「あ、あ、あいつ……どうして……ほ、惚れたって…俺に惚れたって言ってたじゃねえかぁ…!」ジワッ
ヤンキー女「なのにどうして…?」
ヤンキー女「う、嘘だぁ…!」
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 01:29:36 ID:xXoMaZrU
男と女で何が違う。勘が違くてすれ違う。
あなた気が無くても私はその気、惹かれて惹かれて気が引(惹)ける。
何気ない親切が気を引く事もあれば、気を引いた相手を傷つける事はあるようです。
つづく
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 20:21:57 ID:SzFIpF6s
もてもてだな
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 14:43:00 ID:mlNwcqVM
>>101
今回も面白かった。続きも楽しみにしてます!
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 19:43:35 ID:.wej7i2s
ザン
幼馴染「……」&イケメン「……」
男の家
イケメン「これ…大丈夫?…」
幼馴染「何がよ」
イケメン「いやいや…まずいでしょ…好きな男の家に俺を連れてくって…」
幼馴染「だから言ったでしょ?こうする事で嫉妬心を掻き立て、嫉妬に狂ったあいつが私にあんなことやこんな事…」
イケメン(余計に勘違いを加速させるだけじゃ…?)
イケメン(でも意見すると肘鉄飛んでくるし…)
イケメン(怖えよぉ……そんなに好きならモーション掛けろよぉ……)
幼馴染「とにかく乗り込むわよ!!!!」
ピンポーン
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 19:48:15 ID:.wej7i2s
ガチャ
男「はいどなたさんで?」
幼馴染「やっほー」
イケメン「……」
男「えっ」
幼馴染「き、今日はさぁ…その色々と…ど、どこまで行ったか報告しようかなあって…」
イケメン「えっ」
男「えっ」
イケメン(この子マジか!?やべえやつだろ!!!!)
男「それは別にわざわざ俺にほうこk
幼馴染「お邪魔ぁぁ!!!」ズカズカズカ
男「」ポカーン
イケメン「………」
男「あーっと…、どうぞ?」
イケメン「お、お邪魔します」ペコペコ
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 19:55:43 ID:.wej7i2s
男の部屋
幼馴染(ああああ!!!!男の部屋ぁ!!!!良い匂い!!良い匂い!!)
イケメン(顔真っ赤だ…。それより俺はどう振る舞えば……)
男「はいはい、粗茶ですが。まぁくつろいでください。」カチャッ
幼馴染「あ、ありがと…///」
イケメン「い、いただきます…」
男「そいでーっと?何?どこまでいったかって?」
幼馴染「へっ?あ、ああ!!そうそう!!私達がどこまでいったかってねぇ〜…」
イケメン「うん…」
男「ふむ…。どこまでいったんだ?」
幼馴染「……」
イケメン「……」
男「なんだよ。別に恥ずかしがることねえじゃねえか。なあ?花の青春、相手を見つけていよいよ開花じゃねえか。」
男「女の子の口からは言えねえか!イケメン!どうよ?」
イケメン「えっ?」
男 ウィンク
イケメン「あっ、ま、まぁ今度初デートに行くって感じ?」
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 20:03:13 ID:.wej7i2s
男「そうか!そいつは良かったなぁ幼馴染!」
幼馴染「え、えぇ…まぁ…」カミノケイジイジ
イケメン(なんて虚しい嘘なんだ…俺まで悲しくなってくるよ…)
男「なぁ!本当にねぇ!」
幼馴染「あ、あなたはどう思うのよ?」
男「ん?」
イケメン(さぁどうなる…)
男「どう思うって……よろしいんじゃないですか?…」
幼馴染「よろしいんじゃないですかって…あなた何も思わないわけ?」
幼馴染「小さい頃から家が近くで一緒に遊んでさ?一緒にずっと居てさ?中学も高校もずっと一緒…お昼だって作ったりして…そんな近くにいた女の子が他の男と居るってのになんとも思わないの…?」
男「そ、そんな事言われたってだな…だってお前…そこに良い人が居るじゃねえか。」
幼馴染「そ、それはそうだけど…。私が知りたいのは男はどう思ってるのか!!」
シーン
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 20:04:23 ID:.wej7i2s
男「そうか!そいつは良かったなぁ幼馴染!」
幼馴染「え、えぇ…まぁ…」カミノケイジイジ
イケメン(なんて虚しい嘘なんだ…俺まで悲しくなってくるよ…)
男「なぁ!本当にねぇ!」
幼馴染「あ、あなたはどう思うのよ?」
男「ん?」
イケメン(さぁどうなる…)
男「どう思うって……よろしいんじゃないですか?…」
幼馴染「よろしいんじゃないですかって…あなた何も思わないわけ?」
幼馴染「小さい頃から家が近くで一緒に遊んでさ?一緒にずっと居てさ?中学も高校もずっと一緒…お昼だって作ったりして…そんな近くにいた女の子が他の男と居るってのになんとも思わないの…?」
男「そ、そんな事言われたってだな…だってお前…そこに良い人が居るじゃねえか。」
幼馴染「そ、それはそうだけど…。私が知りたいのは男はどう思ってるのか!!」
シーン
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 20:18:18 ID:.wej7i2s
男「……俺は良いと思ってるよ」
男「だってよ?器量が良くて華があるお前だよ?」
男「それがようやく自分に見合うようなよ?なぁ?イケメンを捕まえてさ…謳歌すればいいじゃねえか。青春をよ」
幼馴染「……あなたはどうするのよ?」
男「俺か?俺は俺で今で充分よ。幸せだよ。」
男「だってよ。小さい頃から幼馴染みたいな子が関わってくれてよ。いい思いをしたさ。こういうのもアレだが鼻が高かったよ。」
男「だがな?小さい頃からの仲だからって義理立てする必要はもうねえよ。恋は恋、義理は義理だ。混ぜることはないだろ」
男「分相応を俺は弁えてるつもりよ」
イケメン(お、男……なんて男前なんだ…!!)トゥンク
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 20:24:02 ID:.wej7i2s
幼馴染(わ、私は別に義理だから関わってる訳じゃ…!!)
幼馴染(でも…!私の事を思っての事だったのね…!!)キュン
幼馴染(ま、ますます惚れなおしたわ…///)
幼馴染「そ、そっか…。もしまた心が変わったら…?」
男「お、お前その彼氏の前でそんな事言っちゃうのか?」
幼馴染「もしよ!もし!」
男「ちょっとそれはイケメンの前では言えねえよ!なぁ!」
イケメン「う、うん」
男「だろぉ?幼馴染、お前少しは周り見ろ!」
幼馴染「あ、ああごめんなさい…。」
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 20:28:02 ID:.wej7i2s
男「ほら!もう報告は以上だろ?さぁ今度とは言わずに今すぐにでもデートしてこいよ!悪いなイケメン!幼馴染昔からちょっとアレなとこあるからさ!」
幼馴染「……い、行きましょう?」
イケメン「うん……俺、ちょっと男くんと2人きりで話したい事あるんだ……」
幼馴染「何話すのよ…」ヒソヒソ
イケメン「大丈夫…幼馴染ちゃんが良いようにアシストするから……」ヒソヒソ
幼馴染「えぇ…!!?あなた初めて協力的になってくれたじゃない!!」ヒソヒソ
イケメン「俺も気になることあるし…男同士のが話してくれることもあるからさ…」ヒソヒソ
幼馴染「ちゃんとやりなさいよ!!」ヒソヒソ
男(フッ……良い仲じゃねえかよ……妬けるぜ……)
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 20:39:48 ID:.wej7i2s
デン
男「で?なんでイケメンが残るんだ?」
イケメン「いやぁちょっと話がしたくてね」
イケメン「男くん、君はモテるね」
男「そうか?そんな気は全くしねえが」
イケメン「いや、モテるね。モテる僕が言うんだから間違い無いよ」
男「ほぉ?何が言いたいんだ?」
イケメン「男くん、幼馴染ちゃんは君に気があるんだよ」
男「はぁ?いきなり何を言い出すかと思ったら…」
イケメン「まあまあ聞いてよ。実は幼馴染ちゃんと僕の仲はね
カクカクシカジカ
男「えぇ……」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 20:46:07 ID:.wej7i2s
男「あの野郎…そんな事を…」
イケメン「正直僕はこの作戦に付き合わされて辟易してるんだ…だから思い切って男くん、幼馴染ちゃんの好意をさ、受け取ったら?」
男「むぅ……」
イケメン「それになんでそうまでして女の子を遠ざけるのか。聞いてみたいんだ。」
男「……」
イケメン「ねえ?」
男「話せば長くなるが……」
イケメン「構わないよ」
男「俺の一族はさ……その……まったく女にモテないんだ……」
イケメン「え?」
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 20:53:12 ID:.wej7i2s
男「俺の両親は離婚して父子家庭だ。原因は母親の浮気。まぁそれは良くある話だ。それはいい。」
男「問題は親父でね。聞かされたがまぁモテなかったそうだ。それはそれはモテなかった。」
男「あんまりにも女っ気がないんで見かねた親戚が必死な思いして見合いをさせたそうなんだ。」
男「25回もの見合いを経てようやく俺の母ちゃんと結婚した。だがその理由がな。」
男「親父の一目惚れで土下座をして母親が仕方なく折れてくれて結婚したんだ……」
男「物心ついたころからうちの夫婦の間はま〜ぁ親父の一方的なものだった……」
男「親父が必死に母親に愛想振りまいてさ…母親はそれにつっけんどんよ。まぁ俺の事は可愛がってくれたが。」
男「ガキの俺が見てて不憫と感じる程に親父は相手にされてなかった…」
男「そしたらいつの間にか母親は男作ってさよならさ……」
イケメン「な、中々ヘビーな…」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 21:01:09 ID:.wej7i2s
男「そして俺の叔父さん。親父の兄貴のこと。」
男「この人もま〜ぁモテない。見てて分かる。」
男「女が近くにいるとさ、すごく意識してるのが分かるんだな…そっちの方をチラッチラッみてさ興味を惹こうとこれ見よがしにオーバーな身振り手振りで声が大きくなるんだ…見てて恥ずかしくなるくらいにさ…」
男「そんな叔父さんにも彼女が出来た。家に自慢しに来るほど嬉しかったんだろうなぁ。そっからデジャヴさ。叔父さんは親父のように愛想振りまいてさ。見てるこっちが気の毒になるくらい彼女さんは引いてるんだ……」
男「そしてある日のことさ。家に泣いて駆け込んできてな…。なんでも彼女にフラれたと。まぁそれはいい。問題はその時の行動よ。」
男「彼女をいかせまいと何時間も駄々こねたそうでよ……足にすがりついたって泣きながら言ってる様を見てさ……」
男「子供ながらすげえカッコ悪いなぁって感じたんだなぁ……」
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 21:07:44 ID:.wej7i2s
イケメン「うおお……」
男「はぁ……」
男「なぜカッコ悪いか分かるか?」
男「女に媚びてるからだよ……」
男「媚びた瞬間、男って生き物は哀れなもんに成り下がるって事をガキの時に学んだのさ……」
男「そんな一族の血をひくのがこの俺よ。イケメンなら分かると思うが…」
男「モテる奴は何やってもモテる。モテねえ奴は逆立ちしたってモテねえのよ。」
男「だから俺はそっちの方は諦めたんだ……。」
男「そう諦めるとな…俺なんかに話し掛けてくれる女の子達に感謝の念が生まれるんだなぁ……」
男「あぁ…こんな俺に話し掛けてくれるのか…ありがとう…ってさ…」
男「そんな一族の俺が女に本気になった時、親父達みたいなもんに成り下がるのかと思うと……」
男「怖えのよ…。それが本当のところ…。」
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 21:15:05 ID:.wej7i2s
男「正直なところイケメンが羨ましいさ…モテるんだから…」
イケメン「それが理由なのね…ふむ…」
イケメン「まぁ…でも…僕がモテるってのは確かだけどさ…」
イケメン「それなりの悩みってのはあるんだよ?」
男「へえ?どんな?」
イケメン「自分で言っちゃうけど僕は顔がイイから女の子は捕まえやすいよ。気が向いた時ナンパならなんなりしたら女の子は勝手についてくる。」
男「さっすがぁ」
イケメン「好きな女の子を取っかえひっかえ。チヤホヤされてさ、優越感も凄いさ。他の男より優れてる、他人の女もヒョヒョイのヒョイさ。」
イケメン「何故そんなにも女の子に苦労しないか分かる?それはね?」
イケメン「顔がイイからなんだ」
男「ほん。羨ましい限りじゃねえか。」
イケメン「そこが問題なんだよ。」
118
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 21:27:07 ID:.wej7i2s
イケメン「顔がイイからモテる。たしかにそうだよ。でもね。それだけなんだよ。」
イケメン「顔が好きってことが僕の中身が好きって事ではないんだ。」
イケメン「女の子は好きになったら盲目だからね。なんでもかんでも囃し立ててくれるよ。でもそれは熱をあげて見えなくなっているだけ。」
イケメン「ある時を境に彼女達は段々と気づいていくんだ。顔意外で何が良いのだろうって…。」
イケメン「それとね、顔目当てで近づいて来た子の中には僕が彼氏だということの優越感のためだけって事もあるんだ…。」
イケメン「僕の親戚の女の人はね?美人だからそれはもうモテたそうだよ。でもね。それはね、若い時だけの栄光だったんだ。」
イケメン「どんどん歳取っていくとあれほどモテたのに周りは離れていくんだって。高い化粧水使ったり若作りしても若さには勝てないって。そういう事を語ってくれたよ。」
イケメン「そして僕。モテて付き合うだろう?恋の炎は最初だけ…」
イケメン「続かないんだよ」
119
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 21:32:58 ID:.wej7i2s
イケメン「続かないんだ…。長くても3ヶ月…。それが俺の実際さ…。」
イケメン「こんな僕でもフラれるんだよ。」
イケメン「付き合ってみたはいいけど実際の中身に失望してさ…失望されたりさ…」
イケメン「身体は満たされるけどさ…でもそういう虚しさもあるんだよ。」
イケメン「真に僕を好きになってくれた子は一人も居なかった」
イケメン「そういう中には遊びと割り切ってる奴もいるけどさ」
イケメン「歳行ったら親戚の人みたいに過去にすがって悩んだりすると思うとさ…」
男「なるほどなぁ…」
イケメン「僕もそういう意味では」
イケメン「恋愛下手なんだよ…」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 21:38:39 ID:.wej7i2s
イケメン「だから幼馴染ちゃんが男くんの中身を見て好きって言ってるの見ると羨ましいよ」
男「へぇ…モテるが故の悩みってのもあるんだなぁ…」
男「まぁでも俺より全然マシだと思うけどな」
男「まぁとにかく、俺がこの先女に本気になるってことはないだろうって話よ。」
イケメン「でも、あの様子だともっとグイグイ来るよ」
男(向こうから来るのか…。そういや…。)
男(地味子さん……)
男(いやいや、いやいやいや、ないない)
男(俺に限ってそんなことはない)
121
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/19(金) 21:47:04 ID:.wej7i2s
今か今かと構えていると来ない。構えていない時に来る。
媚びれば女は離れてく。つっぱねりゃ女は寄ってくる。
そんな哀れな男道。道の先には何がある?
つづく
122
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 13:29:19 ID:5rnMQwNw
終わります。ありがとうございました!
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