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千歌「曜ちゃんを無視したらどうなるか」
1
:
キャラ崩壊注意です
:2019/11/07(木) 16:59:31 ID:sQARkDtM
――千歌の部屋
千歌「どうなるかなー?」
梨子「…え?」
千歌「だからぁ、曜ちゃんを無視したらどうなるかな?」
梨子「…なに、曜ちゃんとケンカでもしたの?」
千歌「ううん、ケンカなんてしないよ。だって私と曜ちゃんは仲良しだし♪」
梨子「じゃあどうして無視しようなんて言い出したの?無視なんて、そんなことしたらダメでしょ」
千歌「ダメなのはわかってるけどさ、気にならない?曜ちゃんがどんな反応するかなーって♪」
梨子「…べつに気にならないわよ」
千歌「えー?私は気になるよ?…怒るかな?それとも泣いちゃうのかな〜?」
千歌「あーっ、考えただけでわくわくするーっ!!」バタバタ
梨子(笑顔でなに言ってるのかしら、この子は…)
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:03:57 ID:sQARkDtM
千歌「というわけで!明日から曜ちゃんを無視してみようと思います!!」
梨子「や、やめときなさいよ」
千歌「嫌だ!曜ちゃんの泣いてる顔が見たいんだもん♪」
梨子「はぁ…?」
千歌「あっ、梨子ちゃんも協力してね?」
梨子「協力…?わ、私も無視しろってこと!?そんなの嫌よ!!」
千歌「違うよ〜。本当は梨子ちゃんにもしてほしいけど、梨子ちゃんはやってくれないでしょ?」
梨子「やるわけないでしょ…」
千歌「だからね?梨子ちゃんにはある協力をしてほしいんだー」
梨子「なんの協力…?」
千歌「私が曜ちゃんを無視しても、梨子ちゃんはそれを知らないふりしててほしいの♪」
梨子「知らない、ふり…?」
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:10:54 ID:sQARkDtM
梨子「どういうこと?意味わからないんだけど…」
千歌「えっとね、まず私が曜ちゃんを無視するでしょ?梨子ちゃんは当然、私が無視する理由を知ってる…」
梨子「…そうね」
千歌「知ってるけど、まるでそれを知らないように梨子ちゃんにはふるまってほしいの」
梨子「たとえば…?」
千歌「たとえば……私が無視したときに「どうして曜ちゃんを無視してるの?」とか…」
千歌「「曜ちゃんが話しかけてるよ?」とか。そんなふうに言ってほしいんだぁ」
梨子「なんで私がそんなことをする必要があるの…?」
千歌「だって、そうしないと梨子ちゃん教えるでしょ?」
千歌「私が曜ちゃんの泣いてる姿を見たいから無視してるって…」
梨子「言うに決まってるでしょ…。曜ちゃんがかわいそうじゃない」
千歌「それじゃ困るんだよねー。私は、曜ちゃんが本気で泣いてる姿が見たいんだよ。マジ泣きよーそろーがね♪」
梨子「…」
梨子「…千歌ちゃんってかなりの変態だったのね」
千歌「え、変態?」
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:16:40 ID:sQARkDtM
梨子「曜ちゃんのマジ泣きが見たいとか……普通だったらそんなこと思いつきもしないわよ…」
千歌「梨子ちゃんに言われたくないな〜」
梨子「なんで?私は千歌ちゃんと違って変態じゃないんだけど?」
千歌「ふ〜ん。そういうこと言っちゃうんだ?」
梨子「な、なによ。なにか言いたいことでもあるの?」
千歌「…私知ってるんだからね?梨子ちゃんがえっちな本をベッドの下に隠してるって」
梨子「な、なぜそれを…!」
千歌「この前梨子ちゃんの家に遊びに行ったときに偶然見つけちゃってさー。いやぁ、びっくりしたよ」
千歌「何十冊ってあったけど、全部レズものだし、内容がハードすぎて――」
梨子「やめてーっ!!」ガシッ
千歌「ひっ!?レズに犯される〜!!」
梨子「お願いだからやめて!!」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:23:36 ID:sQARkDtM
千歌「…」
梨子「はぁ、はぁ…」
千歌「私に協力してくれるよね?」
梨子「もし断ったら…?」
千歌「えっちな本と一緒に梨子ちゃんの顔写真をAqoursのみんなに送ろうかな〜」
梨子「ぅぐ…!」
梨子「ひ、卑怯よ!そこまでして曜ちゃんの泣いてる顔が見たいの…!?」
千歌「見たい♪」
梨子「う、うぅ。…知らないふりをするだけだからね。私を巻きこまないでよ…?」
千歌「うん♪」
梨子「あと、1日だけって約束して。それ以上は本当に曜ちゃんがかわいそうだから…」
千歌「は〜い(曜ちゃんがマジ泣きするまでやめないよ!ま、梨子ちゃんうるさいから黙っとこーっと♪)」
梨子(曜ちゃんごめんね…。私は……友達よりも自分の立場を優先してしまった…)ウルウル
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:27:11 ID:sQARkDtM
――次の日
千歌「〜♪」スタスタ
梨子「ねぇ、本当に…」スタスタ
千歌「やるよ。梨子ちゃんもお願いね?」
梨子「はい…」
千歌「おっ。ほら見て、曜ちゃんもう来てるよ」
梨子「あ、本当だ…」
千歌「どんな反応するかな〜♪楽しみ〜♪」ランラン
梨子(なんて笑顔なの…)
曜「…! ふたりともー!おーい!!」ブンブン
千歌「朝から元気だなぁ。よーちゃんらしいや♪」スタスタ
梨子「うぅ…」トボトボ
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:30:16 ID:sQARkDtM
曜「おはよーそろー!」ビシッ
梨子「おはよう…」
千歌「…」スタスタ
曜「あれ?なんか2人とも元気なくない?どうしたの?」
梨子「い、いやぁ…ちょっと…」
曜「んー?…あっ、千歌ちゃんおはよ!」
千歌「おは…」ピタッ
千歌「…」フイッ
梨子(いま言いかけた…)
曜「千歌ちゃん…?」
曜「おかしいな、聞こえなかったのかな?」
梨子(その距離で聞こえなかったら難聴どころじゃないわよ…)
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:38:41 ID:sQARkDtM
――バスの中
曜「今日ね、やっとEXTREME IIのボス倒したんだ〜」
梨子「へ〜、すごいじゃない。耐久?」
曜「そーそー」
梨子「耐久は時間かかるけど確実に勝てるからね。あ、キャラが揃ってればだけど…」
曜「うん♪梨子ちゃんのキャラ借りたら楽勝だったよ!」
梨子「あぁ、あの子ね」
曜「そう!あれ強いよねー!私も引きたかったけど石足りなくてさぁ…。いますごく後悔してるよ…」
梨子「まあ、いるのといないのとじゃかなり違うからね…。…じつはあの子、24歳らしいよ?」
曜「えっ、あの見た目で!?うそー、全然見えない…」
梨子「ねー」
千歌(…無視したくても話しかけてこない!!)
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:43:22 ID:sQARkDtM
千歌(というかなんで梨子ちゃんと2人で楽しそうに話してるの?私もいるじゃん!私だけ仲間外れ!?)
曜「…あっ、千歌ちゃんはどこまで進んだ?」チラッ
千歌(来たぁ!!)
曜「この前NORMALクリアしたんだよね?HARDはどう?クリアした?」
千歌「HARDは〜…」ハッ
千歌(や、やばい!ついいつもの癖で返事しようとしちゃった!!危ない危ない…)
曜「千歌ちゃん?」
千歌「…」プイッ
曜「あれぇ…?」
千歌(ふふふ。もう2回も無視しちゃった。きっとそろそろ泣き始める頃だね♪)
曜(どうしたんだろう。機嫌悪いのかな?)
曜(こういうときはそっとしてあげるのが1番だよね…)
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:47:41 ID:sQARkDtM
曜「ねー、梨子ちゃん。他に強いキャラとかいる?」
梨子「強いキャラ…?そうね…」
千歌(…あれぇ?どうして泣かないの?)
千歌(私だったらもう涙目になってる自信があるのに…)
曜「へー、あの配布キャラがね。星全然上げてないや…」
梨子「ハロウィンのほうは星を上げなくても強いから試しに使ってみたら?」
曜「そうなの?ハロウィンといえば……爆弾の子だよね?」
梨子「ええ。かなり強いからびっくりするわよ?」
曜「へー…。家に帰ったら育ててみるよ」
千歌「…」チラチラ
千歌(私も話に混ざりたい…。でも、混ざったら曜ちゃんの泣き顔を見るって作戦が…)
千歌(ううぅ〜…)
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:52:44 ID:sQARkDtM
曜「そうそう、あのしりとり楽しくない?」
梨子「あぁ、楽しいわよね。ついつい時間を忘れて遊んじゃうわ」
曜「ねー!梨子ちゃんはもうコンプリートした?」
梨子「まだまだ。あれかなり難しいし…」
曜「なんかね、Twitterとかに答えが全部載ってるやつがもう出回ってるみたいだよ?」
梨子「そーなの?」
曜「うん♪Twitter見てたら見つけたんだー」
梨子「へぇ…」
曜「すごいよねー♪」
千歌「…」ソワソワ
曜「でさー、SPECIALなんだけど…」
千歌(…私に話しかけてこない?)
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 17:59:52 ID:sQARkDtM
千歌(ど、どうして?さっきは話しかけてきたのに…)
千歌(まさか……梨子ちゃんチクった…!?だから私が無視してるのに平然としてるんだ…!!)スッ
千歌(怒ったよ!LINEで文句言ってやる!!)スッスッ
梨子「今回のボスは魔法殺しなのよねぇ」
曜「だよね?一瞬でやられたからびっくりしたよ〜…」
梨子「一応VERYHARDまではクリアできるみたいだけど、SPECIALからは物理でやったほうがいいみたい」
曜「ふむふむ…」
梨子「それと、さっきも説明したハロウィンの――」ピコンッ♪
梨子「あら?ちょっとごめんね」スッ
曜「ううん」ニコ
梨子「ええと…」
千歌:梨子ちゃん、曜ちゃんに教えたでしょ!!
怒るよ?激おこぷんぷん丸になってもいいの?
梨子「え?」チラッ
千歌「…」ジトーッ
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 18:04:57 ID:sQARkDtM
梨子(な、なにあの目は…。それに教えたでしょって…。教えるわけないじゃない。なに言ってるの…)スッスッ
梨子:そんなことしてないわよ。どうして?
千歌:曜ちゃんを2回も無視したのにちっとも泣きそうになってくれないんだもん!
千歌:正直に言って?梨子ちゃんが曜ちゃんに教えたの?
梨子:だから教えてないって…
千歌:絶対に?
梨子:絶対に
千歌:…まあいいよ。これから泣かすから!
梨子ちゃんも次こそちゃんとフォローしてよね!!
梨子:はいはい
梨子(めんどくさ…。あんなことにならなければ引き受けなかったのに…)スッ
曜「誰からのLINEだったの?」
梨子「…んー、秘密♪」
曜「えー。気になるなー…」
梨子(曜ちゃんに言えるわけないでしょ…)
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:14:07 ID:sQARkDtM
――2年の教室
千歌「…」ストンッ
千歌(あれからずっとゲームの話ばっかしてて、1度も私に話しかけてくれなかった…)
千歌(どうして?いつもなら私に話しかけてくれるのに…)
千歌(うぅ……私、曜ちゃんに嫌われちゃったのかな…)ウルウル
千歌(…って!私が泣きそうになってどうするの!!これじゃ逆だよ!私が曜ちゃんを泣かすの!!)グシッ
千歌(それに、もう大丈夫だよ。だって私と曜ちゃんの席は隣同士。話す機会はいくらでもある…)
千歌(ふふふ。やっと、そのかわいい顔から涙がぽろぽろこぼれ落ちる姿を見れる♪)
千歌(いっぱい無視してやるんだから♪)
曜「千歌ちゃーん。1時間目なんだっけ?」
千歌(さっそく来た!!)
千歌「…」プイッ
曜(あ、そっか。今日は機嫌が悪いんだった…)
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:17:45 ID:sQARkDtM
千歌(梨子ちゃんっ)チラ
梨子「…!」ガタッ
梨子「ち、千歌ちゃん?どうして曜ちゃんを――」
曜「梨子ちゃん…!」ガタッ
梨子「え?」
曜「ちょっと来てっ」グイグイ
梨子「え?え?」スタスタ
千歌「…」ポカーン
千歌(…え、なんで連れて行かれたの?)
梨子「よ、曜ちゃん…?」スタスタ
曜「ここらへんでいいかな…」スタスタ
梨子(なんなの…?)
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:21:44 ID:sQARkDtM
曜「梨子ちゃん。千歌ちゃんを怒らないであげて?」
梨子「え?」
曜「千歌ちゃんはきっと、機嫌が悪いんだよ。…機嫌が悪いときは梨子ちゃんにだってあるよね?」
梨子「ま、まあ、あるけど」
曜「でしょ?だから、怒らないであげてね?」
梨子「いったいなんのことを…」
曜「それだけだから。呼び出してごめんね」スタスタ
梨子「え…?」
梨子(なに?なんなの…?曜ちゃんはなにを…)
梨子(…あっ!もしかして、返事がないのは千歌ちゃんの機嫌が悪いからだと思ってる!?)
梨子(無視されたとかじゃなくて……機嫌が悪い…!?)
梨子(曜ちゃんどんだけ天然なのよ…!!)
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:26:47 ID:sQARkDtM
千歌「梨子ちゃーん」スタスタ
梨子「千歌ちゃん…」
千歌「曜ちゃんとなに話してたの?」
梨子「それがね…」
梨子「…!(待って。これはいいチャンスじゃないの?千歌ちゃんに復讐……じゃない、お仕置きのね…!)」
梨子(千歌ちゃんが悪いんだからね…?私のベッドを下を覗いたりするから…)
梨子(ついでに、曜ちゃんを無視して泣かせようとかいうその歪んだ性根……私が叩き直してあげるわ…!!)
千歌「梨子ちゃん?」
梨子「…曜ちゃんね、怒ってたわよ」
千歌「え、うそ!ほんとに…?」
梨子「ええ。無視されたのがよっぽどムカついたのね。もうすごかったわ…」
千歌「え、え〜…」
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:32:43 ID:sQARkDtM
千歌「どのくらい怒ってたの…?」
梨子「うーん。超サイヤ人くらい?」
千歌「ブチギレじゃんそれ…」
梨子「…知らないわよー。私は関係ないからね」
千歌「そんなぁ…」
千歌「…っ。私謝ってくる…!」スッ
梨子「ま、待って!!」ガシッ
千歌「離してよ…!早く謝らないとフリーザみたいに真っ二つにされちゃう…!!」
梨子「あれは自滅でしょ!!…じゃなくて!いまは謝らないほうがいいと思うわ」
千歌「ど、どうして…?」
梨子「いまは頭に血が上ってる状態だから、なにを言っても無駄だと思う。もしかしたら話しかけただけでボコボコにされるかも…」
千歌「ひぇぇ…」
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:36:16 ID:sQARkDtM
千歌「わ、私はどうすれば…」
梨子「明日…」
千歌「え…?」
梨子「明日謝りましょう?「無視してごめんなさい」って」
梨子「明日ならきっと許してくれると思うから…」
千歌「そ、そっか。じゃあ明日にするよ…」
梨子「そうね。それがいいわ」
千歌「梨子ちゃんありがとね…。危うく血だるまになるところだったよ…」
梨子「いいのよ(嘘だし)」
千歌「それじゃ私戻るね…」
梨子「ええ。…気をつけて」
千歌「うん…」トボトボ
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:40:13 ID:sQARkDtM
千歌(無視なんてしなきゃよかった…。まさかそこまで怒らせちゃうなんて…)
千歌(曜ちゃんをあそこまで怒らせたのは……たぶん生まれて初めてだよ…)
千歌「…」チラ
曜「〜♪」
千歌(内心では爆発寸前なんだろうなぁ〜…)
千歌(うぅ〜…)
曜(千歌ちゃんの機嫌、早く直るといいなぁ)ピコンッ♪
曜「?」スッ
梨子:話したいことがあるからまた廊下に来てくれない?
曜(梨子ちゃん…?)スッ
梨子「…」クイクイ
曜(なんだろう)ガタッ
千歌(ひぇっ)ビクッ
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:45:16 ID:sQARkDtM
曜「梨子ちゃんなぁに?」
梨子「さっき千歌ちゃんと話したんだけどね」
曜「千歌ちゃんと?…ああ、そういえば千歌ちゃんも廊下に行ってたね」
梨子「千歌ちゃん……すごい機嫌が悪いみたいなのよ…」
曜「え、そうなの?」
梨子「爆発寸前だって…」
曜「えぇ…?どうしたんだろ…」
梨子「だから今日は話しかけないてほしくないって…。話しかけてきたらシバキ倒すって言ってたわ…」
曜「ち、千歌ちゃんがそんなこと言ったの…?」
梨子「…」コクッ
曜「そーなんだ…。…私もさっき何度か話しかけてたけど、危なかったんだね」
梨子「下手したらいまごろ病院送りよ…」
曜「まじかぁ…」
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:48:43 ID:sQARkDtM
曜「梨子ちゃんもよく無事だったね…?」
梨子「えっ?…まあ、私は隣の家に住んでるから?」
曜「…??」
梨子「ごほんっ。とにかく、今日は1人で帰るって言ってたわよ」
曜「そっか…。残念だけど、しかたないね」
梨子「ええ。しかたないわ」
曜「梨子ちゃんありがとう。教えてくれなかったら病院送りになってたよ…」
梨子「いいのよ(嘘だし)」
曜「じゃあ私戻るね…」
梨子「気をつけてね…」
曜「うん…」トボトボ
梨子(ふーっ、ちょっとすっきりしたぁ♪)
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:53:41 ID:sQARkDtM
曜(千歌ちゃんどうしたんだろう…。爆発寸前なんて…)ストンッ
曜(ストレスでも溜め込んでるのかな…?)
曜(…なにかあったら私に相談してっていつも言ってるのに)ギュ
曜「…」チラ
千歌「…」ウツブセ
曜(内心では爆発寸前なんだね…。全然見えないけど…)
千歌「…」チラ
千歌(めちゃくちゃ怒ってるんだ…。爆発寸前なんだ…)
曜(今日は、ってことは明日は大丈夫なのかな…?)
千歌(うぅ…。明日、絶対に謝ろう…)
曜(なら、明日話しかけてみよう…)
千歌・曜(はぁ〜…)
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 19:56:52 ID:sQARkDtM
教師「――で、あるからして〜」
曜「…」カキカキ
曜(あ、間違えた…)スッ
曜(…? あれ?)
曜(な、ないっ。家に消しゴム忘れて来ちゃった!?)
曜「千歌ちゃ」ハッ
曜(…っ。話しかけたらダメなんだった)
曜(ど、どうしよう…)
千歌「…?」チラ
曜「…」オロオロ
千歌(曜ちゃんどうしたんだろう…)
千歌(…もしかして消しゴム忘れた?)
25
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:00:52 ID:sQARkDtM
千歌(曜ちゃんったらおっちょこちょいだなぁ〜…)
千歌(まったく。いつもはしっかり者だけど、たまーにどこか抜けてるんだよね…)スッ
千歌「曜ちゃ」ハッ
千歌(…っ。話しかけたらダメなんだった)
千歌(で、でも、消しゴム…)
曜(どーしよー…。ちょっと離れてるけど梨子ちゃんに…)
千歌(…ううん。殴られるとか関係ない。曜ちゃんが困ってるんだもん、助けないと…!)
千歌「曜ちゃん、消しゴムないんでしょ…?」スッ
曜「え…」
千歌「か、貸してあげるから一緒に使おう?」
曜「いいの…?」
千歌「うん」ニコッ
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:05:43 ID:sQARkDtM
曜「ごめんね…?」
千歌「ううん♪」
曜「…」ケシケシ
曜「…」スッ
千歌・曜「…」チラ
千歌・曜「…!」バッ
千歌(め、目が合っちゃった…。やっぱり怒ってるよ…)
曜(め、目が合っちゃった…。消しゴム使ったの怒ってるやつだよこれ…)
千歌(いや、さっきの目は…あまり怒ってるようには見えなかった…)
曜(でも、千歌ちゃんが貸してくれるって言ってたよね?それに、さっきの目は…機嫌悪そうに見えなかったな…)
千歌・曜(もしかしてそこまで怒って(機嫌が悪く)ないんじゃ…?)チラ
千歌・曜「…!(また目が合っちゃった…!)」バッ
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:12:25 ID:sQARkDtM
――お昼休み・2年の教室
千歌「…」モグモグ
曜「…」モグモグ
梨子「…」ゴクゴク
梨子(なんか気まずい…。ちょっと盛りすぎたかしら…)
梨子(でも、いまさら嘘でしたなんて言えないし…)
千歌(気まずいなぁ…。どこか別の場所で食べたほうがいいのかな…?)
曜(気まずい…。何回も千歌ちゃんと目が合っちゃったし……だけど、機嫌が悪いようには見えないんだよね…)
千歌(…ううん。やっぱりみんなで食べるほうがおいしいよね。1人だと寂しいし…)
曜(千歌ちゃんはすぐ顔に出ると思うんだけどなぁ…)
千歌(明日までの辛抱だよ。明日になれば…)
曜(…ま、明日までの我慢だね。明日になれば…)
梨子(明日になればたぶん元通りになるわ。たぶん…)
28
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:16:42 ID:sQARkDtM
――放課後・2年の教室
曜「あ、今日は練習休みなんだっけ…」
千歌「…!」
梨子「そういえばそんなこと言ってたわね」
千歌(お休みなら曜ちゃんたちとお出かけできるじゃん!やったぁ!!……って、今日はダメなんだった…)
千歌(曜ちゃんと遊びに行きたかったな〜…)シュン…
曜「どうしよっか。どこか遊びに行く?」
千歌「…!!」
梨子「私はどっちでもいいけど」
曜「じゃあ行こうよ♪…あ」チラ
千歌「わ、私も」ゴニョゴニョ
曜(…そうだ。千歌ちゃん、今日は1人で帰るって言ってたんだよね)
曜(なら誘わないほうがいいかぁ…)
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:20:48 ID:sQARkDtM
曜「2人で行こっか」スッ
梨子「え?」
千歌「え…」
曜「うん?…ほら、早く行かないと日が暮れちゃうよ?」
梨子「え、ええ(そういえば…千歌ちゃんは1人で帰るって言ったんだった…)」
千歌「え、わ、私…」
曜「…また明日ね」スッ
梨子「ま、また明日〜…(千歌ちゃんごめんね…。今度なにか奢るから…)」スタスタ
千歌「え、え…」
千歌「なん、私…」ウルッ
千歌「私、…ぅぅ、私も……くっ…」ウルウル
千歌「……っ。ぅ……ぅぁ…」ウルウル
千歌「うぇぇぇぇぇっ!!」ポロポロ
曜・梨子「…っ!?」ビクッ
30
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:27:06 ID:sQARkDtM
曜「千歌ちゃん…?」
千歌「ううぅぅぅ……なんで2人だけぇぇ……」ポロポロ
千歌「ずるい!私も、私も……ひっく、行きたいのにぃぃ…!!」ポロポロ
梨子「マジ泣き…」
千歌「ぐすっ……ぅぅぅ…よーちゃん…ごめんなさい、無視してごめんなさい……謝るから置いてかないでよぉ…」
曜「む、無視?」
千歌「よーちゃ…ごめんなさいぃ…」グスグス
曜「ま、待って…。いきなりどうしたの…?無視ってなに…?」
千歌「ひっく…。ひっ……わ、私が無視したから…置いてきぼりにするんでしょ…?」
曜「なんのこと…?千歌ちゃんは今日、機嫌が悪いから1人で帰るって言ったんじゃないの…?」
千歌「そんなっ、こと…ぐすっ。言って、ないよぉ…」
曜「え…?」
梨子「あ〜…」
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:31:29 ID:sQARkDtM
千歌「よ、よーちゃんだって…私が無視したからすごい怒ってるんでしょ…?ぅぅぅ…」ウルウル
曜「だから無視ってなに…?私、怒ってるように見える?」
千歌「見え、ない…」
曜「…とりあえず落ち着こう?こっちおいで?」スッ
千歌「ぅん…」ギュム
曜「よしよし。…で、無視のことなんだけど」
千歌「ごめんなさい…」ギュゥ
曜「えと、いつ無視したの?」
千歌「え…?」
曜「…私、千歌ちゃんに無視された記憶ないんだけど」
千歌「あ、朝に3回…」
曜「3回……あっ、バスのやつ?」
千歌「バスと、教室…」
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:35:53 ID:sQARkDtM
曜「教室って、1時間目がなにかって聞いたとき?」
千歌「…」コクッ
曜「あれ無視だったんだ…」
千歌「む、無視じゃなかったらなんなの…?」
曜「いや、ただ単に機嫌が悪くて返事してくれないのかなーと…」
千歌「違うよ。無視したの…。機嫌なんて悪くないし…」
曜「…でも、梨子ちゃんが千歌ちゃんの機嫌がかなり悪いって言ってたよ?大爆発寸前だって」
梨子(大爆発とは言ってないわ…)
千歌「機嫌悪そうに見える…?」
曜「んー。いまはちょっと悪いかな?」
千歌「…正解♪」
曜「えへへ」
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:41:54 ID:sQARkDtM
千歌「曜ちゃんに仲間外れにされたら機嫌悪くなっちゃうよ…」プイッ
曜「ごめんね…。だけどさ、今日は1人で帰るって言ったんでしょ…?」
千歌「そんなこと言ってないもん…」
曜「えぇ…?」
千歌「そういう曜ちゃんだってすごい怒ってるんじゃないの?超サイヤ人くらいに」
曜「なにそのたとえ…」
千歌「梨子ちゃんが言ってたんだよ。私が無視したせいですごい怒ってるって…」
曜「怒ってないってば。…私も梨子ちゃんから聞いたよ?千歌ちゃんの機嫌が悪すぎて爆発寸前なんだって…」
曜「話しかけてきたら、シバキ倒すって言われたって…」
千歌「そんなこと言うわけないでしょ…」
千歌・曜「…」
千歌・曜「…」チラ
梨子「!?」ビクッ
梨子「な、なによその目は……ちょ、こっち来ないで…」
梨子「ふ、2人ともどうしたの…?ねぇ、まっ、待って……ぁ、ぁ…いやぁぁぁっ!!」
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:45:42 ID:sQARkDtM
梨子「――ごめんなさい…」
曜「どうしてそんな嘘ついたの?」
千歌「そうだそうだ!」
梨子「うぅ……ち、千歌ちゃんが悪いのよ!曜ちゃんを無視しようって言うから…!だから、少し懲らしめようとして…」
千歌「そんなの言い訳でしょ!本当は私に本を見られた腹いせじゃないの?」
梨子「ぎくっ…(なんでばれてるの…)」
曜「本?」
千歌「そうだよ?梨子ちゃんね、こう見えて――」
梨子「わーっ!!やめて!!犯すわよ!?」
曜「ちょ…」
千歌「きゃー!!レズ!レズがいるー!!」
梨子「あなたもレズでしょ…!!」
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:50:12 ID:sQARkDtM
千歌「私はレズじゃないよ!!曜ちゃんが好きなだけだもん!!」
梨子「それをレズって言うのよ!このレズみかん!!」
千歌「うるさいうるさいうるさーい!!変態レズレイパー!!」
梨子「変なあだ名つけないでよ!!」
曜「…」
曜「わ、私が好き…?」
千歌「えっ?……あっ!言っちゃった!!」
千歌(曜ちゃんがいたの忘れてたよぉ〜!!ど、どうしよう…!!)
千歌「あ、あの、その……いまのは…」
曜「…うれしい」
千歌「え?」
梨子「え?」
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:54:37 ID:sQARkDtM
曜「私も…」
千歌「も…?」
曜「わ、私もその……千歌ちゃんのことが…」
千歌「えっ!」
梨子「えーっ!?こんな変態のどこがいいの!?好きな人の泣き顔を見て興奮するような変態なのよ!?」
千歌「梨子ちゃんうるさい!!」
曜「千歌ちゃん…!」ギュッ
千歌「…!」
曜「いまの、本当なの?私のことが好きって…」
千歌「…うん。私は曜ちゃんが好き。私と付き合ってくださいっ」
梨子「なにさりげなく告白してるのよ…」
曜「…」
曜「…私でよかったら♪」ニコッ
梨子「OKするんだ…」
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 20:58:11 ID:sQARkDtM
千歌「こ、これで私たちは恋人になるのかな…?」
曜「た、たぶん…?」
千歌「そっか、恋人かぁ…。うれしいな…♪」
曜「私もうれしいよ…♪」
千歌「…」ギュ
千歌「ちゅー…してもいい?」
曜「…うんっ」スッ
千歌「…」スッ
梨子「こんなところでキスしないでよ…」
千歌・曜「!?」ビクッ
千歌「り、梨子ちゃんいつの間に…?」
梨子「さっきからいたでしょ…」
曜「り、梨子ちゃんの前でちゅーするとこだった…。はずかしい…////」
梨子「はは、は…」
38
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 21:01:16 ID:sQARkDtM
千歌「まあ、ちゅーはいつでもできるしね。あとで私のお家でする…?」
曜「うん…////」
千歌「あ、覗かないでよ?」チラッ
梨子「覗かないわよ!!」
千歌「あはは、じょーだんだってぇ♪」
梨子「あなたねぇ…」
曜「あはは…。…ところで」
千歌「うん?」
曜「どうして私のこと無視しようとしたの…?」
千歌「あ……覚えてたんだ…」
曜「そりゃあね…」
千歌「え、えーっと…」
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 21:05:55 ID:sQARkDtM
千歌(本当のことを言っちゃう?でもなぁ…)
千歌(曜ちゃんの本気で泣いた顔が見たいから、なんて……言えないよ…。恋人だし…////)テレッ
千歌(適当にごまかすかぁ〜…)
千歌「えっとね……そう、好きだから!好きな子ほどいじめたくなるでしょ?それと一緒!!よーちゃん大好き!!」
曜「ち、千歌ちゃぁん…////」
千歌「ごめんね…。許してくれる…?」
曜「もちろん♪」ニコッ
千歌「えへへ、ありがと――」
梨子「違うでしょ?千歌ちゃん?」
千歌「――…」
千歌「…え?」
曜「違うの…?」
千歌「あ、いや」
40
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 21:10:40 ID:sQARkDtM
梨子「本当のことを言いましょう?千歌ちゃんはね…」
千歌「う、嘘でしょ、待ってよ…」
梨子「曜ちゃんの泣いてる顔が見たかったから無視をしたのよ!」
千歌「あ、ぁ、ぁぁ…」
曜「そーなの…?」
梨子「正確には、曜ちゃんが本気で泣いてる姿が見たい。マジ泣きよーそろー♪とかわけのわからないことを言ってたわ」
曜「マジ、泣き…よーそろぉ…?」
千歌「な、なんで言っちゃうの!?悪魔!鬼!レズ!!」
梨子「だからあなたもレズでしょっ!!」
千歌「ううぅぅ……最悪だよ…。よーちゃんに…バレた…」
曜「千歌ちゃん…」
千歌「…!」ビクッ
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 21:14:13 ID:sQARkDtM
千歌「よ、曜ちゃん……あの…」
曜「…べつに私はいいよ?」
千歌「え…?」
曜「だって恋人だもん。そのくらい、気にすようなことじゃないし」
千歌「私を許してくれるの…?」
曜「ちょっとびっくりしたけど、千歌ちゃんは私のことが好きだからそういうことをしたんでしょ?」
千歌「ぅん…」
曜「だったら許すよ。私も千歌ちゃんのこと好きだし」ニコッ
千歌「よーちゃん…」
曜「泣く姿に興奮するんだったら、私も頑張ってみるねっ」
千歌「よーちゃぁぁんっ!!」ギュー
曜「…♪」ギュゥ
42
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/07(木) 21:19:40 ID:sQARkDtM
千歌「…」ギュゥ
曜「…」ナデナデ
千歌「…あっ。勘違いしないように言っておくけど、私はべつに泣いてる姿だけに興奮するわけじゃないからね?」
曜「そうなの!?」
千歌「そーだよ!?曜ちゃんの裸にも興奮するし!!」
曜「は、裸…////」カァァ
千歌「えへ…////」
曜「じゃ、じゃあ……ここで試してみる…?////」
千歌「いいの…?////」
曜「千歌ちゃんなら…♡」スルッ
千歌「ほ、ほんと…?////おねがい――」
梨子「だからやめてって言ってるでしょ!!この変態レズカップルがーっ!!」
千歌・曜「わっ、梨子ちゃんいたの!?」
梨子「さっきからいるってばぁ!!」
おしまい♡
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