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千歌「残された時間」

1:2019/03/31(日) 21:00:04 ID:L9reE6jA
ーーーーーーーーーー
ー現在ー

医者「高海さんの肺から癌が見つかりました。それもかなりの範囲に増殖しています。」

千歌「それは・・もう治らないんですか?」

医者「今の医療では、とても・・・できることは抗がん剤などで癌の進行を送らせるくらいしかありません。」

医者「入院して抗がん剤治療を続ければ余命を伸ばすことはできます。そしたらもう、学校へは行けなくなるでしょう。」

医者「よく家族の方々と話し合って決めてください。」

千歌「はい。」

101:2019/04/01(月) 01:37:46 ID:2S3wNagk
鞠莉「っ!」

千歌「癌の進行が遅くなってるのって嘘だよね?
多分、私はいつ死んでもおかしくないと思う。今だって前よりかなり息苦しいよ、
単に今、体調が良いのか、悪いのかが段々わからなくなってきているだけなんだと思う・・・・。」

鞠莉「!・・・そうよ。ちかっちの考えている通り癌の進行が遅いのなんて嘘よ。先生は今、生きていることさえ奇跡だって!」

千歌「そうだよね・・・・」

102:2019/04/01(月) 01:38:23 ID:2S3wNagk
鞠莉「ごめんなさい、ちかっち・・・嘘なんかついて。」

千歌「謝らないで?鞠莉ちゃんは優しいから、気持ち、すごくうれしいよ!
でも!大丈夫!身体が持つなら、持つ分だけ走り続ければいいんだよ!」

鞠莉「ちかっち・・・・・」

千歌「鞠莉ちゃん、ありがとう。」ギュッ

鞠莉「・・・うん。ありがとう。ちかっち・・・・!」

103:2019/04/01(月) 12:58:54 ID:2S3wNagk
ーラブライブ決勝1週間前・浦の星女学院屋上ー

ダイヤ「いよいよ!ラブライブ決勝まで残り1週間ですわ!!」

果南「練習も気合い入れていくよ!」

花丸「どんと来いずら!」

曜「いよいよだね、千歌ちゃん・・・」

千歌「うん、ラスト1週間、絶対耐えきってみせるよ・・・。」

梨子「千歌ちゃん・・・・」

104:2019/04/01(月) 13:00:44 ID:2S3wNagk
千歌「・・・・みんな!」

Aqours『?』

千歌「ここまで、私を支えてくれてありがとう!ここまで来たら最期の最期までよろしくお願いします!!」

果南「・・・・千歌・・・」

鞠莉「もちろんでぇーす!」

ダイヤ「当たり前ですわ!わたくしは千歌さんとラブライブ決勝のステージに立つと決めているですから!」

花丸「丸たちの方こそよろしくお願いしますずら!」

善子「右に同じ!」

ルビィ「ルビィも!」

千歌「みんな・・・・ありがとう!」

105:2019/04/01(月) 13:01:21 ID:2S3wNagk
鞠莉「よーし!それじゃあ!練習startでぇーす!」

Aqours『おーー!!』





しかし・・・・・

106:2019/04/01(月) 13:01:55 ID:2S3wNagk
ー練習開始から僅か30分後ー

千歌「・・・くる・・・し・・・い・・・・・!」ゼェゼェゼェ

果南「千歌!がんばって!もうすぐ救急車が来るから!」

曜「そうだよ!みんなでラブライブの決勝に行くんでしょ!?」

ルビィ「千歌ちゃあー!死なないでー!」ポロポロ

善子「どうしたのよ!?いつもの元気はどこいったのよ!」

ダイヤ「千歌さん!がんばって!あと少しですわ!」

花丸「千歌ちゃん!大丈夫ずら!おらたちがついてるずら!」

梨子「千歌ちゃん!・・・千歌ちゃん!」

107:2019/04/01(月) 13:02:34 ID:2S3wNagk
鞠莉「ちかっち!がんばって!・・・」

ギュッ 千歌の手を鞠莉が握る

千歌「・・・・!・・・・・っ・・・ま・・・り・・・ちゃ・・・・・」ハァハァハァ

タッタッタッ
救急隊員「みなさんどいてください!救急隊です!」

ダイヤ「わかりましたわ!!みなさん千歌さんから一端離れなさい!」

曜「千歌ちゃん!がんばって!すぐに私たちも行くから!」

108:2019/04/01(月) 13:03:08 ID:2S3wNagk
鞠莉「みんな!小原家の車で病院まで行くよ!」

果南「みんな!行くよ!!」

善子「わかったわ!!」

ダダダダタッ

ガチャ!バタン!

鞠莉「はやく!だして!」

執事「かしこまりました!!」

ブロロロロロロ

梨子「千歌ちゃん・・・!がんばって・・・!」ギュッ

109:2019/04/01(月) 13:04:13 ID:2S3wNagk
ー千歌の病室ー

ピッピッピッピッ
千歌「・・・・・・・・・・・」


ガラッ
ダダダダタッ

曜「千歌ちゃん!」

果南「千歌!」

ダイヤ「みなさん!ここは病院ですのよ!お静かに!」

梨子「千歌ちゃん、いつもだったらすぐに目を覚ましたのに・・・」

花丸「それに、今日は医療機材がいっぱいずら。」

ルビィ「千歌ちゃん・・・・・」

善子「ねぇ、ひょっとしたら千歌さんは・・・・」

果南「善子!!」

善子「あっ、ご、ごめん・・・・」

110:2019/04/01(月) 13:04:49 ID:2S3wNagk
ガラッ
医者「高海さんのご友人の方々ですか?」

ダイヤ「そうですわ、ところで・・・」

曜「先生!!千歌ちゃん・・・千歌ちゃんはどうなるんですか!?」

鞠莉「・・・曜・・・・!」

医者「!・・・・高海さんは、今まで良く頑張りました。
私が高海さんに余命3ヶ月と宣告してからもう、4ヶ月が経とうとしているのですから。医師が宣告した余命を越えることはなかなかできないことです。なのに高海さんは抗がん剤治療などをせずに余命3ヶ月を、いや、それ以上を耐えきったのです。
ですから、高海さんは・・・・もう・・・

おそらく・・・・・

あと、3日ほどで息を引き取るでしょう。」

111:2019/04/01(月) 13:05:26 ID:2S3wNagk
Aqours『!!!???』

花丸「たった三日しかないずらか!?」

善子「そんな・・・!突然過ぎるわよ・・・・」

果南「・・・っ!・・・先生!あと7日、あと7日でいいんです!どうにか千歌を・・・お願いします!」

医者「・・・松浦さん・・・残念ですが・・もう抗がん剤なのでは追い付かないのです。手術をしようにも癌が増殖しすぎて、手の施しようがありません・・・・・。」

梨子「そんな!・・・千歌ちゃん・・・・」

ルビィ「・・ぐすっ・・・うう、千歌ちゃぁん・・・」ポロポロ

ダイヤ「ルビィ!まだ決まったわけではありませんわ!」

曜「そうだよ!千歌ちゃんは奇跡だって起こせるんだから!」

鞠莉「みんな・・・・!」

112:2019/04/01(月) 13:06:37 ID:2S3wNagk
千歌(みんなの声が微かに聞こえる。でも、その声はとても遠く感じる。

あぁ、さっき搬送されたときは苦しかったなぁ。

あと3日・・・・・

私・・・もう死んじゃうのかな・・・・・)






113:2019/04/01(月) 13:07:15 ID:2S3wNagk
千歌「・・・あれ?ここって・・・・あっ!」

千歌(この前みた夢と同じ場所だ!)

千歌「・・・もしかしたら!」キョロキョロ

千歌「いない・・・か、あのお姉さん・・・」

??「呼んだ?」

千歌「わぁ!?お姉さん!?」

??「久しぶり〜!千歌ちゃん!」

千歌「お、お久しぶりてす・・・」

千歌「・・・・・あのっ!・・・わ、私お姉さんに聞きたいことが・・・」

??「千歌ちゃんがあと3日で死んじゃうかもしれないこと・・・でしょ?」

千歌「っ!・・・・はいその通りです・・・」

千歌「みんなとラブライブの決勝に行くって約束したのに、もう、私にはあと3日しかないなんて・・・・!」

114:2019/04/01(月) 13:08:01 ID:2S3wNagk
千歌「これじゃみんなとの約束守れないよ・・・・!」

??「・・・千歌ちゃん・・・・!」

千歌「私、どうせ死ぬんだったらもっと作詞張ればよかった!もっと今までの練習やライブを頑張るべきだった!それに私から始めたことなのに!・・・・なのに、私は・・・うぅ・・・ぐすっ・・・」ポロポロ

??「・・・千歌ちゃん・・私ね・・・
死を前にしたとき、みじめな気持ちで人生を振り返らなくてはならないとしたら、いやな出来事や逃したチャンス、やり残したことばかりを思い出すとしたら、それはとても不幸なことだと思うの。

千歌「・・・・・」

??「それに!千歌ちゃんは作詞を一生懸命してた!練習もライブも一回も手を抜いたことなんてなかったはずだよ!」

115:2019/04/01(月) 13:09:16 ID:2S3wNagk
千歌「・・・・・・」

??「ライブ中の千歌ちゃんは最高に輝いてた!!」

千歌「・・・!」

??「だからね・・千歌ちゃん・・・・今までのことを後悔なんてしちゃだめだよ。千歌ちゃんは千歌ちゃんが思っている以上に頑張ってたんだよ・・・もちろんこの癌ともね。」

千歌「お姉さん・・・・!・・・うぅ、ぐすっ・・・
う、うわわわああん!」ポロポロ

ダキッ お姉さんに千歌が抱きつく

??「フフっ・・・今まで良くがんばったね。」ナデナデ

千歌「・・・ぐすっ・・・うぅ・・」ポロポロ

116:2019/04/01(月) 13:09:50 ID:2S3wNagk
千歌「いやはや、お恥ずかしいところをお見せしました・・・・」テレテレ

??「ううん、むしろ私はうれしかったよ!」

千歌「でも、みんなとの約束・・・」

??「千歌ちゃん・・みんな、千歌ちゃんの大切な仲間でしょ?」

千歌「もちろんだよ!」

??「だったら、まだ諦めるのは早いんじゃないかな?」

千歌「え?」

??「さっ、行ってらっしゃい!」パァ

千歌「え!?お・・・・お・・姉・・・さん・・・・・・・」ウトウト

117:2019/04/01(月) 13:10:54 ID:2S3wNagk


ー千歌の病室ー

千歌「お姉さん!?」ガバッ

曜「千歌ちゃん!!」タッタッタッ ギュッ

梨子「良かった!目が覚めて!」

千歌「曜ちゃん、梨子ちゃん....」

善子「ところで、さっき千歌さんが目を覚ました時言ってたお姉さんって誰?」

花丸「それ、丸も思ったずら。」

千歌「え、えっと....まぁ、簡単に言うと夢の中に出てきたお姉さんかな」

118:2019/04/01(月) 13:12:04 ID:2S3wNagk
果南「なんで千歌はその夢に出てきたお姉さんのことを呼んだの?」

千歌「それは....まだ話の途中だったから....」

鞠莉「それって、どんな話?」

千歌「っ!....私があと3日で死んじゃうかもしれないって話だよ。

私ね、お姉さんに私があと3日で死んじゃうかもしれない、みんなとの約束を守れないかもしれないって言ったの」

ダイヤ「それで、そのお姉さんはなんと?」

千歌「まだ、みんなとの約束を諦めるのは早いって....」

119:2019/04/01(月) 13:13:41 ID:2S3wNagk
曜「そうだよ!まだ千歌ちゃんが約束守れないって決まった訳じゃない!」

ルビィ「そうだよ!ルビィ、千歌ちゃんとラブライブの決勝に行きたいもん!」

梨子「そうね!約束は守らないとね!」

果南「これは私たちのわがままでもあるんだから、千歌の約束はみんなの約束だよ。」

花丸「そうずら、丸たちも約束を守らない訳にはいかないずら。」

善子「フフフッ、魔界条例では約束を破ることは禁じられています。よってこのヨハネが約束を守ってあげるわ!」

ダイヤ「千歌さん、みんな千歌さんとの約束を果たしたいですのよ?」

鞠莉「ちかっち、約束....絶対守ろうね。」

120:2019/04/01(月) 13:14:41 ID:2S3wNagk
千歌「みんな...!ありがとう!」

ダイヤ「さて!千歌さんも目覚めたところで今日はもう遅いからみなさん帰りましょう!」

曜「そうだね。千歌ちゃんまた明日!」

千歌「うん!また明日!」

121:2019/04/01(月) 13:15:27 ID:2S3wNagk
‐次の日浦の星女学院・スクールアイドル部部室‐

曜「はぁ、昨日、千歌ちゃんとの約束は守る!と言ったものの」

梨子「千歌ちゃんとの約束どうしたらいいのかしら」

8人「・・・・・・・・・」

果南「千歌にはあと3日しか時間がない。つまりラブライブ決勝には間に合わない。だから、千歌と一緒には歌えない。」

ダイヤ「果南さん!あなた!なんてことを!そんなこと言わなくてもここにいるみんながわかってますわ!」

果南「まぁまぁ、落ち着いて」

鞠莉「果南、あなた最低よ」

果南「だから落ち着いてって、その話は普通ならの話だよ。普通なら.....ね。」

ルビィ「普通なら?」

花丸「どうゆうことずら?」

善子「つまり、千歌さんとラブライブ決勝で歌う方法があるってこと?」

果南「そういうこと。」

曜「でも、どうやって?」

122:2019/04/01(月) 13:16:17 ID:2S3wNagk
梨子「千歌ちゃんと歌う方法なんて・・・・・・・あ!」

果南「梨子は気づいたみたいだね」

善子「もったいぶらずに言いなさいよ」

果南「わかった。千歌とラブライブ決勝で一緒に歌う方法。それは」

ダイヤ「それは?」

果南「千歌の声を録音することだよ。」

曜「え?」

123:2019/04/01(月) 13:16:47 ID:2S3wNagk
善子「つまり、千歌さんの歌声を録音して本番ラブライブ決勝のステージで私たち8人の声と重ね合わせる。そういうことでしょ?」

果南「そのとおり。ラブライブのルールに曲に声を入れてはいけない。なんてルールは無いし、千歌はちゃんとラブライブの出場メンバーに登録してあるしね。」

鞠莉「なるほどね。でもちかっちがその場に立つことができないじゃ・・・・・」
バンッ
果南「じゃあ!どうすればいいの!?どんな方法があるの!?
私だって、千歌と一緒に歌いたい!」

124:2019/04/01(月) 13:17:21 ID:2S3wNagk
曜「果南ちゃん・・・・・」

ルビィ「・・・・・ルビィは果南ちゃんの考えたこの方法、いいと思う!」

ダイヤ「ルビィ!?」

ルビィ「病院の先生は千歌ちゃんはあと3日しかないって言ってたよね。だからもしかしたら千歌ちゃんはあと3日で死んじゃうかもしれない。だったら千歌ちゃんが歌うこともできないよりは歌声だけでも残してあげた方がいい!」

花丸「ルビィちゃん・・・・・うん!丸もその方法がいいと思う!

でも、やっぱり千歌ちゃんの考えを聞いた方がいいと思うずら。」

125:2019/04/01(月) 13:18:06 ID:2S3wNagk
善子「それもそうね。」

鞠莉「それじゃあ、今日の放課後ちかっちの病室に行ってみて、果南の考えを話してみましょう?」

曜「そうだね。」

果南「じゃあ、みんなそれぞれの教室に戻ろうか」

梨子「うん・・・・・千歌ちゃん・・・」

126:2019/04/01(月) 13:18:38 ID:2S3wNagk
‐その日のお昼休み‐
プルルルルル
梨子「曜ちゃん。携帯鳴ってるわよ。」

曜「あ、ほんとだ誰からだろ?・・・・・っ!千歌ちゃんの病院からだ。」
ピッ
曜「はい、もしもし渡辺です。え!?千歌ちゃんが!?はい!わかりました!はい!すぐ行きます!」ピッ

梨子「よ、曜ちゃん?どうしたの?」

曜「ち、千歌ちゃんの容態が急に悪くなったって・・・・」

梨子「え!?すぐに病院に行かなきゃ!」

曜「梨子ちゃんはみんなに連絡して!私は先に行ってるから!」ダダダダタッ

梨子「わかったわ!」

127:2019/04/01(月) 13:19:13 ID:2S3wNagk
‐千歌の病室‐
ダダダダタッ ガラッ
曜「千歌ちゃん!」

千歌「・・・曜ちゃん・・・・・・」ハァハァハァ

曜「千歌ちゃん!大丈夫!大丈夫だよ!」

ガラッ
梨子「千歌ちゃん!」

ダイヤ「大丈夫ですの!?」

果南「千歌!がんばれ!」

千歌「・・みんな・・・・・ありが・・とう」ハァハァ

鞠莉「ちかっち、今は休んで?」

千歌「うん、そう・・・する」ウトウト

花丸「寝ちゃったずら」

ルビィ「はやく元気になってほしいね!」

128:2019/04/01(月) 13:19:47 ID:2S3wNagk
ガラッ
医者「Aqoursのみなさん少しお話がしたいのでこちらへどうぞ」

ダイヤ「みなさん、行きますわよ。」

曜「うん・・・・・」
ゾロゾロ

129:2019/04/01(月) 13:20:31 ID:2S3wNagk
‐別室‐

医者「みなさん、なぜ別室にお呼びしたのかわかっていると思いますが一応伝えます。高海さんはもう、限界です。おそらく、今夜高海さんは・・・・・息を引き取るでしょう。」

曜「!?そ、そんな!」

梨子「もう、どうにもならないんですか!?」

ダイヤ「そうですわ!わたくしたちには千歌さんと一緒にラブライブ決勝のステージに立つという約束が!」

花丸「先生!お願いします!千歌ちゃんを助けてほしいずらぁ!」

ルビィ「・・う、ひっぐ・・・千歌ちゃん・・!」ポロポロ

130:2019/04/01(月) 13:21:17 ID:2S3wNagk
果南「・・っ!そんな、千歌・・・・!」

善子「そんな、嘘でしょ!」

医者「Aqoursのみなさん、本当に申し訳ありません。私も高海さんを助けたい、ですが、もう・・・どうすることもできません。」

鞠莉「そんな!ちかっち。」

医者「ごめんなさい。本当にごめんなさい。」




曜「先生、千歌ちゃんの病室に行ってもいいですか?」

医者「はい、最後まで寄り添ってあげてください。」

曜「はい。わかりました。行こうみんな。」

7人「うん。」

131:2019/04/01(月) 13:21:50 ID:2S3wNagk
‐Aqoursのみんなが別室に行った後・千歌の病室‐

千歌(きっと、私今日死んじゃうんだな・・・・

結局約束守れなかったなー・・・・・・
ごめんなさい。みんな。約束守れなかったよ。

はぁ
なんか考えてたら眠くなって・・・き・・・・た・・)ウトウト

132:2019/04/01(月) 13:22:25 ID:2S3wNagk
千歌「あれ?またここ!?」ガバッ

???「千歌ちゃん!」タッタッタッ ギュッ

千歌「うぇぇ!?どうしたんですか!?」

???「ごめん!ごめんね!みんなとの約束まだ諦めるのは早いなんて無責任なこと言ってごめんね!」ポロポロ

千歌「お姉さん・・・・・大丈夫ですよ。お姉さんは悪くないです。」ギュッ

???「千歌ちゃん・・・・うぅ、ぐすっ」ポロポロ

133:2019/04/01(月) 13:22:58 ID:2S3wNagk


???「いやはや、お恥ずかしいところをお見せしました・・・・」テレテレ

千歌「なんか、デジャブですね」

???「アハハ!そうだね!」

千歌「・・・・お姉さん」

???「ん?どうしたの?」

千歌「私が死ぬ前にここに来たのも何かの縁だと思うんです。だから・・・・・」

???「だから?」

千歌「私のスクールアイドルとしての最期のステージを見てください!」

134:2019/04/01(月) 13:24:33 ID:2S3wNagk
千歌「では!聞いてください!


君の心は輝いてるかい。」

〜〜〜〜〜♪

千歌「まだゆーめにー気づいたばーかりー♪」

千歌「どうでした!?」

???「すごいすごい!!可愛くてキラキラしてた!
今の千歌ちゃんとても輝いてた!」

千歌「!・・・・・うぅ、うぇぇぇぇええん!」ポロポロ

???「千歌ちゃん・・・」
ギュッお姉さんが千歌を抱きしめる
???「そうだよね、死ぬのは怖くてつらいよね。」ナデナデ

千歌「うぅ、ひっぐ・・・・・ぐすっ、おねぇさぁん!」

???「よしよし」ナデナデ

135:2019/04/01(月) 13:25:18 ID:2S3wNagk
千歌「お姉さん。」

???「ん?」

千歌「私、そろそろ行きます。」

???「そっか。」

千歌「お姉さん!今までありがとうございました!また!どこかでお会いしましょう!」

???「うん!バイバイ!千歌ちゃん!」

千歌「はい!さようなら!」

136:2019/04/01(月) 13:26:20 ID:2S3wNagk
‐千歌の病室‐

千歌「・・・・みんな」

曜「千歌ちゃん!」

千歌「曜ちゃん・・・・・」

果南「本当に、逝っちゃうの?」

137:2019/04/01(月) 13:27:13 ID:2S3wNagk
千歌「うん・・・・・そうみたい。
みんな、今まで本当にありがとう。私の友達になってくれて、Aqoursに入ってくれてありがとう。

梨子ちゃん。いつもAqoursの作曲とか私の話し相手になってくれてありがとう。最初はスクールアイドルなんてやらないって言ってたのにやるって言ってくれた時はとっても嬉しかった。梨子ちゃん、Aqoursの作曲は梨子ちゃんにしかできないから、よろしくね」ニコッ

梨子「うん!わかった!千歌ちゃん、私をスクールアイドルに誘ってくれてありがとう・・・・・・!」ポロポロ

千歌「果南ちゃん。小さい頃から仲良くしてくれてありがとう。小さい頃から果南ちゃんには頼りっぱなしでごめんね。またみんなで海行きたかったな。果南ちゃん、これからのAqoursは果南ちゃんが支えてあげてね。」ニコッ

果南「うん、わかった。任せて、千歌。
ありがとう。」ポロポロ

138:2019/04/01(月) 13:27:57 ID:2S3wNagk
千歌「ダイヤさん。最初スクールアイドル部をダメって言われた時は少し苦手だなと思ったけど、今ではお姉ちゃんのように思ってます。それにいつも、Aqoursの練習でみんなをまとめてくれてありがとう。これからもみんなをよろしくお願いします。」ニコッ

ダイヤ「当たり前ですわ!千歌さんも向こうで迷惑を掛けてはいけませんわよ。
・・・・・・千歌さん、ありがとう」ニコッ

千歌「善子ちゃん。最初善子ちゃんを見たとき変な子だなーって思ってたけど、善子ちゃんと接していくうちにそれが善子ちゃんの魅力って気づけたよ。あの追いかけっこは結構辛かったよ・・・・・。
・・・・・・・堕天使ヨハネちゃん!Aqoursに入ってくれてありがとう!」

善子「フフっ、千歌さん、あなたにはこのヨハネを善子と呼ぶことを許可しましょう。
これからのAqoursはこの、堕天使ヨハネに任せなさい!
あの・・・・えっと・・私をAqoursに誘ってくれて、あ、ありがとね。」ニコッ

139:2019/04/01(月) 13:29:14 ID:2S3wNagk
千歌「花丸ちゃん。作詞、手伝ってくれてありがとう、おかげでいい歌詞が書けたよ。それにいっつも私達を笑わせてくれてとっても楽しかったよ。・・・・・・食器を洗うときは洗剤、使いすぎちゃだめだよ。」

花丸「千歌ちゃん・・・・それは今言うことじゃないずらよ。それに千歌ちゃんだって賢いって言ってたずら・・・・・・うぅ、ぐすっ・・・・・千歌ちゃん、ありがとぉずらぁ」ポロポロ

千歌「ルビィちゃん。ルビィちゃんは少しおっちょこちょいで、でもしっかりしててやっぱりダイヤさんの妹だなって思ってた、ルビィちゃんならきっとこれからのAqoursを引っ張っていけるよ。
頑張ってね、ルビィちゃん」ニコッ

ルビィ「うぅ・・・・ひっぐ、千歌ちゃぁん!
今まで、ありがとぉ!ルビィ!千歌ちゃんのこと絶対忘れないからね!」ポロポロ

140:2019/04/01(月) 13:30:01 ID:2S3wNagk
千歌「鞠莉ちゃん。いつも私達のお姉さんみたいに振舞ってくれてありがとう。鞠莉ちゃんが私のの病気のことを気づいて、話を聞いてくれてとっても嬉しかった。シャイ煮、また食べたかったなぁ、フフっまたね、鞠莉ちゃん!」

鞠莉「シャイ煮ならいくらでもあげるわよ!ありがとうちかっちあなたがいなかったら私達3年生はまた一緒になれなかった。あなたと会えて本当によかった。・・・・・・・じゃあ
goodbye!ちかっち!」ニコッ

千歌「曜ちゃん。曜ちゃんとは小さい頃からの幼馴染で、いつも一緒に遊んでたね。
私がスクールアイドル部を作るって言った時1番に部に入ってくれて嬉しかった!ありがとう!私!曜ちゃんとスクールアイドルが出来て本当によかった!今までありがとう・・・・・じゃあね。」ポロポロ

曜「私も!千歌ちゃんとスクールアイドルができて楽しかった!こちらこそ今までありがとう!
・・・・・・・・・うぅ、ぐすっ、千歌ちゃん、本当に今までありがと!大好き!」ポロポロ ギュッ

141:2019/04/01(月) 13:30:47 ID:2S3wNagk
千歌「みんな、本当にありがとう、最後に手にぎってくれないかな?」

曜「もちろんだよ!」ギュッ
8人全員が千歌の両手を握る

千歌「私は、ラブライブ決勝に間に合わなかったけど、必ず優勝してね!」ニコッ

ダイヤ「ええ!任せてください!」

千歌「私、そろそろみたい、みんな。ありがとう・・・・・・・・・・・・・・・・・・



じゃあね。」

142:2019/04/01(月) 13:31:22 ID:2S3wNagk
トスッ 千歌の手がベットに落ちる

ピーーーーーー 心電図の音

果南「逝っちゃったね、千歌。」

ルビィ「うぅ、千歌ちゃあ!」ポロポロ

花丸「でも、とても幸せそうな顔してるずら。」

梨子「フフっ、ほんと、最期まで千歌ちゃんらしいわね。」ニコッ

ガラッ

千歌ママ「Aqoursのみんな千歌と最期まで一緒にいてくれてありがとう。きっと千歌は幸せだったと思う。」

志満「千歌ちゃんのお友達があなた達で本当によかった。ありがとう。」

美渡「ほんと、千歌のやつ幸せそうな顔して逝っちゃったよ。」

143:2019/04/01(月) 13:32:00 ID:2S3wNagk
ダイヤ「こちらこそありがとうござました!」

花丸「丸達の方こそ千歌ちゃんと出会えて幸せだったずら!」

曜「私達絶対千歌ちゃんとの約束を守ってみせます!」

鞠莉「さぁ!みんな!ちかっちとまた約束しちゃったんだから今度は絶対守るわよ!」

ダイヤ「もちろんですわ!」

曜「さっ!みんな今から学校へ帰って練習だよ!」

善子「おーー!って帰ってもまだ授業じゃない!」

曜「あっ!そうだった!」

梨子「もう!まったく、曜ちゃんったらー」

果南「それじゃあ、みんな学校へ帰ろうか!」

ルビィ「うん!」
ガラッ ゾロゾロ
曜「千歌ちゃん・・・・・・・・・ばいばい。」

144:2019/04/01(月) 13:32:41 ID:2S3wNagk
‐ラブライブ決勝当日・アキバドーム控え室‐

ダイヤ「ついに!この日が来ましたわ!」

梨子「この日のために私達は精一杯頑張って練習してきた!」

果南「千歌との約束を守るために!」

鞠莉「そして!ちかっちが好きだった浦の星を守るために!」

花丸「丸も厳しい練習を耐え抜いてきたずら!」

善子「今のAqoursならラブライブ優勝も夢じゃないわ!」

ルビィ「千歌ちゃん!見ててね!ルビィ達の輝きを!」

145:2019/04/01(月) 13:33:16 ID:2S3wNagk
スタッフ「Aqoursのみなさーん!スタンバイお願いしまーす!」

曜「そろそろだね!みんな!それぞれの思いを胸に!千歌ちゃんとの約束を守るため、精一杯輝こう!

みんな!いつものやつやるよ!」

7人「うん!」

8人が円になる
パァ
千歌の場所に千歌の幻影のようの物が見える

千歌「・・・・・・・・・・・・・・・」ニコッ

鞠莉「ちかっち・・・・」

146:2019/04/01(月) 13:34:04 ID:2S3wNagk
曜「・・・・・・・みんな!いくよ!」チラッ

千歌「!・・・・・・」コクッ
スゥ
千歌「1!」

曜「2!」

梨子「3!」

花丸「4!」

ルビィ「5!」

善子「6!」

ダイヤ「7!」

果南「8!」

鞠莉「9!」

千歌「Aqours!」

Aqours「サーンシャイーン!」

147:2019/04/01(月) 13:34:53 ID:2S3wNagk
‐後日・三津海水浴場‐
バサバサ
砂浜に刺さった優勝旗
曜「見てる?千歌ちゃん、あの時の会場はすごかったよ!青い光に包まれてまるで光の海にいるみたいだったよ!
ていうか、梨子ちゃん遅いなぁー」

梨子「おーい!曜ちゃーん!」タッタッタッ

曜「もー!梨子ちゃん遅いよー!」

148:2019/04/01(月) 13:35:48 ID:2S3wNagk
梨子「ごめんね、支度してたら遅くなっちゃって
・・・・・・・・・どうして、そこに旗を刺したの?」

曜「それはね、いつでも千歌ちゃんが見えるようにと思って、きっと私達のこと心配してるだろうから、千歌ちゃんが安心できるようにするために刺したの。」

梨子「フフっ、きっと千歌ちゃんも喜んでるよ。」

果南「おーい!2人ともー!」

鞠莉「はやくしないと置いてっちゃうわよー!」

曜「はーい!今行くよー!」

梨子「それじゃ、行こっか」

曜「うん!」
曜が空を見上げる
曜「千歌ちゃん!私達のことこれからも見守っててね!」
クルッ タッタッタッ




「うん!」

149:2019/04/01(月) 13:36:47 ID:2S3wNagk
おしまい

最後まで読んでくれた方がいたらありがとうござました!

150以下、名無しが深夜にお送りします:2019/04/07(日) 20:18:13 ID:Ob5adNfM
オマージュにしてはパクリ部分多すぎない?


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