男「とてもとてもつらい…」女「うわ、きもい」 - 1557135246

1：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/06(月) 18:34:06 ID:Rswmt0tU: 男「えっ」

女「きもい」

男「いや、聞こえてた。聞き返したんじゃなくて……」

女「何があったかは知らないけど、男のメンヘラは求めてないよ」

男「メンヘラ……」

女「そこまで落ち込まれると罪悪感がすごい」
2：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/06(月) 18:39:29 ID:Rswmt0tU: 女「今日は何がつらかったのさ」

男「……テストやらかした…」

女「名前でも書き忘れたの？」

男「いや、あまり解けなかった……」

女「……」

女「赤点四天王の私への嫌味？」

男「…………」
3：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/06(月) 18:43:39 ID:Rswmt0tU: 女「点数低くてもだいじょーぶでしょ、死ぬわけじゃないんだし」

男「そうは言っても……」

女「テストはきっと高得点！自分を信じましょう！」

男「…………」

女「って、こんな言葉で楽になれたら、今そんなヘラってないよね」

男「ヘラってるわけじゃ…」

女「テストなんか今更どうしようもないし、気分転換してみれば？」

男「気分転換か……」

女「ゲームしよゲーム」ｶﾞｻｶﾞｻ

男「当たり前のように漁るな」
4：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/06(月) 18:49:26 ID:Rswmt0tU: 女「……参考書しか無いの？この部屋」ｶﾞｻｶﾞｻ

男「いや、ちゃんと雑誌とか小説も」

女「種類は聞いてないです」

男「まあ、ゲームとかにあまり興味持たなかったからなぁ」

女「今どき珍しい」

男「同世代だって……」

男「まあ、そのせいで話題についていけずロクに男友達がいないわけで……」

女「あー…」
5：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/06(月) 18:51:53 ID:Rswmt0tU: 女「まあ、こーやって無駄話してるだけでも、気は紛らわせるんじゃない？」

男「確かに、だいぶ楽に」

女「しかし、明日のテスト返却で現実に戻されるのであった」

男「……」

女「ごめん」
6：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/06(月) 19:20:46 ID:LmJ1gKew: 女「あまり根詰めすぎないで、適当に待ち構えときなよ」

男「難しいなそれ…」

女「むしろ私の方が、明日が来ることに絶望してるんだけどね」

男「……赤点回避してるよ…多分……」

女「断言しないんだね」
7：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/06(月) 19:24:08 ID:LmJ1gKew: ※亀更新
8：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/07(火) 20:14:55 ID:uugKvx4Y: ～～～～～～～～～～

ー学校ー

男「…はぁ、夏休みもあっという間に終わったなあ」

女「おはよー、夏休み明け初日から早いね～。暇なの？」

男「暑いから寝付けなくてさ…」

男「というか、女も異様に早くないか？」

女「いつもこのくらいじゃなかったっけ？」

男「いつも遅刻寸前だ」

女「そんなときもあったね」

男「いつもだ…」
9：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/07(火) 20:19:48 ID:uugKvx4Y: 女「今日の授業で課題出てるのあったっけー？」ｶﾞｻｶﾞｻ

男「数学と生物は、今日が期限。国語と英語は来週まで猶予があるけど…」ｶｷｶｷ

女「全部やってないや。まあいっか」

男「よくない」ｶｷｶｷ

女「どーせやってもやらなくても、同じでしょー？」

男「内申点ダダ下がりだぞ」ｶｷｶｷ

女「それはまずい。ただでさえ赤点なのに」
10：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/07(火) 20:22:58 ID:uugKvx4Y: 女「というか、さっきから何書いてるの？」

男「ただのノートまとめ。夏休み、思った以上に勉強進まなかったから、早く遅れを取り戻さないと」

女「学年一位なんだし、もういいんじゃない？」

男「…」

女「なんて気軽なことは言わないけど、そんなにノートと向き合ってたら精神値がゴリゴリ削れちゃうよ」

男「それは女だけじゃないのか…？」

女「……へー、そんなこというんだ」

男「ごめん」
11：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/07(火) 20:27:08 ID:uugKvx4Y: 女「さてさて、会話で頭のウォーミングアップもできたし、課題見せて」

男「自分で解かないのか。まあいいけど…はい」ｻｯ

女「解いてる時間はもうないし、解ける頭もない！ありがと！」ﾊﾟｼｯ

男「そこまでハッキリ言えるのは清々しい」
12：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/07(火) 20:29:27 ID:uugKvx4Y: 男「なんか、前にもこうやって課題見せた気がするな」

女「今回が初めてじゃないっけ？」ｶｷｶｷ

男「そうだっけ…？」

女「いつもは鉛筆サイコロ転がして、適当に埋めてたからね。昔の私エラいエラい」ｶｷｶｷ

男「……」

男(…………？)
13：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/07(火) 20:33:38 ID:uugKvx4Y: 男「……夏休み、何してたんだっけかな…」

女「…？」

女「どうしたの？……その歳でボケた…？」

男「いや、ボケてはない…はず」

女「勉強のし過ぎで、勉強以外のことが頭に入らなくなっちゃったのかもね」

男「俺の脳の容量少なすぎる……」

女「学年一位の代償だよ」

男「失うものが大きすぎないか？」
14：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/14(火) 07:02:12 ID:G0rcGLoA: 女いい性格だ
15：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/31(金) 20:52:36 ID:YfTSNk5Q: 女「いつも頭使いすぎなんだよ。容量オーバーしたんじゃない？」ｶｷｶｷ

男「うぐっ……」

女「……」ｶｷｶｷ

女「どこかのコピー機使っていいかな」ｶｷｶｷ

男「それやったら落ちるところまで落ちるぞ」

女「もうとっくに落ちてるから問題なぁーし」ｶｷｶｷ

男「はぁ……」
16：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/31(金) 21:00:03 ID:YfTSNk5Q: ～2限目数学～

教師「授業…の前に、課題集めるぞー。まさか忘れてたやつはいないよな？」

生徒(ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ﾔﾍﾞ……ﾐｾﾃ!……ｻﾞﾜｻﾞﾜ…)

教師「おー、焦って今からやらなくていいぞ、冬休み中にマンツーマンで教えてやるから」

男(……やってない人意外と多いな…)

男「……ん…」ﾁﾗｯ

女(いのちびろいした！)ｂｸﾞｯ

男(…調子いいなーまったく……)
17：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/05/31(金) 21:06:08 ID:YfTSNk5Q: ～放課後～
女「地獄がやっと終わったね」

男「そこまでいうか…」

女「9割の生徒はそう思ってるよ。しかも休み明けだし」

女「で、このあとどこいく？」

男「図書室」

女「知ってる」

男「……」