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千歌「残された時間」

50:2019/03/31(日) 23:19:35 ID:L9reE6jA
志満「じゃあ、千歌ちゃん、私たちは一度家に帰るわね。」

千歌「うん。」

ガララッ

千歌ママ「本当に、みんな良い子ね・・・」

千歌「・・・・・うん」

51:2019/03/31(日) 23:20:28 ID:L9reE6jA
ー浦の星女学院・屋上ー

ダイヤ「すっかり暗くなってしまいましたわ。早く荷物を片付けて、帰りませんと。」

花丸「・・・・・」

善子「・・・・・」

ルビィ「・・・・・ぐすっ・・・」

梨子「・・・千歌ちゃん、どんな答えに辿り着くのかな。」

果南「・・・千歌の出した答え、私たち、ちゃんと受け止めることができるかな。」

善子「・・・私たちだけじゃ、いくら考えても意味ないわ。
明日、千歌さんが話してくれるのを待ちましょ・・・。」

曜「それはそうだけど・・・・」

鞠莉「曜・・・?」

曜「・・・千歌ちゃんは、本当に自分の心からの気持ちを、
私たちに打ち明けてくれるのかな?」

ルビィ「・・・ルビィも、今の千歌ちゃんは、自分の心に嘘を言ってしまいそうな、そんな気がして・・・」

52:2019/03/31(日) 23:24:17 ID:L9reE6jA
曜「前に、東京のイベントで0を経験したときと同じ・・・
いや、それよりももっと、今の千歌ちゃんの目には力が無いように思う。
私は・・・。今まで、私が見てきた千歌ちゃんは、あんな表情を一度も見せたことがない・・・・・。」

善子「無理もないわよ。もし、私が同じ立場だったら、いつもどおりにするなんて出来っこないわ・・・」

花丸「・・・千歌ちゃん、この数週間、いつも笑ってたずら・・・。皆とたくさんお話をして、たくさんたくさん笑ってたずら・・・」

鞠莉「・・・・・・」

梨子「・・鞠莉さん、どうしたんですか・・・?」

鞠莉「・・・・・・」

ダイヤ「・・・・当ててあげましょうか?」

鞠莉「・・・ダイヤ・・・・?」

ダイヤ「『私が一番最初に癌の事を聞いたのに、何もしてあげられなかった。』
とでも考えていたのでしょう?」

53:2019/03/31(日) 23:33:47 ID:L9reE6jA
鞠莉「・・・・・!」

果南「鞠莉・・・そうなの?」

鞠莉「・・・・こんなの傲慢だってわかってる。
でも、私、もっと何かしてあげられたんじゃないかって・・・・ずっと頭の中がグルグルしてるのよ・・・」

梨子「鞠莉さん・・・・!」

鞠莉「私は・・・どうすればいいの・・・・!」

善子「・・鞠莉・・・・・」

果南「・・・鞠莉・・・・おいで?・・・・ハグ・・・・・・しよ・・・?」

54:2019/03/31(日) 23:34:21 ID:L9reE6jA
鞠莉「果南・・・・うぅ、ひっぐ、ぐすっ・・・うわああぁぁぁぁぁん!!」ポロポロ ハグ

果南「鞠莉・・・何も出来なかったのは、みんな同じだよ?」ナデナデ

ルビィ「えぐっ・・・鞠莉ちゃん・・!」

果南「・・・みんなも、一度泣けばいいんだよ・・・今日は私も一緒に泣くから、ねっ?」

花丸「ぐすっ・・・果南ちゃん・・・・!」

曜「・・・そうだよ・・・・!
だって!千歌ちゃんが死んじゃうんだよ!?
誰よりもスクールアイドルが好きで、Aqoursのことが大好きだった千歌ちゃんが、もうスクールアイドルできないんだよ!!?泣くの我慢する必要なんて・・・ひぐっ・・・ないよ!!」ポロポロ

鞠莉「・・・・ちかっち・・!ちかっち・・!

ううぅ・・あああああ・・・・!!!」ポロポロ

55:2019/03/31(日) 23:35:00 ID:L9reE6jA
鞠莉「果南・・・・うぅ、ひっぐ、ぐすっ・・・うわああぁぁぁぁぁん!!」ポロポロ ハグ

果南「鞠莉・・・何も出来なかったのは、みんな同じだよ?」ナデナデ

ルビィ「えぐっ・・・鞠莉ちゃん・・!」

果南「・・・みんなも、一度泣けばいいんだよ・・・今日は私も一緒に泣くから、ねっ?」

花丸「ぐすっ・・・果南ちゃん・・・・!」

曜「・・・そうだよ・・・・!
だって!千歌ちゃんが死んじゃうんだよ!?
誰よりもスクールアイドルが好きで、Aqoursのことが大好きだった千歌ちゃんが、もうスクールアイドルできないんだよ!!?泣くの我慢する必要なんて・・・ひぐっ・・・ないよ!!」ポロポロ

鞠莉「・・・・ちかっち・・!ちかっち・・!

ううぅ・・あああああ・・・・!!!」ポロポロ

56:2019/03/31(日) 23:35:34 ID:L9reE6jA
善子「千歌さん・・・ぐすっ・・千歌さん・・・!」ポロポロ

ルビィ「ひぐっ・・・ぐすっ・・・千歌ちゃん・・!」ポロポロ

ダイヤ「・・・・千歌さん・・・・!」ポロポロ

梨子「嫌・・・嫌だよぉ・・・・千歌ちゃん・・・・!」ポロポロ

花丸「千歌ちゃん・・・!うぅ、ぐすっ、ひっぐ・・・」ポロポロ

果南「みんな・・・それで、良いんだよ、それで・・千歌・・・!千歌・・・・!」ポロポロ

57:2019/03/31(日) 23:37:19 ID:L9reE6jA
千歌ママ「それは、私に聞いたら、意味ないでしょ?」

千歌「うん。わかってるんだけど・・・・」

千歌ママ「千歌。お母さんね。千歌がもうすぐ死んじゃうってことは、
本当に凄く、凄く、凄く悲しいよ。
余命の宣告を受けた日も、その後もずっと・・・千歌に見つからないように、大泣きした。けどね・・・」

千歌「けど、なに?・・」

千歌ママ「・・・お母さんが一番悲しいのはね、千歌が悲しい想いをしたまま死んでしまう事なの。」

千歌「・・・・え・・・」

千歌ママ「こんな若くして死んじゃうのに、無茶言うなって思うかもだけど、
でもね。お母さん、千歌が産まれた時からずっと、
千歌の笑顔が大好きでね。

辛いときも、悲しいときも、いつも千歌の笑顔に助けられてた。

お父さんも同じ。

二人とも、千歌の笑顔に助けられたの。もちろん、先に産まれてた、志満と美渡にもね。」

千歌「・・・お母さん・・・・!」

千歌ママ「だからね・・千歌。お友達と一緒に、最期の瞬間にも笑える道を探しなさい。
Aqoursのみんなも、今、何が一番不安かって言ったら、
きっと千歌の笑顔が曇っていることだと思うから。」

58:2019/03/31(日) 23:38:23 ID:L9reE6jA
千歌「・・・・うん・・・・うん・・・・!」

千歌ママ「・・それにきっと、千歌、あなたの笑顔は、あなた自身だって救ってくれるはずだから。」

千歌「・・・私、自身・・・?」

千歌ママ「そう、千歌自身。だから、希望を捨てたらダメよ。」

千歌(・・・私自身・・・か・・・・)

千歌ママ「・・さっ、今日はもう寝なさい。明日も考える時間はあるわ。」

千歌「・・・でも、まだ眠くないよ。」

千歌ママ「なら、明日の返事でも探しながら寝なさい。すぐには眠れなくても、千歌のことだから、いろいろ考えている内に
グッスリ寝ちゃうわよ♪」

千歌「・・・むっ!もう、お母さんったら〜!」

千歌ママ「フフフっ!冗談よ冗談!」

千歌「・・・えへへ」

59:2019/03/31(日) 23:39:14 ID:L9reE6jA
千歌(私・・・なんで死んじゃうのかな・・・。

もっと、ずっと、みんなとスクールアイドル続けたかったな。

もっと、ずっと、お母さんの子どもで居たかったよ・・・。

なんで・・・私なんだろう・・・)

千歌「・・・あれ?」パチッ メヲサマス

千歌「ここ・・・どこだろ・・・・」

千歌「さっきまで、病室で寝ていたのに・・・・」

千歌「・・・・ここは・・・お花畑・・・?」

??「ここは、夢の中だよ。」

60:2019/03/31(日) 23:40:01 ID:L9reE6jA
千歌「!?・・・あなたは・・・だれ?」

??「私?私はね〜、うーん、なんて言えば良いのかな〜?難しいな〜・・・・・

あっ!そうだ!私のことは夢の中に出てきた、不思議なお姉さん!とでも呼べばいいよ!」

千歌「・・・うーん?なんか納得しない感じだけど・・・わかった・・・

ていうか、なんで・・・私の夢の中にいるの?」

??「あなたと・・・千歌ちゃんとお話するためだよ。」

千歌「・・・・私と・・・?」

??「うん。だって今の千歌ちゃん、なんていうか、生きるのをもう諦めているかのような目をしているんだもん。」

千歌「!・・・私・・・・生きるのを諦めてなんか・・・・」

61:2019/03/31(日) 23:40:52 ID:L9reE6jA
??「じゃあ、なんで千歌ちゃんはそんな悲しそうな目をしているの?」

千歌「っ・・・・・・・!」

??「自分では、まだ諦めてなんかいないと思っているかもしれないけど、千歌ちゃん自身が心のどこかで生きるのを諦めているから、その心が自分の気づかない内に目に出てしまうんだと思う。」

千歌「・・・・・・・」

??「自分の心に素直になってごらん?
そうすれば・・・きっと答えが見つかるはずだよ。」

千歌「・・・自分の・・・心に・・・・・・」

??「・・・・・・・・・だって可能性感じたんだ♪・・・そうだ・・・ススメ〜♪」

千歌「・・・・・!」

??「後悔、したくない、目の前に僕らの道があるー♪」

62:2019/03/31(日) 23:41:34 ID:L9reE6jA
千歌「・・・お姉さん・・・・あなたって・・・!」

??「フフっ、千歌ちゃん、きっとAqoursのみんなは千歌ちゃんに自分の気持ちに素直になってほしいんじゃないかな?」

千歌「・・・みんなが・・・・・」

??「そうだよ、千歌ちゃんが自分の気持ちを隠せば隠すほど、みんな、千歌ちゃんのことが心配になると思う。」

千歌「・・・・うん。」

??「それから・・・・・いや・・・あまりここでアドバイスしすぎるのも良くないね。」

千歌「・・・え?」

??「これからのことは、私が教えるんじゃなくて・・・千歌ちゃん自身で、決めるんだよ。」

千歌「・・・・・わかった。」

63:2019/03/31(日) 23:42:13 ID:L9reE6jA
??「・・・・千歌ちゃん、最後にひとつ、言わせて?」

千歌「・・・うん。」

??「絶対に後悔をしない選択をしてね。」

千歌「!・・・うん!・・・・わかった!
・・・・じゃあね。」

??「・・・うん!・・・じゃあね!」





??「千歌ちゃん・・・・ファイトだよっ!」

64:2019/03/31(日) 23:43:02 ID:L9reE6jA
千歌(・・・自分の気持ちに素直になる、か
私の本当の、気持ち?・・・・そういえば余命宣告をされた時から、私は自分の気持ちじゃなくて、みんなの為にと思って、みんなに隠すことばかりを考えて、自分の気持ちに素直になっていないような気がする。


私の本当の気持ち・・・・それは・・・・・!

お母さん、お父さん、美渡ねぇ、志満ねぇ、しいたけ、クラスメイトのみんなが大好き。

そして・・・・

曜ちゃん

梨子ちゃん

花丸ちゃん

ルビィちゃん

善子ちゃん

ダイヤさん

果南ちゃん

鞠莉ちゃん

とスクールアイドルをやりたい!今の残された時間で!)

65:2019/03/31(日) 23:43:39 ID:L9reE6jA
千歌「・・・明日の答え、決まったよ!」

千歌ママ「・・・ん・・千歌・・・、なに、まだ寝てなかったの・・・?」

千歌「・・・・!お母さん!!

私、私ね! 見つけたよ!!

今の私に出せる、最高の答えを!」

千歌ママ「・・・・え?」

66:2019/03/31(日) 23:44:56 ID:L9reE6jA
>>65また明日反応を見て続き投稿します。
少し既存のものと同じ部分があるかもしれませんが、何卒初めてなので、ご容赦ください。

67:2019/04/01(月) 01:14:30 ID:2S3wNagk
ー翌日・浦の星女学院・屋上ー

梨子「・・・・・・」

ダイヤ「・・・昨日の今日で、普通に練習と言いましても、なかなか、気合いが入りませんわ。」

鞠莉「・・・そうは言っても、ラブライブは待ってはくれませーん。
それに、練習をしっかりしておいて、いつでもちかっちが帰ってこれるようにしておきましょう?」

花丸「それが、いいと思うずら。」

ルビィ「ルビィもそう思う。」

曜「・・・・千歌ちゃん、答え、見つかったのかな?」

善子「練習中も、携帯電話にはいつでも出れるようにしておきましょう?」

68:2019/04/01(月) 01:15:06 ID:2S3wNagk
タッタッタッタッタッ

ガチャ!

千歌「はぁ・・はぁ・・・!ごめーんみんな!!遅くなっちゃった!」

曜「えぇ!?」

ダイヤ「な、なんで千歌さんがここに!?」

千歌「え?なんでって、明日みんなにこれからどうするかの答えをを話すって約束したよ?」

花丸「まさか直接ここに話しに来るとは思ってなかったずら。」

善子「・・・大丈夫なの?」

千歌「うん!今朝、帰宅許可が出たから一度家に帰って制服着てきた!!」

ルビィ「そ、そうじゃなくて、体は・・・」

千歌「そんなことより、みんなに聞いてほしいことがあるの!!」

梨子「そ、そんなことって・・・・」

果南「・・・でも、その様子だと、答え、出たんでしょ?」

69:2019/04/01(月) 01:15:36 ID:2S3wNagk
千歌「昨日寝ながらね、ずっと考えてたんだ。
なんで私、こんなことになっちゃったんだろうって。
あの日、余命を知らされたされた日から、
私は、みんなに心配掛けないようにするために、自分の気持ちに素直になれてなかったなって。」

梨子「・・・千歌ちゃん・・・・」

千歌「昨日寝ながら考えているとき、なんで私なんだろうって、今日の答えを考えるのも嫌になってた。でも、夢の中で不思議なお姉さんと会ってね!自分の気持ちに素直になってみてって言われたの!それでね、夢が覚めてから自分の気持ちに素直になってみたんだ。

そしたら・・・私、家族や、クラスメイト、Aqoursのことが大好きで。
もっと、この9人でスクールアイドルがやりたい!って気持ちに気付いたの!」

70:2019/04/01(月) 01:16:14 ID:2S3wNagk
曜「・・・千歌ちゃん・・・!」

ダイヤ「・・・千歌さん・・!」

千歌「・・・だから、お願い。私、まだまだみんなと、スクールアイドルがやりたい!!
私、今までいっぱいいっぱいワガママ言ってきたけど、こんなに大きいワガママが許されるかわからないけど、
お願い!!みんなとまた、一緒にスクールアイドルをさせて!!」

果南「・・・・千歌・・・」


鞠莉「なーに寝ぼけたこと言ってるんですか?」

梨子「え?・・・鞠莉さん・・・・?」

千歌「鞠莉ちゃん・・私、本気だよ。」

鞠莉「そんなこと、見ればわかりまーす。
ちかっちのワガママ?What?
なんで、自分一人のモノにしようとしてるんですか?」

71:2019/04/01(月) 01:17:13 ID:2S3wNagk
千歌「・・・え?」

鞠莉「・・この9人で・・・スクールアイドルがやりたいのはなにもちかっちだけじゃないのよ?
私だって、これからもこの9人で・・・ちかっちと一緒にスクールアイドルがやりたい。
だからね。これは私のワガママでもあるのよ?独り占めはnothingでぇーす!」

千歌「・・・・鞠莉ちゃん・・・・!うん!!」

72:2019/04/01(月) 01:17:49 ID:2S3wNagk
ルビィ「ル、ルビィも、ルビィもワガママ言いたい!
ルビィも、千歌ちゃんとアイドル続けたいよ!!」

ダイヤ「そうですわ!千歌さんと鞠莉さんの二人だけのわがままだと思ってはいけませんわ!これは私のワガママでもあるのですから!」

善子「全く仕方がないわね。この堕天使ヨハネのワガママにもしてあげるわ。」

73:2019/04/01(月) 01:18:32 ID:2S3wNagk
曜「・・グスッ・・・・じゃあ、私と梨子ちゃんも含めて7占めだよ!」

梨子「フフっ、そうね。」

花丸「・・・どうやらAqoursは、ワガママさんだらけのようずらね。」

果南「そーいう丸は?私もワガママなんだけど。」

花丸「もちろん、丸も入れて9人占めずら!!」

千歌「・・・へんだよ、みんな、へんだよ!!」ポロポロ

74:2019/04/01(月) 01:19:07 ID:2S3wNagk
曜「・・・フフっ、今まで気づかなかったの?ワガママな千歌ちゃんが作ったAqoursは、千歌ちゃんに負けず劣らずの、ワガママな人だらけなんだよ?」

果南「・・でも、千歌?この期に及んでまだなにか遠慮してるでしょ?」

千歌「・・うっ・・・果南ちゃんするどい・・・」

果南「千歌、ここまできたら自分の気持ち全部吐き出しちゃいなよ。それとも、千歌の命を賭けたワガママって、こんなもんなの?」

千歌「果南ちゃん・・・・・うん!
あのね!みんな!!
私、次の瞬間意識がなくなって倒れるかもしれない!
いつ、死んじゃうかもわかんない!
でも!でも!!
私、最期の最期までみんなと一緒にいたい!!
Aqoursの一員として、みんなと一緒にいたい!!

だから!みんな!!

最期まで、みんなに迷惑、かけさせて!!」

75:2019/04/01(月) 01:20:11 ID:2S3wNagk
善子「当たり前でしょ!!」

果南「それが聞きたかったんだよ。全く、千歌は回りくどいなー。」

花丸「望むところずら!」

鞠莉「なにかあればすぐに小原家の力で助けまぁーす!」

ダイヤ「お安い御用ですわ!」

曜「フフっ、やっぱり千歌ちゃんにはかなわないや!」

梨子「でも、それでこそ千歌ちゃんね!」

ルビィ「いつでもルビィたちは力になるからね!」

千歌「みんな・・・!ありがとう!!」

76:2019/04/01(月) 01:20:45 ID:2S3wNagk
ダイヤ「では!まずは最終予選、
この9人で必ず勝ちましょう!!」

千歌「ブッブーですよ!ダイヤさん!」

ダイヤ「え?」

千歌「目指すは、ラブライブ優勝!ですよ!!」

ダイヤ「なっ!?」

ルビィ「え、えええ!?」

善子「でも、あなた・・・」

千歌「わかってる。私、ラブライブ決勝まで持たないかもしれない。
でも、それとこれとは関係ない!
私は、やっぱり、ラブライブ優勝を目指したい!
前にそう言った時から、何も変わってないよ!

私!ラブライブで優勝して、一生消えない思い出を作りたい!

この9人で!!」

77:2019/04/01(月) 01:21:18 ID:2S3wNagk
曜(あっ・・・)

ダイヤ(・・・空元気じゃ、ありませんわ。)

善子(ヤケクソでも、ない、千歌さんは!)

果南(・・・今まで見てきた千歌の、
どんな表情よりも、明るくて、眼が、輝いてる・・・

これが、死を直前に控えた少女の眼?

違う、

この眼は、いきる希望に満ちた眼・・!)

果南「千歌・・・!」

78:2019/04/01(月) 01:22:07 ID:2S3wNagk
ーラブライブ!・東海地区最終予選当日ー
ー最終予選会場ー

モブA「ねぇ聞いた?Aqoursの高海さんこの前練習中に倒れたらしいわよ。」

モブB「え!?そうなの!?」

モブA「詳しくは知らないけれど、浦の星の知り合いから聞いたの。練習中に意識不明に陥って、病院に緊急搬送されたって・・・。」

モブB「そんな・・・今日Aqoursのライブ楽しみにしてたのに・・・。」

モブA「多分Aqoursは出場するとしたら、高海さんを除いた8人での出場になると思う。」

79:2019/04/01(月) 01:22:44 ID:2S3wNagk
ドタドタバタバタ

曜「早く早く!急がないと遅れちゃうよ!」

花丸「しょうがないずら!善子ちゃんのせいでバスがパンクしちゃったずらからね!」

善子「だ・か・ら!なんで私のせいになんのよ!確かに私は昔から不幸体質だけど・・・」

果南「フフっ、でもまぁこうして間に合ったんだからいいでしょ?」

ルビィ「も、もし遅刻で失格になったらどうしよう!!」

ダイヤ「お!お!落ち着きなさい!ル、ルビィ!そんなわけが・・・」

梨子「でも、良かったわね!鞠莉さんがヘリを手配してくれて!」

鞠莉「イェース!こんなこともあろうかとちゃんとヘリを待機させておいて正解だったでぇーす!」


モブA「・・・!あれは・・・!」

モブB「Aqoursのみんな!」

モブA「でも・・・やっぱり高海さんはいないわね・・・」

80:2019/04/01(月) 01:23:31 ID:2S3wNagk
千歌「いよーし!今日の最終予選!がんばっていこー!!」

Aqours「おー!!」


モブA「!?」

モブB「・・・!千歌ちゃんだ!よかった!今日の最終予選9人で出場するんだ!」


ダイヤ「それよりも!早く受付をして控え室へ行きましょう!!」

千歌「よーし!みんな!走れー!!」

善子「言われなくてもずっと走ってるわよ!!」

ドタドタバタバタ

モブB「Aqoursのみんな心配なさそうだね。
良かったー!今日やっとAqoursのライブが見えるよ!」

モブA「ほんと!よかったね!」

81:2019/04/01(月) 01:24:05 ID:2S3wNagk
ー出場者控え室ー

曜「さあ。みんな!本番の時間も近づいてきたけど、準備は大丈夫?」

ルビィ「バッチリです!」

ダイヤ「当然ですわ!!」

善子「むしろ、準備しすぎて、疲れたわ・・・・」

花丸「善子ちゃんは相変わらず体力がないずらね。」

善子「うっさい!あんたもでしょ!」

果南「本番前に騒いで怪我しちゃダメだよー」

鞠莉「その通りでぇーす!本番前に怪我をしてしまったら元も子もありませーん!」

梨子「フフっ、みんないつも通りで良かった。ね?千歌ちゃん。」

千歌「うん!」

82:2019/04/01(月) 01:24:36 ID:2S3wNagk
ー出場者控え室ー

曜「さあ。みんな!本番の時間も近づいてきたけど、準備は大丈夫?」

ルビィ「バッチリです!」

ダイヤ「当然ですわ!!」

善子「むしろ、準備しすぎて、疲れたわ・・・・」

花丸「善子ちゃんは相変わらず体力がないずらね。」

善子「うっさい!あんたもでしょ!」

果南「本番前に騒いで怪我しちゃダメだよー」

鞠莉「その通りでぇーす!本番前に怪我をしてしまったら元も子もありませーん!」

梨子「フフっ、みんないつも通りで良かった。ね?千歌ちゃん。」

千歌「うん!」

83:2019/04/01(月) 01:25:47 ID:2S3wNagk
ー本番直前舞台袖ー

花丸「うう、緊張してきたずら。」

善子「フッ、ずら丸も大したことないわね!」

ルビィ「そういう善子ちゃんも震えてるよ?」

善子「う、うっさい!武者震いよ!」

ダイヤ「衣装はばっちりでしょうか・・・・」

鞠莉「心配しなくても、曜が考えた衣装はverycute!でぇーす!」

曜「そんな、かわいいだなんで、なんか今更だけど、照れるなぁー」

84:2019/04/01(月) 01:26:20 ID:2S3wNagk
果南「よし!気合い入れ直そう!」

梨子「私も気合い入れ直さないと・・・よし!」

千歌「みんな!ここを勝ち抜いたら次はラブライブ決勝だよ!力を合わせて頑張ろう!!・・・・・

ねぇ、みんな?」

Aqours「?」

千歌「あの時、みんなに本当の気持ちを伝えれて良かった。あの時伝えられてなかったら、私はきっと今頃不安で押しつぶれそうになってたと思う。だからみんな、ありがとう!

必ずラブライブ決勝に行こうね。」

85:2019/04/01(月) 01:26:52 ID:2S3wNagk
果南「千歌・・・」

曜「千歌ちゃん・・・・」

スタッフ「次はAqoursのみなさんでーす!準備お願いしまーす!」

86:2019/04/01(月) 01:27:30 ID:2S3wNagk
千歌「みんな!今!全力で輝こう!!」

千歌「1!」

曜「2!」

梨子「3!」

花丸「4!」

ルビィ「5!」

善子「6!」

ダイヤ「7!」

果南「8!」

鞠莉「9!」

千歌「0から1へ!」

千歌『Aqours!!』

Aqours『サーンシャイーン!!』

87:2019/04/01(月) 01:28:06 ID:2S3wNagk
ー年が明けて、1月某日・浦の星女学院体育館‐

千歌「う〜〜ん・・・!どうしよっかな〜・・!」

善子「ちょっと、まだ決まらないの?」

花丸「もう待ちくたびれたずら。」

果南「いっそのこと、くじ引きで決めたら?」

千歌「うう〜、こういうポーズの方がいいかなぁ?
それともこっちかな〜?」

曜「千歌ちゃん、自分の遺影の撮影始めてからもう二時間だよ」

ダイヤ「いったい、いつまで続くのでしょうか・・・」

88:2019/04/01(月) 01:28:51 ID:2S3wNagk
鞠莉「ちかっちが満足するまで撮影OKでぇーす!
なんてったって理事長直々に許可を出しているのですから!」

梨子「千歌ちゃん、そろそろ終わらないと部活のみんなもここ使うし、Aqoursのみんなももう疲れちゃってるよ。」

千歌「えぇー!じゃあ、もう少しだけまって!すぐ決めるから!」

梨子「まったくもう、千歌ちゃんったら。」

善子「千歌さんそれ、何回目よ・・・・」

89:2019/04/01(月) 01:29:23 ID:2S3wNagk
果南「まっ、千歌らしくていいんじゃない?」

千歌「ねぇ、みんなー!どうしよー!写真が決まらないよー!」

鞠莉「うーん・・・・・あっ!いっそのことAqoursみんなで写真に入らない?」

善子「なに、縁起でもないこと言ってるのよ!」

花丸「まるで、丸たちも死んだみたいずら。」

鞠莉「でもー、ちかっちだけじゃ寂しいじゃない?なら、みんなで写真に入って、遺影に見えない遺影を作るのはどう?」

千歌「遺影に見えない遺影・・・・うん!それいい!」

90:2019/04/01(月) 01:29:54 ID:2S3wNagk
ルビィ「ルビィもそう思う!千歌ちゃんを一人にするのはダメだもん。」

千歌「みんな・・・だめ、かな?」ウルウル

曜「その、聞き方はずるいよ、でも!千歌ちゃんがそれがいいって言うんなら、私はそれでもいいよ!」

ダイヤ「私もそれで構いませんわ。」

91:2019/04/01(月) 01:30:32 ID:2S3wNagk
カメラのお姉さん「はい!それじゃとりますよ〜!

はい!チーズ!!」

カシャッ


千歌「みんな、いい笑顔ーこれなら私も怖くないよ!」

果南「そうだね、ダメ元でやってみたけど、案外上手くいくもんだね。」

善子「ヨハネはこの写真が遺影でも構わないわよ。」

花丸「丸も同じずら!」

梨子「千歌ちゃんが望むなら拒否する必要はないよね。」

曜「その通りだよ!」

鞠莉「ね?みんなで撮ってよかったでしょ?」

千歌「うん!!」

92:2019/04/01(月) 01:31:10 ID:2S3wNagk
ー2月下旬のある日・病室ー

千歌「いやー、今回もなんとかギリギリだったよ・・・あはは・・・」

ダイヤ「いつ、倒れるかわからない状況が続いているとはいえ、今年に入ってこれで3回目の搬送
毎度毎度心臓に悪いですわ。」

善子「ただ、今回は泣くのを保留にしてる人たちもいたわね。」

曜「そりゃ、こんだけ毎回死ぬ死ぬ詐欺をされてたら、こっちも疲れるよ」ゲッソリ

千歌「いやー、案外しぶといね!私って!」

梨子「まったく、すぐ調子に乗るんだから・・・」

93:2019/04/01(月) 01:31:59 ID:2S3wNagk
ルビィ「ルビィは毎回、顔が涙でクチャクチャだよぉ・・」

千歌「ごめんね、ルビィちゃん・・・」

ルビィ「ううん、でも。今回も生きててよかった!」

果南「なんだかんだで、もう2月か、千歌、相当頑張ってるね」

鞠莉「当初の予定より、癌の進行が鈍化しているって
先生が言っていたわ、だけどあくまでも、進行が遅いってだけだから、一時も気が抜けないわね。」

ダイヤ「しかし、千歌さんの命が3ヶ月を越えたことはとても喜ばしいことですわ。」

94:2019/04/01(月) 01:32:33 ID:2S3wNagk
花丸「さすがに1月末に意識不明になったときはもうダメかと思ったずら。」

曜「あの日、千歌ちゃんが余命宣告を受けて、ぴったり3ヶ月だったもんね。」

95:2019/04/01(月) 01:33:56 ID:2S3wNagk
ー時は少し遡って、1月下旬・某日、浦の星女学院屋上ー

果南「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、スリー、はい、みんなお疲れ様!」

ダイヤ「みなさん、毎日どんどん上手くなってきていますわ!」

花丸「この調子で、ラブライブ優勝も狙うずら!」

ルビィ「気合い十分だね!花丸ちゃん!」

曜「千歌ちゃん?大丈夫?」

千歌「うん!全然平気だよ!」

曜「そう、それならよかった!!」

梨子「あんまり、無理しちゃダメよ?」

96:2019/04/01(月) 01:34:34 ID:2S3wNagk
千歌「わかってるってー・・・・」

千歌「!?ゲホッ!ゴホッ!ゲホッゲホッ!!」ビチャッ

フラッ バタッ

花丸「血!?千歌ちゃん!」

曜「!?!?」

梨子「っ!?!?」

鞠莉「ちかっち!?」タタッ

果南「千歌!?だれか!救急車呼んで!!」

ダイヤ「わ、わかりましたわ!!」

善子「千歌さん!?千歌さん!!」

ルビィ「うう、千歌ちゃーん!」ポロポロ

曜「千歌ちゃん!千歌ちゃん!!」

97:2019/04/01(月) 01:35:25 ID:2S3wNagk
千歌(意識が遠のいていく、
ああ、3ヶ月・・・早かったなぁ、)

あのときは、いよいよ最後なんだって、私含めてメンバー全員が思った、でも、生き延びた
その次に倒れたときも、そして今回も

私、まだまだみんなと一緒にいられる!

みんなとスクールアイドルができる!

98:2019/04/01(月) 01:36:00 ID:2S3wNagk
千歌「みんな、ごめんね、いつもいつも心配させて、
そして、引き続きお願いします!」

梨子「・・・もうここまで来たら、私たちも根比べね。」

花丸「そうずら!せっかく千歌ちゃんが頑張ってるんだから!
丸たちが根をあげてちゃダメずら!」

果南「もう、こうなったら千歌にはラブライブ決勝までいねもらわないとね。」

千歌「果南ちゃん・・・・うん!」

99:2019/04/01(月) 01:36:31 ID:2S3wNagk
曜「千歌ちゃん!ここからが踏ん張りどころだよ!」

善子「そうね!この堕天使ヨハネの加護を授けるわ!」

ダイヤ「私たちも助けになりますわ!」

鞠莉「・・・・ちかっち、まだまだよろしくね!」

千歌「みんな・・・!うん!ありがとう!よろしく!」ニコッ

100:2019/04/01(月) 01:37:11 ID:2S3wNagk
ー同日・みんなが帰ったあと
一人千歌の病室に戻ってきた鞠莉ー

鞠莉「・・・・ねぇ、ちかっち・・・」

千歌「・・・鞠莉ちゃん?どうしたの?」

鞠莉「か、体の調子はどう?」

千歌「・・・・んー・・・」

鞠莉「先生がね、きっとラブライブの決勝までは持つだろうって!
先生もちかっちの生命力にびっくりしていたわ!」

千歌「鞠莉ちゃん・・・大丈夫、大丈夫だよ。私ね、ちゃんとわかってる。」

101:2019/04/01(月) 01:37:46 ID:2S3wNagk
鞠莉「っ!」

千歌「癌の進行が遅くなってるのって嘘だよね?
多分、私はいつ死んでもおかしくないと思う。今だって前よりかなり息苦しいよ、
単に今、体調が良いのか、悪いのかが段々わからなくなってきているだけなんだと思う・・・・。」

鞠莉「!・・・そうよ。ちかっちの考えている通り癌の進行が遅いのなんて嘘よ。先生は今、生きていることさえ奇跡だって!」

千歌「そうだよね・・・・」

102:2019/04/01(月) 01:38:23 ID:2S3wNagk
鞠莉「ごめんなさい、ちかっち・・・嘘なんかついて。」

千歌「謝らないで?鞠莉ちゃんは優しいから、気持ち、すごくうれしいよ!
でも!大丈夫!身体が持つなら、持つ分だけ走り続ければいいんだよ!」

鞠莉「ちかっち・・・・・」

千歌「鞠莉ちゃん、ありがとう。」ギュッ

鞠莉「・・・うん。ありがとう。ちかっち・・・・!」

103:2019/04/01(月) 12:58:54 ID:2S3wNagk
ーラブライブ決勝1週間前・浦の星女学院屋上ー

ダイヤ「いよいよ!ラブライブ決勝まで残り1週間ですわ!!」

果南「練習も気合い入れていくよ!」

花丸「どんと来いずら!」

曜「いよいよだね、千歌ちゃん・・・」

千歌「うん、ラスト1週間、絶対耐えきってみせるよ・・・。」

梨子「千歌ちゃん・・・・」

104:2019/04/01(月) 13:00:44 ID:2S3wNagk
千歌「・・・・みんな!」

Aqours『?』

千歌「ここまで、私を支えてくれてありがとう!ここまで来たら最期の最期までよろしくお願いします!!」

果南「・・・・千歌・・・」

鞠莉「もちろんでぇーす!」

ダイヤ「当たり前ですわ!わたくしは千歌さんとラブライブ決勝のステージに立つと決めているですから!」

花丸「丸たちの方こそよろしくお願いしますずら!」

善子「右に同じ!」

ルビィ「ルビィも!」

千歌「みんな・・・・ありがとう!」

105:2019/04/01(月) 13:01:21 ID:2S3wNagk
鞠莉「よーし!それじゃあ!練習startでぇーす!」

Aqours『おーー!!』





しかし・・・・・

106:2019/04/01(月) 13:01:55 ID:2S3wNagk
ー練習開始から僅か30分後ー

千歌「・・・くる・・・し・・・い・・・・・!」ゼェゼェゼェ

果南「千歌!がんばって!もうすぐ救急車が来るから!」

曜「そうだよ!みんなでラブライブの決勝に行くんでしょ!?」

ルビィ「千歌ちゃあー!死なないでー!」ポロポロ

善子「どうしたのよ!?いつもの元気はどこいったのよ!」

ダイヤ「千歌さん!がんばって!あと少しですわ!」

花丸「千歌ちゃん!大丈夫ずら!おらたちがついてるずら!」

梨子「千歌ちゃん!・・・千歌ちゃん!」

107:2019/04/01(月) 13:02:34 ID:2S3wNagk
鞠莉「ちかっち!がんばって!・・・」

ギュッ 千歌の手を鞠莉が握る

千歌「・・・・!・・・・・っ・・・ま・・・り・・・ちゃ・・・・・」ハァハァハァ

タッタッタッ
救急隊員「みなさんどいてください!救急隊です!」

ダイヤ「わかりましたわ!!みなさん千歌さんから一端離れなさい!」

曜「千歌ちゃん!がんばって!すぐに私たちも行くから!」

108:2019/04/01(月) 13:03:08 ID:2S3wNagk
鞠莉「みんな!小原家の車で病院まで行くよ!」

果南「みんな!行くよ!!」

善子「わかったわ!!」

ダダダダタッ

ガチャ!バタン!

鞠莉「はやく!だして!」

執事「かしこまりました!!」

ブロロロロロロ

梨子「千歌ちゃん・・・!がんばって・・・!」ギュッ

109:2019/04/01(月) 13:04:13 ID:2S3wNagk
ー千歌の病室ー

ピッピッピッピッ
千歌「・・・・・・・・・・・」


ガラッ
ダダダダタッ

曜「千歌ちゃん!」

果南「千歌!」

ダイヤ「みなさん!ここは病院ですのよ!お静かに!」

梨子「千歌ちゃん、いつもだったらすぐに目を覚ましたのに・・・」

花丸「それに、今日は医療機材がいっぱいずら。」

ルビィ「千歌ちゃん・・・・・」

善子「ねぇ、ひょっとしたら千歌さんは・・・・」

果南「善子!!」

善子「あっ、ご、ごめん・・・・」

110:2019/04/01(月) 13:04:49 ID:2S3wNagk
ガラッ
医者「高海さんのご友人の方々ですか?」

ダイヤ「そうですわ、ところで・・・」

曜「先生!!千歌ちゃん・・・千歌ちゃんはどうなるんですか!?」

鞠莉「・・・曜・・・・!」

医者「!・・・・高海さんは、今まで良く頑張りました。
私が高海さんに余命3ヶ月と宣告してからもう、4ヶ月が経とうとしているのですから。医師が宣告した余命を越えることはなかなかできないことです。なのに高海さんは抗がん剤治療などをせずに余命3ヶ月を、いや、それ以上を耐えきったのです。
ですから、高海さんは・・・・もう・・・

おそらく・・・・・

あと、3日ほどで息を引き取るでしょう。」

111:2019/04/01(月) 13:05:26 ID:2S3wNagk
Aqours『!!!???』

花丸「たった三日しかないずらか!?」

善子「そんな・・・!突然過ぎるわよ・・・・」

果南「・・・っ!・・・先生!あと7日、あと7日でいいんです!どうにか千歌を・・・お願いします!」

医者「・・・松浦さん・・・残念ですが・・もう抗がん剤なのでは追い付かないのです。手術をしようにも癌が増殖しすぎて、手の施しようがありません・・・・・。」

梨子「そんな!・・・千歌ちゃん・・・・」

ルビィ「・・ぐすっ・・・うう、千歌ちゃぁん・・・」ポロポロ

ダイヤ「ルビィ!まだ決まったわけではありませんわ!」

曜「そうだよ!千歌ちゃんは奇跡だって起こせるんだから!」

鞠莉「みんな・・・・!」

112:2019/04/01(月) 13:06:37 ID:2S3wNagk
千歌(みんなの声が微かに聞こえる。でも、その声はとても遠く感じる。

あぁ、さっき搬送されたときは苦しかったなぁ。

あと3日・・・・・

私・・・もう死んじゃうのかな・・・・・)






113:2019/04/01(月) 13:07:15 ID:2S3wNagk
千歌「・・・あれ?ここって・・・・あっ!」

千歌(この前みた夢と同じ場所だ!)

千歌「・・・もしかしたら!」キョロキョロ

千歌「いない・・・か、あのお姉さん・・・」

??「呼んだ?」

千歌「わぁ!?お姉さん!?」

??「久しぶり〜!千歌ちゃん!」

千歌「お、お久しぶりてす・・・」

千歌「・・・・・あのっ!・・・わ、私お姉さんに聞きたいことが・・・」

??「千歌ちゃんがあと3日で死んじゃうかもしれないこと・・・でしょ?」

千歌「っ!・・・・はいその通りです・・・」

千歌「みんなとラブライブの決勝に行くって約束したのに、もう、私にはあと3日しかないなんて・・・・!」

114:2019/04/01(月) 13:08:01 ID:2S3wNagk
千歌「これじゃみんなとの約束守れないよ・・・・!」

??「・・・千歌ちゃん・・・・!」

千歌「私、どうせ死ぬんだったらもっと作詞張ればよかった!もっと今までの練習やライブを頑張るべきだった!それに私から始めたことなのに!・・・・なのに、私は・・・うぅ・・・ぐすっ・・・」ポロポロ

??「・・・千歌ちゃん・・私ね・・・
死を前にしたとき、みじめな気持ちで人生を振り返らなくてはならないとしたら、いやな出来事や逃したチャンス、やり残したことばかりを思い出すとしたら、それはとても不幸なことだと思うの。

千歌「・・・・・」

??「それに!千歌ちゃんは作詞を一生懸命してた!練習もライブも一回も手を抜いたことなんてなかったはずだよ!」

115:2019/04/01(月) 13:09:16 ID:2S3wNagk
千歌「・・・・・・」

??「ライブ中の千歌ちゃんは最高に輝いてた!!」

千歌「・・・!」

??「だからね・・千歌ちゃん・・・・今までのことを後悔なんてしちゃだめだよ。千歌ちゃんは千歌ちゃんが思っている以上に頑張ってたんだよ・・・もちろんこの癌ともね。」

千歌「お姉さん・・・・!・・・うぅ、ぐすっ・・・
う、うわわわああん!」ポロポロ

ダキッ お姉さんに千歌が抱きつく

??「フフっ・・・今まで良くがんばったね。」ナデナデ

千歌「・・・ぐすっ・・・うぅ・・」ポロポロ

116:2019/04/01(月) 13:09:50 ID:2S3wNagk
千歌「いやはや、お恥ずかしいところをお見せしました・・・・」テレテレ

??「ううん、むしろ私はうれしかったよ!」

千歌「でも、みんなとの約束・・・」

??「千歌ちゃん・・みんな、千歌ちゃんの大切な仲間でしょ?」

千歌「もちろんだよ!」

??「だったら、まだ諦めるのは早いんじゃないかな?」

千歌「え?」

??「さっ、行ってらっしゃい!」パァ

千歌「え!?お・・・・お・・姉・・・さん・・・・・・・」ウトウト

117:2019/04/01(月) 13:10:54 ID:2S3wNagk


ー千歌の病室ー

千歌「お姉さん!?」ガバッ

曜「千歌ちゃん!!」タッタッタッ ギュッ

梨子「良かった!目が覚めて!」

千歌「曜ちゃん、梨子ちゃん....」

善子「ところで、さっき千歌さんが目を覚ました時言ってたお姉さんって誰?」

花丸「それ、丸も思ったずら。」

千歌「え、えっと....まぁ、簡単に言うと夢の中に出てきたお姉さんかな」

118:2019/04/01(月) 13:12:04 ID:2S3wNagk
果南「なんで千歌はその夢に出てきたお姉さんのことを呼んだの?」

千歌「それは....まだ話の途中だったから....」

鞠莉「それって、どんな話?」

千歌「っ!....私があと3日で死んじゃうかもしれないって話だよ。

私ね、お姉さんに私があと3日で死んじゃうかもしれない、みんなとの約束を守れないかもしれないって言ったの」

ダイヤ「それで、そのお姉さんはなんと?」

千歌「まだ、みんなとの約束を諦めるのは早いって....」

119:2019/04/01(月) 13:13:41 ID:2S3wNagk
曜「そうだよ!まだ千歌ちゃんが約束守れないって決まった訳じゃない!」

ルビィ「そうだよ!ルビィ、千歌ちゃんとラブライブの決勝に行きたいもん!」

梨子「そうね!約束は守らないとね!」

果南「これは私たちのわがままでもあるんだから、千歌の約束はみんなの約束だよ。」

花丸「そうずら、丸たちも約束を守らない訳にはいかないずら。」

善子「フフフッ、魔界条例では約束を破ることは禁じられています。よってこのヨハネが約束を守ってあげるわ!」

ダイヤ「千歌さん、みんな千歌さんとの約束を果たしたいですのよ?」

鞠莉「ちかっち、約束....絶対守ろうね。」

120:2019/04/01(月) 13:14:41 ID:2S3wNagk
千歌「みんな...!ありがとう!」

ダイヤ「さて!千歌さんも目覚めたところで今日はもう遅いからみなさん帰りましょう!」

曜「そうだね。千歌ちゃんまた明日!」

千歌「うん!また明日!」

121:2019/04/01(月) 13:15:27 ID:2S3wNagk
‐次の日浦の星女学院・スクールアイドル部部室‐

曜「はぁ、昨日、千歌ちゃんとの約束は守る!と言ったものの」

梨子「千歌ちゃんとの約束どうしたらいいのかしら」

8人「・・・・・・・・・」

果南「千歌にはあと3日しか時間がない。つまりラブライブ決勝には間に合わない。だから、千歌と一緒には歌えない。」

ダイヤ「果南さん!あなた!なんてことを!そんなこと言わなくてもここにいるみんながわかってますわ!」

果南「まぁまぁ、落ち着いて」

鞠莉「果南、あなた最低よ」

果南「だから落ち着いてって、その話は普通ならの話だよ。普通なら.....ね。」

ルビィ「普通なら?」

花丸「どうゆうことずら?」

善子「つまり、千歌さんとラブライブ決勝で歌う方法があるってこと?」

果南「そういうこと。」

曜「でも、どうやって?」

122:2019/04/01(月) 13:16:17 ID:2S3wNagk
梨子「千歌ちゃんと歌う方法なんて・・・・・・・あ!」

果南「梨子は気づいたみたいだね」

善子「もったいぶらずに言いなさいよ」

果南「わかった。千歌とラブライブ決勝で一緒に歌う方法。それは」

ダイヤ「それは?」

果南「千歌の声を録音することだよ。」

曜「え?」

123:2019/04/01(月) 13:16:47 ID:2S3wNagk
善子「つまり、千歌さんの歌声を録音して本番ラブライブ決勝のステージで私たち8人の声と重ね合わせる。そういうことでしょ?」

果南「そのとおり。ラブライブのルールに曲に声を入れてはいけない。なんてルールは無いし、千歌はちゃんとラブライブの出場メンバーに登録してあるしね。」

鞠莉「なるほどね。でもちかっちがその場に立つことができないじゃ・・・・・」
バンッ
果南「じゃあ!どうすればいいの!?どんな方法があるの!?
私だって、千歌と一緒に歌いたい!」

124:2019/04/01(月) 13:17:21 ID:2S3wNagk
曜「果南ちゃん・・・・・」

ルビィ「・・・・・ルビィは果南ちゃんの考えたこの方法、いいと思う!」

ダイヤ「ルビィ!?」

ルビィ「病院の先生は千歌ちゃんはあと3日しかないって言ってたよね。だからもしかしたら千歌ちゃんはあと3日で死んじゃうかもしれない。だったら千歌ちゃんが歌うこともできないよりは歌声だけでも残してあげた方がいい!」

花丸「ルビィちゃん・・・・・うん!丸もその方法がいいと思う!

でも、やっぱり千歌ちゃんの考えを聞いた方がいいと思うずら。」

125:2019/04/01(月) 13:18:06 ID:2S3wNagk
善子「それもそうね。」

鞠莉「それじゃあ、今日の放課後ちかっちの病室に行ってみて、果南の考えを話してみましょう?」

曜「そうだね。」

果南「じゃあ、みんなそれぞれの教室に戻ろうか」

梨子「うん・・・・・千歌ちゃん・・・」

126:2019/04/01(月) 13:18:38 ID:2S3wNagk
‐その日のお昼休み‐
プルルルルル
梨子「曜ちゃん。携帯鳴ってるわよ。」

曜「あ、ほんとだ誰からだろ?・・・・・っ!千歌ちゃんの病院からだ。」
ピッ
曜「はい、もしもし渡辺です。え!?千歌ちゃんが!?はい!わかりました!はい!すぐ行きます!」ピッ

梨子「よ、曜ちゃん?どうしたの?」

曜「ち、千歌ちゃんの容態が急に悪くなったって・・・・」

梨子「え!?すぐに病院に行かなきゃ!」

曜「梨子ちゃんはみんなに連絡して!私は先に行ってるから!」ダダダダタッ

梨子「わかったわ!」

127:2019/04/01(月) 13:19:13 ID:2S3wNagk
‐千歌の病室‐
ダダダダタッ ガラッ
曜「千歌ちゃん!」

千歌「・・・曜ちゃん・・・・・・」ハァハァハァ

曜「千歌ちゃん!大丈夫!大丈夫だよ!」

ガラッ
梨子「千歌ちゃん!」

ダイヤ「大丈夫ですの!?」

果南「千歌!がんばれ!」

千歌「・・みんな・・・・・ありが・・とう」ハァハァ

鞠莉「ちかっち、今は休んで?」

千歌「うん、そう・・・する」ウトウト

花丸「寝ちゃったずら」

ルビィ「はやく元気になってほしいね!」

128:2019/04/01(月) 13:19:47 ID:2S3wNagk
ガラッ
医者「Aqoursのみなさん少しお話がしたいのでこちらへどうぞ」

ダイヤ「みなさん、行きますわよ。」

曜「うん・・・・・」
ゾロゾロ

129:2019/04/01(月) 13:20:31 ID:2S3wNagk
‐別室‐

医者「みなさん、なぜ別室にお呼びしたのかわかっていると思いますが一応伝えます。高海さんはもう、限界です。おそらく、今夜高海さんは・・・・・息を引き取るでしょう。」

曜「!?そ、そんな!」

梨子「もう、どうにもならないんですか!?」

ダイヤ「そうですわ!わたくしたちには千歌さんと一緒にラブライブ決勝のステージに立つという約束が!」

花丸「先生!お願いします!千歌ちゃんを助けてほしいずらぁ!」

ルビィ「・・う、ひっぐ・・・千歌ちゃん・・!」ポロポロ

130:2019/04/01(月) 13:21:17 ID:2S3wNagk
果南「・・っ!そんな、千歌・・・・!」

善子「そんな、嘘でしょ!」

医者「Aqoursのみなさん、本当に申し訳ありません。私も高海さんを助けたい、ですが、もう・・・どうすることもできません。」

鞠莉「そんな!ちかっち。」

医者「ごめんなさい。本当にごめんなさい。」




曜「先生、千歌ちゃんの病室に行ってもいいですか?」

医者「はい、最後まで寄り添ってあげてください。」

曜「はい。わかりました。行こうみんな。」

7人「うん。」

131:2019/04/01(月) 13:21:50 ID:2S3wNagk
‐Aqoursのみんなが別室に行った後・千歌の病室‐

千歌(きっと、私今日死んじゃうんだな・・・・

結局約束守れなかったなー・・・・・・
ごめんなさい。みんな。約束守れなかったよ。

はぁ
なんか考えてたら眠くなって・・・き・・・・た・・)ウトウト

132:2019/04/01(月) 13:22:25 ID:2S3wNagk
千歌「あれ?またここ!?」ガバッ

???「千歌ちゃん!」タッタッタッ ギュッ

千歌「うぇぇ!?どうしたんですか!?」

???「ごめん!ごめんね!みんなとの約束まだ諦めるのは早いなんて無責任なこと言ってごめんね!」ポロポロ

千歌「お姉さん・・・・・大丈夫ですよ。お姉さんは悪くないです。」ギュッ

???「千歌ちゃん・・・・うぅ、ぐすっ」ポロポロ

133:2019/04/01(月) 13:22:58 ID:2S3wNagk


???「いやはや、お恥ずかしいところをお見せしました・・・・」テレテレ

千歌「なんか、デジャブですね」

???「アハハ!そうだね!」

千歌「・・・・お姉さん」

???「ん?どうしたの?」

千歌「私が死ぬ前にここに来たのも何かの縁だと思うんです。だから・・・・・」

???「だから?」

千歌「私のスクールアイドルとしての最期のステージを見てください!」

134:2019/04/01(月) 13:24:33 ID:2S3wNagk
千歌「では!聞いてください!


君の心は輝いてるかい。」

〜〜〜〜〜♪

千歌「まだゆーめにー気づいたばーかりー♪」

千歌「どうでした!?」

???「すごいすごい!!可愛くてキラキラしてた!
今の千歌ちゃんとても輝いてた!」

千歌「!・・・・・うぅ、うぇぇぇぇええん!」ポロポロ

???「千歌ちゃん・・・」
ギュッお姉さんが千歌を抱きしめる
???「そうだよね、死ぬのは怖くてつらいよね。」ナデナデ

千歌「うぅ、ひっぐ・・・・・ぐすっ、おねぇさぁん!」

???「よしよし」ナデナデ

135:2019/04/01(月) 13:25:18 ID:2S3wNagk
千歌「お姉さん。」

???「ん?」

千歌「私、そろそろ行きます。」

???「そっか。」

千歌「お姉さん!今までありがとうございました!また!どこかでお会いしましょう!」

???「うん!バイバイ!千歌ちゃん!」

千歌「はい!さようなら!」

136:2019/04/01(月) 13:26:20 ID:2S3wNagk
‐千歌の病室‐

千歌「・・・・みんな」

曜「千歌ちゃん!」

千歌「曜ちゃん・・・・・」

果南「本当に、逝っちゃうの?」

137:2019/04/01(月) 13:27:13 ID:2S3wNagk
千歌「うん・・・・・そうみたい。
みんな、今まで本当にありがとう。私の友達になってくれて、Aqoursに入ってくれてありがとう。

梨子ちゃん。いつもAqoursの作曲とか私の話し相手になってくれてありがとう。最初はスクールアイドルなんてやらないって言ってたのにやるって言ってくれた時はとっても嬉しかった。梨子ちゃん、Aqoursの作曲は梨子ちゃんにしかできないから、よろしくね」ニコッ

梨子「うん!わかった!千歌ちゃん、私をスクールアイドルに誘ってくれてありがとう・・・・・・!」ポロポロ

千歌「果南ちゃん。小さい頃から仲良くしてくれてありがとう。小さい頃から果南ちゃんには頼りっぱなしでごめんね。またみんなで海行きたかったな。果南ちゃん、これからのAqoursは果南ちゃんが支えてあげてね。」ニコッ

果南「うん、わかった。任せて、千歌。
ありがとう。」ポロポロ

138:2019/04/01(月) 13:27:57 ID:2S3wNagk
千歌「ダイヤさん。最初スクールアイドル部をダメって言われた時は少し苦手だなと思ったけど、今ではお姉ちゃんのように思ってます。それにいつも、Aqoursの練習でみんなをまとめてくれてありがとう。これからもみんなをよろしくお願いします。」ニコッ

ダイヤ「当たり前ですわ!千歌さんも向こうで迷惑を掛けてはいけませんわよ。
・・・・・・千歌さん、ありがとう」ニコッ

千歌「善子ちゃん。最初善子ちゃんを見たとき変な子だなーって思ってたけど、善子ちゃんと接していくうちにそれが善子ちゃんの魅力って気づけたよ。あの追いかけっこは結構辛かったよ・・・・・。
・・・・・・・堕天使ヨハネちゃん!Aqoursに入ってくれてありがとう!」

善子「フフっ、千歌さん、あなたにはこのヨハネを善子と呼ぶことを許可しましょう。
これからのAqoursはこの、堕天使ヨハネに任せなさい!
あの・・・・えっと・・私をAqoursに誘ってくれて、あ、ありがとね。」ニコッ

139:2019/04/01(月) 13:29:14 ID:2S3wNagk
千歌「花丸ちゃん。作詞、手伝ってくれてありがとう、おかげでいい歌詞が書けたよ。それにいっつも私達を笑わせてくれてとっても楽しかったよ。・・・・・・食器を洗うときは洗剤、使いすぎちゃだめだよ。」

花丸「千歌ちゃん・・・・それは今言うことじゃないずらよ。それに千歌ちゃんだって賢いって言ってたずら・・・・・・うぅ、ぐすっ・・・・・千歌ちゃん、ありがとぉずらぁ」ポロポロ

千歌「ルビィちゃん。ルビィちゃんは少しおっちょこちょいで、でもしっかりしててやっぱりダイヤさんの妹だなって思ってた、ルビィちゃんならきっとこれからのAqoursを引っ張っていけるよ。
頑張ってね、ルビィちゃん」ニコッ

ルビィ「うぅ・・・・ひっぐ、千歌ちゃぁん!
今まで、ありがとぉ!ルビィ!千歌ちゃんのこと絶対忘れないからね!」ポロポロ

140:2019/04/01(月) 13:30:01 ID:2S3wNagk
千歌「鞠莉ちゃん。いつも私達のお姉さんみたいに振舞ってくれてありがとう。鞠莉ちゃんが私のの病気のことを気づいて、話を聞いてくれてとっても嬉しかった。シャイ煮、また食べたかったなぁ、フフっまたね、鞠莉ちゃん!」

鞠莉「シャイ煮ならいくらでもあげるわよ!ありがとうちかっちあなたがいなかったら私達3年生はまた一緒になれなかった。あなたと会えて本当によかった。・・・・・・・じゃあ
goodbye!ちかっち!」ニコッ

千歌「曜ちゃん。曜ちゃんとは小さい頃からの幼馴染で、いつも一緒に遊んでたね。
私がスクールアイドル部を作るって言った時1番に部に入ってくれて嬉しかった!ありがとう!私!曜ちゃんとスクールアイドルが出来て本当によかった!今までありがとう・・・・・じゃあね。」ポロポロ

曜「私も!千歌ちゃんとスクールアイドルができて楽しかった!こちらこそ今までありがとう!
・・・・・・・・・うぅ、ぐすっ、千歌ちゃん、本当に今までありがと!大好き!」ポロポロ ギュッ

141:2019/04/01(月) 13:30:47 ID:2S3wNagk
千歌「みんな、本当にありがとう、最後に手にぎってくれないかな?」

曜「もちろんだよ!」ギュッ
8人全員が千歌の両手を握る

千歌「私は、ラブライブ決勝に間に合わなかったけど、必ず優勝してね!」ニコッ

ダイヤ「ええ!任せてください!」

千歌「私、そろそろみたい、みんな。ありがとう・・・・・・・・・・・・・・・・・・



じゃあね。」

142:2019/04/01(月) 13:31:22 ID:2S3wNagk
トスッ 千歌の手がベットに落ちる

ピーーーーーー 心電図の音

果南「逝っちゃったね、千歌。」

ルビィ「うぅ、千歌ちゃあ!」ポロポロ

花丸「でも、とても幸せそうな顔してるずら。」

梨子「フフっ、ほんと、最期まで千歌ちゃんらしいわね。」ニコッ

ガラッ

千歌ママ「Aqoursのみんな千歌と最期まで一緒にいてくれてありがとう。きっと千歌は幸せだったと思う。」

志満「千歌ちゃんのお友達があなた達で本当によかった。ありがとう。」

美渡「ほんと、千歌のやつ幸せそうな顔して逝っちゃったよ。」

143:2019/04/01(月) 13:32:00 ID:2S3wNagk
ダイヤ「こちらこそありがとうござました!」

花丸「丸達の方こそ千歌ちゃんと出会えて幸せだったずら!」

曜「私達絶対千歌ちゃんとの約束を守ってみせます!」

鞠莉「さぁ!みんな!ちかっちとまた約束しちゃったんだから今度は絶対守るわよ!」

ダイヤ「もちろんですわ!」

曜「さっ!みんな今から学校へ帰って練習だよ!」

善子「おーー!って帰ってもまだ授業じゃない!」

曜「あっ!そうだった!」

梨子「もう!まったく、曜ちゃんったらー」

果南「それじゃあ、みんな学校へ帰ろうか!」

ルビィ「うん!」
ガラッ ゾロゾロ
曜「千歌ちゃん・・・・・・・・・ばいばい。」

144:2019/04/01(月) 13:32:41 ID:2S3wNagk
‐ラブライブ決勝当日・アキバドーム控え室‐

ダイヤ「ついに!この日が来ましたわ!」

梨子「この日のために私達は精一杯頑張って練習してきた!」

果南「千歌との約束を守るために!」

鞠莉「そして!ちかっちが好きだった浦の星を守るために!」

花丸「丸も厳しい練習を耐え抜いてきたずら!」

善子「今のAqoursならラブライブ優勝も夢じゃないわ!」

ルビィ「千歌ちゃん!見ててね!ルビィ達の輝きを!」

145:2019/04/01(月) 13:33:16 ID:2S3wNagk
スタッフ「Aqoursのみなさーん!スタンバイお願いしまーす!」

曜「そろそろだね!みんな!それぞれの思いを胸に!千歌ちゃんとの約束を守るため、精一杯輝こう!

みんな!いつものやつやるよ!」

7人「うん!」

8人が円になる
パァ
千歌の場所に千歌の幻影のようの物が見える

千歌「・・・・・・・・・・・・・・・」ニコッ

鞠莉「ちかっち・・・・」

146:2019/04/01(月) 13:34:04 ID:2S3wNagk
曜「・・・・・・・みんな!いくよ!」チラッ

千歌「!・・・・・・」コクッ
スゥ
千歌「1!」

曜「2!」

梨子「3!」

花丸「4!」

ルビィ「5!」

善子「6!」

ダイヤ「7!」

果南「8!」

鞠莉「9!」

千歌「Aqours!」

Aqours「サーンシャイーン!」

147:2019/04/01(月) 13:34:53 ID:2S3wNagk
‐後日・三津海水浴場‐
バサバサ
砂浜に刺さった優勝旗
曜「見てる?千歌ちゃん、あの時の会場はすごかったよ!青い光に包まれてまるで光の海にいるみたいだったよ!
ていうか、梨子ちゃん遅いなぁー」

梨子「おーい!曜ちゃーん!」タッタッタッ

曜「もー!梨子ちゃん遅いよー!」

148:2019/04/01(月) 13:35:48 ID:2S3wNagk
梨子「ごめんね、支度してたら遅くなっちゃって
・・・・・・・・・どうして、そこに旗を刺したの?」

曜「それはね、いつでも千歌ちゃんが見えるようにと思って、きっと私達のこと心配してるだろうから、千歌ちゃんが安心できるようにするために刺したの。」

梨子「フフっ、きっと千歌ちゃんも喜んでるよ。」

果南「おーい!2人ともー!」

鞠莉「はやくしないと置いてっちゃうわよー!」

曜「はーい!今行くよー!」

梨子「それじゃ、行こっか」

曜「うん!」
曜が空を見上げる
曜「千歌ちゃん!私達のことこれからも見守っててね!」
クルッ タッタッタッ




「うん!」

149:2019/04/01(月) 13:36:47 ID:2S3wNagk
おしまい

最後まで読んでくれた方がいたらありがとうござました!


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