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男「卒業式の日にさ、告白したい事がある」幼馴染「……うん///」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:16:44 ID:OtHy..No
昔々のことだった
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:18:21 ID:OtHy..No
キーンコーンカーンコーン♪
キーンコーンカーンコーン〜♪
幼馴染の女の子「あっ、下校のチャイムだね〜」
友女「そうね、よう子」
幼馴染の女の子「……もうすぐ、私たち卒業なんだね」
友女「えぇ。あっと言う間の3年間だったわ」
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:19:43 ID:OtHy..No
友女「ねぇ、よう子?」
よう子「なに? ともなちゃん?」
友女「あなた達、最近どうなの?」
よう子「あなた達? 最近??」
友女「ほら、カレの事よ」
よう子「……あっ、アイツのこと?!」
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:21:44 ID:OtHy..No
友女「もうすぐ卒業で、あなた達は進路も別々でしょ?」
よう子「う、うん」
友女「このままで、いいの?」
よう子「このまま……と、言われましても???」
友女「ほら、付き合ったりしないのかってコトよ!」
よう子「ぶ、ぶふぅぅぅぅぅ!!?」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:24:42 ID:OtHy..No
よう子「つつつ、付き合うって、私とアイツが!?」
友女「えぇ。あなた、彼の事が大好きなんでしょ?」
よう子「え、ええええええええええぇ〜///」
よう子「いやいや、私とアイツは、単なる幼馴染同士でっ!」
よう子「家とか近くて、小さい頃から一緒に遊んでたりしてたケド、」
よう子「ずっと同じ学校で、同じクラスとかだったりもしたケドっ!」
よう子「その、一緒に映画とか、海とか、花火とか行ったりしてたケドっ!!」
よう子「その、えっと、いつも一緒に居る幼馴染同士ってだけで…………えっと、その」
友女「……」
よう子「……///」
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:26:28 ID:OtHy..No
友女「じゃぁ、もし私がカレのコト好きだって言ったら、どうする?」
よう子「えっ、ともなちゃん……が?!」
友女「えぇ。カレはフリーだし、私と付き合ったって、良いわよね?」
よう子「えっ、えっ……ええええ」
友女「卒業しちゃう前に、告白しちゃおっかな〜」
よう子「…………」
友女「よう子、あなたはどう思う?」
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:33:12 ID:OtHy..No
よう子「…………それは、困る」
友女「どーして?」
よう子「アイツのこと、取っちゃヤダ」
友女「……やっぱり、カレのこと好きなんでしょ?」
よう子「…………」コクン
友女「ふふふっ♪」
よう子「……///」カァァァァ
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:42:28 ID:OtHy..No
友女「じゃぁ……よう子の気持ち、伝えてあげなさいよ」
よう子「で、でも……」
友女「このままなら、いつの間にかお別れになっちゃうわよ?」
よう子「……」
友女「後悔しない様にさ、一緒に居られるうちに、」
友女「自分の気持ちを、声に出して!」
よう子「……」
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:45:35 ID:OtHy..No
【帰り道】
トボトボ
よう子「……」
よう子「……」
よう子(自分の気持ちを、声に出して……)
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 22:51:53 ID:OtHy..No
よう子(そうは言われても、勇気が出ないよ)
よう子(もしアイツに『好きだ』とか言ったら、大事な何かを無くしちゃう気がする)
よう子(今までの私が、消えてしまう様な……)
よう子(それに、迷惑を掛けちゃうかもしれない)
よう子(迷惑は、駄目だよね……)
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 23:01:20 ID:OtHy..No
よう子(今までずっと、こうやって生きてきたんだもん)
よう子(……それで、困ったことも無かった)
よう子(きっと、たぶん、この先もずっと……)
よう子(普通に、目立たず、ぼちぼちと)
よう子(生きていければ、それで良いよね……)
よう子(……)
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 23:10:54 ID:OtHy..No
男「 わ っ !!!」
よう子「ぎゃーっ!」
男「ははっ、ぎゃーだってw」
よう子「も、もーっ! びっくりするじゃん!」
男「わりぃわりぃ」
よう子「驚いたよ、なにするのよ!」
男「やー、落ち込んでるみたいだから、元気付けようと思って……」
よう子「その前に、心臓止まっちゃうよ!」
男「ま、元気そうで何より!」
よう子「このーっ!」
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 23:14:23 ID:OtHy..No
男「まーまー、怒んなって」
よう子「むぅ〜」
男「ほら、一緒に帰ろうぜ!」
よう子「ふーんだ!」
男「……」
よう子「……」
テクテク テクテク
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 23:14:24 ID:OtHy..No
男「まーまー、怒んなって」
よう子「むぅ〜」
男「ほら、一緒に帰ろうぜ!」
よう子「ふーんだ!」
男「……」
よう子「……」
テクテク テクテク
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 23:24:47 ID:OtHy..No
男「あー、しかしまぁ、アレですな〜」
よう子「アレ?」
男「その、もうすぐ卒業だって話だよ」
よう子「あー、うん。そうだね」
男「よう子はさ、東京の大学決まったけんど、入学して何するんだ?」
よう子「ん〜、生物学の勉強……?」
男「へぇ〜」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 23:43:08 ID:OtHy..No
男「やっぱアレ? 顕微鏡で微生物とか見たりすんの?」
よう子「あー、そういうのも有るけれど……」
よう子「私がしたいのは、恐竜の復元とかかな!」
よう子「知ってる? アメリカの研究所で、琥珀から取り出した恐竜の血液を……」
男「あぁ、この前テレビで見たよ。遺伝子を取り出して、似た爬虫類のと組み合わせて復活させるんだろ?」
男「外国の島では、復元させた恐竜たちを飼う恐竜パークが出来てて……」
よう子「そう、それ! ワクワクしない!?」
男「……なんかこの前、観光客が喰われたって聞いたぞ?」
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/28(金) 23:55:16 ID:OtHy..No
よう子「まぁ、そういう事故もあるよ」
男「恐竜に喰われるとか、嫌すぎだろ」
よう子「科学ノ進歩ヤ発展ニ、犠牲ハツキモノデース」
男「まさに外道……」
よう子「大丈夫、ダイジョーブ!」
よう子「そんなの、シッカリやればめったに起こりっこないからさ」
男「むぅ……?」
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/29(土) 00:12:25 ID:XKdP0h4I
よう子「とにかくさ、今は遺伝子工学がアツいのよ!」
男「ふむふむ」
よう子「過去の絶滅動物だけじゃなく、新種の生物も創り出せたりするの!」
よう子「馬と白鳥を組み合わせて、ペガサスを」
よう子「鷲とライオンを組み合わせて、グリフィンを」
よう子「ワニと鹿と蝙蝠を組み合わせて、ドラゴンを創る研究や、」
よう子「某国の軍事基地では、ビルより大きい巨大怪獣を造る研究もされてるとか、しないとか……」
男「はぇ〜、すっごい!」
よう子「でしょ! 夢が広がるよねぇ〜」
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/29(土) 00:32:54 ID:XKdP0h4I
よう子「だから私は、無限の可能性がある、遺伝子工学の研究者とかになってさ、」
男「うんうん」
よう子「人類の歴史を変える、大発見をしてやるのですよ!」
男「おー、がんばれ〜。よう子なら出来るよ。たぶん」
よう子「……む〜、ホント? 女子なのに研究者なんて変なの〜とか、思ってない??」
男「性別は関係ないだろ。よう子は根暗で、後ろ向きな所あるけどよ」
よう子「根暗……後ろ向き…………」
男「地味なことでも大変なことでも、丁寧にやってく几帳面なとこあるからさ」
男「だからそういう、科学の研究とかに向いてると思うわ。幼馴染として、推すよ」
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/29(土) 00:44:38 ID:XKdP0h4I
よう子「……ありがと///」
男「おぅ!」
男「もし、よう子がノーベル賞クラスの大発見をしたらさ、」
よう子「うんうん」
男「そん時は幼馴染って事で、俺に独占インタビューをさせてくれよ」
男「絶対に、他人じゃ書けない最高の記事を書いてみせるからさ!」
よう子「オッケー、いいよ〜」
男「頼むぜ、絶対だからな!」
よう子「うん。ゼッタイ! 約束するよ!」
よう子「……あ」
男「お?」
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/03/01(日) 10:55:41 ID:7i1VAtss
よう子「えっと、その……やっぱり?」
男「うん?」
よう子「アンタは、ジャーナリストとかを目指すんだ……」
男「あぁ。具体的には決めてないけど。新聞とか雑誌とか、何の記者になるかは」
よう子「へー」
男「俺はさ、記録の保存ってのが、1番大事な仕事だと思ってる」
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/03/01(日) 11:07:40 ID:7i1VAtss
男「人間生きてて、毎日泣いたり笑ったり」
男「とにかく皆、色んな思いをして、日々を過ごしていく訳よ」
よう子「うん」
男「ほんで、ある日在った楽しい思い出が、この先生きていく力になったり」
男「昔あった悲しい出来事の教訓で、今日起きる失敗を回避できたりするんだよ」
よう子「うん。わかる」
男「色んな思いが、消えて無くならないように忘れないように」
男「記憶を封じ込める……みたいな。そんな事を仕事にしたいんだ。俺は」
よう子「へー……」
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/08(水) 01:36:47 ID:Zoij6.d.
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