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魔王「暇だからデスゲーム!」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/12(火) 07:28:07 ID:Sv.RcyFg
側近「ドンドンドンパフパフ」
魔王「では、ルールを説明しよう!」
側近「ういっす」
魔王「何処からか人間をかっ拐いちょっと広目の頑丈な部屋へと閉じ込めます。もちろん!この部屋には扉等の外部と繋がる物は一切ありませーん!」
側近「やんややんや」
魔王「そして、こちらが用意した魔物達と戦ってもらいます!……用意した人間の命が果てるまで!」
側近「わーお」
魔王「以上!」
側近「……え?魔王様?クソゲーですか?」
魔王「クソゲーって言うな。我が楽しめればいいんだから!」
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/12(火) 07:35:23 ID:Sv.RcyFg
側近「………」
魔王「……いいじゃないか」
側近「良いですけど……」
魔王「なら行ってこい!」
側近「どこにです?」
魔王「人間拐ってくるんだよ!」
側近「……自分が楽しむ為にやるんだから自分で拐ってくれば
魔王「あああん!?」
側近「はいはい……行ってきますよ……」
魔王「はいは一回!後、間違っても勇者系の奴とか転移魔法持ちとか連れて来ないように!」
側近「わかりましたーぁ」
魔王「頼んだぞ!」
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/12(火) 07:45:00 ID:Sv.RcyFg
ー
魔王「………」
側近「………」
魔王「……お前、何やっちゃってくれてるの?」
側近「………」
魔王「光の加護っぽいのいっぱい着いてる奴連れて来てどうすんの?……しかも三人も」
側近「………」
魔王「馬鹿なの?ねえ?我は勇者っぽい奴とか連れて来るなよって言ったよね?」
側近「馬鹿じゃ無いですし……私のせいじゃありませんし……」
魔王「じゃあ、何であんなの連れて来るかなぁ?我でも超苦戦するような奴らをよぉぉぉ!」
側近「………」
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/12(火) 07:58:39 ID:Sv.RcyFg
魔王「我の楽しみ台無しじゃん!」
側近「し、仕方無いじゃないですか!急に割り込んで来たんですから!」
魔王「割り込んで?」
側近「そうですよ!そこら辺の酔っ払った小汚いオッサンでも拐おうとしたら空間魔法で割り込まれたんです!」
魔王「……なるほど、わかった」
側近「わかってくれましたか!」
魔王「ああ……お前が我が考えた壮大なゲームを台無しにしようとしてる事がな!」
側近「……壮大?」
魔王「壮大だ……」
側近「………」
魔王「そこはいいから!」
側近「……何が台無しなんです?」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/12(火) 08:19:16 ID:Sv.RcyFg
魔王「まず!我が小汚いオッサンが命散らすの見て眺めて楽しめると思うのか?」
側近「まあ……そこは魔王様ですから……」
魔王「アホか!?何にも楽しくないわ!」
側近「………」
魔王「何が悲しくてそんなの見なければならんのだ!」
側近「……ならどんなのがいいんですか?」
魔王「ふふふ……そりゃ忘れ去れた亡国の姫君とか?政争に破れ牢獄に繋がれた姫君とか?捕虜になった姫君とか!いやいや!己の不幸に救いを求めて日夜、神に祈る姫君も良いなぁ!」
側近「………」
魔王「な!そう思うだろ!?」
側近「……キモ」
魔王「………」
側近「なんですかその姫縛りは」
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/12(火) 08:39:20 ID:Sv.RcyFg
魔王「……いいじゃないか姫……」
側近「そんな勇者っぽいのが傍らにいそうなのがいいんですか!?」
魔王「………」
側近「……勇者っぽいのの周りならセーフなんですか?下手したら勇者系かもしれないんですよ!」
魔王「………」
側近「どうなんですか?ねえ!魔王様!?」
魔王「……セーフ……かな……?」
側近「はぁぁぁぁあああ!?なんですか!?」
魔王「何でもないです……姫君たちはアウトで……」
側近「そうですよね!はい!姫系も却下で!」
魔王「ァァァァ……」
側近「……ふん」
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/15(金) 04:46:23 ID:DrGRn8ds
みてる
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/16(土) 06:12:45 ID:rBAHcBFQ
ー
魔王「おぁぁぁ……」
側近「魔王様、ならばこうしましょう」
魔王「……あ?何が?」
側近「超絶的な美少年を拐ってきてあの部屋に閉じ込めるのです。……それはもう沢山!」
魔王「………」
側近「もちろん……全裸で……ふへへへへ……」
魔王「………」
側近「それでですね!部屋に淫睡の魔薬なんかをドバーッと撒き散らしてですね!」
魔王「………」
側近「するとなんて事でしょう!……ふへへへへ超絶的な美少年達は虚ろな眼差しで」
魔王「……却下で」
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/16(土) 06:22:19 ID:rBAHcBFQ
側近「ふあああッ!?何を仰るのです魔王様!」
魔王「………」
側近「超絶的な美少年ですよ!超絶的な美少年ッ!」
魔王「それ……お前の趣味だよね?……それも全開的な」
側近「そそそそそんな事はありませんよ?!私は魔王様の事を思ってですね!」
魔王「嘘つけ!」
側近「嘘じゃないですし!」
魔王「我の事思ってんなら姫連れてこい姫を!」
側近「いいえ!ここは魔王様の事を思えば超絶的な美少年ですよ!」
魔王「姫ッ!」
側近「超絶的な美少年ッ!」
魔王、側近「ガルルルルッ!」
ドゴーンンン………
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/16(土) 06:46:29 ID:rBAHcBFQ
魔王「姫君たちを迎え入れるのに忙しい時に敵襲かッ!?」
側近「超絶的な美少年を迎え入れるのに忙しい時に敵襲ですかッ!?」
魔王、側近「………」
魔王「譲れ……我は魔王だぞ……」
側近「下々に与えるのが王たる役目じゃないですか……ですからここは私に……」
ドゴーンン……
側近「もしかしてこれ……」
魔王「……すっかり忘れてたな」
側近「………」
魔王「さっきから煩いのはお前が連れてきてしまった三人か……」
側近「勝手に来たから私のせいじゃ無いけどね!」
魔王「はいはい……あの三人、部屋に穴でも開けて脱出しようとでも思ってるのか?」
側近「………」
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/20(水) 02:24:31 ID:JiFmB4pI
魔王「無駄な事を……」
側近「いやぁ……あれ……」
魔王「んん?」
側近「…………」
魔王「うん……」
側近「…………」
魔王「よくわからないけど殺りあってるね……」
側近「はい……」
魔王「…………」
側近「……これ見てて楽しいですか?」
魔王「正直……つまらん……」
側近「ですよね……」
魔王「……姫ならもっとこうな」
側近「そうですね……超絶的な美少年ならもっとこうですね……」
魔王、側近「…………」
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/20(水) 02:29:59 ID:JiFmB4pI
ーー
闇騎士「…………」
魔王「…………」
側近「……さぁやってきましたデスゲーム第二回戦!ドンドンドンパフパフ!」
魔王「……おい」
側近「魔王様ルール説
魔王「おいって!」
側近「……なんでしょうか?」
魔王「こ、これ誰?」
側近「前回優勝された闇騎士さんです……」
魔王「あの三人の生き残り……?」
側近「生き残りです……」
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 00:02:27 ID:HVn.1Cdw
魔王「……大丈夫なの?色々と……」
側近「大丈夫かと。たぶん……」
闇騎士「………」
側近「と、とりあえずいってみましょう!ね!」
魔王「そ、そうだな……で?今回は姫だよな?」
側近「いいえ?超絶的な美少年ですよ?」
魔王「てめぇ……本当いい加減にしろよ……」
側近「もう連れて来てしまったので遅いですぅ」
魔王「…………」
側近「ふん!さあ、超絶的な美少年達の華麗なるデスゲーをご覧下さい!」
魔王「…………?」
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/09(木) 02:58:09 ID:R4Flb/cM
側近「ふふん!どうです?超絶的な美少年集めるの苦労したんですよ!」
魔王「……そ、そっか。うん……大変だったね……」
側近「……なんで私をそんな哀れんだ目で見るんですか?」
魔王「…………」
側近「…………」
魔王「あのさエルフとか……こっちが納得するような人材にしなよ……」
側近「はあ……?」
魔王「人の趣味にあんまり言いたくは無いけど、事もあろうにゴブリンは無いと思うんだ……」
側近「……ゴブリ!?」バッ!
魔王「お前……あんなのがいいの……?」
側近「なななななななんでッ!」
魔王「…………」
側近「わわわ私かっ拐ってきた超絶的な美少年達は!いずこ!?」
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/13(月) 21:40:55 ID:qE6IJP4E
闇騎士「……………」
側近「……まさか」
闇騎士「……………」
側近「入れ替えたの貴様……?」
闇騎士「左様」
側近「…………」
闇騎士「…………」
側近「何しとんじゃいワレッ!?ワシの美少年どこやったんじゃあ!」
闇騎士「側近殿の寝屋へと配置致した」
側近「…………そ、そう?」
闇騎士「…………」
側近「怒鳴ってゴメンね?」
闇騎士「いえ」
魔王「…………」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/13(月) 21:48:47 ID:qE6IJP4E
側近「魔王様。私め、人生において最大の緊急的な用件が出来ましたのでこれで」
魔王「…………」
ズダダダダダッ!
魔王「……あのさ」
闇騎士「何用でしょう?」
魔王「我の……いや……でも……」
闇騎士「御心配めされるな、魔王様の寝屋にも確りと配置は終わっておりまする」
魔王「マジでッ!?」
闇騎士「うむ」
魔王「こうしゃいれない!闇騎士!我も用事が出来たのでこれで!」
ズダダダダダッ!
闇騎士「…………」
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