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シスター「巨乳シスターに転生したらしい」

1以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 01:53:55 ID:XXhuf68M
てんせい【転生】
《名》生まれ変わること。



厳かな声が聞こえる。

神に対する祈りが聞こえる。

遍く全てを見通し、我らを導く最上の存在。

透明な腕、夢想の限界、冠を持つ者。

――神は存在するのだろうか?

2以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 01:57:51 ID:XXhuf68M
転生をしたのだと気付いたのは、自分が十歳になった時だ。

前世の記憶の真偽はもはや確認することはできないけれど、それは異世界のものだった。

自分がどんな人間だったかは忘れてしまったけれど、確かにそれはこことは違う世界だった。



シスター(……そして私は、こうして修道女として祈りを捧げている)チラ

民衆「――――――神よ」

民衆「――――――おお、主よ」

シスター(今日は祈りの日だ、教会には町の住民が集まりこうして…祈りを捧げている)

シスター(……神か)

3以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 02:04:35 ID:XXhuf68M
神父「豊かなる恵みに感謝を、主よ」

修道女達「おお、主の瞳は再び昇りその愛を持って地表を照らす――」

民衆「―――――」

シスター(転生前は、神に祈るだなんて文化とは遠いところに居た気がして)チラ

民衆達「――――――主よ」

シスター(皆、一心に目を閉じて手を組んでいる)

シスター(……分からないな、修道女が神の実在を疑うなんて変だとは思ってるけど)

シスター(そして、自分が修道女たちの主席に居ることも……変だな)

神父「…………」

4以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 02:20:34 ID:XXhuf68M
シスター「……では、これにて『祈りの会』は終わります」

修道女「出口にてパンの配給を行っているので是非」ペコリ

民衆「『ありがとうございます、神父様』『また来週』『おじいちゃん、帰りますよ』」ザワザワ

シスター(ふぅ、今週も無事に終わりました)

女の子「あっ、シスター様!」

シスター「あら、なんですか?」

女の子「お母さんをね!治してくれて、ありがとうございました!」ペコリ

シスター(この子は…そう言えば、先週治した女性のお子さん)

シスター「お母さんは、元気?」

女の子「うんっ!」

シスター「そう、良かった……何かあったら教会まで、ね?」

女の子「うん、あっ……はいっ!」トテトテ

シスター「…………ふぅ」

5以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 02:30:11 ID:XXhuf68M
神父「ああ、君」

シスター「あ……はい、なんでしょうか、神父様」

神父「まずはね、今日も素晴らしい祈りだったよ、私も誇らしい限りだ」

シスター「ありがとうございます」

シスター(中身のない祈りに対してその様な評価をされると、どんな顔をしていいか分からなくなる)

シスター(そういった時、私は曖昧に微笑んで礼を言うのが最適解だと学んだ)

神父「少し、歩かないかね?」

シスター「ええ、大丈夫ですが……」

神父「大丈夫だとも、そんなに畏まることはない。ただの散歩だ」

シスター(同伴を求める事態、ただの散歩ではないと突っ込むのは野暮だろうか?)

6以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 02:37:31 ID:XXhuf68M
神父「――――――」カツカツ

シスター「―――――」カツカツ

神父「君が、孤児としてやってきたのはもう何年前だろうね」

シスター「何年前でしたか、酷く寒い日だったことは……」

神父「ああ、そうだ。まだ5歳ほどの君の手足は可哀そうなぐらい赤くなっていたね」

シスター「主の導きによって孤児院の扉が開けられなければ、私はあそこで主の元に旅立っていたでしょう」

神父「だがそうはならなかった、扉は偶然によって開けられ、君は奇跡的な巡り合わせの元で生かされた」

シスター「神のお導きです」

神父「そうだ、しかし君に修道女への道を志すよう勧めたのは偶然ではないよ」

シスター「………めぐり合わせですか」

神父「そうだ」

7以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 03:28:16 ID:XXhuf68M
神父「主は、我々を見ていらっしゃるとともに時折正しい方向へ進むよう道を指し示してくださることがある」

シスター「奇跡」

神父「私は君にその片鱗を見たからこそ修道女の道を勧めたのだ」

神父「そして、君が九死に一生を得たのは偶然ではなく必然だったのはすぐに分かったのだよ」

神父「類稀なる『神聖魔術』の素質、優秀な座学の成績、子供ながらに成熟されたその精神性……満場一致で主席修道女となるに相応しい素質だった」

シスター(座学と精神は、多分……転生が関係するからで、そこを褒められても何かズルをしている気分になる)

シスター(『神聖魔術』――つまりは治癒や守護術に関しては、どうだかわからないけれど)

神父「私も鼻が高いよ、あれから随分と年齢が立って君も大人に……」チラ

シスター「………はぁ、ありがとうございます……?」タユンッ

神父「大人になったね、うん、素晴らしい成長だ」

シスター「どこを見たんですか?」

8以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 03:34:03 ID:XXhuf68M
神父「ともかく、君にお願いがあるんだ」

シスター「はい、なんでしょう神父様」

神父「近頃このあたりで魔物が増えて来てね、その討伐隊が王都より派遣されることになったんだが……」

シスター「まぁ、それはありがたいことですね」

神父「彼らはこの街に泊まるらしい、そこで教会の施設をその間提供することにしたんだ」

シスター「つまりは、私がその担当者として接するという事ですね」

神父「察しが良くて助かるよ、そして……有名人がね、来るらしい」

シスター「有名人? 私はそういった巷のことはあまり詳しくありませんが……」

神父「『紅蓮の騎士』を知っているかね」

シスター「……ああ、あの……大層お強いと聞いたことが、あった気が」

神父「王都一、歴代でも類を見ない強さの騎士だ。それもやってくる」

9以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 03:38:16 ID:XXhuf68M
神父「そう言ったわけで、決して手荒な真似はしないと思うが……気を付けてね」

シスター「はい」

神父「ともかく君はその……男に対して、ちょっと特殊な目をね、向けられるかもしれないから」

シスター「はい」

神父「危なくなったら周りに助けを求めるんだよ」

シスター「そろそろ見回りに行っても?」

神父「ああ、勿論いいとも」

シスター「ありがとうございます。では、お役目を引き受けさせていただきますね」

シスター(『紅蓮の騎士』か、聞いたことは無いけれど猛烈に強いとか)

シスター(小山程の猛牛の首を叩き切ったとか、トロールと腕比べをしたとか……)

シスター(…………)

シスター「……参ったな、思ったよりも規格外の人が来るってことで、私はその相手をしなきゃならないのか……」

シスター「神様、本当に居るのかな……はぁ」

10以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 03:39:49 ID:XXhuf68M
巨乳シスターが書きたかった
転生チートではなくて、転生のせいで悩み苦しむのが見たい
巨乳シスターになりたい
おやすみ

11以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/14(月) 19:29:07 ID:v.5ha4xw
シスター「巨乳シスターに転生したらしい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1570975495/

12以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/15(火) 00:52:42 ID:aKqytecI
したらばにどうしてもは入れなくて向こうで書いたらなんか復活したからこっちにしました、すみません


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