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戸愚呂(弟)「玄海は可愛いねェ」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:05:10 ID:UKpCHqKc
桑原「なっ、なんだテメエ! 急に入ってきやがって!」
飛影「……何のつもりだ」
蔵馬「皆、気をつけろ……物凄い妖気だ」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「肉体、霊力共に衰えたが……」
戸愚呂(弟)「……色気は増したねェ」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「誰だい、コイツに酒を飲ませたのは!?」
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:08:33 ID:UKpCHqKc
桑原「何!? あの野郎、酔っ払ってやがるのか!?」
飛影「……ふん、くだらんな」
蔵馬「だが、普段のヤツよりも……強い!」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「どうだ、玄海」
戸愚呂(弟)「ちょいとばかり、オレの部屋に来ないか」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「バカな事を言うんじゃないよ!」
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:12:27 ID:UKpCHqKc
桑原「何!? タイマンでケリをつけようってのか!?」
飛影「面白い! 今、ここでオレが相手をしてやる!」
蔵馬「待つんだ……飛影、桑原くん」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「オレの部屋のベッドは広くてね」
戸愚呂(弟)「存分に楽しめる……!」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「さっさと帰って一人で寝るんだね!」
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:16:11 ID:UKpCHqKc
桑原「おい!? 蔵馬、どうして止めるんだ!?」
飛影「ヤツとやり合うまたと無いチャンスだ、邪魔をするな」
蔵馬「いや……あれは、そういうのじゃない」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「つれないねェ」
戸愚呂(弟)「だが、オレが簡単に引き下がるとでも?」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「さっさと帰れってんだよ、このウスラトンカチ!」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:20:03 ID:UKpCHqKc
桑原「そういうの!? おい、どういうのだよ!?」
飛影「蔵馬、ハッキリと言ったらどうなんだ」
蔵馬「……すまないが、オレの口からは言えない」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「……それにしても、この部屋は暑いねェ」
戸愚呂(弟)「ちょいと空調がききすぎている」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「今、温度を下げる! 大人しく待ちな!」
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:23:50 ID:UKpCHqKc
桑原「蔵馬! オレにはさっぱりわからねえ!」
飛影「おい、一体何が起こっている?」
蔵馬「……言いたくないな」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「もう遅い」
バサッ!
戸愚呂(弟)「ふううう……!」
戸愚呂(弟)「そこのハンガーを借りるね?」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「止めたって、無駄なんだろうに!」
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:28:24 ID:UKpCHqKc
桑原「くっ!? とんでもねえ妖気だ!」
飛影「ヤツめ……まだこれだけ力を隠していたとは」
蔵馬「皆、一つ提案がある」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「立ったまま話すのも何だねェ」
戸愚呂(弟)「……よっこいしょ、と」
ぼすんっ!
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「勝手にソファーに座るんじゃないよ!」
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:34:09 ID:UKpCHqKc
桑原「チャンスだ! 座った状態なら、反撃出来ねえ!」
飛影「なめやがって……どうやら、死にたいらしいな」
蔵馬「そんな事より、二時間位散歩に行かないか?」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「良いソファーだ」
戸愚呂(弟)「オレと、あともう一人座っても余裕だね」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「はん! あんたの隣になんて、死んでも座るもんかね!」
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:38:14 ID:UKpCHqKc
桑原「隣に座ったヤツとおっぱじめるつもりか!?」
飛影「ソファーデスマッチか……良いだろう」
蔵馬「そうだ、桑原くん。飛影、全然違う」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「だったら、横にならせて貰うよ」
ごろんっ
戸愚呂(弟)「……さすがに、足がはみ出るねェ」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「いい加減にしな! ガキ共も居るんだよ!」
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:42:36 ID:UKpCHqKc
桑原「あの野郎……玄海のばあさんをご指名みてえじゃねえか!」
飛影「おい、オレとやれ」
蔵馬「桑原くんは鋭いな。飛影、ややこしくなるから静かに」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「関係ないね」
戸愚呂(弟)「どうした玄海……怖いのか?」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「あんたにビビる程、落ちぶれちゃいないよ!」
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:48:23 ID:UKpCHqKc
桑原「! ばあさんもやる気になりやがった!」
飛影「……ちっ」
蔵馬「皆、早くここから逃げよう」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「お前の肉体はピークをとっくに過ぎている」
戸愚呂(弟)「そうだねェ……30%位か」
ぐ…ぐぐっ…!
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「慌てるんじゃないよ、バカタレ!」
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 11:54:06 ID:UKpCHqKc
桑原「あの股間の盛り上がり方……筋肉操作か!?」
飛影「バカが、よく見ろ。あの野郎、武器を隠し持っていやがった」
蔵馬「桑原くん、あれは血液だ。バカ、飛影、バカ」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「……焦らすねェ」
戸愚呂(弟)「何か準備が必要かい?」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「はん! あんたのそういう所は、昔から変わっちゃいないね!」
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 12:01:33 ID:UKpCHqKc
桑原「上手い! ペースを引き寄せた! さすがだぜ!」
飛影「おい、蔵馬。今、オレの事をバカと言ったか?」
蔵馬「そんな事より、早くここから脱出しよう」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「そう簡単に変わらないさ」
戸愚呂(弟)「……来ないなら、こっちから行くぞ」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「待てって言ってるのがわからないのかい!」
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 12:06:35 ID:UKpCHqKc
桑原「くっ……! すげえ迫力だ……!」
飛影「蔵馬、返答次第ではお前だろうと容赦しない」
蔵馬「話は後だ! 早く脱出を!」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「そんなにギャラリーが気になるか?」
戸愚呂(弟)「……なら、話は簡単だ」
戸愚呂(弟)「見せつけてやろうじゃないか……!」ニヤァッ!
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「あたしにそんな趣味は無いって、何度言わせるんだい!」
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 12:15:21 ID:UKpCHqKc
桑原「始まるぞ! 負けるな、ばあさん!」
飛影「蔵馬、オレはバカじゃない」
蔵馬「良いから、早く! 逃げるんだ!」
幽助「おい、ばあさん!」
幽助「負けんじゃねえぞ」
ばんっ!
玄海「当然だよ」
玄海「あたしゃ、こんなヤツに負けるつもりは無い」
戸愚呂(弟)「良いねェ、実に良い」
戸愚呂(弟)「……お前をくだくのは――」
戸愚呂(弟)「技を超える限りない力!!」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 12:22:23 ID:UKpCHqKc
・ ・ ・
数時間後
桑原「うっ……!? な、なんでぇ、この臭いは!?」
飛影「蔵馬、説明しろ」
蔵馬「嫌だ、絶対に嫌だ」
幽助「おい、ばあさん!」
覆面「――勝負は引き分けだよ」
覆面「だが、ヤツの妖力は大分削った」
覆面「逆に、あたしは霊力をかなり補充出来たよ」
蔵馬「……」
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 12:26:16 ID:UKpCHqKc
桑原「やるじゃねえか! さすがだぜ!」
飛影「ちっ! それにしても、何だこの臭いは」
蔵馬「飛影、それに関してはもう触れてくれるな」
幽助「おい、ばあさん!」
覆面「ああ、この覆面かい?」
覆面「ちょいとばかり、肌ツヤが良くなりすぎてね」
覆面「厄介事を避けるためさ」
蔵馬「……」
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 12:30:53 ID:UKpCHqKc
桑原「肌ツヤが? 一体全体、どんな戦いが……」
飛影「おい、お前はわかってるんだろう?」
蔵馬「わかりたくは無かったし、言いたくも無いな」
幽助「おい、ばあさん!」
覆面「だが……次の試合は厳しい」
覆面「ヤツとやり合ったのは久々で、体が悲鳴を上げてるよ」
覆面「主に腰が」
蔵馬「……」
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 12:40:25 ID:UKpCHqKc
桑原「構わねえさ! 次の試合は、ゆっくり休んでくれ!」
飛影「……ふん」
蔵馬「とりあえず換気をしよう、一刻も早く」
幽助「おい、ばあさん!」
幽助「やるじゃねえか」
ばんっ!
覆面「幽助、お前はヤツみたいになるんじゃないよ」
蔵馬「……戸愚呂は、どこへ?」
覆面「逃げたのさ」
覆面「服もサングラスも、全部捨てて」
おわり
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/26(土) 14:44:01 ID:TjZjwOY.
乙
この小気味いいやりとりとすっとぼけた感じのSSどこかで読んだことがある気がするけど……思い出せん
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/27(日) 08:55:10 ID:y7mENbiU
だからオレンジジュースだったのか
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/27(日) 11:10:06 ID:cd61r/gE
直接的にしか言ってないのに隠語として機能してるの笑うわ、乙
別人だったら申し訳ないけど、おわりの書き方といいやり取りと言いテッカマンのSS書いてた人だったり?
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/28(月) 03:05:47 ID:RQwXr9ls
ほぼおいばあさんしか言ってなくて草
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/05(火) 10:43:33 ID:PZMxCHjE
全てが読者を笑わせにかかっていて
いちいち面白い
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