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曜「浮気がバレそうだよーそろぉ…」
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:09:04 ID:tAFoTEFs
ルビィ「ちか…。誰だろうこの子…」
ルビィ「お友達かな…?」トントントン…
ルビィ「…っ」カチッ…サッ
曜「おまたせー」ガチャ
ルビィ「…曜ちゃんおかえり♪」ニコ
曜「ただいま。はいっ、お菓子も持ってきたよー」コトッ
ルビィ「わぁ、これルビィが好きなやつだ」
曜「ルビィちゃんがいつ来てもいいように買っておいたんだ〜」
ルビィ「そーなんだ…。曜ちゃんありがとっ♪」ギュッ
曜「これくらいどーってことないよ♪」ナデナデ
ルビィ「…えへへ」ギュッ
曜「さっ、食べよ?」
ルビィ「うん♪」ギュー
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:13:02 ID:tAFoTEFs
ルビィ「はい、あ〜ん」スッ
曜「じ、自分で食べれるよ…」
ルビィ「むぅ…。ルビィにこうされるの、いや?」
曜「嫌ではないけどさ…」
ルビィ「じゃあいいよね?あ〜ん」スッ
曜「…あーん」パクッ
曜「ん、やっぱこれおいしいね」モグモグ
ルビィ「ね。それじゃルビィにもして?」
曜「え?」
ルビィ「ルビィにもあ〜んってして!」
曜「…あー、りょーかいっ。あーん」スッ
ルビィ「あ〜んっ」パクッ
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:17:33 ID:tAFoTEFs
ルビィ「もぐもぐ…。ん〜、曜ちゃんにあ〜んってしてもらうとおいしいな〜♪」
曜「あはは、なにそれ」
ルビィ「それだけうれしいしおいしいってこと!」
曜「そっか〜」
ルビィ「うん…♪」
曜「なにかゲームでもしてあそぶ?」
ルビィ「ん〜…」
ルビィ「これ食べたらお出かけしない?ルビィね、洋服とアクセサリー見に行きたいな〜」
曜「お出かけかー。それってデート?」
ルビィ「…!」
ルビィ「…うん。だめ?」
曜「ダメなわけないよ。私もルビィちゃんとデートしたかったし♪」
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:24:33 ID:tAFoTEFs
ルビィ「曜ちゃん……えへへ、うれしい…♪」ギュッ
曜「私もうれしいよ〜」ナデナデ
ルビィ(曜ちゃん大好き…)ギューッ
曜(ルビィちゃんかわいいなぁ…)ナデナデ
曜(…ルビィちゃんとデートかぁ。1ヶ月ぶりくらいかな?)
曜(…ん、デート?デート……あっ、千歌ちゃんにもデートしようって言われてたんだ…!)
曜(あ、あー…そういえば千歌ちゃんにLINE返信してないよね…?)
曜(やばい、すっかり忘れてた…!)
曜(本当はルビィちゃんの前で返信なんかしたくないけど…しかたないか…)スッ
曜(…?)チラ
曜(あれ?サイレントモードになってる…。間違えて押しちゃったのかな…?)
曜「…」
曜(…まあいいや。早く返信しないと…千歌ちゃんきっとカンカンだよね…)カチッ
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:28:42 ID:tAFoTEFs
千歌:いまから曜ちゃんとデートしたいなー♡ 10:46
千歌:曜ちゃんどうしたの?もしかしてデート嫌だった? 10:50
千歌:曜ちゃん? 10:52
千歌:よーちゃーん 10:53
千歌:おーい 10:53
千歌:どうしたの? 10:53
千歌:未読スルーしてる? 10:53
千歌:よーちゃーん 10:53
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:31:32 ID:tAFoTEFs
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:おーい 10:54
千歌:返事してー 10:55
千歌:よーちゃーん 10:55
千歌:届いてない? 10:55
千歌:電話 10:55
千歌:電話 10:56
千歌:電話 10:56
千歌:電話 10:57
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:35:35 ID:tAFoTEFs
千歌:電話 10:57
千歌:電話 10:58
千歌:電話 10:58
千歌:よーちゃん出てよー 10:58
千歌:電話 10:58
千歌:電話 10:59
千歌:ああああああああ 11:00
千歌:未読スルーしないで 11:00
千歌:怒るよ? 11:00
千歌:うそうそ、冗談だよ。本気にしないで? 11:00
千歌:怒ってないから返事してよー 11:00
千歌:チカをもっとかまってー 11:01
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:42:44 ID:tAFoTEFs
曜(うぅ、怒ってるやつだこれ…)スッスッ
ルビィ「曜ちゃんなんでスマホいじってるの?ルビィといっしょにいるんだからルビィをかまってよ〜…」
曜「ちょ、ちょっと友達にメール送りたくて…。ごめんね?すぐ終わるから」
ルビィ「お友達?…それって、ちk」ピタ
曜「え?」
ルビィ「…え、えへへ。なんでもないっ」
曜「…? そっか」
ルビィ「うん…♪」ニコッ
ルビィ(…あぶなかったぁ。もしそのお友達の名前を言ったら、かってにスマホを見たってバレちゃうよね…)
ルビィ(かってにスマホを見たなんて知られたら曜ちゃんに怒られちゃうもん…)
ルビィ「…」チラッ
曜「…」スッスッ
ルビィ(お友達、かぁ…)
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:47:57 ID:tAFoTEFs
曜:千歌ちゃんごめん!今日は用事あるからデートできないんだー。明日でもいい?
曜(よしっ。こんなかんじでいいかな)ピコンッ♪
曜「…!(あっ、もう返事来た)」
千歌:そうなんだ。わかった、明日ね!
千歌:急に曜ちゃんからLINEこなくなったから心配だったよー(;▽;)
曜:ごめんね…( ノД`)
千歌:ううん、だいじょーぶ!明日楽しみにしてるね!
千歌:スタンプ
曜:私も楽しみだよ〜明日は千歌ちゃんが行きたいとこ行こうね(*> ᴗ •*)ゞ
曜(明日もデートかー。来週は梨子ちゃんと会う日だし、今月もきびしいかもな…)スッ
ルビィ「…メール終わったぁ?」
曜「ん、うん。終わったよ」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:52:45 ID:tAFoTEFs
ルビィ「そっかぁ。えいっ」ギュッ
曜「わっ。…ルビィちゃん?」
ルビィ「曜ちゃんはルビィのこと好き?」スッ
曜「好きだよ?」
ルビィ「ルビィって曜ちゃんの恋人なんだよね…?」
曜「あたりまえじゃん。…って、急にそんなこ」チュッ
曜「…!」
ルビィ「ん…、っは」スッ
曜「る、ルビィちゃん…。いま…」
ルビィ「…えへへ。曜ちゃんを見てたらちゅーしたくなっちゃった」ニコ
曜「…っ」ドキッ
曜「…そ、そっか」スッ
曜「…」
曜(やばっ、ルビィちゃんかわいすぎでしょ…!ますます好きになっちゃうよ…!?////)
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:58:23 ID:tAFoTEFs
曜「…////」ガシガシ
ルビィ「あーっ、曜ちゃんの顔が真っ赤だ〜♪」
曜「む…//// おかえしっ」グイッ
ルビィ「!」ドサッ
曜「私もちゅーするからね!」チュ
ルビィ「ようちゃ…、んむ、ん…」
曜「ん、ちゅ…」
ルビィ「ん、っ…んむ…」
曜「んー…ちゅっ、ちゅ…」
曜(ルビィちゃんかわいい…♡舌もいれちゃえっ)
曜「ちゅ……ん、れろ…♡」
ルビィ「んぅ…っ、……ん、ちゅる…」
曜「れる…ん、ちゅ……はぁ…」
ルビィ「ぷはぁ…あっ、はぁ…♡」トローン…
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 03:05:37 ID:tAFoTEFs
ルビィ「うゅ…////」ポケー…
曜「ルビィちゃんの顔も真っ赤だね♪」
ルビィ「だってぇ〜…」
ルビィ「…うぅ、曜ちゃん!ふいうちはだめだよ…?し、しかもでぃーぷきす、なんて…////」
曜「ごめんごめん。…でも先にちゅーしたのはルビィちゃんだよ?」
ルビィ「る、ルビィはいいの!」
曜「えー…」
ルビィ「と、とにかくっ!もうふいうちでちゅーはしないでね?」
曜「ふいうちでちゅーをしてきたのはルビィちゃんのほうだと思うけど…」
ルビィ「ルビィは曜ちゃんにふいうちでちゅーをしてもいいの!曜ちゃんはしちゃだめなんです!!」
曜「どうして私はふいうちでちゅーしたらいけないの?」
ルビィ「だ、だめなものはだめなのっ」
曜「なんか納得いかないなぁ…」
ルビィ(だってはずかしいんだもん…。胸がドキドキしてとまらなくなっちゃうし…////)ギュッ
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 08:57:27 ID:zNxCno6U
曜「んー…」チラ
曜「あっ、そろそろ出かけない?」
ルビィ「ふぇ…?」
曜「デートだよデート。えっと、洋服とアクセサリーを見に行きたいんだっけ?」
ルビィ「あ…うんっ、そうそう」
曜「まずはどっちから行く?」
ルビィ「お洋服屋さんからがいいかなぁ…。ルビィね、ワンピースとベレー帽、あとジーンズもほしいんだー」
曜「そーなんだ。よーしっ、私がルビィちゃんに似合うやつを選んであげるね!」
ルビィ「ありがとっ♪」
曜「うん♪じゃあ行こうか」
ルビィ「はーい。あ、ねぇねぇ、外に出たら手をつないでもいい?」
曜「いいよー」
ルビィ「やった♪」
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:02:50 ID:zNxCno6U
――洋服屋
ルビィ「…♪」ギュッ
曜「そ、そんなくっつかないでよ…」
ルビィ「えー?いいじゃんべつにー♪ふだんは甘えられないからこういうときに甘えなきゃね〜」ギュー
曜「はずかしいよー…」
ルビィ「えへへ♪」ギュー
曜「もー…」
曜(こういうときのルビィちゃんはなにを言っても聞かないんだよね…。ま、かわいいからいいけどさ…)
曜(でも、人前でやられるとなー…。誰が見てるかわからないもん…)
曜(ほんと、千歌ちゃんに見られたら終わりだよ…)
曜「あ、この服かわいい…」スッ
ルビィ「どれー?」
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:08:42 ID:zNxCno6U
曜「ほら、このワンピース。値段もお手頃だしルビィちゃんに似合いそうだよ」
ルビィ「たしかにかわいいね〜。でもこんな大人っぽいのルビィに似合うかなぁ…?」
曜「似合うって!ためしに試着してみたら?」
ルビィ「そーかなぁ?…曜ちゃんがそういうなら試着してみようかな」
曜「うんっ。絶対似合うと思うよ?…あとこの帽子もそのワンピースに似合いそうだよ」
ルビィ「ほんとぉ?じゃあそれも試着してみよっと」
ルビィ「曜ちゃん、試着するから待っててね〜」
曜「ゆっくりでいいからね?」
ルビィ「うん♪」シャーッ…
曜「…」
曜(…さて、ルビィちゃんが着替え終わるまで私も服見てよっと)スタスタ
曜(帽子でいいやつないかな〜。あと上着もほしい)スタスタ
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:14:10 ID:zNxCno6U
曜「ん〜…」キョロキョロ
曜(ざっと見たけど、私がほしいやつはないかなぁ)
曜(…ルビィちゃんの服でも探すかー)
曜「…」スタスタ
曜(あ、このパーカー千歌ちゃんに似合いそう)スッ
曜「…」
曜(…って、なに千歌ちゃんの選んでんの。今日はルビィちゃんとのデートでしょ)ブンブン
曜「…」
曜(ま、まあ、いちおう買っておこうかな…?最近は千歌ちゃんにプレゼントあげれてないし…!)スッ
ルビィ「よーちゃーん?」
曜「…!(ルビィちゃんの声…。もう着替え終わったんだ)」
曜「はーい、いまいくよー」スタスタ
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:19:35 ID:zNxCno6U
ルビィ「どうかな…?」
曜「…」ジーッ
曜「…うん、いいんじゃないかな?似合ってる」ニコッ
ルビィ「ほんと?」パァァ
曜「うん。すごいかわいいよ♪」
ルビィ「えへへ、そっかぁ…。ルビィこれ買う!」
曜「え、もう決めたの?まだ1着目だよ?ほかのやつも試着してからのほうがいいんじゃ…」
ルビィ「ううん。曜ちゃんにかわいいって言ってもらえたし、これに決めた!」
曜「そ、そっか」
ルビィ「うん!…あれ?その洋服はなぁに?」
曜「これ?ち……自分用に買うんだー。わ、私ってパーカー好きなんだよねー」イジイジ
ルビィ「へー…(オレンジ色のパーカーかぁ〜。曜ちゃんってこんな服も着るんだ。ちょっと意外…)」
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:24:57 ID:zNxCno6U
――アクセサリーショップ
ルビィ「むむ…」ジーッ
曜「ほしいのあった?」
ルビィ「んー、迷っちゃうなぁ。ネックレスとか髪留めも捨てがたいし、指輪もほしい…」
ルビィ「ルビィじゃ決められないから、また曜ちゃんに選んでもらおうかなぁ…?」
曜「私に?」
ルビィ「だめ…?」
曜「いや、まあいいけど…」チラッ
曜「んと、それじゃあ…」
曜「お、このネックレスはどう?ハート型でかわいいよ?」スッ
ルビィ「わ」
曜「うん、いいかんじ!さっき買ったワンピースにもよく似合ってる♪」
ルビィ「ほんと?じゃあそれに……あ、それ2000円もするんだ…。ルビィのお金じゃ買えないや…」シュン…
25
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:29:27 ID:zNxCno6U
曜「お金足りない?」
ルビィ「うん…。バス代引いたらあと800円くらい…」
曜「なら私が買ってあげるよ」ニコッ
ルビィ「え…」
ルビィ「そ、そんなっ。だめだよ!曜ちゃんに悪いし…!」
曜「いいのいいの。プレゼントだと思って。ね?」
ルビィ「むー…」
ルビィ「あっ。じゃ、じゃあ!ルビィも曜ちゃんになにか買う!」
曜「え、そんなことしなくてもいいよ?」
ルビィ「ルビィがよくないのっ。曜ちゃんのはルビィが選ぶから!曜ちゃんもネックレスでいい!?」
曜「う、うん」
曜(気にしなくていいのに…)
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:56:14 ID:zNxCno6U
ルビィ「――はいっ。ルビィが一生懸命選びましたっ」スッ
曜「ありがとね。私からも……はいっ」スッ
ルビィ「わーい、ありがとー!ずっと大切にする!」
曜「私も大切にするね。ルビィちゃんがくれたネックレス♪」
ルビィ「お家に帰ったらさっそくつけてみよーっと♪」
曜「私は今度かなー」
ルビィ「そっかぁ。…あ、もう5時過ぎてる?」
曜「え?ちょっと待ってね。…ん、うん。いまは5時10分過ぎだよ」スッ
ルビィ「もうそんな時間かぁー…。時間が経つのは早いね…」
曜「あはは、ほんとだね」
ルビィ「まだいっしょにいたいけど……そろそろ帰らないとおねえちゃんに怒られちゃう…」
曜「お姉さんに…?」
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:05:14 ID:zNxCno6U
ルビィ「うん…。ルビィの家は門限が6時なんだけどね、ちょっとでも過ぎたらすごい怒られちゃうんだぁ…」
曜「へー、ちょっと意外だなー。前に何度かお姉さんと会ってるけど優しかったよ?」
ルビィ「それは曜ちゃんだからだよ…。ルビィにはすごいきびしいの…」
曜「そーなんだ…」
曜(あんな優しそうなお姉さんがねぇ…。まあ、ルビィちゃんが心配だから言ってるんだろーけどさ)
ルビィ「…じゃあルビィ帰るね。ばいばい」
曜「あ、うん。送って行かなくて平気?」
ルビィ「だいじょーぶ。ひとりで帰れるよ」
曜「そっか、ならよかった」
ルビィ「…」
ルビィ「よ、曜ちゃん…」
曜「ん?」
ルビィ「来週もデートできる…?」
28
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:10:52 ID:zNxCno6U
曜「来週…?あーごめん、来週は用事があってさ…」
ルビィ「さ、再来週は…?」
曜「再来週かー…。そこまでは予定わからないや」
ルビィ「そーだよね…」シュン
曜「ま、まあ、他に用事がなければデートできると思うよ…!」
ルビィ「ほんと!?」パァァ
曜「う、うん。…たぶん」ボソ
ルビィ「そっか…。えへへ、それじゃまたね!お家に帰ったら電話するね!!」フリフリ
曜「またねー、気をつけて帰るんだよー」フリフリ
ルビィ「うん!」フリフリ
曜「…♪」フリフリ
曜「…」スッ
曜「…私も帰ろ」
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:19:05 ID:zNxCno6U
――曜の部屋
曜「無事ついた?…そっか、お姉さんには怒られなかったんだ。よかったね」
ルビィ『うんっ、本当によかったよー。ちょっとでも門限過ぎちゃうとおねえちゃんに1時間くらいお説教されちゃうんだー…』
ルビィ『そのあいだはずっと正座だし、足がしびれて崩そうとしたらもっと怒られちゃって…』
曜「あはは…。すごいお姉さんなんだね…」
ルビィ『うん…。まあ、いつもは優しいんだけどね。このあいだなんて、ルビィのためにアイドルのチケットを――』
ダイヤ『こらっ、ルビィ!!家に帰ったらまずは手洗いとうがいをしなさい!!いつも言ってるでしょう!?』
ルビィ『ぴぎ…!お、おねえちゃ』
ダイヤ『…手洗いとうがいをしたらわたくしの部屋に来なさい。話したいことがあります』
ルビィ『は、はい…。……ごめんね曜ちゃん、ちょっと切るね…』
曜「う、うん。わかった」
ルビィ『それじゃ…』ブチッ
曜「うん…」ツーツー…
曜「…」ツーツー…
30
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:23:15 ID:zNxCno6U
曜「ちょ、ちょっとびっくりしちゃったな…。あのお姉さんがあんな大きな声で怒鳴るなんて…」
曜「人は見かけによらないんだねぇ〜…」
曜「はぁ…」ゴロッ
曜「…」
曜「なんか千歌ちゃんの声が聞きたくなってきた…」
曜「…よしっ!千歌ちゃんに電話しよっと!」バッ
曜「千歌ちゃんいまなにしてるかなー」スッスッ
曜「まだ漫画読んでたりしてね。ふふ」プルルル…
曜「…」プルルル…ピッ
曜「あ、千歌ちゃんもしもし?」
千歌『…』
曜「…千歌ちゃん?おーい」
千歌『…もしもし』
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:26:44 ID:zNxCno6U
曜「千歌ちゃん!急に電話してごめんね?大丈夫だった?」
千歌『うん…』
曜「…なんか暗いね。元気出さないとっ。ほら、さあごいっしょに〜…よーそろー♪」
千歌『…』
曜「…あ、あれ?」
千歌『…』
曜「ね、ねぇ。本当にどうしたの?」
千歌『…曜ちゃん、私たちって恋人なんだよね?』
曜「へ?…恋人だよ?」
千歌『そっか、そーだよね…』
曜「そーだよー?」
千歌『……じゃあ…』
千歌『…あの赤い髪の女の子は誰?』
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 18:54:38 ID:xwiQiTIo
曜「…え?」
曜「赤い髪の……女の子…?」
曜「…」
曜(…ま、まさかルビィちゃんのこと!?)
曜(なっ、なんで?え?なんで千歌ちゃんが知ってるの…!?)
曜(まさかあの場所にいた…?いや、もし千歌ちゃんがいたら絶対気づいてるはず…)
千歌『…しまねぇに、聞いたの。今日、沼津の商店街で曜ちゃんを見かけたって…』
曜「しっ、しまねぇ…?」
千歌『うん…。それで、その赤い髪の女の子と手をつないでたって…。しかも、すごく仲良さそうに…』
曜(……あ、これやばい、かも…)
千歌『…っ、…ぅ』
千歌『……ねぇ、よーちゃん』
曜「えひっ」
曜(へ、変な声が出ちゃった…!動揺してるのがバレる…!!)
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 19:00:34 ID:xwiQiTIo
千歌『ぐすっ……ち、ちがうよね?あれは…曜ちゃんじゃないんだよね…?』
千歌『曜ちゃんは浮気なんてしないもんね…?』
曜「いや、その…」
曜(やばいやばいやばい……しまねぇに見られた…!学校の友達ならともかく、千歌ちゃんのお姉さんに……)
曜(どうしよう?どうすればいいの…?適当なことを言っても千歌ちゃんにすぐ見破られちゃうし……)
千歌『曜ちゃん、答えてよ…。ちがうんだよね…?しまねぇの見間違いなんだよね…?』
曜(素直に言う…?いや、そんなことしたら浮気がバレて大変なことになる…!千歌ちゃんと別れたくないよ…!!)
千歌『……』
千歌『…そっか』
曜「え…?」
千歌『答えてくれないってことは…そういうことなんだよね…。もういいよ……切るね、ばいばい…』
曜「えっ、まっ、まって!!もしもし、もしもし!?」ツーツー…
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 19:04:36 ID:xwiQiTIo
曜「千歌ちゃん!!千歌ちゃ…」ツーツー…
曜「あ、ぁ…」
曜「きらっ、き、切られちゃった…。ど、どうしよう……」
曜「ち、千歌、ちゃん…」
曜「……」
――トントントン…
曜ママ「ん?…曜、どこ行くの?もうすぐ夕飯よ?」
曜「ちょっと…」スッ
曜ママ「ちょっとって?…あら?その袋はなに?」
曜「…いってきます」ガチャ
曜ママ「曜?待ちなさい、もうすぐ夕飯だって言って……」
バタンッ…
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 19:10:49 ID:xwiQiTIo
――千歌の部屋
千歌「う、ぐす……うううぅ…」
千歌「ひっく……うあぁぁ…」
美渡「千歌?」ガラッ
千歌「…っ」ビクッ
美渡「…さっきからなに泣いてんの?」
千歌「…」モゾ…
美渡「ちょっと千歌、聞いてるの?」
千歌「ぐすっ、な、なんでも、ない…」モゾモゾ
美渡「なんでもなくないでしょ」バサッ
千歌「あぅ…」
美渡「ほら、目が真っ赤じゃん。なにがあったの?相談くらいならのってやれるけど?」
千歌「…」
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 19:18:51 ID:xwiQiTIo
美渡「――なるほどねぇ。曜が浮気をしてるんじゃないか、と…」
千歌「…」コクッ
美渡「ふーん。…てかあんたら付き合ってたんだ」
千歌「うん…」
美渡「どのくらいから?」
千歌「中学1年生のころから…」
美渡「中学ってマジ…!?うわー、全然知らなかったわ…。仲良いなとは思ってたけどさー」
美渡「それにしても、付き合ってるんだったら教えてよね?私たち姉妹じゃん?恋愛のアドバイスくらいするよ?」
千歌「みとねぇ恋人できたことじゃん…」
美渡「うぐ…!痛いとこをつくなぁこいつ…」
千歌「…でも、もしみとねぇに恋人がいたとしても言わなかったと思う」
美渡「え、どーして?」
千歌「曜ちゃんに「私たちが付き合ってるってことは誰にも言わないで」って言われてたから…」
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 20:49:21 ID:xwiQiTIo
美渡「へー…なんでだろ?」
千歌「よくわからない…。ただ、他の人にバレるとはずかしいからとは言ってたけど…」
美渡「ふーん。…でさぁ、千歌はどうしたいの?」
千歌「え…?」
美渡「千歌は曜と別れたいの?」
千歌「わ、別れたくないよっ」
美渡「浮気されたんでしょ?」
千歌「浮気ってまだ決まったわけじゃないし……本人の口からはまだ聞いてないもん…」
美渡「ならどうしてさっき泣いてたの?」
千歌「う、浮気されたかもって思ったから……。それに、曜ちゃんが他の女の子と手をつないで仲良く歩いてたり、ちゅーしてるところを想像したら涙が出てきちゃって……」
美渡「…そこまで想ってるなら信じてやれば?」
千歌「え…」
38
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 20:57:04 ID:xwiQiTIo
美渡「そんなに曜のことが好きなら信じてやりなよ」
美渡「ていうかさぁ、よく考えてみな?曜が浮気するように見える?」
千歌「み、見えないけどぉ…しまねぇが…」
美渡「しまねぇがなに?曜が女の子とデートしてたって言ってたの?」
千歌「で、デートとは言ってないけど……仲良さそうに手をつないでたって…」
美渡「友達でも手くらいつなぐでしょ?」
千歌「そーなの…?」
美渡「うんうん」
千歌「……」
千歌「……私、さっきろくに話もしないまま電話切っちゃった…」
千歌「曜ちゃんが浮気をしたって決めつけて……どうしよう、怒ってるかな…?」
美渡「怒ってないんじゃない?」
千歌「そーかなぁ…」
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:01:15 ID:xwiQiTIo
美渡「曜のことだからさ、千歌と話をしにここまで来たりしてね」
千歌「ま、まさか…。曜ちゃんの家からだと自転車で1時間以上かかるんだよ…?来るわけ…」
ピンポーン
千歌「…!」バッ
美渡「ほら。噂をすれば、ってね。窓から見えるから見てみれば?」
千歌「う、うん」スクッ
千歌(曜ちゃんなわけ、ないよね…。きっと近所の人とか…)スッ
曜「…」
千歌「よ、曜ちゃん…!」ガラッ
曜「…!」バッ
曜「…千歌ちゃん」フリフリ
千歌「ぁ…」
千歌「…」
千歌「…」フリフリ
40
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:06:04 ID:xwiQiTIo
――浜辺
曜「あの、千歌ちゃん…」
千歌「…うん」
曜「こ、これ」スッ
千歌「…? それは…?」
曜「き、今日、洋服屋さんで見かけたんだ。千歌ちゃんに似合うと思って…。パーカー、なんだけど…」
千歌「…見てもいい?」
曜「うん…!」
千歌「…」ガサッ
千歌「オレンジ……ありがとね。私、こういうの好きなんだ…」
曜「うん、知ってる…。だから買ってきたんだよ?」ニコ…
千歌「…」
千歌「…ぅ」ウルッ
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:13:29 ID:xwiQiTIo
曜「ち、千歌ちゃん…!?」
千歌「ぐすっ、ご、ごめんね…」
千歌「浮気をしたなんてかってに決めつけて……曜ちゃんがそんなことしないってのは…私が1番よくわかってる、のに……ひっく…」
千歌「よーちゃぁぁん…」ギュゥゥッ…
曜「千歌ちゃん…。…私のほうこそごめん。千歌ちゃんを不安にさせたり、悲しませたりして…」ギュッ
千歌「ううん、それはもういいの…。曜ちゃんを信じることにしたから…」
曜「ほ、ほんと…?」
千歌「うん…。…これからも私と恋人でいてくれる?」
曜「あたりまえだよ。だって私、千歌ちゃんのこと大好きだもん…」
千歌「私も…」ギューッ
千歌「…」スッ…
千歌「…ねぇ、ちゅーして?」
曜「ちゅー…?…わかった。目つぶって…」
千歌「…うんっ」
曜「…」スッ
42
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:18:07 ID:xwiQiTIo
曜「ちゅ、ん…」
千歌「…ん、ぷはっ」
千歌「えへへ…。ありがと」
曜「うん…」ニコ
千歌「…」ギュ
千歌「…さっきね、みとねぇに言われたんだ。「曜が好きなら信じてやれ」って…」
曜「みとねぇが…?」
千歌「うん。みとねぇに言われたからってわけじゃないけどね、私は曜ちゃんを信じるよ…。好きだから…」
曜「千歌ちゃん…」
千歌「えへへ、曜ちゃん大好き。今日は洋服ありがとね。大切にするから…」
曜「…」
曜(ざ、罪悪感で押し潰されそう…。そんなまぶしい笑顔で私を見ないで…)
43
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:24:48 ID:xwiQiTIo
千歌「ねぇ、よーちゃん?」
曜「…んー?」
千歌「今日さ、私の家に泊まっていかない?お泊まりなんてひさしぶりだよね?どうかな?」
曜「今日、は…遠慮しておくよ…。ほら、明日は学校だし色々と準備しないといけないから…」
千歌「…そっかぁ、ざんねんっ。曜ちゃんといっぱいおしゃべりしたかったな〜…」
曜「ごめんね…」
千歌「しょーがないよ。また今度お泊まり会しようね♪」
曜「うん…」
曜「…」チラ
千歌「…♪」ニコニコ
曜「そ、そろそろ帰るねっ。ママになにも言わないで出てきちゃったから心配してるかもだし…」スクッ
千歌「そっかー…。また明日ね。よーちゃんばいばい♪」フリフリ
曜「ま、また明日…。ばいばい…」
44
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:29:14 ID:xwiQiTIo
――渡辺家
曜「ただいま〜…」
ドタドタドタ
曜ママ「曜っ、どこ行ってたの!?もう8時過ぎてるわよ!?」
曜「ごめんなさい…」
曜ママ「…!」
曜ママ「…まあ、ちゃんと帰ってきたならいいわ。ほら、夕飯温めなおすから座って待ってなさい」
曜「…今日はいいや」
曜ママ「えっ、いらないの?」
曜「うん…。じゃあ部屋に戻るから…」スタスタ
曜ママ「曜…?」
曜「…」トントントン…
曜ママ「…?」
曜ママ「なんか様子が変ね…。期限切れのものでも食べたのかしら?」
45
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:37:05 ID:xwiQiTIo
――曜の部屋
曜「…」ボフッ
曜「…」ゴロッ
曜(千歌ちゃんの私に対する疑いはなくなった……と思う…)
曜(これで問題ないはず。浮気はバレてない…)
曜(それなのに…)ギュ
曜(この気持ちはなに…?胸がすごく痛い…。千歌ちゃんだけじゃない。ルビィちゃんや梨子ちゃんも私のことを信じてくれてるのに……私は……)
曜(もう、あの3人を悲しませたくない…。泣かせたくないよ…)
曜(でも、1人なんて選べるわけないじゃん…)
曜(だって3人とも同じくらい大好きなんだよ…?3人のうちの誰かと別れるなんて私には考えられない……)
曜(……だから、みんなに悲しい想いをさせないために……なにがなんでも隠し通さないと…)ピコンッ♪
曜「…」
曜「…」スッ
46
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:43:29 ID:xwiQiTIo
曜「あ、梨子ちゃん…」
梨子:曜ちゃんこんばんは(^^♪
いまから電話してもいい?(。・ω・。)
曜「…」スッスッ
曜:こんばんは。ごめん、今日はちょっと疲れてるから電話できないや。メールでいいかな?
梨子:えー、曜ちゃんの声が聞きたいよー
ちょっとだけでもだめ?
曜:じゃあちょっとなら…
梨子:ありがと♡ 電話かけるね
曜「いまは電話したい気分じゃないんだけどなぁ…」
曜「梨子ちゃんにあんなこと言われると断れないよー…」
プルルル…
曜「…」ピッ
梨子『曜ちゃーん?もしもーし?』
曜「もしもし…(あれ?なんかいつもよりテンション高い…?)」
47
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:49:34 ID:xwiQiTIo
梨子『こんばんは〜♪疲れてるのにごめんね?』
曜「いや、大丈夫だよ。…それより、なにかいいことでもあったの?」
梨子『え〜?ふふっ、わかる?』
曜「うん。うれしそうなのが電話越しでも伝わってくるよ」
梨子『そっかぁ。さすが曜ちゃんだね♪そうなの。今日、というかさっきね?いいことがあったんだー♡』
曜「いいこと?なになに?」
梨子『じつはねー、引っ越ししたの♪ついさっき新しいお家についたんだ〜』
曜「引っ越し?へー、引っ越しかぁ〜」
曜「…」
曜「…引っ越し!?」ガバッ
梨子『わっ』
曜「えっ、ちょ、ちょっとまって!引っ越しってあの引っ越し!?」
梨子『うん。あの引っ越しだよ?』
48
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:57:24 ID:xwiQiTIo
曜「私聞いてない…」
梨子『だって言ってないもん』
曜「えー、教えてよ…」
梨子『ごめんね?…曜ちゃんにはギリギリまで秘密にしておきたかったの♪』
曜「それってどういうこと?…というかどこに引っ越したの?来週に会うって約束は…?」
梨子『ああ、それならだいじょーぶ。東京にいるときよりもずーっと会いやすくなったから♡』
曜「東京にいるときよりも会いやすく…?」
梨子『どこに引っ越したと思う?』
曜「ど、どこって言われても…。私、あまりそーゆーのは詳しくないんだよね…」
梨子『じゃあ大ヒント!「し」で始まって「か」で終わる県名でーす♪』
曜「え、えーと…「し」で始まって「か」で……」
曜「し、か……し、……静岡?」
梨子『だいせいかーい♪』
49
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:04:51 ID:xwiQiTIo
曜「静岡、って……えぇ!?う、嘘でしょ?私の住んでるとこだよ!?」
梨子『だからさっき言ったよね?東京にいるときよりもずーっと会いやすくなったって♪』
曜「そ、そうだけどさ…まさかそんな近くとは…」
梨子『私も最初聞いたときはびっくりしたわ。曜ちゃんと同じ県で暮らせるなんて……。これってもう運命よね?ねっ?』
曜「運命かぁ…。そうかも…」
梨子『でしょでしょ?やっぱり私と曜ちゃんは運命の赤い糸で結ばれてたのよ〜♡』
曜「あはは…」
曜「…それで、どこらへんに引っ越したの?」
曜「まさか沼津じゃないよね?そこまできたらもう本当に運命だよー?」
梨子『ふふっ。言ったでしょ?私たちは運命の赤い糸で結ばれてるって…』
曜「え?も、もしかして…」
梨子『静岡県沼津市内浦に引っ越しました♪』
50
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:11:13 ID:xwiQiTIo
曜「…」ポカーン
曜「え、ほんと?私の家に1時間ちょいで着く距離じゃん…。バスだともっと早いかも…」
梨子『けっこー近いわね。これでいつでも曜ちゃんの家に遊びに行けるわ♪』
曜「あ、あはは…。すごすぎてもう笑いが止まらない…」
梨子『ねー♪』
曜「ち、ちなみに本当なんだよね?嘘じゃないんだよね?」
梨子『嘘じゃないわよー?あれっ、もしかして疑ってる?』
曜「疑ってるっていうか…こんなに偶然が重なるものなのかなーと思って…」
梨子『なんだったらいまから来る?住所教えるけど』
曜「い、いや。今日はいいかな…。こんな時間に外出たらママに怒られちゃうし…」
梨子『そうなの?なぁーんだ、曜ちゃんに会いたかったなー』
曜「これからはいつでも会えると思うよ…?」
梨子『ふふ、それもそうね』
曜「うんうん…♪」
51
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:19:42 ID:xwiQiTIo
梨子『あ、そうそう。さっきお隣さんに挨拶してきたんだけどね……なんとっ、私たちと歳が近そうな女の子が住んでたの!』
曜「へー、そーなんだ…。どんな子?」
梨子『んーとねぇ、明るくて元気そうな女の子だったよ?あと人懐っこそうだったかな〜』
曜「その子の名前ってわかる?」
梨子『名前?…ごめんなさい、名前は聞いてなかったわ。いまから聞いてくるから待ってて!』
曜「そ、そこまでしなくていいよ!?内浦で私たちと歳が近い子って少ないし、もしかすると知ってるかも〜って思っただけだから…!」
梨子『そっかー。じゃあ明日にでも聞いてみるわね』
曜「うん、ありがとね」
梨子『いいえー♪…ところで、曜ちゃんって明日ヒマ?』
曜「え?どうして?」
梨子『よかったらデートしない?』
曜「で、デート…?」
梨子『うんっ♪沼津のおすすめのお店とかを曜ちゃんに案内してほしいな〜♡』
52
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:25:45 ID:xwiQiTIo
曜(明日……明日は千歌ちゃんとデートなんだよね…)
曜(あーもー…なんでこんなに重なるのかなぁ〜…)
曜(こんなこといままでなかったのに…)
梨子『曜ちゃん?』
曜「…! あ、えと、…ごめん、明日はちょっと用事が…」
梨子『用事…?そっか…。急にデートしようなんて言われても無理だよね…』シュン…
曜「…っ。ご、ごめんね…」
梨子『ううん、大丈夫…。曜ちゃんは気にしないで?』
曜「梨子ちゃん…」
梨子『…ありがと、曜ちゃんと電話できて楽しかったわ。そろそろ切るね?それじゃ…』ブチッ
曜「えっ、梨子ちゃ」ツーツー…
曜「あ…」ツーツー…
53
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:31:23 ID:xwiQiTIo
――梨子の部屋
梨子「…」ギシ…
梨子「…」
梨子「はぁ…。そーいえばベランダがあったわね…。すこし夜風にあたってこようかしら…」スッ
梨子「…」ガラッ
梨子「…ん、ちょっと寒い」
梨子「…」ス…
梨子(あーあ、なによなによ…。彼女がデートしようって言ってるんだからしてよね…。用事なんて無視してさぁ…)
梨子(私のこと大切だって言ってくれたじゃない…)
梨子「はぁ〜…」
梨子「よーちゃんとデートしたかったな〜…」ボソ
ガラッ
梨子「…?」チラ
54
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:39:36 ID:xwiQiTIo
「あーっ、お隣さん!なにしてるの?」
梨子「…なにってべつに。ちょっと考えごとをしてただけですけど」
「なんで敬語?ふつうに喋っていいよ?」
梨子「いやでも、さっき会ったばかりだし…」
「えー、そんなの気にしなくていいって!私たちって同い年くらいじゃない?何歳なの?」
梨子「じゅ、16歳です」
「16歳?ほんと?私もだよー!」
梨子「えっ、あなたも…?(高校生ってこと?嘘でしょ…?中学生くらいにしか見えないんだけど…)」
「うん!だからさ、ふつうに喋ってよ!敬語ってなんか他人みたいだし…」
梨子「私たちは他人だと思うけど…」
「あっ、それもそっか」
梨子「…ふふ、あなたっておもしろいのね。私は桜内梨子っていいます。あなたは?」
「私?…私は高海千歌!」
千歌「よろしくね?梨子ちゃん!」
55
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:48:07 ID:xwiQiTIo
梨子「千歌っていうんだ。かわいい名前ね」
千歌「ほんとー?えへへっ、そんなこと言われたのは梨子ちゃんで2人目だよー」
梨子「2人目?」
千歌「うんっ。よー(…って、言ってもわからないか)…ああいや、えっとね、私の恋人に言われたんだー」
梨子「恋人…?あなたも恋人がいるの?」
千歌「あなた「も」ってことは、梨子ちゃんにも付き合ってる子が?」
梨子「…ええ、まあね」
千歌「へー!どんな子と付き合ってるのー?」
梨子「どんな子って言われも…。かわいくてかっこよくて…すごいおしゃれね。それに、冬はマフラーを編んだりしてくれるのよ?あとは――」
千歌「もっ、もういいよ!梨子ちゃんがその恋人をすごく好きだっていう思いは伝わったから…!」
梨子「そう?まだまだあるけど…」
千歌「あ、あはは…。もういいかな…」
千歌(私はノロケを聞くのはあまり好きじゃないんだよねー…。話すのは大好きだけど♪)
56
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:54:07 ID:xwiQiTIo
千歌「…あれっ、梨子ちゃんの恋人さんも編み物とかできるんだ?」
梨子「ええ。あなたの恋人もそういうことするの?」
千歌「…」
梨子「…?(なんで黙っちゃったの…?)」
千歌「…あのさー、そのあなたっていうのやめてくれないかな?」
梨子「え?」
千歌「あなたじゃなくて千歌って呼んでよ!私たちは友達でしょ?友達をあなたって呼ぶの?」
梨子「…」ポカーン
梨子(と、友達…?会ってまだ数時間なのに…)
千歌「梨子ちゃーん?」
梨子「…!」
梨子「…ご、ごめんなさい。えっと、呼び捨てはちょっとはずかしいから、千歌ちゃんって呼んでいい…?」
千歌「もちろん!私も梨子ちゃんって呼んでるしね♪」
梨子「…じゃあ、千歌ちゃんって呼ばせてもらうわね」
千歌「うん♪」ニコッ
57
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 23:07:07 ID:W6BLPMpA
――曜の部屋
曜「…」プルルル…
「ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音のあとに…」ピッ
曜「梨子ちゃん電話に出ないなぁ…」
曜「うぅ、やっぱ断ったのが原因かなぁ…?もしかしていま怒ってたりして…」
曜「で、でもしかたないよね…?明日は千歌ちゃんとデートの約束してたんだもん…」
曜「さすがに1日2回もデートできないよ…。時間的にもきびしいし…」
曜「…」ガシガシ
曜「梨子ちゃんにLINE送ろ…」スッ
曜「えーっと、なんて送ろうかな…」
ピコンッ♪
曜「…ん、ルビィちゃん?」
58
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 23:20:02 ID:W6BLPMpA
ルビィ:曜ちゃんに買ってもらったネックレスをつけてみたよー
ルビィ:写真
曜「おお、かわいい…♪」スッスッ
曜:かわいいね♪ルビィちゃんにすごく似合ってる!
ルビィ:ほんと?うれしいな〜♡
ルビィ:曜ちゃんはネックレスつけてみた?
曜:いや、私はまだつけてないかな
ルビィ:そっかぁ〜…
ルビィ:あ、いま電話できる?さっきはおねえちゃんに邪魔されちゃって途中で切っちゃったし…
ルビィ:寝る前にまた曜ちゃんと電話したいな〜
曜「電話…?んー、いいけど…とりあえず梨子ちゃんにLINE送ってからだよね…」スッスッ
曜:電話いいよー!でもちょっとやることあるから、私のほうで数分後に電話かけるね
ルビィ:は〜い!電話待ってるね〜 21:16
59
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 23:29:09 ID:W6BLPMpA
曜「…」スッスッ
曜:梨子ちゃんさっきはごめんねm(_ _)m
明日は無理だけど、明後日ならデートできるよ!
曜「よし、と。…ん?千歌ちゃんからもLINEきてる…」スッ
千歌:曜ちゃんさっきはありがとね!
曜ちゃんが家に来てくれてうれしかった。大好き♡
曜「千歌ちゃん…」ギュ
千歌:それと、さっきもらったパーカーを着てみました!
千歌:写真 19:45
曜「やっぱ似合ってるなぁ〜。えへへ、買ってよかった♪」スッスッ
千歌:よーちゃんよーちゃん!聞いてー!
さっきね、隣に女の子が引っ越してきたよー!! 20:05
曜「へー、誰か引っ越してきたんだ。たしかあそこってずっと空き家だったっけ?」
曜「…」
曜「…んん?」
60
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 23:35:58 ID:W6BLPMpA
曜「隣に女の子が引っ越してきた…?」
曜「…そういえば、梨子ちゃんも「隣に歳が近そうな女の子が住んでた」って言ってたよね…?」
曜「…「明るくて元気そうな女の子」で「人懐っこそうだった」とかも言ってた気がする…」
曜「…あれ?これってよく考えたら千歌ちゃんに当てはま」
曜「…っ」ブンブン
曜「は、はは…。まさかね。そんな偶然があるわけない…。ど、どうせちがうよ。きっとべつの…」ピコンッ♪
曜「ひっ!?」ビクッ
曜「…な、なんだLINEかぁ。びっくりした…」
曜「えーと、誰からだろ。ルビィちゃん…?」ポチッ
曜「あ、梨子ちゃんだ…。LINE読んでくれたんだ」スッスッ
梨子:LINEありがと。明後日ね?楽しみにしてるわ♪
梨子:あと、隣の女の子の名前なんだけど、高海千歌ちゃんっていうんだって!曜ちゃん知ってるかな?
曜「」
61
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 23:40:18 ID:W6BLPMpA
曜「」
曜「」
曜「…はっ。意識が飛んでた」
曜「…」スッ
梨子:あと、隣の女の子の名前なんだけど、高海千歌ちゃんっていうんだって!曜ちゃん知ってるかな?
曜「偶然とかそういうレベルじゃないよ…。これってもう奇跡じゃないかな…」
曜「あ、返信しないと…」スッスッ
曜:千歌ちゃんならおかかなじひだよ
すごいぐうぜんだて、!
曜「て、手が震えて文字がうてない…」
梨子:え?曜ちゃんどうしたの?
曜:ごめん、練るね
曜「あぁぁ…変換間違えちゃった…」
62
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 23:45:37 ID:W6BLPMpA
梨子:練る?寝るってこと?
曜:うん
梨子:もう寝るの?
曜:うん
梨子:そっか。おやすみ曜ちゃん
曜:おやすみ
曜「ど、どうしよう…。これってかなりヤバくない…?」
曜「隣だし、電話したらバレるよね…?」
曜「それにどっちかの家に遊びに行っても絶対バレる…」
曜「なんとかしないと……なんとか…」
曜「……あー、ダメだ。もうどうしたらいいのかわからない…」
曜「こ、こういうときは寝ちゃうのが1番だよね…」
曜「ふ、ふふ…。おやすみ…」モゾモゾ
曜「…」モゾモゾ
曜「…あっ、ルビィちゃんにやっぱ電話できないってLINE送らないと」
63
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 00:13:26 ID:vCGovfFI
――次の日・待ち合わせ場所
曜「ふあ…」
曜(昨日は全然寝れなかった…)
曜(朝ごはんもあまり食べられなかったし…)
曜「…」
曜(これからどうしよう…)
曜(梨子ちゃんがこっちに…しかも千歌ちゃんの家の隣に引っ越してきて……かなりヤバい状況になっちゃった…)
曜(これからは千歌ちゃんの家に遊びに行くのは控えたほうがいいよね…。もちろん梨子ちゃんの家も…)スッ
曜「…」ポチポチ
「浮気 バレない方法」
曜「…」ブンブン
曜(…ダメだよ。ネットに頼ってたら意味がない。自分で考えないと…)ゴソ
千歌「曜ちゃーん!おまたせー!」
曜「…!」バッ
64
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 00:40:34 ID:vCGovfFI
千歌「曜ちゃんおはよー!」
曜「お、おはよ…」
千歌「…ん?どーしたの?」
曜「あ、いや…。き、今日は早いなーと思って…」
千歌「そーかな?曜ちゃんに会いたかったからかも〜?あははっ♪」ニコッ
曜「あ、あはは…」ニコ…
千歌「それじゃ行こっか!」
曜「うん…」
千歌「ん!」スッ
曜「…? 千歌ちゃん?」
千歌「手!つないでいこ?」
曜「あ、あぁ…。手ね、りょーかい…」ギュッ
千歌「えへへ♪」ギュッ
65
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 00:47:15 ID:vCGovfFI
千歌「昨日さー、隣に女の子が引っ越してきたってLINEで話したよね?」
曜「うん…。梨子ちゃんでしょ?」
千歌「そーそー。…あれ?なんで曜ちゃんが知ってるの?」
曜「え?……あっ」ピタッ
曜(やばっ、名前を聞いたのは梨子ちゃんからのLINEだった…!)
千歌「私、曜ちゃんに教えたっけ?」
曜(な、なんとかしてごまかさなきゃ…!)
曜「や、やだなー、千歌ちゃんったら。昨日、千歌ちゃんが私に教えてくれたんだよ?忘れたの…?」スッ
千歌「そうだっけ?」
曜「そーだよ?」
千歌「おかしーなぁ…。記憶にないんだけど…」
曜「あはは、千歌ちゃんってば忘れん坊だなー!…まあ、そんなことはいいじゃん。早く学校いこ?」イジイジ
千歌「…」チラ
千歌「んー。…うんっ、そうだね!行こっか♪」
曜「…」ホッ
66
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 00:50:37 ID:vCGovfFI
千歌「よーちゃん?」
曜「んー?」
千歌「今日のデートどこ行くー?」
曜「千歌ちゃんにまかせるよ。どこ行きたい?」
千歌「私?私はよーちゃんとデートできたらどこでもいいかな〜」
曜「どこでも…?それが1番悩むなぁ〜…」
千歌「じゃあ水族館はどお?」
曜「水族館?」
千歌「うんっ♪たまにはお魚とか見たいなーって思ってたんだー。帰りに松月に寄ろうね!」
曜「あ、それいいね」
千歌「でしょー?」
曜「うんうん♪」
67
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 00:54:21 ID:vCGovfFI
千歌「あーっ、放課後が楽しみだなー♪曜ちゃんとひさびさのデート♪」ルンルン
曜「私も楽しみだよ〜」
千歌「でも曜ちゃんは昨日もデートしたんでしょ?」
曜「うぐっ…。千歌ちゃ〜ん…」
千歌「あはは、じょーだんじょーだん!曜ちゃんのことはちゃーんと信じてるから!」
曜「ほんと…?」
千歌「ほんとほんと♪」
曜「ありがとっ。千歌ちゃん大好きっ♡」ギュッ
千歌「わっ、はずかしいよー////」
曜「えへへ、ごめんね」パッ
千歌「あっ…」
曜「…千歌ちゃん?」
千歌「な、なんでもないっ」
68
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 08:42:52 ID:k9dke3bg
――バスの中
千歌「でさぁ、なかなかハードがクリアできなくって…」
曜「ハードあたりから難しくなるよねー。でもやっぱ慣れだと思うよ?慣れれば簡単だし♪」
千歌「慣れかー。…あ、そーいえば梨子ちゃんから聞いたんだけどね…」
曜「り、梨子ちゃん…?」
千歌「梨子ちゃんも付き合ってる子がいるんだって〜」
曜「えっ!」ドキッ
千歌「え?どーしたの大声出して」
曜「…な、なんでもないよ。へ、へー、その梨子ちゃんって子も恋人がいるんだね」スッ
曜(し、心臓が止まるかと思った…。いきなり梨子ちゃんの恋人の話をするんだもん、バレたかと思ったよ……。でも、千歌ちゃんの口ぶりからすると……まだバレてないよね…?たぶん…)
曜(梨子ちゃんもわざわざ恋人いるとか言わなくていいでしょ…!もし私の名前を言ってたら終わってたよ…)
曜(梨子ちゃんにはまだ口止めしてないんだよね…。だってこっちに引っ越してくるなんて思わなかったし…)
千歌「でねー、その恋人さんも曜ちゃんといっしょで編み物や裁縫が得意なんだってさー。すごいよね!」
曜「す、すごいね〜」
曜(…だって私だもん)イジイジ
69
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 08:49:27 ID:k9dke3bg
千歌「マフラーを編んでもらったり、洋服もつくってもらってるらしいよ?うらやましいよねー♪」
曜「わ、私も千歌ちゃんにプレゼントしてるよ?」
千歌「まあ、そーなんだけどさ。ここ最近はプレゼントしてくれないじゃん…」
曜「…そーだっけ?」
千歌「うん…」
曜(そういえば最近は梨子ちゃんばっかりだったような…)
千歌「私も曜ちゃん服が着たいな〜…?」
曜「わ、分かったよ。1ヶ月くらいかかるけどいい?」
千歌「うんっ♪楽しみにしてる♡」
曜「あはは、楽しみにしてて…」
曜(帰りに布を買いに行かないとな〜…)
曜(また痛い出費だよ…。でも…)チラ
千歌「〜♪」ニコニコ
曜(あんなうれしそうな顔をされたらねぇ…)
70
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 08:54:14 ID:k9dke3bg
――プシュー…
ブロロロロロ…
千歌「ふーっ…」ノビー
千歌「曜ちゃーん、いま何時くらい?」クルッ
曜「いま?…んーと、8時だよ」
千歌「まだちょっと余裕あるね。手をつないでゆっくり行こっか♪」スッ
曜「…!」
千歌「…曜ちゃん?」
曜「て、手をつなぐのはやめよ?」
千歌「どうして?バス降りるまでつないでたじゃん」
曜「さすがに学校で手をつなぐのはちょっとはずかしいよ…」
千歌「私はべつにはずかしくないよ?」
曜「私がはずかしいの…!」
71
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 09:05:37 ID:k9dke3bg
千歌「えー、曜ちゃんと手をつなぎたいよー」
曜「さっきまでつないでたよね…?」
千歌「ずっとつないでいたいの!」
曜(くっ、いつもは手をつなごうなんて言わないのに…!)
曜(手をつないでるところをルビィちゃんに見られたらシャレにならないよ…)
千歌「よーちゃーん!手ー、つなごーよー」ユサユサ
曜「だ、だからダメだって…!」
千歌「むー…」
曜「ほら、急がないと遅刻しちゃうよ…?」
千歌「うん…」
曜(よかった、わかってくれたみたい…)ホッ
千歌「…」
千歌「…もっと甘えたかったな〜」ボソ
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 09:11:55 ID:k9dke3bg
――1年の教室
ルビィ「〜♪」
花丸「ルビィちゃんなにそれ?」
ルビィ「これ?これはねー、ルビィの恋人に買ってもらったんだー♪」
花丸「へー、いいなぁ」
ルビィ「いいでしょ〜?ルビィの宝物だよ♪」
花丸「この前も、編んでもらった手袋を宝物にするって言ってなかった?」
ルビィ「言ったよ?でも宝物なんだもーん♡」
花丸「あつあつずらねぇ」
ルビィ「えへへ」
花丸「マルもルビィちゃんの恋人に会ってみたいな〜」
ルビィ「ルビィも会わせたいんだけどねー、たぶんダメだと思うよ?」
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 09:17:36 ID:k9dke3bg
花丸「えー、どうしてずら?」
ルビィ「なんかねぇ、他の子に付き合ってるってバレるのがはずかしいんだってさ」
ルビィ「ルビィはべつにはずかしくないんだけどね?なーんか曜ちゃんはダメみたい」
花丸「曜ちゃん?」
ルビィ「ふぇ?……あっ」
ルビィ(ど、どうしよう…。ついうっかり曜ちゃんの名前を出しちゃった…!!)
花丸「ルビィちゃんの恋人は曜ちゃんって名前なの?」
ルビィ「うん…。あ、あの、このことは秘密にしてくれないかな…?曜ちゃんにバレたら怒られるかも…」
花丸「べつに誰かに言ったりはしないずらよ?」
ルビィ「ほんとっ!?」
花丸「そのかわり…」スッ
ルビィ「…!」
花丸「その曜ちゃんって恋人の写真を見せてほしいずら♪」
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 09:26:14 ID:k9dke3bg
ルビィ「曜ちゃんの写真…?どーして…」
ルビィ「…はっ。も、もしかして花丸ちゃんも曜ちゃんのこと狙ってるの!?」
ルビィ「だっ、ダメだよ!?曜ちゃんはルビィの恋人なんだから…!」
花丸「そ、そんなんじゃないよ。ルビィちゃんの恋人ってどんな人なのかなーって気になっただけずら…」
ルビィ「そーなの…?」
花丸「うんうん」コクコク
ルビィ「そっか…。なぁーんだ、心配しちゃったよ〜」
花丸「あはは。ルビィちゃんは曜ちゃんって人がそんなに好きなんだね」
ルビィ「うんっ。ルビィの1番大切な人だもん♪」
花丸「ラブラブでうらやましいずら〜」
ルビィ「まあね…♪」
ルビィ「…花丸ちゃん。曜ちゃんの写真見たい?」
花丸「見せてくれるの?」
ルビィ「もちろん♪誰にも言わないって約束してね?」
花丸「りょーかいずら!」
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 09:30:18 ID:k9dke3bg
――2年の教室
千歌「…おはよー」
曜「おはよーそろー!」
「曜ちゃんおはよー!」
「おはよー」
「おはよ!」
「曜ちゃんおはよう!」
「おはよ♪曜ちゃん今日もかわいいー♪」
千歌「…!」
曜「ありがとー!」ニコッ
千歌「…」
千歌「…」スタスタ
曜「…?(千歌ちゃん?…あっち行っちゃった)」
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 09:33:51 ID:k9dke3bg
「ねぇねぇ曜ちゃん、今日部活見に行ってもいいー?」
「私も!私も見に行きたい!」
「私もー!」
曜「あー、ごめんっ。今日は部活休むんだー」
「えー…」
「どうして?なにか用事があるとか?」
曜「んー、まあそんなかんじ」
「おでかけするの?」
曜「ひみつ♪」
「「「えー!!」」」
曜「あはは。ほら、もうすぐチャイム鳴るから自分の席に戻って!」
「「「はーい…」」」
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 09:39:27 ID:k9dke3bg
「曜ちゃんまたね」フリフリ
「またお話しようね!」
「休み時間にまたそっち行くから!」
「またあとで〜」
曜「はいはい、またね〜」フリフリ
千歌「…」ジーッ
曜「…? 千歌ちゃんどうしたの?」
千歌「べつに…。相変わらず曜ちゃんはモテモテだね」
曜「んー?…あ、もしかして嫉妬してるの?」ストッ
千歌「し、嫉妬なんかしてないもん」プイッ
曜「そっか。…でも安心してね?私が好きなのは千歌ちゃんだから♪」ボソッ
千歌「…っ////」カァァ
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 09:47:53 ID:k9dke3bg
千歌「そ、そんなこと耳元でささやかないでよっ////」
曜「どーして?だってほんとのことだもん♪」
千歌「うぅ…////手をつなぐのははずかしいとか言ってたくせに、そういうことを言うのはいいんだ…?」
曜「そうだよー?」
千歌「ふ、ふーん////」
曜(ま、席が隣同士だからできることだけどね。近づいて話せば誰かに聞かれるなんてこともないし♪)
曜(それに、ああいうこと言わないと機嫌が悪くなっちゃうんだよねぇ…。千歌ちゃんってああ見えて嫉妬深いしさ…)チラッ
千歌「…////」ニヤニヤ
曜(あの様子だと機嫌が直ったみたいだね。あーよかった…)
キーンコーンカーンコーン…
曜「…あ、チャイム鳴ったよ?そのにやけ顔直さないと先生にどうしたのか聞かれるかもよー?」
千歌「うー…////曜ちゃんがあんなこと言うからぁ…」
曜「もっと言おうか?千歌ちゃんが好きだーって♪」
千歌「い、いいよっ////授業が受けれなくなっちゃう…」
曜「そっか♪」
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 10:44:35 ID:k9dke3bg
――キーンコーンカーンコーン
教師「とりあえずここまで。つぎは現国だからなー」ガラッ
ルビィ(あ〜…やっぱ数学は頭使うなぁ…。最近は難しい問題も多くなってきたし…)
ルビィ(そうだ!今度曜ちゃんに勉強教えてもらお♪)
ルビィ(えへへ、これでまた曜ちゃんと会える〜♪さっそくLINEで聞いてみよっと!)ゴソッ
ルビィ「〜♪」スッスッ
ルビィ:よーちゃーん!元気?ルビィのクラスは1時間目数学だったよ〜!けっこーむずかしくてルビィにはあまりわからなかったんだぁ…
ルビィ:それでね、よかったら今度ルビィに数学を教えてくれないかな?曜ちゃんが暇なときでいいから!
ルビィ:それだけです!返事待ってるね〜
(*´╰╯`๓)♬
ルビィ(よしっ、メールかんりょー。どんな返事が返ってくるか楽しみだな〜♪)
ルビィ(たぶん曜ちゃんのことだからいいよって言ってくれるだろーけどね!)
ルビィ(えへへ、曜ちゃんとお家デート♪…じゃなかったお勉強会♪)
花丸「ルビィちゃーん」
ルビィ「あ、花丸ちゃん」
80
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 10:51:45 ID:k9dke3bg
花丸「さっきの数学難しくなかった?」
ルビィ「あー、すごいむずかしかったよねぇ。ルビィ全然わからなかったよ〜…」
花丸「だよね、オラも結構……あ、メールしてたずら?」
ルビィ「うん、曜ちゃんにメール送ってたんだー。今度数学教えてって」ピコンッ♪
ルビィ「…! 返事来たかも。ちょっとごめんね?」スッ
花丸「うんっ」ニコ
曜:いいよー(*> ᴗ •*)ゞ
日曜日なら空いてるかな。ルビィちゃんは?
ルビィ「…♪」スッスッ
ルビィ:日曜日大丈夫だよ!何時くらいにする?
曜:じゃあ10時くらいに私の家でいい?
あ、ルビィちゃんの家でもいいよー
ルビィ:りょーかい(*> ᴗ •*)ゞ
10時に曜ちゃんの家に行くね!
ルビィ:えへへ、曜ちゃん大好き♡
またあとでねぇ〜(*´ ³ `)ノ
曜:私も大好きだよー♡
81
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 10:58:14 ID:k9dke3bg
ルビィ「えへへ…」ニヘラ
花丸「ほ、頬が緩んでるずらよ…?」
ルビィ「そお?…えへへ、曜ちゃんがねぇ、日曜日に数学教えてくれることになったんだー♡」デレデレ
花丸「そ、そうなんだ。よかったね!」
ルビィ「うんっ♪」
花丸「…あっ。じゃあさ、今日はなにも予定とかないの?」
ルビィ「予定?今日、というか日曜日まではとくにないかなぁ。家に帰って本を読んだりゲームをするくらいだよ?」
花丸「ほんと!?」バッ
ルビィ「ぴぎっ!ど、どうしたの?花丸ちゃん…」
花丸「ご、ごめんずら…!」スッ
ルビィ「ううん、謝らないで?…花丸ちゃんがそんな大声出すなんてめずらしいね。ルビィと行きたいところでもあるの?」
花丸「あ、あのね、近くに新しいケーキバイキングができたらしくて…」
ルビィ「ケーキバイキング…?」
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 11:04:44 ID:k9dke3bg
ルビィ「えっと、ケーキバイキングってなぁに?名前なら聞いたことあるけど…」
花丸「ケーキバイキングっていうのは、1000円から2000円くらいでスイーツが食べ放題のお店ずら!」
ルビィ「へぇ、スイーツ食べ放題かぁ。しかも1000円から2000円で食べ放題なんてけっこーお得かもね」
花丸「でしょ?…そこでおねがいなんだけど、ルビィちゃんもいっしょに行かない?」
ルビィ「えっ、ルビィも?」
花丸「1人で行くのはさすがにはずかしくて…」
ルビィ「そっかぁ〜…」
ルビィ(ルビィも行ってみたいけど……2000円でしょ?もうお金ないよ〜…昨日で全部使っちゃったし…)
ルビィ(でも花丸ちゃんのおねがいは断れないよぉ〜…)
花丸「だ、ダメかな…?」
ルビィ(うゅ〜…どうしよう…)
ルビィ「…」
ルビィ「…!」ピコーン
83
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 11:08:14 ID:k9dke3bg
花丸「ルビィちゃん…?」
ルビィ「…いいよ。放課後にケーキバイキング行こっか」ニコッ
花丸「ほ、ほんと?」
ルビィ「うん。ルビィも行ってみたいしね♪」
花丸「やった!ルビィちゃんありがと!」
ルビィ「ううん♪」
花丸「断られると思ってたずら…。本当によかったぁ…」
ルビィ「あはは…。…ルビィちょっとお手洗い行ってくるね?」ガタッ
花丸「いってらずら〜♪」
ルビィ「いってきまーす♪」
ルビィ「…」スッ
ルビィ(急がないと…)テクテク
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 13:40:20 ID:k9dke3bg
――3年の教室
ルビィ「おねえちゃん…」
ダイヤ「どうしたのですか?あなたが3年の教室に来るなんてめずらしいですわね」
ルビィ「う、うん…」モジモジ
ダイヤ「…なんです?言いたいことがあるならはっきり言いなさい」
ルビィ「あ、あのね…?お金を貸してほしくて…」
ダイヤ「…お金?」
ルビィ「…」コクッ
ダイヤ「なぜです?」
ルビィ「へ?」
ダイヤ「なぜお金を貸してほしいのですか?おこづかいはこのあいだもらったばかりでしょう?」
ルビィ「花丸ちゃんとケーキバイキングに行きたくて……で、でも、お金は昨日使い切っちゃったから…」ボソボソ
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 13:44:28 ID:k9dke3bg
ダイヤ「…いつも言っていますよね?お金はちゃんと計画的に使いなさいと」
ルビィ「うぅ…ごめんなさい…」ウルウル
ダイヤ「…」ピク
ダイヤ「はぁ…」
ルビィ「…っ」ビクッ
ダイヤ「…」クルッ
ルビィ「ぁ、おねえちゃ…」スッ
ダイヤ「…」スタスタ
ルビィ「ぅ……い、いっちゃった…」ポロ…
ルビィ「…」グシグシ
ルビィ「…」スッ
ルビィ(やっぱ無理だって花丸ちゃんに謝ろう…)トボトボ
ダイヤ「ルビィ、待ちなさい」
ルビィ「…!」ビク
86
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 13:49:28 ID:k9dke3bg
ルビィ「おねえちゃん…?教室に戻ったんじゃ…」
ダイヤ「どこに行くのですか?」
ルビィ「ど、どこって…自分の教室だけど…」
ダイヤ「…お金を貸してほしかったのでは?」
ルビィ「で、でもおねえちゃんは…」
ダイヤ「…わたくしはただ財布を取りに戻っただけですけど」
ルビィ「え…」
ダイヤ「はぁ…。なにか勘違いをしていたようですね」バリバリ
ルビィ「あ、それって…」
ダイヤ「なにか?」
ルビィ「それってルビィがおねえちゃんにプレゼントした財布、だよね…?たしか小学生のころに…」
ルビィ「まだ使ってくれてたんだ…」
ダイヤ「…そうでしたっけ?そんな昔のことなど覚えていませんわ」
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 13:56:30 ID:k9dke3bg
ダイヤ「これくらいあれば足りますか?」スッ
ルビィ「いちま……そ、そんなにもらえないよ…!?2000円貸してくれれば大丈夫だから…!」
ダイヤ「あいにく1000円札を持っていませんの。これで我慢していただけませんか?」
ルビィ「だ、だけど…こんなにもらったらおねえちゃんが…」
ダイヤ「わたくしは大丈夫ですわ。あなたと違ってたくさんもらっていますから」
ルビィ「うゅぅ…」
ダイヤ「…なにを渋っているのです?いらないのですか?」
ルビィ「ほ、ほしいけどぉ…そんな大金…」
ダイヤ「…さっきも言いましたが、わたくしはもっともらっているのです。1万円くらいたいしたことありません」
ルビィ「ほんとにいいの…?」
ダイヤ「もちろんです。…早くしないとチャイムが鳴ってしまいますよ?」
ルビィ「ぅ…」
ルビィ「じゃ、じゃあ……借りるね…?」
ダイヤ「…はい」
88
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 14:19:06 ID:k9dke3bg
ルビィ「おねえちゃんありがと…。ごめんね…」
ダイヤ「…いえ。楽しんできてくださいね」
ルビィ「うんっ。それじゃ教室に戻るね…!」
ダイヤ「気をつけて戻るのですよ?」
ルビィ「はーい」テクテク
ダイヤ「…」スタスタ
果南「ダイヤ太っ腹じゃん。1万も貸すなんてさ」
ダイヤ「…! 見てたのですか」
果南「見てたというか…聞こえただけだよ?」
ダイヤ「…どっちも似たようなものですわ」
果南「そーかなぁ?」
ダイヤ「…」
ダイヤ「あの、果南さんにひとつお願いが…」
果南「ん?なになに?」
ダイヤ「その、大変申し上げにくいのですが……お金を少し貸していただければなーと…」
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 14:26:06 ID:k9dke3bg
果南「…えっ?」
ダイヤ「で、ですから…!」
キーンコーンカーンコーン…
ダイヤ「うぐ…。なんでもありませんわ…」スタスタ
果南「ま、まあ待ってよ。先生が来るまであと数分はあるからさ」
ダイヤ「…」
果南「さっきはルビィよりもたくさんもらってるから〜とか言ってなかったっけ?」
ダイヤ「…大切な妹が困ってるのに貸さないわけにはいかないでしょう?もらってるのもルビィと同じ額ですわ…」
果南「ふーん、そっかそっか。まあ、なんとなくわかるよ。ダイヤってルビィのこと大好きだもんね」
ダイヤ「べ、べつにそんなこと…」
果南「素直にならないと貸してあげないよ?」
ダイヤ「ひ、卑怯ですわ…!」
果南「卑怯?あー、そういうこと言っちゃうんだ?じゃあダイヤは校庭の草でも食べてなよ。それじゃ」スタスタ
ダイヤ「……すっ、好きですわ!!ルビィのことは大好きですぅ…!!!」
果南「…よくできました♪(うわ、ダイヤってば大きな声で叫びすぎでしょ…。みんなこっち見てるじゃん…)」
90
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 14:30:07 ID:k9dke3bg
――お昼休み・図書室
千歌「卵焼き食べる?」
曜「くれるの?じゃあひとつもらおっかな」ヒョイッ
千歌「あ…」
曜「…ん、おいしい。これつくったのしまねぇ?」
千歌「なんでかってに食べちゃうの…」
曜「え…。千歌ちゃんが食べていいって…」
千歌「私があーんってさせたかったの!」
曜「べつにそんなことしなくても…」
千歌「したかったの〜!!」
曜「ご、ごめんね。次は気をつけるから…」
千歌「むー…」プクー
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 14:34:36 ID:k9dke3bg
千歌「じゃあ次に食べたいものは…?」
曜「え?…えーと、タコさんウィンナー食べていい?」
千歌「ん、はいっ」スッ
曜「あ、あーん…」パクッ
千歌「おいしい?」
曜「おいしいよ?いい焼き加減だし」モグモグ
千歌「卵焼きとどっちがおいしかった?」
曜「どっちもおいしかったけど…」
千歌「どっちもじゃなくてさー、どっちかだったら?」
曜「…えと、いきなりどうしたの?」
千歌「いいから答えて!」
曜「…」
曜「…どっちかだと卵焼きかなぁ」
92
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 14:38:51 ID:k9dke3bg
千歌「卵焼き?…ほんとに?」
曜「うん。甘さ控えめでおいしかったよ」
千歌「ほんとー?」
曜「だから本当だって…」
千歌「じつはねー、卵焼きは私がつくったんだー♪」
曜「ち、千歌ちゃんがつくったの…?すごいじゃん!」
千歌「まだ卵焼きしかつくれないけどね?けっこーがんばったんだー♪」
曜「そっか…。すごいよ、えらいえらい」ナデナデ
千歌「もっとなでて〜♡」ギュッ
曜「うん♪」ナデナデ
千歌「えへへ…。曜ちゃん大好き…♡」
曜「私も好きだよ〜」ナデナデ
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:07:18 ID:k9dke3bg
千歌「…♡」ギュゥ
曜「も、もういい?早く食べないとお昼休み終わっちゃうよ…?」
千歌「まだ〜♡放課後まで頭なでなでして〜♡」
曜(ほ、放課後までって嘘でしょ…)
千歌「よーちゃーん?はーやーくー」ギューッ
曜「だからさ…」ガラッ
曜「…っ!?」バッ
千歌「へ?…いたっ!」ガツン!
曜「あ、千歌ちゃん大丈夫!?」
千歌「うぅ〜…頭打った…」
曜「ご、ごめ…」
果南「あれ?千歌と曜じゃん」
曜「果南ちゃん…?」
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:12:46 ID:k9dke3bg
果南「こんなとこでなにしてんの?」キョロキョロ
曜「お昼ごはんを食べてて…」
果南「図書室で?教室で食べないの?」スタスタ
曜「教室は〜…」
千歌「教室は人がいっぱいいるからね。図書室だとお昼は人が来ないから2人でゆっくり食べれるんだー。ね?」サスサス
曜「う、うん。そーそー…」
果南「ふーん、そうなんだ」
千歌「そーなの!果南ちゃんは?」
果南「私?私は本を借りに来たんだよ」
曜「へー、果南ちゃんが本を…」
千歌「意外だよねー?本なんて読みそうにないのに」
果南「ちょ、なにそれ?私だってたまには読むよ!?」
曜「あはは…」
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:19:18 ID:k9dke3bg
果南「ところで、さっきからなんで頭さすってるの?…お、これ借りよ」スッ
千歌「曜ちゃんに膝枕してもらってたんだけどね、動いた拍子に頭ぶつけちゃって……まだちょっと痛む…」
果南「膝枕…?」
曜「だ、大丈夫…?保健室行く?」
千歌「だいじょーぶだよ。曜ちゃんがなでてくれたらすぐに治ると思うし♪」
曜「もー、わかったよ…。お昼休みが終わるまでね」ポンッ
千歌「はーい♪」ポフッ
果南「…」ジーッ
千歌「…ん、さっきからじっと見てどうしたの?もしかして果南ちゃんも膝枕やってもらいたいとか?…ダメだよ?曜ちゃんの膝枕は私だけのものなんだからねー?」
果南「あ、いや…そういうわけじゃ…」
曜「ち、千歌ちゃんやめてよ…」
千歌「えへへ、なでてー♡」ギュッ
果南「…千歌たちってそんな仲良かったっけ?」
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:25:25 ID:k9dke3bg
千歌「仲良いよー?だってもう15年以上いっしょにいるもんねー?」
曜「もうそんなに経つっけ…?」
千歌「うんっ。保育園のころからいっしょだもん!」
曜「そ、そっか…。よく覚えてるね」
千歌「まあね〜♪」
果南「そういう仲良さじゃなくてさ。なんていうか…そう、まるで恋人みたいな?もしかして付き合ってる?」
曜「え…!」ドキッ
千歌「さすが果南ちゃ…むぐ」
曜「や、やだなー!そんなわけないじゃん!私たちは付き合ってないよー…?」スッ
果南「そうなの?…じゃあ私の考えすぎ?」
曜「あ、あはは。考えすぎだよ。…ねっ、千歌ちゃん?」パッ
千歌「…」
曜「千歌ちゃん…?」
千歌「…曜ちゃんと付き合ってるよ」
曜「…!?」
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:32:34 ID:k9dke3bg
果南「付き合っ……どっち?」
曜「ちょ、千歌ちゃん…?」ヒソヒソ
千歌「…もう嫌だ」ボソ
曜「…え?」
千歌「んん…。私と曜ちゃんは恋人同士だよ?付き合い始めたのはたしか中学1年の夏休みだったかな…」
果南「…マジで?全然知らなかったよ…。付き合ってるんだったら教えてほしかったな。お祝いしたのに…」
千歌「ごめんね?言うの遅くなったけど…よかったらお祝いしてくれる?」
果南「もちろん」ニコッ
千歌「えへへ、果南ちゃんありがと♡」ニコッ
曜「…」
曜(い、言っちゃった…。どうして言っちゃうの…?果南ちゃんにも…誰にも言わないでって言ったのに…)
曜(うー…もう過ぎたことはしょーがないか…。まあ、果南ちゃんは口が堅いし言いふらさないとは思うけど…)
果南「…それにしても、千歌と曜が恋人かぁ。お似合いだと思うよ。これからも仲良くねー?」
千歌「うん♡」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:37:13 ID:k9dke3bg
果南「…っと、そろそろ戻ろうかな」
千歌「もう戻るの?まだ時間もあるしお話しよーよ」
果南「借りたい本も見つかったし戻るよ。…それに、2人の邪魔はしたくないからね♪」
千歌「もー、果南ちゃん?そういう気遣いはやめてよー」
果南「あはは。ま、ノロケは今度聞かせてよ」ガラッ
千歌「…うん♪今度たっぷり聞かせてあげる♪」
果南「楽しみにしてるねー」フリフリ
千歌「はーい、またねー」フリフリ
千歌「…ふー、行っちゃったね」ポフッ
曜「…」
千歌「よーちゃん?頭なでてー?」
曜「あ、うん…」ナデナデ
千歌「えへへ」
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:40:28 ID:k9dke3bg
曜「…」ナデナデ
千歌「〜♪」
曜「…あのさ、千歌ちゃん」
千歌「なぁに?」
曜「さっき…どうして果南ちゃんに付き合ってるって話しちゃったの…?私と約束したよね…?」
千歌「…約束したよ?」スッ
曜「なら…!」グイッ
曜「…!? ん、ちぁ、んむ…」
千歌「ちゅ、れろ、…はむ」
曜「やめっ、…んっ、ちゅむ」
千歌「…♪ ちゅる、ん…♡」
曜「…んぅ、…ぷは」
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:46:00 ID:k9dke3bg
曜「は、は…っ、ち、千歌ちゃん…!」
千歌「ちゅーくらいべつにいいじゃん。…なんならここで授業サボってえっちする?」
曜「…っ//// し、しないよ!ごまかさないで!」
千歌「じょーだんだって♪…でも、どうして付き合ってるって話したらいけないの?もう我慢の限界だよ」
曜「限界って…」
千歌「それとも…」プニッ
曜「むぐ…」
千歌「なにか言えない理由があるとか?」
曜「う、そ、そえあ…」
曜「…」グイッ
曜「ば、バレるのがはずかしいからって言ってるよね…?同性で付き合うのはまだ偏見があるし…」
千歌「そういうことを気にするからでしょ?気にしなければいいだけじゃん」
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:51:00 ID:k9dke3bg
曜「だからぁ…」
千歌「なら私だって言わせてもらうけど!」
曜「…!」ビクッ
千歌「なんで「そんなわけない」とか「付き合ってない」って言ったの?」
曜「だ、だからそれは果南ちゃんの前だから…」
千歌「…そんなこと言われる私の気持ちも考えてよ」
曜「え…」
千歌「あんなこと言われて…つらかったんだよ?胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになって……本当は私のことなんて好きじゃないのかなって…」ウルウル
曜「それはちがうよっ!!」ガタッ
千歌「…っ」ビク
曜「ぁ……。…さ、さっきは言いすぎたと思う。ごめんなさい…」
千歌「…」グシグシ
曜「でも、これだけはわかってよ…。私は本当に千歌ちゃんが好きなの。大好きなの…!」
千歌「よーちゃん…」
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 15:56:08 ID:k9dke3bg
千歌「本当に私のことが好きなの…?」
曜「…好きだよ」
千歌「大好き…?」
曜「うん。大好き…」
千歌「…えへへ、私も大好きっ♡」ギュッ
曜「…!?」
曜「お、怒ってないの?」
千歌「怒ってた、いうより悲しかったかな。…でも、曜ちゃんが大好きって言ってくれて……そんな思いは吹っ飛んじゃった♡」ニコッ
曜「そ、そうなんだ…」
千歌「うんっ♡」
曜(さっきまで泣きそうだったのに……態度が180度変わった…)
曜(…人ってこんなにすぐ変わるものなの?)チラ
千歌「…♡」ギュッ
曜「…」
曜(…まあ、千歌ちゃんの機嫌がよくなったならそれでいいかな)
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 20:56:40 ID:n0m.wzII
――放課後・帰り道
曜「えっと、家に帰って支度をして…そのあと沼津駅のバス停で4時30分に待ち合わせ……で、いいんだよね?」
千歌「そーそー」
曜「本当に迎えにいかなくてもいいの?遅れない?」
千歌「だいじょーぶっ♪遅れないよ〜」
曜「でも千歌ちゃんは常習犯だしな〜…」
千歌「ひさしぶりに曜ちゃんとのデートなんだよ?遅刻なんてするわけないじゃん♪」
曜「だといいんだけど…」
千歌「もー、曜ちゃんってば心配性だなぁ〜」
曜「心配性とかじゃなくてさ…」
千歌「もっと私を信用してよね?」
曜「…そ、そうだよね。ごめんごめん」
千歌「わかればいいのだ♪」
曜「あはは…」
曜(10回のうち8回は遅刻するから言ってるのに…)
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 21:01:30 ID:n0m.wzII
――千歌の部屋
千歌「ふんふ〜ん♪」
千歌「昨日もらった洋服でいこーっと♪」クルクル
千歌「うんっ、いいかんじ♪」
〜♪〜♪〜♪
千歌「…ん?ピアノの音?」キョロキョロ
〜♪〜♪〜♪
千歌「隣から聞こえるよーな…」スタスタ
〜♪〜♪〜♪
千歌「もしかして梨子ちゃんが…?」ガラッ
梨子『〜♪』
千歌「おー、本当に梨子ちゃんが弾いてた…」
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 21:09:39 ID:n0m.wzII
梨子『〜♪』
千歌「梨子ちゃーん!」
梨子『〜♪』
千歌「あれっ、聞こえないのかな?…りーこーちゃーんっ!!」
梨子『…!』ピタッ
千歌「お、気づいた。梨子ちゃーん」フリフリ
梨子『…』ガラッ
千歌「梨子ちゃんやっほー♪」
梨子「千歌ちゃん…?」
千歌「梨子ちゃんってピアノ弾けるんだねー!すごいよ!!」
梨子「そう?…ふふ、ありがと♪」
千歌「ちなみになんていう曲なの?」
梨子「μ’sの「僕たちはひとつの光」っていう曲なんだけど、千歌ちゃん知らない?」
千歌「みゅーず…?」
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/22(火) 21:20:18 ID:n0m.wzII
千歌「えっと、みゅーずってなに?石鹸のCMにそんな曲流れてないよね?」
梨子「石鹸……。いや、そっちのミューズじゃなくてね、スクールアイドルのμ’sよ?」
千歌「すくーる…?なにそれ?有名なの?」
梨子「けっこー有名だと思うけど……えっ、千歌ちゃん知らないの…?」
千歌「いやまったく…」
梨子「あー、そーなんだ…」
千歌「な、なにかまずかった?」
梨子「いや、べつにまずくはないと思うけど……あ、よかったら今度見てみる?ライブ映像のやつ持ってるから貸すよ?」
千歌「…へ、へぇ。じゃあ今度借りようかな。…今度」
梨子「おすすめを貸すわね♪…ちなみに、自慢じゃないんだけどね……私、μ’sの人と――」チラッ
梨子「…あれ?もしかしてこれからお出かけするの?」
千歌「え?」
梨子「なんかおしゃれしてるから…恋人とデートとか?」
千歌「…そーなの!よくわかったね?これから水族館でデートするんだー♪」
梨子「水族館かぁ…。いいわねぇ」
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