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ロゼッタ「マリオカートに参戦…ですね、是非!」

1Mii:2019/03/31(日) 10:37:38 ID:iLEqj1bw
このスレは

 ロゼッタ「マリオカートに参戦…ですか?」

を前スレとする続編となります。
前スレをご覧になられていない方はそちらを先にどうぞ。

遅い進行のスレですが引き続き頑張っていきたいと思います。
よろしくお願いします。





パルテナ「そのほか、いくつか注意点があります。

     ・スレ主のスマブラfor経験は、CPU(Lv.9)とのタイマンで
      勝ち越せない程度の実力しかありません。
      戦闘描写に過度な期待をすると酷いことになります。
      むしろ、『うわあ、この描写ニワカだな』と粗探しするくらいの気持ちで
      読むようにしてください(最重要)。

     ・前スレ同様、いろいろとパロデイ、メタ発言が散りばめられています。
      キャラが自分たちの背景情報を活用する…みたいなご都合主義は
      白ける方もいらっしゃると思います。そんな時は…
      別のスレに移って、このスレのことは忘れましょう。
      
     パルテナお姉さんとのお約束ですよ♪うふふふふ」

743Mii:2020/03/19(木) 01:29:52 ID:NXmrz8H2
はあ……。一人だけ素面だと、負担が全部回ってきて大変です。

デイジー「おー?さっきから見てれば、ヒルダが酔ってない!もっと飲め飲め!」

ヒルダ「一応言っておきますと、このお酒の強さなら…
   仮に私一人で瓶まるごと、1000mL全量を飲んでいたとしても、
   そこまで酔わない自信がありますよ?」

ゼルダ「自慢かっ!」ビシッ!

ヒルダ「いえ、あの、そんなことを言いたいのではなくてですね」

デイジー「そんなヒルダちゃんの弱点が知りたいなっ」

…弱点なら山のようにあると思いますが。特に戦闘力方面。

デイジー「なにをそんな悟った顔をしてるかなー?
     …そうだ!ロゼッタみたいに黒歴史を持ってたりしない?」

ヒルダ「…黒歴史?」

デイジー「そっ!酒の肴になりそうな、面白いやつ!
     自作ライトノベルでニマニマした経験があるとか!魔法少女ポーズを世間にばら撒かれたとか!」

ロゼッタ「」グサッ

デイジー「男装癖があるとか!自分に酔って悪役にわざと攫わせたとか!」

ゼルダ「」ザクッ

744Mii:2020/03/19(木) 01:32:06 ID:NXmrz8H2
ヒルダ「酒の肴って…これほどの果実酒に対して、失礼極まりなくないですか?

   …そうですね、ユガの口車に乗せられてリンクと敵対したことが
   最大の黒歴史と言えば黒歴史ですけれど…はあ……思い出すだけでため息が」

デイジー「…………」フッ



デイジー「まったくもってつまらないっ!」ガオーッ!

ヒルダ「!?」



デイジー「なにさなにさ、いい子ぶっちゃって!
    誰しも、黒歴史の一つや二つ、笑えるのがあるはずだよ!」

…私にとってはつまらなくはないんですけど……。
笑って済む黒歴史くらい、真の黒歴史が帳消しになるのなら幾らでも抱えますよ。

745Mii:2020/03/19(木) 01:34:11 ID:NXmrz8H2
ヒルダ「だいたい、それを言うならデイジーの黒歴史…
    ああ、それは『裏の顔』でお腹いっぱいですか。

    では、たとえばピーチ姫の黒歴史とか、すぐに思い浮かぶのですか?
    教えて頂きたいものですが」

デイジー「マリオに助けられた初期のころは、誰にも敬語でおしとやかに猫を被ってた」

ヒルダ「ちょっと意外ですが、それも大して面白くはないですよね。
   そう簡単に、面白い黒歴史なんて探しても見当たらないもので――――」









デイジー「ああ、そういえば。酔った席で超偶然に耳にしたけど。
     敵の要塞を全裸徘徊プレイしたことがあるとか聞いたなあ」

ロゼッタ「」

ゼルダ「」

ヒルダ「」

746Mii:2020/03/19(木) 01:36:25 ID:NXmrz8H2
…え?
…いや、いや。…………ええええっ!?

ロゼッタ「そそそそそそそそ、そんなこと有り得るわけがないでしょうっ!?
    あのピーチ姫が、ですよっ!?そんな破廉恥なっ!?
    酔った勢いで、ピーチ姫を貶めようとしても、そうはいきませんよっ!!
    いくらなんでも、怒りますよっ!!」

デイジー「…でも、妙に具体的だったんだよなあ。
     『足音を立てないようにそーっと通路を掻い潜って、
     発見されずに攻略のカギをマリオに伝えることができたわ。
     無事に更衣室に戻ってくることができて本当によかった。
     脱いだドレスも取られてなくて助かったわー』って。

     ――――あ、私がここでばらしたことは、4人だけのヒミツねー。私まだ死にたくない」

ヒルダ「」

ゼルダ「」

ロゼッタ「」

ロゼッタ「…これは夢これは夢これは夢これは夢」ブツブツ

ロゼッタ「これはぁ、夢ぇ――」フラァ

ロゼッタ「」バタリ

――――ピーチ姫の印象を、凄まじく負の方向に見直さなければならないですね。
――――残念です。とても。

747Mii:2020/03/19(木) 01:39:40 ID:NXmrz8H2
…あ。ゼルダ姫が、ロゼッタのグラスを勝手に掻っ攫って、
ちょっと残っていたお酒を呷りました。あーあー、ロゼッタ怒りますよ…?

ゼルダ「――忘れましょう!」キリッ

ヒルダ「そう簡単には忘れられない気がするのですがっ!」

デイジー「いやいや、忘れてねー!じゃないと私の首が飛んじゃいそうだしー!」

ゼルダ「…はい!私はたった今忘れましたぁー!!」

デイジー「ということはー?あとは、ヒルダが忘れれば万事解決だぁねー!」ユサユサッ!

ヒルダ「にゃにゃにゃにゃにゃ」グラグラグラグラ

完全な酔っ払いに、乱雑に肩を掴まれて体を揺すられます――!
ゼルダ姫まで加わって、ぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐら〜!

さ、すが、に。気持ち悪く、なって、きまし、た――

いっそのこと、気絶してしまった方が、楽でしょうか――

それがいいです、そうしましょう――

748Mii:2020/03/19(木) 01:46:52 ID:NXmrz8H2
ゼルダ「あぁ、ヒルダ姫ったらこんなに汗をかいて…!」ケラケラ

デイジー「相当暑がってるみたいだからドレスぜーんぶ脱がせ――」ズイッ



ヒルダ「ハンマアアアアァァァァ――――ッ!!!!!」フルスイングッ!!



ゼルダ「」バタリ

デイジー「」バタリ

ヒルダ「はぁっ!はぁっ!なんですか、もうっ!!油断なりませんよ全くっ!…ねえ、ファントム・ユガ!
    
    ………………………あれ?ユガ?」クルリ



ヒルダは もえさかるハンマーを にぎりしめながら ふりかえったが
とくに だれも いなかった▼

ハンマー「そろそろ消えるでー」シュン・・・

ヒルダ「……………………………えっ、何、今の」チラッ

ヒルダ「…ああ、夢か幻覚ですか。わたし、なんだかんだ酔ってたんですね…
    …………おやすみなさい…………」ズルズル・・・

749Mii:2020/03/19(木) 01:50:20 ID:NXmrz8H2
ロゼッタ「――――っつぅ」

酷い頭痛を感じながら、のろのろと起き上がる。



う、うわぁ。周りは酷い惨状です。

デイジー姫とゼルダ姫が折り重なるかのように倒れ込んでいて。
ヒルダ姫はヒルダ姫で、壁に寄りかかって、ずり落ちそうな態勢で寝ています。

それ、でも、チコたちは平常運転。
私が起きたのを見て取って、すぐさまコップに水を汲んできてくれました。
ありがとう、チコ。助かったわ!

こくこくと、ゆっくりと…でも一気に、飲み干します。



チコ「…………」フヨフヨ

チコ「あ、お酒残ってる」ペロッ

チコ「………………………………まずぅい」

チコ「まだ地面の方がおいしいねー」

750Mii:2020/03/19(木) 01:52:11 ID:NXmrz8H2
がんっ! がんっ! がんっ!



…それでも。頭がっ!頭が、ガンガンしますっ!!!
昨日は飲み過ぎてしまいました!全然お酒に強くないのにっ!
突拍子もないことを、散々言った気がしてなりません!あわわわ…!!



がんっ! がんっ! がんっ!



耳鳴りが、途轍もない!全身に響いているような、この五月蠅さ!敵いません!
無意味にも頭を押さえて、ヨロヨロ、フラフラ…!

ロゼッタ「う、ぐう…響きます、ねえ……!!」

チコ「ママも気付いた?絶対、何か鳴ってるよねえ!」

チコ「一体何の音だろ…?」

ロゼッタ「そう、貴方たちも気付いたのね、この頭痛の――――」

…………え?
そんな、馬鹿な事、有り得るわけがないじゃないですか。

751Mii:2020/03/19(木) 01:54:13 ID:NXmrz8H2
がんっ! がんっ! がんっ!



チコ「なんだか、空間がほんのちょっとだけ振動してるっていうか…
   誰かが、何かに殴り掛かってるっていうか…!」









ロゼッタ「………………………………ああああああああっ!!?」





意識、一気に、フルスロットル。
待ちに待った、福音。





――――外部からの、干渉ですっ!!!

752Mii:2020/03/19(木) 01:56:23 ID:NXmrz8H2
ロゼッタ「みんなっ!今のママは魔法の制御が鈍ってるから、
     どうか助けてほしいの!お願いするわ!」ダダダダダッ!!

チコ「うん!」

チコ「そういうことだったんだね!」

チコ「きたきたきたー!!」

チコ「待ってましたぁ!」

チコ「外に出られるー!?」

チコ「やったあああああ!!」

チコ「絶対に脱出してやろうねっ!!」

チコ「いっくよーー!!」

チコ全員と、一目散に…あの、忌々しい結界のもとへっ!!
魔法陣をサササッと描いて、手のひらを扉に向けてっ!



ロゼッタ「――――解析、開始――――っ!!」パアアアアアアア

チコ「「「「「「「「わああああああああああああああっ!!!!!」」」」」」」」パアアアアアアア

光り輝く私とチコたちとで、敵のセキュリティロックに華々しく突撃です!!

753Mii:2020/03/19(木) 02:00:02 ID:NXmrz8H2
がんっ!! がんっ!! がんっ!!



外で、何かが扉に、激しく当てられているのでしょう。

以前やったときは、幾重にもモザイク掛かって、まるで読み解けなかった空間情報が。
衝撃の瞬間だけ、一気に濁流の如く、私の頭に流れ込んできます。
今の私にとっては処理は中々きついですが、泣きごとなど言っていられません!

ふたたび空間情報の流れがストップする前に。自分のFPを繊細に流し込んで。
「こちら」と「あちら」との、空間の正しい繋がりを…細い糸で橋渡し。
もともとその領域に蠢いていた、「誤った」空間情報に、ほんのちょっと風穴が空きました。
衝撃のたび、地道に同じことを繰り返し…少しずつ、風穴を拡げます。
要らなくなった、異常値を示す空間情報は、どんどん破棄してしまいます!

最初は、うっすらぼやけて。やがて、おぼろげに浮かび上がって。
どんどん、どんどん……向こう側が、くっきり、鮮明になっていきますっ!!



ぱりんっ!

ロゼッタ「……!!」グッ!

結界の一部が、ちりりと削れました。結界が、崩壊を始めたのです。
ほどなく、結晶全体が、光の粒子となって薄く散り散りに拡散し始めました!

こうなれば、しめたもの!

754Mii:2020/03/19(木) 02:01:27 ID:NXmrz8H2
ギュィインと、ピントが合った空間情報は、もう答えを丸写しできるような段階。
ますます怒涛の如く修正・校正されていきます!
あとは流れ作業!止まることを知りません!!



ロゼッタ「ラスト、スパートォ――――!!!」パアアアアアアアア

チコ「「「「「「「「おおおおおおおおおお――――――――っ!!」」」」」」」」パアアアアア



パリイイイイイイィィィィ――――ン!!!



とうとう、私たちを3か月近く苦しめてきた結界が。
ニセモノたちを、好き放題させてきた結界が。役割を果たせなくなり――
正常な扉を、私の目の前にもたらすことと、なりました――!!





ロゼッタ「や、やった――――」サッ

755Mii:2020/03/19(木) 02:05:33 ID:NXmrz8H2
…さて、ここで問題です。

扉の向こう側では、おそらくこちらの反応を期待して、衝撃を与え続けてくれていた。
そして、結界が消えたことで、自由を取り戻した扉。
そこに、扉が無事に解放され、大喜びかつ有頂天になって、咄嗟に駆け寄った私。

一体どうなるでしょーうか?





マリオ「YAHOOOO――――!!」

リンク「ヤアアアァァ――――!!」

クッパ「ふんっ!!」





扉「」ビタアアアァァァァ――ン!!

ロゼッタ「」ベチイイイイィィッ!

チコ「「「「「「「「ぎゃーーーーーー!!?」」」」」」」」

3強「「「あ」」」

756Mii:2020/03/19(木) 02:08:28 ID:NXmrz8H2
ロゼッタ「…………」ガクガクブルブル



ロゼッタ「…………」ガクガクブルブル



ロゼッタ「…………」ガクガクブルブル



デイジー姫のパワーを見せつけられ、もう怖いものなし…と思っていた私を殴りたい。
復活した感じでは、扉ごと、フィールドの果てまで吹き飛ばされたはずなのに、
扉にビンタされてからの記憶がありません。

痛みは覚えていないのに、体が震えています。
開始コンマ何秒かで、体が「得体の知れないナニカ」に変わり果てていたみたいです。
あまりにも速すぎて、チコたちにグロテスクな所を見せなかったのが不幸中の幸い…!
な、なる、ほどー。3強のパワーを一度に受けると、私程度はこうなるん、です、ね…!



ロゼッタ「落ち着いて、私――。落ち着いて、私――。
    残機はある、いくらでも、ある――――――――」ガクガクブルブル

マリオ「本当に…本当に、済まなかった!その、無理は絶対にするなっ!
   素直に横になってろ!今すぐ精神安定剤でも処方してやるから――」アセリ

757Mii:2020/03/19(木) 02:10:07 ID:NXmrz8H2
ロゼッタ「………………………………………………………………
    …………………………………………………………………
    ……よ、よし。なんとか、耐え抜きましたよ、マリオ。
    ……………………もう、大丈夫です。収まってきました」ガク・・・ブル・・・

マリオ「…なんだって!?」アングリ

リンク「…有り得ねぇぞ、そのレベルで!?」ビクッ

クッパ「何時からそんなにタフになったのだ!?」アゼン



ロゼッタ「……………………」スッ・・・

ロゼッタ「まあ…………いろいろと、あったのですよ」ニコッ

チコ「あったのですよー」フヨフヨ

チコ「ですよー」フヨフヨ

チコ「よー」フヨフヨ

マリオ「」

リンク「」

クッパ「」

758Mii:2020/03/19(木) 02:14:02 ID:NXmrz8H2
マリオ「ま、まあそれはおいとこう、なっ!そ、それで!ゼルダとヒルダは、いるんだよなっ!?
    全員生きてて、無事を担保できて、初めて俺たちは…反撃できるんだ!」

ロゼッタ「もちろんです!早速案内しますねっ!!」タタタッ!



ロゼッタ「みなさんっ!ううっ…!マリオ達が、とうとう駆けつけてくれましたよ!もう大丈夫ですっ!!」バンッ!



ゼルダ「お、おさけー!追加のおさけはまだですかー!…どのコップも、空っぽ…」フラフラ

デイジー「ええい、よくばりめー!アル中めー!とっくに空になったよ!
    そんなに飲みたいなら、瓶を逆さに掲げて一時間でも二時間でも待ってろー!
    日が変わったのにいつまで酔っぱらっとるか、お前さんはー!アハハ!」ケラケラ

ゼルダ「中々…滴が落ちてきませんねー」フラッ

ヒルダ「…う、え、リンク?……みな…さん?」ピシリ



マリオ「」

クッパ「」

リンク「」

ロゼッタ(あ、早まったかもしれない)

759Mii:2020/03/19(木) 02:19:16 ID:NXmrz8H2
リンク「と、とりあえず、ヒルダは風呂にでも入りたかったんだな!

   ロゼッタにつられてノックもナシに入ったのが悪かった!マジでごめん!
   事態が落ち着いたら、慰謝料払って土下座もさせてもらうから!

   でも一旦、服を脱ごうとするのはやめようか、うん!お互いのために!
   下着がチラ見えするくらいのタイミングでまだ助かったわ!
   もうちょい遅かったらCERO CとかDになるとこだった!



   あと、ゼルダ姫は…もうちょっと恥じらいをお持ちになったらいかがでしょうか…」



リンクの 好感度が 5下がった!▼



ゼルダ「……いやあああああああああああぁぁぁぁ!!?」バッ!

ヒルダ「……きゃあああああああああああああぁぁ――――!!?」バッ

760Mii:2020/03/19(木) 02:21:27 ID:NXmrz8H2
デイジー「…あー、マリオたちだー!まったくぜんぜん気付かなかったなー!」

マリオ「嘘つけ」

ロゼッタ「えっ、デイジー姫、酔ってますよね?」

マリオ「デイジー姫の悪酔いは『悪乗りする酔い』って意味だからなー。
    案外、意識ははっきりとしてたりするぞ。
    あんな派手な音までさせたし、俺たちの声にもちょっと前から気付いてたろ」

デイジー「てへぺろー」

ロゼッタ「なら協力してくださいよ!?」



マリオ「…次にお前は『それだと面白くないじゃんー』と言う」

デイジー「それだと面白くないじゃんー…ハッ!?」

761Mii:2020/03/19(木) 02:23:27 ID:NXmrz8H2
ひと悶着ありながらも、とりあえず身を整えて、改めて彼らと向き合います。

ゼルダ「……」ズーン

ヒルダ「……」シクシク

デイジー「お勤めご苦労様っした!貴方たちも、私たちも!」ビシッ!

ロゼッタ「あ、あはは。でも、本当に…ありがとう、ございます。
     私たちの生存を――信じてくれていて」

リンク「…まー、生存を信じるか、偽者に騙されてるかの二択って感じだけどな。

   それにしても…本当はもっと早く助けられたのに。
   ちっくしょー!結果的には俺の直感で正しかったってことじゃん、マリオ!
   まあ結果的には、だから文句はこれ以上言わないけどっ!」

マリオ「す、すまん。まさか、4人目がデイジーだとは夢にも…。
    ずっと敵の人員でカウントしてたんだが、まさか音信不通ってとこから
    デイジーの居場所が決まるとは思わなかった」

ロゼッタ「デイジー姫の存在まで気付かれていたのですね!すっごく話が早いです!
    …私たちも、なんとなくではありますが、状況は分かります!
    今、私たちに化けた偽者がどこかに居る…そうですよね!?」

762Mii:2020/03/19(木) 02:26:05 ID:NXmrz8H2
クッパ「ああ!その通りなのだ!やっぱりロゼッタの能力なのだな!
    …正確には、自分を被害者側に仕立て上げるため、偽ロゼッタが偽ゼルダたちを葬って見せたのだが…。
    おかげで、ワガハイたちを除けばまだ騙されたままなのだ。

    それに、本当に偽者が1人だけになったのか、単に収納しているだけなのかは分からんな。
    というより、偽者が何人いるかすら…。偽者が増える条件とかは、どうなのだ!?」

ロゼッタ「その件なら、大丈夫です!分身体に、新たな分身を作る能力はありません!
     だから、増えることはないんです!その1人ないし3人と、暗躍する敵を倒せばハッピーエンドですよっ!

     そして、その暗躍する敵、とは――」





全員「――――タブー」





…よかった!この認識はドンピシャだったようです。思わず握り拳を作ります。
これで間違っていたりしたら、目も当てられませんでした。

マリオ「……本当に、驚いたな。そこまでよく情報を集められたよなあ」

ロゼッタ「ほとんどデイジー姫のおかげですけどね!運が味方しています!」

デイジー「えっへん」

763Mii:2020/03/19(木) 02:27:58 ID:NXmrz8H2
リンク「改めて、ちゃんと自己紹介させてください。俺はリンク、ハイラルの勇者です。
   ゼルダ姫とヒルダを助けてくれてありがとうございます」

ロゼッタ「ほうき星の主、ロゼッタと申します。よろしくお願い致します。
    こちらこそ、お二方には感謝してもし切れません。
    あ、砕けた話し方で大丈夫ですよ?」

リンク「あ、やっぱり?さっすがマリオファミリー、話が分かる。
   じゃあさ、話が分かるついでに、ひとつ頼まれてくれないか?
   ちなみに、ヒルダも。もちろんゼルダ姫もお願いします」



ロゼッタ「…?」

ゼルダ「頼み…」

ヒルダ「…とは?」



リンク「大前提なんだけど、ロゼッタに聞きたい。
   ロゼッタの言う所の結界が破られた以上、もうこの空間が…
   本来の世界と隔離されることはないとみていいんだよな?」

神妙な面持ちで、そう彼は問いかけてきました。

764Mii:2020/03/19(木) 02:30:28 ID:NXmrz8H2
ロゼッタ「はい、それはもうないと思います。一連の解呪工程で、空間情報をかなりの部分、インプットできました。
    同程度の結界を張り直されたところで、格段に速く解呪できるでしょう。

    仮に私の分身が今この場に現れて、より強い結界を張り直そうとしたところで…
    時間が掛かる上に、貴方たちの誰か、あるいはデイジー姫に瞬殺されますから」

マリオ「…そこで、ゼルダじゃなくてデイジーの名前が先に挙がるのか?
    ……………………ま、まさか…!」



デイジー「…ま、そういうことだね」フッ



マリオ「…にゃるほど、合点がいった。おめでとう、と言っておこう」

デイジー「…………ありがとう、と返しておくよ」プイッ

ゼルダ「照れてますね」

ヒルダ「ふふっ」

クッパ「…………うむ」

リンク「…………?」

マリオは、なんだか温かい目で我々を一瞥します。
デイジー姫の言葉を借りるなら…まさしく。まあ、そういうことなのです。

765Mii:2020/03/19(木) 02:32:58 ID:NXmrz8H2
あ、そうでしたそうでした。

ロゼッタ「結局、私たちへの頼みって…なんですか?」

リンク「えーーっと……」



ぽりぽりと、頬を掻いたあと。





リンク「…あと5日…いや、あと3日だけ、このフィールドに留まっておいてくれない?
   このとーり、頼む!」





そう言って、手を合わせて見せたのです。



――――ええええええええっ!?

766Mii:2020/03/19(木) 02:39:57 ID:NXmrz8H2
ゼルダ「ど、どうしてですかっ!?」

ヒルダ「どうして…!」

せっかく、ようやく脱出できると思っていたのに。不満が噴出します。
ゼルダ姫は、悲しみに暮れてリンクに突っかかろうとします。

――あ。

ロゼッタ「…………もしかして、炙り出しの準備、ですか?」

それなら…納得。



リンク「…………おお、ロゼッタ、ご明察!すげぇ!俺なんかちっともわからなかったのに。

   無事と分かったらこっちのターン…って言っただろ?
   今のまま3人に戻って来られても、事態が釈然としないんだよ。
   3人のこと…特にロゼッタのことをよく知らない人たちにとっては。
   最悪、全員が『本物はどこだ、悪いのはどっちだ』で疑心暗鬼になっちまう。
   敵は敵で、慎重に行動されちゃうしな。

   周囲から、偽者をしっかり悪と認識させたうえで、颯爽と登場してもらうからさ。
   今エサをばら撒けば、どんなに幼稚でも…確実に偽者は食いつくみたいだぜ?
   いや、正確には…もう食いついているんだ」



彼の顔は…わるーい顔で。なんだかとっても、活き活きとしていました。

767Mii:2020/04/04(土) 22:52:57 ID:1BIb5Sbs
〜選手控室〜



ガヤガヤ……。



クッパ「ほれほれ、とっとと貴重品はワガハイの『大魔王の金庫』に放り込んでしまうのだ!」



最初は疑り深かった選手共だったが、リンクがかの有名な剣と盾をアッサリと預け、無事に守り切った実績がある。
今となっては、疑う余地もなく――戦場から戻ってきた者が、大切な武器や防具を預け入れていく。
信用してもらえたようでなによりなのだ。



ロゼッタ「……」ジーッ

クッパ「さあ、並べ並べー。…お、ロゼッタ。なんだったら、お前のその魔法の杖も、
   厳重管理のもとワガハイが保管してやるのだ、光栄に思うがよい」

ロゼッタ「あ、ご親切にありがとうございます。でも、お気遣いなく。
     私の場合、杖がないと咄嗟の行動もままなりませんし…。
     それに、変な力で奪われたりしないよう、魔法付与も万全ですから」

クッパ「む?そうか?ならば別によいのだが」

768Mii:2020/04/04(土) 22:56:35 ID:1BIb5Sbs
リンク「おーいクッパ、俺のマスターソードとハイリアの盾…
   今度は3日ばかし、預けたままにしておいてくれよー。ラストスパート前に最後の息抜きがしたいんだ。
   バトルから離れて、町のみんなと遊んでくるからさ」ヒョイ

クッパ「…はあ?リンク、まだポイントで負けていながら余裕を見せるとは…いい度胸だ。
   大会終了まで、のこり6日しかないのだぞ?その半分を無駄に過ごすのか?」

リンク「いいだろー?マリオやクッパに比べて、俺のバトルはハイペースなんだ。
   ルキナやルフレの特訓もあるし、ちょっと疲れ気味でさ。

   それに、町のみんなを…いい加減、相手してやらないとうるさいんだ。
   大切な知り合いばかりだからさー」

マリオ「やれやれ…じゃあ、せっかくだし俺とクッパも休んでやろうか?
    俺たち3人、他の選手の追随はもはや許していない状況だし…。
    最後まで延々と参加してたんじゃ観客もマンネリだろ。
    ここは平等にいこうじゃないか平等に。その方が優勝の価値も上がるってもんだ」
   
クッパ「勝手に決めるとはふてぶてしい…ったく、ワガママな奴らなのだ。
   この貸しは高くつくぞ、覚えておくのだ」ハァ

リンク「マジでか!そいつはいいや!
   サンキュー、マリオ!ありがとう、クッちゃん!」

クッパ「誰がクッちゃんだ!…あらよっと、確かに仕舞ってやったぞ!」



しばらく動かさないということで、金庫の奥底に…
マスターソードと、ハイリアの盾を収納。これで、よし。

769Mii:2020/04/04(土) 23:00:47 ID:1BIb5Sbs
クッパ「はい、次の奴!…はい、次っ!
   チンタラせず、とっととスムーズに持ってくるのだー!
   ワガハイも頭を切り替えて、とっとと羽を伸ばしたいのだ!」



持ち寄ってくるアイテムを、片っ端から仕舞い込んでいく。
流石に量が多く、10分そこらは掛かってしまうな。



ロゼッタ「ああ…あの剣と盾、取り出すには面倒なことになりましたよ?
    そのようなことをして、大丈夫なのですか?折角優勝を狙える位置に付けているのに…」

リンク「だからこその、マリオとクッパの提案だろ?
   …あ、そうだ。これ幸いと、ルフレとルキナの特訓時間、ちょちょいと伸ばすか。
   そのくらいのスタミナは付いてきたみたいだし」

ロゼッタ「…それって、息抜きするって趣旨からすると本末転倒ではありませんか?」

リンク「ダイジョーブダイジョーブ、そこまで緊迫感のある戦闘じゃないし。
    マスターソードもハイリアの盾も一切不要だし〜?」ヒラヒラ

ロゼッタ「はあ…そ、そんなものですか。
     やはり3強という存在はどこまでも規格外なのですね」

リンク「お褒めに預かり光栄です、ははは」

770Mii:2020/04/04(土) 23:03:54 ID:1BIb5Sbs
クッパ「…よし、ロック完了なのだ。
   そういえば、リンクの特訓風景、間近で見たことはなかったな。
   面白そうなのだ、少し後で覗いてやるとしよう」



ロゼッタをちらりと伺うと、ニコニコと笑っているようで…
何か、考え込んでいるような様子。



…どうだろうか。





マリオ「俺も俺も。…でも、パトロールも忘れるなよー」

クッパ「任せるのだー」ドシン ドシン

リンク「おー!」スタスタ





ロゼッタ「…………」

771Mii:2020/04/04(土) 23:07:27 ID:1BIb5Sbs
パルテナ「…おや、ロゼッタ?どうしたのですか?もしかして、暇していましたか?暇を弄んでいましたか?
     んもう、そんなに暇なら、大会に参加すればいいでしょうに」クスクス

ロゼッタ「あ、いえ、ちょっと考え事を」

パルテナ「あ!暇だというのなら、ちょうどよかったです!私に付き合ってもらえませんか?
     そろそろ帰還に向けて、お土産屋さんを見て回りたかったのですが…
     一人で回るのは心もとなかったのです。さあさあ!」グイグイ

ロゼッタ「わ、わかりました。それでは…御供させていただきますね」

パルテナ「よし!スカウト成功です!なし崩し的にうちの軍に入りませんか!好待遇を保証させて頂きますよ!
     衣食住と私を崇め奉る権利、それにお代わり2回…いえ5回まででどうでしょう!」

ロゼッタ「うちの軍!?何の話ですか一体!?」

パルテナ「聞くも涙語るも涙…話せば長くなりますが…
     うちの軍は戦力の大部分をピットが担っていたのにですね、
     勝手にブラピが誕生して、おまけに自然軍に取り入ってしまったばっかりに、
     戦力バランスが崩れに崩れてですね……正直私は不公平だと言いたくて言いたくて……

     私とピット以外のまともな…汎用キャラでない味方を、早く誕生させてくださいよ任天堂さん!」

ロゼッタ「いきなり何を言っているのですか!?」

パルテナ「正直、自然王の気まぐれで私たちは生き永らえているようなものでして、
     女神としてやるせないんですよ!分かりますかこの気持ち!!」

ロゼッタ「あいにく全く分かりません!」

772Mii:2020/04/04(土) 23:12:08 ID:1BIb5Sbs
〜夜〜



シイィィィイン――――



穏やかに流れる風の音、そして…どこかで梟の鳴く声のみが、ほんの僅かに聞こえてくる。

人気はなく、照明は一切付けられず――ただただ、「ソレ」が佇むのみ。

そこへ、招かれざる客が、ひとり。



「…………」シュンッ!!

「……………………」



(……………………さて)スィー

(…………しばらく、あのアイテムは眠ったままになるはずですし)



ロゼッタ(お仕事、始めちゃいますか♪)ニヤリ

773Mii:2020/04/04(土) 23:18:05 ID:1BIb5Sbs
ロゼッタ(監視カメラなんて、意味はないですよ。いくら懸命に、金庫を映し続けていたところで。
     死角から一気に金庫の中へ転移すればいいだけですし、
     金庫の中に監視する類のものがないことは確認済ですし。
     この程度の次元破り、私に掛かれば――――)



シュンッ!!

ロゼッタ(…楽勝ですね、魔法で周囲を照らして、と。
     …うん、なにかトラップが感知作動する様子もない、と。
     隠密のためローブを羽織っているので、カメラ程度はそもそも怖くないですが。

     前に転移失敗したように偽装してみせましたが…
     この程度の空間制御も、パルテナは突破できないのですか?案外、大したことないんですね。

     おっと、無駄口は叩いていられません。とっとと、やることをやって…ずらかりましょう。
     烏合の衆の他のアイテムたちは、逆に残しておいた方がばれなくてよさそうですね)



マスターソード「――」パアアアアア

ハイリアの盾「――」キラキラ

ロゼッタ「それでは、早速――――これが、伝説の装備、ですか。
    ふふ、全てが手遅れになった3日後の大混乱が、楽しみで仕方ないですね…!!
    せいぜい、仲間割れを思う存分してください――」ゾクゾク

774Mii:2020/04/04(土) 23:24:45 ID:1BIb5Sbs
〜元、閉ざされたフィールド〜

私の巧妙な?…偽装によって、禍々しい結界に再び包まれた扉。
もっとも、偽者たちの目を欺くためのダミーなので、閉じ込める能力は一切ありません。
鍵が付いたままの錠前があるだけのような状態です。気にしないでおきましょう。
そんなことより、最後の仕上げが大事、大事。


ヒルダ「それでは、参ります――」スッ・・・

デイジー「うん!バッチ来ーい!」サッ

ヒルダ「はあああああっ――――――――――――――――――――

     ――――――――――――――――ビルダーハンマァ―――ッ!!」サッ

バキバキバキィっと、連続した連結音とともに!
片手を掲げたヒルダ姫が…その手に、燃え盛るハンマーを具現化させました!!
ファントム・ユガのハンマーに比べれば小さいものですが、なかなかの迫力です!
炎が揺らめき、その存在感を確かに示しています!

ヒルダ「えーーい!!」ブンッ!!

ドゴォッ!!

デイジー「ぐわっ!!…ナイスインパクトッ!
     表の私だと、構えてないと大ダメージを食らいそうだねっ!」

激しい打撃とともに、ズズズッ!とデイジー姫が後ずさり。体を大きく持って行かれました。
プスプスと、皮膚が焦げている気配まであります。

775Mii:2020/04/04(土) 23:27:56 ID:1BIb5Sbs
ゼルダ「ふむ、私のマジカルカッター同様、威力について…
    基礎体力レベルだけでなく、魔法レベルについても参照しているようですね。
    これは面白くなってきました」

デイジー「アイテムありルールでの『ハンマー』みたいなものと思ったけど…
    行動が制限されないし炎の属性ダメージもあるっぽいし、
    更には敵の手に渡らないハンマーでしょ!?
    FPを消費する以外の点においてはむしろ上位互換っぽい!凄いよ!」

ヒルダ「ま、まあ、攻撃範囲が狭いうえに予備動作が長めなのがネックですが。
    そこそこ敏捷性のある人には決まらないですよね…」

デイジー「そこはあれだ、向かってくる敵に不意打ちで具現化させてぶちかますとか」

ヒルダ「あ、それはよさそうですね!
    …それにしても。夢じゃなかったんですね、この新魔法」

ロゼッタ「ビルダーハンマーとは…洒落ていますね。
    『ヒルダ』と『ビルダー』を掛けているのですよね!」

ヒルダ「…………なんだか恥ずかしくなってきました。名前、変えましょうか」

デイジー「それは駄目だよ!メーカー的に!」

ヒルダ「は、はいっ!?」ビクッ

…妙に、デイジー姫が力説しています。何か裏事情でもあるのでしょうか。
ヒルダ姫が、目を点にしています。

776Mii:2020/04/04(土) 23:33:42 ID:1BIb5Sbs
ロゼッタ「…私も、何か肉弾戦用の魔法を覚えた方がいいのでしょうか」

ゼルダ「…別に、無理に覚えなくてもよいのでは?
    ロゼッタの場合特に、魔法を繰り出した方がよほど高火力でしょうに」

デイジー「まあ、物理面でも最低限の火力があると戦略の幅はグンと広がるだろうけど。
     …よーし、それじゃあヒルダ!あと3日の間に、その新技…カンペキにしてみせようね!」



デイジー姫は、「やっぱりこの4人で最終決戦に殴り込みしたいじゃない?」ということで。
自由の身になってもなお、私たちと一緒にフィールドに残ってくれています。…ただただ感謝を。



デイジー「いーい?万全の状態で颯爽と繰り出して、偽者たちを叩きのめすんだよ!
    そこで私は腕を組んでフッと笑ってこう言うんだ、『3人は私が育てた』と!」

ゼルダ「なんですかその茶番は」

デイジー「言ってみればこれは、トリプルバトルっ!
    登場の段階から横並びになって、ポーズを決めてババーンと目立って、
    その後は息を合わせて一斉攻撃するんだ!」

ヒルダ「う、ええ?恥ずかしいですよ、そんな戦隊ものアニメじゃありませんし!
   下手をすれば洗脳でもされたのかと白い目で見られますよ!」



…う、うん。感謝、を?

777Mii:2020/04/04(土) 23:39:16 ID:1BIb5Sbs
ゼルダ「ロウラルにもそんなアニメが放送されているんですね…驚きです」

ヒルダ「単純な勧善懲悪ものは、むしろ苦難の道を歩むロウラルでこそ年齢問わず人気があるんですよ…」

ゼルダ「そ、そうですか…」

デイジー「今の3人は、何よりも『偽者じゃない』ことをアピールする必要があるんだよ?
    ちょっとネジが飛んでるな、くらいのインパクトを出すことで
    『流石にこれが偽者ってのは有り得ないだろ』って思わせるのが重要さ!」

ヒルダ「そんなことで無駄に引かれたくありません!?
    ロゼッタも、そんな茶番は無意味…いえ逆効果だと思いますよね!」



ロゼッタ「両腕を拡げて、両肩にチコを乗せてふわりと登場してみましょうか」ワクワク

チコ「ロゼッタ&チィコォー!!」ビシッ

チコ「華麗にけんさーん!…ってことだねー!!」シャキーン!



ヒルダ「」

ゼルダ「駄目ですこの人、早くなんとかしないと…」

着地と同時に、杖をビシッと掲げてみればいい感じでしょうか。
使い魔を使役した魔法少女っぽくて楽しそうです……………………。
あ、いえいえ!変な妄想に憑りつかれていました!

778Mii:2020/04/04(土) 23:42:43 ID:1BIb5Sbs
〜キノコ城 城下町〜

カランカラン…。



ブラックピット「…………」

マスター「…あ」

ブラックピット「…………何も、言うな」

マスター「あ、はい。…え、ええと。
     カウンター席はお止めになった方がよろしいのでは――」

ブラック「…いいからとっとと、カクテルを作ってくれ…。
    レシピは、もう分かってるよな…?」

マスター「…………承知致しました」サッ



客「……あの人も懲りないなあ」ヒソヒソ

客「時間帯ずらせばいいのに…」ヒソヒソ

ブラックピット「聞こえてるぞお前ら…!」ゴゴゴ

客「」ビクッ

779Mii:2020/04/04(土) 23:49:03 ID:1BIb5Sbs
トゥルルルル……!



ブラックピット「…………ん?電話か?チッ、人が緊張してるってのに。
        誰から…って、ナチュレか。…もしもし?どうした?何か用か?」ピッ

ナチュレ『おー、ようやく繋がったか!わらわを待たせるでない!
     ちょっとお前に、参考までに聞きたいことがあってのう!
     わらわ直々に連絡を取ってやったことに感謝するがよいのじゃ!』

ブラックピット「…手短に話せのじゃロリ、今は気が立ってるんだ」

ナチュレ『誰がのじゃロリかっ!?
     相変わらずぶっきらぼうな態度しかせん奴め。まあよいわ。






     
     今、パックンフラワーに関する論文を纏めておるのだが…
     ブラックパックンはパックンフラワーの一種だという解説は…
     世間の、人間どもの一般認識に合致しておるかのう?』

ブラックピット「………………………………は?」

780Mii:2020/04/04(土) 23:51:55 ID:1BIb5Sbs
ナチュレ『ブラックパックンはパックンフラワーの一種であるとする情報が
    Wikipedia等、信頼性の低い所にポツポツと載っているには載っているのだが、
    何度考えても、どうにもしっくりこなくてのう。

    これが『パックン』の一種である、というのなら、まあわかるのじゃ。
    『口をパカッと開けてマリオを飲み込まんとする敵の総称』といったニュアンスになるからのう。

    じゃが、『パックンフラワー』とまで言ってしまうと、
    ファイア攻撃に弱いこと、物をぶつけることで倒せること、
    なにより植物であることなどの要素が必要になってくるじゃろう?

    ブラックパックンは、POWブロックやハイヒールドロップでしか倒せん。
    ダメージ通過はできず、壁や地面との間にマリオが挟まれれば圧死する。
    マリオ3ではPスイッチでコイン化までする、要するにブロック的、障害物的扱いじゃ。
    おまけにとある情報筋によれば、砲台顔負けの重量を誇るそうじゃ…!
    要するに、植物かどうかも疑わしい鉄の塊…!

    これをパックンフラワーの一種に含めるのは、ちと違和感があってのう。
    派生として紹介するのにとどめておいた方がいいのか、迷っておるのじゃ。
    ほれ、ブラック繋がりで、率直な意見を述べてみい――』

ブラックピット「どうでもいいわそんなもんっ!!!」プツッ

マスター「…ブラックピットさん、お静かにお願いします」

ブラックピット「――っ、すまない」

どうして俺の周りの奴は、ことごとく――俺の邪魔ばかりしやがるんだ…!
余計な恥をかきまくっているじゃないか…許さんぞ…!

781Mii:2020/04/04(土) 23:59:40 ID:1BIb5Sbs
パルテナ「スマブラ大会も、ほんとのほんとにラストスパート!優勝の可能性を残すファイターは、なんと…!
    マリオさん、クッパさん、そしてリンクさん!以上の3名となっております!」

ピット「ある意味、なんの面白みもへったくれもない途中結果ですね」

ブラックピット(始まってしまったか――――)ブルッ

パルテナ「ピ、ピットさん、そういうことを言ってはいけませんよ。
     なんでも、示し合わせて御三方とも休息を取られるそうで、最後の3日間が本当に待ち遠しくなって参りました!」

ピット「ま、まあ強いて言うならば…最後に残った微妙なポイント差を…
   リンクさんがどうやってひっくり返すかが見ものですね」

パルテナ「そうでしょうそうでしょう!さーて、それでは…!いつものごとく、『パルテナの何でも相談室』のコーナーでーす!
     本日は、なんとっ!次回大会のファイター候補にノミネートされている有望株の戦士にお越しいただきました!

     幼稚園児のころから戦闘訓練に明け暮れていた強者!
     魔導師の卵、アルル・ナジャさんです!どうぞっ!!!」ババッ!


アルル「……………………」

パルテナ「まさか、スレ内でぷよぷよが登場したと思ったら
    キャラクター自身が飛び入り参加するなんて、意外でしたね!ある意味贔屓なんでしょうか?」



アルル「………………………………帰っていい?」ハァ

パルテナ「!?」

782Mii:2020/04/05(日) 00:03:39 ID:VXE9Xe5k
アルル「ぶっちゃけ、次回参戦ノミネートとか、有り得ないから。
    ボク自身、次回スマブラに参戦できるとは全く思ってないし。
    大会名物とかいう激辛カレーっていうのを食べて、お土産でも買って、早く帰りたいよ」

パルテナ「こ、これは意外な展開にっ!?」

ピット「ちょちょちょ、ちょっと待ってください!なんですその放送事故!
   参戦希望だから、わざわざ来訪希望されたんでしょう!?
   それがどうして、そんなに消極的というか否定的な態度を取るんですか!?」

アルル「……いや……その……魔王やら変態やら友達たちに勝手にアポイント取られただけだし…
   全く来る気はなかったんだけど、体裁として、礼儀として、一応来ただけというか…
   それはかんっぜんにこちら側の不手際だから、謝るよ、本当にゴメン」ペコリ

パルテナ「」

ピット「」

783Mii:2020/04/05(日) 00:08:14 ID:VXE9Xe5k



「アルルが参戦してくれれば、きっと私も色替えキャラとして参戦できるよ!頑張って!」

アルル(ごめんアミティ、魔導戦闘の経験はボクしか持ってないから、
    万が一ボクが参戦できたとしてもアミティは無理だと思う…)



「参戦した暁には、科学的見地から的確な行動をとり、敵を翻弄して見せます!」

アルル(りんご…公式から思いっきり『ぷよを消すオワニモのチカラのみ与えられた』って言われてるよね。
    アミティ以上に深刻だよ。チキュウ人のりんごは戦えないよ。背景のぷよ連鎖スタンドでも使うの?)
 


「大乱闘?駄目です!そんな喧嘩をしちゃ!もっと愛し合いましょう!」

アルル(アリィ…二重人格をキャラの旨みにしたいのはわかるけど、
   どっちかというとドッペルゲンガーアルルやダークアルルで間に合ってるんだよ…。
   それに、酷なことを言うけど、アリィだけ不評なクロニクルのせいで知名度が…)



アルル「こんな感じ」

ピット「あちゃあ」

784Mii:2020/04/05(日) 00:10:51 ID:VXE9Xe5k
アルル「…………」ハァ

アルル「大体ねえ、スマブラに出るからには魔導物語がベースになると思うけど、
   いまやぷよぷよのイメージが99%のボクに、魔導物語を想起できる人がどれだけいるっていうの?
   海外展開なんかもっと絶望的だよ?
   版権問題も相変わらずだし、解決しなきゃならない課題が山積みだよ…」

ピット「そんなの、開発スタッフの勢いでどうにでもなりますって!
   私やパルテナさんを見てください!どれだけ新要素・改変要素があったと!」

アルル「なんか論点がずれてる気がするんだけど…」

パルテナ「で、でもですね!私、アルルさんの大ファンなんです!
     だから、そんなに簡単にあきらめてほしくないなって…!」

アルル「…え?ボクの…ファン?う、嬉しいけど…ど、どうして?」ドキッ







パルテナ「漫才の大先輩、始祖みたいな人ですから!!」キラキラキラキラ

アルル「すっごく傷ついたよ!」ガーン!

785Mii:2020/04/05(日) 00:14:41 ID:VXE9Xe5k
ピット「…と、いうわけで!やっぱり参戦したくなっちゃったー、
   みたいな宣言をしていただけないでしょうか!放送としてもそれが一番穏便なので、ぜひ!」

アルル「嫌だよ!!」

パルテナ「そこをなんとか――――そうです!いいことを思いつきました!
     参戦を果たした暁には、なにか一つ望みをかなえて差し上げますから!
     私の奇跡の力で!どどーんと!」



アルル「――」ビクッ



パルテナ「おおっ!意外にも食いついてくれたみたいですね、ふふふ…!
     さあ、倫理的に問題でない事なら、なんでも一つ願いを――」

アルル「『聖魔導物語』をなかったことにしてほしい」

パルテナ「」

ピット「えっ」

アルル「『聖魔導物語』をなかったことにしてほしい」

パルテナ「2回言った!?
     えーっと、流石にそれは私の力の限界を超えていまして…」

アルル「なぁんだ…」

786Mii:2020/04/05(日) 00:17:56 ID:VXE9Xe5k
パルテナ「あ、では意中の方の好感度を上げて差し上げるとかどうでしょう!
    シェゾさん?それとも案外サタンさん?」フフフ

アルル「はい?」

ピット「まあまあ、そんな恥ずかしがらずにー」ニヤニヤ

アルル「…………どうしてそれでボクが喜ぶと思ったかなあ…?
    ちょっと痛い目に遭いたいみたいだね――――」ユラァ

ピット「…あれ?あっれれー?カムイさんと同じことになりそうな気配です!
   アルルさん、落ち着いてください…駄目だ、そういえば元来好戦的な人でした!」

パルテナ「くっ、仕方がありませんね…!ピットさん、確実に抑え込みますよ!
     アルルさん、申し訳ありません!正当防衛させてもらいます!」ザッ・・・



ピット「お覚悟をっ!」ダダッ

パルテナ「参りますっ!」パアアアア

787Mii:2020/04/05(日) 00:24:07 ID:VXE9Xe5k
アルル「…ばよえーん!」キラッ!!

ズギャアアアアアアアア――――ン!!



パルテナ「」チーン

ピット「」チーン

アルル「…あのねー。登場作品数の分だけ強くなるんでしょー?
    初登場時期こそ負けてはいるけれど、ナンバリングタイトルと共に頻繁に出演して、
    おまけに多機種展開フルパワーなボクに、2人が勝てるわけないじゃないかー。
    …とりあえず、ボクは帰るね、スタッフさん。保存の効くカレーとか見つかるといいなぁ」テクテク

スタッフ「あ、はい。ありがとうございましたー。おーい、一旦放送止めろー」


ブツッ……。

スタッフ「放送が乱れております。しばらくお待ちください」


ブラックピット「…………もう耳栓でも付けるかな」ズーン

マスター「つ、次からは音量を落としますよ!気をしっかりお持ちください!
     はい、御注文のカクテルです!」ユサユサ   

客「だから時間帯ずらせばいいのに」

788Mii:2020/04/12(日) 18:23:33 ID:1MumzHu6
〜3日後〜

ロゼッタ「…………いよいよ、ですね」

ゼルダ「……ええ」

ヒルダ「長かったような、短かったような……」

デイジー「程よい長さに感じられたっていうんなら、それはきっと――
     充実した日々だったってことなんじゃないかな!」

勝負の時を、固唾を飲んで今か今かと待っています。
そんな私たちの緊張をほぐすべく、デイジー姫が元気溌剌と声を投げ掛けてくれます。

ロゼッタ「…最初の頃は、そうも言っていられないどん底状態でしたけれどね」

デイジー「うぐぅ…」

ヒルダ「…ふふ、今となってはそれも――い、い、おもい、でです、よ」ブルブル

デイジー「えーっと、無理しなくてもいいよー?まだ私にぶつけたい本音とか恨みつらみとかあるなら、
     今のうちに吐き出しちゃいなよ。…おっと、本当に嘔吐するのはノーサンキュー」

ヒルダ「――」プルプル

ヒルダ「――――――――もち、こたえ、ました」

デイジー「ちなみに今までの死亡カウント数を教えてあげると――――」

ヒルダ「聴きたくない聴きたくないっ!!」ブンブン

789Mii:2020/04/12(日) 18:26:27 ID:1MumzHu6
ヒルダ姫が、それはそれはもう、必死に首振り。
まだちょっと顔が青いですね。大丈夫でしょうか。

マリオたちからの合図が有れば、たちまち空間転移で「打合せの場所」へ。
もう制約がないのは本当にすがすがしい気分です。
…欲を言うならば、こっそり戻っておいてサポートに向かいたくはあったのですが、
偽者や黒幕に気配で勘付かれたり出くわしたりしたら本末転倒だから、とのこと。

チコたちがそわそわしています。
私はみんなをあやしつつ、チコ2人を両肩に乗せて、スタンバイ。

ヒルダ「…ロゼッタ、本気でそんな状態で登場するおつもりで?」

ロゼッタ「ふふ、鍛えられたおかげで全く重くありませんよ?」

ヒルダ「そういうことでは、なくてですね…」

ゼルダ「ヒルダ姫、つっつかないでおきましょう。
    あんまり言及すると『貴方たちにもチコをお貸しします』とか言いかねません」

ヒルダ「た、確かに……」

790Mii:2020/04/12(日) 18:27:35 ID:1MumzHu6
デイジー「さてと。…みんなー、気合いは十分だねー?
     …やれるだけのことは、やった。覚悟も、ビシッと固めた。
     私は緊急時以外は後衛サポートに徹するから――――

     みんなの成長っぷり、仲間に、そしてにっくき敵共に――
     思う存分、見せてやれー!」



ゼルダ「――――言われなくても」

ゼルダ姫が、目を細め。



ヒルダ「――――できる限り、やってみます」

ヒルダ姫が、拳をグッと握り。



ロゼッタ「――――承知いたしました」スッ・・・

私は、最後の精神統一を済ませます――――

791Mii:2020/04/12(日) 18:30:41 ID:1MumzHu6
〜選手控室〜

選手たちの目が、血走っている、この感じ。
別に、怒りに我を忘れている…というありがちな意味ではなく、
それだけ皆が大会に集中しているってこと。強者も弱者も関係ない。
誰だって、前の自分を、昨日の自分を超えるために凌ぎを削っているのだから。
大会は間もなく終わる。最後の踏ん張り、正念場。

…ただし、今から――――「ありがちな意味」での、目の血走りを――――
俺たちは、目にすることに、なるだろう。
そう、「ロゼッタ」の思惑通りに。

クッパ(989888241983…っと)

クッパ「よーし、皆、集まったな!それではアイテムを返却していくぞ!
   必要な者はさっさと並べ!」

もはや恒例作業、ずらりと選手たちが一列に並ぶ。

ピーチ「…………私は今日は参戦しないって言ってるのに…
    どうしてこんなところに呼び出されたのよ…………はぁ…」

マリオ「まーまー。疲労困憊中のピーチにも、この闘志を燃やす選手たちを見て
   元気を出してほしかったんだ。楽しんでる奴はちゃんと楽しんでるんだよ。…元気出た?」

ピーチ「…それ、どっちかというとクッパの金庫の存在のおかげでしょ?
    気兼ねなく、後顧の憂いなく参戦できるようになったから…。
    私の無力さに、むしろ打ちひしがれるわね……」

マリオ「駄目だこりゃ。処置無し」

792Mii:2020/04/12(日) 18:32:45 ID:1MumzHu6
オリマー「生命維持装置が無事でなによりだ」

ピカチュウ「チャア……ピカッ!?ピッカー!!!」

ニャース「電気玉のひとつ前に、これ見よがしに雷の石を預けたのは誰だぁ!…って言ってるニャ」

ロボット(ヒジョウヨウ、エネルギー・・・)

ディディーコング「任天堂の帽子、確かにゲーット!これ失うと大問題だからなー!
          正直ピーナッツポップガンより優先順位高いよ…」

シュルク「今日も無事に、モナドが帰ってきたね。
     …いえ、あの、穴あき包丁じゃないです。
     斬った敵がはがれやすいとか、ないです。本当にないですから」

ワリオ「俺んとこで作ったクソゲーの山、盗まれてた?盗まれてた?
   あー、盗まれてたわ。こりゃ、1個あたり10億コイン弁償して貰わなきゃな。
   …………嘘つくな?チッ、ばれたか」



リンク「……………………」

793Mii:2020/04/12(日) 18:36:21 ID:1MumzHu6
クッパ「よーし、これで今朝の分は全部吐き出したな――――」



リンク「…………おいクッパ、俺のマスターソードは?」



クッパ「えっ、知らんぞ?」

ピット「…あれ?なんだか…様子が、おかしいぞ?」



リンク「…………ハイリアの盾も。まだ受け取ってないぞ」

クッパ「何だと!?そんな馬鹿な、もう金庫の中には残っていないぞ!?
   …でも、確かに…帳簿上は、有るはず、だよな…!」ペラッ

リンク「はあああああああああああ!?」



ザワザワザワ・・・・・・!!!

クッパ「…おい、カメック!聞こえておるか!急ぎ、全員を連れてこい!
   魔法の痕跡がないか、徹底的に調査するのだっ!!」トゥルルル

カメック『しょ、承知致しましたっ!』

794Mii:2020/04/12(日) 18:39:41 ID:1MumzHu6
ピーチ「ま、まさ、か――――」





カメック「…間違いありません。金庫に張られた術式の一部が、一部抉られていることが確認されました。
     何者かによる――――侵入ならびに強奪行為の結果、でしょう」

リンク「――――――――」ブルブルブルブル

デデデ「Oh・・・・」

クッパJr.「パパがあんなに自信満々だった金庫が、こんなにあっさり――――!!
     嘘だ嘘だっ!こんなの間違ってるっ!認めないぞっ!!」

リンク「――――どういう、ことだよ」

マリオ「リン、ク…………!!」

リンク「――――どういうことだ、マリオ――――ッ!!!」ガシッ

マリオ「グハッ――」

クッパ「お、おい――――」

リンク「俺はっ!!俺は、なあっ!!マリオとクッパがあんなに自信ありげなものだから、
   信用してっ!信頼してっ!俺の宝物たちを、何の不審もなく預けてたんだぞっ!!
   他のファイターにも信用してもらえたらいいなっていう想いも込めて――っ!
   なのにこれは、どういう了見だっ!!ふざけんなぁっ!!」ギリリリ

795Mii:2020/04/12(日) 18:41:44 ID:1MumzHu6
マリオ「――――」

ピーチ「や、やめてリンク!!マリオは悪くないのっ!!
   わ、私が――ちゃんとしていない、ばっかりに――――!!
   キ、キノコ王国として、しっかり対価は支払わせてもらうから――――っ!」

リンク「対価、だとっ!けっ!冗談じゃ、ないっ!!
   あの剣と盾の代わりだなんて、キノコ王国が用意できるわけねーだろ!
   話になるかよっ!ハッ!!

   …もしや。おい、一連のこと……全部、キノコ王国の、仕込み、か――?」

ピーチ「…はぁ!?」
   
リンク「そうだ…そうだよ――
   考えてみれば、キノコ城をちょっと要補修にするくらいで、
   ゼルダ姫とヒルダを亡き者にできるくらいなら――――
   ハイラル潰して一強王国になるため、やっすい料金、だよな――」

ピーチ「フザケたこと言わないでっ!キレるわよ私でもっ!!」



一触即発、大混乱。団結力がガラガラと崩れていく、音がする。



リンク「そう考えちまうくらい、お前らのやったことは論外、問題外なんだよっ!!
   どうなんだ、ええっ!!マリオ、何とか言ってみやがれや!!」ドスッ!!

796Mii:2020/04/12(日) 18:44:30 ID:1MumzHu6
マリオ「――――――――――――――――――――――――――――――
    ―――――――――――――――――――――――すまん」

リンク「聴こえねーよ!」ガンッ!

マリオ「――――――――すまない――本当に、済まなかった――――」

ピーチ「…………リンク、やめて――――お願い――――っ!」ウルッ

ロゼッタ「そ、そうですリンクさん!そんなことをしても何も解決しないですよ!」

ルキナ「リ、リンクさん!きっと、誤解です!見ていられませんっ!
    そ、そんなことをなさらないで――」グズッ








リンク「ルキナがそう言うならやめとくわ」パッ

マリオ「それがいいそれがいい」

ピーチ「」ズルッ

ロゼッタ「」

ルキナ「えっ」

797Mii:2020/04/12(日) 18:50:19 ID:1MumzHu6
ピーチ「…え?今の、なに?」

リンク「…悪い悪い、ちょっと芝居打たせてもらった。
   一応、間違って受け取った人が名乗り出てくることも願ってたからな。
   まあ、誰も出てこないし、盗まれたことが確定したわけだが。

   俺が3日間もマスターソードとハイリアの盾を預けっぱなしにするって
   さんざん自分から言いふらしたら、そりゃあ確かに犯人も盗みたくなるだろ。
   足もだいぶ付きにくくなるし絶好のチャンスだよな」

ピーチ「…し、芝居って。結局盗られたら意味がないじゃない!」





リンク「いやだって、取られたの模造品だし」

クッパ「急ごしらえで我が技術部に造らせたのだ」

マリオ(ま、十分に見慣れている人は引っ掛かりようがない、くらいの再現度だけどな!)

ピーチ「」

ロゼッタ「」

クッパ「ん?どうした?特にロゼッタ、えらく驚愕しているみたいだが」

ロゼッタ「い、いえ、別になんでも……」

798Mii:2020/04/12(日) 18:54:58 ID:1MumzHu6
ざわざわと、さっきとは別の意味で騒がしくなってきた。


リンク「はい、全員集まってるなー!こんだけ騒いだってこともあるしー。
    それでー。ここにいるみんなを証人として、何がしたいかと申し上げますとー。

    模造品には、クッパ帝国技術部の粋を集めた闇のトラップ――
    超強力な呪いの仕掛けを施していたんだよねえ」

クッパ「うむ。非常時の為に秘密裏に開発していた負の代物が、
    まさか役に立つ時が来るとはワガハイも考えていなかったぞ」

ピーチ「……………………えっ」

ロゼッタ「…………………………………………はい?」

リンク「ここに、偽マスターソードと偽ハイリアの盾、それぞれに対応した呪詛を込めた水晶玉がありまぁす。見えてるよなー!
   もうここに犯人が潜伏しているわけもないから、種明かししちゃうぞ!

   偽マスターソードに対応している方の水晶玉を、このように割りますとっ!」ブンッ



リンクが、握り拳大の2つの水晶玉をどこからともなく取り出し――
そのうちのひとつを、床に向けて叩きつける。
赤く光っていた方の水晶玉が、パリィンという高い音と共に、粉々に砕け散って消えて行った。



ロゼッタ「……っ!」ゾクッ

799Mii:2020/04/12(日) 19:02:25 ID:1MumzHu6
ピット「これで、どうなったの?」

クッパ「水晶を割った瞬間において、『偽マスターソードに最後に触れていた』輩に残機数貫通の『死の呪い』を付与する。
    今頃犯人は、意味も解らぬ倦怠感と吐き気と殺気に襲われていることだろう。

    更に、この呪いは個々人のFPなり魔力なりに反応する類の物なのだが、
    その者に対して魔力供与を施していた関連者がいるならば、
    対象者を芋ヅル式に増やして死刑宣告ができる優れものなのだ。どうだ、呪いって凄いだろう!」

リンク「ふんぞり返るだけのことはあるよ、マジで。あとは、こっち…盾に対応する水晶玉を割って、呪いを発動させるだけだな。
   体中の細胞がたちまち煮え滾ってから爆発四散、苦しむ暇もなく絶命するんだとさ」

サムス「自業自得だがやることがえげつないな!?」

リンク「サムス、知ってるか?基本的に国家転覆罪ってすべからく死刑なんだぜ?」

ピーチ「す、すごいわ…!!流石に技術力で負けたかも……!!
    ち、ちなみに呪いを回避されたりはしないの?ポカミスとかやめてよね」

リンク「ああ、一応そこが問題だったから、あえて3日間も時間を空けたんだけどな。
   
   2つの水晶玉は連動した絡繰りで、60秒おきに立て続けに割らないと効果を発揮しないんだが、
   その間に、この呪いを付与された人が、水晶玉を割った人…
   つまり俺に対して触れると、儀式に失敗して呪いをなすり付けられるらしいんだよ。
   俺の足元に、魔法陣が展開してるだろ?まだ儀式途中なんだ。
   
   万が一にもタッチされて逆に殺されました、じゃあ笑い話にもならないからさ。
   犯人が完全に遠くに離れる頃合いを待ってたわけだ」

ピット「へえ…ってブラピさん、その『その回りくどい儀式に厨二心くすぐられました』って顔、やめてください」

800Mii:2020/04/12(日) 19:06:20 ID:1MumzHu6
リンク「悪いけど、ここまでやってきた犯人には慈悲はないぞー!
   そんじゃ、カウントダウンしていって、もうひとつの水晶玉も割っちゃいまーす!
   せいぜい愉しい思いをしたまま、訳も分からず野垂れ死ぬがよい!
   …って言っても体すら残らないし、野垂れ死ぬこともできないか。まあいいや。

   じゅーう!きゅーう!はーち!なーな!ろーく!」

ピーチ「犯人の死に様を偶然目撃しちゃう無関係者のことだけが気懸りなんだけど……」ドキドキ

ワリオ「…ハッ!あっけない幕切れだな…ま、不届き者にはお似合いか」

パルテナ「ワリオが言うとちょっと違和感があるような…まあ、報いは受けるべきでしょうか」

リンク「ごー!よーん!さーん!にー!いーち!!」バッ



リンク「――――ゼロッ!!」



ガッシャアアアァァン!!



何の疑いもナシに、思いの丈を腕に籠め。
リンクが両腕をブンっと振りかぶり、力任せに叩きつけ――――
青く光っていた方の、2つ目の水晶玉が、割れた。

801Mii:2020/04/12(日) 19:10:52 ID:1MumzHu6

そして、皆が――――――――目を、見張る。



ガシイイィッ!!

クッパ「――――なお。
   そんなご都合主義満載の呪いは、流石に作れなかったのだ。
   せいぜいが、対象者に腹痛をもたらすくらいの作用しかない。
   まあ、1つ目の水晶玉の効果さえあればハッタリには十分だと思ったので、
   それすら搭載していないが」

リンク「そゆことそゆこと。…………さぁてと。







   
    背中から転移で突進してきたのが無駄になって、悪いな。
    ま、そんなわけで…色々と聴きたいことがあるんだけどな――――ロゼッタ氏?」



ロゼッタ「――――――――ハァッ、ハァッ――――!!」ブルブル

容疑者、ここに確保なり――

802Mii:2020/04/12(日) 19:14:47 ID:1MumzHu6
いつもの穏やかな顔とはまるで異なる、目つきの悪いロゼッタが、息を荒げている。
我に返って、表情を引っ込めても、流石に遅い。周囲の目にはしっかり焼き付いた。

ロゼッタ「…い、いえ。ちょっと、首筋に蚊が止まっていたもので」

リンク「マジか!!こんなときに、犯人と疑われかねないことまで承知のうえで
   蚊を叩き潰しに突撃してきてくれたのか!ロゼッタさんすげえ!
   よっぽどの聖女なんだな!疑って悪かった!」

ロゼッタ「い、いえ。気にしないでください、ふふ…」



リンク「あるいは、この場でそんな言い訳が通じると思っている心底の馬鹿なんだな!」

ロゼッタ「――え」

クッパ「さて、ここで特に意味はないが1個目の水晶玉の呪いを強めるのだ。カメック、やれ」

カメック「あ、はい」ピカアアァ

ロゼッタ「――――――――がああぁっ!?」ガハッ



紫電の靄が、彼女の周りに立ち込める。口を覆いかけて、咄嗟にやめたはいいものの。
彼女は、体がよろめくのを防ぎきれない。

ロゼッタ「――――――――――――――――ハァッ、ハァッ…何を…」ヨロッ

803Mii:2020/04/12(日) 19:18:28 ID:1MumzHu6
クッパ「……」ヤレヤレ

リンク「語るに落ちたな」

むらびと「…………ロゼッタ、さん?嘘、でしょ?」

ファルコ「…まさ、か。全部が全部、こいつの、仕業?…そりゃ、立場的には――可能、だな…」

ピーチ「嘘よっ!!ロゼッタが…ロゼッタがっ!そんなこと、するわけ、ないっ!!
   きっと、私、疲れすぎで悪夢を見てるんだわ…!!」フラッ

ロゼッタ「そ、その通りですピーチ姫!信じてください、私です!ピーチ姫の友人のロゼッタです!
     マリオ達は洗脳か何かをされていて、私を罠に掛けようとしているのです!」

ピーチ「な、なんですって――」

パルテナ「……それはおかしいですね。
     マリオにリンクにクッパ、この御三方を操れているというのなら、
     そんなまどろっこしいことをせずとも、単純に暴れ回らせるだけで――
     黒幕は私たち全員を亡き者にして、キノコ王国を潰せると思うのですが。
     この状況、鯛で海老を釣っていませんか?」

ピット「悔しいけど言えてます」

パルテナ「ついでに言うと、そんな状況なら3強の皆さんに責任転嫁できるので…
     無駄死にしないためにも、従順な駒として一時的にでも寝返っておきますね♪
     要するに洗脳されてようがいまいが、今やることはマリオ達との同調ですよ?」

ピット「ドヤ顔でぶっちゃけましたねパルテナ様!」

804Mii:2020/04/12(日) 19:23:07 ID:1MumzHu6
マリオ「なーんか釈然としないが…嘘は付いてないが、正解でもないんだぞ。
    こいつは、ロゼッタだけどロゼッタじゃないんだぞ」

ピーチ「…え?……ニセモノ?ロゼッタの!?
   ――――総員、最大限警戒してっ!!」

マリオ「うん、話が早くて助かる」













ロゼッタ「――――何時から、気付いていたのですか?後学のためにご教授ください」

ピーチ「――っ!――ほん、とうに…」



流石に、本物のふりは、止めることにしたらしい。
汗ばみ、身悶えながらも、薄気味悪い笑みを浮かべつつ、ロゼッタが問うてくる。
じりじりと、人がいない壁の方に、後ずさりしながら。意地汚く活路を見出そうとしているようだ。

805Mii:2020/04/12(日) 19:26:13 ID:1MumzHu6
マリオ「なーんか釈然としないが…嘘は付いてないが、正解でもないんだぞ。
こいつは、ロゼッタだけどロゼッタじゃないんだぞ」

ピーチ「…え?……ニセモノ?ロゼッタの!?
   ――――総員、最大限警戒してっ!!」


リンク「まあ、俺たちの話し合いの結果からすると、
   初期の初期としてはチートっぽい気付き方だったけど……」ポリポリ

クッパ「まあ、そうだな」コホン

マリオ「なにより、金庫に跳ね返されてあっさり引き下がった時点で確定だったな。

   空間魔法に命を懸けてるロゼッタだぞ?
   『あり得ませんっ!なんとしてでも突破して見せますからね!』
   とかなんとか言って、ここぞとばかりに気の済むまでチャレンジするだろうに。

   そもそも、ロゼッタが本気を出したら、カメックたちが集団で頑張ったところで
   魔法レベル差の暴力で一瞬で破れるはずだし」
   
カメック「えっ、酷くない?」



クッパ「というより、ロゼッタが本当に跳ね返されるくらいの術式だったとしたら
   パルテナごときは光の粒と化すか体が切断されてあの世行きだったろうしな」

パルテナ「えっ、酷くない?」

806Mii:2020/04/12(日) 19:29:37 ID:1MumzHu6
>>805訂正

リンク「まあ、俺たちの話し合いの結果からすると、
   初期の初期としてはチートっぽい気付き方だったけど……」ポリポリ

クッパ「まあ、そうだな」コホン

マリオ「なにより、金庫に跳ね返されてあっさり引き下がった時点で確定だったな。

   空間魔法に命を懸けてるロゼッタだぞ?もしも本物なら――
   『あり得ませんっ!なんとしてでも突破して見せますからね!』
   とかなんとか言って、ここぞとばかりに気の済むまでチャレンジするだろうに。

   そもそも、ロゼッタが本気を出したら、カメックたちが集団で頑張ったところで
   魔法レベル差の暴力で一瞬で破れるはずだし」
   
カメック「えっ、酷くない?」



クッパ「というより、ロゼッタが本当に跳ね返されるくらいの術式だったとしたら
   パルテナごときは光の粒と化すか体が切断されてあの世行きだったろうしな」

パルテナ「えっ、酷くない?」

807Mii:2020/04/12(日) 19:32:13 ID:1MumzHu6
ロゼッタ「――――」





ロゼッタ「――――くっ」シュン!

ピット「ああっ!空間転移で逃げたっ!」

マリオ「大丈夫だ!そんなに距離を稼げるわけじゃない!
   おまけにあのニセモノは大したチカラを持っていないからな!

   ただ、観客に絡まれると面倒だ!外には逃がすなっ!
   非公式試合仕様のフィールドに追い立てろ!」ダダダッ!

リンク「りょーかい!」ダダダッ!

ソニック「俺たちから逃げ切れると思うなよっ!」ダダダダダダダダ

ファルコ「――アイツ、もう許さねえぞ!待ちやがれ!」ダダダッ!

フォックス「ファルコがいつになく切れている…!」ダダダッ!

808Mii:2020/04/12(日) 19:38:36 ID:1MumzHu6
ロゼッタ(――――最低です、こんなばれ方をするとは。
     もう、とっとと爆弾を起爆させてしまいましょうか)タタタタッ

ロゼッタ(――!あのフィールドの扉、半開きですね。
     追いかけっこをしたところでじきに追いつかれる…仕方ありません、滑り込みましょう)

バタンッ!

ロゼッタ(はぁ、はぁ……これで時間を稼げます、ね)

ロゼッタ『申し訳ございません、タブー様。このような体たらくとなってしまい……』

     『――まあ、よいだろう。お前が本物ではないと露見したところで、
     私がお前に期待するところは、特に変わりはしない。
     能力余すことなく私に協力し、場を攪乱し、キノコ王国の崩壊に努めよ。
     それさえ達成されたならば、この程度の粗相など些細なことだ』

ロゼッタ『寛大なお言葉、感謝いたし、ます――――っ!?』



リンク「偽ロゼッター!ここかぁー!想定通り過ぎて恐ろしいぜ!」ダンッ!!

マリオ「控室に全員集まってたのに、半開きに『しておいた』扉が閉まってたら
   居場所を教えてるようなもんだよなぁー!
   このあたりのウッカリ具合はしっかり本人から引き継いでるな…!」

ファイターたちが、次々に雪崩れ込んでくる。
たちまち私は、フィールドの中央で――袋の鼠になりました。

809Mii:2020/04/12(日) 19:43:24 ID:1MumzHu6
リンク「もう逃げられないぞ!さあ、観念しろ!
   そんでもって!ここに!最後の証拠を突き付けるっ!」

マリオ「さあさあ、舞台は整った!本物のロゼッタたちの、ご登場だっ!」ポチッ!

ピーチ「本物っ!?いつの間に確保してたのっ!?
    どうして私たちに言ってくれなかったのよ!」

マリオ「…敵を欺くにはまず味方か――――」バシッ

マリオ「…痛いじゃないか」

ピーチ「当たり前よっ!むしろこの程度で済んで感謝しなさい!」



ゴゴゴゴゴゴ……!!!



ロゼッタ「――――!?」

見上げれば、空中に、まばゆい光――
光り輝く空間の裂け目から、登場するはずのなかった3人…いえ、4人…!?
彼女らが、颯爽と登場し――――

ロゼッタ(馬鹿なっ!まさか…あの女が…!
     イレギュラーが、よくもやってくれましたねえ…………!)ギリッ

810Mii:2020/04/12(日) 19:47:12 ID:1MumzHu6
ドキドキ、ハラハラ。
4人の乙女が、皆の待つフィールドへ、飛び降りる形で颯爽と登場――――!
まもなく、地面に降り立ちます――――!



デイジー「にゃはは!『馬鹿なっ!まさか…あの女が…!(ギリッ)』とか思ってそうな、ひっどい顔だねえ!

     …いけっ!ゼルダ!ヒルダ!ロゼッタ!」ヒュゥゥ 

ゼルダ「私たちを指差さないでくださいっ!…まったく。
    それにしても、今の隙のうちにリンクなら不意打ちで一撃のもと倒せますよね。
    …ははあ、そういうことですか」ヒュウウ

ヒルダ「…もう、何を呑気なことをいっているのですか。舌を噛みますよっ!
    罠が仕掛けられている可能性もゼロではありません、気を引き締めて!」ヒュゥゥ

ロゼッタ「さあ…想定通り、ファイターの皆さんが集まったところで――――
     本物と認識してもらいつつ、華麗に登場して見せましたよ、このフィールドに――――
    そう、『イッシュポケモンリーグ』へとっ!」ヒュゥゥ

チコ×2「「わー!」」



――――この程度の高低差、今では何てことはありませんっ!
――――いざっ!着地しますっ!

811Mii:2020/04/12(日) 19:50:16 ID:1MumzHu6
ゼルダ「ハッ!」

ダァーン!!
50kg OVER!▼



ヒルダ「ふっ!」

ダァーン!!
50kg OVER!▼



ロゼッタ「お待たせ、しましたぁっ!!」

ズッシャアアァァ――――ンッ!!!
150kg OVER! 砂煙が 舞っている!▼



ロゼッタ「…………ふえっ?」カアァ

ゼルダ「」

ヒルダ「」

マリオ「」

リンク「」

812Mii:2020/04/12(日) 19:58:08 ID:1MumzHu6
ピット「…150超マイナス40×2だから……
   BW仕様なら上限も設けられてないし……」

パルテナ「やめて差し上げなさい!」ポカッ

ピット「」チーン

ピーチ「そうよ!ロゼッタの身長205cmからすると84kgでようやくBMI20よ、
    まだ痩せてるんだから!たぶん!」ヒソヒソ

Wii Fit トレーナー「はい、至って健康体と思われます」ヒソヒソ

デイジー(ロゼッタ、ほぼ吐き気を催すこともなく、毎日しっかり食べてたからなあ…
     脂肪だけ付いていったわけでもなく体格もしっかり強化されてるし、
     全く悪いことじゃないんだけど……本人はそうは思ってないだろうなあ…)



むらびと「……えっとお、重い方が…本物?」

ロゼッタ「」グサッ

ファルコ「そ、そこは強い方が本物、とかにしておけよ!
     女は体重のことを口出しすると怖えんだよ、知っとけ!」ヒソヒソ

ロゼッタ「――――――――」

ロゼッタ「」ギロッ

フィールド「消し飛ばされそうな殺気をひしひしと感じるぜ!ハハッ!」

813Mii:2020/08/19(水) 20:39:12 ID:sn8BwqIA
ななな、なんですか、このフィールド仕様っ!?顔から火が出るとはこのことです!
こんなフィールドを選択するだなんて…!マリオ、恨みますからねぇっ!!
恥ずかしさと怒りのままに、無性に地団駄を踏みたくなってきました!
…2回目の砂煙とかが起きたら恥の上塗りなので、やめておきましょう。

と、とりあえず、ですねっ!
なんだか激しく体重バレしたような気がしますが、きっと錯覚です!
今はそんなことは捨て置いて、しっかり敵を見据えましょう、ええ!

マリオ「――――よしっ!ロゼッタ!ズルい気はするが、今すぐ制空権を!
    空中庭園《スカイガーデン》を展開してくれっ!そうすりゃタブーも形無しだ!」

リンク「…空中庭園?なんだ、それ?」

御存じのない方は、はて?という顔をされますが。
なるほど、相手の出鼻を挫くのは正当ですね!
分身たちの、そしてタブー本人の得意とする空間魔法を封じ込めてしまいましょう!
所詮分身たちの魔法レベルでは、このS+ランク魔法を行使するなどということは、到底できなかったでしょうから!

ロゼッタ「はいっ、おまかせ――――――――」



ぴしり、と。
杖を振り翳した状態で、思わず、固まってしまいました。



ロゼッタ(そういう私も、S+ランク魔法なんて現状では使えっこないじゃないですかっ!?
     魔法の制御力が落ちたこと、マリオ達に伝えそびれていましたぁ――――!!?)

814Mii:2020/08/19(水) 20:44:58 ID:sn8BwqIA
ロゼッタ(偽)「あら?どうしたのですか?
        ――――まさか、できないのですか?『本物の私』ときたら」クスッ

――悟られた!?

ここに来て、小さく笑って見せる『偽者の私』。
自分に笑われると、なんだか無性に腹が立ちますね。

マリオ「え、おい待て、それは本当に想定外になっちゃうんだけど。
    敵さんは空間魔法を早々と使えなくなるっていう大前提があったんだけど。
    いろいろと計画が狂うんだけど!なんでできないんだ、ロゼッタ!?」

ロゼッタ「え、えっと、ちょっとした事故の副作用で――――っ!」

マリオ「うおぉーい!?報・連・相!!先に言っといてくれよ!」

ロゼッタ「すすすすいません!!」ガバッ

思わずマリオに叫ばれます!
これは平謝りするしか選択肢がありません!

ロゼッタ(偽)「へえ、そうだったんですね。
       何から何までそちらに都合よく、というわけではないようで安心しました」

ニタリ、と嫌な笑い方をして、偽者の私がすぅっと浮かび上がります。
…いえ?浮かび上がるというより、上へと引き寄せられている?
まるで、主と仰ぐ者の元に馳せ参じるかのように。――――まさかっ!

ロゼッタ(偽)「貴方たちは追いつめたつもりなのでしょうが――
       まさか、逆に誘い込まれたとは、思ってもいないのですね」フワァ

815Mii:2020/08/19(水) 20:51:55 ID:sn8BwqIA
マリオ「先行きが不透明になってきたな…手間がやたら掛かりそうだ…
    で?勿体ぶらずにとっとと出てこいや、ラスボスさんよ」



    『――――そこまで言うのなら、致し方ない』



j跪くがよい、とでも言いそうな高圧的な雰囲気とともに…空間がねじ曲がり、亀裂が発生。
ぬるっと、スライムのような軟体性の物体が、突如として――どこからともなく、流れ出してきました――!
無秩序に発光して、各部位がビビッドに存在を主張してきます。

デイジー「何あれ…気持ち悪い…うげぇ」

ピーチ「うん、久しぶりね、デイジー!
    そして、歯に衣着せぬ率直な意見を、代表して出してくれてありがとう」

うにょうにょとグロテスクに蠢いたあと、ほどなくして半透明な人の形をとっていき――
やがて、体格が固定された模様です。
ただ、大きさ自体は波打つように…常時、変化。5メートル〜10メートルを行ったり来たり。
なんというか、ただただ不気味です。ステレオタイプなエイリアン、といった感じです。

     『この会場…いや、この王国もろとも破壊し尽くしてくれる――
      私の復讐劇、とくと味わうがよい――――!』

ピーチ「……はぁ。これ以上、私たちの王国に難癖付けるのはやめて下さる?
    というか、災難がキノコ王国に集中し過ぎよ…」

体調不良も相まって、不機嫌極まりない元首様の嘆きが、力なく発せられて消えていきました。

816Mii:2020/08/19(水) 20:56:15 ID:sn8BwqIA
裏切り者の私の分身体が、フッと追加で現れて…計、3人。
なるほど、ゼルダ姫とヒルダ姫の姿を偽るのはやめたということですか。
今さら、意味ないですもんね。でもあれで…全部のはず。

さきほどまで皆の視線の的だった偽者が浮かび上がっていき…そのままタブーのもとへ。
こうしてみると、2メートル超えの私でも小さく見えますね。
ほら、あんな感じにタブーの肩にストンと座って、しな垂れかかって――
それを受け入れるかのように、タブーが片腕で抱きかかえるようにして――

って、私の姿で何やってくれてるんですか!?別の意味で大問題なんですけどっ!?
私、そんなにふしだらな人間ではありません!目に毒!おぞましい!鳥肌ものです!!
顔面蒼白、大慌ての私を尻目に、顔を赤らめながら流し目でこちらを眺めて、み、せ、て――――
ええ、大層煽情的ですこと。

パルテナ「いかがわしい」

サムス「いかがわしい」

ワリオ「いくら俺でも引くわー」

ロゼッタ「ああああああぁぁ!?」ゾワッ!

817Mii:2020/08/19(水) 21:00:31 ID:sn8BwqIA
なにこれ酷い!酷すぎます!
衆目に晒す事、耐えられません!

ロゼッタ「…………キレました!ええ、流石の私も堪忍袋の緒が切れました!!
     マリオッ!あの破廉恥極まりない、頭からっぽそうな馬鹿面を晒す女狐、
     私がとっとと成敗してしまって構いませんかねっ!?」

マリオ「お、おう。正論とはいえ本人から言われるとすっごくシュール。
    お、俺たちも手助けするから、や…やってみるか?無理はするなよ?」ビクッ



ロゼッタ(偽2)「なにをそんな、強がりを」

ロゼッタ(偽3)「貴方程度に、そんな大それたことができますか?
         大人しく、タブー様に周りが蹂躙される所を…怯えながら眺めていなさい」

残る2人の偽者の私が、憎たらしい顔をしながら、からかうように声をかける。
人を見下して、止まない目です。眩暈がします。
いったい、どれだけこの人たちは――マリオ達に迷惑を掛けてきたというのでしょうか。
もう、想像するだけで泣きたくなります。



自業自得ながら、私自身への今後の風当たりまで――暗雲立ち込めていて。

818Mii:2020/08/19(水) 21:05:12 ID:sn8BwqIA

ロゼッタ(偽2)「…いえ、そもそも――私たちをいつまでも軽んじていることが、
         とてつもない命取りになったり――」シュンッ!



リンク「――ぎっ!?」

クッパ「――なっ!?」

マリオ「――げげっ!?」

――――なんと。
一瞬の隙を狙われて。偽者のうちの1人が、テレポート。
さすが私の分身、とか言っている場合では、ありませんね!



ヒルダ「ひゃっ――――」グッ

ヒルダ姫の背後に突如として現れ、腕を回し――
たちどころに首を絞める体制に入りました――――!

ヒルダ「――――が――ぅ――――」ギチギチ

ピーチ「――っ!」

819Mii:2020/08/19(水) 21:10:35 ID:sn8BwqIA
愉快痛快といった感じで、彼女は興奮気味に話します。

ロゼッタ(偽2)「ゾクゾクしますねぇ…!ああ、動かないでくださいねー、皆さん。
        一人でも何かアクションを起こせば、首をぽきりと折りますよ?
        いくら私でも、この人相手ならばそのくらいのこと、訳ないですよ?
        それなりに筋力差はあるんですからね、ふふ、ふふふ」

無駄に妖絶な顔持ちを醸し出した分身体。…いや、ほんと、やめてください。それはともかく。
致命的な遅れを取ったピーチ姫は、驚愕の顔を隠さないまま固まってしまいました。

サムス「…………お前、最低な奴だな。弱者を狙うなんて。
    陰でコソコソ動いて、同士討ち狙って、挙句の果てに人質か。正々堂々戦うという矜持はないのか?」

ロゼッタ(偽3)「貴方ごときに説教される筋合いはありません。
        すべてはタブー様の思し召し、タブー様の意向ありき――」

マルス「これは、ちょっと、腹立たしすぎる光景だね――吐き気を催すくらい」



どのファイターたちも、動けない。責任を背負えない。ピーチ姫の指示を仰ごうという雰囲気です。
やろうと思えば、1秒先に、ヒルダ姫の命は尽きる、そういうことですか。

820Mii:2020/08/19(水) 21:14:53 ID:sn8BwqIA
ピーチ「ごめん、なさい。痛い、苦しい思いをさせることになるけど、
    ここは心を鬼にして――――」ウルッ

マリオ「……!?駄目だ、ピーチ!大ポカやっちまった!
    今は『乱闘中』制御下じゃない!フィールド内でも残機制度が働かん!!
    死んだらそれまでだ!!」

ピーチ「――――なんで、よぉっ!!」

ここにきて、痛恨の準備不足、紐の掛け間違い――!
ほんとのほんとに、ピーチ姫がなすすべ無しで立ちすくんでしまいました。

ロゼッタ(偽2)「あは♪意気込んでおいて、なんともお粗末なものですね!
        形勢逆転!この駆け引き、私たちの勝利――」











ヒルダ「――――言いたい……こと、は、それ、だけ…ですか?」

821Mii:2020/08/19(水) 21:20:24 ID:sn8BwqIA
ロゼッタ(偽2)「…は?馬鹿なのですか?立場をわきまえていますか?
        少しは黙っておいた方が身のためで――」グググ
(基礎体力レベル:Lv.20)



ヒルダ「――――ふんっ!!」ガンッ!

ヒルダの 頭突き!
ロゼッタ(偽2)の 顔面に クリンヒット!▼

ロゼッタ(偽2)「ふべっ」フラリ


ヒルダ「胴ががら空きですっ!!」ザンッ

ヒルダの 肘突き!▼

ロゼッタ(偽2)「がっ!?」ヨロッ


ヒルダ「吹っ飛べええええぇぇぇ――――っ!!」グワンッ!
(基礎体力レベル:Lv.28)

スマッシュ攻撃発動! ヒルダの ビルダーハンマー!▼

ロゼッタ(偽2)「」バチコーン!

リンク「」

822Mii:2020/08/19(水) 21:24:11 ID:sn8BwqIA
ヒュルルル――――


ゼルダ「あ、ゴミが飛んできましたね。目障りなので蹴っておきましょう」ゲシッ!
(基礎体力レベル:Lv.54)

デイジー直伝! ゼルダの 回し蹴り!▼

ロゼッタ(偽2)「――ぁ――」グシャッ

コンボが つながった!
かいしんの いちげき!▼


ロゼッタ「ぜ、ゼルダ姫!やりすぎです!これ、背骨折れてないですか!?
     やめてあげてください!間違っても死亡させてはなりません!」ダダダッ

ロゼッタ(偽2)「――――そ、そぅで、す。た、す、け、て」ドクドク



ロゼッタ「経験値、しっかり返してもらわないといけませんからね!
     …あれ、もしかして還元されるのを抵抗してますね!?生意気な!
     さっさと返してください!さあ!さあ!」ギュッ

びたぁーん!

ロゼッタ(偽2)「」ベチィッ

マリオ「」

823Mii:2020/08/19(水) 21:31:39 ID:sn8BwqIA
ロゼッタ「あなたがっ!」ブンッ

びたぁーん!

ロゼッタ(偽2)「」ベチィッ


ロゼッタ「経験値を、返すまでっ!」ブンッ

びたぁーーん!

ロゼッタ(偽2)「」ベチィッ


ロゼッタ「足首を掴んで地面に全身を叩きつけることを――やめないっ!!」ブンッ
(基礎体力レベル:Lv.42)

びたぁーーーん!

むらびと「」ガクガクブルブル

ファルコ「真っ赤な花が咲いてるな」ブルブル

クッパ「拷問かな?」ブルブル

824Mii:2020/08/19(水) 21:37:42 ID:sn8BwqIA
ロゼッタ(偽2)「ふ、つ、うに――し、に、たい――」

ロゼッタ(偽2)「」シュウ・・・

ロゼッタ「ほっ、用済みになって消えていきました。1人分、経験値回収成功!
     …血がやたら跳ねちゃいましたけど。汚いです…」

      『……………………』

デイジー「お粗末と自覚してくれててよかったね。
      話が早くて助かるぅー」

まあ、今の私たちの実力なら、こんなところでしょう。
甘く見ていたのは敵も同じのようですね。私たちの努力が功を奏しています。

あれ?残り2人の偽者の私が、怯えて震えている気がするのですが、気のせいでしょうか。
まあ、些細なことなので放っておきましょう。

あと、デイジー姫がドヤ顔をしています。「私が育てた」と書いてありそうな顔です。
…なんだか私としても幸せなので。こちらも放っておきましょう。

825Mii:2020/08/19(水) 21:52:59 ID:sn8BwqIA
ロゼッタ「さて、これで人質は…一切いなくなりまし――――」


ロゼッタ(偽1)「――こ、これを見ても、まだそんなことが言えますかっ!?
        空中庭園《スカイガーデン》――!!」パアアアアアアァァ


タブーとくっ付いていた偽者が、流れを引き戻すべくアクションを――
…え、ええっ?えええっ!?ちょっと、なんでですかっ!?
魔法レベル50程度じゃ、使えない、はず…!

――改めてよく見れば、なんてことはない。
――まさにすぐそばにいるタブーが、同調して光っています。
――あの偽者、タブーの補佐を利用して実力を底上げしてますねっ!意外と考えてた!
――空間能力適性があるタブーなら、可能でも不思議ではありません!

まずいです!相手の空間魔法を封じるどころか、
こちらが制御下に置かれてしまいます!猪口才な!

ゼルダ「ロゼッタ!余計なこと考える暇があるなら、こちらも対抗です!」バッ

ロゼッタ「そ、そうでした!あっちが底上げなら、こちらだって!
     …いやいや、それでもランク的に無理過ぎるような…や、やっては、みます、けど!
     ゼルダ姫、力をお借りしますよ!

     ――――相互演算《ダブルスロット》からの…空中庭園《スカイガーデン》――!」パアアアアァァ

826Mii:2020/08/19(水) 21:59:25 ID:sn8BwqIA
ふたつの結界を張ろうとする力が、何も見えないようでいて確かに激しくぶつかり合い。
私には、互いに相手を押しのけるべく、打ち勝つべく…バチバチと激しい音を立てていることが認識できます。

…あ、やっぱりきつい!?無理が祟って、既に魔法回路が悲鳴を上げています!
底上げがまるで不十分で、ものの3秒で眩暈がしてきました!
ザザーッ…と、視界にノイズまで走ります。我ながら情けないっ…!

リンク「おうおう!俺たちのことも無視すんなよ!
    みんな!ロゼッタがわやくちゃやってる間にタブーを始末すればオシマイ――」


   『――――舐めるなっ!』


ポンッ!ポンッ!ポンッ!


ロゼッタ(偽4)「――――」バッ

ロゼッタ(偽5)「――――」バッ

ロゼッタ(偽6)「――――」バッ


ズラーーッ!!


ロゼッタ「…!?」

827Mii:2020/08/19(水) 22:02:01 ID:sn8BwqIA
リンク「…………げげっ、なんか増えた!?」

ロゼッタ「え―――」

大事な魔法の行使中だというのに、思わず、唖然。

長さ10メートル以上、直径1メートルほど、といったところでしょうか。
タブーが触手のようなものを何本も空間に出現させ、ブンブンと振り回す。
その軌跡が、空間にノイズを走らせたかと思うと――
何人もの、いえ何十人もの分身体を出現させたのです。相変わらず、全員私。わぁい。

あらら?分身体は無秩序に増えない増やさない、という術式の縛りを設けていたのですが、
偽者とタブーとの間でどんな洗練もとい魔改造が働いたのでしょうか。
あんなことをしたらとてつもなくFPを消費するのに…………って。
そういえば、FPに関しては湯水のように使いこなしてのける相手でした!
偽者たちがなんだか羨ましく感じるのは悲しいサガですね!

デイジー「わあ、ロゼッタがいっぱーい。
    人によっては大喜びしそうな光景ですな」

ピーチ「呑気なこと言ってないの!
   ロゼッタ!本気で、空間制御をなんとかして!そうすればみんなまとめて――――」

…が、駄目っ!!
追加召喚された偽者たちの一部が、代表の偽者の傍に集って…
案の定、杖を光らせて助太刀を始めます!術式作用を直列繋ぎ。数の力、わっかりやすい!

828Mii:2020/08/19(水) 22:09:03 ID:sn8BwqIA
ロゼッタ「ぎぎ、ぎ…………一方的に、押され、て――」パアアアアアアア

ゼルダ「スペック差が、モロに……ぐっ」パアアアア

歯を食いしばったところで、押されることには変わりありません。まずいまずいまずい!
おまけに、増えてきたFPがあるとはいえ、たいそう燃費の悪い、この魔法。
ジリ貧すぎて手詰まりです。私が本調子で在ればこんなことには――!


ロゼッタ「ぐうっ!?」バチッ!

ゼルダ「痛っ!?」バチィッ!

ロゼッタ(偽1)「ハッ!!」パアアアアアアア


ロゼッタ(偽1)の スカイガーデンが 競り勝った!
キノコ王国に 相手の スカイガーデンが 展開されている!▼  シィーン・・・!
こちらの 空間魔法は 全て無効化され 再展開もできない!▼



お、おし負けて、しまいました!私の空中庭園、発動失敗!?
バックファイアまで襲い掛かってきて、ゼルダ姫ともども、激しい痛みに腕の焦げ。
さっそく満身創痍なうえに、これでもう、空間魔法ありきの私は戦闘において役立たず同然です。
大変なことになってしまいました…!

829Mii:2020/08/19(水) 22:13:29 ID:sn8BwqIA
ピット「要するにどうなったのピーチ!三行…いや一行で説明よろしく!」

ピーチ「――相手の空間魔法が通り放題、こっちは売り切れ状態になったわ!」

ピット「わかったようなわからないような説明ありがとう!」

パルテナ「――ふむ」シュンッ

Error!
マスター権限がないため空間魔法を展開できません!▼

パルテナ「きゃっ!?テ、テレポートが弾かれました!?」

パルテナさんが確かめていたところで、敵側が矢継ぎ早に次の行動に…って。



    『フィールド、強制転送!』

ロゼッタ(偽)「「「「「「「「ハアアアァァァァァ!!!」」」」」」」」パアアアアアァァ



ロゼッタ「なにか大がかりなことを始めて――――!?
     い、いけません!このフィールドが『召喚』されようとしています!!」

ピーチ「え、ど、どこによ?」

ルイージ「うえっ!?け、景色がぐちゃぐちゃになってきてるよ、兄さ――」

830Mii:2020/08/19(水) 22:18:52 ID:sn8BwqIA
〜メイン会場〜

観客「おーい、いつまで待たせるんだ―!」

観客「早く次の戦いが観たいぞー!」

マスターハンド「もう少々お待ちください!ただ今、お取込み中です!
         いやはや、なかなか時間を潰すことが不得手で恐縮――」

シュンッ!!!

マスターハンド「…………え?」



  『――――始めろ』



ロゼッタ(偽)「「「「「「「「――――――――転生の扉、召喚っ!!」」」」」」」

ぐにゃり。 ぐにゃり。 ぐにゃり。


リンク「――――め、メイン会場、だと!?やっべぇ、本気でやばいぞこれ!!
    それにあの渦、以前にキノコ城を早朝から荒らした――!なんだよ、俺たち超後手後手じゃん!だっせー!」

私たちごと、観客ひしめくメイン会場に強制転移、させられたようです。
騒然とする観客のみなさん。でも、早く危険に気付いて!
おまけに、息つく暇も与えてくれず異次元との繋がりを、何十個も――っ!数は増えていくばかりです…!

831Mii:2020/08/19(水) 22:23:12 ID:sn8BwqIA
マリオ「ピーチ!嘘でもいいから観客落ち着かせろ、最優先っ!!」ヒソヒソ

ピーチ「――――――――っ!!…………すぅ。
    み、皆さんっ!こ、これよりっ!サプライズ演目として!
    『タブーの逆襲 総力戦の段』を執り行います!
    前回大会の演目を覚えていらっしゃる方も!そうでない方も!
    ぜひぜひ、お楽しみ、くださいっ!!」ババーン!

ピーチ姫が、マイクすらないというのに…会場に響き渡る大声で、必死に宣言します。
思考、ためらいはほんの一瞬だけ。なんという肝っ玉でしょうか。
かろうじて騙されるかもしれない、取り繕った笑顔を浮かべて。で、でも…!

フォックス「いやいや、この状況でその発言は流石に苦しいだろ!」コソッ

ファルコ「それで信用するなら、どんだけ王国民はお人よしだってんだ!」コソッ



観客「す、すげええええええ!以前にも増して、リアルな造形だ!
   ファイターたちも全員集合か、気合入ってるな!」

観客「タブーさん、カッコいいぞー!おまけにあの不気味な仕掛け!すごいCG技術だな!」

――――ウオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ!!!!!

マスターハンド「――――なんとー!これは予想外の出来事だあ!(空気読み)」

実況「コロシアムの時空が歪んでしまいました!」

ロゼッタ「すっごくお人よしでした!?」

832Mii:2020/08/19(水) 22:25:46 ID:sn8BwqIA
ピーチ「ならば良し!支持率9割5分は伊達じゃない!
    私の大事な、守るべき王国民たちだもの!」

デイジー「…と、とりあえず、さっさと動き出して分身体たちをなんとか一掃しようよ!
     早く倒せば、それだけ状況の悪化を防げそーだし、
     ロゼッタ本人も空間魔法を使えるように…!」

マリオ「わかってら!…おいみんな、分身体ロゼッタをなぎ倒せ!
    一応、あの渦…いや扉に吸い込まれることには注意しろよ!」

ルイージ「お、おおー!」

ファイターたちが、一斉に飛び出していきます。…あ、私も、ですか。
で、ですが…空間魔法の使えない私では、いかんせん何ともしがたく…!

デイジー「なーにを思案してるの、ロゼッタ!忘れたの!
     今の貴方なら、肉弾戦だってじゅーぶんできるよ!
     ささ、パンチでもキックでも何でも、偽者たちにぶつけちゃえ!」グイッ

ロゼッタ「は、はいっ!そ、そうですよね、後ろ向きは駄目ですよね!
     やるだけやってみます!」

そう言って、たちまち身を躍らせていくデイジー姫。流石です。
気を取り直して、私も…顔をぴしゃりと叩いたあと、駆けだしていきました。

833Mii:2020/08/19(水) 22:31:06 ID:sn8BwqIA
とりあえず、一番近くにいた私の分身に照準。
ジャンプ一番、空間魔法などなしに近づいて…!手加減無し、フルパワーで!

ロゼッタ(偽)「…!?」

ロゼッタ「えいっ!!」

油断しているところに、ドズンッ!といい音を立てて、鳩尾にキツーイ一撃!

ロゼッタ(偽)「がはっ――」フラッ

ロゼッタ「続けて、もう一発!!」ブンッ!


渾身のパンチが、続けてクリンヒット!
デイジー姫の見よう見真似ですが、中々、さまになりました!
その後も、もう一発、更にもう一発と攻め立てます。
パシパシパシと、都合10発ほど当てたところで…。

ロゼッタ(偽)「」シュウ・・・

ロゼッタ「…よし、倒せました!経験値も回収できてなによりです!…ん?経験値?あれ?
     …なんだかんだ言って、特訓を開始した初期の初期の、ゼルダ姫の少し下…
     程度には、今の私って基礎体力付いてるんでしたっけ。この位の芸当はできますか。
 
     我ながら凄い成長速度…いえ、デイジー姫さまさまの成長速度ですね!この勢いで――――」

834Mii:2020/08/19(水) 22:33:40 ID:sn8BwqIA
「お嬢さん、そいつはちょっと勘違いしているぜ」



ロゼッタ「…え?」クルッ

突然の声掛けに振り返ってみると、そこにいらっしゃったのは恰幅のよい男性。
いきなり、どうしたことでしょう。

ドック「おっと失礼、自己紹介がまだだったな…えーっと、ロゼッタ、だったか。
    俺の名はドック・ルイス。マックのトレーナーだ。
    マックってのは、そこにいるボクサーな!アンタに比べると小さいだろ!
    でも、こんな低身長でもれっきとしたファイターなんだぜ!」ニコニコ

マック「よろしくな!」

ロゼッタ「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」

ついつい、緊急事態さなかというのに呑気に挨拶などしてしまいました。

ドック「あれだな!アンタの素質は、中々見どころがある!
    だというのに、レベル差があれだけある相手に対して、
    あーんなド素人のヘナチョコパンチの連打で満足しているってのが、
    俺としては我慢がならない!
    しっかりと軸を合わせ捻りを利かせ、体重を乗せたインパクトパンチなら、
    最低でも二撃で…場合によっちゃ一撃で倒せたはずだ!」

ロゼッタ「…え?」

835Mii:2020/08/27(木) 05:51:03 ID:itVbnddE
ドック「いいか?パンチを繰り出すときはだな――」

ガシッ!

ロゼッタ「」

ドック「腰をこう動かして、体重をこう乗せて――」

ロゼッタ「――――きゃああああああ!!」ガンッ!!

ドック「ぐふぅ!?」ヨロッ

い、いいいいい、今、ためらいもなく腰回りを抱きかかえてきましたよ、この男!
痴漢です!変質者です!いつぞやのワリオ以上です!!
ワリオはせいぜいお尻を撫でる程度だったのに!それも大概ですが!
つい殴ってしまいましたが、私は悪くありません!殴り足りないくらいです!!

マック「…ドック、流石に今のは…ないだろ。ロゼッタが正しいと思うんだが」

ドック「…あっはっは、ついついマックの面倒見るときと同じように、指導者として動いちまった」

ロゼッタ「フーッ!フーッ!言い訳無用!警戒心マックスですよ、今の私!
     覚えておいてくださいねっ、あとでピーチ姫のところに突き出します!」

マック「すまない、ロゼッタ。ドックも悪気はなかったんだ…………たぶん」ポリポリ

――たぶん、が付いた! 全く信用なりません!!

836Mii:2020/08/27(木) 05:56:21 ID:itVbnddE
ドック「豚箱送りは御免被りたいな…よーし!じゃあ罪滅ぼしとして、即席でお前さんを…
    一流のボクサーに仕立て上げてやろうじゃないか!腕が鳴るぜ!
    実験台の敵は、周りに掃いて捨てるほどいるみたいだしな!

    どうだ?俺のナイスな指導を受けてみないか?」キラッ☆

ロゼッタ「ガルルルルル……」

マック「…まあ、確かに。俺から見ると、眩しいくらいに恵まれた体格だからな。
    ドックが鍛えてみたいと思うのも、わからないではないけれど」ウンウン

ロゼッタ「…体格、ですか。そんなものでしょうか」

マック「そりゃあそうだろ、その…2mを超す、身長!」

ドック「そりゃあそうだろう、その…すでにある上にまだまだ成長が見込まれる、胸!

    …じゃなかった、そう、身長だ身長!」

ロゼッタ「……」ピキピキ

…ここで成敗してしまったほうがいい類の人間でしょうか。

マック「…やっぱり悪気があったかもしれない。深く謝罪します。
    責任をもって俺がK.O.して反省させておく」

ドック「あっ、その、いや、ちょっと待ってマックさん!?落ち着こうジャマイカ!」

ロゼッタ「ええ…ええ…ほんとうに、心の底から、お願いしたいですよ――
      身内の管理くらい、しっかりと――」

837Mii:2020/08/27(木) 06:00:22 ID:itVbnddE



ザッ・・・・・・・



一瞬、集中力をやや切らせていたら――何事かと、思いました。



マック「――――――――K. O. アッパアアアアアァァァァ――――!!」

ドック「NOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」

ズガアアアアアアアァァーーン!!

ロゼッタ「――――――――っ!?」ビクゥッ!

駆け抜ける、凄まじい風圧。
面食らって、怯んで、瞬きを何度も。

私からするとやや身長が低い(とは言ってもマリオより高いのですが)彼が、
おもむろに精神を研ぎ澄ませたと思ったら、たちまち拳を繰り出し――
ドックを、勢いよく、壁にめり込ませてみせたのです。
…いえ。壁にぶつかったドックは、勢いそのまま壁を突き破って、彼方まで――!

な、なんですかあの威力!?た、ただのパンチで!?
活性化状態のデイジー姫ですら、ここまでの威力はなかったはずですが…!?

838Mii:2020/08/27(木) 06:05:16 ID:itVbnddE
マック「…とまあ、こんなところで手打ちにしてくれない、かなあ。
    納得はしてくれないと、思うんだけど、うん。どうかこの通り俺に免じて…」ペコリ

先ほどの鮮やかな拳から一転。縮こまって、本当に申し訳なさそうにしていらっしゃるマックさん。
ですが、私はそれどころではありません。

ロゼッタ「」

ロゼッタ「」

ロゼッタ「――今の、規格外の、威力はっ!?」

意識をようやくまともにするやいなや、思わず彼に詰め寄ってしまうほど。

マック「あ、今の?俺、戦闘力のバランスが両極端でさ。
   空中戦だと本当にお荷物になるんだけれど、地に足付く限り――
   怒涛の攻撃を繰り出せるパンチの申し子なんだぜ!自分で言うのもなんだが!
   鍛え抜き、洗練した結果がこれさ!…まあ、ドックのおかげ、かな、はは。
   ロゼッタには早速嫌われたみたいだけど。

   瞬間的な爆発力だけなら、マリオやクッパクラスに匹敵するはず!
   とは言っても、中々当たってくれないんだけどな、残念ながら。
   わざわざ俺の得意な土俵で戦ってくれやしないからなあ…とほほ」

ロゼッタ「…………!」

ごくり。最悪な出会いからでしたが、好奇心がもたげてきます。
喉から手が出るほど、その威力の片鱗に預かりたい。
もちろん、1日2日でどうにかなるなんて思っていませんが、
コツだけでも掴みたい!体格を活かせるというのなら、尚更に!

839Mii:2020/08/27(木) 06:08:43 ID:itVbnddE
ロゼッタ「…………思う所は、まだあったりはするのですが…
     気が変わりました!指導、受けます!」

ドック「そうこなくっちゃあ!」ダダダダダッ!!

マック「復活はやっ!?」

ドック「いや、残機減ったからな!?残機システムが再稼働しててよかった…!
   死ぬかと思ったぞ、うぷっ…!…というか死んでたわ、あはは!
   たくっ、誰のせいだ!お前らのせいだ!」

ロゼッタ「貴方のせいです」

マック「鏡を見てくれ」

ドック「うっ…まあ、細かいことはいいじゃないか、HAHAHAHAHA!
    じゃあ、レッスンやっていくぜ!容赦はしないからしっかり付いてきな!」

ロゼッタ「体触ろうとしたら、躊躇いなく命もろとも『削り』ますからねっ!」ギロッ

ドック「ワカリマシタ。デモ、シドウナイヨウハ、チャントキイテネ?」ブルッ



なんだが怪しげな香りがしますが、ちょっと試させて頂きましょう!

840Mii:2020/08/27(木) 06:12:36 ID:itVbnddE
ロゼッタが、接点のなさそうなリトルマックらと何か画策し、駆けていく。
思わず声掛けしようとして、躊躇して止めてしまう。
…きっと、意味があるのでしょう。好きにさせてあげよう。

そうこうしているうちに、ソニックが自慢の超速アタックを…
「大元の偽者3人のうち3人目」に仕掛けて、一気に吹き飛ばす。

ロゼッタ(偽3)「ふ、ぐっ…!?」ガンッ

ソニック「それで警戒してたつもりかよ!」ビュンッ!

警戒が足らなかったか、なすすべもなく吹き飛ぶ偽ロゼッタ。
しめたとばかりに、アイクが迷わず剣を一貫!…よし、消し飛ばせたわ!
ちょっとビクッとなったけど、FE勢は敵と判断すれば躊躇なく人を斬れるわね。
殴り飛ばしたりするのとは覚悟が、訳が違う…というのは私の勝手なエゴかしら。

とりあえず…2人の戦闘力と、ロゼッタの戦闘力との差からすれば当然の結果ね。
残る大元の偽者は、タブーの傍にいつまでも控える1人だけ!

ヒルダは、3か月前とは打って変わって、中々の応戦中。
どこからともなく取り出した、燃え盛るハンマー片手に…
あ、何やら魔人っぽいのを繰り出したわね。呆れるくらい、凄い進歩!
少なくとも、今すぐ手助けしなければやられる…なんて心配はないみたい。

ゼルダは、かなり私に戦闘力が近付いた、かしら。
魔法一辺倒の境地からは脱却して、一皮むけた感じがあるわ。
まだまだ負けてはあげないけれどね。

…うん。デイジーが、かなりうまいこと、事を運んでくれていたみたい。
幸運と、彼女らのひたすらな努力に、感謝、感謝!

841Mii:2020/08/27(木) 06:16:16 ID:itVbnddE
…ただし、事態は必ずしも好転してはいない。

ピーチ(…今、すべきこと。私は、目の前の状況に集中、集中――)

体調が芳しくないのは百も承知。
マリオ達が策を練っていたみたいだけれど、アクシデント発生ですこぶる不安。
でも、私は私なんだから、責任しっかり果たさないと!

ロゼッタ(偽)「…ふふ」シュンッ!

シュン! シュン! シュンッ!!

デデデ「うおー!こいつら腹立つ!生意気なヤツらめ!
    勝てないと踏んだらテレポート連続での回避作戦に切り替えたぞい!
    攻撃を当てろと言う方がどうかしてる!はやく倒して、扉を塞ぎたいのに!」

ソニック「は、速いな!俊足かつ瞬速の俺でも、
    数Fでそんなにあっちこっちに動かれちゃあ、敵わないぜ!
    とりあえず、他の雑魚たちから片付けて――」

パルテナ「しくしく、テレポート使えれば追い縋れる可能性もあったのに…!
     …あれっ!反射板も使えない!?ひゃあっ!ブレスを防げません!」

ルフレ「あぐっ!…そもそも僕やルキナのレベルだと、1対1でも五分、くらいです。
    このままだと物量差であからさまに劣勢に――役に立てず、申し訳ありません…」

ピット「このスレの設定からしてそれはしょうがないから!無理だけはしないでよ!
    …おっと、ルフレ狙いのそのビームは僕が処理しておこう」パシッ

842Mii:2020/08/27(木) 06:21:05 ID:itVbnddE
ピーチ(回避特化戦法!浪費するFPはタブーがカバー!?
     おまけに後ろでは絶賛ロゼッタの分身体が増殖中!?
     時間が経つほどむしろ増えてない!?FPありすぎ!)

おまけに、さっきから。
ビームやら火炎やら、はたまた剣戟、弓矢やら。ロゼッタに似つかわしくない「障害」が…。
飛び交い、ぶつかり合うのが、おわかりかしら。

「転生の扉」とやらの狙いの結果が、侵食を始めているわ…!



   『出でよ、異形の者たちよ。この王国を、ただひたすらに荒らし尽くせ』



それぞれの扉から、続々と出現するは…!

「「「「オレタチ、オマエラ、ミナゴロシー!」」」」ワラワラ

リンク「……なっ!?ボコブリン、ブルブリン、スタルベビー、ガーナイル…
    あいつらってハイラルの魔物どもじゃないか、何で!?」



「「「「ひとあばれ、してやるか――――」」」」

ルフレ「なん…だと!?ジェネラル、スナイパー、グレートナイトにドラゴンマスター…
    馬鹿な、僕たちの国の傭兵や屍兵なのかい!?」


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