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歩夢「君の超高校級の心は輝いてるかい?」Part2

353 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:22:43 ID:jo4AQBik
歩夢「うん。つまりあの事件の犯人は、停電を復旧させたエマちゃんじゃなくって……」

しずく「電流警棒を使った人って事ですか!?」

モノっちー「うけけ……それは飛躍しすぎじゃないかなあ」

璃奈「飛躍してるの(・v・)?」

モノっちー「そもそも、近江さんの死に電流警棒が関わっている証拠がないでしょ」

モノっちー「ここは学級裁判なんだからさ。論ずるなら証拠を出してもらわないと」

梨子「確か、彼方さんって火傷を何箇所かに負っていたのよね」

鞠莉「いえ。火傷じゃあ電流警棒が使われたという証拠にはならないわ」

鞠莉「仮にそうだとしても、彼方の死体を詳しく調べていた花丸はもう居ないんだから……」

モノっちー「うけけ……」

歩夢(いや。証拠は、電流警棒そのものに残されていた筈……)

【持ち手】
【スイッチ】
【電極】

正しい選択肢を選べ!

354 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:25:21 ID:jo4AQBik
→【電極】

歩夢「ダイヤさん、言ってましたよね。電流が通る金属部に水垢が付いていたと」

ダイヤ「ええ。ゆえに、水か濡れた物に触れたのは確かだろうと思ったのです」

ダイヤ「事件当夜、彼方さんの身体も……そうでしたよね」

モノっちー「……」

鞠莉「事件当夜、彼方はプールあがりだったことを果南が証言してるわ」

鞠莉「彼方に直接当てたかスポーツドリンクをこぼした床に当てたのかは分からないけど……十分、彼方を殺せるでしょうね」

モノっちー「だったら、死体が水槽に沈んでいた松浦さんの事件で使われ──」

鞠莉「果南の死に関わったのは銃とナイフよ」

モノっちー「……」

355 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:26:35 ID:jo4AQBik
璃奈「あの時のモノっちーファイルは死因や外傷も詳しく書いてた……電流警棒が出てくる場所はないよね(・v・)?」

梨子「オシオキにも、水や電気が使われた物はなかったわ」

歩夢「つまり……電流警棒が使われたのは、彼方さんの事件としか考えられないんだ」

歩夢「そして、その凶器が情報処理室の奥の部屋で見つかったってことは──」

モノっちー「それは違うんだよネ!」

反論!

モノっちー「さっきから何を言ってるんだよオマエらは」

モノっちー「そんな妄言が通るなんて……本当に思ってるの?」

356 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:27:31 ID:jo4AQBik
【反論ショーダウン 開始!】
[|電流警棒>
[|生物室のロッカー>
[|記憶喪失について>
[|モノっちーの証言>

モノっちー「犯人が近江さん殺害に電流警棒を使った……」

モノっちー「その前提が根本的に間違ってるんだよネ」

モノっちー「隠し部屋のブレーカーを上げたエマさんには……」

モノっちー「電流警棒を持って現場に行くことが出来なかったんだからさ」

─発展─
でも、その前提を大きく覆す方法があるんだ
   モノっちー、あなたが犯人だった場合だよ!

モノっちー「ボクが犯人? いやいや、それ以外の可能性だってあるでしょ」

モノっちー「もう1人犯人になれる人が居るじゃないか」

モノっちー「そう。被害者が死んだ時、現場に居た松浦さんになら……」

モノっちー「【電流警棒を使える】よネ?」

歩夢(……反論になっていなかった主張は、果南さんに罪を押し付けるための前フリだったんだね)

歩夢(でも……その主張も通さないよ!)

357 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:28:44 ID:jo4AQBik
[|電流警棒>→【電流警棒を使える】

歩夢「その言葉、斬らせてもらうよ!」

Break!

歩夢「さっきも言ったけど、あの電流警棒は“見つかった場所”も重要なんだ」

しずく「情報処理室の奥の部屋……でしたよね」

梨子「ちょっと待って!? そもそも情報処理室自体……」

鞠莉「穂乃果が事件を起こすまで、黒幕以外は入れない部屋だった」

鞠莉「それに、奥の部屋に至っては捜査中にようやく入れたんでしょう?」

ダイヤ「ええ。しかもモノっちーは、私と歩夢さんを騙し討ちにかけてあの部屋から追い出そうとしました」

ダイヤ「余程、あの手掛かりを見られたくなかったのでしょうね?」

モノっちー「……」

歩夢「つまり、彼方さんを殺した事件の真犯人は……」

【怪しい人物を指名しろ!】

358 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:29:54 ID:jo4AQBik
→【モノっちー】

歩夢「このコロシアイを計画したモノっちー……そして、それを動かしている黒幕だよ!」

モノっちー「……」

璃奈「それじゃあ、エマさんは……(>_<。)」

しずく「無実の罪でオシオキされたってことじゃないですか!?」

歩夢「その通りだよ……彼女は、誰も殺してなんかいなかったんだ」

歩夢「それなのに彼女は処刑にかけられた。黒幕に罪を押し付けられて殺されたんだ」

歩夢「しかもモノっちーは、そんな嘘まみれの真実を正解だと言った」

歩夢「そのせいで私たちも、そしてエマさん自身も。最後まで彼女が犯人だと思い込んでいたんだ」

歩夢「ねえモノっちー。あなたはこのコロシアイを公正なゲームのように楽しんでいたけど……」

歩夢「これの、どこが公正なゲームなの!? 丸っきりデタラメだよね!?」

359 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:30:51 ID:jo4AQBik
鞠莉「そうね。この推理が本当だとすれば、今までの裁判も怪しくなってくるわ」

鞠莉「本当は全部、違った判決だったんじゃないか……そう疑われても仕方ないわ」

梨子「そんなの、ゲームなんかじゃないわ。ただの殺し合いじゃない……!」

鞠莉「それどころか、全部モノっちーが殺していたりしてね。コロシアイゲームを根本から否定する問題よ」

歩夢「モノっちー……私は、あなたを絶対に許さない」

歩夢「人の命をもてあそんだことだって、許すことは出来ないけど」

歩夢「真実を捻じ曲げてコロシアイを強要したあなたを、絶対に許さない!」

モノっちー「……言わせておけば、ベラベラと」

モノっちー「ボクが犯人だって指摘するのは大いに結構」

モノっちー「ボクのゲームマスターとしての信用を落とすのも大いに結構」

モノっちー「でもオマエら……肝心なことを忘れてるよネ」

璃奈「肝心なこと(>_<。)?」

モノっちー「さあさあ、面白くなってきたよ。まだまだ議論を回そうじゃないか!」

360 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:31:30 ID:jo4AQBik
【ノンストップ議論 開始!】
[|8人の生徒名簿>
[|黒幕について>
[|西木野真姫の手記>
[|記憶喪失について>

モノっちー「【ボクが犯人】だとしても、それだけじゃあボクを犯人扱いは出来ないよ」

しずく「ここまで証拠が挙がっているんですよ?」

モノっちー「分からないかなあ。ボクを犯人だと指摘するってことは……」

モノっちー「ボクの《正体を指摘》しないといけないんだよネ」

ダイヤ「あなたの、正体ですか……」

モノっちー「というか、オマエらが言う黒幕って【オマエらの中にいる】わけだしネ」

モノっちー「だって、生き残ってるのはオマエらだけなんだもの」

璃奈「私たちの中に、黒幕が……(>_<。)?」

しずく「だ、誰なんですか!?」

歩夢(……どこまで、モノっちーは卑怯な真似をするんだろう)

歩夢(もう、その程度の出まかせには騙されない……!)

361 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:32:49 ID:jo4AQBik
[|黒幕について>→【オマエらの中にいる】

歩夢「それは違うよ!」

Break!

歩夢「モノっちー。私たちを混乱させようとしてるみたいだけど……」

歩夢「あなたは今、情報処理室の奥の部屋で誰かが動かしているんだよね?」

モノっちー「……ギクッ」

鞠莉「じゃあ、その部屋はモノっちーを操作するためのモノだったのね」

ダイヤ「ええ。監視カメラについては、先の事件でモニタールームとして用意されていましたが……」

ダイヤ「あの機械の目にはカメラが付いています。奥の部屋でも、黒幕はモノっちーを通じて私たちの姿を捉えられたのです」

362 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:33:53 ID:jo4AQBik
璃奈「そのモノっちーが今も動いてるってことは……(・v・)」

歩夢「うん。黒幕は“今も情報処理室の奥の部屋に居る”んだ」

しずく「わ、私たちの中に居るというのは嘘だったんですね……」ホッ

歩夢「じゃあ、改めて彼方さんの事件を振り返って──」

モノっちー「その必要はないネ」

歩夢「……えっ?」

モノっちー「ああ、認めるよ。ボクが彼方さんを殺した真犯人だってネ」

しずく「……って……」

モノっちー「ん?」

しずく「謝って、ください……! あなたのせいでエマさんたちは……っ!」

歩夢「お、落ち着いて!」

歩夢(今まで見たこともない剣幕のしずくちゃん。でも、無理もない)

歩夢(すれ違って、ようやく仲直りが出来た友達を喪ったんだから……)

363 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:35:14 ID:jo4AQBik
モノっちー「……」

鞠莉「さて。このコロシアイゲームは成り立っていないことが証明されたわけだし、ここから出して貰えるかしら」

鞠莉「ここが道楽で私が建てた学校なら、外の世界は滅んでなんかいないわけでしょう?」

歩夢(コールドスリープの話が嘘だとすれば、外にはまだ帰る場所がある可能性が残っている)

歩夢(黒幕を捕まえるのは警察に任せて、まずはここから生きて帰るのが先決……鞠莉さんの意見も、ごもっともだ)

モノっちー「……うけけ」

歩夢(でも……モノっちーは)

モノっちー「ボクが謝る理由は、どこにもないよ?」

歩夢(まだ、抗う気でいた)

364 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:36:35 ID:jo4AQBik
しずく「何を……言っているんですか?」

モノっちー「ボクが近江彼方さんを殺した……そこまでは認めるけれど」

モノっちー「オマエら、あの事件を思い出してみなよ」

モノっちー「エマさんはあの裁判で、投票結果を捻じ曲げようとしたんだよ?」

モノっちー「幸運なことに隠し部屋の存在を知った彼女は、抜け道を使って裁判場に細工をしようとした……」

モノっちー「公正で崇高なコロシアイゲームを破壊しようとした、最低な人なんだ」

モノっちー「つまり。ボクを近江さん殺しの罪に問うたところで、エマさんのオシオキはゲームマスターにとって正当なものなんだよ!」

歩夢「なっ……!?」

ダイヤ「……呆れて物も言えませんわね」

モノっちー「うるさいうるさーい! 近江さんの方は悪かったよ、そりゃあその件の謝罪はするさ」

モノっちー「でも、エマさんのオシオキを誤った判決だと言われる筋合いはないネ!」

365 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:37:16 ID:jo4AQBik
璃奈「でも……校則違反者って、穂乃果さんの時みたいにサイレンが鳴るんじゃ……(・v・)?」

モノっちー「あの時はボクもそこまで考えが回らなかったんだよ」

しずく「どこまで、あなたは私たちを……っ!」

鞠莉「落ち着きなさいしずく」

しずく「っ、でも!」

鞠莉「……歩夢。彼方の事件の流れ、覚えているかしら」

歩夢「えっ……?」

鞠莉「この悪あがきには、ハッキリと矛盾している点があるわ」

鞠莉「エマが取った行動の中に、そのヒントはある」

鞠莉「それにモノっちーは、彼方殺しまで認めた……これが黒幕を追いつめる最後の一押しよ」

366 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:38:32 ID:jo4AQBik
歩夢「……」

歩夢(あの事件でエマさんが取った行動が、黒幕を追いつめる最後の一押し……?)


穂乃果『あ、それから! 大事なことを忘れてた!』

穂乃果『エマちゃんの幸運も……信じてあげて』

歩夢『そ、それって、どういう……』


歩夢(穂乃果ちゃんが言っていたのは……こういうことだったの?)

歩夢「……」

モノっちー「ボクは、エマさんのオシオキは正当だったと言い続けるよ」

歩夢「ううん……やっぱり、不当な判決だったんだよ」

モノっちー「ふーん? 盾突くつもり?」

モノっちー「じゃあ……やってみなよ」

歩夢(勿論……やってやる)

歩夢(モノっちーの悪あがきを、理論で突き崩すんだ!)

367 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:39:28 ID:jo4AQBik
【理論武装 開始!】

モノっちー「ホントにいいのかな〜」

モノっちー「うけけけ……」

モノっちー「証拠を出したまえ、証拠をー!」

モノっちー「見えない、聞こえない、知らなーーーい!」

モノっちー「何をはしゃいでるんだか……」

モノっちー「何だよ、何なんだよ!」

モノっちー「……」

モノっちー「やめておけばよかったのにネ」


モノっちー「【エマさんが裁判場に細工したのが悪いんだ! あれは正当なオシオキだよ!】」

      △:アナウンス
□:彼方の       ○:死体
      ×:発見

368 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:40:07 ID:jo4AQBik
→□○×△ [|彼方の死体発見アナウンス>

歩夢「これで……終わりだよ!」

Break!!!

歩夢「モノっちー……それは嘘だよね」

歩夢「あなたは最初から、エマさんを犯人にするつもりだった筈だよ」

モノっちー「な、何を根拠に──」

歩夢「あの事件の死体発見アナウンス、みんなは覚えてる?」

璃奈「き、急に言われても……(>_<。)」

梨子「確かあの裁判で初めて、死体発見アナウンスについてのルールが出た……のよね?」

369 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:41:14 ID:jo4AQBik
モノっちー『あー……そこに気付いちゃった? んもう、デリケートな話だから触れないようにしてたんだけど……』

モノっちー『死体発見アナウンスってのはネ、推理の材料に使っていいものじゃないのさ』

モノっちー『あくまで、校正に学級裁判を起こすために流すものであって……』

愛『そんなことはいいからさ。条件はなんなの、条件は』

モノっちー『“3人以上の人間が死体を発見すること”だよ。オッケー?』

愛『さーんきゅ!』


しずく「ほとんどの事件で3人以上の人が同時に死体を見つけているせいで、形だけのルールだと思っていましたが……」

鞠莉「ちなみにモノっちーは、その3人の中に“犯人が含まれるかどうか”の言及は一切していなかったわ」

ダイヤ「ええ。あの時は、それを論ずる意味があまりない状況でしたから」

370 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:42:02 ID:jo4AQBik
エマ『確か、アナウンスが流れるまでに死体を発見したのって……』

璃奈『最初に果南ちゃん。次が……かすみちゃん(>_<。)?』

かすみ『確かに、死体を移動させた私は、ある意味第2発見者でしょうね』

曜?『次が、千歌ちゃんとせつ菜ちゃん……』

花丸『4人……』

かすみ『これじゃあ、手掛かりにはなりませんね〜』プククク

歩夢『ね、ねえ! どっちが先に発見したのか……覚えてないの!?』

せつ菜『そ、そんなこと急に言われても……』

ダイヤ『“3人”に犯人を含む場合と含まない場合……どちらにしても、発見者が4人である以上、判断材料にはなりませんわ……』


璃奈「そういえば、そんな話だった……(・v・)!」

歩夢「ここで重要になるのは……事件の翌朝になるまで“3人が死体を発見したことになっていなかった”ことなんだ」

歩夢「そして……エマさん、言ってたよね」

371 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:42:43 ID:jo4AQBik
果南『夜時間に、かすみと会ってた……?』

かすみ『あー、そういえばそんなこともありましたっけ』

エマ『何だか嫌な予感がして……校舎を見て回ったの。そうしたら……』

果林『彼方ちゃんの死体を見つけた、ってワケね』

エマ『すぐにみんなを呼ぼうって思った。けど、少し考えて……気付いちゃった』

エマ『元々悪いのはかすみちゃん。でも、最後に引き金を引いたのは私……』

歩夢『だから、電源コードを処分したんだね……』

エマ『……うん。燃え残っちゃったのは、慌ててたから、だと思う』

かすみ『だからって、裁判場に細工までしなくったっていいじゃないですか〜。そこまでして死にたくないんですか?』

エマ『死にたくないに決まってるよ!』

372 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:43:48 ID:jo4AQBik
歩夢「そう……“裁判場に細工を仕掛けるより前に、彼方さんの死体を発見している”んだよ」

歩夢「しかも、エマさんが発見した時点で、現場に居た果南さんと死体を運んだかすみちゃんの2人が見ていた」

歩夢「ねえ。どうしてモノっちーは、エマさんが死体を発見した時点でアナウンスを鳴らさなかったの!?」

モノっちー「んなっ……!?」

鞠莉「エマがあの事件のクロじゃないとしたら、彼女が死体を見つけた時点で3人目の発見者になる筈」

鞠莉「つまりモノっちー……あなたは最初から、エマに冤罪を被せるつもりだった」

鞠莉「“犯人が見ていたから、死体発見人数には含まれない”って、クロに仕立て上げたのよ」

モノっちー「…………」

ダイヤ「いよいよ逃げ場がなくなって、沈黙ですか」

歩夢「どうだっていいよ。改めて、最初からあの事件で起きたことをまとめて……」

歩夢「このコロシアイ学園生活の不当性を、証明するよ」

歩夢「エマさんや彼方さん、死んだみんなに誓って……明らかにしてみせる」

373 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:44:24 ID:jo4AQBik

歩夢「これが事件の真実だよ!」

374 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:45:32 ID:jo4AQBik
【クライマックス推理】
ACT.2-4
じゃあ、新しい証拠を元に、2番目の事件を振り返ってみよう。
事件当夜夜10時……被害者である彼方さんは、殺害現場である更衣室に居た。
同じく現場に居た果南さんが、一緒にランニングすることを提案して来たけど……その直後、停電が起きたんだ。
停電自体は、かすみちゃんがモノっちーにやり方を聞いて起こしたイタズラに過ぎなかった。
けど……その裏では、とてつもない悪意が動いていたんだ。

ACT.2-5
停電が起きた時のみんなの行動は、2番目の学級裁判で明かされた通りだよ。
図書室に居たエマさんも、停電を復旧させようと隠し部屋のブレーカーをあげるわけだけど……。
彼方さんがこぼしたスポーツドリンク、ランニングマシーンの電源ケーブル、そしてブレーカー。
それらの要素が合わさって、彼方さんは停電明けと同時に不幸な感電死を遂げた……ことになっていた。
でもそれは……真犯人によって歪められた真実だった。
彼方さんが死んだのは、本当は停電の最中だったんだよ。

ACT.2-6(New!)
真犯人は、情報処理室の奥の部屋……モノっちーを操作する部屋に居たんだ。
その人は自ら操作するモノっちーにある物を持たせて、現場へと向かわせたんだよ。
現場は停電が起きて真っ暗だったけど、内蔵カメラには暗視機能もついていたんだろうね。
そして、真犯人は暗闇に怯える果南さんを無視して……彼方さんへとモノっちーを動かした。
その手に、本当の凶器である電流警棒を持たせて……!

375 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:46:50 ID:jo4AQBik
ACT.2-7
電流警棒で彼方さんを殺した後は、停電が明ける前に急いでモノっちーを撤収させる。
そして、モノっちーが現場から撤収した後……エマさんが、ブレーカーを上げた。
突然彼方さんが死んだことで、ビックリした果南さんは現場から逃げ出した。
その後、偶然更衣室を訪れたかすみちゃんが、この事件を連続殺人鬼・タカマガハラの仕業に見せかけるための細工を施した。
彼女は現場を見ただけで、彼方さんの死因が感電死である可能性には気づいていたようだけど……。
それが、ブレーカーのせいで起きた物だと勘違いしてしまったんだ……あの学級裁判の、私たちのようにね。

ACT.2-8
細工を終えた帰り道、かすみちゃんは偶然エマさんと鉢合わせした。
まさかその相手がブレーカーを上げた人だとは夢にも思わない彼女は、意味ありげなことを喋った。
そのせいで、エマさんは……かすみちゃんが死体を動かしたこと、そして彼方さんの死因が自分にあることに気付いてしまった。
焦った彼女は、彼女なりに生き延びる細工を施そうとする。
でも……エマさんが3人目になる筈の死体発見アナウンスが鳴らなかった時点で、真犯人が用意したシナリオは決まっていたんだ。

ACT.2-9
一方の真犯人は、モノっちーと凶器である電流警棒を回収。
凶器をゴミ箱に捨てて、証拠を隠滅したつもりだった。
電極の水垢を拭き取らなかったり、そもそも電流警棒を廃棄処分しなかったのは、真犯人の油断だったのかも知れない。
鍵の掛かった部屋に入れるのは、その人物だけだったからね。
でも、私たちはようやく辿り着いたんだ。
真犯人が用意した、エマさんが犯人であるという嘘のシナリオに隠された真実に……。

376 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:47:43 ID:jo4AQBik
歩夢「あなたが真犯人……もう、言い逃れする余地は残ってないよ」

歩夢「このコロシアイゲームは、成立していなかったんだ」

歩夢「そうだよね、モノっちー……いや《コロシアイ学園生活を仕組んだ黒幕》さん!」

    COMPLETE!!!

377 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:48:59 ID:jo4AQBik
歩夢「これが……私たちが辿り着いた真実だよ」

モノっちー「……」

ダイヤ「黙るのは勝手ですが、沈黙は肯定と見なして宜しいですわね?」

モノっちー「……」

梨子「と、とにかく……これで、コロシアイは終わったのよね?」

しずく「……言いたいことは山ほどあります。けどそれは、この狂った学園の外に出てからです」

璃奈「でも、海の底からどうやって外に出るの(・v・)?」

鞠莉「私たちをここに運び込んだ潜水艦か何かがある筈よ。さあモノっちー、その場所を吐きなさい」

鞠莉「こんな空間での暮らしは、もう終わりよ」

378 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:49:51 ID:jo4AQBik
モノっちー「……」

モノっちー「……終わり?」

モノっちー「クライマックス気分で推理を披露して、それで本当に終わりだと思ってるの?」

モノっちー「だとしたら、とんだお笑いだネ……。うん、とことんお笑いだよ」

ガコン!

歩夢「えっ!?」

しずく「え、エレベーターが!?」

歩夢(突然、私たちを絶望の裁判場まで運んできたエレベーターが、からっぽのまま上へとのぼり始めた)

モノっちー「ああ、気にしないで。いいタイミングになったら、中の人が降りてくるだけだからさ」

璃奈「中の人、って……(・v・)?」

モノっちー「ボクの中の人……オマエらが待ち望んだ、黒幕サマ御本人だよ」

379 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:51:18 ID:jo4AQBik
歩夢「……っ」

歩夢(黒幕が……裁判場に来る!?)

モノっちー「だから降りて来るまでの間、ボクはこのスピーカーを通してしか喋れないからネ。オマエらの話は無線イヤホンで聞くからネ」

モノっちー「只今をもってモノっちーはただの喋るヌイグルミになるからさ。そこんところ悪しからず」

鞠莉「今更、黒幕が降りて来て何になるの? 土下座でもするのかしら」

ダイヤ「このコロシアイはゲームとして成立していないと明らかになったのです……即刻中止、並びに私たちの解放を要求します」

モノっちー「いやいや……言ったでしょう?」

モノっちー「全ての謎を解き明かした上で全員が【卒業】を選ばないと、オマエらの勝ちにはならないって」

モノっちー「決着をつけるなら、ルールはきちんと守ってもらわないと」

しずく「先にルールを破ったのはあなたの方じゃないですか!」

380 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:51:55 ID:jo4AQBik
モノっちー「うんうん、確かにボクはルール違反を犯したネ」

モノっちー「で?」

歩夢「『で?』って……それだけ!?」

モノっちー「まだオマエらは解いてない謎があるんだ。そして、まだ明かしていない謎もあるんだ」

モノっちー「ボクの正体は誰なのか、かつて第2多目的室で何があったのか」

モノっちー「そして……何故オマエらがコロシアイをする羽目になったのか、とかネ」

モノっちー「まだまだ議論は終わらないよ。むしろこの学級裁判は、ここからが本番なんだよ」

モノっちー「うけけ、うけけけけけ……!」

381 ◆8TImjtGSKs:2020/05/18(月) 19:53:08 ID:jo4AQBik
今回はここまで。
公式情報の少なかったChapter2時点と一部呼称に変更が掛かっていますが悪しからず。
そして、次回の更新をもって、スクスタロンパ……もとい
歩夢「君の超高校級の心は輝いてるかい?」は完結となります。
最後までお付き合い頂ければ幸いです。

382以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/19(火) 14:27:59 ID:5KYKt.P2
おつおつ 首謀者は誰なのか・・・

383以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/19(火) 17:54:17 ID:k6U5UP8E
わくわくしてきた 乙

384 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:38:07 ID:s4cOv/2k
モノっちー「じゃあまずは、ボクがそっちに姿を現すためにも……ボクが何者なのか解き明かして貰おうか」

梨子「そ、そんなの分かるわけないじゃない!」

モノっちー「ヒントは多少なりと提示したつもりなんだけどネ」

しずく「そ、そう言われても……」

鞠莉「……」

ダイヤ「困りましたわね……黒幕が犯した罪を問うことが出来ても、その黒幕の正体が掴めないとは」

モノっちー「おやぁ? 早くもギブアップ?」

璃奈「ううん……少し、気になってることがある(・v・)」

梨子「本当!?」

歩夢(璃奈ちゃんが気にしているのって、多分あのことだろうけど)

歩夢(そこに、黒幕の手掛かりはあるのかな……?)

385 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:39:23 ID:s4cOv/2k
【ノンストップ議論 開始!】
[|渡辺曜の生徒名簿>
[|2人の15期生>
[|生物室のロッカー>
[|モノっちーの証言>

鞠莉「璃奈、あなたは何が気になってるの?」

璃奈「本物の千歌さんと曜さんは、どこに行ったの(・v・)?」

ダイヤ「確かに……亡くなった2人は【本人ではなかった】でしたからね」

しずく「本当は、高海千歌さんは【高坂穂乃果】さんで……」

梨子「確か、曜ちゃんの正体は【ハナヨ】ちゃん……だったわよね?」

璃奈「【小泉花陽】さん、らしいよ(・v・)」

モノっちー「ちなみに、小泉さんの血液型は【B型】だよ」

鞠莉「だからAB型の曜と異形輸血が起きたのね」

ダイヤ「では、璃奈さんは【2人が黒幕】だと考えているのですか?」

璃奈「分からないけど……怪しいと思う(・v・)」

歩夢(本物の千歌ちゃんと曜ちゃん……彼女たちは、黒幕なのかな?)

386 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:40:09 ID:s4cOv/2k
[|生物室のロッカー>→【2人が黒幕】

歩夢「それは違うよ!」

Break!

歩夢「璃奈ちゃん、私にはその2人が黒幕だとは思えないんだ」

璃奈「どうして(・v・)?」

歩夢「さっきの捜査で、改めて生物室のロッカーを調べてみたんだけど……」

歩夢「今ある手掛かりと合わせて考えると、璃奈ちゃんの推理は間違っているかも知れないんだ」

璃奈「……(・v・)?」

歩夢(……落ち着いて考えよう)

歩夢(生物室のロッカーについて、気になったこと……)

歩夢(それを踏まえれば、推理の穴が見えて来る筈……!)

387 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:40:40 ID:s4cOv/2k
【ロジカルダイブ 開始!】
Q1.生物室のロッカーの数は……
a.10台
b.20台
c.30台

Q2.青いランプが点灯していないロッカーの数は……
a.9台
b.10台
c.11台

Q3.青いランプが点灯しているロッカーには……
a.死体が入っている
b.何も入っていない

Q4.ロッカーに入っている死体の数は……
a.20
b.21
c.22

388 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:41:33 ID:s4cOv/2k
【c.30台→a.9台→a.死体が入っている→b.21】

歩夢「繋がったよ!」

Complete!

歩夢「気になったのは……死体の数なんだよ」

梨子「死体の数?」

歩夢「全部で30台あったロッカーのうち、9台は横のランプが点いてなかった……」

歩夢「逆に言えば、21台はランプが点いていたんだ」

鞠莉「歩夢は、それが死体の数だって言いたいのね?」

しずく「逆の可能性はないのですか?」

歩夢「それもないと思うよ。今まで死んだみんなを思い返せば……ね」

389 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:42:27 ID:s4cOv/2k
歩夢「まず最初に、ルビィちゃんと善子ちゃん」

ダイヤ「……」

歩夢「次に、彼方さんとエマさん」

しずく「……っ」

歩夢「その次が、小泉花陽さん、愛ちゃん、そして果林さん」

梨子「……」

歩夢「果南さんと、せつ菜ちゃん」

鞠莉「その時点では、かすみの死体はまだ低温倉庫にあったわね」

歩夢「うん。最後に、花丸ちゃん、かすみちゃん、穂乃果ちゃん」

歩夢「死体の数は、既に12……9つには収まらないんだよ」

モノっちー「でもさあ。最後の事件の死体が生物室に収められてなければ、ちょうど9つだよネ?」

歩夢「それもないよ」

歩夢(その話を否定する手掛かりは……)

【コトダマ一覧より選択】

390 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:43:16 ID:s4cOv/2k
→【モノっちーの証言】

歩夢「捜査が始まった時点で、穂乃果ちゃんたちの死体は生物室に収めた……」

歩夢「それを証言してくれたのはあなたの筈だよ、モノっちー」

モノっちー「ああ……そういえばそうだったネ」

梨子「確かに……12人の死体がロッカーに入っていたのは分かったけど」

梨子「残りの9人は一体誰の……?」

鞠莉「それが、第2多目的室の血痕ね。穂乃果の友人が亡くなったっていう……」

歩夢「……うん。新たに見つかった生徒名簿には、私たちの記憶にない、私たちと同じ14期生から16期生までの名前があったんだ」

歩夢「東條希さん、絢瀬絵里さん、矢澤にこさん、園田海未さん、南ことりさん」

歩夢「星空凛さん、曜ちゃんの正体だった小泉花陽さん、西木野真姫さん……全部で8人」

391 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:44:01 ID:s4cOv/2k
ダイヤ「小泉さんは、曜さんとして亡くなったということですから……それを除いて7人ですか」

歩夢「そこに、行方の分からない本物の千歌ちゃんと曜ちゃんを足すと……」

璃奈「ちょうど9人になる……けど、それって(>_<。)」

鞠莉「本物の千歌も曜も、既に死んでいる……そうじゃないと、死体の数が合わないってわけね」

歩夢「……うん。だから、千歌ちゃんと曜ちゃんが黒幕だとは考えにくいんだ」

鞠莉「ヒントは多少なりと提示した……であれば、ノーヒントで知らない人の死体が収められている筈がないもの」

モノっちー「まったくもう、そういうのをメタ読みっていうんだよ?」

歩夢「そして、今の話を踏まえると……少なくとも黒幕は、虹ヶ咲学園14期生から16期生の生徒ではないってことが──」

392 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:44:44 ID:s4cOv/2k
モノっちー「見事に不正解! ばーか、引っ掛け問題に引っ掛かりやがった」

歩夢「ふ、不正解……!?」

しずく「じゃあ、本物の千歌さんと曜さんは死んでないってことですか?」

モノっちー「いいや? アイツらは確実に死んだよ」

梨子「じゃあ、その2人だけ生物室には……」

モノっちー「いやいや。生物室に収めてあるよ」

歩夢「今ここに居る私たちと生物室の死体を合わせると27人、私たち14から16期生の合計も27人……」

歩夢「黒幕が14から16期生の中に居るなら、数が合わないよ!?」

ダイヤ「黒幕は今、モノっちーを動かす部屋からこの裁判場へと向かっている……そう言ったのはあなたじゃありませんか」

モノっちー「うけけ……大事な前提を見落としてるよ、オマエら」

393 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:45:16 ID:s4cOv/2k
歩夢「大事な前提、って……」

バツン!

歩夢「っ!?」

璃奈「急に、明かりが……(?□!)」

梨子「て、停電!?」

モノっちー「一応ヒントはあげたつもりだったけど……仕方ないか」

歩夢「……!」

歩夢(悪寒……何か物凄く、嫌な予感)

ガコン

歩夢(今のは、エレベーターが止まる音……)

???「こんな発想、普通は辿り着けないもんね」

歩夢「ッ────!?」

394 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:46:17 ID:s4cOv/2k
歩夢(……裁判場に、再び明かりが点く)

璃奈「……(?□!)」

ダイヤ「……まさか」

梨子「嘘……」

鞠莉「そういう、ことね……」

しずく「いや、どういうことなんですか!?」

歩夢「なん、で……」

???「ふぅ……ようやくみんなの前に来れたね」

歩夢(そこに立っていたのは……)

395 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:47:06 ID:s4cOv/2k
歩夢?「私は上原歩夢……このコロシアイを仕組んだ、黒幕だよ」

歩夢(黒幕として、私たちの前に姿を現した少女は)

歩夢「わた、し……?」

歩夢(顔に傷があることと、赤い目をしていること)

歩夢(それ以外は……紛れもなく、私と瓜二つの姿をしていた)

396 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:47:46 ID:s4cOv/2k
歩夢?「どうして、って顔が揃ってるね」

梨子「当たり前よ! どうして歩夢ちゃんが2人居るの!?」

歩夢?「あ、その前に……歩夢ちゃん、あなたと見分けが付かないと大変だろうから」

アユム「こうしてあげる。これなら間違えることもないよね?」

しずく「な、何の話ですか……?」

アユム「気にしなくていいよ、こっちの話だから」

鞠莉「15期生である歩夢と同じ格好をした黒幕。確かに、死体の数をオーバーさせずに成立するけど……」

璃奈「でも……顔も声も、そっくり(?□!)」

アユム「ちなみに、この格好は璃奈ちゃんみたいに変装とかは一切使ってないし……」

アユム「上原歩夢という人物は一人っ子……双子なんて居ないことは、歩夢ちゃん自身がよく分かってるよね?」

アユム「これが何を意味しているかは、何人か心当たりがある筈だよ?」 

歩夢「……」

【閃きアナグラム 開始!】

げ く ろ に ー ん ん ん (ダミー無)

397 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:48:51 ID:s4cOv/2k
→【くろーんにんげん(クローン人間)】

歩夢「もしかして……クローン技術?」

璃奈「クローン(?□!)!?」

アユム「そうだよ。虹ヶ咲学園は超高校級の才能を研究する一環として“才能をどうやって継承していくか”を課題にしていたんだ」

鞠莉「希望継承計画のことね」

アユム「うん。どうやったら、素晴らしい才能を後世に残していけるかの研究……」

アユム「その過程で、クローン技術の研究も行われていたんだ」

梨子「でも……西木野真姫って人の手帳によると、その計画って実行には移されなかったんじゃなかった?」

歩夢「彼女の抗議もあって、プロジェクトは凍結した筈だけど……」

アユム「計画が頓挫したからって、そう簡単に凄い技術が処分されるわけじゃないよ」

アユム「クローン以外にも、このコロシアイゲームに応用された技術はあるんだからさ」

歩夢(クローン以外に、コロシアイに応用された技術って……)

【コトダマ一覧より選択】

398 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:49:30 ID:s4cOv/2k
→【記憶喪失について】

歩夢「それって、私たちの記憶が奪われていること……だよね」

アユム「正解だよ。流石私、そのくらいはすぐに分かってくれるね」

アユム「ちなみに、察しの良い人は気付いてるかも知れないけど……」

アユム「花陽ちゃんと穂乃果ちゃんに、曜ちゃん千歌ちゃんの記憶を植え付けたのも、この技術を使ったんだよ」

璃奈「コピー&ペーストした、みたいな要領で言わないで(`∧´)」

しずく「そうです! 記憶はデータなんかじゃありません!」

アユム「データだよ。というよりも……データ化するだけの技術を、虹ヶ咲は持っていた」

アユム「虹ヶ咲で過ごした期間の記憶だけを丸ごと抜き取れたのも、その技術のお陰だよ」

399 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:50:32 ID:s4cOv/2k
ダイヤ「では……あなたは、何なのです?」

アユム「ん?」

ダイヤ「曜さんと千歌さんについては、説明がつきました。ですが、あなたが何者なのかの説明が済んでいません」

ダイヤ「あなたの身体は歩夢を模したクローンのようですが……そこに、誰の記憶を植え付けたのです?」

梨子「そうよ! 歩夢ちゃんはこんな残酷なことをさせる人じゃないわ!」

アユム「じゃあ、頑張って考えてみてよ」

梨子「えっ?」

アユム「私が何者なのか。その手掛かりは、既に出しているんだからさ」

アユム「ここは学級裁判……しっかり考えてね」

歩夢「……」

歩夢(何だろう、この嫌な感じは。私にそっくりな人が、悪意むき出しで喋っているから?)

歩夢(それとも……このコロシアイには、まだ何か“とんでもない秘密”があるの──?)

400 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:51:20 ID:s4cOv/2k
【ノンストップ議論 開始!】
[|希望継承計画>
[|記憶喪失について>
[|本当の希望隔離計画>
[|しずくの違和感>

アユム「問題です。私は誰でしょうか?」

梨子「誰って言われても……【歩夢ちゃんにそっくりな人】としか言えないわよ」

鞠莉「外見の話じゃなくて、中身を答えさせたいんでしょうけど……」

アユム「一旦この姿のことは置いといて欲しいな。それについては後で説明するからさ」

ダイヤ「ですが……そうなると、今度こそ《手掛かりは残ってない》のでは?」

アユム「ちゃんとあるよ。ヒントは……みんながさっきまで解き明かそうと息巻いてたこと、かな」

しずく「それって、彼方さんの事件のことでしょうか?」

璃奈「でも、あの事件については【全て解かれた】んじゃ……(・v・)」

アユム「……♪」

歩夢(黒幕の正体……一体彼女は、何者なの?)

401 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:52:01 ID:s4cOv/2k
[|しずくの違和感>→【全て解かれた】

歩夢「そうじゃないのかも……!」

Break!

歩夢「1つだけ……解かれてない可能性が残ってる……」

璃奈「えっ(・v・)?」

歩夢「しずくちゃん、言ってたよね。自分の部屋から“何か”がなくなったかも知れないって」

しずく「え、ええ。確かにそうですけど……あれはやっぱり──」

鞠莉「それが気のせいじゃなかったのかも知れないわ」

しずく「どういう、ことですか……?」

鞠莉「あの事件で、渦中に居た人……誰だったかしら」

402 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:52:48 ID:s4cOv/2k
梨子「えっと……まずは、彼方さんとエマさんでしょ?」

璃奈「停電を起こしたかすみちゃんと、停電の時彼方さんの近くに居た果南さん……(・v・)」

ダイヤ「しずくさんも、そうでしたわね。通り魔というキーワードの中で、その話は上がっています」

しずく「……」

鞠莉「あの事件、ずっと引っ掛かってることがあったのよ。彼方の死体を移動させたのはかすみだったとして……」

鞠莉「どうして“通り魔の事件ファイルが現場に残されていた”のか」

ダイヤ「それのどこが不自然なのですか?」

梨子「そのファイルも、かすみちゃんが置いたものじゃないの? わざわざ通り魔の仕業に偽装したくらいなんだし」

歩夢「いや……かすみちゃんには、そのファイルは置けなかった筈なんだ」

歩夢(何故なら……)

【ファイルは鞠莉が持っていたから】
【ファイルは存在しなかったから】
【ファイルはしずくが持っていたから】

正しい選択肢を選べ!

403 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:54:11 ID:s4cOv/2k
→【ファイルはしずくが持っていたから】

歩夢「事件があった日、私と鞠莉さん、エマさん、果林さん、花丸ちゃんの5人で図書室に集まっていたんだけど……」

鞠莉「ちなみに、PCの中身についての話をしていたのよね。あの時は全然解析が進んでなかったけど」


果林『流石、超高校級の令嬢は言うことがちが──』

ガラッ

しずく『あっ……』

歩夢『しずくちゃん?』

歩夢(不意に開かれた、図書室の扉)

歩夢(そこに現れたしずくちゃんは、何かのファイルを持っていた)

しずく『あ、えっと……』

しずく『し、失礼しました!』ダッ

エマ『待って、しずくちゃん!』ダッ

404 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:54:47 ID:s4cOv/2k
歩夢「あの時しずくちゃんが持っていたのって、通り魔の事件ファイルだよね?」

しずく「あっ……!」

鞠莉「しかも、私たちが部屋に戻る時にはそんなもの見かけなかった……つまり、しずくが落としたわけでもない」

しずく「た、確かにそうです! あの時は部屋に持ち帰って来たのに……!」

鞠莉「しかも、あまりいい思いのしない代物。自分から触れようとはしないから、なくなったことに気付きにくい」

梨子「じゃあ、なくなったのは事件ファイルで……あれ? それでどうなるの?」

歩夢「多分、そのファイルを持ち出したのは黒幕……モノっちーを使ったんだろうね」

アユム「ぴんぽーん♪」

歩夢「……」

歩夢「だとしたら、あなたは──」

405 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:55:52 ID:s4cOv/2k
歩夢(そうだ。事件ファイルには、こんなことが書かれていた筈だ)


『被害者はいずれも、2種類以上の外傷を受けている』

『撲殺されてから首を絞められたり、絞殺されてからナイフを刺されたり、ロープを巻かれてから池に沈められたり』

『共通しているのは、どの事件にもロープによる絞殺が出てくること。そして、現場には『タカマガハラ』と何かしらの方法で文字が残されていること』

『それによって、その通り魔が『タカマガハラ』という名前で呼ばれていること……』


歩夢(そして、あの時の裁判で果南さんが可能性を出していたみたいに……)

歩夢(現場に置かれたファイルこそが、残された文字の代わりなのだとしたら……!)


【黒幕の正体は?】

406 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:56:40 ID:s4cOv/2k
→【タカマガハラ】

歩夢「殺人鬼、タカマガハラ……それが、あなたの正体なんだね」

アユム「うん。超高校級の殺人鬼、とでも呼んでよ」

407 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:57:35 ID:s4cOv/2k
歩夢「……」

しずく「では、あなたが……」

アユム「そうだよ。しずくちゃんに重症を負わせたのも、穂乃果ちゃんの友達に殺し合いをさせたのも」

アユム「彼方さんに火傷を負わせたのも妹の遥ちゃんを襲ったのもこのコロシアイを始めたのも……」

アユム「ぜーんぶ、私がやったんだ」

鞠莉「なるほど? 園田海未たちも、コロシアイを強要されたのね」

アユム「コロシアイじゃなくて殺し合い。あの部屋で動機と武器を与えて、殺し合わせたんだ」

アユム「穂乃果ちゃんと花陽ちゃんは、その生き残りなんだよ」

408 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:58:24 ID:s4cOv/2k
アユム「けど、元々やりすぎちゃってたみたいで……千歌ちゃんと曜ちゃんが嗅ぎつけちゃったんだよね」

アユム「だから殺した。ついでに……面白そうだったから、2人の記憶を穂乃果ちゃんたちに移し替えたんだ」

アユム「ほら、千歌ちゃんと穂乃果ちゃんって髪の色がそっくりだし、曜ちゃんと花陽ちゃんは何となく顔つきが似てるからね」

アユム「でも……穂乃果ちゃんの幸運は危険だったから、封じておかないといけなかったし」

アユム「まさか、花陽ちゃんはその事が原因で死ぬとは思わなかったけどね」

アユム「花陽ちゃんはあまり運動が得意じゃないけど、曜ちゃんは運動……特に泳ぐことが好きだからさ」

アユム「記憶と身体のズレ……それが、彼女の死んだ本当の理由だよ」

アユム「ちなみに、私はポリシーとして死体には必ず首絞めの跡をつけるんだけど、オシオキの首輪は──」

梨子「もうやめて! 気分が悪くなってくるわ!」

璃奈「……は、吐きそう(>_<。)」

409 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 21:59:49 ID:s4cOv/2k
アユム「えぇー……まだ話はいっぱいあるんだけどなあ」

鞠莉「それ以上、歩夢の姿でゴアな話はやめてもらえるかしら」

歩夢「……」

アユム「でも……この話って、実は関係してるんだ。私がコロシアイを始めた理由とね」

鞠莉「……は?」

アユム「さっきも言ったけど……やりすぎたせいで、気付かれた」

アユム「この言葉に、ピンと来る人が居る筈だよ」

歩夢(……彼女が言いたいことは、何となく分かる)

歩夢(それってつまり──)

【コトダマ一覧より選択】

410 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:01:25 ID:s4cOv/2k
→【本当の希望隔離計画】

歩夢「本当の……希望隔離計画、だよね」


『彼女がクロである証拠を掴んだ』
『捕まえるのは簡単。でも事は穏便に済ませたい』
『希望継承計画の技術を使うしかない』
『希望を絶望から隔離するのが、最善手の筈』


歩夢「PCの中に入ってたメモ……多分、記憶を失う前の鞠莉さんが残したもの」

鞠莉「……」

アユム「うん。私が世間を騒がせている殺人鬼だって気付いたから、みんな私をどうにかしようとした」

アユム「だから、どうにかなる前に手を打ったんだよ」

アユム「じゃあ手掛かりは揃ったことだし、答えてもらおうかな」

アユム「どうして私がこの姿なのか……ね」

歩夢「……」

【閃きアナグラム 開始!】
く ん じ う ゅ じ に か  (ダミー無)

411 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:02:07 ID:s4cOv/2k
→【にじゅうじんかく(二重人格)】

歩夢「もしかして…………」

アユム「ほら、答えてよ。歩夢ちゃん」

歩夢「……」

歩夢(言葉が、出てこない。答えは明白なのに、喉元で掛かったストップが外れない)

歩夢(それを答えるということは、認めてしまうということなのだ)

歩夢(上原歩夢という人間が……)

アユム「まあ、答えなくても私が勝手に答えるんだけどね」

アユム「歩夢ちゃん。私とあなたは、もともと一心同体……いや、二心同体だったんだ」

アユム「有り体に言うなら……二重人格だね」

412 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:03:38 ID:s4cOv/2k
ダイヤ「に、二重人格……!?」

アユム「上原歩夢という肉体に宿っていたのは、超高校級の歌姫としての人格だけじゃなかったんだ」

アユム「殺人鬼としての、私という人格も存在していたんだよ」

歩夢(明かされてしまった。黒幕の狙いは、これだったんだ)

歩夢(パンドラボックスの中の絶望は──解き放たれてしまったんだ)

歩夢「じゃ、じゃあ……希望隔離計画の目的って……」

アユム「殺人鬼の人格……私を引き剥がして、空っぽのクローンに移し替える」

アユム「後は何らかの形で処分して、歩夢ちゃんは晴れて真っ白な聖人になりました、ってところかな」

アユム「つまり……歩夢ちゃん、あなたを助ける計画だったんだよ」

歩夢「……」

413 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:04:47 ID:s4cOv/2k
アユム「酷い話だよ。私は裏の人格だったけど、生まれちゃった以上は“そういうもの”として生きていくしかなかったのに」

アユム「ちょっと私が殺人衝動を抑えられないシリアルキラーだったってだけで、寄ってたかって私を消そうとする」

アユム「私には、それが許せなかったんだ」

璃奈「だから……コロシアイを起こしたっていうの(>_<。)?」

アユム「殺される前に殺す、私はそういう人なんだよ」

アユム「でも、私を恨まないでね? 元はと言えば、私を生んだ歩夢ちゃ──」

梨子「そうじゃないでしょ!?」

アユム「……?」

梨子「いくら歩夢ちゃんから生まれた存在だからって、あなたの行動が正当化されるわけじゃないわ」

しずく「そ、そうですよ! 歩夢さんに責任を押し付けるつもりですか!」

ダイヤ「言葉巧みに歩夢さんを絶望させる魂胆なのでしょうが……そうはいきませんわ」

璃奈「とっても悪質(`∧´)」

歩夢「みんな……」

414 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:06:04 ID:s4cOv/2k
アユム「……あーあ。寒いなあ」

アユム「みんなが私を理解出来ないように、私もみんなを理解出来ない」

アユム「寒いよ、心が」

歩夢「あなたなんかに……言われたくない」

アユム「……ふふっ」

歩夢「な、何……?」

アユム「ところで──鞠莉さん。あなた、今のくだらないお友達ごっこに参加してなかったけど」

鞠莉「……っ」

アユム「気付いたんじゃない? 私が仕組んだ、最後の罠に……ね」

しずく「最後の、罠……?」

415 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:06:49 ID:s4cOv/2k
歩夢「そ、そうなんですか、鞠莉さん?」

鞠莉「……」

鞠莉「……ごめんなさい、歩夢。私の口からは、とても言えない」

鞠莉「こんな、こんなこと……っ!」

歩夢(鞠莉さんの顔が、青ざめている。こんなことは今まで……前回の事件ですら、なかった)

歩夢(鞠莉さんは一体、何に気付いてしまったというの?)

歩夢(パンドラの箱の底に、一体何が──)

アユム「うーん……鞠莉さんは話してくれないし、他のみんなは気付いてないようだし」

アユム「出血大サービスで教えてあげるよ」

416 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:07:34 ID:s4cOv/2k

アユム「ね。“クローンの”上原歩夢ちゃん」

歩夢「……」

歩夢「…………」

歩夢「…………え?」

417 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:09:07 ID:s4cOv/2k
アユム「理解が追い付かない? だったら、追い付くまで言ってあげるよ」

アユム「偽物の上原歩夢ちゃん」

歩夢「ちょ、ちょっと待ってよ! どういうこと!?」

しずく「おかしいですよ! 歩夢さんはクローンなんかじゃありません!」

ダイヤ「あなたの方がクローンではないのですか!?」

アユム「ところで……これは『タカマガハラ事件ファイル』の中に入れておいた、週刊誌の記事なんだけどさ」


『一連の犯行は、いずれも平日夜、または休日に行われている』

『平日昼間には決して事件が起きないことから、犯人は学生なのでは? との推測がなされている』

『タカマガハラに刃物で襲われた人物曰く、抵抗した際相手の顔に大きな傷を負わせたという』

『暗がりでよく分からなかったが、タカマガハラの目は真っ赤に染まっていた』

418 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:09:54 ID:s4cOv/2k
歩夢「……っ!?」

璃奈「顔に、傷……(?□!)」

アユム「この傷だよ」

梨子「赤い目……」

アユム「この目のことだよ」

アユム「知っての通り、通り魔殺人は、全部“上原歩夢の身体”で行われたこと」

アユム「希望隔離計画が実施されようとしたのは、通り魔殺人がみんなに気付かれてから」

アユム「流石に、言いたいことは分かるよね」

歩夢「……」

歩夢「じゃあ……私、は……」

【偽物】
【偽物】
【偽物】

正しい選択肢を選べ!

419 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:10:50 ID:s4cOv/2k
→【偽物】

歩夢「いやああああああああああぁぁぁぁぁっっっ!?」

梨子「歩夢ちゃん!?」

歩夢「ち、違う……私は、本物の……超高校級の、う、ううう歌姫の、上は──」

アユム「偽物だよ。クローンの身体に、人格を移されただけのね」

アユム「歌姫の才能って、身につけた歌唱法もあるけれど、かなりの部分を喉……身体的な面に依存しているんだ」

アユム「上原歩夢が《超高校級の歌姫》であるための超高校級の喉は、私が持ってるんだよ」

ダイヤ「まさか……歩夢さんの才能が分からなかったのも……!」

アユム「あ、気付いてくれた? 実はそうなんだよ」

アユム「歌姫の才能を覚えたままだと、いつか違和感に気付いてしまうかも知れない」

アユム「このお楽しみは、最後まで取っておきたかったんだ」

アユム「そこに居る上原歩夢はただのクローンだって突き付けてあげるのを、ずーーーーっと待っていたんだよ!」

420 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:11:24 ID:s4cOv/2k
歩夢「……」

アユム「ねえ。改めてこの裁判のルールを確認しようか」

アユム「最初に言ったよね。真実を知った上で【卒業】か【留年】かを選んでもらうって」

アユム「みんなは真実を全て知ったから【卒業】か【留年】を選ぶことが出来る」

アユム「みんなが【卒業】を選べば、みんなの勝ち。1人でも【留年】を選べば、私の勝ち」

アユム「敗者に待っているのは、オシオキ……これが、ルールだったね」

アユム「ここに、少しだけルールを追加します」

アユム「みんなが敗者になっても、この学園からは出してあげる」

アユム「“【留年】を選んだ人以外は”ね」

鞠莉「……まさか!?」

アユム「普通は、ここまで来て【留年】を選ぶ人は居ない……確かにそうだよね」

アユム「でも、そこで絶望している人はどうかな?」

歩夢「……」

421 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:11:57 ID:s4cOv/2k
アユム「つまり、この投票は言い換えれば……」

アユム「“2人の上原歩夢、どちらがオシオキされるに相応しいか”」

アユム「それを決めるためのものだよ」

422 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:12:41 ID:s4cOv/2k
しずく「あ、歩夢……さん?」

歩夢「……」

璃奈「【留年】なんて、しないよね……(>_<。)?」

歩夢「……」

アユム「ふふっ……絶望してる。可愛いね」

鞠莉「私たちの命まで懸かっていれば【卒業】を選ぶ可能性がある」

鞠莉「でも、今の追加ルールなら……確実に歩夢“だけ”を殺せる」

鞠莉「あなたの狙いは最初から、歩夢を絶望させることだったのね……!」

アユム「そんなの、今更じゃない?」

歩夢「……」

423 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:13:53 ID:s4cOv/2k
【繝弱Φ繧ケ繝医ャ繝苓ュー隲悶??髢句ァ】
[|蜈ィ莨醍ャヲ>
[|蜈ィ莨醍ャヲ>
[|蜈ィ莨醍ャヲ>

鞠莉「歩夢! しっかりしなさい!」

アユム「無駄だよ、無駄」

ダイヤ「歩夢さん、彼女の話に耳を傾けてはいけません!」

アユム「そんな話はもう遅いよ」

しずく「でも歩夢さんを死なせるわけには……」

アユム「そうすると、超高校級の歌姫の身体はなくなっちゃうけどね」

梨子「歌なんて、ここを出てから幾らでも練習すればいいわ!」

アユム「前科持ちなのに?」

璃奈「あなたが勝手に殺したんでしょ(`∧´)」

アユム「歩夢ちゃんは、そうは思ってないみたいだけどね」

アユム「ねえ、歩夢ちゃん。あなたは《希望》と《絶望》……どっちを選ぶの?」

424 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:14:42 ID:s4cOv/2k
歩夢(……)

歩夢(みんなの声が、遠くに感じる)

歩夢(……こうなったのは、私のせいなんだ)

歩夢(私があんな人格を生まなければ、こんなことにはならなかったんだ)

歩夢(みんなが死ぬことはなかったんだ)

歩夢(みんながコロシアイをする必要はなかったんだ)

歩夢(私が《超高校級》を失うこともなかったんだ)

歩夢(全部……私のせいで……)

歩夢(私には……こんなの、耐えられない)

歩夢(それでも、みんなには罪を償いたい)

歩夢(私がどっちに投票しても、どのみちみんなは助かるんだ)

歩夢(だったら、私は……)

425 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:17:38 ID:s4cOv/2k
歩夢(心が沈んでいく。視界が暗くなっていく)

歩夢(このままじっとしていれば、意識も失いそうだ)

歩夢(私の中を満たしていくのは『絶望』の2文字……)

歩夢「……」

鞠莉「目を覚まして、歩夢!」

歩夢「……」

アユム「いくら叫んでも無駄だってば。彼女はもう、絶望に落ちちゃったんだからさ」

アユム「というわけで……いい加減、投票に移るよ。あんまり待ってられないし」

鞠莉「まだよ……まだ、終わらせないわ」

アユム「えっ?」

426 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:18:57 ID:s4cOv/2k
鞠莉「私たちに最後のチャンスを頂戴。これで駄目だったら、今度こそ私たちの敗北でいいわ」

アユム「何をしても変わらないと思うけど……いいよ。悪あがきくらいはさせてあげる」

ダイヤ「ですが……一体何をするつもりで?」

鞠莉「ここは学級裁判。議論が……言葉が力を持つ場所」

鞠莉「だから、説得するのよ。歩夢を」

ダイヤ「そういうことでしたら」

璃奈「……やってみる(・v・)!」

しずく「そうですね。最後は勝って、大団円で終わりたいですから」

梨子「これが最後の議論、ってことね……!」

鞠莉「歩夢が絶望してるのなら……それを壊すだけの、ありったけの希望を撃ち込んであげるわ!」

歩夢「……」

アユム「……やれるものなら、やってみなよ」

427 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:19:48 ID:s4cOv/2k
【最終議論 開始!】
[|璃奈の希望>
[|しずくの希望>
[|ダイヤの希望>
[|梨子の希望>
[|鞠莉の希望>

アユム「何もかも無駄なんだよ」

歩夢「【私が死ねば全て解決する……】」

アユム「彼女は絶望しきっているんだ」

歩夢「【私がどうなっても、みんなは帰れるんだよね……】」

アユム「私は彼女から生まれたんだよ。そのくらいは分かるんだ」

歩夢「【私が居たせいで、みんな酷い目に……】」

アユム「どっちみち、みんなは無事で帰れるんだからさ。諦めてもいいんだよ?」

歩夢「【生きていても、私には希望なんてない……】」

アユム「偽物なんかを守って、何になるの?」

歩夢「【私にはもう、何も出来ないよ……】」

アユム「この絶望は、絶対にひっくり返らない……!」

428 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:20:57 ID:s4cOv/2k
[|璃奈の希望>→【私が死ねば全て解決する……】

璃奈「希望を捨てないで(>_<。)!」

Break!

璃奈「私は、愛さんの言葉で助けられた(・v・)」

璃奈「でも……歩夢さんが謎を解いてくれなければ、その言葉を目にすることもなかった(・v・)」

璃奈「私は強くない。まだまだ感情を顔に出すのは難しいし、人前は苦手(>_<。)」

璃奈「でも、どんなに辛いことがあっても、友達と一緒なら大丈夫(>v<)」

璃奈「歩夢さんは、大切な友達だから。私だけじゃない、みんなも居る(>v<)」

璃奈「私は、友達に生きていて欲しい。これ以上、誰かを失いたくない(>_<。)」

璃奈「だから……だから(>_<。)」

璃奈「この想い、届いて(>_<。)!」


天王寺璃奈 投票:【卒業】

429 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:21:33 ID:s4cOv/2k
[|しずくの希望>→【私がどうなっても、みんなは帰れるんだよね……】

しずく「希望を失わないでください!」

Break!

しずく「成し遂げんとした志を、ただ一回の敗北によって捨ててはいけない」

しずく「私が尊敬する、シェイクスピアの言葉です」

しずく「私も大怪我で、既に普通の演劇は出来ない身体になってしまいました」

しずく「それでも、オペラ歌劇という形で演劇にしがみついていきます」

しずく「今の自分がクローンかどうかなんて関係ありません」

しずく「心が本物であれば、結果は後からついて来ます」

しずく「転んでも迷っても、その先には必ず答えが待っているんです」

しずく「だから歩夢さん……どうか、乗り越えることを諦めないでください!」


桜坂しずく 投票:【卒業】

430 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:22:14 ID:s4cOv/2k
[|ダイヤの希望>→【私が居たせいで、みんな酷い目に……】

ダイヤ「どうか希望を……!」

Break!

ダイヤ「タカマガハラが歩夢さんから生まれた存在、それは事実なのでしょう」

ダイヤ「ですが、それが何だというのですか?」

ダイヤ「私が知る上原歩夢という人間は、あのような狂った殺人鬼ではありません」

ダイヤ「ルビィが亡くなり、真っ白な雪原に取り残されたような気分になっていた私を救ってくれた人」

ダイヤ「ルビィ死の真相を解き明かし、僅かでもサファイアと姉妹の時間を作ってくれた人……それがあなたです」

ダイヤ「死んで罪を償うなどといった行為、生徒会長として認めるわけに行きません」

ダイヤ「せつ菜さんや穂乃果さん……亡くなった皆さんも、それを良しとはしないでしょう」

ダイヤ「それでもあなたが、言葉ひとつで絶望しているというのなら……」

ダイヤ「私が……いえ。私たちが、あなたの希望になってあげます!」


黒澤ダイヤ 投票:【卒業】

431 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:23:05 ID:s4cOv/2k
[|梨子の希望>→【生きていても、私には希望なんてない……】

梨子「希望を失わないで!」

Break!

梨子「才能って……怖いよね。ある意味では、それに縛られることもあるから」

梨子「確かに、その身体じゃないと上手くいかないこともあるかも知れない」

梨子「でも、クローンと言っても超高校級のクローンなのよ?」

梨子「本物と遜色なかったとしても、何もおかしくはないでしょう?」

梨子「しかも、クローン技術には他の超高校級の才能が使われているそうじゃない」

梨子「だから……信じてあげよう、超高校級を。みんなのことを」

梨子「今は弱くても、信じれば強くなれるから」

梨子「歩夢ちゃんも恐れずに……ほら!」


桜内梨子 投票:【卒業】

432 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:23:39 ID:s4cOv/2k
[|鞠莉の希望>→【私にはもう、何も出来ないよ……】

鞠莉「希望を捨てちゃダメよ!」

Break!

鞠莉「歩夢。ここに居る人たちは、みんなあなたに救われているの」

鞠莉「私だって、一度は自爆するつもりだったのを止めてもらってた」

鞠莉「真実に向き合ってくれたから、希望への道筋が明らかになった」

鞠莉「あなたは誰かを希望に出来る。だったら今度は、私たちがあなたを希望にしてみせる」

鞠莉「持てる全てを懸けて、絶望から救ってあげる」

鞠莉「だからもう一度、夢を見ましょう?」

鞠莉「まぶしい光のような……希望に満ちた夢を、ね」

鞠莉「さあ、歩夢──!」


小原鞠莉 投票:【卒業】

433 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:24:27 ID:s4cOv/2k
歩夢「……」

アユム「寒い説得は、もう終わり?」

鞠莉「……」

アユム「じゃあ、これが本当に最後だよ」

アユム「みんなの希望が絶望を打ち砕くっていうなら……」

アユム「私はその希望を、叩き潰してあげる」

アユム「みーんなまとめて、絶望を刻んであげるよ」

アユム「“敗北”っていう、一生消えない絶望をね!」

歩夢「……」

434 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:26:10 ID:s4cOv/2k
【理論武装 開始!】

アユム「そこに希望なんてない」

アユム「希望なんて、あなたには無意味」

アユム「希望を信じても、待っているのは絶望ばっかり」

アユム「私が死ねば、あなたの希望はなくなるんだよ?」

アユム「残るのは絶望だけ」

アユム「あなたにそんな選択肢は選べない」

アユム「あなたは希望に苦しめられるんだ」

アユム「諦めて絶望に堕ちてしまえばいいんだよ」

アユム「……あれ?」

アユム「どうして抵抗するの? 何も出来やしないのに」


アユム「【出来っこない……偽物のあなたには、何も出来っこない……!】」

      △:は
□:よッ!       ○:違う
      ×:それ

435 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:26:47 ID:s4cOv/2k

→×△〇□

歩夢「それは違うよッ!」

Break!!!

436 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:27:42 ID:s4cOv/2k
歩夢「きっと……苦難はいっぱいあるだろうね」

歩夢「才能もないし、犯してない罪に苦しめられるんだろうね」

歩夢「でも……決めたよ。私は逃げない」

歩夢「例え私の身体が偽物だとしても、この心は本物なんだ」

歩夢「私は、コツコツ真面目にやっていくのが取り柄の、ちょっと歌うことが好きな人だった」

歩夢「だったら……一歩ずつ、歩いて行く。夢に立ち向かっていく」

歩夢「それに、私は1人じゃない。みんなが支えてくれるなら、私は何度だって立ち上がる」

歩夢「私は……みんなの希望として、生きていくよ!」

アユム「なっ……!?」

437 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:28:15 ID:s4cOv/2k
しずく「歩夢さん……!」

璃奈「よかった……(>v<)」

ダイヤ「説得に応じてくれて、感謝しますわ」

歩夢「みんな、ごめん。心配かけちゃったね」

梨子「一時はどうなることかと思ったわ……」

鞠莉「あら。説得が通じないなんてことはハナから考えてなかったけど?」

歩夢「あ、あはは……」

歩夢(そうだ。私には、大切な仲間がいる)

歩夢(みんなのお陰で、私は生きている)

歩夢(絶望に立ち向かう選択肢を、選べるんだ)


上原歩夢 投票:【卒業】

438 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:28:51 ID:s4cOv/2k
アユム「う、嘘……」

鞠莉「どうやらアテが外れたようね、タカマガハラ」

しずく「そうです! これで全員【卒業】を選びました!」

璃奈「私たちの、勝ち(・v・)」

梨子「正真正銘……これで、コロシアイは終わったのね」

ダイヤ「ええ。黒幕の敗北をもって……」

アユム「……」

アユム「あーあ……負けちゃった」


    学 級 裁 判  
      閉  廷

439 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:29:27 ID:s4cOv/2k
アユム「まさか、本当に説得に応じるなんてね……」

アユム「でも本当に良かったの? あなたはただの一般人……それも前科者になるんだよ?」

歩夢「……正直、今でも怖いよ。でも、みんなが居るから」

アユム「友情、か……。そんなものに私は負けちゃったんだ」

しずく「ところで……歩夢さんの身体を返してもらうわけにはいかないんでしょうか?」

アユム「それはお断りするよ。私の存在を消そうとしたみんなへの、せめてもの仕返しだからね」

歩夢「……」

アユム「じゃあこれは、そんな無鉄砲な人たちに送る最後のプレゼントだよ」

歩夢(そう言って……彼女は、私に向かって何かを放り投げた)

440 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:30:11 ID:s4cOv/2k
歩夢「これって……スイッチ?」

アユム「図書室の本棚を調べてみて。みんなをここに運び込んだ潜水艦の格納庫に繋がってるから」

鞠莉「……本当に潜水艦で運び込まれたのね、私たち」

アユム「さて。敗者は大人しく去るとするよ」

アユム「これ以上、みんなのお友達ごっこに付き合うつもりもないし……」

アユム「この身体ごと、死んであげる。止めても無駄だからね」

アユム「それじゃあ、張り切って参りましょう」

アユム「最後のオシオキターーーーイム!」

441 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:31:21 ID:s4cOv/2k

     CONGRATULATION!
タカマガハラさんのはいぼくがけっていしました。
      おしおきをかいしします。

442 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:32:05 ID:s4cOv/2k
敗北を喫した黒幕は、自らの足でどこかの空間へと歩いて来ました。

彼女の目の前にあるのは、階段。

その上に用意されたステージにあるのは……ギロチンのようです。


         〈死刑〉
《超高校級の殺人鬼 タカマガハラ処刑執行》

443 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:32:49 ID:s4cOv/2k
1段1段、タカマガハラは階段を上っていきます。

そんな彼女に向かって、石が投げられます。

石を投げている人形は……いずれも、過去に殺してきた人たちを模していました。

壇上では、モノっちーが判決文のようなものを手にしています。

モノっちーに促されるまま、タカマガハラは断頭台に頭をセットしました。

何か言葉が発せられることもなく、ただ彼女は笑ったまま。

判決を読み終えたモノッチーが合図をすると、刃を支えていた紐が切られ──

《超高校級の歌姫》が持っていた喉を道連れに、タカマガハラの刑が執行されました。

判決はもちろん『死刑』──。

444 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:33:28 ID:s4cOv/2k

    Chapter6 END

https://i.imgur.com/AZi4bpl.png

445 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:34:20 ID:s4cOv/2k
…………。

…………。

…………。

鞠莉「──みんな、準備はいいかしら」

璃奈「大丈夫(>v<)」

梨子「潜水艦に乗るなんて、一生ないでしょうね」

しずく「しかも、なんだか想像していた潜水艦と違います」

ダイヤ「おおかた観光用も兼ねてなのでしょうが……どれだけの資産があればここまで……」

鞠莉「まあまあ。その辺の話は、帰ってからにしましょう」

歩夢(図書室の本棚を動かして現れた隠し扉と通路)

歩夢(そこを抜けた先にあった潜水艦……に、私たちは乗り込んでいた)

歩夢(ちなみに、操縦席に座っているのは鞠莉さんだ)

446 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:35:03 ID:s4cOv/2k
璃奈「ところで……潜水艦って、免許は必要(・v・)?」

鞠莉「大丈夫よ。目的地を入力したらオートで動いてくれるみたいだし」

鞠莉「既に目的地は入力したから、あとは海の中の景色でも楽しみましょう」

梨子「楽しみましょう、って言われても……」

「「……」」

歩夢(静まり返る艦内。景色を楽しむという気分には……あまりなれない)

歩夢「本当に……色んなことがあったね」

しずく「……そうですね」

ダイヤ「課題は沢山ありますわ。歩夢さんに対して、法や世間がどういった目を向けてくるか……」

梨子「そうよね。日常に戻るってことは、周りの目にも晒されるわけだし……」

歩夢「でも……どうなっても、私はこの選択を間違ってるとは思わないよ。だって……」

璃奈「みんなが居るから、でしょ(・v・)?」

歩夢「……ふふっ♪」

447 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:35:33 ID:s4cOv/2k
鞠莉「ま、その辺の話は一旦後回しにして……そろそろ行きましょうか」

璃奈「……そうだね(・v・)」

ダイヤ「帰りましょう……地上へ」

歩夢(そして、私たちを乗せた潜水艦は動き始める)

歩夢(これからどうなるのかは、何も分からない)

歩夢(私が失った超高校級は、どうやって取り戻していけばいいのだろう)

歩夢(私に刻まれた罪は、どうやって償っていけばいいだろう)

歩夢(私たちが巻き込まれた事件は、どうやって扱われるのだろうか)

歩夢(きっと何もかも、虹の根本を探すくらい手探りで、不安定)

歩夢(でも……どうなるかは、きっと私たち次第)

448 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:36:11 ID:s4cOv/2k
歩夢(だったら……私は生きていく)

歩夢(みんなと共に、一歩ずつ前へ進んでいく)

歩夢(私の希望は。私の夢は……始まったばかり)

449 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:37:06 ID:s4cOv/2k

     EPILOGUE

私の超高校級の夢は、輝いてる。

     END

450 ◆8TImjtGSKs:2020/06/10(水) 22:37:57 ID:s4cOv/2k
以上をもって、スクスタロンパ……もとい
歩夢「君の超高校級の心は輝いてるかい?」は完結となります。
およそ2年と9カ月の間、ありがとうございました。

……気が向いた頃に、3年弱の間に公式情報でブレの生じた呼称や誤字等を直した修正版をどこかに投稿するかも知れません。
その時はまたよろしくお願いします。

ラブライブ!シリーズ、ダンガンロンパシリーズ、一部画像作成に協力してくれた友人、
そして読んでくださった全ての読者に、精一杯の感謝を。


主な過去作:
梨子「5年目の悲劇」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495992464/

果南「“G”線上のシンデレラ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504616067/

451以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/11(木) 00:09:52 ID:dntFMmto
ついに完結か、お疲れさまでした
歩夢をみんなで論破するシーン熱くてよかった

452以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/11(木) 13:04:39 ID:UoectidE
面白かったよ乙
そうか3年弱もやってたんだ…なんか寂しくなるな

453以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/11(木) 21:33:58 ID:W.L7bE8g
お疲れ様! ダンガンロンパらしさもラブライブらしさも備わった良い作品だった!

454以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/11(木) 21:47:10 ID:rMdwp6fY
未完だけどっておすすめされてたやつを読みに来たらちょうど完結したところだったとは…
引き込まれて2スレ分一気読みしてしまったよ
大作乙です

455以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/16(火) 09:14:43 ID:eWV0VIaY
昨日の夜まとめサイトで読み始めて、面白くて手が止まらなくて徹夜して最後まで読んでしまってそのまま興奮覚めやらずここまで来ちまったよ。
ラ!シリーズもダンロンも好きだけど、要所要所原作へのリスペクトが深いなと感心もしたし、「このキャラはあのキャラポジションかな?」とかうっすら思い浮かべながら読み進め始めたらオリジナルのトリックとかバンバンかまされてて度肝抜かれた。よくあんな緻密に思いつくな…。
地図とかも凝ってて、自分で推理するの楽しかったわ。
なんか徹夜テンションで変な長文になったけど、それくらい楽しませて頂きました感謝!お疲れ様でした。

456以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/29(日) 11:11:42 ID:.xoDjK46
パロディ系のssなのにオリジナリティに溢れてて読み応えがありました。すごく面白かったです。

457以下、名無しが深夜にお送りします:2021/01/24(日) 20:30:13 ID:JIlcadHE
既視感ある展開が多く結局やってることはダンロン1、2、V3の組み合わせ
正直期待外れだったわ

458以下、名無しが深夜にお送りします:2021/06/04(金) 12:26:22 ID:LxTWNAc2
μ’sメンバー殺し合い当時のお話も是非・・・(無茶ぶり?)
穂乃果ちゃんがああなってしまった経緯が知りたい。

459<削除>:<削除>
<削除>

460以下、名無しが深夜にお送りします:2021/06/28(月) 04:51:50 ID:zKOejVak
歩夢の失った記憶があなたちゃん(侑ちゃん)のストーカーで犯罪者みたいな予想はしてたけど、書かれた時期的に出てくる前なのか
しかも似たようでもっと面白い設定出されて驚いた
もうちょい後日談か、逆に人を選ぶだろうけど仮想空間の更生システムとかスクールアイドルのドラマとかみたいなハッピーエンドが見たかったな

461以下、名無しが深夜にお送りします:2021/06/28(月) 11:32:32 ID:rKNSHfxY
このスレhtml化しないの?

462以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/01(火) 04:27:36 ID:J.banIVQ
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/

463以下、名無しが深夜にお送りします:2024/09/15(日) 20:41:33 ID:BfkAGIGk
今更だけど読んだ、面白かった
キャラのポジションとかは歴代作品のオマージュが多かった分、誰の要素がどこで回収されるか、どこの章でどんな風なことが起こるかとか楽しみに読んでたし

ラストの歩夢を全員で説得するシーンは1の苗木と皆の対比って感じで良かったし
穂乃果と千歌、花陽と曜についても2で起こり得たバッドエンドが実現したのに近しい感じで良かったし

各章とも本編でありがちなことをよく出してるのが愛を感じた


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