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曜「浮気がバレそうだよーそろぉ…」
1
:
観覧注意 生えてます
:2019/10/21(月) 01:39:47 ID:tAFoTEFs
――曜の部屋
曜(現在3股してるけど、どーも疑われてるんだよね…)
曜(この前なんてスマホを見せてとか言われちゃったし…)
曜(見せれるわけないじゃん…。そんなことしたらそっこーでバレるし、修羅場ってやつになっちゃうよ…)
曜(なんとしてでも疑いを消さなくちゃ…!)ピコンッ♪
曜(…? LINE?)スッ
千歌:よーちゃーん
曜「あ、千歌ちゃんからだ」スッスッ
曜:どうしたの?
千歌:なんでもないよー。曜ちゃんとお話したいからメールしちゃった!
千歌:あっ、いまって時間大丈夫だった?
曜:大丈夫だよー(*> ᴗ •*)ゞ
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 01:43:57 ID:tAFoTEFs
千歌:ありがとー(*´╰╯`๓)♬
曜:スタンプ
千歌:スタンプ
千歌:ねぇねぇ、いまなにしてるの?
千歌:ちかはねー、漫画読んでるんだー
曜「相変わらず千歌ちゃんってメール打つの速いなぁ…」スッスッ
曜:ベッドの上でごろごろしてるよ
千歌:そっかぁ
曜:ちなみになんの漫画読んでるの?私知ってるやつ?
千歌:えっとね、百合姫ってやつ!
曜「…百合姫?聞いたことないなぁ」スッスッ
曜:百合姫かぁ。そんな漫画があるんだね。
おもしろかったら私も読みたいな
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 01:50:01 ID:tAFoTEFs
千歌:すっごいおもしろいよー!読み終わったら曜ちゃんにも貸してあげるね♪
曜:ほんと?千歌ちゃんありがとー!!
曜:スタンプ
千歌:たぶん曜ちゃんもハマると思うから楽しみに待っててね♪
曜「どんな漫画だろー?楽しみー♪」ゴロッ
千歌:あ、ねーねー曜ちゃん
曜:んー?
千歌:いまから曜ちゃんとデートしたいなー♡
曜「デート?あー、そーいえばしばらく千歌ちゃんとデートしてなかったっけ」
曜「最近は部活が忙しかったんだよねぇ」
曜「いいよ、っと…」スッスッ
ルビィ「わっ!!」
曜「うわぁっ!?」バッ
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 01:54:14 ID:tAFoTEFs
ルビィ「えへへ、曜ちゃんびっくりしたぁ〜?」
ルビィ「連絡もせずにごめんね?遊びに来ちゃった♪」
曜「え?え…!?」
曜(る、ルビィちゃん!?いつの間に私の部屋に…?)
曜(…やば、もしかしていまの聞かれた!?)
ルビィ「曜ちゃん?」フリフリ
曜「る、ルビィちゃん…」
ルビィ「なぁに?」
曜「……い、いつ来たの…?」
ルビィ「んー、ついさっきかな?」
曜「あ、そっか…」
ルビィ「うん♪」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:00:54 ID:tAFoTEFs
ルビィ「曜ちゃんの部屋に来るのってひさしぶりだよね?あーっ、曜ちゃんの匂いがいっぱい♡」ボフッ
曜「…」ポカーン
曜(あ、あれ?いつもと同じだ。この前みたいにスマホ見せてとか言われない…?)
曜(さっきの一人言、聞かれなかったのかな…?)
曜(…あーよかったぁ…。この前すっごい泣かれたんだよね…。ルビィちゃんの泣いてるとこなんてもう見たくないよ…)
曜(じゃあ3股するなよって話なんだけどさぁ…)
曜(3人とも好きなんだもん。しょうがないじゃん…!)
曜(…って、1人でなに言ってんだろ)フルフル
ルビィ「曜ちゃーん」ツンツン
曜「…! な、なに?」
ルビィ「のどかわいちゃった!ジュース飲みたいなぁ〜」
曜「…うんっ、わかった。オレンジでいい?」
ルビィ「もちろん♪」
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:04:01 ID:tAFoTEFs
曜「それじゃもってくるね」ガチャ
ルビィ「は〜い」
バタンッ…
ルビィ「…」
ルビィ「…」スッ
ルビィ「…」ポチッ
ルビィ「……パスワード…」スッ
ルビィ「だめだ、わからないや…」ポチポチ
ピコンッ♪
ルビィ「…!」
千歌:曜ちゃんどうしたの?もしかしてデー……
ルビィ「千、歌……ちか…?」
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:09:04 ID:tAFoTEFs
ルビィ「ちか…。誰だろうこの子…」
ルビィ「お友達かな…?」トントントン…
ルビィ「…っ」カチッ…サッ
曜「おまたせー」ガチャ
ルビィ「…曜ちゃんおかえり♪」ニコ
曜「ただいま。はいっ、お菓子も持ってきたよー」コトッ
ルビィ「わぁ、これルビィが好きなやつだ」
曜「ルビィちゃんがいつ来てもいいように買っておいたんだ〜」
ルビィ「そーなんだ…。曜ちゃんありがとっ♪」ギュッ
曜「これくらいどーってことないよ♪」ナデナデ
ルビィ「…えへへ」ギュッ
曜「さっ、食べよ?」
ルビィ「うん♪」ギュー
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:13:02 ID:tAFoTEFs
ルビィ「はい、あ〜ん」スッ
曜「じ、自分で食べれるよ…」
ルビィ「むぅ…。ルビィにこうされるの、いや?」
曜「嫌ではないけどさ…」
ルビィ「じゃあいいよね?あ〜ん」スッ
曜「…あーん」パクッ
曜「ん、やっぱこれおいしいね」モグモグ
ルビィ「ね。それじゃルビィにもして?」
曜「え?」
ルビィ「ルビィにもあ〜んってして!」
曜「…あー、りょーかいっ。あーん」スッ
ルビィ「あ〜んっ」パクッ
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:17:33 ID:tAFoTEFs
ルビィ「もぐもぐ…。ん〜、曜ちゃんにあ〜んってしてもらうとおいしいな〜♪」
曜「あはは、なにそれ」
ルビィ「それだけうれしいしおいしいってこと!」
曜「そっか〜」
ルビィ「うん…♪」
曜「なにかゲームでもしてあそぶ?」
ルビィ「ん〜…」
ルビィ「これ食べたらお出かけしない?ルビィね、洋服とアクセサリー見に行きたいな〜」
曜「お出かけかー。それってデート?」
ルビィ「…!」
ルビィ「…うん。だめ?」
曜「ダメなわけないよ。私もルビィちゃんとデートしたかったし♪」
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:24:33 ID:tAFoTEFs
ルビィ「曜ちゃん……えへへ、うれしい…♪」ギュッ
曜「私もうれしいよ〜」ナデナデ
ルビィ(曜ちゃん大好き…)ギューッ
曜(ルビィちゃんかわいいなぁ…)ナデナデ
曜(…ルビィちゃんとデートかぁ。1ヶ月ぶりくらいかな?)
曜(…ん、デート?デート……あっ、千歌ちゃんにもデートしようって言われてたんだ…!)
曜(あ、あー…そういえば千歌ちゃんにLINE返信してないよね…?)
曜(やばい、すっかり忘れてた…!)
曜(本当はルビィちゃんの前で返信なんかしたくないけど…しかたないか…)スッ
曜(…?)チラ
曜(あれ?サイレントモードになってる…。間違えて押しちゃったのかな…?)
曜「…」
曜(…まあいいや。早く返信しないと…千歌ちゃんきっとカンカンだよね…)カチッ
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:28:42 ID:tAFoTEFs
千歌:いまから曜ちゃんとデートしたいなー♡ 10:46
千歌:曜ちゃんどうしたの?もしかしてデート嫌だった? 10:50
千歌:曜ちゃん? 10:52
千歌:よーちゃーん 10:53
千歌:おーい 10:53
千歌:どうしたの? 10:53
千歌:未読スルーしてる? 10:53
千歌:よーちゃーん 10:53
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:31:32 ID:tAFoTEFs
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:よーちゃーん 10:54
千歌:おーい 10:54
千歌:返事してー 10:55
千歌:よーちゃーん 10:55
千歌:届いてない? 10:55
千歌:電話 10:55
千歌:電話 10:56
千歌:電話 10:56
千歌:電話 10:57
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:35:35 ID:tAFoTEFs
千歌:電話 10:57
千歌:電話 10:58
千歌:電話 10:58
千歌:よーちゃん出てよー 10:58
千歌:電話 10:58
千歌:電話 10:59
千歌:ああああああああ 11:00
千歌:未読スルーしないで 11:00
千歌:怒るよ? 11:00
千歌:うそうそ、冗談だよ。本気にしないで? 11:00
千歌:怒ってないから返事してよー 11:00
千歌:チカをもっとかまってー 11:01
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:42:44 ID:tAFoTEFs
曜(うぅ、怒ってるやつだこれ…)スッスッ
ルビィ「曜ちゃんなんでスマホいじってるの?ルビィといっしょにいるんだからルビィをかまってよ〜…」
曜「ちょ、ちょっと友達にメール送りたくて…。ごめんね?すぐ終わるから」
ルビィ「お友達?…それって、ちk」ピタ
曜「え?」
ルビィ「…え、えへへ。なんでもないっ」
曜「…? そっか」
ルビィ「うん…♪」ニコッ
ルビィ(…あぶなかったぁ。もしそのお友達の名前を言ったら、かってにスマホを見たってバレちゃうよね…)
ルビィ(かってにスマホを見たなんて知られたら曜ちゃんに怒られちゃうもん…)
ルビィ「…」チラッ
曜「…」スッスッ
ルビィ(お友達、かぁ…)
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:47:57 ID:tAFoTEFs
曜:千歌ちゃんごめん!今日は用事あるからデートできないんだー。明日でもいい?
曜(よしっ。こんなかんじでいいかな)ピコンッ♪
曜「…!(あっ、もう返事来た)」
千歌:そうなんだ。わかった、明日ね!
千歌:急に曜ちゃんからLINEこなくなったから心配だったよー(;▽;)
曜:ごめんね…( ノД`)
千歌:ううん、だいじょーぶ!明日楽しみにしてるね!
千歌:スタンプ
曜:私も楽しみだよ〜明日は千歌ちゃんが行きたいとこ行こうね(*> ᴗ •*)ゞ
曜(明日もデートかー。来週は梨子ちゃんと会う日だし、今月もきびしいかもな…)スッ
ルビィ「…メール終わったぁ?」
曜「ん、うん。終わったよ」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:52:45 ID:tAFoTEFs
ルビィ「そっかぁ。えいっ」ギュッ
曜「わっ。…ルビィちゃん?」
ルビィ「曜ちゃんはルビィのこと好き?」スッ
曜「好きだよ?」
ルビィ「ルビィって曜ちゃんの恋人なんだよね…?」
曜「あたりまえじゃん。…って、急にそんなこ」チュッ
曜「…!」
ルビィ「ん…、っは」スッ
曜「る、ルビィちゃん…。いま…」
ルビィ「…えへへ。曜ちゃんを見てたらちゅーしたくなっちゃった」ニコ
曜「…っ」ドキッ
曜「…そ、そっか」スッ
曜「…」
曜(やばっ、ルビィちゃんかわいすぎでしょ…!ますます好きになっちゃうよ…!?////)
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 02:58:23 ID:tAFoTEFs
曜「…////」ガシガシ
ルビィ「あーっ、曜ちゃんの顔が真っ赤だ〜♪」
曜「む…//// おかえしっ」グイッ
ルビィ「!」ドサッ
曜「私もちゅーするからね!」チュ
ルビィ「ようちゃ…、んむ、ん…」
曜「ん、ちゅ…」
ルビィ「ん、っ…んむ…」
曜「んー…ちゅっ、ちゅ…」
曜(ルビィちゃんかわいい…♡舌もいれちゃえっ)
曜「ちゅ……ん、れろ…♡」
ルビィ「んぅ…っ、……ん、ちゅる…」
曜「れる…ん、ちゅ……はぁ…」
ルビィ「ぷはぁ…あっ、はぁ…♡」トローン…
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 03:05:37 ID:tAFoTEFs
ルビィ「うゅ…////」ポケー…
曜「ルビィちゃんの顔も真っ赤だね♪」
ルビィ「だってぇ〜…」
ルビィ「…うぅ、曜ちゃん!ふいうちはだめだよ…?し、しかもでぃーぷきす、なんて…////」
曜「ごめんごめん。…でも先にちゅーしたのはルビィちゃんだよ?」
ルビィ「る、ルビィはいいの!」
曜「えー…」
ルビィ「と、とにかくっ!もうふいうちでちゅーはしないでね?」
曜「ふいうちでちゅーをしてきたのはルビィちゃんのほうだと思うけど…」
ルビィ「ルビィは曜ちゃんにふいうちでちゅーをしてもいいの!曜ちゃんはしちゃだめなんです!!」
曜「どうして私はふいうちでちゅーしたらいけないの?」
ルビィ「だ、だめなものはだめなのっ」
曜「なんか納得いかないなぁ…」
ルビィ(だってはずかしいんだもん…。胸がドキドキしてとまらなくなっちゃうし…////)ギュッ
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 08:57:27 ID:zNxCno6U
曜「んー…」チラ
曜「あっ、そろそろ出かけない?」
ルビィ「ふぇ…?」
曜「デートだよデート。えっと、洋服とアクセサリーを見に行きたいんだっけ?」
ルビィ「あ…うんっ、そうそう」
曜「まずはどっちから行く?」
ルビィ「お洋服屋さんからがいいかなぁ…。ルビィね、ワンピースとベレー帽、あとジーンズもほしいんだー」
曜「そーなんだ。よーしっ、私がルビィちゃんに似合うやつを選んであげるね!」
ルビィ「ありがとっ♪」
曜「うん♪じゃあ行こうか」
ルビィ「はーい。あ、ねぇねぇ、外に出たら手をつないでもいい?」
曜「いいよー」
ルビィ「やった♪」
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:02:50 ID:zNxCno6U
――洋服屋
ルビィ「…♪」ギュッ
曜「そ、そんなくっつかないでよ…」
ルビィ「えー?いいじゃんべつにー♪ふだんは甘えられないからこういうときに甘えなきゃね〜」ギュー
曜「はずかしいよー…」
ルビィ「えへへ♪」ギュー
曜「もー…」
曜(こういうときのルビィちゃんはなにを言っても聞かないんだよね…。ま、かわいいからいいけどさ…)
曜(でも、人前でやられるとなー…。誰が見てるかわからないもん…)
曜(ほんと、千歌ちゃんに見られたら終わりだよ…)
曜「あ、この服かわいい…」スッ
ルビィ「どれー?」
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:08:42 ID:zNxCno6U
曜「ほら、このワンピース。値段もお手頃だしルビィちゃんに似合いそうだよ」
ルビィ「たしかにかわいいね〜。でもこんな大人っぽいのルビィに似合うかなぁ…?」
曜「似合うって!ためしに試着してみたら?」
ルビィ「そーかなぁ?…曜ちゃんがそういうなら試着してみようかな」
曜「うんっ。絶対似合うと思うよ?…あとこの帽子もそのワンピースに似合いそうだよ」
ルビィ「ほんとぉ?じゃあそれも試着してみよっと」
ルビィ「曜ちゃん、試着するから待っててね〜」
曜「ゆっくりでいいからね?」
ルビィ「うん♪」シャーッ…
曜「…」
曜(…さて、ルビィちゃんが着替え終わるまで私も服見てよっと)スタスタ
曜(帽子でいいやつないかな〜。あと上着もほしい)スタスタ
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:14:10 ID:zNxCno6U
曜「ん〜…」キョロキョロ
曜(ざっと見たけど、私がほしいやつはないかなぁ)
曜(…ルビィちゃんの服でも探すかー)
曜「…」スタスタ
曜(あ、このパーカー千歌ちゃんに似合いそう)スッ
曜「…」
曜(…って、なに千歌ちゃんの選んでんの。今日はルビィちゃんとのデートでしょ)ブンブン
曜「…」
曜(ま、まあ、いちおう買っておこうかな…?最近は千歌ちゃんにプレゼントあげれてないし…!)スッ
ルビィ「よーちゃーん?」
曜「…!(ルビィちゃんの声…。もう着替え終わったんだ)」
曜「はーい、いまいくよー」スタスタ
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:19:35 ID:zNxCno6U
ルビィ「どうかな…?」
曜「…」ジーッ
曜「…うん、いいんじゃないかな?似合ってる」ニコッ
ルビィ「ほんと?」パァァ
曜「うん。すごいかわいいよ♪」
ルビィ「えへへ、そっかぁ…。ルビィこれ買う!」
曜「え、もう決めたの?まだ1着目だよ?ほかのやつも試着してからのほうがいいんじゃ…」
ルビィ「ううん。曜ちゃんにかわいいって言ってもらえたし、これに決めた!」
曜「そ、そっか」
ルビィ「うん!…あれ?その洋服はなぁに?」
曜「これ?ち……自分用に買うんだー。わ、私ってパーカー好きなんだよねー」イジイジ
ルビィ「へー…(オレンジ色のパーカーかぁ〜。曜ちゃんってこんな服も着るんだ。ちょっと意外…)」
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:24:57 ID:zNxCno6U
――アクセサリーショップ
ルビィ「むむ…」ジーッ
曜「ほしいのあった?」
ルビィ「んー、迷っちゃうなぁ。ネックレスとか髪留めも捨てがたいし、指輪もほしい…」
ルビィ「ルビィじゃ決められないから、また曜ちゃんに選んでもらおうかなぁ…?」
曜「私に?」
ルビィ「だめ…?」
曜「いや、まあいいけど…」チラッ
曜「んと、それじゃあ…」
曜「お、このネックレスはどう?ハート型でかわいいよ?」スッ
ルビィ「わ」
曜「うん、いいかんじ!さっき買ったワンピースにもよく似合ってる♪」
ルビィ「ほんと?じゃあそれに……あ、それ2000円もするんだ…。ルビィのお金じゃ買えないや…」シュン…
25
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:29:27 ID:zNxCno6U
曜「お金足りない?」
ルビィ「うん…。バス代引いたらあと800円くらい…」
曜「なら私が買ってあげるよ」ニコッ
ルビィ「え…」
ルビィ「そ、そんなっ。だめだよ!曜ちゃんに悪いし…!」
曜「いいのいいの。プレゼントだと思って。ね?」
ルビィ「むー…」
ルビィ「あっ。じゃ、じゃあ!ルビィも曜ちゃんになにか買う!」
曜「え、そんなことしなくてもいいよ?」
ルビィ「ルビィがよくないのっ。曜ちゃんのはルビィが選ぶから!曜ちゃんもネックレスでいい!?」
曜「う、うん」
曜(気にしなくていいのに…)
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 09:56:14 ID:zNxCno6U
ルビィ「――はいっ。ルビィが一生懸命選びましたっ」スッ
曜「ありがとね。私からも……はいっ」スッ
ルビィ「わーい、ありがとー!ずっと大切にする!」
曜「私も大切にするね。ルビィちゃんがくれたネックレス♪」
ルビィ「お家に帰ったらさっそくつけてみよーっと♪」
曜「私は今度かなー」
ルビィ「そっかぁ。…あ、もう5時過ぎてる?」
曜「え?ちょっと待ってね。…ん、うん。いまは5時10分過ぎだよ」スッ
ルビィ「もうそんな時間かぁー…。時間が経つのは早いね…」
曜「あはは、ほんとだね」
ルビィ「まだいっしょにいたいけど……そろそろ帰らないとおねえちゃんに怒られちゃう…」
曜「お姉さんに…?」
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:05:14 ID:zNxCno6U
ルビィ「うん…。ルビィの家は門限が6時なんだけどね、ちょっとでも過ぎたらすごい怒られちゃうんだぁ…」
曜「へー、ちょっと意外だなー。前に何度かお姉さんと会ってるけど優しかったよ?」
ルビィ「それは曜ちゃんだからだよ…。ルビィにはすごいきびしいの…」
曜「そーなんだ…」
曜(あんな優しそうなお姉さんがねぇ…。まあ、ルビィちゃんが心配だから言ってるんだろーけどさ)
ルビィ「…じゃあルビィ帰るね。ばいばい」
曜「あ、うん。送って行かなくて平気?」
ルビィ「だいじょーぶ。ひとりで帰れるよ」
曜「そっか、ならよかった」
ルビィ「…」
ルビィ「よ、曜ちゃん…」
曜「ん?」
ルビィ「来週もデートできる…?」
28
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:10:52 ID:zNxCno6U
曜「来週…?あーごめん、来週は用事があってさ…」
ルビィ「さ、再来週は…?」
曜「再来週かー…。そこまでは予定わからないや」
ルビィ「そーだよね…」シュン
曜「ま、まあ、他に用事がなければデートできると思うよ…!」
ルビィ「ほんと!?」パァァ
曜「う、うん。…たぶん」ボソ
ルビィ「そっか…。えへへ、それじゃまたね!お家に帰ったら電話するね!!」フリフリ
曜「またねー、気をつけて帰るんだよー」フリフリ
ルビィ「うん!」フリフリ
曜「…♪」フリフリ
曜「…」スッ
曜「…私も帰ろ」
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:19:05 ID:zNxCno6U
――曜の部屋
曜「無事ついた?…そっか、お姉さんには怒られなかったんだ。よかったね」
ルビィ『うんっ、本当によかったよー。ちょっとでも門限過ぎちゃうとおねえちゃんに1時間くらいお説教されちゃうんだー…』
ルビィ『そのあいだはずっと正座だし、足がしびれて崩そうとしたらもっと怒られちゃって…』
曜「あはは…。すごいお姉さんなんだね…」
ルビィ『うん…。まあ、いつもは優しいんだけどね。このあいだなんて、ルビィのためにアイドルのチケットを――』
ダイヤ『こらっ、ルビィ!!家に帰ったらまずは手洗いとうがいをしなさい!!いつも言ってるでしょう!?』
ルビィ『ぴぎ…!お、おねえちゃ』
ダイヤ『…手洗いとうがいをしたらわたくしの部屋に来なさい。話したいことがあります』
ルビィ『は、はい…。……ごめんね曜ちゃん、ちょっと切るね…』
曜「う、うん。わかった」
ルビィ『それじゃ…』ブチッ
曜「うん…」ツーツー…
曜「…」ツーツー…
30
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:23:15 ID:zNxCno6U
曜「ちょ、ちょっとびっくりしちゃったな…。あのお姉さんがあんな大きな声で怒鳴るなんて…」
曜「人は見かけによらないんだねぇ〜…」
曜「はぁ…」ゴロッ
曜「…」
曜「なんか千歌ちゃんの声が聞きたくなってきた…」
曜「…よしっ!千歌ちゃんに電話しよっと!」バッ
曜「千歌ちゃんいまなにしてるかなー」スッスッ
曜「まだ漫画読んでたりしてね。ふふ」プルルル…
曜「…」プルルル…ピッ
曜「あ、千歌ちゃんもしもし?」
千歌『…』
曜「…千歌ちゃん?おーい」
千歌『…もしもし』
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 10:26:44 ID:zNxCno6U
曜「千歌ちゃん!急に電話してごめんね?大丈夫だった?」
千歌『うん…』
曜「…なんか暗いね。元気出さないとっ。ほら、さあごいっしょに〜…よーそろー♪」
千歌『…』
曜「…あ、あれ?」
千歌『…』
曜「ね、ねぇ。本当にどうしたの?」
千歌『…曜ちゃん、私たちって恋人なんだよね?』
曜「へ?…恋人だよ?」
千歌『そっか、そーだよね…』
曜「そーだよー?」
千歌『……じゃあ…』
千歌『…あの赤い髪の女の子は誰?』
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 18:54:38 ID:xwiQiTIo
曜「…え?」
曜「赤い髪の……女の子…?」
曜「…」
曜(…ま、まさかルビィちゃんのこと!?)
曜(なっ、なんで?え?なんで千歌ちゃんが知ってるの…!?)
曜(まさかあの場所にいた…?いや、もし千歌ちゃんがいたら絶対気づいてるはず…)
千歌『…しまねぇに、聞いたの。今日、沼津の商店街で曜ちゃんを見かけたって…』
曜「しっ、しまねぇ…?」
千歌『うん…。それで、その赤い髪の女の子と手をつないでたって…。しかも、すごく仲良さそうに…』
曜(……あ、これやばい、かも…)
千歌『…っ、…ぅ』
千歌『……ねぇ、よーちゃん』
曜「えひっ」
曜(へ、変な声が出ちゃった…!動揺してるのがバレる…!!)
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 19:00:34 ID:xwiQiTIo
千歌『ぐすっ……ち、ちがうよね?あれは…曜ちゃんじゃないんだよね…?』
千歌『曜ちゃんは浮気なんてしないもんね…?』
曜「いや、その…」
曜(やばいやばいやばい……しまねぇに見られた…!学校の友達ならともかく、千歌ちゃんのお姉さんに……)
曜(どうしよう?どうすればいいの…?適当なことを言っても千歌ちゃんにすぐ見破られちゃうし……)
千歌『曜ちゃん、答えてよ…。ちがうんだよね…?しまねぇの見間違いなんだよね…?』
曜(素直に言う…?いや、そんなことしたら浮気がバレて大変なことになる…!千歌ちゃんと別れたくないよ…!!)
千歌『……』
千歌『…そっか』
曜「え…?」
千歌『答えてくれないってことは…そういうことなんだよね…。もういいよ……切るね、ばいばい…』
曜「えっ、まっ、まって!!もしもし、もしもし!?」ツーツー…
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 19:04:36 ID:xwiQiTIo
曜「千歌ちゃん!!千歌ちゃ…」ツーツー…
曜「あ、ぁ…」
曜「きらっ、き、切られちゃった…。ど、どうしよう……」
曜「ち、千歌、ちゃん…」
曜「……」
――トントントン…
曜ママ「ん?…曜、どこ行くの?もうすぐ夕飯よ?」
曜「ちょっと…」スッ
曜ママ「ちょっとって?…あら?その袋はなに?」
曜「…いってきます」ガチャ
曜ママ「曜?待ちなさい、もうすぐ夕飯だって言って……」
バタンッ…
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 19:10:49 ID:xwiQiTIo
――千歌の部屋
千歌「う、ぐす……うううぅ…」
千歌「ひっく……うあぁぁ…」
美渡「千歌?」ガラッ
千歌「…っ」ビクッ
美渡「…さっきからなに泣いてんの?」
千歌「…」モゾ…
美渡「ちょっと千歌、聞いてるの?」
千歌「ぐすっ、な、なんでも、ない…」モゾモゾ
美渡「なんでもなくないでしょ」バサッ
千歌「あぅ…」
美渡「ほら、目が真っ赤じゃん。なにがあったの?相談くらいならのってやれるけど?」
千歌「…」
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 19:18:51 ID:xwiQiTIo
美渡「――なるほどねぇ。曜が浮気をしてるんじゃないか、と…」
千歌「…」コクッ
美渡「ふーん。…てかあんたら付き合ってたんだ」
千歌「うん…」
美渡「どのくらいから?」
千歌「中学1年生のころから…」
美渡「中学ってマジ…!?うわー、全然知らなかったわ…。仲良いなとは思ってたけどさー」
美渡「それにしても、付き合ってるんだったら教えてよね?私たち姉妹じゃん?恋愛のアドバイスくらいするよ?」
千歌「みとねぇ恋人できたことじゃん…」
美渡「うぐ…!痛いとこをつくなぁこいつ…」
千歌「…でも、もしみとねぇに恋人がいたとしても言わなかったと思う」
美渡「え、どーして?」
千歌「曜ちゃんに「私たちが付き合ってるってことは誰にも言わないで」って言われてたから…」
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 20:49:21 ID:xwiQiTIo
美渡「へー…なんでだろ?」
千歌「よくわからない…。ただ、他の人にバレるとはずかしいからとは言ってたけど…」
美渡「ふーん。…でさぁ、千歌はどうしたいの?」
千歌「え…?」
美渡「千歌は曜と別れたいの?」
千歌「わ、別れたくないよっ」
美渡「浮気されたんでしょ?」
千歌「浮気ってまだ決まったわけじゃないし……本人の口からはまだ聞いてないもん…」
美渡「ならどうしてさっき泣いてたの?」
千歌「う、浮気されたかもって思ったから……。それに、曜ちゃんが他の女の子と手をつないで仲良く歩いてたり、ちゅーしてるところを想像したら涙が出てきちゃって……」
美渡「…そこまで想ってるなら信じてやれば?」
千歌「え…」
38
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 20:57:04 ID:xwiQiTIo
美渡「そんなに曜のことが好きなら信じてやりなよ」
美渡「ていうかさぁ、よく考えてみな?曜が浮気するように見える?」
千歌「み、見えないけどぉ…しまねぇが…」
美渡「しまねぇがなに?曜が女の子とデートしてたって言ってたの?」
千歌「で、デートとは言ってないけど……仲良さそうに手をつないでたって…」
美渡「友達でも手くらいつなぐでしょ?」
千歌「そーなの…?」
美渡「うんうん」
千歌「……」
千歌「……私、さっきろくに話もしないまま電話切っちゃった…」
千歌「曜ちゃんが浮気をしたって決めつけて……どうしよう、怒ってるかな…?」
美渡「怒ってないんじゃない?」
千歌「そーかなぁ…」
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:01:15 ID:xwiQiTIo
美渡「曜のことだからさ、千歌と話をしにここまで来たりしてね」
千歌「ま、まさか…。曜ちゃんの家からだと自転車で1時間以上かかるんだよ…?来るわけ…」
ピンポーン
千歌「…!」バッ
美渡「ほら。噂をすれば、ってね。窓から見えるから見てみれば?」
千歌「う、うん」スクッ
千歌(曜ちゃんなわけ、ないよね…。きっと近所の人とか…)スッ
曜「…」
千歌「よ、曜ちゃん…!」ガラッ
曜「…!」バッ
曜「…千歌ちゃん」フリフリ
千歌「ぁ…」
千歌「…」
千歌「…」フリフリ
40
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:06:04 ID:xwiQiTIo
――浜辺
曜「あの、千歌ちゃん…」
千歌「…うん」
曜「こ、これ」スッ
千歌「…? それは…?」
曜「き、今日、洋服屋さんで見かけたんだ。千歌ちゃんに似合うと思って…。パーカー、なんだけど…」
千歌「…見てもいい?」
曜「うん…!」
千歌「…」ガサッ
千歌「オレンジ……ありがとね。私、こういうの好きなんだ…」
曜「うん、知ってる…。だから買ってきたんだよ?」ニコ…
千歌「…」
千歌「…ぅ」ウルッ
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:13:29 ID:xwiQiTIo
曜「ち、千歌ちゃん…!?」
千歌「ぐすっ、ご、ごめんね…」
千歌「浮気をしたなんてかってに決めつけて……曜ちゃんがそんなことしないってのは…私が1番よくわかってる、のに……ひっく…」
千歌「よーちゃぁぁん…」ギュゥゥッ…
曜「千歌ちゃん…。…私のほうこそごめん。千歌ちゃんを不安にさせたり、悲しませたりして…」ギュッ
千歌「ううん、それはもういいの…。曜ちゃんを信じることにしたから…」
曜「ほ、ほんと…?」
千歌「うん…。…これからも私と恋人でいてくれる?」
曜「あたりまえだよ。だって私、千歌ちゃんのこと大好きだもん…」
千歌「私も…」ギューッ
千歌「…」スッ…
千歌「…ねぇ、ちゅーして?」
曜「ちゅー…?…わかった。目つぶって…」
千歌「…うんっ」
曜「…」スッ
42
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:18:07 ID:xwiQiTIo
曜「ちゅ、ん…」
千歌「…ん、ぷはっ」
千歌「えへへ…。ありがと」
曜「うん…」ニコ
千歌「…」ギュ
千歌「…さっきね、みとねぇに言われたんだ。「曜が好きなら信じてやれ」って…」
曜「みとねぇが…?」
千歌「うん。みとねぇに言われたからってわけじゃないけどね、私は曜ちゃんを信じるよ…。好きだから…」
曜「千歌ちゃん…」
千歌「えへへ、曜ちゃん大好き。今日は洋服ありがとね。大切にするから…」
曜「…」
曜(ざ、罪悪感で押し潰されそう…。そんなまぶしい笑顔で私を見ないで…)
43
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:24:48 ID:xwiQiTIo
千歌「ねぇ、よーちゃん?」
曜「…んー?」
千歌「今日さ、私の家に泊まっていかない?お泊まりなんてひさしぶりだよね?どうかな?」
曜「今日、は…遠慮しておくよ…。ほら、明日は学校だし色々と準備しないといけないから…」
千歌「…そっかぁ、ざんねんっ。曜ちゃんといっぱいおしゃべりしたかったな〜…」
曜「ごめんね…」
千歌「しょーがないよ。また今度お泊まり会しようね♪」
曜「うん…」
曜「…」チラ
千歌「…♪」ニコニコ
曜「そ、そろそろ帰るねっ。ママになにも言わないで出てきちゃったから心配してるかもだし…」スクッ
千歌「そっかー…。また明日ね。よーちゃんばいばい♪」フリフリ
曜「ま、また明日…。ばいばい…」
44
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:29:14 ID:xwiQiTIo
――渡辺家
曜「ただいま〜…」
ドタドタドタ
曜ママ「曜っ、どこ行ってたの!?もう8時過ぎてるわよ!?」
曜「ごめんなさい…」
曜ママ「…!」
曜ママ「…まあ、ちゃんと帰ってきたならいいわ。ほら、夕飯温めなおすから座って待ってなさい」
曜「…今日はいいや」
曜ママ「えっ、いらないの?」
曜「うん…。じゃあ部屋に戻るから…」スタスタ
曜ママ「曜…?」
曜「…」トントントン…
曜ママ「…?」
曜ママ「なんか様子が変ね…。期限切れのものでも食べたのかしら?」
45
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:37:05 ID:xwiQiTIo
――曜の部屋
曜「…」ボフッ
曜「…」ゴロッ
曜(千歌ちゃんの私に対する疑いはなくなった……と思う…)
曜(これで問題ないはず。浮気はバレてない…)
曜(それなのに…)ギュ
曜(この気持ちはなに…?胸がすごく痛い…。千歌ちゃんだけじゃない。ルビィちゃんや梨子ちゃんも私のことを信じてくれてるのに……私は……)
曜(もう、あの3人を悲しませたくない…。泣かせたくないよ…)
曜(でも、1人なんて選べるわけないじゃん…)
曜(だって3人とも同じくらい大好きなんだよ…?3人のうちの誰かと別れるなんて私には考えられない……)
曜(……だから、みんなに悲しい想いをさせないために……なにがなんでも隠し通さないと…)ピコンッ♪
曜「…」
曜「…」スッ
46
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:43:29 ID:xwiQiTIo
曜「あ、梨子ちゃん…」
梨子:曜ちゃんこんばんは(^^♪
いまから電話してもいい?(。・ω・。)
曜「…」スッスッ
曜:こんばんは。ごめん、今日はちょっと疲れてるから電話できないや。メールでいいかな?
梨子:えー、曜ちゃんの声が聞きたいよー
ちょっとだけでもだめ?
曜:じゃあちょっとなら…
梨子:ありがと♡ 電話かけるね
曜「いまは電話したい気分じゃないんだけどなぁ…」
曜「梨子ちゃんにあんなこと言われると断れないよー…」
プルルル…
曜「…」ピッ
梨子『曜ちゃーん?もしもーし?』
曜「もしもし…(あれ?なんかいつもよりテンション高い…?)」
47
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:49:34 ID:xwiQiTIo
梨子『こんばんは〜♪疲れてるのにごめんね?』
曜「いや、大丈夫だよ。…それより、なにかいいことでもあったの?」
梨子『え〜?ふふっ、わかる?』
曜「うん。うれしそうなのが電話越しでも伝わってくるよ」
梨子『そっかぁ。さすが曜ちゃんだね♪そうなの。今日、というかさっきね?いいことがあったんだー♡』
曜「いいこと?なになに?」
梨子『じつはねー、引っ越ししたの♪ついさっき新しいお家についたんだ〜』
曜「引っ越し?へー、引っ越しかぁ〜」
曜「…」
曜「…引っ越し!?」ガバッ
梨子『わっ』
曜「えっ、ちょ、ちょっとまって!引っ越しってあの引っ越し!?」
梨子『うん。あの引っ越しだよ?』
48
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 21:57:24 ID:xwiQiTIo
曜「私聞いてない…」
梨子『だって言ってないもん』
曜「えー、教えてよ…」
梨子『ごめんね?…曜ちゃんにはギリギリまで秘密にしておきたかったの♪』
曜「それってどういうこと?…というかどこに引っ越したの?来週に会うって約束は…?」
梨子『ああ、それならだいじょーぶ。東京にいるときよりもずーっと会いやすくなったから♡』
曜「東京にいるときよりも会いやすく…?」
梨子『どこに引っ越したと思う?』
曜「ど、どこって言われても…。私、あまりそーゆーのは詳しくないんだよね…」
梨子『じゃあ大ヒント!「し」で始まって「か」で終わる県名でーす♪』
曜「え、えーと…「し」で始まって「か」で……」
曜「し、か……し、……静岡?」
梨子『だいせいかーい♪』
49
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:04:51 ID:xwiQiTIo
曜「静岡、って……えぇ!?う、嘘でしょ?私の住んでるとこだよ!?」
梨子『だからさっき言ったよね?東京にいるときよりもずーっと会いやすくなったって♪』
曜「そ、そうだけどさ…まさかそんな近くとは…」
梨子『私も最初聞いたときはびっくりしたわ。曜ちゃんと同じ県で暮らせるなんて……。これってもう運命よね?ねっ?』
曜「運命かぁ…。そうかも…」
梨子『でしょでしょ?やっぱり私と曜ちゃんは運命の赤い糸で結ばれてたのよ〜♡』
曜「あはは…」
曜「…それで、どこらへんに引っ越したの?」
曜「まさか沼津じゃないよね?そこまできたらもう本当に運命だよー?」
梨子『ふふっ。言ったでしょ?私たちは運命の赤い糸で結ばれてるって…』
曜「え?も、もしかして…」
梨子『静岡県沼津市内浦に引っ越しました♪』
50
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:11:13 ID:xwiQiTIo
曜「…」ポカーン
曜「え、ほんと?私の家に1時間ちょいで着く距離じゃん…。バスだともっと早いかも…」
梨子『けっこー近いわね。これでいつでも曜ちゃんの家に遊びに行けるわ♪』
曜「あ、あはは…。すごすぎてもう笑いが止まらない…」
梨子『ねー♪』
曜「ち、ちなみに本当なんだよね?嘘じゃないんだよね?」
梨子『嘘じゃないわよー?あれっ、もしかして疑ってる?』
曜「疑ってるっていうか…こんなに偶然が重なるものなのかなーと思って…」
梨子『なんだったらいまから来る?住所教えるけど』
曜「い、いや。今日はいいかな…。こんな時間に外出たらママに怒られちゃうし…」
梨子『そうなの?なぁーんだ、曜ちゃんに会いたかったなー』
曜「これからはいつでも会えると思うよ…?」
梨子『ふふ、それもそうね』
曜「うんうん…♪」
51
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:19:42 ID:xwiQiTIo
梨子『あ、そうそう。さっきお隣さんに挨拶してきたんだけどね……なんとっ、私たちと歳が近そうな女の子が住んでたの!』
曜「へー、そーなんだ…。どんな子?」
梨子『んーとねぇ、明るくて元気そうな女の子だったよ?あと人懐っこそうだったかな〜』
曜「その子の名前ってわかる?」
梨子『名前?…ごめんなさい、名前は聞いてなかったわ。いまから聞いてくるから待ってて!』
曜「そ、そこまでしなくていいよ!?内浦で私たちと歳が近い子って少ないし、もしかすると知ってるかも〜って思っただけだから…!」
梨子『そっかー。じゃあ明日にでも聞いてみるわね』
曜「うん、ありがとね」
梨子『いいえー♪…ところで、曜ちゃんって明日ヒマ?』
曜「え?どうして?」
梨子『よかったらデートしない?』
曜「で、デート…?」
梨子『うんっ♪沼津のおすすめのお店とかを曜ちゃんに案内してほしいな〜♡』
52
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:25:45 ID:xwiQiTIo
曜(明日……明日は千歌ちゃんとデートなんだよね…)
曜(あーもー…なんでこんなに重なるのかなぁ〜…)
曜(こんなこといままでなかったのに…)
梨子『曜ちゃん?』
曜「…! あ、えと、…ごめん、明日はちょっと用事が…」
梨子『用事…?そっか…。急にデートしようなんて言われても無理だよね…』シュン…
曜「…っ。ご、ごめんね…」
梨子『ううん、大丈夫…。曜ちゃんは気にしないで?』
曜「梨子ちゃん…」
梨子『…ありがと、曜ちゃんと電話できて楽しかったわ。そろそろ切るね?それじゃ…』ブチッ
曜「えっ、梨子ちゃ」ツーツー…
曜「あ…」ツーツー…
53
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:31:23 ID:xwiQiTIo
――梨子の部屋
梨子「…」ギシ…
梨子「…」
梨子「はぁ…。そーいえばベランダがあったわね…。すこし夜風にあたってこようかしら…」スッ
梨子「…」ガラッ
梨子「…ん、ちょっと寒い」
梨子「…」ス…
梨子(あーあ、なによなによ…。彼女がデートしようって言ってるんだからしてよね…。用事なんて無視してさぁ…)
梨子(私のこと大切だって言ってくれたじゃない…)
梨子「はぁ〜…」
梨子「よーちゃんとデートしたかったな〜…」ボソ
ガラッ
梨子「…?」チラ
54
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:39:36 ID:xwiQiTIo
「あーっ、お隣さん!なにしてるの?」
梨子「…なにってべつに。ちょっと考えごとをしてただけですけど」
「なんで敬語?ふつうに喋っていいよ?」
梨子「いやでも、さっき会ったばかりだし…」
「えー、そんなの気にしなくていいって!私たちって同い年くらいじゃない?何歳なの?」
梨子「じゅ、16歳です」
「16歳?ほんと?私もだよー!」
梨子「えっ、あなたも…?(高校生ってこと?嘘でしょ…?中学生くらいにしか見えないんだけど…)」
「うん!だからさ、ふつうに喋ってよ!敬語ってなんか他人みたいだし…」
梨子「私たちは他人だと思うけど…」
「あっ、それもそっか」
梨子「…ふふ、あなたっておもしろいのね。私は桜内梨子っていいます。あなたは?」
「私?…私は高海千歌!」
千歌「よろしくね?梨子ちゃん!」
55
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:48:07 ID:xwiQiTIo
梨子「千歌っていうんだ。かわいい名前ね」
千歌「ほんとー?えへへっ、そんなこと言われたのは梨子ちゃんで2人目だよー」
梨子「2人目?」
千歌「うんっ。よー(…って、言ってもわからないか)…ああいや、えっとね、私の恋人に言われたんだー」
梨子「恋人…?あなたも恋人がいるの?」
千歌「あなた「も」ってことは、梨子ちゃんにも付き合ってる子が?」
梨子「…ええ、まあね」
千歌「へー!どんな子と付き合ってるのー?」
梨子「どんな子って言われも…。かわいくてかっこよくて…すごいおしゃれね。それに、冬はマフラーを編んだりしてくれるのよ?あとは――」
千歌「もっ、もういいよ!梨子ちゃんがその恋人をすごく好きだっていう思いは伝わったから…!」
梨子「そう?まだまだあるけど…」
千歌「あ、あはは…。もういいかな…」
千歌(私はノロケを聞くのはあまり好きじゃないんだよねー…。話すのは大好きだけど♪)
56
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 22:54:07 ID:xwiQiTIo
千歌「…あれっ、梨子ちゃんの恋人さんも編み物とかできるんだ?」
梨子「ええ。あなたの恋人もそういうことするの?」
千歌「…」
梨子「…?(なんで黙っちゃったの…?)」
千歌「…あのさー、そのあなたっていうのやめてくれないかな?」
梨子「え?」
千歌「あなたじゃなくて千歌って呼んでよ!私たちは友達でしょ?友達をあなたって呼ぶの?」
梨子「…」ポカーン
梨子(と、友達…?会ってまだ数時間なのに…)
千歌「梨子ちゃーん?」
梨子「…!」
梨子「…ご、ごめんなさい。えっと、呼び捨てはちょっとはずかしいから、千歌ちゃんって呼んでいい…?」
千歌「もちろん!私も梨子ちゃんって呼んでるしね♪」
梨子「…じゃあ、千歌ちゃんって呼ばせてもらうわね」
千歌「うん♪」ニコッ
57
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/21(月) 23:07:07 ID:W6BLPMpA
――曜の部屋
曜「…」プルルル…
「ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音のあとに…」ピッ
曜「梨子ちゃん電話に出ないなぁ…」
曜「うぅ、やっぱ断ったのが原因かなぁ…?もしかしていま怒ってたりして…」
曜「で、でもしかたないよね…?明日は千歌ちゃんとデートの約束してたんだもん…」
曜「さすがに1日2回もデートできないよ…。時間的にもきびしいし…」
曜「…」ガシガシ
曜「梨子ちゃんにLINE送ろ…」スッ
曜「えーっと、なんて送ろうかな…」
ピコンッ♪
曜「…ん、ルビィちゃん?」
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