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美玲「舞網チャンピオンシップ?」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/08/13(火) 20:22:45 ID:JwD4f0MY
遊戯王ARC-V及びアイドルマスターシンデレラガールズのクロスオーバー作品です。
遊戯王ARC-Vの原作改編を含みます。
リンクモンスターは存在せずフィールドもマスタールール3のものを採用していますが、カードプールは最新のものを採用。
1はデレステPなのでモバマスネタわかりません。
2年前にエタったSSのリベンジです。どうかお付き合いください
P「そうさ。これからのライブをより良くできるようにって勧められたんだ」
美玲「おお……!デュエルの大会なんてウチ、初めてだッ!」
P「ただ、参加資格取得のための条件があるんだ」
美玲「条件?」
P「公式戦の勝率が6割を越えている場合、もしくは公式戦を6連勝した場合だね」
美玲「6割……ね、プロデューサー。ウチの勝率って……」
P「公式戦の勝率は……5割だね」
美玲「足りてない……ッ!」
P「母数が少ないから仕方ない。でも美玲の腕は確かさ、6連勝も狙える。時間はまだあるし公式戦の手配を進めるよ」
美玲「……おうッ!」
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:17:37 ID:zLU89bCY
碧葉「朱里……あなたそんな事まで考えてたの」
ボス「へえ……あんた、面白いじゃないか。ボスのあたしに全く物怖じせず、まさか挑んでくるとはね」
ボス「あたしにそのデュエルを受ける義理はないが……いいだろう。完膚なきまでに捻じ伏せてやるよ」
美玲「おおー。計画がうまく進んでるな」
ボス「このデュエルだけは、勝敗に関係なくディスクを用意させてやる。大広間で待っているよ」ザッ
朱里「感謝するよ。じゃあ、また後で向かう」
霧絵「……朱里、凄いね」
朱里「えー、そう!?いやー参ったなー、朱里様の手腕で今回も円満解決だ」
深玄「こういうところがお前の頼もしく、恐ろしい所だ。誇りに持っていいんだぞ」
朱里「さらっと酷い事言う〜」
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:18:59 ID:zLU89bCY
碧葉「負けたら大人しく従うって言っちゃったけど、大丈夫なの?」
朱里「え?ああ、大丈夫大丈夫。その時はちょっと強引な手段で脱出するし……」
朱里「まあ、彼女が勝てば労せず脱獄が成功するだろうし、それに越したことはないけど」
碧葉「はあ……まあ、いいわ。デュエルに備えましょう」
朱里「じゃあよろしくね、美玲ちゃん」
美玲「えッ!――ああ、そうだなッ」
素直「美玲さん、期待しておりますよ」
霧絵「私達のこれからは美玲に懸かってるよ!」
美玲「ちょ、ちょっと……あんまりプレッシャーになるようなコト言うなよなッ」
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:20:03 ID:zLU89bCY
〜大広間〜
キイタ?ココノボスガデュエルスルラシイワヨ
エーマジ?アイテハ?シンイリ?ドウシテ?
深玄「このデュエルの事は既に知れ渡っているようだな」
朱里「絶好の機会だ。盛り上げてこ!」
美玲「なんか緊張してきたぞ……ッ」
霧絵「大丈夫。自身を持って!」
ボス「ほう、相手をしてくれるのはあんたか。あたしに負ける覚悟はできたか?」
美玲「ウチは絶対に負けない。最高のデュエルにしてやるから、覚悟しろッ!」
ボス「威勢がいいねえ。ほら、これでこの子のディスクを持ってきてやんな」シュッ
看守E「え!これは『灰流うらら』!超レアカード……今すぐに持ってきます!」ダッ
285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:20:42 ID:zLU89bCY
美玲「やっとディスクが戻って来た……久し振りだな、この感じ」
美玲「いくぞッ、アクションフィールドオン!」
フィールドマホウ、ホシアカリノロード
ボス「む……なんだこれは?」
ナニコレ!? キレイナホシゾラー
霧絵「え、これってアクションフィールド……どうして!?」ヒソヒソ
素直「恐らく……レオ・コーポレーションの技術で、投影機をディスクに埋め込んでいると思われますわ」ヒソヒソ
朱里「なんとまあ。赤馬零児はそんなことまでできるんだ」ヒソヒソ
美玲「この前は教えない方がいいって言ったけど……それじゃ、フェアじゃないよな」
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:21:34 ID:zLU89bCY
美玲「これはアクションフィールド。デュエル開始と同時にアクションカードがばらまかれる」
美玲「そして、お互いにそれを拾って使用することが出来る。同時には1枚しか持てないッ!」
ボス「へえ……娑婆のデュエルは今こんなことになってるのかい」
ヤッチャエーボス! ソンナヘンナヤツタオシテクダサーイ!
美玲「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が、モンスター共に地を蹴り宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!」
ボス「……?」
美玲「……これはアクションデュエルの口上だ、気にするなよッ……アクショーン――で開始だからなッ!」
ボス「あ、ああ。……変なとこもあんのね」
美玲「見よ、これぞデュエルの最強進化系!アクショーン――」
「「デュエル!」」
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:22:08 ID:zLU89bCY
ボス「あたしの先攻。『ヴァイロン・ペンタクロ』を召喚!」
《ヴァイロン・ペンタクロ》
ユニオンモンスター
星4/光属性/機械族/攻 500/守 400
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの「ヴァイロン」モンスター1体を対象とし、
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを攻撃表示で特殊召喚する。
(2):装備モンスターが戦闘でモンスターを破壊した時、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
ボス「さらに魔法カード『機械複製術』を発動。攻撃力500以下の機械族モンスター――ペンタクロを選択し、同名モンスター2体をデッキから特殊召喚するよ!」
《機械複製術》
通常魔法
(1):自分フィールドの攻撃力500以下の機械族モンスター1体を対象として発動できる。
デッキからその表側表示モンスターの同名モンスターを2体まで特殊召喚する。
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:22:46 ID:zLU89bCY
美玲「レベル4のモンスターが3体……?」
ボス「さらに永続魔法『ヴァイロン・エレメント』を発動し、装備魔法『静寂のロッド-ケースト』をペンタクロに装備!」
《ヴァイロン・エレメント》
永続魔法
(1):自分フィールドの表側表示の「ヴァイロン」装備魔法カードが破壊された時にこの効果を発動できる。
破壊された数まで、デッキから「ヴァイロン」チューナーを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターをS素材とする場合、「ヴァイロン」モンスターのS召喚にしか使用できない。
《静寂のロッド-ケースト》
装備魔法
(1):装備モンスターの守備力は500アップする。
(2):このカードが装備されている限り、装備モンスターを対象とする魔法カードの効果を無効にし破壊する。
ボス「ペンタクロの守備力は、500アップ。そして装備魔法、『ヴァイロン・セグメント』もペンタクロに装備!」
《ヴァイロン・セグメント》
装備魔法
「ヴァイロン」モンスターにのみ装備可能。
(1):装備モンスターは相手のモンスター及び罠カードの効果の対象にならない。
(2):フィールドの表側表示のこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ヴァイロン・セグメント」以外の「ヴァイロン」魔法カード1枚を手札に加える。
ボス「この瞬間、ケーストの効果。このカードがある限り、装備モンスターを対象にした魔法カードの効果を無効にし破壊だ」
美玲「えッ、自分で自分のカードを破壊……?」
289
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:23:39 ID:zLU89bCY
ボス「さらに『ヴァイロン・セグメント』の効果発動。デッキから『ヴァイロン・コンポーネント』を手札に加える」
《ヴァイロン・コンポーネント》
装備魔法
「ヴァイロン」モンスターにのみ装備可能。
(1):装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(2):フィールドの表側表示のこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ヴァイロン・セグメント」以外の「ヴァイロン」魔法カード1枚を手札に加える。
ボス「ヴァイロンの装備魔法は共通して表側表示の自身が墓地へ送られることで、同名以外のヴァイロン装備魔法をデッキから手札に加えられるのさ」
ボス「それだけじゃない、エレメントの効果も発動!ヴァイロン装備魔法が破壊されるたびに、ヴァイロンのチューナーをデッキから特殊召喚できる!」
美玲「なッ!?」
ボス「あたしはデッキの『ヴァイロン・プリズム』を特殊召喚!」
《ヴァイロン・プリズム》
チューナー・効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1500/守1500
(1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、500LPを払い、
自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
(2):このカードが装備カード扱いとして装備されている場合、
装備モンスターが戦闘を行うダメージステップの間、
そのモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。
290
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:24:10 ID:zLU89bCY
霧絵「ケーストを装備したペンタクロに装備魔法を装備して自壊させ、新たに装備魔法をサーチすると同時にチューナーを展開……」
朱里「装備魔法がデッキにある限り何度も効果を使うことが出来る……なかなかやるじゃん」
ボス「そしてコンポーネントを装備し、ケーストの効果で破壊、エレメントの効果を発動。今度は『ヴァイロン・フィラメント』を手札に加え、『ヴァイロン・テトラ』を特殊召喚だよ!」
《ヴァイロン・フィラメント》
装備魔法
「ヴァイロン」モンスターにのみ装備可能。
(1):装備モンスターが攻撃する場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):フィールドの表側表示のこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ヴァイロン・セグメント」以外の「ヴァイロン」魔法カード1枚を手札に加える。
《ヴァイロン・テトラ》
チューナー・効果モンスター
星2/光属性/機械族/攻 900/守 900
(1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、500LPを払い、
自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
(2):このカードを装備したモンスターが破壊される場合、
代わりにこのカードを破壊する事ができる。
素直「モンスターゾーンが埋まりましたわね。そろそろ、シンクロ召喚の時間でしょう」
291
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:25:03 ID:zLU89bCY
ボス「わかってるじゃないか……あたしはレベル4のペンタクロに、レベル4のプリズムとレベル2のテトラをダブルチューニング!」
美玲「ダブルチューニング……ッ!?」
碧葉「これは、見た事も無いシンクロ方法!」
ボス「審判を司る機械仕掛けの黄金卿、今天より降臨せよ。そして世界よ、あたしを中心に回れ!シンクロ召喚!レベル10、『ヴァイロン・オメガ』!」
《ヴァイロン・オメガ》
シンクロ・効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻3200/守1900
チューナー2体+チューナー以外の「ヴァイロン」モンスター1体
(1):このカードがS召喚に成功した時に発動する。
フィールドの表側表示の通常召喚されたモンスターを全て破壊する。
(2):1ターンに1度、自分の墓地の「ヴァイロン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(3):効果モンスターの効果が発動した時、
このカードの装備カード1枚を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
ボス「この瞬間、墓地のプリズムとテトラの効果発動。500ライフを払い、オメガに装備カード扱いで装備される!」LP4000→3500→3000
ボス「プリズムはバトル中オメガの攻撃力を1000アップさせ、テトラはオメガの破壊の身代わりになることができる」
ボス「それだけじゃないよ!オメガは1ターンに1度、装備カードを墓地へ送ってモンスター効果の発動を無効にし破壊できるのさ」
美玲「くっ……厄介なモンスターめ!」
292
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:25:33 ID:zLU89bCY
ボス「そしてフィラメントを装備して破壊。『ヴァイロン・マテリアル』を手札に加え、『ヴァイロン・キューブ』を特殊召喚!」
《ヴァイロン・マテリアル》
装備魔法
「ヴァイロン」モンスターにのみ装備可能。
(1):装備モンスターの攻撃力は600アップする。
(2):フィールドの表側表示のこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ヴァイロン・セグメント」以外の「ヴァイロン」魔法カード1枚を手札に加える。
《ヴァイロン・キューブ》
チューナー・効果モンスター
星3/光属性/機械族/攻 800/守 800
(1):このカードが光属性SモンスターのS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから装備魔法カード1枚を手札に加える。
ボス「まだまだいくよ。レベル4のペンタクロにレベル3のキューブをチューニング!」
ボス「防御を司る天の使者よ、有象無象を力で統治せよ――シンクロ召喚!レベル7、『ヴァイロン・デルタ』!」
《ヴァイロン・デルタ》
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/天使族/攻1700/守2800
チューナー+チューナー以外の光属性モンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する場合、
自分エンドフェイズに発動できる。
デッキから装備魔法カード1枚を手札に加える。
ボス「この瞬間、光属性のシンクロ素材になったキューブの効果。デッキから装備魔法を手札に加える」
ボス「マテリアルをペンタクロに装備して破壊。またコンポーネントを手札に加え、プリズムを特殊召喚!」
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:26:51 ID:zLU89bCY
ボス「コンポーネントを装備して破壊。『ヴァイロン・マター』を手札に加え、『ヴァイロン・スフィア』を特殊召喚!」
《ヴァイロン・マター》
通常魔法
(1):自分の墓地の装備魔法カード3枚を対象として発動できる。
選択したカードをデッキに加えてシャッフルし、
以下の効果から1つを選択して適用する。
●自分はデッキから1枚ドローする。
●相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
《ヴァイロン・スフィア》
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻 400/守 400
(1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、
500LPを払い、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
(2):装備カード扱いのこのカードを墓地へ送り、
このカードを装備していたモンスターが装備可能な自分の墓地の装備魔法カード1枚を対象として発動できる。
このカードを装備していたモンスターに対象のカードを装備する。
ボス「レベル4の『ペンタクロ』にレベル4の『プリズム』をチューニング!」
ボス「信条を司る天よりの使者よ、悪しき魔の者断罪せよ――シンクロ召喚!レベル8、『ヴァイロン・エプシロン』!」
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:27:29 ID:zLU89bCY
《ヴァイロン・エプシロン》
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守1200
光属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードの装備カードは効果の対象にならない。
(2):1ターンに1度、このカードの装備カード1枚を墓地へ送り、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
ボス「さらにレベル8のエプシロンに、レベル1のスフィアをチューニング!」
ボス「外交を司る天よりの使者よ、軍勢を纏め上げる黄金卿となれ――シンクロ召喚!レベル9、『ヴァイロン・アルファ』!」
《ヴァイロン・アルファ》
シンクロ・効果モンスター
星9/光属性/機械族/攻2200/守1100
「ヴァイロン」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時、
自分の墓地の装備魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードをこのカードに装備する。
(2):装備カードを装備したこのカードは、
装備カード以外の魔法・罠カードの効果では破壊されない。
美玲「連続シンクロ召喚ッ!」
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:28:17 ID:zLU89bCY
ボス「前の2体と同様に、スフィアの効果発動。500ライフを払い、アルファに装備するよ」LP3000→2500
ボス「そして装備カードになっているスフィアを墓地へ送ることで、墓地の装備魔法と交換できる。マテリアルを装備し、攻撃力を600アップだ」
ボス「さっきサーチしたマターを発動。墓地のケースト・コンポーネント・フィラメントをデッキに戻し、1枚ドローする」
ボス「オメガのさらなる効果発動!墓地のヴァイロンモンスター――スフィアを自身に装備。再びスフィアを墓地へ送って効果を使い、セグメントを装備!」
ボス「これでオメガはモンスターとトラップの効果の対象にはならない。そしてアルファは装備カードを装備していると魔法・罠カードの効果では破壊されないのさ」
ボス「カードを1枚セットして、ターンエンドだよ」
ボス「だがこのエンドフェイズにデルタの効果発動。デッキから装備魔法1枚を手札に加える……さあ、あんたのターンだよ」
深玄「相手の場には、シンクロモンスターが3体。モンスター効果を1度無効にされ、耐性も持っている……この盤面は手強いぞ」
美玲「ああ、わかってるッ。ウチのターン!突破はできるけど、アクションカードを拾いに行かなくちゃッ」ダッ
ボス「そうか……アクションカードとやらがあるんだったね。あたしも拾うとするか」
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:29:46 ID:zLU89bCY
美玲「よし。ウチは突撃ライノスを召喚。さらにレベル3モンスターがいることでチューナーモンスター、サイコウィールダーも特殊召喚だッ!」
ボス「これでシンクロ召喚か。さあ来な!」
美玲「いや。その前に装備魔法、ビッグバン・シュートをヴァイロン・アルファに装備する!」
美玲「そしてレベル3のライノスにレベル3のウィールダーをチューニング!振り翳せ、そして自分を取り戻せッ!シンクロ召喚!レベル6、獣神ヴァルカンッ!」
美玲「ヴァルカンの効果発動、お互いのフィールドの表側表示カードを1枚ずつ手札に戻すッ!ビッグバン・シュートとオメガを選択!」
美玲「そして同時に、サイコウィールダーの効果も発動!素材になったシンクロモンスター以下の攻撃力のモンスター――デルタを破壊する!」
ボス「使わざるを得ないね。オメガの効果を発動!サイコウィールダーの効果は無効だよ!」
美玲「でも、ヴァルカンの効果は通る。オメガはエクストラデッキに戻り、ビッグバン・シュートが場を離れた事でアルファは除外するッ!」
朱里「一見硬い耐性に見えても穴だらけ。うまくすり抜けて2体も除去できたのは上手いよね」
ボス「フン。だがここでそれぞれに装備されていたマテリアルとセグメントの効果。マターとコンポーネントを手札に加える」
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:31:47 ID:zLU89bCY
ボス「エレメントの効果も発動!同時に2枚が破壊されたことで、スフィアと『ヴァイロン・ステラ』を特殊召喚する!」
《ヴァイロン・ステラ》
チューナー・効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻1400/守 200
(1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、
500LPを払い、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
(2):このカードが装備カード扱いとして装備されている場合、
装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動する。
その相手モンスターを破壊する。
美玲「さらに速攻魔法『緊急テレポート』!レベル3以下のサイキック族――『幽鬼うさぎ』をデッキから特殊召喚!」
《緊急テレポート》
速攻魔法
(1):手札・デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズに除外される。
《幽鬼うさぎ》
チューナー・効果モンスター
星3/光属性/サイキック族/攻 0/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのモンスターの効果が発動した時、
またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、
手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドのそのカードを破壊する。
298
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:33:55 ID:zLU89bCY
美玲「レベル6のヴァルカンに、レベル3の幽鬼うさぎをチューニング!」
美玲「蘇れ、そして集いし力で噛み砕け――シンクロ召喚!レベル9、『飢鰐竜アーケティス』!」
《飢鰐竜アーケティス》
シンクロ・効果モンスター
星9/水属性/魚族/攻1000/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
そのS素材としたモンスターの内、チューナー以外のモンスターの数だけ、
自分はデッキからドローする。
(2):このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×500アップする。
(3):手札を2枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
美玲「アーケティスの効果発動ッ!このカードのシンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの数、つまり1枚ドローする!」
美玲「そして、アクションカードもゲットだ。アーケティスの攻撃力は、手札1枚につき500アップする!」パシッ
素直「美玲さんの手札は5枚。よってその攻撃力は3500!デルタを上回っていますわね」
美玲「いくぞッ、バトルだ!アーケティスでデルタに攻撃!」
ボス「フン、こういう時にアクションカードを使うんだろう?」パシッ
ボス「アクションマジック、回避を発動!その攻撃を無効にする」
美玲「へー……やるジャン。カードを1枚伏せてターンエンド!」
299
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:36:00 ID:zLU89bCY
玄「手札が1枚減った事で、攻撃力は3000にダウンか」
ボス「あたしのターン。ヴァイロン・マターを発動!墓地のコンポーネント・マテリアル・セグメントを戻して、アーケティスを破壊する!」
美玲「くッ……効果処理時にドローか破壊かを選ぶ効果だから、処理を挟めない」
ボス「装備魔法、『継承の印』を発動。墓地に同名モンスター3体が存在する、ペンタクロを特殊召喚する!」
《継承の印》
装備魔法
(1):自分の墓地に同名モンスターが3体以上存在する場合、
その内の1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された時にそのモンスターは除外される。
素直「これでまた、チューナーとチューナー以外のモンスターが揃いましたわ!」
ボス「あたしはレベル4のペンタクロに、レベル3のステラをチューニング!」
ボス「塔を司る天よりの使者よ、世界の去就を監視せよ――シンクロ召喚!レベル7、『ヴァイロン・シグマ』!」
《ヴァイロン・シグマ》
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/天使族/攻1800/守1000
光属性チューナー+チューナー以外の光属性モンスター1体以上
(1):自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合、
このカードの攻撃宣言時に発動できる。
デッキから装備魔法カード1枚をこのカードに装備する。
300
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:36:35 ID:zLU89bCY
ボス「さらに『ヴァイロン・チャージャー』を召喚し、装備魔法『団結の力』を装備する!」
《ヴァイロン・チャージャー》
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1000/守1000
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの光属性モンスターの攻撃力は、
このカードの装備カードの数×300アップする。
《団結の力》
装備魔法
(1):装備モンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールドの表側表示モンスターの数×800アップする。
朱里「団結の力はモンスター1体につき800アップするカード。これでチャージャーの攻撃力は3400!」
ボス「さらにチャージャーの効果もあるよ!あたしの光属性モンスターは、自身が装備したカードの数×300アップする!」
ボス「もう1度、レベル7のデルタにレベル1のスフィアをチューニング。シンクロ召喚、エプシロン!そしてスフィアをチャージャーに装備だ!」LP2500→2000
霧絵「これでチャージャーは3200、エプシロンが3400、シグマが2400……!」
美玲「やば……!」ダッ
301
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:37:18 ID:zLU89bCY
ボス「そしてバトル!シグマで攻撃し、効果を発動!デッキから装備魔法、『閃光の双剣-トライス』を装備だ!」
《閃光の双剣-トライス》
装備魔法
手札を1枚墓地に送って発動できる。
(1):装備モンスターの攻撃力は500ダウンする。
(2):装備モンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
深玄「あれは、攻撃力がダウンする代わりに2回攻撃するカードか!」
美玲「ぐっ……」LP4000→2100
朱里「2回攻撃できるってことは、ライフを削られるだけじゃない……もう1度効果が使える!」
ボス「そうさ。2回目の攻撃宣言し、シグマの効果!デッキから『魔導師の力』を装備!」
《魔導師の力》
装備魔法
(1):装備モンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールドの魔法・罠カードの数×500アップする。
深玄「そしてあれは、魔法・罠カード1枚につきステータスを500アップするカード!」
ボス「今私の魔法・罠カードは、エレメント・スフィア・団結の力・トライス・魔導師の力の5枚。よって攻撃力が2500アップ!」
碧葉「この攻撃を受けたら美玲は!」
美玲「あった、アクションカード……!トラップカード、リビングデッドの呼び声!蘇れ、ヴァルカン!」
302
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 22:55:42 ID:zLU89bCY
美玲「さらにアクションマジック、『スターライト・ヴェール』!手札を捨てて、このターンの戦闘ダメージを半分にし、シンクロモンスターの破壊を無効にする!」
《スターライト・ヴェール》(SSオリジナル)
A魔法
(1):自分フィールドにSモンスターが存在する場合、手札1枚を捨てて発動できる。
このターンは自分フィールドのモンスターは戦闘・効果で破壊されず、
自分が受ける全てのダメージは0になる。
美玲「これじゃ足りない。アクションマジック、スポット・スター!ヴァルカンの攻撃力をこのターン300アップするッ!」LP2100→1050
ボス「アクションカードの重ね掛けか。なかなかやるじゃない。だがチャージャーとエプシロンの攻撃を受けな!」
美玲「ヴァルカンは破壊されないッ……!」LP1050→600→50
素直「ライフポイントが、僅か50に……!?」
ボス「ターンエンド。さあ、あんたのターンさね」
美玲「ウチは……負けないッ!ウチの――ターンッ!!!!」シャキーン
霧絵「……!」
303
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 23:17:24 ID:zLU89bCY
玲「チューナーモンスター、『マジカル・ハウンド』の効果発動。ヴァイロン・エレメントをお前の手札に戻し、このカードを特殊召喚する!」
《マジカル・ハウンド》
チューナー・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 500/守 800
このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、
相手フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻し、このカードを特殊召喚する。
ボス「あたしのカードを……?」
美玲「さらに『トランファミリア』を召喚だッ!」
《トランスファミリア》
効果モンスター
星1/闇属性/サイキック族/攻 0/守 0
(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターの位置を、
他の自分のメインモンスターゾーンに移動する。
美玲「レベル1のトランスファミリアに、レベル1のマジカル・ハウンドをチューニング!」
美玲「燃え上がれ、そして星を繋ぐ力となれッ!シンクロ召喚!レベル2、シンクロチューナー!『焔紫竜ピュラリス』!」
304
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 23:20:17 ID:zLU89bCY
《焔紫竜ピュラリス》
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星2/炎属性/爬虫類族/攻 800/守1400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
相手フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力は500ダウンする。
ボス「シンクロ……チューナーだとぉ!?」
霧絵「ということは……まさか!?」
美玲「いくぞッ!ウチはレベル6のヴァルカンにレベル2のピュラリスをチューニングし、同じ属性のモンスター2体を素材とする!」
美玲「舞い降りろ、そして天をも焦がし燃え盛れッ――シンクロ召喚!来い、裁きの翼!レベル8!『熾天龍 ジャッジメント』!」
《熾天龍 ジャッジメント》
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードをS召喚する場合、S素材モンスターは全て同じ属性のモンスターでなければならない。
(1):自分の墓地にチューナーが4種類以上存在し、このカードがS召喚されている場合、
1ターンに1度、LPを半分払って発動できる。
このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分エンドフェイズに発動する。
自分のデッキの上からカードを4枚除外する。
素直「シンクロモンスター2体での、シンクロ召喚……素晴らしいですわ!」
ボス「これは……見た事ないシンクロモンスター!」
305
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 23:22:03 ID:zLU89bCY
美玲「この瞬間、ピュラリスの効果で相手モンスター全ての攻撃力は500下がる。が、関係ないねッ!ジャッジメントの効果発動!」LP50→25
美玲「墓地のチューナーが4種類以上の場合、ライフを半分払うことでこのカード以外のカードを全て破壊するッ!」
朱里「美玲ちゃんの墓地のチューナーはウィールダー・幽鬼うさぎ・ハウンド・ピュラリス。条件は満たしてる!」
ボス「私のモンスターが……全滅……!!」
美玲「バトルフェイズ……ジャッジメントでダイレクトアタック!」
ボス「――!あそこにアクションカードが2枚!」ダッ
美玲「……アクションカード、ウチが先に頂く!」パシッ
ボス「ならば、これに賭けるとするかね!」パシッ
ボス「よし。アクションマジック、アクション・リユース!あんたの墓地のアクションマジック、神秘を発動!1度だけダメージを半分にする!」
306
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 23:22:58 ID:zLU89bCY
美玲「アクションマジック、『シャイニー・ハーフアップ』!ジャッジメントの攻撃力は、その半分の数値分変化する――つまり1500アップする!」
《シャイニー・ハーフアップ》(SSオリジナル)
A魔法
(1):モンスター同士が戦闘を行うダメージ計算時、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの元々の攻撃力の半分の数値分、対象モンスターの攻撃力を上げる、または下げる。
この戦闘のダメージステップ終了後、ターン終了時までお互いが受ける全てのダメージは0になる。
ボス「……つまり、手に入れたカードが逆ならばこのターンの決着は決まっていなかったってわけかい!」
ボス「――フフ……ハハハハ!アッハッハッハ!最高だよ……あんた、名前は?」
美玲「!――ウチの名前は、早坂美玲だッ!覚えておけよオマエら!」
美玲「終わりだ!ジャッジメントで、ダイレクトアタック!ジャッジメント・オブ・レイ!」
ボス「早坂美玲……うおおおお!!!!」LP2000→0
307
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 23:23:34 ID:zLU89bCY
ウオオオオオ!!!ボスガマケタアアアア!!!!
ウソデショ!?アノサイキョウムハイノボスガ!?
霧絵「やったね、美玲ー!」
美玲「ああッ!ウチの勝利だ!」パンッ
碧葉「とてもいいデュエルだったわね。シンクロモンスターのみのシンクロ召喚、最高に痺れたわ」
ボスー!ダイジョウブデスカ!?
ボス「ハハ……最高に清々しい気分だよ、早坂美玲!」
美玲「囚人のボス……」
ボス「そこのあんた、約束は守るよ。何を求めているんだい?」
308
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 23:24:09 ID:zLU89bCY
朱里「サンキュー。我々4人分のデュエルディスク、あともう1つ持ってたデュエルディスクも没収されたからそれを返してほしいね」
霧絵「この次元に来た時のディスクか……忘れてた」ボソッ
ボス「そんなことかい。ほら看守、これで用意してやんな」ピッ
看守F「こっ、これはグングニール、ブリューナク、トリシューラ!?はいただいまー!!」ガチャガチャ
深玄「さすがはボスの権限だ。いとも簡単に取り戻すことが出来た」
素直「これも美玲さんが勝利してくれたおかげですわ」
美玲「え、えへへ、それほどでもないケドッ」
朱里「そしてこれだけじゃない。脱獄の話は聞いたよね?」
ボス「ああ……そうだね。いいだろう、あたしの牢屋についてきな」
309
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 23:25:29 ID:zLU89bCY
〜ボスの牢屋〜
美玲「……これが牢屋?こんな広々としてるし、フカフカのソファもあるぞッ!?」
ボス「これがボスのあたしの待遇さ。脱獄さえ考えてなければ、勝利した美玲、あんたがボスになっちゃえばいいんだけどね」
ボス「……さて置き。部下達には人払いをさせているから誰にも聞かれない。これも見な」
深玄「!!これは……床の下に、扉が!?」
ボス「これが秘密の通路さ。ここの囚人どもは勿論、看守どももこの存在を知らないようだ」
ボス「昔ここにいたやつが作った抜け道らしくてね。その存在は隠されていたが、これを使えば外に出られるはずだ」
ボス「ま、中は虫だらけだったり道がかなり狭かったりするけどね。そこは我慢してくれるね」
碧葉「収容所暮らしのせいで、不本意だけど汚れるのには慣れたわ……」
310
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 23:26:02 ID:zLU89bCY
素直「しかし、こんな抜け道を知っていながら、どうして貴女はずっとここで暮らしているんですの?」
ボス「脱獄に失敗したら、強制労働施設に送られるのさ。そんなリスク犯してまで出るより、囚人ども相手にふんぞり返ってた方がいい生活ができるからね」
美玲「強制労働施設ッ!?そんな場所が……」
ボス「ま、あたしは行ったことないから噂でしか知らないけどね。最低限の食事だけ与えられ、死ぬまで使いつぶされるそうだ」
深玄「脱獄に失敗した者が戻ってこないという話の種は、そういうわけであったか……」
朱里「収容所暮らしも、強制労働も。私はどちらもごめんだね……お世話になったね、ボス様」
碧葉「さあ……行くわよ!みんな!」
美玲「応ッ!」
霧絵「がってんだ!」
311
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/04(火) 03:51:48 ID:FW.ZpvJM
〜抜け道〜
美玲「うええ、暗くて何も見えないし、なんか体にくっついてる……」
霧絵「ここまで来たら我慢して。絶対にここから脱出するんでしょ」
美玲「そうだけど……ほんとにこの道で外出られるのかッ?」
霧絵「わからないけど、もう信じるしかないよ。さあ早く進んで!」
美玲「くそ〜ッ!!絶対帰ってシャワー浴びたいッ!」
美玲「……ん!光が見えた!これ出口だろ!出口だよなッ!?」
霧絵「本当?やったね!」
美玲「出口だ!いくぞ!」
312
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/04(火) 03:53:44 ID:FW.ZpvJM
〜収容所・外〜
美玲「!ここは外だ!」
朱里「追い付いたね。美玲ちゃん、霧絵たそ」
霧絵「そのたそっていうのはやめてよね……しかし、やっと外に出られたんだ」
碧葉「うー、慣れたとはいえやっぱりきつかったわ」
素直「我慢した甲斐あって、ようやく娑婆ですわね」
深玄「さて、首領、朱里。外に出たはいいが、その後はどうする?」ヒソヒソ
碧葉「我々の目的は榊遊矢よ。美玲は榊遊矢の仲間だし、彼女の気持ちに従うことになっているわ」ヒソヒソ
313
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/04(火) 03:54:16 ID:FW.ZpvJM
玲「ウチだけが脱獄しても意味がない。セレナを、そしてもう1つの収容所からみんなを助け出さないと!」
朱里「よし、ならまず同じ女子収容所のセレナだね。私の見立てでは彼女はここの最上階にいる。ここの壁を登ろう」
美玲「えッ、これを……?」
朱里「私のディスクには色々仕込んであってね。ほら、この鉤縄で登れる」ヒュッ
霧絵「出た、朱里の謎アイテム」
朱里「脱獄がいつ発覚するかわからない。纏まって行動した方がいいから、皆も早く!」ダッ
碧葉「ええ。行くわよ皆!」
美玲「うー、アクションデュエルだったらモンスターに乗って移動できるのに〜」
314
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:22:32 ID:PG0TXgXM
朱里「オッケー深玄。このドアを破って」
深玄「ふふ、ようやく活躍の時だ。任せろ……っ!」ドゴォ
美玲「セレナ!無事か!?」
セレナ「美玲!?それにお前達……!」
デニス「あ、美玲ちゃん。無事だったんだね!でもその子たちは一体……」
美玲「オマエは確か……デニス!オマエもセレナを助けに来てたんだなッ」
デニス「……いや、説明は後で!実は僕たち脱獄したんだ。早く遊矢達と合流しよう!」
美玲「なに!ユーヤも脱獄を!?わかった!」
朱里「榊遊矢達も助けるつもりだったけど、手間が省けたね」ヒソヒソ
素直「でも壁を登るのはかなりの手間でしたわ……」ヒソヒソ
315
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:23:15 ID:PG0TXgXM
〜下水道〜
デニス「こっちだよ!」
美玲「あれは……シュン!?」
黒咲「エクシーズモンスターはレベルを持たない。よって捕縛されない」
捕縛隊A「なんだと!レベルを持たないとは、レベル0という意味ではないのか!?」
黒咲「全ての敵を引き裂け!ブレイブクロー・レヴォリューション!」
捕縛体ABC「ぐあああああ!!!」LP4000→0
デニス「ヒューッ。流石だね、彼のデュエルは」
美玲「あ。後ろにはユーヤと、プロデューサーと、皆!……あと知らないヤツら」
316
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:25:03 ID:PG0TXgXM
P「美玲!無事だったんだね!よかった……!」
美玲「プロデューサー!寂しかったぞッ!」
霧絵「やっぱり寂しかったんじゃん」
遊矢「美玲、セレナ。お前達も無事でよかったよ……」
美玲「ユーヤ……ああッ。ウチひとりじゃどうしようも無かったけど、みんなに助けてもらったんだッ」
朱里「どーもー、我々がその『みんな』だよ」
遊矢「ああ、ありがとう。俺達にも、脱獄を手助けしてくれた人達がいるんだ」
P「護送車で一緒になって意気投合した、クロウ・ホーガンとシンジ・ウェーバー」
P「さらにその仲間、デイモン」
P「そして遊矢のエンタメデュエルに感化された、元収容所のボス。徳松長次郎」
美玲「なんだか人が沢山出てきて、わけわかんなくなってきたぞッ……」
権現坂「美玲。俺も同じような気持ちだ」
美玲「あ、ノボル!オマエも一緒だったのか……レイジや他のヤツは?」
権現坂「わからん。だが収容所にいなかったことは確実だ」
317
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:27:26 ID:PG0TXgXM
遊矢「零児、零羅、月影……何をしているんだ?」
沢渡「今頃、仲間を募るとかしてるんじゃねーの?」
遊矢「あ、そうだ。美玲、セレナ。少しだけど柚子の情報が得られたんだ」
セレナ「何!?それは本当か!」
権現坂「ああ。どうやらビラ配りや呼びかけなどを行い、次元間戦争の危険を訴えているらしい」
P「遊矢にそっくりな、ユーゴも一緒にいる事がわかっている。彼らとその仲間に間違われ、我々捕まってしまったようだ」
美玲「そうなのか。ユズ……絶対助けるぞッ!」
クロウ「脱獄にしては随分大所帯になっちまったが、俺らの計画通りに進めるしかねえな」
朱里「そっちも脱獄計画があるの?」
デイモン「ああ。俺達の仲間のトニーが下水道の先で待っている。あいつらの手引きで、さっさとここからずらかるのさ」
碧葉「外に仲間を用意しているとは、なかなか手際がいいじゃない」
シンジ「ああ。あとはこの水を泳いで超えるだけだ!」
徳松「10年振りの娑婆か……変わっちまってるだろうな」
遊矢「待ってろよ、柚子!今行くからな!」バシャァ
カッ!カッ!ピカッ!
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:27:58 ID:PG0TXgXM
遊矢「ぐっ!?」
トニー「シンジ……デイモン……すまねえ……!」
デイモン「トニー!?まさか――」
素直「これは……罠ですの!?」
「おや。今日は収容所内でデュエル大会が開かれると聞いていましたが……水泳大会の間違いでしたか?」
クロウ「!アイツは……」
「申し遅れました……私はこのシティの治安を預かる責任者」
ロジェ「治安維持局長官の、ジャン・ミシェル・ロジェと申します。ようやくお会いできましたね――皆さん?」
シンジ「クソッ……また収容所に逆戻りかよ!」
319
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:31:06 ID:PG0TXgXM
零児「それはどうかな?」
美玲「!?あ……レイジ、レイラ、ツキカゲ!」
ロジェ「……どちら様ですか?」
零児「あなたに教える義理はない。だが……今の我々は、行政評議会の使いであると言っておこう」
ロジェ「評議会だと?」
遊矢「評議会ってなんだ?」
シンジ「ああ……シティの最高意思決定機関さ」
『そういうことです。ロジェ長官』
ロジェ「ホワイト・タキ議長……!」
P「あれは……ホログラムか?」
グール『彼らとのやり取りを経て、そこの囚人達の身柄は我々評議会が一旦預かるものとする』
アスール『そして、彼らにはフレンドシップカップに出場してもらうものとします』
グレイ『例外はない。これは評議会の総意です』
ボルドー『そういうことです。ですな、議長』
320
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:31:48 ID:PG0TXgXM
ホワイト『はい。ご理解いただけるかな?』
美玲「なんだなんだ、また人が沢山……!」
ロジェ「お待ちください。彼らはシティで騒乱を引き起こさんとする不穏分子」
ロジェ「それに、囚人の身柄は我々セキュリティの管轄。手出しはしないでいただきたい」
ホワイト『治安維持局は、評議会の下部組織に過ぎません。お忘れなきよう』
ロジェ「……しかし、なぜ彼らを大会に出場させると言うのですか?」
ホワイト『シティではデュエルは全て。民衆は勝者を信じ、敗者を信じない』
ホワイト『赤馬零児らは、この次元に侵略者が現れると言っていました。私らはそれを信じられるものかを確かめたいのですよ』
ホワイト『あなたにとっても悪い話ではないはずです。もし彼らを断罪したいのならば、あなたは選りすぐりのより優れた選手を出場させればいい』
ホワイト『そうすれば、実力主義のこのシティはあなたの尖兵を信じ、あなたを支持することでしょう』
ロジェ「……なるほど、そうですね。では、そのように致しましょう。異論はありません」
321
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:32:43 ID:PG0TXgXM
ホワイト『はい。脱獄囚の皆さん、こんばんは。改めまして、我々は行政評議会です』
ホワイト『あなたがたには我々の管理する宿舎で生活してもらい、そしてフレンドシップカップに出場してもらいます』
美玲「フレンドシップカップってなんだ?」
クロウ「年に一度、シティで最大の規模のライディング・デュエルの大会だ」
遊矢「ライディング・デュエル……!前に言っていたやつか」
デイモン「またトップスどもの見世物にされるのはごめんだぜ……!」
シンジ「待てデイモン。ここで従わなければ、あのロジェとかいうおっさんに収容所に戻される」
シンジ「脱獄囚が今までと同じ扱いのはずがない。それに、出場すればガキ共に元気な姿を見せてやれる」
デイモン「シンジ……」
322
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:33:20 ID:PG0TXgXM
ホワイト『そう。このフレンドシップカップ、エンジョイ長次郎がきっかけで出来上がったものなのです』
徳松「え。俺かい?」
ホワイト『ええ。あんたが捕まってから、コモンズの若者が暴動を起こし始めた。それを取り締まるために組織されたのが、デュエルチェイサーズ』
ホワイト『だが取り締まりをきつくすればするほど混乱は大きくなるばかり』
ホワイト『そこで考え出されたのが、コモンズとトップスとの融和を目的としたデュエル大会、フレンドシップカップ』
ホワイト『その優勝者は、トップス・コモンズ双方のキングとして栄誉を称えられる。今のジャック・アトラスのように』
クロウ「何が双方のキングだ……ふざけやがって」
ホワイト『そして大会を勝ち抜いたものにはキングへの挑戦権があたえられ、勝利すれば新たなキングとなるのです』
ホワイト『……では職員の方々、皆さんを宿舎まで案内しなさい』
職員A「はい。では皆さん、この車にお乗りください」
323
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:34:08 ID:PG0TXgXM
〜車内〜
零児「ようやく、ランサーズが全員集合したな」
遊矢「零児。どうして俺達が出てくる場所がわかったんだ?」
零児「簡単な事だ。月影を使わせて、君達の収容所生活は監視させてもらっていた」
月影「……」
黒咲「フン。それでキサマは安全な場所で高みの見物をしていたわけか」
美玲「レージ。どうして評議会ってヤツらと知り合ってたんだ?」
零児「そうだな、私達がこの次元に移動してからの話をするとしよう」
324
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:34:39 ID:PG0TXgXM
碧葉「……ここまで色々あったわね」
朱里「脱獄してからは、なんだかトントン拍子で事が進んじゃったね〜」
霧絵「このフレンドシップカップって大会も、流れで参加することになってしまったね」
深玄「さて、これからどうしたものか。我々の目的は、榊遊矢に会えば達成されたわけではない」
碧葉「わかってるわ。今の目的は、榊遊矢と瓜二つの男を探す事よね」
素直「我々の住む次元の他に融合・シンクロ・エクシーズがあり4つの次元がある、という話でしたね」
素直「そして今いるこの次元は、シンクロ次元で間違いなさそうですわ」
朱里「しかもさっきの会話で、この次元には間違いなく榊遊矢と同じ顔の男がいることもはっきりした。当面の課題はそれを見つける事だね」
325
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:35:14 ID:PG0TXgXM
零児「――ということがあり、私は職員3人とのデュエルに勝利した」
零児「これによってホワイト議長の信頼を勝ち取り、コンタクトに成功したというわけだ」
デニス「へえ〜、隊長も色々策を巡らせていたんだね」
遊矢「でも、俺達の様子を見てたなら助けてもらっても……」
零児「クロウ・ホーガンとシンジ・ウェーバー。彼らとの出会いは必要不可欠だった」
零児「シンクロ次元の情勢、ユーゴという男と柊柚子の情報、脱獄の手引き……それらは彼らなくしては手に入らなかった」
遊矢「それは、そうだけど……」
零児「女子収容所でも、思わぬ出会いがあったのだろう?」
美玲「ああッ。4人とウチはもうみんな友達だ」
セレナ「私が隔離されている間に、色々なことがあったんだな」
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:36:56 ID:PG0TXgXM
トニー「お前が榊遊矢か?」
遊矢「え、ああ。そっちは……トニーって言ったっけ」
トニー「ああ。俺がヘマやらかしたせいで、お前達も巻き込んじまったな」
遊矢「トニーも治安維持局に泳がされていたんだろう?気にしてないって、別に」
シンジ「しかしいつから計画が漏れていたんだ?」
トニー「多分、お前たちが捕まった時から、仲間の俺はマークされてたんだろう」
デイモン「いやー、俺も実は監視されてたのかね」
327
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:37:30 ID:PG0TXgXM
クロウ「……」
遊矢「あ、クロウ。ジャック・アトラスっていう奴について何か知ってるか?」
クロウ「あ?何故それを俺に訊く」
遊矢「いや。その名前を出されてから不機嫌だなって思ってさ」
美玲「え、そーなのッ?」
クロウ「ばれちまってたか……仕方ねえ。話すぜ」
クロウ「ジャックは俺達と同じコモンズ出身の仲間だったが、フレンドシップカップで優勝し、キングとなった」
クロウ「コモンズの生まれながらデュエルの腕一つでトップスに成り上がたヤツを、コモンズの希望の星と称するヤツもいる」
クロウ「だが、アイツはトップスになった途端に俺達コモンズを見下し、傲慢に振る舞うようになった。俺からすれば、あいつは俺達コモンズの裏切り者だ」
328
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 16:38:02 ID:PG0TXgXM
遊矢「裏切り者……」
クロウ「コモンズはジャックのファンと、ジャックのアンチに二分されている」
クロウ「だがヤツのデュエルだけは、不思議と立場を超えて盛り上がるんだがな」
美玲「遊矢のエンタメデュエルみたいだなッ」
シンジ「エンタメか。そういえばジャックも、自分のデュエルはエンターテインメントであると称していたな」
遊矢「エンターテインメントか……」
クロウ「もし遊矢が勝ち抜いてジャックへの挑戦権を得た時は、あいつをぶっ倒してほしい」
遊矢「俺が、ジャックに?」
クロウ「……ま、だからって俺が負けるつもりはないがな」
遊矢「!ああ、俺もだ。この大会、正々堂々と戦おう」
329
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/28(月) 20:59:07 ID:94h/T95s
〜宿舎・1号室〜
遊矢「この部屋は俺と沢渡と零羅か……」
零羅「……」
遊矢「えーっと、零羅。零児はいないけど大丈夫だ。俺たちがついてる」
沢渡「なあ。ここは4人部屋だって聞いたんだが……俺達3人だよな?」ガチャッ
ユーゴ「ん?」
遊矢「あ!お前は……ユーゴ?」
ユーゴ「あ!お前、エクシーズ使いの!」
ユーゴ「……いや、なんかあの時、同じ顔のやつもう一人いたんだっけ?」
遊矢「じゃあ、お前がユーゴなんだな!」
ユーゴ「ああ。でもなんで俺の名前知ってんだ?」
沢渡「思い出した!お前、もしかして俺を襲ったエクシーズ使いか!?」
330
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/28(月) 20:59:39 ID:94h/T95s
ユーゴ「あ?何の話だよ、それ」
遊矢「沢渡!彼はユートじゃない、ユーゴだ!」
沢渡「え……あ、そういえば。エクシーズ使いとシンクロ使いがいるって話だったか?」
沢渡「すまねえな……えーっと、融合」
ユーゴ「俺は融合じゃなくてユーゴだ!間違えてんじゃねえよ」
零羅「……」
遊矢「ユーゴ。柊柚子って子を知らないか?」
ユーゴ「柚子?お前柚子を知ってんのか」
遊矢「やっぱり知っているんだな!」
遊矢「俺は榊遊矢。柚子は俺の……大切な友達だ!」
ユーゴ「へえ……」
ユーゴ「柚子もこのフレンドシップカップに参加するため、この宿舎の中さ。安心しろよ」
331
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/28(月) 21:00:13 ID:94h/T95s
〜宿舎・2号室〜
権現坂「この部屋は俺とデニス、黒咲、クロウの4人か」
デニス「いやー。まさかデュエル大会に参加することになるなんてね」
デニス「黒咲隼。もしキミと当たったら、あの地下での続きをやろうよ」
黒咲「望むところだ。今度こそキサマを叩きのめす!」
クロウ「黒咲隼……か」
権現坂「あいつは俺達とも、こことも違う別次元からやってきたデュエリストだ」
権現坂「黒咲の住むエクシーズ次元は、融合次元によって侵略を受けてきた」
クロウ「エクシーズ?融合?なんだそりゃ」
332
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/28(月) 21:00:47 ID:94h/T95s
〜宿舎・3号室〜
美玲「ウチらの部屋は、ここか」ガチャ
柚子「ん……え!美玲!?」
美玲「な、ユズ!?無事だったんだなッ!」
セレナ「柚子。まだアカデミアには連れ去られていなかったか」
柚子「セレナも!どうしてここに?遊矢は?」
美玲「それは後でゆっくり説明する。ユーヤもこの宿舎に来てるぞッ」
柚子「よかった……」グスッ
霧絵「感動の再会、ってやつなのかな」
セレナ「ああ……そういうことだ!」
333
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/28(月) 21:01:22 ID:94h/T95s
〜宿舎・4号室〜
トニー「えー!じゃあ、本物のエンジョイ長次郎!?」
徳松「おうともよ!なら見せてやろうか?」ザッ
トニー「この構え…!!」
徳松「エン……ジョオオオオオイ!!!!」シュピィ
デイモン「おおおお!!生エンジョイ来たぜ!!」
トニー「凄えー!まるで夢みたいだぜ!」
シンジ「全く、お前ら子供みたいにはしゃぎやがって」ウズウズ
徳松「お前さんも、この前は大はしゃぎしてたろうに」
334
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/28(月) 21:02:01 ID:94h/T95s
〜宿舎・5号室〜
素直「霧絵様とだけ、離れ離れになってしまいましたね」
朱里「あかりちゃん、とってもつらいよ」
碧葉「仕方ないでしょ、これが評議会の意向だって言うんだし……」
深玄「しかし、32人が参加するというのにうち20人はほぼ知り合いのようなものだぞ」
碧葉「私達が1回戦から当たる可能性もある。そうなったら全力でぶつかって、勝利した方が優勝を目指すのよ」
朱里「仮にキングになれたら、その権限を使って榊遊矢シリーズを見つけることが出来るかもしれない」
碧葉「何よ、榊遊矢シリーズって……」
335
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/28(月) 21:02:52 ID:94h/T95s
〜評議会室〜
零児「評議会の皆様。我々の我儘を通してくださって、まずはお礼を申し上げます」
ホワイト「ほっほっほ。構わないよ?」
グール「ロジェに言ったのは方便ではなく、我々の真意なのですから」
アスール「彼らの実力を見極めて、信用に値するかどうかを確かめたいのです」
グレイ「例外はない」
ボルドー「ですな、議長?」
ホワイト「はい」
零児「それもありますが……フレンドシップカップのライディング・デュエルと、我々のアクション・デュエル」
零児「この2つをシンクロさせた新たなるデュエル、ライディング・アクション・デュエル。これを採用していただけたことにも感謝したい」
ホワイト「いいんですよ。面白そうじゃないか」
P「ホワイト・タキ議長……絶やさないその笑顔の裏に何も見えない、不気味な人だ」
336
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:06:44 ID:mNPvwnAc
〜宿舎・3号室〜
美玲「――ってことがあったんだッ」
柚子「そうなの……大変だったのね」
セレナ「私は一人で隔離されているだけで、デュエルもできなかった。あれほどの退屈はない!」
柚子「あはは。セレナもアカデミアに捕まったんじゃないかって思ってたけど、無事でよかったわ」
柚子「えっと。霧絵さん?も、美玲を助けてくれてたみたいで、ありがと」
霧絵「別に呼び捨てでいいよ。よろしくね」
柚子「ええ。じゃあ、霧絵」
337
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:07:25 ID:mNPvwnAc
美玲「なあ、話はもうこれくらいでいいだろ?収容所から出られたんだし、そろそろシャワーを浴びたいんだけど」
柚子「ええ。ごめんね、美玲」
霧絵「私もだいぶ汚れちゃったしね……そうだ。一緒に入ろうよ」
美玲「えッ!えー……うん……まあ、いいけど」
霧絵「決まりだね。じゃ、早速入ろ」
美玲「おい、ちょっと!まだ準備が……」
柚子「……押しの強い子ね」
セレナ「そのようだな。私は隔離されていたから、知らなかったが」
338
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:07:56 ID:mNPvwnAc
〜宿舎・1号室〜
ユーゴ「美味っ!なんだこれ、超美味いじゃねえか!」ガツガツ
沢渡「おいおい、意地汚い食べ方してんじゃねえよ」
ユーゴ「ああ?うるせえ、こんな豪華な食事見て大人しくしてられっかってんだ」
零羅「……」
遊矢「零羅。食べないのか?」
零羅「……」
遊矢「う。えーっと……そうだ。お菓子もあるぞ」
零羅「!」
零羅「……」
遊矢「あ、おい……」
339
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:08:55 ID:mNPvwnAc
ユーゴ「そういえば、この大会はライディング・デュエルだぜ。あの零羅ってやつ、運転できんのか?」モグモグ
遊矢「いや……俺達はほとんど運転できないんだけど」
ユーゴ「はあ!?それでなんで出場できんだよ」
沢渡「ぶえっ!口の中に物がある時に叫ぶんじゃねえ!」
遊矢「それは、わからない。俺達は出場を強いられているんだ」
ユーゴ「強いられてる?どういうことだよ」
遊矢「勝利者でいないと、ここでは話を聞いてもらえないらしい。俺達には訴えたいことがあるんだ」
ユーゴ「ああ、それは柚子の言ってた次元間戦争ってやつの話か……」
340
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:10:52 ID:mNPvwnAc
ユーゴ「あ。そういえばD・ホイールには、デュエル外にもオートパイロットが付いてるやつもあったな」
ユーゴ「評議会の奴等が貸し出してくれんだろ。それなら大丈夫だな」
遊矢「そうなのか。ユーゴは詳しいのか?」
ユーゴ「まあ、な。俺のD・ホイールは俺とリンの二人で作ったんだ」
遊矢「リン……!柚子と顔がそっくりっていう少女のことか」
ユーゴ「けどリンは……俺とそっくりな顔のアイツに攫われて、そいつには逃げられた」
遊矢「あいつ……ユートのことか?」
ユーゴ「その後、コイツのカードが光り出して……気が付いたら、戦場のようなところにいた」
遊矢「コイツ?」
ユーゴ「ああ、『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』。俺のエースだ」
遊矢「シンクロ・ドラゴン……」
341
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:11:29 ID:mNPvwnAc
ユーゴ「そこでそいつとまた会ったから、デュエルして……」
ユーゴ「どのくらい経ったかわからねえ。しばらく探してたが、また飛ばされたと思ったら、あの公園だった」
ユーゴ「それでまたアイツに会ったから、俺はリンを取り返すために――」
遊矢「待ってくれ。あの時、公園で闘ってた相手はユートだ」
ユーゴ「ユート?」
遊矢「彼はエクシーズ次元のデュエリスト。戦場のような場所は、融合次元の侵略を受けたエクシーズ次元だ」
ユーゴ「エクシーズ?融合!?なんだそりゃ」
遊矢「ええと。召喚法だよ。ほら、これが融合モンスターで、これがエクシーズモンスター」ピラッ
ユーゴ「えーと。『ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』に、『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』――」
ユーゴ「――って、このダーク・リベリオンってアイツが使ってたモンスターじゃねーか!なんでお前が?」
遊矢「ああ。それは――」
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:12:06 ID:mNPvwnAc
ユーゴ「――じゃあ、そのユートって奴がお前の中に?」
遊矢「どうやらそうみたいなんだ。あいつと会話できるわけじゃないみたいだけど」
ユーゴ「なんだかわかんねえ話だぜ」
ユーゴ「……ん?リンを攫ったやつはお前でもユートでもねえんだろ」
ユーゴ「じゃあ、俺達にそっくりな奴がもう1人いるのか!?」
遊矢「ユーゴとの会話でわかってきた。そいつは融合次元のデュエリスト」
遊矢「それに、アカデミアの手先とみて間違いないだろうな……」
ユーゴ「クソ、そうなのか!許せねえアカデミア……」
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:14:37 ID:mNPvwnAc
ユーゴ「……だが、このフレンドシップカップに出場することは俺達の夢だったんだ」
ユーゴ「アカデミアへの行き方もわからねえし、今はまだ待っててくれリン!」
沢渡「何の話してるか知らねえが。この大会で優勝するのはこの俺、沢渡シンゴだぜ」
ユーゴ「はっ、てめえなんか一回戦敗退がお似合いってもんだ」
遊矢「沢渡。零羅は?」
沢渡「どっか行っちまった。お兄様、のところに行ってるとかじゃねーの?」
遊矢「零児か……そういえば、あいつもどこかの部屋で宿泊してるのか?」
遊矢「ちょっと、探しに行ってくる」
344
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:16:14 ID:mNPvwnAc
〜宿舎・廊下〜
遊矢「零羅……今ここを離れたら、あのロジェってやつに何されるかわからないのに」
遊矢「俺達を連れてきた評議会ってやつらも、何を考えているのかわからないし……」
遊矢「ん?ドアが開いた……あれは、3号室?」
美玲「ああッ、1号室だ。行くんだろ――あッ!噂をすればユーヤッ!」
遊矢「美玲か。どうしたんだ?」
柚子「え、遊矢が!?」チラッ
遊矢「――!柚子……!」
柚子「遊矢……!!」
遊矢「柚子ーッ!」ガバッ
柚子「え、ちょっと……いきなり!?美玲もいるのに……」
345
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:16:52 ID:mNPvwnAc
遊矢「よかった……柚子が無事で、本当によかった!俺、俺……!」グスッ
柚子「……遊矢」
美玲(ユーヤ、ユズ……やっと会えたんだもんな。良かったよ)
美玲「そういえば、ユーヤはどうして外に?ユズと会いにかッ?」
遊矢「……ああ、そりゃ勿論会いたかったけど。今は零羅を探しに来たんだ」
美玲「レーラ?ああ、レージの弟の」
柚子「え?零羅君って、ジュニアユースの。アユちゃんやフトシ君が負けた、あの?」
美玲「ああッ。あいつもランサーズの一員なんだってサ」
遊矢「零児曰く、実力は俺達に匹敵するらしいけど。あんな小さい子供も戦場に連れていくのは理解できない」
柚子「戦場……確か、シンクロ次元で仲間を募って、アカデミアに乗り込むって」
346
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:18:29 ID:mNPvwnAc
美玲「アカデミアと言えば。ユズは確かアカデミアから追われてたんだよな?」
柚子「ええ。セレナと服を交換した後、遊矢とそっくりな人とデュエルしてたんだけど」
遊矢「なんだって!?」
柚子「私はとても敵わなかった……でも、負けそうな時にユーゴが現れて。このブレスレットの力でどこかに行っちゃった」
柚子「それからまた、このブレスレットが光って。気が付いたら、二人ともシンクロ次元に」
遊矢「やっぱり、いるんだな……俺とそっくりな、4人目の男が!」
柚子「プロフェッサーの命令で、瑠璃やリンを攫ったって言っていたわ」
遊矢「そういうことか……」
遊矢「俺は柚子を助けるためにランサーズに加わって、このシンクロ次元に来た」
遊矢「その目的は果たされた。だけど……このまま2人だけで帰っていいとも思っていない」
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:19:15 ID:mNPvwnAc
遊矢「俺はシンクロ次元に残り、ランサーズと共に行動する。次元間戦争を止めるんだ」
遊矢「アカデミアは許せない。けど……力任せに捻じ伏せていては、俺もやってることは同じになってしまう」
遊矢「エンタメデュエルで、アカデミアを、プロフェッサーを笑顔にして、戦争を止めるのが俺の夢だ」
美玲「ユーヤ……」
遊矢「でも、アカデミアも、そしてこのシンクロ次元も、想像以上に危険な場所なんだ!」
遊矢「柚子だけでもスタンダードに戻って、塾長達と一緒に――」
柚子「ありがとう。でも、遊矢が戦ってるのに私だけ戻れない」
柚子「それに、私はプロフェッサーっていう人に狙われてる。もしまた、あの時の男に襲われたらと思うと、余計にそう思うわよ」
遊矢「柚子……そうか。ごめんな、今度は俺が付いてる。今度こそ俺が柚子をアカデミアに連れて行かせはしない!」
遊矢「柚子がここに来てからのこと、ユーゴから聞いたよ。次元間戦争の脅威を訴えてくれてたんだってな」
348
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:20:24 ID:mNPvwnAc
柚子「ええ。でも、みんな耳を貸してくれなくて」
美玲「……このシティでは、デュエルこそが全て。勝者を信じ、敗者を信じない」
遊矢「ああ、それ評議会が言ってたやつ」
柚子「評議会って?」
美玲「ああッ。シティの最高意思決定機関らしい」
遊矢「多分、俺達が何かを訴えかけるためには、誰かを動かすためには、勝者であり続ける必要があるみたいだ」
遊矢「フレンドシップカップ。最初は無理やり出場することになって困ってたけど、これは絶好の機会だ」
遊矢「次元間戦争の脅威を伝える場であると同時に、父さんから受け継いだエンタメデュエルを皆に見てもらうんだ」
美玲「なるほどー……いい考えだなッ!」
349
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:20:54 ID:mNPvwnAc
柚子「私も賛成。デュエルでみんなを笑顔にして、訴えかけていきましょう!」
遊矢「そうだ。このフレンドシップカップ、どうやらライディング・デュエルの大会らしいんだけど」
美玲「あー、そういやそんなこと言ってたっけかッ」
柚子「え?バイクの運転なんて私できないのに……」
月影「それについては問題ないでござる」シュッ
美玲「うわッ!?いつの間に!?」
柚子「あなたは……そうだ、バトルロイヤルに参加してた、風魔塾の!」
月影「拙者は零児殿に仕える忍、風魔月影」
美玲「シノビ……」
350
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/26(木) 15:21:25 ID:mNPvwnAc
月影「……零児殿が話を付けた故、評議会の計らいでオートパイロットのD・ホイールが貸し出されるでござる」
月影「そして大会が始まる前日――要するに明日。デュエル場での練習走行が許可されている」
遊矢「やっぱりそうなのか。ありがとう、月影」
月影「もう1つ。零羅殿は拙者が零児殿の元へ連れて行った故、心配いらない。それでは御免!」シュッ
遊矢「え。それもありがと――!……消えた」
美玲「やっぱりあいつも変なヤツだな……」
柚子「……それじゃあ、また明日ね。遊矢」
遊矢「ああ。美玲も、ありがとう」
美玲「……ウチは何もしてないぞッ」
351
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/23(土) 13:08:22 ID:zLw0m7Bk
〜宿舎・3号室〜
セレナ「何?貴様もペンデュラムカードを持っているのか!」
霧絵「あー、うん。碧葉と素直が、作ってくれたんだ」
セレナ「赤馬零児達も開発に難航していたと聞いたが。そこまで優れた技術力があるのだな、この次元にも」
霧絵「あはは、そうだね。ありがたいよ……」
霧絵(二人が作ってくれたのは本当だけど、これは残してくれた技術を元に、榊遊矢と赤馬零児のカードデータを使って作ったものらしいし……)
霧絵(まあ、嘘は言ってない。大丈夫だよね、朱里!?)
美玲「戻ったぞー、セレナ、キリエッ」
霧絵「あ、美玲、柚子!榊遊矢には会えた?」
352
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/23(土) 13:08:56 ID:zLw0m7Bk
柚子「ええ。遊矢も廊下に出てたみたいで、そこで話してたの」
美玲「それはともかく、大事な事を聞いたぞ。明日はデュエル場でD・ホイールの練習走行ができるってさッ」
セレナ「ああ……この大会はバイクに乗ったままデュエルするなどという、奇怪なものと言っていたな」
美玲「うん。キリエはこの次元の人間だし、ライディングはわかるんだろ。教えてくれよッ!」
霧絵「え!あ。うん。いや。確かにこの次元の人間だけど、私達も実際にやったことはないんだよね……あはは」
セレナ「……そうか。それは残念だな」
柚子「みんなで練習すればなんとかなるわよ。それにオートパイロットなんだし、そんなに技術も要らないでしょ?」
霧絵「確かに。それなら大丈夫か」
353
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/06/03(木) 09:33:55 ID:Ne5cS5lU
〜翌日・1号室〜
ユーゴ「――ほら、出来たぞ」
遊矢「これがライディングスーツ……なんかぴっちりしてて落ち着かないな」
ユーゴ「文句言うな。デュエリストの身を守るための大事な服だぜ」
遊矢「ああ、わかってるよ」
沢渡「これを着てD・ホイールとやらを駆るってわけか……この俺に相応しく良くできたデザインだぜ」
ユーゴ「さ、こんなもんでいいだろ。行って来な」
遊矢「ユーゴは来ないのか?」
ユーゴ「俺には練習なんか必要ねえよ。オートパイロットのD・ホイールってやつもしっくり来ねえしな」
遊矢「そうか……ありがとう、ユーゴ」
354
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/09/14(火) 21:31:10 ID:6g30kpWg
〜デュエル場〜
デニス「ほら、ここを押せばエンジンがかかるよ」ブゥーン
遊矢「ありがとう。しかし、デニスにD・ホイールの知識があるなんて、知らなかった」
権現坂「あいつは収容所に入る前に、地下デュエルでライディング・デュエルを経験していたからな」
デニス「ライディング・デュエルは、最初のコーナーを曲がった方が先攻だ。つまりスタートダッシュが一番重要ってわけだね」
デニス「ただし、オートパイロットというものは仕様上、最高速が制限されてる。相手がマニュアルパイロットの場合、先攻は取れないと思った方がいいよ」
沢渡「そりゃ厳しいこって」
デニス「一応、オートでもマニュアルに切り替えることはできるみたいだけど、最初のうちは危ないからやめておくべきかな」
沢達「ま、この俺様にかかれば造作もないけどな!」
デニス「……さて、じゃあ次はゴンちゃんとセレナにレクチャーだ。またね、遊矢☆」
遊矢「ありがとう、デニス(ゴンちゃん?)」
355
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/09/14(火) 21:31:42 ID:6g30kpWg
柚子「遊矢ー!」
遊矢「あ、柚子!それと他の皆」
柚子「えっと……ライディングスーツ、かっこいいね」
遊矢「え?あ、ありがとう。柚子こそ、よく似合ってると思うよ」
霧絵「榊遊矢……君の事はみんなから聞いたよ。よろしくね」
遊矢「ああ。浦月さんだっけ?こちらこそよろしくな」
霧絵「別に、霧絵でいいよ」
朱里「ちょっとちょっと。私の霧絵たそを盗るなよ榊遊矢?」
遊矢「別にそんなつもりは……」
霧絵「たそはやめて……」
356
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/09/14(火) 21:32:29 ID:6g30kpWg
零羅「……」
遊矢「あ、零羅。D・ホイール大丈夫か?」
朱里「あれ、その子……赤馬零児の弟さんって言ったっけね?」
柚子「ええ。でもどうして、赤馬零児はこの次元に連れて来たんだろ」
霧絵「やっぱり、戦力になるから?あの子、なんだか強そうだし」
遊矢「大丈夫、怖くないよ。俺を信じて」
零羅「……」
遊矢「って言っても、俺も今教えてもらったばっかりだけど」
357
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/09/14(火) 21:33:42 ID:6g30kpWg
遊矢「いいか?まずこのスイッチを押すと、エンジンがかかって――」
零羅「……うん」ブゥーン
遊矢「――!よし、出来たな。次はこの画面でオートパイロットを設定して……」
朱里「ずっと怯えてる子だなーって思ってたけど。やるじゃん、榊遊矢」
柚子「ええ。うちの塾には、ジュニアクラスの子達がいるし」
柚子「遊矢はそういうのは慣れっこなのよ」フフン
霧絵(褒められたのは榊遊矢なのに、柚子が嬉しそう)
朱里(はいはい、お熱いですねー)
358
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/09/14(火) 21:34:17 ID:6g30kpWg
P「美玲。D・ホイールの扱いにはもう慣れた?」
美玲「いや、全然。あのクロウってヤツに教えてはもらったけど、この感覚には全然慣れないなッ」
P「まあ、かなりスピードが出るし、怖いよな」
P「それに、ただ走るだけでなくデュエルもやらなきゃいけない。大変だ……」
美玲「プロデューサーは運転できるのか?」
P「スタンダードでは一応、普通の免許は持っていたけど、D・ホイールの扱いはやはり異なるみたいだ」
P「なんだかよくわからないエネルギーで動いてるみたいだし……正直、美玲が心配だよ」
美玲「大丈夫だッ!問題ない!」
359
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/09/14(火) 21:34:57 ID:6g30kpWg
P「そうか……でも、くれぐれも気を付けて」
P「本当はずっと美玲の傍にいてあげたいけど……同じ部屋の子たちに任せるしかない」
P「柚子ちゃんとセレナはいいとして、あの霧絵っていう子はこの次元の住人なんだろう?」
美玲「大丈夫だってば!キリエはいいヤツなんだって、ちゃんとわかってるからなッ」
美玲「……ところで、プロデューサーはどこに宿泊してるんだッ?」
P「11号室だよ。赤馬零児達と同じ部屋って聞いてたけど、彼らはいつも部屋にはいない」
美玲「なんだかよくわかんない奴らだな……」
P「ほとんど評議会室にいるみたいだが、ちゃんと寝ているんだろうか」
360
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 04:50:43 ID:WAr79T8M
トニー「――よし。これで全員覚えたな?」
深玄「ああ。問題ない」
碧葉「わざわざ来てくれて感謝するわ、トニー」
トニー「いいって。昨日は俺のせいで、お前らも取っ捕まっちまったわけだしな」
素直「しかし、結果的にはトニー様のおかげでこのフレンドシップカップへの出場が決まったのです」
トニー「そ、そうか……?へへ」
デイモン「おいおい、あんまりトニーを甘やかしてもらっちゃ困るぜ」
碧葉「そうね。でも、おかげでD・ホイールは扱えそうだわ」
深玄「しかし、妙な縁もあるものだな。脱獄囚同士、仲良くやっているのも面白い」
361
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 04:51:41 ID:WAr79T8M
徳松「ははー……娑婆はこんなもんに乗ってデュエルするのが流行ってるたぁ、驚いたぜ」
クロウ「しかし、さすがはエンジョイ長次郎。あっさり乗りこなしてら」
徳松「たりめえよ!俺はエンジョイ長次郎。どんなデュエルだってエンジョイしてやらなきゃ損ってもんだぜ」
シンジ「そういう話か?」
シンジ「……クロウ。俺はこのフレンドシップカップ、コモンズの革命のために利用してやりたい」
クロウ「何……!」
シンジ「俺はデュエルに勝ち、コモンズに呼びかける。そして、ジャックをキングの座から引きずり下ろすために戦う!」
クロウ「シンジ、お前……」
362
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 04:52:14 ID:WAr79T8M
セレナ「これがD・ホイールというものか!」ブーン
権現坂「これは……動きながらも、不動のデュエルが貫ける!」ブーン
デニス「よし、これで2人ともマスターしたね!」
デニス「しかし黒咲、彼は部屋で引きこもりかー。わかってはいたけどね」
零児「これで全員身に付いたな」
デニス「うわ!急に足元から現れないでよね、隊長さん」ビックリボー
363
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 04:52:59 ID:WAr79T8M
碧葉「榊遊矢。霧絵と朱里と仲良くやっていたようね」
遊矢「ああ、えっと。辰巳さん」
碧葉「どうかしら。D・ホイールの練習もかねて、ライディング・デュエルでもしていかない?」
遊矢「え?それはいいけど……大丈夫なのか?」
碧葉「赤馬零児!構わないわよね!?」
零児「問題ない。今日の間、このスタジアムの使用は自由に許可されている」
零児「加えてライディング・アクションデュエルも行える。観客は入らないがな」
遊矢「何?アクションデュエルなのか!?」
364
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 04:53:45 ID:WAr79T8M
零児「そうだ。通常のアクションデュエルほどではないが、コース上にアクションカードが設置される」
遊矢「なるほど……それをバイクに乗りながら取るというわけか」
碧葉「ライディング能力が試されそうなルールね」
遊矢「オートパイロットだと、あまりカードを取れそうにないな……」
碧葉「まあだいたいルールはわかったわ。じゃあデュエルを始めましょう」
遊矢「ああ、わかった」
碧葉「素直!貴女の出番よ!」
素直「え?はい、承知致しましたわ」
遊矢「自分がやるんじゃないんだ……」
碧葉「彼女は私達の中で、一番シンクロ召喚とライディングが上手いのよ」
365
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 04:54:26 ID:WAr79T8M
碧葉「それじゃあ素直、よろしくね」
素直「……!(そういうことですのね)」
素直「分かりました。この西寅素直、全力で臨ませていただきます」
零児「……」
遊矢「初めてのライディング・デュエルか……緊張するな」
零児「アクションフィールド、オン!」
フィールドマホウ、クロスオーバーアクセル
トニー「おお……?これがアクションフィールドってやつか!」
沢渡「すげえだろ!これが俺達の武器になるのさ」
柚子「遊矢……頑張って!」
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 04:55:20 ID:WAr79T8M
遊矢「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が――」
デイモン「おいおい、なんだそれ?」
シンジ「ライディング・デュエルは、こうやって始めるんだよ。覚えておきな」
遊矢「え?」
トニー「ライディング・デュエル!アクセラレーション!」
素直「……!」ブゥーン
遊矢「え……あ、ちょっと、今のはずるいだろ!?」ブゥーン
美玲「あー、ユーヤ!出遅れた!」
367
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 04:55:53 ID:WAr79T8M
素直「ライディング・デュエルは初めてですが、負けませんわよ!」
遊矢「う、うわ、こうか?くそ……難しいな」
P「遊矢、苦戦しているな」
沢渡「初のコーナーまでもうすぐだぜ!」
遊矢「……負けるかー!」ブゥーン
クロウ「あっ、アイツ!あんなスピードじゃ曲がれないだろうが!」
素直「きゃっ!?」
遊矢「ぐうう、うわー!!」ギヤギャギャ
368
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 04:58:28 ID:WAr79T8M
素直「ちょっと、危ないですわよ!」
デニス「おお、コーナーのギリギリを詰めて……!」
徳松「強引に先攻をもぎ取りやがった!」
権現坂「今日初めて運転するというのに、無茶な運転を……」
霧絵「事故にならなくてよかったね」
遊矢「はは、先攻は俺だ!」
素直「……危険極まりないですが、その勇気は見事ですわね」
369
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:01:05 ID:WAr79T8M
遊矢「俺のターン!俺はスケール6の『EMリザードロー』と『EMギタートル』で、ペンデュラムスケールをセッティング!」
《EMリザードロー》(アニメ効果)
ペンデュラム・効果モンスター
星3/地属性/爬虫類族/攻1200/守 600
【Pスケール:青6/赤6】
(1):自分のデッキから1枚ドローできる。
その後、このカードをデッキに戻してシャッフルする。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのモンスターが破壊された場合に発動できる。
自分フィールドの「EM」モンスターの数だけ、自分はデッキからドローできる。
《EMギタートル》(アニメ効果)
ペンデュラム・効果モンスター
星1/水属性/水族/攻 300/守 400
【Pスケール:青6/赤6】
(1):もう片方の自分のPゾーンにカードが置かれた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分のPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードのPスケールをターン終了時まで2つ上げる。
370
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:01:39 ID:WAr79T8M
トニー「これが……ペンデュラム!?」
デイモン「収容所でも見た、新たな召喚方法だな」
遊矢「ギタートルのペンデュラム効果。もう片方のペンデュラムゾーンにカードが置かれたことで、1枚ドローする!」
遊矢「さらにリザードローのペンデュラム効果。デッキから1枚ドローして、このカードをデッキに戻す!」
遊矢「空いたペンデュラムゾーンに、スケール2の『EMドラネコ』をセッティング!」
《EMドラネコ》
ペンデュラム・効果モンスター
星1/地属性/獣族/攻 100/守 100
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分のモンスターが
相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
371
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:02:19 ID:WAr79T8M
遊矢「またペンデュラムゾーンにカードが置かれたことで、ギタートルのペンデュラム効果でドローする!」
セレナ「手札の消費を0にして、ペンデュラムスケール2枚を揃えたか!」
遊矢「スケール2と、スケール6。これでレベル3から5のモンスターが同時に召喚可能!」
遊矢「揺れろ、魂のペンデュラム。天空に描け光のアーク――ペンデュラム召喚!出でよ、俺のモンスター達!」
遊矢「レベル3、『EMモモンカーペット』!レベル5、『EMダグ・ダガーマン』!」
《EMモモンカーペット》
ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻1000/守 100
【Pスケール:青7/赤7】
(1):もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合にこのカードは破壊される。
(2):このカードがPゾーンに存在する限り、自分が受ける戦闘ダメージは半分になる。
【モンスター効果】
(1):このカードがリバースした場合、
フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードを裏側守備表示にする。
372
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:04:45 ID:WAr79T8M
《EMダグ・ダガーマン》
ペンデュラム・効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2000/守 600
【Pスケール:青2/赤2】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに
自分の墓地の「EM」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
【モンスター効果】
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがP召喚に成功したターンの自分メインフェイズに
手札から「EM」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
柚子「久しぶりに見た、遊矢のペンデュラム召喚!」
トニー「話には聞いてたが、こりゃすげえぜ」
遊矢「特殊召喚に成功したモモンカーペットは裏側守備表示にすることができる」
遊矢「さらにダグ・ダガーマンの効果発動!手札のエンタメイト1体を墓地へ送ることで、カードを1枚ドローする!」
遊矢「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」
373
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:05:18 ID:WAr79T8M
素直「私のターン!」
美玲「あ、さっそくペンデュラムカードが!」
P「普通のアクションデュエルと違い、好きな時に探しに行けないのか……」
素直「ふふ、頂きますわ」パシッ
遊矢「く……ライディングのテクニックは向こうが上だ」
霧絵「運転上手いなあ……」
深玄「素直は昔、捨てバイクを拾ってきては街をかっ飛ばす趣味があったからな」
霧絵「そうなの!?そんな素振りは見せなかったけど……」
374
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:05:54 ID:WAr79T8M
素直「私のフィールドにモンスターがいないとき、『アルブロス・ラビット』は手札から特殊召喚できますわ!」
《アルブロス・ラビット》(SSオリジナル)
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻1700/守1500
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
自分フィールドの全ての「アルブロス」モンスターの攻撃力は500アップする。
素直「バトル!ラビットでダグ・ダガーマン』を攻撃!」
デイモン「攻撃力の劣るモンスターで攻撃だと!?」
碧葉「デイモン、さっき素直はアクションカードを手札に加えたわ」
碧葉「アクションカードの中は、破壊やダメージをカットしたり、攻撃力や守備力を変化させるカードがあるのよ」
デイモン「そうなのか!?道理であの自信なわけか……!」
トニー「あんたら、アクションデュエルとかってやつには詳しいんだな」
碧葉「えっ!?あ、いや、そうじゃないかな〜って思っただけよ」
375
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:07:10 ID:WAr79T8M
遊矢「速攻魔法、『カバーカーニバル』を発動!『カバートークン』3体を、特殊召喚する!」
《カバーカーニバル》(アニメ版)
速攻魔法
(1):自分フィールドに「カバートークン」(獣族・地・星1・攻/守0)3体を特殊召喚する。
相手は「カバートークン」以外のモンスターを攻撃対象にできない。
カーバッ カーバッカーバ カーバッカー!!
素直「これは……」
遊矢「『カバートークン』がいる限り、他のモンスターに攻撃することはできない」
素直「なるほど……それならば、カバートークンに攻撃対象を変更しますわ!」
素直「そしてアクションマジック、『起死回生』!ラビットの攻撃力は800アップ!」
《起死回生》
A魔法
(1):モンスターが戦闘を行うダメージ計算時、
そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターは、攻撃力がそのダメージ計算時のみ800アップし、
その戦闘では破壊されない。
376
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:07:41 ID:WAr79T8M
美玲「あれは防御に使うカードのはず……ここでアップしても意味がないんじゃ?」
P「アクションカードは1枚しか手札に持てないからかな。次のカードも取りに行くつもりなんだろう」
素直「トークン1体を爆殺し、バトルを終了します。チューナーモンスター、『アルブロス・マウス』を召喚!」
《アルブロス・マウス》(SSオリジナル)
チューナー・効果モンスター
星1/地属性/獣族/攻 800/守1300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、
自分フィールドの「アルブロス」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在し、
自分の「アルブロス」モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
権現坂「むう、チューナー……!」
美玲「来るか、シンクロ召喚ッ!」
377
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:08:12 ID:WAr79T8M
素直「私はレベル4のラビットに、レベル1のマウスをチューニング!」
素直「色鮮やかなる白き翼――シンクロ召喚!レベル5、『白妙の霊鳥 パゴニ』」
《白妙の霊鳥 パゴニ》(アルブロス/れいちょう)(SSオリジナル)
シンクロ・効果モンスター
星5/地属性/鳥獣族/攻 600/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にする。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「アルブロス」モンスター以外のモンスターが存在しない場合、
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
素直「この瞬間、シンクロ素材となったラビットの効果発動。アルブロスの攻撃力・守備力は500アップします」
クロウ「守備力3000……!やるじゃねえか」
素直「白妙の霊鳥 パゴニは1ターンに1度、相手モンスターの攻撃を無効にできますわ」
徳松「攻撃力3000を超える攻撃を、2回は用意しなきゃいけねえってわけかい……」
素直「そして――あら。アクションカードが来ましたわ」パシッ
遊矢「くっ……」
378
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:09:56 ID:WAr79T8M
セレナ「常に相手に先を行かれていては、アクションカードが1枚も取れないではないか」
柚子「ライディング・アクション・デュエル……カードのために、スピードが必要なルールなのね」
素直「そして、カードを1枚伏せてターンエンドですわ」
遊矢「俺のターン!」
遊矢「モモンカーペットを反転召喚し、リバース効果発動!そのセットカードを破壊する!」
素直「『リ・バウンド』が破壊されましたので、カードをドローさせていただきます」
《リ・バウンド》
カウンター罠
(1):フィールドのカードを手札に戻す効果を相手が発動した時に発動できる。
その効果を無効にし、相手の手札・フィールドからカードを1枚選んで墓地へ送る。
(2):セットされたこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
遊矢「だけど、これで妨害はない。カバートークンとダグ・ダガーマンをリリースし、アドバンス召喚!」
遊矢「出でよ、二色の眼の龍!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!」
柚子「出た!オッドアイズよ!」
美玲「ユーヤのエースモンスターだなッ!」
379
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:10:28 ID:WAr79T8M
遊矢「俺はセッティング済みのカード2枚で、ペンデュラム召喚!現れろ、俺のモンスター達!」
遊矢「レベル4、『EMヘイタイガー』!そしてエクストラデッキからレベル5、ダグ・ダガーマン!」
《EMヘイタイガー》
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1700/守 500
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
デッキから「EM」Pモンスター1体を手札に加える。
シンジ「ペンデュラムモンスターは墓地へは行かずエクストラデッキに送られ、ペンデュラム召喚で蘇る……」
デニス「なるほど。リリースしたのは、ペンデュラム召喚してまた効果を使うためだったんだね!」
遊矢「ダグ・ダガーマンの効果発動!手札のエンタメイトを墓地へ送り、カードを1枚ドロー!」
遊矢「この瞬間、墓地の『EMギッタンバッタ』の効果発動!モンスターが手札から墓地へ送られたとき、このカードを墓地から特殊召喚できる!」
《EMギッタンバッタ》(アニメ版)
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻 100/守1200
(1):相手エンドフェイズにこのカードを墓地へ送り、
自分の墓地のレベル3以下の「EM」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在し、手札からモンスターが墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
380
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:11:01 ID:WAr79T8M
遊矢「墓地の『EMスプリングース』を除外して効果発動。ペンデュラムゾーンのカード2枚を選択し、手札に戻す」
《EMスプリングース》(アニメ版)
効果モンスター
星5/風属性/鳥獣族/攻1100/守2400
(1):墓地のこのカードを除外し、
自分のフィールドのカード2枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
遊矢「スケール4の『EMトランプ・ウィッチ』と、スケール6のギタートルで、ペンデュラムスケールをセッティング!」
《EMトランプ・ウィッチ》(アニメ版)
ペンデュラム・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 100/守 100
【Pスケール:青4/赤4】
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。
自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
【モンスター効果】
(1):このカードをリリースして発動できる。
自分のデッキ・墓地から「融合」カードまたは「フュージョン」カード1枚を選んで手札に加える。
遊矢「ギタートルのペンデュラム効果で、俺は1枚ドローする」
深玄「墓地へ送ったカードの効果を使い、次の展開につなげるか」
碧葉「やはり榊遊矢、彼のデュエルは並ではないわね」
朱里「そだね。んで、この盤面は……とうとう来るかな」
381
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/12/02(木) 05:12:06 ID:WAr79T8M
遊矢「俺はレベル4のヘイタイガーと、ギッタンバッタで、オーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!」
クロウ「なんだこりゃ!?」
デニス「これはエクシーズ召喚!同じレベルのモンスターをフィールドに並べて、そのモンスターの上に重ねて召喚するのさ」
シンジ「へえ、これも別次元の召喚法ってヤツか……」
セレナ「……」
遊矢「漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う、反逆の牙!今降臨せよ!」
遊矢「エクシーズ召喚!現れろ、ランク4!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』ッ!」
柚子「ダーク・リベリオン……」
素直(来たわね……エクシーズ召喚)
遊矢「オーバーレイ・ユニットを1つ使い、ダーク・リベリオンの効果発動!このターン、レベル5以上の相手モンスターの攻撃力の半分を自らに移し替える!」
遊矢「当然、パゴニを選択。トリーズン・ディスチャージ!」
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