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ルルーシュ「C.C.とセックスをしたぞ」
1
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/11(水) 22:41:45 ID:4k9bv4ws
.
◆ゼロレクイエム前夜 ──────
ルル「……なあ、スザク……
願いとは、ギアスに似ていないか?」
スザク「えっ?」
ルル「自分の力だけでは叶わないことを、誰かに求める……」
スザク「……願い、か……」
ルル「そう……
……俺は、人々の、"願い"という名のギアスにかかる
世界の明日のために……」
スザク「………………」
ルル「……そうだ、お前にまだ、言ってなかったことがある」
スザク「何だ?」
ルル「俺は、C.C.とセックスをしたぞ」
59
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 21:53:51 ID:7AFFpDQA
.
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
ルル「……ジェレミア、列を止めよッ!」
ジェレミア「イエス、ユアマジェスティ!
隊列、止まれッ!」
ミレイ『あれ?……
……失礼しました、皇帝陛下のパレードが、いま停止した模様です……
これは、ご予定にはなかったと思うのですが……』
解説『何事か、問題が発生したのでしょうか……
このまま様子を……』
ルル「…………親愛なる帝国臣民たちよ!(バッ
なぜ我々は、互いを赦し、愛し合えないのであろうか!」
リヴァル「え???」
ミレイ『ええっ??』
ヴィレッタ「なに!?」
コーネリア「な……!?」
カレン「はあ!?」
60
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 21:54:36 ID:7AFFpDQA
.
ルル「……いま、ここで磔にかけた者たちは、愚かしくも
我に逆らい、民に仇を為した者たちである……」
「我々は、先の大戦で多くの将兵を、市民を、平和を失い、
深く傷ついた……その原因である彼らを、我は裁かれなければならぬ……」
星刻(何が言いたいのだ……?)
カレン(……何か、すごく嫌な予感がするわ……)
ルル「……しかしだ、我は思う!
これからの世は、互いを認め愛し合う世にしなければならぬと!」
「大いなる罪を犯したこの者たちの、裁かれる前の慟哭を……
彼らもきっとその奥底に潜めているであろう愛の在処を、
この場で吐き出させてこそ、真の裁きとなるであろう!」ニヤリ
藤堂「何ィ!?」
千葉「何と……!?」
ルル「そして我々は、その慟哭を受け継ぎ、愛ある世の中へと変える責務を負おう!
……ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!
貴様らの心に秘めし愛を、力の限り、この場で叫べえッ!」キュイイィィィ!
61
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 21:55:14 ID:7AFFpDQA
.
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
……ルルーシュの、絶対遵守のギアスがその力を解き放った!
パレードの観衆全員は勿論のこと、不意を突かれた騎士団らの面々も、
そのギアスに逆らうことはできなかった!
扇「……千草アァァっ!
お前を愛しているんだああアアアア!」ガチャガチャ
ヴィレッタ「お、扇……ッ!」ウルッ…
扇「愛している!お前が欲しいっ!
あの夜の、××××なお前の××××が愛おしいんだあああ!」ガチャガチャガチャ
ヴィレッタ「…………え、なっ!?///」
扇「××××を×××んだお前の××××××!
俺はたまらなく××××××った!」
ヴィレッタ「えっ……ちょ……やめ……!//////」
扇「今すぐ会いたい!!
会ってお前に××××な××××××を何度も×××たいいいっ!
火照った×××××を×××ながら、×××××るほど×××に!」ガチャガチャガチャ
ヴィレッタ「いや………………扇、そんな……/////////」
62
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 21:56:09 ID:7AFFpDQA
.
扇「千草アァ!千草千草千草アアァ!
オレの××××を思い切り××ってくれえ!××××な××××と
×××罵っ××××!××××はお前××××××だ!
もっと×××××だぞ!×××××に×××××えええ!」ガチャガチャガチャ
ヴィレッタ「やめろっ、扇!!!もう黙ってくれぇ…………//////」ウルウル
コーネリア「お前……そんなことを……?
すごいな……」
ヴィレッタ「いえっ!その、違うんです……//////」ウルウル
〜 〜 〜 〜
藤堂「千葉アアアアッ!」ガチャガチャ
千葉「藤堂さあああん!」ガチャガチャ
藤堂「オレの×××がお前を求めているのだアア!」
千葉「わたしの×××もあなたを欲しています!」
63
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 21:56:44 ID:7AFFpDQA
.
藤堂「蓬莱島のあの夜を覚えているか!」
千葉「もちろんです、わたしの×××××が××××っていたあの夜!」
藤堂「そうだ、オレの×××××な×××にお前は××××って!
激しく××××た、あの×××××をまた強く××××××!」
千葉「わたしも欲しい!××××に熱い×××××!
あまりに××××××でわたしは×××××××ことを!
×××てください!早く、×××××合体××××××!」
藤堂「ぬおおッ!愛しているぞ千葉アアア!」ガチャガチャガチャ
千葉「愛しています藤堂さああああん!」ガチャガチャガチャ
〜 〜 〜 〜
ミレイ「これは……一体どうしたのでしょう?
パレードの現場で、一体何が……!」
解説「映像からはよくわかりませんが、何か全員、口々に叫んでいるようです!
こ、これが陛下のご威光なのか……!?」
リヴァル『会長!本気で大好きなんだああああ!
オレの気持ち、受け止めてくださあああああい!』
64
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 21:57:30 ID:7AFFpDQA
.
ミレイ(……え、この学生って、リヴァルだわ!
何を叫んでるの……?)
リヴァル『会長オオオ!どこにいるんですかあっ!
オレもう、一人で××××するのイヤなんだよおお!
オレの愛を受け止めてくださいいいい!
その××××で優しく×××を××××て!××××××ああ!』
ミレイ(すごく必死だわ……
何を叫んでたのか、後で聞いてみようかしら……)
〜 〜 〜 〜
天子「し、しんくー……大好き……///」
星刻「天子様ッ!私もお慕い申し上げております!」
天子「あの……お、おもらしした時のように……
また、優しく頭を撫でてほしいの……///」
星刻「覚えております!あの時に拝見した、天子様の×××のように
×××い×××××が脳裏に焼き付いております!」
天子「は、恥ずかしい……//////」
65
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 21:58:03 ID:7AFFpDQA
.
星刻「天子様の×××××は中華連邦の至宝です!
そして不肖、私めの×××で×××××××ございます!」
天子「やだ……エッチ……//////」
星刻「××××××滾り×××××っております!
私の××××をいつか×××××××だきたい所存です!」
天子「え……×××××って、なに……?」
星刻「てッ!天子様が、×××というお言葉を……!
……グハアアアアアッ!」※吐血
66
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 21:58:54 ID:7AFFpDQA
.
〜 〜 〜 〜
ギアスにかかった人々が、めいめいに己の愛(ややエッチなことも含む)を
叫ぶという大混乱の中、御料車の檀上のルルーシュは、意外にも不満げであった。
傍らに立つジェレミアと、何事かをささやきあっている。
ルル「……ジェレミア、
まだ、ナナリーに駆け寄る者は、いないようだな……」ボソボソ
ジェレミア「はっ……
これならば、と思っておりましたが……」ボソボソ
ルル「ナナリーと関係ある者ならば、このパレードにも
必ず立ち会っているはずという、目論見が外れたか……」
「磔にした者たちの中にも、ナナリーを欲している者はいないな?」
ジェレミア「……申し訳ございません
ただ、あるいはナナリー様のお相手は、やはりいないという傍証にも……」
ルル「確証にはならん」
ジェレミア「イエス、ユアマジェスティ……」
カレン「ルルーシュ!
あんた、どこまで腐ってんのよ……!」
67
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 21:59:29 ID:7AFFpDQA
.
ルル「ん?カレン?
……そうか、ギアスをかけたままだったな」
カレン「こんなこと……みんなにエッチなことを叫ばせて!
一体何がしたいのよ!これ以上、みんなをオモチャにするなっ!」
神楽耶「ゼロ様あああああ!
わたくしにこれ以上、寂しい思いをさせないでくださいませええ!
もう×××××が、わたくしの×××××が×××っているのです!
早く、この戒めを……×××××にい!」ジタバタ
カレン「ああ、神楽耶さままで……!
……ルルーシュ、今すぐ殺してやる!これをほどけっ!」ガチャガチャ
ルル「そういう意図ではなかったのだがな……
……ふむ、カレンにもギアスをかけ直すか」カツカツ
カレン「……え?(ビクッ
いや、ちょっと……やめて……!」
ジェレミア「イエス、ユアマジェスティ!
ギアスキャンセラビーッ!」ビヨビヨビヨ
カレン「!!!」
68
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/25(水) 22:00:25 ID:7AFFpDQA
.
ルル「フフ……憎いだろう、この俺が?
もっと憎むといい、優しい世界のために
……ジェレミア、まぶたを開かせろ」
カレン「いや……やだ、やめろっ!
この……最低男……っ!」ジタバタ
ジェレミア「諦めろ、紅月カレン」グイッ
カレン「やああっ!やめて……!わたしの気持ちまで……!
イヤ!イヤだあ……っ!!」ポロポロ
ルル「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……
その内に秘めたる愛を……」キュィイイ…
ナナリー「…………やめなさいっ!悪逆皇帝っ!」
ルル「!!!」
69
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/29(日) 21:07:20 ID:rbY9ou7s
.
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
ナナリーの鋭い叫び声に、彼はゆっくりとそちらへ顔を向ける。
そこには、これまで見たこともないほどの険しい表情をした彼女がいた。
いや、むしろ憎悪すら感じられるその怒気に、さすがの彼も少し後退(あとずさ)る。
ナナリー「………………お兄様には、
本当に失望しました」
ルル(グ…………ッ!)プル…
ナナリー「人々を圧制で苦しめ、さらに大切な心まで晒け出す……
お兄様は、完全に堕落してしまったのですね……」
ルル「おッ!……お前が、それを言うか!
その年で男と交わったなどと言う、ふしだらな女が……ッ!」ブルブル…
ナナリー「!!!!……ふしだらは、どちらですか
お兄様の淫らな行いは、すべて聞きました
汚らわしい……!」
ルル「なあッ!けッ、汚らわしい、だと………………!
お前こそどうなんだ!スザクと、スザクと………………!」プルプル
ナナリー「私は、スザクさんと愛し合ったのです……
劣情を貪るようなお兄様と、一緒にしないでください」キリッ
70
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/29(日) 21:08:02 ID:rbY9ou7s
.
ルル「む、貪るだとォ……!
お、お前こそスザクの、×××を……!」
ナナリー「……はい、愛おしく××××ました
お兄様の××××な×××××とは違います」
ルル「!!!!!!!(ビキイッ!
何がだ!×××を×××××××れば同じようなものだろう!
ナナリー、失望したのはむしろ俺だ!×××××!」
ナナリー「×××××ですって……なんてひどい……!
わたしは、××××を×××××たくらいです、
C.C.さんの×××××に×××××××るお兄様は、
むしろ×××××××でしょう!」
ルル「奴がそんなことを言ったのか!!!!
違う!オレは…………いや、確かに×××××たが、
それは×××××の××××ではない!だがお前は、
スザクに××××××を×××××たのだろうが!」
ジェレミア「あの、陛下……?」キョトン
71
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/29(日) 21:08:37 ID:rbY9ou7s
.
ナナリー「ええ、××××××ましたが、何か?
××××に××××××たと聞きましたが本当ですか、
それは×××××獣××××××でしょう!」
ルル「なあああああッ!!!!
××××で×××××したお前が!きっと激しく、×××××して
自ら×××××××××××たのだろうが!
何が×××××だ!獣は×××××なお前だ!」
ナナリー「よくもそんなことを……!
お兄様の×××な×××××に比べたら、スザクさんは本当に
××××でした!××××熱い×××××で、私は××××
×××ました、どうですか、×××××××ですか?」
ルル「お前は……お前は…………ッ!(ギリギリギリ
××××に×××××したお前が、××××××俺の×××××だと!
××淫売×××!×××××にしろ×××××の×××××だ!
奴の××××は×××××った、お前はきっと××××ろうがな!
×××××だと?ハッ!×××××だろうが!この×××雌××が!」
ナナリー「何ですって!×××雌××なんて……!
お兄様、わたしの××××××でよく×××××××たこと、
×××××は××××と嘆いて×××××××ですわ!」
ルル「グッ、グアアアアッ!※耳血
な、なにが××××だと!?そんな×××××なワケ××××アアァ!」
ジェレミア「へ、陛下……!
そろそろ、そのあたりで……」オロオロ
72
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/29(日) 21:09:26 ID:rbY9ou7s
.
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
……往来の騒がしさに嫌な予感を覚えたC.C.は、変装をしてパレードの
現場に向かった。
現場で彼女が見たのは、阿鼻叫喚としか言いようのない観衆らと、
その騒動の中心で激しく互いを罵り合う様子のルルーシュとナナリー、
そしてその傍らに立ち、状況を処理しきれなくなって頭部から煙をもくもくと
漏出しているジェレミアの姿であった……彼女は、驚愕する。
C.C.「なぜ、どうしてこんな大混乱に……!」
スザク「…………C.C.!これは一体何事なんだ!」
C.C.「お前!どうしてここに……なぜ私服なんだ!
ゼロの衣装はどうした!」
スザク「大丈夫だ、近くの物陰に隠した!
それよりも、何が起きているんだ!」
C.C.「わからん!
私も、街の騒々しさに嫌な予感がして来てみたんだ!」
スザク「何なんだ、これがゼロレクイエムだというのか……
全くのカオスじゃないか……!」
73
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/29(日) 21:10:00 ID:rbY9ou7s
.
C.C.「…………ん?…………
混乱?…………カオス?
…………まさか!」
彼女は、大混乱と化した現場の上空をハッとして見上げる。
……そこには、幽体と化したディートハルトが、満足げな笑みを浮かべながら
空に溶け込むようにふわふわと漂っていた。
しかし、その大きさ……青空を覆わんとするほどに、果て無く巨大ッ!
ディートハルト(…………ふふ……もっとカオスを……)
C.C.「……ディートハルト!
お前、成仏していなかったのか!」
ディートハルト(ああ……カオスは素晴らしい……もっと混乱を……)
C.C.「お前はもう死んだ人間だ!これ以上、この世に干渉するな!」
スザク「何だって?
空に何かいるのか?」
C.C.「ディートハルトだ!
奴は、悪霊になっていた!」
スザク「悪霊だって!?」
74
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/29(日) 21:10:42 ID:rbY9ou7s
.
C.C.「まさか、ナナリーが男に抱かれたと言ったことも、
ルルーシュがナナリーの貞操に心を乱されたのも……お前か!」
ディートハルト(その通りです……ふふふ……)
(しかし……誤解していただきたくないのですが、
わたしの干渉は、少しだけ……ほんの少しだけ……)
(彼らの心には、猜疑心や失意、懊悩、罪悪感が満ちていた……
そこに、ほんの少しだけ……わたしは囁いただけ……)
C.C.「おい、もうやめろ、これ以上干渉するんじゃない!
とっととCの世界に吸収されろ!」
ディートハルト(ふふ、ご冗談を……Cの世界には、カオスが存在しない……
あんなつまらない空間に、わたしの居場所はありません……)
ルル「×××××!××××××××××!
×××××××!××××!××××!」
ナナリー「××××××××!×××!×××××××××!
××!××!××××××××××××××!」
ジェレミア「陛下ァァァ〜、陛下ァァア゙ァ゙ァ゙ァ〜」プスプス…
75
:
彡 ⌒ ミ
:2020/03/29(日) 21:11:21 ID:rbY9ou7s
.
先ほどまで晴れやかであった空にはいつしか暗雲が立ち込め、
遠方からは雷鳴が轟いた。今にも豪雨が襲い掛かりそうな気配の下、
パレードの会場はもはや完全に、混沌の渦に飲み込まれていた。
ディートハルト(ああ…………なんとすてきな光景だ……
もっとカオスを……もっと混乱をぉぉ…………)
スザク「このままじゃ、ゼロレクイエムどころではなくなるぞ!
何か手はないのか!」
C.C.「くそ……どうすればいいんだ……!」
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/03/30(月) 00:01:21 ID:2djT9VHw
スレタイに釣られてきたのになんだこれは
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/03/31(火) 02:04:56 ID:DkqIJpkE
よしディートハルトにもギアスをかけよう
78
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/01(水) 20:58:17 ID:8rCEHJnE
.
???(……むわぁぁったく、ぬぁぁさけないのぅ……)
突如、C.C.の脳裏にこだまする、何者かの声……!
その野太い声色に、彼女は声の主が誰なのか即座にわかった。
C.C.「シャルル……!」
シャルル(いかぁぁぁにもぉ……
むぁぁったく、何をしておるのか……お前たちはぁ……)
???(あの人も、あきれてるわよぉ……
この世界線は、もうダメかもなあ、って……)
C.C.「マリアンヌもか……」
マリアンヌ(ふふ……ねえ、困ってるんでしょう?
助けてあげても、いいわよぉ?)
C.C.「なに?」
シャルル(うむぅ……儂も、やぶさかではなぁぁい……)
79
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/01(水) 20:58:54 ID:8rCEHJnE
.
C.C.「…………交換条件でもあるのか?」
マリアンヌ(そうねぇ……私たち、もう別に欲しいもの、
なぁんにも無いのよねぇ……)
シャルル(いかにもぉ……
ただのぅ……)
C.C.「……?」
スザク「……君はさっきから、誰と話をしているんだ?」
C.C.「い、いや……」
シャルル(…………ゼロ・レクイエムゥゥ……
まるで、おとぎばなしよのぅ……)
マリアンヌ(そうよねぇ〜……)
C.C.「奴が必死に考えた計画を、おとぎ話と言うな!」
シャルル(のう、C.C.よ……
お前は、それでよいのかぁ……?)
C.C.「……え?」
80
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/01(水) 20:59:29 ID:8rCEHJnE
.
マリアンヌ(ふふっ、ルルーシュが死んでも、いいのかしらぁ……?)
C.C.「な!…………何が言いたいっ!?」
シャルル(お前の願いぃ…………)
マリアンヌ(そう、あなたの願い……
………………違ってたようね?)
C.C.「な、なにがだ…………」
シャルル(…………本当の願いを、叫ぶがよいぃぃ……)
C.C.「!!!!」
マリアンヌ(そうねぇ、私たちにも言わなかった、本当の願い……
……今、聞かせてくれたらぁ…………ね?)
C.C.「いっ、今はそれどころじゃないだろう……!
お前たちは、ルルーシュの願いを……」
シャルル(無論ォン、わかっておるわぁぁ……)
マリアンヌ(でもぉ、何百年も生き続け、永遠の死を欲した魔女……
その本当の願い……って……聞きたいわぁ〜……)
シャルル(そうだのぉぅ……)
81
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/01(水) 21:00:07 ID:8rCEHJnE
.
C.C.「お前たちは、こんな時に…………!」
マリアンヌ(うふふ…………)
スザク「一体、何の話をしているんだ!?」
C.C.「いや、その……お前には、関係ない…………」
マリアンヌ(早く、はやくっ!
…………もう、ルルーシュたちも、限界っぽいわよぉ〜?)
C.C.「!!」
82
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/01(水) 21:00:50 ID:8rCEHJnE
.
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
ルル「……ナナリー………………」ハァハァ…
ナナリー「……お兄様………………」ハァハァ…
生まれて初めての、兄弟喧嘩……しかも、決して文字にできないほどの、
熾烈な言葉のぶつけ合い。
彼らは互いを傷つけながら同時に自身をも傷つけ、心がボロボロになっていた。
ルルーシュは、ふところに忍ばせていた銃に手を伸ばし、取り出す。
そうして、銃口をゆっくりと、ナナリーの眉間に向けた。
ナナリー「……!!」
ルル「………………もう、嫌だ……」カチャ
ナナリー「………………」
ルル「…………ナナリー……信じて欲しい…………
お前を、愛している……」チャ…
ナナリー「お兄様…………!」
83
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/01(水) 21:01:55 ID:8rCEHJnE
.
ルル「もう、何もかも……終わりにしよう…………」
ジェレミア「陛下……?」
ナナリー「………………わ、
わかりました……」
ルル「……!!」クワッ!
覚悟を決めたように、瞼を静かに閉じたナナリー……
うるんでいた瞳から涙が零れ落ち、御料車の床にぽとりと落ちる。
より険しい表情となったルルーシュの瞳からも、一筋の涙が頬を伝った……
ナナリー「……お兄様、私も、愛しています…………」ポロ…
ジェレミア「ナナリー様……?」
ルル「…………最後に、その言葉が聞けて、嬉しい……
案ずるな、俺もすぐ、後を…………」ポロポロ
ジェレミア「………………!!!(クワッ!!
なりません、陛下っ!!!!」バッ!
84
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/01(水) 21:02:34 ID:8rCEHJnE
.
ハングアップ状態から再起動をした瞬間、状況を把握したジェレミアは即座に跳躍し、
ルルーシュとナナリーの間に立ちふさがった。ルルーシュは激高する。
ルル「ジェレミアァァッ!!!!
貴様、そこをどけえッ!」
ジェレミア「できません!
それは決して、陛下の望みではございませぬがゆえ!」
ルル「望みなど無い!
俺は、もはや全てがどうでも良いのだッ!」
ジェレミア「陛下への忠義にかけて!
このジェレミア、全力で反逆いたします!」
ルル「貴様ァァアアアッ!!」
85
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/01(水) 21:03:52 ID:8rCEHJnE
.
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
シャルル(……まあぁだ、気付かんのかぁ、あやつはぁ……)
マリアンヌ(まぁ、無理よねぇ……
悪霊なんて、あの子の理解を超えた存在だしねぇ……)
C.C.の脳裏に、二人の呆れたような声がこだました。
万策尽きていることを悟った彼女は、思わず懇願の声を漏らす……!
C.C.「……………………頼む、
奴を救ってくれ…………っ!」
マリアンヌ(だぁからぁ……早く、本当の望みを叫んでよぉ……)
シャルル(C.C.……お前の望みを、聞かせぃ……)
C.C.「………………」
マリアンヌ(早く……はやく…………)
彼らにせかされたC.C.は耳朶まで赤く染めながら、しばしの間、
苦悶の表情を浮かべていたが……やがて、ぽつりと呟く。
86
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/01(水) 21:04:56 ID:8rCEHJnE
.
C.C.「…………
……………………だ///」
マリアンヌ(……あらぁ?
ぜぇんぜん、聞こえないわよぉ?)
シャルル(……もう一度、大きな声でえぇぇ……)
C.C.「……わ……私は……
……ルルーシュの……×××を//////」
シャルル(いや、行為ではなぃ……
気持ちを、聞かせぬかぁ……)
C.C.「そ、そっちでいいのか//////」
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/03(金) 00:17:46 ID:Ob2mVXNE
いいぞいいぞ
88
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:00:15 ID:.XN5o.JE
.
C.C.「…………………………わ、私は……
…………ルルーシュと、一緒にいたいんだ……っ!」
喉を絞るようにして、彼女が自身の気持ちを吐き出した次の瞬間ッ!
大空に立ち込めていた暗雲を切り裂くようにして、一筋の光が天空から迸った!
シャルル(ブルアアアァァァ!
そのギアス、確かに受け取ったああぁぁぁぁ!)
C.C.の脳裏に、シャルルの雄たけびが轟く!
天空の光の筋の向こうに見えるは、まごうかたなきCの世界……!
ディートハルト(はぁあ!?何だ、この光は……)
マリアンヌ(……さあ、もうお遊びはおしまいよぉ〜)
シャルル(貴様は、こちらに来るのだぁ……)
ディートハルト(!!!)
光の筋から、新たな2つの光の塊が躍るように分かれ、ディートハルトの霊に
するすると巻き付いた。先ほどまでは恍惚の表情を浮かべていた彼の霊は、
今では恐怖におびえ、震えているようであった。
89
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:01:04 ID:.XN5o.JE
.
突如、パレード会場に差し込んだ鋭い光の筋は、同時にルルーシュらの
周囲をも明るく照らし出す。
あまりの眩しさに目がくらみつつもルルーシュは、その光の中にいる者が
誰であるのかを感じ取り、言葉を失う!
ルル「……お、親父…………!」
シャルル(ルルーシュウゥゥゥ……!)
彼は、己の首を誰かに掴まれた感覚を覚えた。
焼けるような圧迫感に思わず呻く。
ルル「ぬぐう……ッ!」
シャルル(少しは……父親らしいことを、せぬとなぁ………)
ルル「な、何を……!」
シャルル(いい加減にぃ……ナナリィーを、解放せぃ……)
ルル「……!!」
90
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:01:44 ID:.XN5o.JE
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同様に、光の筋に包まれていたナナリーも、自身の前に感じる存在が
誰であるのかを察し、驚愕する。
ナナリー「……お……お母様……!?」
マリアンヌ(ふふ……元気そうね……)
ジェレミア「おおおおお……マ、マリアンヌ様アアアア!」ブワア!!
マリアンヌ(いつまでも……兄に、甘えてはダメ……)
ナナリー「……!!」
マリアンヌ(決断したのでしょう?
…………さあ、立ちなさい……)
その存在は、自身を優しく包み込んでいるようにナナリーには感じられた。
頭の中に響く言葉に誘われるまま、彼女は無意識のうちに膝を立て……
……その場に、静かに立ち上がった。
震えることもなく、すっくと立つ自身の脚を見つめながら、ナナリーは驚きを隠せない。
ナナリー「お……お兄様…………わたし……!」
ルル「…………ナナリーが、立った……!」クワッ!
ジェレミア「ななななな、何という奇跡……!」ウルウル
91
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:02:30 ID:.XN5o.JE
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ディートハルト(おおおぉぉぉ……
私の、わたしの…………カオスがああぁぁぁ……)
ディートハルトの霊は、光の束縛の中から抜け出そうと、苦しそうに悶えていた。
2つの光の束縛はさらに強く、霊を縛り上げているように見える。
シャルル(さあぁぁ……逝くぞおぉ……)
マリアンヌ(逝くわよぉ…………永遠の平穏へ……)
ディートハルト(やめろおぉぉ……それは、永遠の地獄だあぁぁ…………!)
マリアンヌ(安心なさい……あなたには……とっておきの空間があるわぁ……
あなたが、だぁーいすきな……永遠のカオス……果てのない苦痛……)
ディートハルト(なにい……!?)
シャルル(フゥフゥフゥ……こやつは、果たしてぇ、
どこまで、自我を……保てるかのおぅ…………)
ディートハルト(ンな……な、なんだ、その漆黒は…………!
……うおおあああぁぁぁやめろおおぉぉぉぉ……………………!)
大空で、黒い渦と光の渦が絡み合い、徐々に天空の光の中へと吸い込まれてゆく。
パレードの観客やルルーシュらは、頭上で繰り広げられる壮大なスペクタクルに、
声もなく魅入っていた。
92
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:03:44 ID:.XN5o.JE
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……やがて、暗雲がかき消え、元の青空が戻ってきた。
ルルーシュはふと、自身がその場に呆然と突っ立っていることに気付く。
ルル「…………今、何があった…………?」
ジェレミア「いえ……私には、何も……」
ナナリー「……わたし…………?」
先ほどまでの喧騒がウソのように……彼らと同様に、呆然とした表情の人々。
会場は、水を打ったように静まり返っていた。
C.C.(……そうか、ディートハルトの呪い…………
……ギアスが、解けたか!)
???「…………ルルーシュ!!!」
93
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:05:35 ID:.XN5o.JE
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静寂と化した会場に突如響き渡る、ある者の怒号。
人々の視線が、その声の主に集中する。
そこには……パレードが行われている大通りのど真ん中には、
……既に死んだはずの、ゼロが屹立していた。
その姿を認めたルルーシュは、瞬時に正気を取り戻す。
ルル(……そうだ、俺は、
ゼロレクイエムを為さねば……ッ!)
「……こッ…………この、痴れ者があッ!」
94
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:07:19 ID:.XN5o.JE
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ルルーシュの怒号と共に、ゼロは彼を目掛けて駆け出す。
泡を食った親衛隊らが射撃をするも、ゼロはつむじ風のように舞いその全てを躱し、
己に向かってきたジェレミアも軽々と跳躍して飛びこえる。
そのまま、御料車の檀上へと駆け上がると、剣を構えた。
ルルーシュは、先ほどはナナリーへ向けていた銃口をゼロへと向けるが、
剣で軽々と弾き飛ばされ……
ゼロ「…………討つ……!」キッ
ルル「ああ……討て」ニッ
誰にも聞き取れない、二人だけのつぶやき。
次の瞬間、ゼロが勢いよく突いた剣先は、ルルーシュのみぞおちを深く貫いた。
ルル「ぐお………………ッ!」
95
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:08:17 ID:.XN5o.JE
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ゼロ「……すまない……ルルーシュ……」ポロ…
ルル「……な、何が、だ……」ゴフ
ゼロ「…………嘘を、ついた
僕は…………童貞、だ……」
ルル「……フフ、なら、それも…………お前への、罰だ……」ゴホッ
「お前は、人並の生活も……幸せな……セックスも……
……全てを捨て……捧げ…………」
ゼロ「……そのギアス、確かに……受け取った……」ポロポロ…
ゼロは、悪逆皇帝を刺し貫いている剣を勢いよく引き抜き、身を離す。
支えを失ったルルーシュは、ふらふらと歩き出したかと思うと、
そのまま御料車の雛壇から、ナナリーの足元まで滑り落ちた。
ナナリー「おにい……さま…………?」
ルル「………………」
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:09:21 ID:.XN5o.JE
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言葉もなく足元に横たわる兄の傍らに、ナナリーは呆然とした様子で静かに腰を下ろす。
恐る恐る……彼の手を、そっと握った瞬間!
昨晩から今までの、彼女には知る由もないルルーシュの記憶が、頭の中に流れ込む!
ナナリー「…………うそ…………!
お兄様は…………童貞……!?」
ルル「………………」
ナナリー「……いや…………だめ!お兄様!?
目を開けてください!」
ルル「………………ああ……」
ナナリー「お兄様!ごめんなさいお兄様、私もウソをつきました!
まだ経験していません、まだなんです!」
ルル「……ああ………………
わか………………て……」
ナナリー「ダメです!目を開けて!」
97
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:10:19 ID:.XN5o.JE
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ルル「…………俺は……世界を…………壊し……」
ナナリー「お兄様、お兄様!」
ルル「……世界を…………つく…………」…ガクッ
ナナリー「……………………………………!!
……いやああああっ!」
彼女の悲痛な叫びを皮切りに、ビルに潜んでいたレジスタンスらが
磔台に縛られた騎士団の面々を解放せんと、表通りに飛び出した。
ジェレミアは護衛らに、即座に退去を命じる。
彼らが引くのと入れ違いに、レジスタンスらは御料車を占拠した。
ヴィレッタ「扇!!!」カツカツ
扇「ち……千草……!
助けに、来てくれたんだな……!」ウルウル
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:11:15 ID:.XN5o.JE
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ヴィレッタ「…………こっ、
この、アホがああぁ!///」バキィ!!
扇「ぐはぁ!……な、なぜ!?」
ヴィレッタ「お前は、お前はアアアアア!///」バキドカバキドカバキドカ
扇「うがっ!ぐはぁ!ブフォ!うげェ!
待ってくれ!なんで…………ゲハァァァァ!!」※激しい吐血
コーネリア「そのくらいでやめておけ……」
周囲の群衆らは、悪逆皇帝を倒したゼロの名を高らかに連呼する。
その中央には、兄の亡骸にすがりつき嗚咽する、ナナリーの姿があった……
……ルルーシュを挟むようにして、ナナリーの対面に音もなく近づいたのは、
変装をしたC.C.であった。彼女もまた、亡骸の傍らに腰を落とす。
ナナリー「お兄様…………お願いです…………
……起きて…………早く……………………」ポロポロ
C.C.(……もしかして…………)
99
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:12:26 ID:.XN5o.JE
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彼女は、ルルーシュの首元をそっと確認する。
すると、そこには……今までには無かったはずの、
ギアスの紋章が……うっすらと、浮かび上がっていた!
C.C.(…………シャルルめ!)
彼女の脳裏に、シャルルの哄笑が響き渡る。
黄昏の間で偶然に起きた不完全なコードの継承は、今……明確に、行われた。
ルルーシュは、復活を約束されたのだ。
彼女は、ナナリーに静かに言葉をかける。
C.C.「ナナリー……
……済まないな、嘘だったんだ…………」
ナナリー「はい…………わかっています……
いま、お兄様から……」ポロポロ
C.C.「そのことだが…………後で、話がある」
ナナリー「………………?」
カレン「……ねえ、ルルーシュ…………本当に、死んだの……?」
100
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:13:13 ID:.XN5o.JE
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ナナリーの背後にはいつのまにか、磔から解放をされたカレンが立っていた。
その頬には、涙の筋が光っている。
彼女を見たC.C.は、小さくため息をついた。
C.C.「…………お前も、だな……」
カレン「え……何がよ……?」
C.C.「そうだな……神楽耶の言葉を借りれば……
……正妻争いだ」ハァ…
カレン「…………何、わけのわかんないことを……
それよりも、ルルーシュは……」
C.C.「死んだよ……」
カレン「…………そう……」
ナナリー「……あの、お話、というのは……?」
C.C.「ああ、後だ……その前に」
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:14:26 ID:.XN5o.JE
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ジェレミア「撤収である!
陛下のご遺体に近づく者は、容赦なく切るっ!」
彼女らの会話を遮るように走ってきたジェレミアは、ルルーシュの亡骸を素早く抱える。
親衛隊らは周囲を包囲した群衆らを威嚇するように、円陣を組みながら撤退の準備をしていた。
ジェレミアがC.C.に目配せをすると、彼女もすっくと立ちあがった。
C.C.「……ナナリー、立てるのか?」
ナナリー「はい…………まるで、奇跡が……」
C.C.「……奇跡は、二度起きるよ」
カレン「えっ?」
C.C.「また、いずれ……優しい世界の中で」
彼女はそう言い残すと、ジェレミアを促した。
ルルーシュの亡骸を抱え、二名はそのまま、親衛隊らの陣の中へ戻るべく急ぎ駆けだす。
群衆らがゼロの名を連呼する中、C.C.はジェレミアに抱えられたルルーシュの横顔に
微かに愁いを帯びた視線を向けた。
C.C.(わたしが望んでしまった……お前がいる世界を……
起きた時、お前はどう言うだろうか……)
102
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:15:38 ID:.XN5o.JE
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ジェレミア「……そういえば、群衆らにかけていた陛下のギアスが、
いつの間にか解けているようだが……」
C.C.「お前以外にも、ギアスを解ける者はいる」
ジェレミア「それは初耳である!一体何者か!?」
C.C.「この世の者ではないよ……」
ジェレミア「なに?この世の者ではない??」
C.C.「それは、後で話そう……
私たちは、ゼロレクイエムの最後の仕上げをしなければならない」
ジェレミア「…………うむ、そうだな」
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:22:52 ID:.XN5o.JE
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新生ブリタニアを誕生させ、ナナリーを大統領にし、統一された連合組織の下で
優しい世界が営まれる……その概ねは、既にルルーシュが先鞭をつけてはいるが、
全てが彼の計画通りに運ぶとも限らない。
C.C.(それどころか、奴自身がそのイレギュラーになってしまった……
やはり、相当に怒るだろうな…………)
(……ふふ、でも、楽しみだ……)
C.C.を怒鳴りつけるルルーシュ、泣きながら彼に抱きつくナナリー、
そして怒り、生き返った彼に殴りかかりながらも涙が隠せないカレン……
三者三様の、悲喜こもごもの姿を想像した彼女は、小さく微笑んだ。
C.C.「…………まったく、この童貞が……」クスッ
ジェレミア「だっ、だだ、誰が童貞であるかっ!?///////」クワッ!
C.C.「……えっ?」
─── 完 ───
104
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彡 ⌒ ミ
:2020/04/03(金) 20:24:02 ID:.XN5o.JE
.彡 ⌒ ミ
(´・ω・`) 完結できました!なんでこうなったのかわかりません!
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/04(土) 07:10:19 ID:ruRpPQwY
ちゃんと復活してからのハーレムまで書きなさい
106
:
彡 ⌒ ミ
:2020/04/04(土) 20:32:46 ID:E1HDOBkM
ふえぇ……がんばってみます……(´;ω;`)
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/04(土) 23:51:53 ID:oJfm9MbU
乙乙
ゼロレクイエムの裏にこんな事情があったなんて(棒
108
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/09(木) 11:17:29 ID:4z93GVqY
違和感なくて草
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