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女騎士「小麦粉をぶちまけた」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/21(日) 02:01:48 ID:0hib5jOw
女騎士「やっちまった」
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/21(日) 02:03:37 ID:WkJXXKz2
女騎士「柄にもなくパンを焼こうとしたら、これだ。まったく自分の不器用さに腹が立つな」
フゥーッ
女騎士「気分を落ち着けるためにも、タバコを吸うとするか…」
ガサゴソ
女騎士「ラーク…らくだ味のタバコ…」
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/21(日) 02:05:57 ID:vNISZPNw
※訂正
○ キャメル
X ラーク
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/22(月) 05:09:19 ID:nAsONHwo
ラーク味のらくだ(不味そう)
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/22(月) 17:31:57 ID:H6mjlovE
女騎士「よし、火をつけ…」
ハッ
女騎士「待てよ…小麦粉…部屋に充満…発火…このまま火を着けたら駄目な気がしてきた…」
女騎士「が、気のせいだろう。吸おう」
シュボッ
バフンッ
ズゴゴゴム!
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/23(火) 11:32:10 ID:SPim9Waw
またお前か
だが今日はいつになくキレイな(当社比1.5倍程度)花火じゃあないか
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/24(水) 13:29:40 ID:gkXBhU6M
ふんじん! ふんじん!
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/26(金) 09:03:30 ID:a3uYd/ZU
粉塵爆発。
女騎士は、知っていた。
こんな小麦粉の舞っている部屋でタバコを吸おうとすれば
粉塵爆発が起こることを。
しかし、やるしかなかった。
これが、彼女のすべき事。
神への反逆の、第一歩なのだから。
ーーーーーーーーーーーーーー
〜とある病院〜
医者「これは酷いな。全身が焼け爛れている。しかも小麦粉が張り付いて、なんならパンが焼けている」
医者「つまり、この患者…パン人間だと言うことだ」
助手「パン…人間…」
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/26(金) 13:16:55 ID:krxKU5hE
ムニエルではないのか…
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/26(金) 17:28:21 ID:1HLOp1RU
助手「しかし皮膚にパンが張りついているだけでパン人間だなんて…」
医者「だけ、じゃないのさ」
助手「?」
医者「つまりは、だ」
ギニュッ
助手「!?」
助手(患者の肌をつねって…一体何を…)
医者「セイッ!」
ブチィッ!
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/26(金) 17:30:43 ID:1HLOp1RU
助手「せ、先生!何を!?」
医者「見たまえ、患者の肌を。いまさっき引きちぎった、肌の部分を」
助手「…?」
ジュクジュク…
ボフンッ
パァン…
助手「パンが…新たなパンが焼けた…?」
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/26(金) 23:30:43 ID:B3W9oPyw
医者「失われた皮膚のかわりに即座にパンが生成される…これでもまだ患者をパン人間と呼ぶのは不適切だと?」
助手「しかし、これは…」
医者「このような特殊体質…心当たりが無いわけではあるまい?」
キッ
医者「なぁ、私の助手にして…異能研究者を父に持つ君なら…?」
助手「先生…」
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/27(土) 02:02:01 ID:834RIY/c
自己再生が出来るアンパンマン
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/28(日) 15:19:09 ID:MvdHjRI2
食糧難に供える
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/29(月) 02:11:36 ID:3Br/bh/2
助手「…」
助手「確かに父は異能研究をしていました。ですがパンが次々に焼けるなどと…」
医者「ふむ、君はパンが『焼ける』という点が不可解なのだな」
助手「はい。皮膚から小麦粉が発生する…そのような異能なら似たような例があります」
医者「置換系の異能…だね?」
助手「はい。肌の角質が小麦粉に置き換わる…置換系はそう珍しい異能では無いので」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/29(月) 02:17:06 ID:6Wa5Lr7o
医者「ふむ…だがこれは肌の角質がパンに置き換わる異能、とは言えないかね?」
助手「それは考えにくいですね。自然界に存在しない形での置換は前例がありませんから」
医者「ふむ…ではこれは異能の『複合』と、いうことになるのかな」
助手「複合…」
医者「肌の角質が小麦粉に…加えて水にも『置換』する異能…それを発酵させる『時間操作』の異能…そしてそれを焼き上げる『エネルギー操作』な異能…これらが複合すれば、パンが焼けている事に説明がつく」
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/29(月) 09:23:48 ID:hQdHINJA
助手「ですが…」
医者「異能は基本的に一人にひとつ…だと言いたいのだろう?」
助手「はい。異能の複合なんていうのは…」
医者「…『彼』しかいない…」
助手「…はい」
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/29(月) 15:03:20 ID:nPiEkqo2
香ばしくなってきやがったぜ…
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/03(金) 09:08:54 ID:2jrXkG9U
ーーーーー
『彼』
彼は異能を持っている。
複数の異能を持っている。
どんな異能で、どれだけの異能かは
誰も知らない。
彼、本人さえもだ。
彼の異能は突然発現し、突然消失する。
発現した事さえ、消失した事さえ
分からない、とんだ気分屋。
故に彼は常に監視されており
危険な異能が発現した場合は
政府直属の『特殊異能部隊』により排除される手筈となっている。
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/03(金) 09:23:17 ID:aZ8KVuRo
ーーーーー
助手「特殊異能部隊…通称『OPPAI』…でしたか」
医者「そうだ、OPPAIだ。何をどう略称したらそうなるかは知らんがね」
助手「異能者が異能者に始末されるだなんて、因果な話です」
医者「ふむ…その発言はかつてOPPAIに属していた者としてのものかね…?」
助手「…」
助手「知って、いたのですね…」
医者「まぁね。部下の事は色々と知っておきたいじゃない?」
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/03(金) 10:08:54 ID:G6Y2JzrY
助手「…私に、そんな事を言う権利は…ありませんよ」
医者「そうかね?君の『成績』はなかなかのものだったと聞くが?確か90だったかな」
助手「…そんな事まで、調べて…」
医者「90人もの『彼』…つまりは災厄の芽をつみとったのだから、権利としては十分だと思うがね?」
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/03(金) 16:12:05 ID:FenVTMhI
助手「くっ…」
医者「さぁ、君の異能を…そろそろ教えてはくれまいか?まだ、消失はしていないのだろう?特殊異能部隊、隊員番号919!」
助手「っ!」
カチンッ
助手「私を…私をその名で呼ぶなぁぁぁぁぁぁ!あああああ!」
ブリュリュリュ(以下略
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/03(金) 16:24:00 ID:TmbbeHV2
医者「うわぁぁぁ!かつてない便が来る!」
助手「私を傷に塩を塗るような真似をした報い!受けてもらいますよ!」
医者「な、何を!?」
助手「報いを受けてもらうと言っている!」
医者「何が!」
助手「便の臭みを嗅ぐのが最大級の罰なんだ!それを分かれよ!」
医者「便を振りかざす奴が偉そうに!そんな排便者、粛清してやる!」
助手「偉そうに粛清だなどと!これがティターンズのやり方か!?」
医者「誰がティターンズか!」
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/03(金) 16:28:01 ID:NHCrx0EM
助手「つべこべ言わず、便を受け入れて下さい!先生ぃぃぃぃぃ!」
ブリュリュリュ ブリュッ
プスッ プスッ プスーーッッッ
助手「っ!実が!実が打ち止めですってぇ!?」
25
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/03(金) 17:42:33 ID:xHFOgeUw
Organization of Psychic Person's Attack Invincibleとかそれっぽいかもだ
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/05(日) 06:30:07 ID:iA3APXIA
ハスゥ…
助手「くっ、ガスさえ出ない…お、終わりです…」
医者「ふぅーっ、おどかしやがって。ではこちらの番だな」
ガサゴソ
医者「フフ…これが何だか分かるかね」
グツグツ
助手「煮えたぎる油にマッシュルーム…」
ハッ
助手「マッシュルームのアヒージョ!」
医者「ご名答」
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/05(日) 08:47:40 ID:Ns9j4dLs
あっつあつ…!
28
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/05(日) 20:55:51 ID:mCMVetYo
ヒッヒッヒ…
医者「これを…熱っっ々のアヒージョを…ひっ、ひひっ…君に浴びせたら…どっ、どうなるのかなぁぁぁ!?どんな悲鳴をあげるのかなぁぁぁぁぁ!?」
助手「…」
助手(アヒィッ!と言ってジョーと放尿するのが正解なんだろうけど…)
助手(あまりにも芸が無さすぎる…もっと、もっと奇抜なリアクションをとりたい…)
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/06(月) 14:19:25 ID:R2KGoPiw
自らハードルを上げていくスタイル
30
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/07(火) 17:23:00 ID:iDwFhl06
グツグツ
医者「ほぅらどうした…まぁいい、三分間だけ待ってやろう」
助手「ムスカみたいな事を!」
医者「何が!」
助手「遊びでやってるんじゃないんですよ!やりたければやればいい!」
医者「威勢はいいが、声が震えているぞ」
助手「上からものを言う!」
医者「だがこうやっている間にも三分間は過ぎる!」
助手「だったら!」
医者「虚勢だけで!」
助手「なんとぉー!」
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/08(水) 10:40:35 ID:U3Fo9.4Q
煮えたぎーる
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/10(金) 11:50:36 ID:9wOsGozE
ジリッ
医者「ならばかけてやる!煮えたぎる油!極上のアヒージョを!君に!」
ガバァッ
医者「頭から!そうらっ!」
バシャァッ ビシャァッ
ジュッ
助手「アヒィィィィィィィィィィィ!」
医者「どうだ熱いだろう!そして君は失禁する!アヒージョを浴びて!アヒィッと叫び!ジョーと失禁するのだ!それが!それこそが!」
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/10(金) 12:38:00 ID:vZYs0yvA
お約束ッ…!
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/11(土) 02:13:24 ID:iPBjSyJo
カッ
助手「失禁はする!しかしジョー、などという少量の失禁ではない!どうせするなら…命懸け!」
グググ
助手「下腹部に力を…生命エネルギーを、膀胱に集中させる!」
パァァ…
医者「なんだその光は…下腹部から放たれる眩しい光は!?」
助手「これは、いのち…私が…いえ、生き物ならば誰でも持っている、いのちの輝き!」
パァァ…
助手「輝け私…もっと、もっとだ!」
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/11(土) 09:14:32 ID:5ESW94GU
L・E・D! L・E・D!
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/15(水) 01:58:27 ID:70Lg88A6
パァァァァァ…
医者「これが…いの、ち…」
ーーーーーーーーー
その時不思議な事が起こった。
助手の下腹部から放たれた黄金の光は世界を包み
やがて大爆発を引き起こした。
その膨大なエネルギーは世界を再構築し
地球とは似て非なる新たな惑星が生まれた。
そして幾億の時が流れ
小麦に似た植物が現れ
それからなんやかんやあって
世界には再びパンが現れた。
パンは、巡る。人もさだめも。
そしていずれ女騎士が現れパンと出逢い
そして!
【完】
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/15(水) 14:59:49 ID:GJSDQt0M
ビッグパン(パンだけに
乙
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