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女「気になる貴方」

1以下、名無しが深夜にお送りします:2019/04/18(木) 22:24:52 ID:fvi4nIJE
女「はぁ、はぁ……」

女「もう、無理」

女「お母さんゴメンね……私、薬を、見つけられ──」




??「大丈──か!?」

女「天国からのお迎え……?」

??「──!」

女(持ち上げられてる……ゴツゴツしてて痛い)

女(あっ、そっちはダメ……薬草が、とれな、い)

2以下、名無しが深夜にお送りします:2019/04/18(木) 22:25:43 ID:fvi4nIJE
女「いらっしゃいませ、こちらにどうぞー」

「「いらっしゃいませー」」

客1「女ちゃーん、これ二つ!」

客2「女ちゃん、これ頂戴!」

「女さーん」「女ちゃーん」「女ちゃん」

女「はーい!」

町娘1「相変わらず大人気ですね」

町娘2「羨ましいわ」

女「ほらっ、ボーッとしてないで料理運んで下さい」

「「はいっ!」」

3以下、名無しが深夜にお送りします:2019/04/18(木) 22:26:27 ID:fvi4nIJE
女「お母さん、これとこれの注文が入ったよ!」

女母「分かったわ、あっ! あ、危なかったわ〜」

女「最近よく躓くね……大丈夫?」

女母「大丈夫よ、あと地下水で冷やしてるお酒をお客様に出しといて」

女「うん、無理はしないでね? いつでも変わるから」

女母「うん、了解」

4以下、名無しが深夜にお送りします:2019/04/18(木) 22:26:59 ID:fvi4nIJE
狩人「おい女、女母さんはキッチンか?」

女「そうですが」

狩人「じゃあ女でいいや、今夜俺と遊ばない?」

女「結構です」

狩人「チッ……酒くれ」

女「注文ありがとうございます」


狩人「ふっ……」

5以下、名無しが深夜にお送りします:2019/04/18(木) 22:27:36 ID:fvi4nIJE
女母「今日も一日お疲れ様! 明日はお休みなので皆さんゆっくり休んでね!」


「「お疲れ様でしたー!」」


女「ねぇ、お母さん」

女母「んー?」

女「また狩人さんが来てたよ。あの人口悪いし、自分勝手だし、町中の女の人にてを出してるって噂もあるし、あまり関わりたくないよ」

女母「そうね、けどこの町の人じゃないのによく来るわねぇ……っと」

女「また躓いてる……足でも悪くしたの?」

女母「大丈夫よ、大丈夫。さっ、家に帰りましょう」

女「……うん」

6以下、名無しが深夜にお送りします:2019/04/18(木) 22:28:23 ID:fvi4nIJE
女母・女「「ただいま」」

女「お帰りなさい」

女母「はい、お帰りなさ──」

女「お母さん!?」

女母「きゃっ! うっ……痛っ」

女「大丈夫!? やっぱり変だよ、お医者さんの所に見せに行った方が……」

女母「いえ、大丈夫よ」

女「……じゃあ私に足を見せて」

女母「大丈夫と言ってるでしょう」

女「いいから見せて!」

7以下、名無しが深夜にお送りします:2019/04/18(木) 22:29:19 ID:fvi4nIJE
女「なに、これ」

女母「……」

女「足の色が、形が、変だよ」

女母「大丈夫よ、大丈夫だから」

女「触るとカチカチで、まるで木みたい……やっぱりお医者さんの所に」

女母「駄目! 駄目なの、これを町の人達にこれを知られてはいけないのよ……」

女「何で、そんな……おかしいよ」

女母「お願い、言うことを聞いて」

女「っ!」

女母「女、どこへ行くの! 待って、待ちなさい!」



女「理由はよく分からないけど町の人が駄目なら」

女「私が、私がお母さんを治すんだ……!」

8以下、名無しが深夜にお送りします:2019/04/18(木) 22:29:57 ID:fvi4nIJE
─────
───



女「ん……ここ、どこ?」

女「布が掛けられてる……誰かの家? 私を助けてくれたのかな」

??「よいしょっと……ん? おぉ、起きましたか、よかった」

女「なっ、あっ、ば、ばばば、化け物!」

??「あっ、ごめんなさい! 何年も町の人に会っていなかったのでうっかりしてました」

女「いやっ、何するの!? 来ないで! 食べないで!」

??「落ち着いてください! 食べませんし、何もしないですから!」


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