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とこのうえのねこ【安価】
56
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/26(木) 23:13:00 ID:uwoNDDok
チュートリアルなげーんだよ謝罪。一区切り。
妄想するのは歓迎だ。
脳内でいい匂いしろ。
だが妄想は必ずBカップでしろ。良いな。
それ以外はレギュレーション違反だ。
57
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/26(木) 23:15:35 ID:24ibkhsA
はい!
ちんぽであります!
58
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/27(金) 11:26:51 ID:BtG2mtxc
追い詰められた先の妄想で鬱って事はなさそうでよかった
59
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 12:27:45 ID:OEP4rj9.
「ご主人、今日はどうするの?」
今日は休日を自由に使うことができる。
普段、予定のない日は仕事を片付けながら体力の回復に努めていたが……
↓1
1【昼寝】
2【くつろぐ】
3【簡単な仕事】
4【手のかかる仕事】
60
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 12:44:51 ID:0dKKYwVM
1
61
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 13:38:10 ID:OEP4rj9.
平日の疲れが少し残っている。
少し午睡を取ろう。
「ご主人、寝るの?」
「ああ」
上着を脱いで布団に潜り込む。
毛布に座っていたクロも、すぐに隣へ入ってきた。
「ご主人、クロ電話する?」
「いや、そのまま隣に居てくれ……ふぁ」
「うん。……あったかい」
肌着から伝わる柔らかさ、温かさ。
猫の時も変わらず側に居てくれたとはいえ、今のクロは人とほとんど変わらない。ひとりの女の子だ。
そんな彼女が、主人と呼び、慕い、肌を寄せてくれる。
男として喜ばしくないわけがない。
「おやすみ、ご主人」
「ん……」
62
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 15:03:39 ID:OEP4rj9.
「くぅ……くぅ……」
「すー……すー……」
……
「ん……」
十分に休み、意識が戻ってくる。
クロの身体からはまだ動きが感じられない……まだ眠っているだろうか。
一目見たくなり、目を開ける。
「えへへ、ご主人」
ただ瞼を開けただけのことを、こんなにも嬉しそうな顔で迎えてくれる……クロの笑顔が目の前にあった。
「起きてたのか」
「……。ご主人が起きた気がしたから、起きたんだよ」
そんなことも、嬉しそうに首を振って否定するのだった。
63
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 18:30:48 ID:OEP4rj9.
「ご主人、すっきりした?」
もうしばらく寝なくて良いだろう。
日が沈むまで、まだまだ時間はある。
↓1
X【昼寝】
2【くつろぐ】
3【簡単な仕事】
4【手のかかる仕事】
64
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 18:33:43 ID:YZRLn.SU
2
65
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 20:20:55 ID:OEP4rj9.
2【くつろぐ】
冷蔵庫から麦茶を出し、自分のコップに注いだ。
ああ、そういえば……
「クロ、お茶飲む?」
「お茶……そっか、飲めるんだ」
なんとも言えないが、まずはクロのマグカップにお茶を注いで持っていった。
「えと、ご主人と同じようにすれば良いの?」
「ああ。一緒にね」
ふたりでコップに口をつける。自分は液面を注視することなく嚥下できるが……
「……」
「……」
「んぼっ、クロ! こぼれてる!こぼれてるから!」
「つめたい」
……
66
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 20:36:25 ID:OEP4rj9.
「……っくん」
まずはスプーンでひと口ずつ、飲み込み方を掴んでもらう。
「……っくん」
無防備な白い喉が動く。
「……っくん」
そうして、ようやくマグカップを持たせる。
「そう。それで、ひと口分」
「……っくん」
これで、黒色のコップを自分の持ち物として扱うだろう。
……
【能力:嚥下Ⅰを獲得】
67
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 18:56:46 ID:PlOpnP2o
ピーンポーン!
「っ!?」
「お。はーい」
……
ネコパジャマ(白)が届いた。
夜 19:00
1【触れ合い】
2【食事】
3【仕事】
4【入浴】
5【家事】
6【外出】
7【息抜き】
X【】
X【就寝】
↓1
68
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 19:02:39 ID:1kCQaNQU
2
69
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 19:31:29 ID:Sxam.tcg
2【食事】
……
今夜はトマトソースのパスタ。
クロにはソース部分を使った簡素なリゾットを。
「クロ、玉ねぎとかは、塩分の多いベーコンやチーズとかは、食べられるのか?」
「うっ。う、うー……ごめんね、分かんない」
……未だに猫の食べられないものが入ってないか、気を遣ってしまう。食べること自体は大丈夫でも、敏感な鼻には辛いものもある。
今度悪魔に会ったら、夢魔の生態について聞かなければ。
……
「ごちそうさま! ご主人、ありがとう!」
「っ……ああ、ごちそうさま」
ご飯作るだけで、こんなにニッコリとお礼言われるなんて……いや、いつも伝えたかったんだろうけど。
この分だと、食器の扱いも問題なさそうだ。
70
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 19:37:00 ID:Sxam.tcg
さて、お腹も膨れた。
食器を洗い終わって戻ると、クロが自分を見つめている。
……
19:00 → 19:45
1【触れ合い】
X【食事】
3【仕事】
4【入浴】
5【家事】
6【外出】
7【息抜き】
X【】
X【就寝】
↓1
71
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 19:40:39 ID:xTOebyBM
1
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 19:56:09 ID:PlOpnP2o
1【触れ合い】
物欲しそうな眼差しに応えて、クロとの時間を設けることにする。
「クロ、おいで」
「! はい、ご主人」
布団に腰を下ろすと、自分のももに頭を乗せてきた。艶やかな黒髪を梳く。
指が気持ちいい……ああ、そういえば。
「クロ、着替えようか」
「?」
先ほど届いたパジャマを手繰り寄せる。
真っ白な綿に、黒猫の刺繍が映える一着だ。
「……脱げばいい?」
「っ」
……着替えは一度しているし、やり方も分からないだろうが、どうしたものか。
↓1
1【気にならないぞ。順序良く教える】
2【気になるが、我慢して教える】
3【着替えられるまで、席を外す】
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 20:00:10 ID:1kCQaNQU
2
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 20:23:57 ID:PlOpnP2o
2【気になるが、我慢して教える】
「クロ。えっと……その、やり方は教えるから、その通りにお願い」
「んー? 私、ひとりで脱げるよ……?」
言うが早いか自分のトランクスに手を掛け、片手で無作為に引き下ろす!
この分では、脱ぎ掛けることは出来ても身体から外せないだろう。
「わーっ!! 待った、待った!」
「っっ! ご、ご主人、おどかさないで」
「……一緒に動かして。まず、ここを掴んでね」
「うん」
「身体を……前に倒して……膝まで、下げて……」
「……んっ。うん」
ちゃんと出来てるか見ないといけないけど今は絶対もう守るものがなくて剥き出しででで!
綺麗なつま先から視線を上に少しずつズラしていあああふくらはぎ細いっ、見えた、脱ぎかけパンツ見えた!出来てるね次!
「右脚、あげて」
「はぁい」
「あし、ぬいて」
とんっ……
「もう片方、も……」
「……んふ。うん」
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 20:39:37 ID:PlOpnP2o
「脱げた、よ……?」
クロの声、おかしくないか……?
細いし、高いし、甘い、し。
膝から外れた布きれが、元の持ち主の前で踊る。
射竦められたように、視線が上げられない。
先に続くものがないってだけで、こんなに輪郭を目でなぞるように追ったり、足首が綺麗に見えたり、動悸が止まらなかったり、したっけ。
「クロ 脱いだの 腰の前で、ぶら下げて」
「えへ……♪」
太ももの白さにクラクラしながら、隠されてることを確認しつつ、視線を上げる。
つい、と灰色の布地を持ち上げ、知らない顔で微笑んでるクロがいる。
「あの、な。そういう顔は 」
「ご主人……」
自分のトランクスで隠しているのか、自分のトランクスの裏を見せつけているのか。
間違いが許されてしまいそうな雰囲気を、彼女は漂わせている。
↓1
1【落ち着け。逆の順序で履かせる】
2【自分が、履かせる。】
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 20:48:27 ID:a3jRX0FA
1
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 20:58:17 ID:PlOpnP2o
1【落ち着け。逆の順序で履かせる】
深く息を吸い、より深く吐き出す。
熱が身体から逃げていく。
「クロ、これ。ここから脚を入れて、逆の順序で履いて」
「っ、ごしゅじん」
「できる?」
「……はい」
飼い猫として飼い始めた頃、去勢が終わるまでは大きな声で鳴き続けることもあった。
それの名残りがあるのかもしれないが、付き合ってやることだけが主人の責務じゃない。
「上も、私ひとりで出来るよ」
「そっか。ボタンは?」
「たぶん……出来る。毎朝見てたから」
視線を壁に向ける。しばらくして、着替えは終わっていた。
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 21:06:28 ID:PlOpnP2o
「どうかな?」
「おー」
くるんと一回転してくれる。
ふわりと舞った長髪を、白地の綿がさらりと受け止めた。
足首はキュッと窄まっていて、暖かそうだ。
下着がまだ無いとはいえ、風邪を引くこともないだろう。
ゆったりとしたシルエットが愛らしい、共寝が気持ち良さそうなピッタリのパジャマだった。
「うん。似合ってる」
「えへへ。ご主人、ありがとうっ!」
……
19:45 → 20:15
1【触れ合い】
X【食事】
3【仕事】
4【入浴】
5【家事】
6【外出】
7【息抜き】
X【】
9【就寝】
↓1
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 21:12:46 ID:pxZUFH4c
7
80
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 21:21:55 ID:PlOpnP2o
7【息抜き】
「クロ、テレビ見る?」
「テレビ……テレビ!? う、うん! 見る!」
TVを点け、カジュアルなニュースを適当に流しておく。
ようやく人語を解せるようになったクロが、今までの疑問を解消するかの如く食レポに見入っていた。
まあ、こういうのもいいだろう。
自分はデスクトップを立ち上げ、趣味で弄っているソフトを起動する。
柿の種を一袋持ってきて、デスクにセット。
よし、やるか。
…………
……
…
81
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 21:40:14 ID:PlOpnP2o
……
「ご主人、この赤いのホントに美味しいの……?」
「どれ? あー、ありゃめちゃくちゃ辛い。やめとこう」
……
「ご主人、あれ、氷?」
「そういや家では見たことなかったな。あれはかき氷って言って……」
……
「ご主人! クロちゃんのご飯ってなに!?」
「あれはタレントさんだな。クロちゃんって人が居るんだよ」
…………
……
…
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 21:46:57 ID:PlOpnP2o
自分が作業していたのは趣味で作っているプログラムだ。仕事を楽にするために始めたものだが、単純に面白くて簡単な形のエディターを時折弄っている。
ちょうど、つまんでいた柿の種が最後のひとつになった。
「ご主人、安田さんの食い倒れ、終わった!」
「はは、そっか。それじゃ、これ」
「ん、んむ?」
かり。
「……。。。」
瞳がうるうるしている。辛かったか。
……
20:15 → 21:15
1【触れ合い】
X【食事】
3【仕事】
4【入浴】
5【家事】
6【外出】
7【息抜き】
X【】
9【就寝】
↓1
83
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 21:49:22 ID:a3jRX0FA
1
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 22:07:51 ID:PlOpnP2o
1【触れ合い】
パジャマに着替えたクロが可愛い。
愛猫だか、愛娘だか、愛妻……いやそれはないか。
「クロ」
「んふっ。ご主人?」
とにかく、優しく頭を撫でて、眺めていたい気分。
キョトンとした様子の瞳を見つめる。
猫の時と変わらない、美しいヘーゼル。
明るい室内で細くしている、縦長の黒目。
非の打ち所がない、長く艶やかな睫毛。
「目が綺麗だよね」
「……綺麗かな? 人の目と同じ?」
「ううん。綺麗な猫の目で、いつも見てきたクロの目だよ」
「ぅ……」
クロは顔を伏せる。猫の時も、可愛がりすぎるとそっぽ向いてたっけ。
本当、自慢したくなるほどに可愛い……と思うのは愛猫家が過ぎるか。
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 22:21:56 ID:PlOpnP2o
「う……にゃ」
「おいで」
頭頂を撫でているとクロの身体がだらんとしてきた。
両腕に迎え入れ、背中から抱き包むように布団へ。
「ごひゅじん……」
頭を撫でるのをやめ、細い体躯に腕を回し、抱え込む。
優しいクロの香りが立ち上り、柔らかい体温と重みが感じられる。
「ごしゅじん、すき……」
「うん」
ああ……この感触、この声だけで、もう生きていける気がする。
【習慣:破滅的思考の脱却を獲得】
↓1
1【頃合いで起こす】
2【寝落ちする】
3【寝かしつける】
86
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 22:28:17 ID:S0fmAibY
3
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 22:37:19 ID:PlOpnP2o
3【寝かしつける】
クロは完全に夢うつつのようだ。
自分も色々あったが、クロにも色々あった。
きっと自分と同じく安心できたのだろう。
そーっと布団から抜け出て、頭の下に枕をずらす。
「うん……?」
「おやすみ、クロ。大丈夫だよ」
「……ん」
クロの目蓋が落ちる。
布団の上からポンポンと触れているうち、規則正しい呼吸に変わる。
「くぅ……くぅ……」
……
88
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 22:40:52 ID:PlOpnP2o
「ふう……」
しかし、クロに触れていた部分が……やはり少し気怠い。手だけではなく胴体も。
どういった理屈なのか?
カチッ、カチ。
部屋の照明を小さくした。
21:15 → 22:00
X【触れ合い】
X【食事】
3【仕事】
4【入浴】
X【家事】
6【外出】
7【息抜き】
X【】
9【就寝】
↓1
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 22:50:38 ID:1kCQaNQU
3
90
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 22:58:04 ID:PlOpnP2o
3【仕事】
この週末は少し弛みすぎたところもある。
少しでも仕事を進めておこう。
暗い部屋でノートPCを開き、部署内で頼まれていた定期的な雑務の処理を進めていく……
……
日中休んだ分、頭が冴えている。
良いペースで進んでいる。普段の5割増しで捗っているといっても良いくらいだ。
……
この場で出来る仕事を完了した。
22:00 → 23:30
X【触れ合い】
X【食事】
X【仕事】
4【入浴】
X【家事】
6【外出】
7【息抜き】
X【】
9【就寝】
↓1
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 22:59:47 ID:pxZUFH4c
9
92
:
熟睡判定です。良いお年を
:2019/12/31(火) 23:13:05 ID:PlOpnP2o
9【就寝】
明日からは仕事だ。
固まった身体を伸ばすと、血流と一緒に眠気が全身を回る。
シャワーは明日の朝でも良いだろう。
寝間着に着替え、そっと布団の端をめくる。
足先から忍び込むと、先客の体温が出迎えてくれた。
「ん、ぅ……?」
濡羽のように広がる黒髪にうずまり、クロの肩に額を付ける。
「♪」
反対側の手が、自分の手に添えられていた。
温かい。
「すー……すー……」
「くぅ……くぅ……」
闇に入るふたりは、頼みの綱を手に無我へと落ちてゆく……
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/31(火) 23:44:45 ID:Ltv8mI76
優しい世界
94
:
あけけおめ。今年もよろろ。
:2020/01/03(金) 20:16:48 ID:Gh8RnuGs
……い
…………さい
…………………なさい
これは……
「起きなさい。」
微睡みから無我に落ちると、待っていたのは朝ではなく闇だった。
暗闇の中にぼう、と灯る肌。
ばさりと投げられた黒い翼、血肉のように赤い唇。
いわゆるボンテージファッションの似合う、不思議な女悪魔。
地面も地平もない、頼りない闇の中に浮かぶカタチ。
「意識ははっきりしているかしら?」
「……ああ。慣れないけど」
「そうでしょうね。よろしい」
顔の強張りを解いて、女悪魔はくすりと笑った。
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 20:22:38 ID:Gh8RnuGs
「さて、いかにも用がありそうな顔をしているわね」
それくらいは分かっているだろうに。
嬉しそうな顔すらしてこちらを待っている。
「うふ、良いわ。私の話の前に聞いてあげる」
「用件は……」
↓1
1【クロの事について】
2【女悪魔の事について】
3【クロの能力について】
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 20:26:16 ID:HC/jcTEE
3
97
:
機嫌が良いと色々な事を話してくれます。適度なリップサービスを。
:2020/01/03(金) 22:03:30 ID:UxidiF8I
3【クロの能力について】
「クロの能力について教えてほしい。急に喋れるようになったり……」
「あら、それなの? とっくに察しが付いているものだと思ってたけど」
「もちろん、私が手引したことよ。でも、こういったこともタダでは出来なくてね。……」
……要約するとこうだ。
自分がクロと【触れ合い】をする時、クロは夢魔として無自覚に自分の身体から精力を奪っているらしい。妙な気怠さはこれが原因か。
クロが得た精力を使って、女悪魔は能力を手引きを出来る。
何をさせるかについても、今度からは自分が好きにして良いらしい。
「あと、クロちゃんと貴方との契約の維持にも同じく精力が用いられてるわ。こちらについては、クロちゃんが自分で補給しようと動くでしょうから、あまりほったらかしにしなければ気にしないで良いわ」
「分かった。ありがとう」
「ふふ、殊勝ね。それじゃあ、今晩の取引を致しましょう」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 22:14:46 ID:UxidiF8I
「ちなみに、深く触れ合うコト。それで、大きな精力を与える事もできるわ。……貴方たちふたりの関係がどうなるか、貴方が腹上死しないかは別として……ね」
「腹上死って……」
「冗談よ。でも、可愛いでしょう? あの子。私に気を遣うことはないわ。貴方の意思次第よ」
取得精力:2(能力の後ろにある数字だけ消費されます)
1【契約書換・行動域Ⅰ】2
2【夢干渉Ⅰ】1
X【念話Ⅰ】3
4【集中治癒Ⅰ】2
X【一般教養Ⅱ】5
X【運動能力Ⅰ】3
X【魔術基礎】3
↓1
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 22:29:28 ID:HmVcfkkw
1
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 22:37:59 ID:UxidiF8I
1【契約書換・行動域Ⅰ】
「クロの行動域を広げてほしい。布団の上だけじゃ、何かと不便だ」
「契約の書き換えね。大した内容でもないし、すぐに終わるわ。貴方が目覚めて、少ししたら起きるでしょう」
【能力:契約書換・行動域Ⅰを獲得】
「……私、今日は機嫌が良いわ。貴方が望むなら、もう少しだけ居てあげる」
↓1
1【クロの事について】
2【女悪魔の事について】
X【能力の獲得】
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 22:40:07 ID:cYJGJYk6
2
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 22:52:49 ID:UxidiF8I
2【女悪魔の事について】
「君の事が知りたい。君は一体何者で、自分たちの事をどう思っているんだ?」
「あら……? ふふ、それは口説き文句かしら」
「そうじゃない」
「分かってるわ。いくら貴方にとって超常の存在でも、信頼できるかは別の話だものね」
「私は……悪魔。その中で、淫魔として生を受けた種族」
「淫魔……」
「貴方たちの伝承や、創作物にもあるわね。人の精を啜り、惑わせ、陥れる者。色々あるけれど、おおよそ知っている通りの認識で構わないわ」
淫魔、サッキュバス。しばしば性に都合の良い存在として描かれながらも、多くの伝承で命を奪う者として扱われている。
「でも、この場で断言させて貰うわ。私は精のために力を貸しているわけではないと」
……信じていいものか。甘言に乗って、まだ倒れるわけにはいかない。
「じゃあどうして」
「ごめんなさい……まだ、教えられないの。私の、名前も……」
告げる女の表情は何かを抱え込んでいるようであり、辛そうである。
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 23:01:08 ID:UxidiF8I
「私は精を得るどころか、クロちゃんとの契約において貯めてた精を大量に切り崩して、何とか形を保てる状態にまで、」
「分かった、すまない。じゃあ、それはそれで仕方ない」
「……有難う。それと、貴方たちの事だったわね。正直に言うと、とても興味深い観察の対象として見ているわ」
「観察?」
聞こえは良くない。
「人形扱いしているわけではないわ。ただ、人と動物の間に、貴方たち程の強い絆を見るのはとても稀なことだから」
「見ていたくなった、と?」
「……え、え。いい趣味では、なかったかしら」
……なんと答えよう。
1【悪くはない】
2【いい根性だ】
↓1
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 23:03:04 ID:HmVcfkkw
1
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/03(金) 23:14:00 ID:UxidiF8I
1【悪くはない】
「いや、悪くはない。物珍しさとしても、褒められているんだから構わない」
どころか、それが理由で助けてくれたのだ。
機嫌を損ねることはない。
「飼い主として、鼻が高いよ」
「有難う。でも、今は飼い主と言える状態なのかしら?」
「クロとは、今まで通りだよ」
「……余計なお世話かもしれないけど。失礼」
女悪魔は自分に掌をかざす。
「黄色……緑色……桜色……」
「?」
「貴方はクロちゃんを、守り合い支え合う飼い猫のようにも、向かい合える友人や娘のようにも、刺激や安寧をくれる恋人のようにも感じているみたいだわ」
「!」
「不愉快だったらごめんなさいね。でも、きっと貴方が望まなくても、クロちゃんは貴方の心を感じ取っているわ」
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/05(日) 23:02:18 ID:1YmfIS.s
確かに、今の自分たちは様々な付き合い方ができる可能性を秘めているだろう。
「……だからといって、急にどうこうできるわけでもない」
「ええ。だから、ほんのお節介」
「そういえば、君の話は?」
「ああ、そうだったわね。夢魔の身体について、人とは大きく違うから教えておこうと思って。まず……」
……
夢魔の身体は、実体を持つ外側だけを除けば全てはイメージで出来ている。
例えば消化器系などは最たるもので、クロが意識して食事をエネルギーに変換する想像さえできれば、実際に食事をせずとも活動可能なのである。
逆に、その器の中には実体を受け入れる事が出来ず、飲食物などは全てイメージ、夢想的な概念に変換される。
またその体質上、人の想像や気分、夢などに干渉する魔術も得意とする。
猫としての経験が新生に戸惑ってはいるものの、少しの訓練で習得できるらしいとも。
「……例えば、お手洗いなんかは?」
「不要ね。表層から生まれる唾液なんかを除いて、クロちゃんの体内から排出されるものは無い」
「その……要らないものの概念は溜まっていかないのか?」
「人が物事をよく忘れるように、イメージ次第よ。そして、概念から実体を産むことは相当の力量がなければ出来ないわ」
107
:
生存
:2020/01/11(土) 17:03:26 ID:6K2C59n6
「さて」
凡百の人間より知識人めいた、聡明な眼をスッと閉じる。
面倒見の良さそうな、掴みどころのないような、少し意地の悪そうな、不思議な印象のある顔つきに戻る。
「今夜はここまでね。契約の書換えをするから、クロちゃんのところに行くわ」
「一緒には居れないのか?」
「やだ……また平手して欲しいのね?」
平手というと、想いが流れ込んでくるアレか。人の夢に入るというのはそういうことらしい。
「それは困る」
「脳は一応休んでても、貴方の精神にも休息は必要よ」
淫魔がパチンと指を鳴らす。自分の意識が闇に包まれ、夢のカタチがほどけてゆく。
「お休みなさい。また会いましょう」
「ああ……また」
心を開き切るのはどうかと思って、何となく無愛想な挨拶になってしまった。
しかし、クロを正しく理解しようと思う限り、彼女とはまた会うことになるだろう。
淫魔は慈しむように微笑み、この夢を閉じた。
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/14(火) 20:31:15 ID:zw6tEB4I
クロの移動範囲はどの位まで広がったのかな
109
:
そりゃもちろん「いってらっしゃい!」してもらいたいですよね?
:2020/01/14(火) 23:31:56 ID:TBnZKa0A
待たせていてごめんなさい、日曜までお待ちを
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/15(水) 00:13:23 ID:LKeqCL62
やったぜ。
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 11:23:16 ID:CaypvaJc
「くぅ……くぅ……」
「すー……すー……」
Day 3
Mon
「く……う、ん」
目が覚める。
時間は……午前5時。
心身共に、快調である。
「すー……すー……」
「……」
体温を共有していた温もりの塊は、今なお安らかに寝息を鳴らす。
静かに抜け出て、乱れた布団を直し、小さな額に掌を乗せる。
ありがとう。
もう少し良く寝ててくれな。
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 11:26:34 ID:CaypvaJc
クロはまだ寝ている。
洗濯機を動かすなど、あまり大きな物音は立てたくないな。
5:00
X【触れ合い】
2【食事】
3【仕事】
4【入浴】
X【家事】
X【外出】
7【息抜き】
X【】
9【出社】
↓1
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 11:30:18 ID:yZocn.Hg
7
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 11:51:36 ID:CaypvaJc
7【息抜き】
テレビを何となく点け、お茶を飲みながらぼんやりとする。
……ニュースから特に目を引くような情報は得られない。
5:00 → 5:15
X【触れ合い】
2【食事】
3【仕事】
4【入浴】
X【家事】
X【外出】
7【息抜き】
X【】
9【出社】
↓1
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 12:42:21 ID:SdfyxQCE
4
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 13:36:30 ID:CJR/IU2.
6時前までに出社だったかそれとも6時台ならいいのか
117
:
6:00が基本の出社時間です。15分単位です
:2020/01/19(日) 17:28:17 ID:CaypvaJc
4【入浴】
シャワーを浴びると、熱い滴りが強制的に目を覚ます。
頭と身体をゴリゴリ流し、髭を剃って出る。
「おはよ、ご主人!」
「……」
洗面所に……クロが居た。
屈託のない笑顔で、一日の始まりを告げている。
自分は全裸だ。
「おはよう……クロ」
「うん」
「まだ裸だから……一度待って」
「うん」
まるで忠犬のように構えて待つクロ。そもそも何を待たせているんだろうか。
「……外で」
「はーい」
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 19:52:36 ID:CaypvaJc
スーツに着替えている間、淫魔から教えてもらった契約の内容を聞き出す。
様子見も兼ねて、クロの行動範囲は家の中に留めたらしい。
クロにあまり頼み込むのも忍びないが、留守の間に簡単な家事を頼むことも出来るだろう。
色々と勝手を教えなくちゃいけないから、自分が家事をしたところに一緒に付いてもらってからにしよう。
「だけど……」
……自分はマンションの管理人や周囲の住人からは一人暮らしと思われている。
短期なら誤魔化せても、日中に年頃の娘が部屋から出てこないことを知れば黙ってはいないだろう。
「しばらくはカーテン閉めておいて。電気は点けてて大丈夫だから」
「えーと、見られたくないから?」
「そういうこと。」
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 19:58:41 ID:CaypvaJc
「もうそろそろ行く?」
「いや、まだ少し余裕があるよ。飯も食べてないし……」
5:15 → 5:45
1【触れ合い】
2【食事】
3【仕事】
X【入浴】
5【家事】
X【外出】
7【息抜き】
X【】
9【出社】
↓1
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 20:00:15 ID:Q7fBFGwQ
2
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/19(日) 23:35:49 ID:3D3KXbC6
2【食事】
時間がないので食パンを野菜ジュースで流し込み。
「むぐ、んぐ」
「……」
「んぐ、っ」
「ねえ、ご主人」
「んむ?」
いつの間にかクロが後ろから覗いていた。
「ご主人、昔よりご飯食べなくなったね」
「ん……そうかな。食費掛からないし、そんなに困ってないけど」
「うーん」
「むぐ……ん。後で、クロも食べられそうなやつは食べていいからね?」
「……うーん」
とりあえず腹は膨れた、歯を磨いて支度しよう。
それとも、1本目の電車を逃してやることが何かあっただろうか?
↓1
1【ない。行こう】
2【そういえば……】
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 00:00:53 ID:ducK5zQg
1
123
:
朝は催促を入れます。6時を跨ぐような行動も中断できます
:2020/01/20(月) 21:07:01 ID:39fNEFr.
1【ない。行こう】
「よし……それじゃ、出てくる」
褪せた革鞄を拾い上げ、しわくちゃのコートを羽織る。
ガチャッ。
「……とりあえず鍵は閉めておくね。チャイム鳴っても、そのままで良いから」
「ご主人っ」
艶やかな黒髪をはためかせ、真っ白なパジャマが駆けてくる。クロはそのまま戸の外へ手を伸ばす……
すぐ、静電気に触れたように細い指先が竦んだ。
「……ご主人」
「クロ」
その顔を見て 玄関へ走り すぐ抱きしめる。
「……。いってきます」
「! うんっ」
「いってらっしゃい!」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 21:18:11 ID:39fNEFr.
……
…………
………………
電車に揺られる。
シャツはよれてるし、コートも入社した時からずっと使ってるやつだ。カバンも底が擦れて芯材が出ている。
全体的にちょっとみすぼらしいが、顔は生気たっぷりじゃないだろうか。
始業前に進める仕事を考えながら、町を離れてゆく……
……
「先週指摘のあった図面訂正、と」
「サービスからメール来てる……実機は?」
「図訂処理終わり。外注への再送指示、と」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 21:35:20 ID:39fNEFr.
一日が始まる……
「打ち合わせは、10時ね」
『これクレーム1件。こないだ納入の○○事業所』
「あ……はい」
『おーいこないだ電話した特殊仕様の出図まぁだ?』
「お昼明けで大丈夫でしょうか……」
「打ち合わせ……これの検査って今手戻りしてるマシンだよな?間に合うのか?」
「クレーム処理のメールは……これでいいか。ん……というか対応自分っ?明日?なんで?」
「図面、受注仕様書……あれ、ここ剛性大丈夫か……?部品の購入先は……」
キーンコーン……
「……飯無理か。オプション追加における追加工図はこれで大丈夫、なはず」
キーンコーン……
「あ、掃除自分か」
「んでサービスの質問対応は……もしもし自分です。展示の実機いつ頃借りられます?」
「……」
『これさあ、現場から指摘来てるんだけどさあ、これ分かる?図面描く前に気付かなかったの?ねえ』
「いや……その……すみません」
『あの、俺質問してるんだけど。ねえ、これは図面を描く前に気付かなかったん で す か ?』
『ま、いいやすぐやって。』
キーンコーン……
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 21:47:12 ID:39fNEFr.
(ふー……小休止しないと……)
「はい、ええ、ええ、はい。直しました。よろしくお願いします」
「………………。最優先はクレームの……あの県って、どんくらいかかるかなコレ」
「もしもし。はい。値がドリフトする?見に行きます」
「……腹へった。カロリー棒」
「もしもし、自分です。遅くなってすみません、今展示機を同じ条件で動かしたところ……」
「あ、リーダー。クレーム対応で明日行くのってホントに自分じゃなきゃダメなんですか? え? サービスで良かったって?」
「…………。はあ。来週中までに自分の開発の進捗報告があるからそっちもボチボチ」
「……。……。……人いないな」
……パチン。
「閉めは……オッケ。消灯」
ガタンゴトン……
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 22:00:54 ID:39fNEFr.
「……」
ガチャッ。
「!っ!っおかえり!」
タタタ……!
「ごしゅじんっ!」
「っわ! ただいま、クロ」
くたびれた身体も、飛び込んできたクロの衝撃で蘇る気がする。
女の子の身体って、軽くて細くて柔らかくて気持ち良い……
自分が抱きつくだけじゃない、誰かの腕が不随意に締め付けてくる柔らかさが……なんというか、すごい、感動する。
「……。……」
「ご主人? 大丈夫?」
「大丈夫。もうちょっとこのまま」
「……うんっ。えへへ」
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 22:01:56 ID:39fNEFr.
「……クロ、ありがとう。さ、明日は早いから片付けさせてくれ」
「うん。お疲れさま!」
名残惜しい温もりを床に下ろし、ネクタイを解いた。
23:00
1【触れ合い】
2【食事】
3【仕事】
4【入浴】
5【家事】
6【外出】
7【息抜き】
X【】
9【就寝】
↓1
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 22:03:32 ID:kauZxH16
2
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 22:12:06 ID:39fNEFr.
2【食事】
「待たせてごめんな、ご飯にしよう」
「うんっ」
待ってましたとばかりに頬を擦り付けるクロ。……さては、日中食べてなかったなこいつ。
今日はレンチンご飯とインスタントのおでんで雑炊。
まあまあ値は張るが、それなりの献立を早く作れるのがウリ。
……
チーン!
「ほら熱いぞ、どいたどいた」
「あれ、お皿ひとつ?」
「一緒に食べよう。自分のと、クロのスプーン持ってきて」
「うんっ!」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 22:19:30 ID:39fNEFr.
熱と、胃に負担を掛けないエネルギーが身体の中心を満たしていく。
肩にすり寄る餌付け待ちの視線がくすぐったい。
……
「……はー。ごちそうさま」
「ごちそうさま!」
食べたお皿を、クロが台所へ運んでいく……ああ、なんというか色々信じられない。嬉しい。
「そういえば、洗い物は初めてだよね。こうやって……届く?」
「んふふ、できるよ」
23:00 → 23:30
1【触れ合い】
X【食事】
3【仕事】
4【入浴】
5【家事】
6【外出】
7【息抜き】
X【】
9【就寝】
↓1
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 22:24:28 ID:6OfGx8tY
7
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 22:41:57 ID:W0gZLJEs
7【息抜き】
「さて」
明日は早いから少しでも仕事を……と思ってカバンを取ろうとした瞬間、冷たい猫目が下から突き刺さった。
「……また仕事するの?」
「う」
確かに明日は出張だが、その分の仕事を今夜にやる必要はそもそもない。
一度始めると2時過ぎコースだ。クロが咎めてくれなかったと思うと、危ない危ない。
「テレビって気分でもないし、パソコン点けるか」
「……ううう、ふにゃぁぁん!!」
「ちがう!仕事じゃないから!怒るな怒るな!」
スタートアップを確認して、手早く通販サイトを開いた。
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 22:57:23 ID:W0gZLJEs
「何か買うの?」
「クロの服を、ね」
クロのパジャマは現在替えが無い。
あと、下着もない。
意識しないように心がけてはいるが、元は男一人暮らしなのだ。不意のことで、邪な情動に振り回されるのも良くないだろう。
「……」
「ふーん……」
正直、今のパジャマが自分としても気に入ってるので黒の色違いをもう1着注文。
あと、ショーツは2枚ぐらい……ブラは……
↓2
1【測る】
2【パジャマの上から測り、概算】
3【婦人服売場で選ぼう。見送る】
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/20(月) 22:59:10 ID:W0gZLJEs
脇の下あたりを少女にぎゅうぎゅう抱きしめられてお腹あたりで小さいおっぱいを感じた瞬間に爆散したい人生でしたお疲れさまでした
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/21(火) 00:17:38 ID:7oYg8Qzw
1
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/22(水) 00:32:11 ID:87yiTtnc
1【測る】
測る、か。長い間身につける大事なものだし、合わなかったらかわいそうだし。
早くなってきた鼓動と関係のない言い訳をしながら、 その気 でクロの身体に向き直る。
「クロ」
寝ている時は流れ落ちて、微かな面影のみを残していた上半身のライン。
身体を起こしてる今、見ると……なめらかな輪郭を持つくらいには、布地を押し上げている。
直に触れて 指を沈めたら、確実に柔らかいと解るくらいに。
もう何をしたいと言うよりも
その少女の魅力に
原始的に近付きたい欲求が抑えられなくなっていた
「…。……。サイズ測るから パジャマ めくって」
悟り、微笑む
猫の目がニィと細められる
「うん いいよ」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/26(日) 16:55:20 ID:KTFSz1NU
少し聞きかじった程度の知識だと、女の子のブラジャーは胸の下……アンダーバストを基準にしてベースの大きさを決めているという。
そして、もっとも全周の長い……その部分との長さの差が、容量を決める、と。
いわゆる、何カップかというやつ。
採寸用のメジャーを持ち、息を飲む。
普段自分の腰を巻いていたそれが、こんな、肌の上を這うことになるなんて。
「お腹まで めくって」
「うん」
クロはぐいっとまくらない。
しなやかな指先が、中に隠すものへ引き込むように、布地を釣り上げる。
まるで、なにかの姫君のように。
とばりの中へ誘われる男。
「えへ 」
なんだ この雰囲気はふざけているのか。
わかっているのか。
そんな歳の子がしていいことじゃないだろ。
頭の声とは裏腹に
視界と意識は そのお腹と同じく真っ白になっていた
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/26(日) 18:59:56 ID:WBJ6ERvw
これは淫魔
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/26(日) 19:39:55 ID:KTFSz1NU
きめやかな白。
危うげな曲線。
柔らかな肉。
「ひゃん……!」
メジャーを背中から回すと、クロが冷たさに竦んだ。
一際高く、か細い鳴き声に、脳が異常事態だと警鐘を鳴らす。
だけど止まれない。カチカチ伸びるメジャー。
測ってるだけだから。測ってるだけだから。
そうして、あ胸の下って思わない方が良い おへその遥か上で、ようやく、メジャーの端が繋がる。
少し緩んでるから、間をつめて測っ
あ キュッと締まって
ぷにっと柔らかさが 肉が盛りあがって 身体あったか いい匂いすごいする メジャー食い込んで これ やば
「……ご主人、いくつ?」
……
耳に入ってから声が聞こえるまで2秒くらいかかった。
141
:
きめこまやか です 謝罪
:2020/01/26(日) 21:44:31 ID:KTFSz1NU
目盛に視線を移すと……職業柄の理性が戻ってくる。
「えっと、70……いかないくらい。コンマ5」
「そっか。」
だから欲が少し途切れて、かえって、心の準備が遅れていた。
ぷるんっ、と。
「ねえ――こっちも。」
完全に 釘付けにされた
「ふふ、ご主人」
小さくて 幼くなくて 女の躰
お腹から 境のない ふくらみ
「見て いいんだよ」
ふやけた焦点が合う
ふくらみの頂点に ふるえる薄紅
興奮を突き抜けて 魅入られる
ずくん ずくん と流れ込む 疼きだけが鮮明で
「そういう目」で見る対象だと 五感が認識してしまった。
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/26(日) 22:22:33 ID:KTFSz1NU
眼前には、つついたら破れそうなくらい
優しくて柔らかそうなおっぱい
知らない彼女を鳴らす呼び鈴のような
ぷっくりと膨らみきった乳首
いまどこか動かしたら 彼女をどうしてしまうか分からない
壊してしまうかも 喰らってしまうかも 溺れてしまうかも
そんな勝手な怯えが 湧き上がる欲求を濁す
メジャーを持ったことも忘れて震える手。
「ご主人……」
「ぁ」
クロの片手がパジャマをぱさりと離し、自分の頭に乗せられた。
なでなで、と。
安心して欲しいと語りかけるクロ。
「ご主人は、やさしいね」
……ああ。えっちでも、クロはクロだ。
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/26(日) 22:42:45 ID:KTFSz1NU
……
手の震えが止まっていた。
「えっちでごめんね」
目の前に映る蠱惑的な肢体と、長く過ごしてきた愛猫が繋がって、いまのクロをようやく理解する。
理解して、強く強く惹きつけられる。
「でも ご主人が 望むなら」
すると
頭に置かれた あたたかな手のひらが
首筋を怪しく這い下りる 細い指先に変わる
「えっちな こと しよう?」
↓1
1【悩殺まっしろえっち】
2【戸惑いはあるけれど】
3【まだぶつけられない】
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/26(日) 22:43:50 ID:WBJ6ERvw
2
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/26(日) 23:28:22 ID:nCBPu42A
2【戸惑いはあるけれど】
オサソイ。
生まれて初めて、そんなこと言われた。
言葉だけで クラッ と堕ちた。
理性が ジュワッ と融ける感覚があった。
腰が甘く、重く、痺れるように疼いた。
正直 クロとのえっちなことしかもう考えられない
………………だけど。
「 ク ロ」
「えっちなことは したい」
「でもっ……クロに優しくできない時は、したくない」
それだけは……失くせないんだ。
矜恃としてなのか、クロを想ってなのか、今は分からないけど。
「っ……!」
首を這っていた指先が止まった。
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/27(月) 00:01:52 ID:W0kFeF3w
「……うん。ご主人、メジャー、下ろして」
指先からメジャーの端が離れ、クロの周りでパラリとほどける。
メジャーそのものも、床に転げた。
「私ね」
「ご主人が 私でえっちな気持ちになってくれるのも」
「ご主人が 私を大切にしてくれるのも」
「ぜんぶ うれしくて 大好きだよ」
首に回ったクロの手が 自分の頭を吸い寄せる
「だから 私がえっちなこと するね?」
クロがそれを どこまで知ってるかどうかとか
そんなことは 間近に迫るクロの眼差しで吹き飛んだ
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/27(月) 00:34:42 ID:W0kFeF3w
「 ん」
「っ!」
花びらが触れる みたいな
「……ふ」
肩を寄せあう みたいな
「ちゅ う」
両腕で抱きしめる みたいな
「にゅ…… ぷ、ぁ……」
初めての 口付けを した。
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/27(月) 00:38:14 ID:W0kFeF3w
もう今日はダメだすまねえ
関係ないけどこういうの良いよね
https://www.pixiv.net/artworks/67539589
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/27(月) 03:31:07 ID:5KtOMxOk
乙。展開が丁寧でとても良い
150
:
ブロリー
:2020/01/31(金) 17:47:23 ID:yMtCR.iQ
、、、、、
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/09(日) 17:19:40 ID:7aPBjD16
これからって所で焦らしプレイか
152
:
謝罪
:2020/02/15(土) 20:41:58 ID:ywCsjtiI
唇に、一瞬だけ糸が繋がって 切れた。
「え、へ」
しばらくぶりに目が合う。
……キスしたんだ。この女の子と。
ぶわっと、胸が熱くなって。
「大切にしたい」と思う気持ちが、かつてなく膨れ上がる。
「ご主人」
「うん……?」
「いまの私は、夢魔だからね」
「ご主人の、おおきな心の声は聴こえちゃうんだよ」
「……え」
「はっ、んちゅ」
「ク、んむっ」
クロの両腕が首に回ると、肩から引き寄せられ身体がしなだれかかり柔らかく唇が躊躇なく距離を詰めて押し付けあい、大きな心の声が聞こえる?考えてた事がバレていた?
思考が瞬時にパンクする。
唇が内側が濡れていて良い匂い腰、お腹、先端に擦れて痺れる、おなか気持ちいいっ 舌がぬるると唇を這い目を開くああ、かわいい 可愛い……!!
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/16(日) 00:41:18 ID:HfjGsfq.
「ん にゅ える……れぇ」
「はっ、ん、くっ、ぅ」
キスが続く。ハグが強く。止まらない。終わらない。
キスには区切りがあるはずだ
それが訪れない
伝える口付けは知らぬ間に終わっていて
口を使ってこすりあう肉の交わりになっている
「ん んふ ん んん んぅ――」
「――、――――っ!!!」
乱れていた唇同士が閉じられた
閉じ込められた
動いている 舌が
にゅるにゅるにゅるにゅる動いて
首筋と股間に電撃が流れる
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/16(日) 00:51:02 ID:HfjGsfq.
「! んふふふ……」
ビクンと硬直した自分を笑うクロ
今のが良いんだ と脳裏をくすぐる声
ああ、続けるんだ 終わらないんだ 耐えないといけないんだ
「んんっ、ん れるれるれる っ」
「――っ!! っ っ っっ」
あ これダメだ 過ぎる――
すがるように目を瞑ってクロの身体にしがみついていた。
柔らかい。気持ちいい。痺れる。
色々ありすぎて色々あるはずなのに全部を認識できない。
口が熱い
柔らかすぎる舌がくにくにと形を変える
這い、のたうち、絡み付く
舌先がなぞる 舌全体がうねる
後頭部を突き抜けて背筋をつまびく快感が
許容を超えて全身に波紋を立てる
身体が嘘みたいに、他人事みたいに、ビクビク跳ねていた
下肢がガクガク震え出すのに時間はかからなかった
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/16(日) 01:31:41 ID:HfjGsfq.
…
……
………
「――ん。ぷ はぁ」
「 、 、 、 、」
舌が抜けていった。
思考が快感で焼き尽くされて、可愛いとか大切にしたいとか、そんなものはどっか行っていた。
ただ……エッチに積極的になったクロがどんな少女なのか。
夢魔の身体がどういうものなのか。
その、予想を超える体験が、クロからもたらされている事に、心はただ戸惑っていた。
心は。
「っと……ごしゅじん?」
「ぁ……」
身体はというと、クロの支え無しには立っていられないほど虚脱し。
脳は、腕の中の少女を性的強者だと認め屈服していた。
快楽で犯す、だなんて概念は物語の中だけと思っていた。
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